JPH07112930A - 血管平滑筋細胞増殖抑制剤 - Google Patents
血管平滑筋細胞増殖抑制剤Info
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- JPH07112930A JPH07112930A JP25666193A JP25666193A JPH07112930A JP H07112930 A JPH07112930 A JP H07112930A JP 25666193 A JP25666193 A JP 25666193A JP 25666193 A JP25666193 A JP 25666193A JP H07112930 A JPH07112930 A JP H07112930A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 動脈硬化症、糖尿病性血管障害等の予防また
は治療に有用な血管平滑筋細胞増殖抑制剤を提供する。 【構成】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活性を
有する物質を有効成分とする血管平滑筋細胞増殖抑制
剤。ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活性を有する
物質としては、例えば式(I)
は治療に有用な血管平滑筋細胞増殖抑制剤を提供する。 【構成】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活性を
有する物質を有効成分とする血管平滑筋細胞増殖抑制
剤。ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活性を有する
物質としては、例えば式(I)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動脈硬化症、糖尿病性
血管障害等の予防または治療に有用な血管平滑筋細胞増
殖抑制剤に関する。
血管障害等の予防または治療に有用な血管平滑筋細胞増
殖抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】血管内皮または脈管壁のいずれかの障害
後、脈管壁の血管中膜の平滑筋細胞は、生長状態、すな
わち、増殖及び細胞外マトリックスの産生をもたらす。
DNA の合成及び有糸分裂に加えて、平滑筋細胞の一部が
血管壁の動脈内膜に移動し、そしてそこで増殖する。こ
の増殖を抑制する物質は、動脈硬化、糖尿病性血管障害
等の予防または治療に有用であることが期待できる(Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 90, 8474-8478, 1993年) 。
後、脈管壁の血管中膜の平滑筋細胞は、生長状態、すな
わち、増殖及び細胞外マトリックスの産生をもたらす。
DNA の合成及び有糸分裂に加えて、平滑筋細胞の一部が
血管壁の動脈内膜に移動し、そしてそこで増殖する。こ
の増殖を抑制する物質は、動脈硬化、糖尿病性血管障害
等の予防または治療に有用であることが期待できる(Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 90, 8474-8478, 1993年) 。
【0003】血管平滑筋細胞の遊走または増殖因子とし
ては、血小板由来増殖因子(PDGF)、ケモカイン(Chemoki
ne) 等多くの因子が知られている。これらの因子からの
増殖シグナルの伝達において、p21 ras 等の低分子量GT
P 結合タンパクが重要な働きをしていることが示されて
きた。また最近、p21 ras 等の低分子量Gタンパクの活
性発現には、翻訳後にC末のプロセシングを受けて細胞
膜に移行することが必要であることが示されている。C
末のプロセシングのうち特に第一のステップであるCyst
eine残基をS-ファルネシル化する反応がp21 ras の機能
発現に必須であることが明らかにされ、この反応がファ
ルネシルトランスフェラーゼにより触媒を受けることか
ら、ファルネシルトランスフェラーゼが新しい薬剤を探
索するターゲットとして注目されている。
ては、血小板由来増殖因子(PDGF)、ケモカイン(Chemoki
ne) 等多くの因子が知られている。これらの因子からの
増殖シグナルの伝達において、p21 ras 等の低分子量GT
P 結合タンパクが重要な働きをしていることが示されて
きた。また最近、p21 ras 等の低分子量Gタンパクの活
性発現には、翻訳後にC末のプロセシングを受けて細胞
膜に移行することが必要であることが示されている。C
末のプロセシングのうち特に第一のステップであるCyst
eine残基をS-ファルネシル化する反応がp21 ras の機能
発現に必須であることが明らかにされ、この反応がファ
ルネシルトランスフェラーゼにより触媒を受けることか
ら、ファルネシルトランスフェラーゼが新しい薬剤を探
索するターゲットとして注目されている。
【0004】一方、動脈硬化症あるいは糖尿病性血管内
層障害等の抑制剤としては、カルシウム拮抗薬、アンジ
オテンシン変換酵素(ACE) 阻害剤、ヘパリン、抗血小板
薬、HMG-CoA reductase 阻害剤等が、動物モデルで効果
を示すことが知られているが、ヒトの臨床での効果はま
だ不十分であり、新しい薬剤が求められている。ファル
ネシルトランスフェラーゼ阻害活性を有する物質とし
て、UCF1-C(Manumycin) 及びその関連物質が知られてい
る(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 90, 2281-2285, 1993
年; 特開平4-221377号公報) 。
層障害等の抑制剤としては、カルシウム拮抗薬、アンジ
オテンシン変換酵素(ACE) 阻害剤、ヘパリン、抗血小板
薬、HMG-CoA reductase 阻害剤等が、動物モデルで効果
を示すことが知られているが、ヒトの臨床での効果はま
だ不十分であり、新しい薬剤が求められている。ファル
