JPH10101666A - 新規ベンゾオキサシクロトリデシン化合物およびそれを含有する医薬組成物 - Google Patents
新規ベンゾオキサシクロトリデシン化合物およびそれを含有する医薬組成物Info
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- JPH10101666A JPH10101666A JP26168796A JP26168796A JPH10101666A JP H10101666 A JPH10101666 A JP H10101666A JP 26168796 A JP26168796 A JP 26168796A JP 26168796 A JP26168796 A JP 26168796A JP H10101666 A JPH10101666 A JP H10101666A
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れたキマーゼ阻害作用および/または抗菌
作用を有し、医薬として有用な化合物を提供する。 【解決手段】 式(I): 【化1】 で示される化合物、その製薬上許容される塩、それらの
水和物、それらの製造方法、それらを含有する医薬組成
物およびそれらの生産能を有するスタキボトリスシリン
ドロスポラに属する微生物を提供する。
作用を有し、医薬として有用な化合物を提供する。 【解決手段】 式(I): 【化1】 で示される化合物、その製薬上許容される塩、それらの
水和物、それらの製造方法、それらを含有する医薬組成
物およびそれらの生産能を有するスタキボトリスシリン
ドロスポラに属する微生物を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規化合物および
それを含有する医薬、詳しくは新規ベンゾオキサシクロ
トリデシン化合物を含有するキマーゼ阻害剤および/ま
たは抗菌剤に関する。
それを含有する医薬、詳しくは新規ベンゾオキサシクロ
トリデシン化合物を含有するキマーゼ阻害剤および/ま
たは抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒト型キマーゼは、1990年に分離さ
れた分子量約3万の中性セリンプロテアーゼであり、主
として肥満細胞で合成、貯蔵、分泌され、心臓、血管、
皮膚に存在することが判明している。その主な作用とし
て、アンジオテンシンIIの産生が挙げられる。従来、
アンジオテンシンIIの産生にはアンジオテンシン変換
酵素(以下、ACEと略記する)が作用していると考え
られていたが、最近になって、ヒト心臓におけるアンジ
オテンシンIIの産生においてACEが作用しているの
はわずか10〜15%程度にすぎず、80%以上はヒト
型キマーゼの作用であることが明らかとなってきた(サ
ーキュレーション・リサーチ(Circulation
Research)第66巻,第883頁,1990
年、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(Journal of Biological Ch
emistry),第266巻,第17173頁,19
91年)。このため、新しいタイプの心血管障害治療剤
としてキマーゼ阻害剤が期待を集めている。また、キマ
ーゼは肥満細胞からのヒスタミン遊離促進にも関与して
いるとされており(ジャーナル・オブ・バイオケミスト
リー(Journal of Biochemistr
y)第103巻,第820−822頁,1988年)、
その阻害剤は新しいタイプの抗炎症剤、抗アレルギー剤
になり得るとして有望視されている。
れた分子量約3万の中性セリンプロテアーゼであり、主
として肥満細胞で合成、貯蔵、分泌され、心臓、血管、
皮膚に存在することが判明している。その主な作用とし
て、アンジオテンシンIIの産生が挙げられる。従来、
アンジオテンシンIIの産生にはアンジオテンシン変換
酵素(以下、ACEと略記する)が作用していると考え
られていたが、最近になって、ヒト心臓におけるアンジ
オテンシンIIの産生においてACEが作用しているの
はわずか10〜15%程度にすぎず、80%以上はヒト
型キマーゼの作用であることが明らかとなってきた(サ
ーキュレーション・リサーチ(Circulation
Research)第66巻,第883頁,1990
年、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(Journal of Biological Ch
emistry),第266巻,第17173頁,19
91年)。このため、新しいタイプの心血管障害治療剤
としてキマーゼ阻害剤が期待を集めている。また、キマ
ーゼは肥満細胞からのヒスタミン遊離促進にも関与して
いるとされており(ジャーナル・オブ・バイオケミスト
リー(Journal of Biochemistr