ネシルトランスフェラーゼ阻害活性を有する物質とし
て、UCF1-C(Manumycin) 及びその関連物質が知られてい
る(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 90, 2281-2285, 1993
年; 特開平4-221377号公報) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、動脈
内膜及び/または血管中膜における平滑筋細胞の増殖、
血管中膜から動脈内膜への平滑筋細胞の移動及び細胞外
マトリックスの形成の防止、並びに血管損傷、特に物理
的、化学的または外科的な原因による損傷後の新動脈内
膜形成、血管形成術後の動脈再狭窄または動脈及び静脈
における血管壁肥厚の処置及び防止に有用で、動脈硬化
症、糖尿病性血管障害等の予防または治療に有用な血管
平滑筋細胞増殖抑制剤を提供することにある。
内膜及び/または血管中膜における平滑筋細胞の増殖、
血管中膜から動脈内膜への平滑筋細胞の移動及び細胞外
マトリックスの形成の防止、並びに血管損傷、特に物理
的、化学的または外科的な原因による損傷後の新動脈内
膜形成、血管形成術後の動脈再狭窄または動脈及び静脈
における血管壁肥厚の処置及び防止に有用で、動脈硬化
症、糖尿病性血管障害等の予防または治療に有用な血管
平滑筋細胞増殖抑制剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファルネシル
トランスフェラーゼ阻害活性を有する物質を有効成分と
する血管平滑筋細胞増殖抑制剤に関する。ファルネシル
トランスフェラーゼ阻害活性を有する物質としては、例
えば式(I)
トランスフェラーゼ阻害活性を有する物質を有効成分と
する血管平滑筋細胞増殖抑制剤に関する。ファルネシル
トランスフェラーゼ阻害活性を有する物質としては、例
えば式(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、Rはアルカノイルまたはアルケノ
イルを表し、X1 は
イルを表し、X1 は
【0009】
【化4】
【0010】を表し、X2 はヒドロキシを表すか、X1
とX2 が一緒になってOを表す)で表されるUCF1誘導体
[以下、式(I)で表される化合物を化合物Iという。
他の式番号の化合物についても同様である]が挙げられ
る。式(I)の各基の定義において、アルカノイルとし
ては、直鎖または分岐状の炭素数2〜25の、例えばアセ
チル、プロピオニル、ヘキサノイル、ラウロイル、ミリ
ストイル、パルミトイル、ステアロイル、3,7,11- トリ
メチルラウロイル、3,7,11,15-テトラメチルパルミトイ
ル等が挙げられ、アルケノイルとしては、直鎖または分
岐状の炭素数3〜25の、例えばプロペノイル、2-ヘキセ
ノイル、パルミトレオイル、リノレオイル、リノレノイ
ル、2,4-ジメチル-2- オクテノイル、4,6-ジメチル-2,4
- デカジエノイル、2,4,6-トリメチル-2,4- デカジエノ
イル、ファルネソイル、ゲラニルゲラノイル等が挙げら
れる。
とX2 が一緒になってOを表す)で表されるUCF1誘導体
[以下、式(I)で表される化合物を化合物Iという。
他の式番号の化合物についても同様である]が挙げられ
る。式(I)の各基の定義において、アルカノイルとし
ては、直鎖または分岐状の炭素数2〜25の、例えばアセ
チル、プロピオニル、ヘキサノイル、ラウロイル、ミリ
ストイル、パルミトイル、ステアロイル、3,7,11- トリ
メチルラウロイル、3,7,11,15-テトラメチルパルミトイ
ル等が挙げられ、アルケノイルとしては、直鎖または分
岐状の炭素数3〜25の、例えばプロペノイル、2-ヘキセ
ノイル、パルミトレオイル、リノレオイル、リノレノイ
ル、2,4-ジメチル-2- オクテノイル、4,6-ジメチル-2,4
- デカジエノイル、2,4,6-トリメチル-2,4- デカジエノ
イル、ファルネソイル、ゲラニルゲラノイル等が挙げら
れる。
【0011】さらに好ましくは、式(I)中のRが2,4-
ジメチル-2- オクテノイル、4,6-ジメチル-2,4- デカジ
エノイル、2,4,6-トリメチル-2,4- デカジエノイル、フ
ァルネソイルまたはゲラニルゲラノイルであるUCF1誘導
体が挙げられる。次に、化合物Iの製造法について説明
する。化合物Iの中で、X1 とX2 が一緒になってOを
表す化合物IIは、2-アミノ-4- メトキシフェノールのア
シル化(工程1)、キノンへの酸化(工程2)次いでエ
ポキシ化(工程3)の各反応工程に従い製造することが
できる。
ジメチル-2- オクテノイル、4,6-ジメチル-2,4- デカジ
エノイル、2,4,6-トリメチル-2,4- デカジエノイル、フ
ァルネソイルまたはゲラニルゲラノイルであるUCF1誘導
体が挙げられる。次に、化合物Iの製造法について説明
する。化合物Iの中で、X1 とX2 が一緒になってOを
表す化合物IIは、2-アミノ-4- メトキシフェノールのア
シル化(工程1)、キノンへの酸化(工程2)次いでエ
ポキシ化(工程3)の各反応工程に従い製造することが
できる。
【0012】
【化5】
【0013】(式中、Rは前記と同意義を表す) 工程1 化合物III は、2-アミノ-4- メトキシフェノールと1〜
2当量のアシルハライド、アシルアンハイドライドまた
は目的のアシル基を有する混合酸無水物等とを、ピリジ
ン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン等の
適当な塩基の存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエ
ン等の溶媒中または適当な塩基を溶媒として反応させる
ことにより得ることができる。反応温度は、0〜50℃、
好適には20〜30℃であり、反応時間は、反応条件により
変化するが、薄層クロマトグラフィーで原料の消失した
時点で終了し、通常は1〜48時間である。
2当量のアシルハライド、アシルアンハイドライドまた
は目的のアシル基を有する混合酸無水物等とを、ピリジ
ン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン等の
適当な塩基の存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエ
ン等の溶媒中または適当な塩基を溶媒として反応させる
ことにより得ることができる。反応温度は、0〜50℃、
好適には20〜30℃であり、反応時間は、反応条件により
変化するが、薄層クロマトグラフィーで原料の消失した
時点で終了し、通常は1〜48時間である。
【0014】工程2 化合物IVは、化合物III を、1〜2当量の四酢酸鉛、硝
酸セリウム(IV)アンモニウム、ビス (トリフルオロアセ
チル) ヨードベンゼン等の酸化剤の存在下、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニト
リル、クロロホルム、酢酸、水等の溶媒またはこれらの
混合溶媒中で酸化することにより得ることができる。反
応温度は、0〜50℃、好適には20〜30℃であり、反応時
間は、反応条件により変化するが、薄層クロマトグラフ
ィーで原料の消失した時点で終了し、通常は10〜120 分
である。
酸セリウム(IV)アンモニウム、ビス (トリフルオロアセ
チル) ヨードベンゼン等の酸化剤の存在下、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニト
リル、クロロホルム、酢酸、水等の溶媒またはこれらの
混合溶媒中で酸化することにより得ることができる。反
応温度は、0〜50℃、好適には20〜30℃であり、反応時
間は、反応条件により変化するが、薄層クロマトグラフ
ィーで原料の消失した時点で終了し、通常は10〜120 分
である。
【0015】工程3 化合物IIは、化合物IVを、1〜2当量の次亜塩素酸ナト
リウム、次亜塩素酸カルシウム等の次亜塩素酸塩等の存
在下、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中で酸
化することにより得ることができる。反応温度は、-10
〜20℃が好適であり、反応時間は、反応条件により変化
するが、薄層クロマトグラフィーで目的物が適当量生成
した時点で終了し、通常は10〜60分である。
リウム、次亜塩素酸カルシウム等の次亜塩素酸塩等の存
在下、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中で酸
化することにより得ることができる。反応温度は、-10
〜20℃が好適であり、反応時間は、反応条件により変化
するが、薄層クロマトグラフィーで目的物が適当量生成
した時点で終了し、通常は10〜60分である。
【0016】化合物Iの中で、Rが2,4-ジメチル-2- オ
クテノイル、4,6-ジメチル-2,4- デカジエノイルまたは
2,4,6-トリメチル-2,4- デカジエノイルである化合物
は、前記刊行物に開示された方法により得ることができ
る。上記製造法における生成物の単離、精製は、通常の
有機合成で用いられる方法、例えば濾過、抽出、洗浄、
乾燥、濃縮、結晶化、各種クロマトグラフィー等を適宜
組み合わせて行うことができる。
クテノイル、4,6-ジメチル-2,4- デカジエノイルまたは
2,4,6-トリメチル-2,4- デカジエノイルである化合物
は、前記刊行物に開示された方法により得ることができ
る。上記製造法における生成物の単離、精製は、通常の
有機合成で用いられる方法、例えば濾過、抽出、洗浄、
乾燥、濃縮、結晶化、各種クロマトグラフィー等を適宜
組み合わせて行うことができる。
【0017】また、化合物Iまたは化合物IIは、水ある
いは各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、
これら付加物も本発明の血管平滑筋細胞増殖抑制剤とし
て用いられる。具体例を第1表に示す。
いは各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、
これら付加物も本発明の血管平滑筋細胞増殖抑制剤とし
て用いられる。具体例を第1表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】次に、薬理活性について試験例で説明す
る。 試験例1:ストレプトゾトシン糖尿病ラット由来の培養
動脈平滑筋細胞に対する増殖抑制効果 注記のない化学薬品は、Sigma 社から購入した。 [方法]試験化合物は、10mMの濃度に 100% ジメチルス
ルホキシド(DMSO)で溶解し、-20 ℃で保存し、用時溶解
後使用した。
る。 試験例1:ストレプトゾトシン糖尿病ラット由来の培養
動脈平滑筋細胞に対する増殖抑制効果 注記のない化学薬品は、Sigma 社から購入した。 [方法]試験化合物は、10mMの濃度に 100% ジメチルス
ルホキシド(DMSO)で溶解し、-20 ℃で保存し、用時溶解
後使用した。
【0021】培養動脈平滑筋細胞(VSMC)は、ストレプト
ゾトシン(90mg/kg) で誘導された糖尿病ウィスター系雄
性ラットからexplant 法を使用して分離した。移植片(1
x1mm) としては、7週令のラットから内皮と外膜を取り
出した。組織移植片は、20%牛胎児血清(GIBCO社製) を
含むデルベッコ氏基本培地(DMEM; GIBCO社製)10ml を入
れた100mm の皿の上に置き、5%二酸化炭素、95% 空気の
中で2週間培養後、トリプシン処理によって遊離した細
胞を取り出し、同じ培地を用いて3倍に希釈した。すべ
ての実験は、5代以内の継代細胞を用いて行った。
ゾトシン(90mg/kg) で誘導された糖尿病ウィスター系雄
性ラットからexplant 法を使用して分離した。移植片(1
x1mm) としては、7週令のラットから内皮と外膜を取り
出した。組織移植片は、20%牛胎児血清(GIBCO社製) を
含むデルベッコ氏基本培地(DMEM; GIBCO社製)10ml を入
れた100mm の皿の上に置き、5%二酸化炭素、95% 空気の
中で2週間培養後、トリプシン処理によって遊離した細
胞を取り出し、同じ培地を用いて3倍に希釈した。すべ
ての実験は、5代以内の継代細胞を用いて行った。
【0022】(1) 細胞増殖抑制効果:試験化合物の細胞
増殖抑制作用は、[5'-3H] チミジン([3H]Thymidine; 18
5-740 GBq/mmol; Amersham社製) の取り込みで評価し
た。培養動脈平滑筋細胞は、96穴ミクロプレート上に 5
x 103/well まいた。第1日目、0, 10, 15, 20, 25, 3
0, 40 μM の試験化合物を含む新しい培養液で処理し
た。[3H]Thymidine(1μCi/well)は、培養20時間後に加
え、さらに4時間培養後、半自動セルハーベスター(Lab
o Mosh, Labo Sci., Tokyo, Japan)を使用し、ガラスフ
ィルター上に細胞を採取した。各サンプルの放射能は、
液体シンチレーションカウンターを使用して測定した。
増殖抑制作用は、[5'-3H] チミジン([3H]Thymidine; 18
5-740 GBq/mmol; Amersham社製) の取り込みで評価し
た。培養動脈平滑筋細胞は、96穴ミクロプレート上に 5
x 103/well まいた。第1日目、0, 10, 15, 20, 25, 3
0, 40 μM の試験化合物を含む新しい培養液で処理し
た。[3H]Thymidine(1μCi/well)は、培養20時間後に加
え、さらに4時間培養後、半自動セルハーベスター(Lab
o Mosh, Labo Sci., Tokyo, Japan)を使用し、ガラスフ
ィルター上に細胞を採取した。各サンプルの放射能は、
液体シンチレーションカウンターを使用して測定した。
【0023】(2) イソプレニル化蛋白形成抑制効果:タ
ンパクのイソプレニル化は、Crowell の変法により、培
養動脈平滑筋細胞で測定した。細胞は、5 x 105/plate
まき3日間培養した。次いで、10μM シンバスタチン(S
imvastatin; J. Med. Chem.,29, 849-852, 1986年) で2
4時間処理し、さらにRS-[2-14C]メバロノラクトン(RS-
[2-14C]Mevalonolactone; 1.48-2.22 GBq/mmol; New En
gland Nuclear 社製)10 μCi/ml 、10μM Simvastatin
及び0, 2, 20μM の試験化合物を含む新しい培養液中で
3時間培養した。細胞は、トリプシン処理した後、リン
酸緩衝液−生理食塩水で2回洗浄し、4℃で10分間 10m
M リン酸水素二カリウム, 154mM 塩化ナトリウム, 12m
M デオキシコール酸ナトリウム, 1mM フッ化ナトリウ
ム, 0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS), 31mM アジ化
ナトリウム, 1% (v/v)トリトン X-100, 1mM フェニルメ
チルスルフォニルフルオライド, 0.15u/mlアプロチニン
(aprotinin) 及び10μg/mlロイペプチンを含む緩衝液に
溶解した。細胞の抽出液を12,000rpm で10分間分離後、
上澄を新しいチューブに移し、蛋白質の内容物をLowry
法で測定した。さらに、電気泳動用緩衝液(Bio-Rad社
製) で混合し、100 ℃で5分間熱し、Laemmli 法により
12% アクリルアミドゲルを使用してドデシル硫酸ナトリ
ウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)を行
った。そのゲルをクマシーブリリアントブルー(Coomass
ie Brilliant Blue; Bio-Rad社製) で着色し、アンプリ
ファイ(Amplify; フルオログラフィー用増感剤; Amersh
am社製) で処理し、60℃真空下で乾燥させ、-80 ℃で30
日間 Kodak X-Omat AR film にさらした。 [結果] (1) [3H]Thymidine の取り込みは、コントロールに比
し、20μM UCF1-Cで71%,30 μM UCF1-Cで47% に抑制さ
れた(図1)。
ンパクのイソプレニル化は、Crowell の変法により、培
養動脈平滑筋細胞で測定した。細胞は、5 x 105/plate
まき3日間培養した。次いで、10μM シンバスタチン(S
imvastatin; J. Med. Chem.,29, 849-852, 1986年) で2
4時間処理し、さらにRS-[2-14C]メバロノラクトン(RS-
[2-14C]Mevalonolactone; 1.48-2.22 GBq/mmol; New En
gland Nuclear 社製)10 μCi/ml 、10μM Simvastatin
及び0, 2, 20μM の試験化合物を含む新しい培養液中で
3時間培養した。細胞は、トリプシン処理した後、リン
酸緩衝液−生理食塩水で2回洗浄し、4℃で10分間 10m
M リン酸水素二カリウム, 154mM 塩化ナトリウム, 12m
M デオキシコール酸ナトリウム, 1mM フッ化ナトリウ
ム, 0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS), 31mM アジ化
ナトリウム, 1% (v/v)トリトン X-100, 1mM フェニルメ
チルスルフォニルフルオライド, 0.15u/mlアプロチニン
(aprotinin) 及び10μg/mlロイペプチンを含む緩衝液に
溶解した。細胞の抽出液を12,000rpm で10分間分離後、
上澄を新しいチューブに移し、蛋白質の内容物をLowry
法で測定した。さらに、電気泳動用緩衝液(Bio-Rad社
製) で混合し、100 ℃で5分間熱し、Laemmli 法により
12% アクリルアミドゲルを使用してドデシル硫酸ナトリ
ウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)を行
った。そのゲルをクマシーブリリアントブルー(Coomass
ie Brilliant Blue; Bio-Rad社製) で着色し、アンプリ
ファイ(Amplify; フルオログラフィー用増感剤; Amersh
am社製) で処理し、60℃真空下で乾燥させ、-80 ℃で30
日間 Kodak X-Omat AR film にさらした。 [結果] (1) [3H]Thymidine の取り込みは、コントロールに比
し、20μM UCF1-Cで71%,30 μM UCF1-Cで47% に抑制さ
れた(図1)。
【0024】(2) 20μM UCF1-C で分子量21-26kDaのイ
ソプレニル化蛋白(ファルネシル化蛋白に相当する)形
成は明らかに抑制された(図2)。
ソプレニル化蛋白(ファルネシル化蛋白に相当する)形
成は明らかに抑制された(図2)。
【0025】試験例2:FTase 阻害活性 FTase は、牛の脳を破砕して得られた抽出液をDEAE-Sep
hacel(ファルマシア社製) カラムクロマトグラフィーに
かけ、その活性画分を限外濾過で濃縮し、透析[20mM Tr
is-HCl pH8.0、50mM NaCl 、20mM ZnCl2、1mM ジチオス
レイトール(DTT) 、0.2mM フェニルメチルスルホニルフ
ルオライド(PMSF)] したものを粗酵素液として用いた。
活性測定は、上記の方法で得た酵素を使用し、FTase [3
H]SPA 酵素アッセイキット(Amersham 社製) を用いて行
った。酵素阻害活性に関しては、上記の反応系を用い
て、試験検体によるlamin B のC末端ペプチドへのファ
ルネシル化阻害を測定した。無処理群と既知濃度の検体
で処理した群の酵素阻害活性を比較することにより、フ
ァルネシル化を50%阻害する検体濃度(IC50)を算出し
た。
hacel(ファルマシア社製) カラムクロマトグラフィーに
かけ、その活性画分を限外濾過で濃縮し、透析[20mM Tr
is-HCl pH8.0、50mM NaCl 、20mM ZnCl2、1mM ジチオス
レイトール(DTT) 、0.2mM フェニルメチルスルホニルフ
ルオライド(PMSF)] したものを粗酵素液として用いた。
活性測定は、上記の方法で得た酵素を使用し、FTase [3
H]SPA 酵素アッセイキット(Amersham 社製) を用いて行
った。酵素阻害活性に関しては、上記の反応系を用い
て、試験検体によるlamin B のC末端ペプチドへのファ
ルネシル化阻害を測定した。無処理群と既知濃度の検体
で処理した群の酵素阻害活性を比較することにより、フ
ァルネシル化を50%阻害する検体濃度(IC50)を算出し
た。
【0026】結果を第2表に示す。
【0027】
【表3】
【0028】第2表によれば、化合物Iは、FTase に対
して明らかな酵素阻害活性を示した。また、UCF1-Cによ
る阻害は、ファルネシルピロフォスフェートと拮抗的で
あった。UCF1-Cの急性毒性(LD50; 50% 致死用量)はラ
ット静脈内投与において20mg/kg であった。
して明らかな酵素阻害活性を示した。また、UCF1-Cによ
る阻害は、ファルネシルピロフォスフェートと拮抗的で
あった。UCF1-Cの急性毒性(LD50; 50% 致死用量)はラ
ット静脈内投与において20mg/kg であった。
【0029】本発明化合物は、そのままあるいは各種の
医薬組成物として経口的または非経口的に投与される。
このような医薬組成物の剤形としては、例えば錠剤、丸
薬、散剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤、点滴剤
等が挙げられる。上記剤形の製剤化には、通常知られた
方法が適用され、例えば各種の賦形剤、潤滑剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、懸濁化剤、等張化剤、乳化剤、吸
収促進剤等を含有していてもよい。
医薬組成物として経口的または非経口的に投与される。
このような医薬組成物の剤形としては、例えば錠剤、丸
薬、散剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤、点滴剤
等が挙げられる。上記剤形の製剤化には、通常知られた
方法が適用され、例えば各種の賦形剤、潤滑剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、懸濁化剤、等張化剤、乳化剤、吸
収促進剤等を含有していてもよい。
【0030】医薬組成物に使用される担体としては、例
えば水、注射用蒸留水、生理食塩水、グルコース、フラ
クトース、白糖、マンニット、ラクトース、澱粉、コー
ン・スターチ、セルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、アルギン酸、タルク、クエン酸ナトリウム、炭酸カ
ルシウム、リン酸水素カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウム、尿素、シリコーン樹脂、ソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ、これら
は製剤の種類に応じて適宜選択される。
えば水、注射用蒸留水、生理食塩水、グルコース、フラ
クトース、白糖、マンニット、ラクトース、澱粉、コー
ン・スターチ、セルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、アルギン酸、タルク、クエン酸ナトリウム、炭酸カ
ルシウム、リン酸水素カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウム、尿素、シリコーン樹脂、ソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ、これら
は製剤の種類に応じて適宜選択される。
【0031】上記目的のために用いる化合物Iの投与量
及び投与回数は、目的とする治療効果、投与方法、治療
期間、年齢、体重等により異なるが、経口もしくは非経
口(例えば、注射、点滴、座剤による直腸投与、皮膚貼
付等)的投与方法により、通常成人1日当り0.02〜5mg
/kg である。本発明によるファルネシルトランスフェラ
ーゼ阻害活性を有する物質の新規用途は、公知の抗癌剤
及び抗菌剤としての用途と、用途の適用範囲において明
確に区別しうるものである。
及び投与回数は、目的とする治療効果、投与方法、治療
期間、年齢、体重等により異なるが、経口もしくは非経
口(例えば、注射、点滴、座剤による直腸投与、皮膚貼
付等)的投与方法により、通常成人1日当り0.02〜5mg
/kg である。本発明によるファルネシルトランスフェラ
ーゼ阻害活性を有する物質の新規用途は、公知の抗癌剤
及び抗菌剤としての用途と、用途の適用範囲において明
確に区別しうるものである。
【0032】以下に、実施例及び参考例によって本発明
の態様を説明する。
の態様を説明する。
【0033】
実施例1 錠 剤 UCF1-C 30g ラクトース 40g コーンスターチ 18g カルボキシメチルセルロースカルシウム 10g 上記混合物に10 %ヒドロキシプロピルセルロース溶液を
加えて練合する。この練合液を1.0mm のバスケットを取
り付けた押し出し造粒機で造粒し、これにステアリン酸
マグネシウムを加えて打錠用顆粒とする。次いで、常法
により、1製剤中(170mg) にUCF1-C 30mg を含有する8m
m 径の錠剤とする。
加えて練合する。この練合液を1.0mm のバスケットを取
り付けた押し出し造粒機で造粒し、これにステアリン酸
マグネシウムを加えて打錠用顆粒とする。次いで、常法
により、1製剤中(170mg) にUCF1-C 30mg を含有する8m
m 径の錠剤とする。
【0034】実施例2 注射剤 化合物1,1gをエタノール20mlに溶解した後、ミリポア
フィルター(孔径 0.22 μl )で加圧濾過して無菌化す
る。得られる溶液5ml をバイアルに分注することによ
り、1バイアルあたり化合物1,15mgを含有する注射剤
を調製する。
フィルター(孔径 0.22 μl )で加圧濾過して無菌化す
る。得られる溶液5ml をバイアルに分注することによ
り、1バイアルあたり化合物1,15mgを含有する注射剤
を調製する。
【0035】実施例3 ソフトカプセル剤 化合物2,3gを大豆油100gに溶解する。次いで、得られ
る溶液を常法によりカプセルに注入することにより、1
カプセルあたり化合物2,10mgを含有するソフトカプセ
ル剤を調製する。
る溶液を常法によりカプセルに注入することにより、1
カプセルあたり化合物2,10mgを含有するソフトカプセ
ル剤を調製する。
【0036】実施例4 錠 剤 化合物7 30g ラクトース 40g コーンスターチ 18g カルボキシメチルセルロースカルシウム 10g 上記混合物に10 %ヒドロキシプロピルセルロース溶液を
加えて練合する。この練合液を1.0mm のバスケットを取
り付けた押し出し造粒機で造粒し、これにステアリン酸
マグネシウムを加えて打錠用顆粒とする。次いで、常法
により、1製剤中(170mg) に化合物7,30mgを含有する
8mm 径の錠剤とする。
加えて練合する。この練合液を1.0mm のバスケットを取
り付けた押し出し造粒機で造粒し、これにステアリン酸
マグネシウムを加えて打錠用顆粒とする。次いで、常法
により、1製剤中(170mg) に化合物7,30mgを含有する
8mm 径の錠剤とする。
【0037】参考例1 4-メトキシ-2- ニトロフェノー
ル 4-メトキシフェノール124 mgをジクロロメタンに溶解
し、これにシリカゲル1g を加えて撹拌し、室温で濃硝
酸 0.077 mlを滴下した。薄層クロマトグラフィーで反
応が終了したことを確認した後、セライト濾過した。溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン)で精製し、4-メトキシ-2-ニトロフェノ
ール98.5 mg (58 %)を得た。
ル 4-メトキシフェノール124 mgをジクロロメタンに溶解
し、これにシリカゲル1g を加えて撹拌し、室温で濃硝
酸 0.077 mlを滴下した。薄層クロマトグラフィーで反
応が終了したことを確認した後、セライト濾過した。溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン)で精製し、4-メトキシ-2-ニトロフェノ
ール98.5 mg (58 %)を得た。
【0038】Rf 0.65 (1/9 酢酸エチル/トルエン)1 HNMR (CDCl3) δ; 3.83 (s, 3H), 7.08 (d, 1H, J=9.3
Hz), 7.24 (dd, 1H,J=2.9, 9.3 Hz), 7.51(d, 1H, J=
2.9 Hz), 10.33(s, 1H). FAB-MS (M/Z) ; 168 (M-1)-
Hz), 7.24 (dd, 1H,J=2.9, 9.3 Hz), 7.51(d, 1H, J=
2.9 Hz), 10.33(s, 1H). FAB-MS (M/Z) ; 168 (M-1)-
【0039】参考例2 2-アミノ-4- メトキシフェノー
ル 参考例1で得られた4-メトキシ-2- ニトロフェノール12
0 mgを酢酸エチル2.4mlに溶解し、これに酸化白金12 mg
を加え、水素気流下、室温で1時間撹拌した。反応溶
液をセライト濾過し、濾液に塩化水素酢酸エチル溶液を
加えた。析出物を濾過後、乾燥し、2-アミノ-4- メトキ
シフェノール111 mg(89 %)を得た。
ル 参考例1で得られた4-メトキシ-2- ニトロフェノール12
0 mgを酢酸エチル2.4mlに溶解し、これに酸化白金12 mg
を加え、水素気流下、室温で1時間撹拌した。反応溶
液をセライト濾過し、濾液に塩化水素酢酸エチル溶液を
加えた。析出物を濾過後、乾燥し、2-アミノ-4- メトキ
シフェノール111 mg(89 %)を得た。
【0040】Rf 0.47 (1/9 クロロホルム/メタノー
ル)1 HNMR (CDCl3) δ ; 3.75 (s, 3H), 6.90 (m, 3H).
ル)1 HNMR (CDCl3) δ ; 3.75 (s, 3H), 6.90 (m, 3H).
【0041】参考例3 4,5-エポキシ-1- ファルネソイ
ルアミノ-3,6- ジオキソシクロヘキセン ファルネサン酸61.0 mg をトルエンに溶解し、これに塩
化オキザリル0.04mlを滴下し、室温で3時間撹拌した。
溶媒を留去し、ファルネサン酸クロリドを粗生成物とし
て得た。
ルアミノ-3,6- ジオキソシクロヘキセン ファルネサン酸61.0 mg をトルエンに溶解し、これに塩
化オキザリル0.04mlを滴下し、室温で3時間撹拌した。
溶媒を留去し、ファルネサン酸クロリドを粗生成物とし
て得た。
【0042】参考例2で得られる2-アミノ-4- メトキシ
フェノール31.6 mg をピリジン2 mlに溶解し、これに上
記で得られたファルネサン酸クロリドを滴下し、室温で
4時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、2 M
塩酸を加えた。有機層を水、次いで飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5/95
酢酸エチル/トルエン)で精製し、2-ファルネソイル
アミノ-4- メトキシフェノール46.0 mg (57 %)を得
た。
フェノール31.6 mg をピリジン2 mlに溶解し、これに上
記で得られたファルネサン酸クロリドを滴下し、室温で
4時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、2 M
塩酸を加えた。有機層を水、次いで飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5/95
酢酸エチル/トルエン)で精製し、2-ファルネソイル
アミノ-4- メトキシフェノール46.0 mg (57 %)を得
た。
【0043】Rf 0.38 (1/9 酢酸エチル/トルエン)1 HNMR (CDCl3) δ ; 1.60 (s, 3H), 1.62 (s, 3H), 1.6
8 (d, 3H, J=0.76 Hz), 1.99-2.23 (m, 8H), 2.24 (d,
3H, J=0.84 Hz), 3.74 (s, 3H), 5.11 (m, 2H), 5.78
(br s, 1H), 6.59 (d, 1H, J=2.9 Hz), 6.69 (dd, 1H,
J=2.9, 8.9 Hz),6.94 (d, 1H, J=8.9 Hz), 7.33 (br s,
1H). FAB-MS (M/Z) ; 356 (M+1) +
8 (d, 3H, J=0.76 Hz), 1.99-2.23 (m, 8H), 2.24 (d,
3H, J=0.84 Hz), 3.74 (s, 3H), 5.11 (m, 2H), 5.78
(br s, 1H), 6.59 (d, 1H, J=2.9 Hz), 6.69 (dd, 1H,
J=2.9, 8.9 Hz),6.94 (d, 1H, J=8.9 Hz), 7.33 (br s,
1H). FAB-MS (M/Z) ; 356 (M+1) +
【0044】上記で得られた2-ファルネソイルアミノ-4
- メトキシフェノール46.0 mg をテトラヒドロフラン2
mlおよび水2 mlの混合溶媒に溶解し、これに四酢酸鉛69
mgを加え、室温で30分撹拌した。エーテルで希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5/95
酢酸エチル/トルエン)で精製し、2-ファルネソイルア
ミノ-1,4- キノン15.7 mg (36 %)を得た。
- メトキシフェノール46.0 mg をテトラヒドロフラン2
mlおよび水2 mlの混合溶媒に溶解し、これに四酢酸鉛69
mgを加え、室温で30分撹拌した。エーテルで希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5/95
酢酸エチル/トルエン)で精製し、2-ファルネソイルア
ミノ-1,4- キノン15.7 mg (36 %)を得た。
【0045】Rf 0.56 (1/9 酢酸エチル/トルエン)1 HNMR (CDCl3) δ ; 1.60 (s, 3H), 1.62 (d, 3H, J=1.
1 Hz), 1.68 (d, 3H,J=1.1 Hz), 1.98-2.21 (m, 8H),
2.22 (d, 3H, J=1.2 Hz), 5.06-5.11 (m, 2H),5.75 (d,
1H, J=1.1 Hz), 6.72 (dd, 1H, J=2.3, 10.1 Hz), 6.7
6 (d, 1H, J=10.1 Hz), 7.64 (d, 1H, J=2.3 Hz), 7.92
(br s, 1H). FAB-MS (M/Z) ; 344 (M+3)+
1 Hz), 1.68 (d, 3H,J=1.1 Hz), 1.98-2.21 (m, 8H),
2.22 (d, 3H, J=1.2 Hz), 5.06-5.11 (m, 2H),5.75 (d,
1H, J=1.1 Hz), 6.72 (dd, 1H, J=2.3, 10.1 Hz), 6.7
6 (d, 1H, J=10.1 Hz), 7.64 (d, 1H, J=2.3 Hz), 7.92
(br s, 1H). FAB-MS (M/Z) ; 344 (M+3)+
【0046】上記で得られた2-ファルネソイルアミノ-
1,4- キノン15.0 mg をジオキサン0.05 ml に溶解し、
これに水冷下次亜塩素酸ナトリウム溶液0.045 mlを滴下
し、室温で30分撹拌した。反応溶液にリン酸バッファー
(PH 7)を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(1/7 酢酸
エチル/n-ヘキサン〜4/3 ジクロロメタン/トルエン)
で精製し、4,5-エポキシ-1- ファルネソイルアミノ-3,6
- ジオキソシクロヘキセン1.7 mg(11 %)を得た。
1,4- キノン15.0 mg をジオキサン0.05 ml に溶解し、
これに水冷下次亜塩素酸ナトリウム溶液0.045 mlを滴下
し、室温で30分撹拌した。反応溶液にリン酸バッファー
(PH 7)を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(1/7 酢酸
エチル/n-ヘキサン〜4/3 ジクロロメタン/トルエン)
で精製し、4,5-エポキシ-1- ファルネソイルアミノ-3,6
- ジオキソシクロヘキセン1.7 mg(11 %)を得た。
【0047】Rf 0.29 (2/8 酢酸エチル/n-ヘキサ
ン)1 HNMR (CDCl3) δ ; 1.59 (s, 3H), 1.61 (d, 3H, J=0.
9 Hz), 1.67 (d, 3H,J=1.0 Hz), 1.96-2.11 (m, 4H),
2.21 (s, 3H), 2.18-2.24 (m, 4H), 3.81 (dd,1H, J=2.
2, 3.7 Hz), 3.90 (d, 1H, J=3.7 Hz), 5.08 (m, 2H),
5.70 (d, 1H,J=1.0 Hz), 7.59 (d, 1H, J=2.2 Hz),
7.73 (br s, 1H). FAB-MS (M/Z) ; 358 (M+1)+
ン)1 HNMR (CDCl3) δ ; 1.59 (s, 3H), 1.61 (d, 3H, J=0.
9 Hz), 1.67 (d, 3H,J=1.0 Hz), 1.96-2.11 (m, 4H),
2.21 (s, 3H), 2.18-2.24 (m, 4H), 3.81 (dd,1H, J=2.
2, 3.7 Hz), 3.90 (d, 1H, J=3.7 Hz), 5.08 (m, 2H),
5.70 (d, 1H,J=1.0 Hz), 7.59 (d, 1H, J=2.2 Hz),
7.73 (br s, 1H). FAB-MS (M/Z) ; 358 (M+1)+
【0048】
【発明の効果】本発明により、動脈硬化症、糖尿病性血
管障害等の予防または治療に有用な血管平滑筋細胞増殖
抑制剤が提供される。
管障害等の予防または治療に有用な血管平滑筋細胞増殖
抑制剤が提供される。
【図1】 ストレプトゾトシン処理ラット動脈平滑筋細
胞(5代継代細胞を使用)へのThymidine 取込みに対す
るUCF1-Cの作用を示した図である。
胞(5代継代細胞を使用)へのThymidine 取込みに対す
るUCF1-Cの作用を示した図である。
【図2】 p21 ras ファルネシル化のSDS ゲル分析の結
果を表した図である。
果を表した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 謙吾 東京都小金井市梶野町4−12−13 (72)発明者 見原 明 東京都町田市木曽町1079−22 (72)発明者 中野 洋文 東京都町田市中町3−9−13
Claims (2)
- 【請求項1】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活
性を有する物質を有効成分とする血管平滑筋細胞増殖抑
制剤。 - 【請求項2】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活
性を有する物質が式(I) 【化1】 (式中、Rはアルカノイルまたはアルケノイルを表し、
X1 は 【化2】 を表し、X2 はヒドロキシを表すか、X1 とX2 が一緒
になってOを表す)で表されるUCF1誘導体である請求項
1記載の血管平滑筋細胞増殖抑制剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25666193A JPH07112930A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 血管平滑筋細胞増殖抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25666193A JPH07112930A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 血管平滑筋細胞増殖抑制剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07112930A true JPH07112930A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17295719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25666193A Pending JPH07112930A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 血管平滑筋細胞増殖抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07112930A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5652257A (en) * | 1994-09-29 | 1997-07-29 | Merck & Co., Inc. | Heterocycle-containing inhibitors of farnesyl-protein transferase |
| US5661161A (en) * | 1994-09-29 | 1997-08-26 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
| US5703241A (en) * | 1995-10-16 | 1997-12-30 | Merck & Co., Inc. | Inhibitor of farnesyl-protein transferase |
| WO1998017629A1 (en) * | 1996-10-24 | 1998-04-30 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | 1,4-benzoquinone derivatives |
| US5756528A (en) * | 1995-06-06 | 1998-05-26 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
| US5856326A (en) * | 1995-03-29 | 1999-01-05 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
| US5972984A (en) * | 1995-06-06 | 1999-10-26 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
| WO2001005384A3 (en) * | 1999-07-15 | 2001-05-25 | Imperial College | Manumycin derivatives for treating parasitic disorders |
| US6365600B1 (en) * | 1997-06-02 | 2002-04-02 | Janssen Pharmaceutica, N.V. | (Imidazol-5-yl)methyl-2-quinolinone derivatives as inhibitors of smooth muscle cell proliferation |
| US6387903B1 (en) | 1997-08-27 | 2002-05-14 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of prenyl-protein transferase |
| WO2005079783A1 (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-01 | The University Of Tokyo | 転写因子klf5の活性化抑制作用を有する医薬 |
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-
1993
- 1993-10-14 JP JP25666193A patent/JPH07112930A/ja active Pending
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