y)第103巻,第820−822頁,1988年)、
その阻害剤は新しいタイプの抗炎症剤、抗アレルギー剤
になり得るとして有望視されている。
【0003】その他にも、ヒト型キマーゼは様々な活性
を有しており、インビトロではマクロファージの泡沫細
胞化促進、プロコラゲナーゼから活性型コラゲナーゼの
産生、コラーゲン、フィブロネクチン、ビトロネクチン
等の細胞外マトリックスの限定分解、トロンビンやIg
Gの限定分解等の作用を有することが既に明らかになっ
ている。また、病態生理学的には、バルーン障害後の血
管や心筋症の心臓においてキマーゼ活性が上昇している
ことも知られている。このような知見から、キマーゼは
動脈硬化、炎症、リウマチ等にも関与していることが予
測され得る。
を有しており、インビトロではマクロファージの泡沫細
胞化促進、プロコラゲナーゼから活性型コラゲナーゼの
産生、コラーゲン、フィブロネクチン、ビトロネクチン
等の細胞外マトリックスの限定分解、トロンビンやIg
Gの限定分解等の作用を有することが既に明らかになっ
ている。また、病態生理学的には、バルーン障害後の血
管や心筋症の心臓においてキマーゼ活性が上昇している
ことも知られている。このような知見から、キマーゼは
動脈硬化、炎症、リウマチ等にも関与していることが予
測され得る。
【0004】現在までに、国際特許出願公開第93/2
5574号、同95/27053号、同95/2705
5号にペプチド性キマーゼ阻害剤が開示されている。ま
た、非ペプチド性キマーゼ阻害剤としては、国際特許出
願公開第96/04248号にイミダゾリジン誘導体
が、ヨーロッパ特許公開第713876にトリアジン誘
導体が開示されているのみである。
5574号、同95/27053号、同95/2705
5号にペプチド性キマーゼ阻害剤が開示されている。ま
た、非ペプチド性キマーゼ阻害剤としては、国際特許出
願公開第96/04248号にイミダゾリジン誘導体
が、ヨーロッパ特許公開第713876にトリアジン誘
導体が開示されているのみである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在のところ、非ペプ
チド性キマーゼ阻害剤としては少数が見出されているの
みであり、キマーゼの生理学的な機能解明、さらには臨
床上有用な医薬開発のために、強い活性を有する非ペプ
チド性キマーゼ阻害剤が求められていた。
チド性キマーゼ阻害剤としては少数が見出されているの
みであり、キマーゼの生理学的な機能解明、さらには臨
床上有用な医薬開発のために、強い活性を有する非ペプ
チド性キマーゼ阻害剤が求められていた。
【0006】
【課題を解決する手段】上記の現状に鑑み、本発明者ら
が鋭意検討を行った結果、糸状菌の一種である、スタキ
ボトリス シリンドロスポラ(Stachybotry
s cylindrospora)RF−5900株の
培養液中に強いヒト型キマーゼ阻害活性を有する化合物
を見出し、その化合物を単離・精製し、本発明を完成し
た。さらに、本発明化合物(I)は抗菌作用をも併せて
有していることを見出した。
が鋭意検討を行った結果、糸状菌の一種である、スタキ
ボトリス シリンドロスポラ(Stachybotry
s cylindrospora)RF−5900株の
培養液中に強いヒト型キマーゼ阻害活性を有する化合物
を見出し、その化合物を単離・精製し、本発明を完成し
た。さらに、本発明化合物(I)は抗菌作用をも併せて
有していることを見出した。
【0007】即ち、本発明は式(I):
【化2】
【0008】(式中、R1がヒドロキシであり、R2が−
CHOであり、かつR3がR1の結合している炭素原子と
二重結合を形成するか、またはR1が=Oであり、かつ
R2およびR3が一緒になって−CH(OR4)−(ここ
でR4は水素またはアシル)もしくは−C(=O)−を
形成する)で示される化合物もしくはその製薬上許容さ
れる塩またはそれらの水和物を提供するものである。ま
た、本発明は化合物(I)もしくはその製薬上許容され
る塩またはそれらの水和物を含有する医薬組成物、詳し
くはキマーゼ阻害剤および/または抗菌剤を提供するも
のである。さらに、スタキボトリス属に属し、化合物
(I)のいずれかを産生し得る微生物を培養し、得られ
た培養物から該化合物を採取し、所望によりさらに開
環、閉環、アシル化または酸化することを特徴とする、
化合物(I)の製造方法に関する。さらに、スタキボト
リス シリンドロスポラに属し、化合物(I)のいずれ
かを産生し得る微生物、詳しくはスタキボトリス シリ
ンドロスポラ RF−5900に関する。
CHOであり、かつR3がR1の結合している炭素原子と
二重結合を形成するか、またはR1が=Oであり、かつ
R2およびR3が一緒になって−CH(OR4)−(ここ
でR4は水素またはアシル)もしくは−C(=O)−を
形成する)で示される化合物もしくはその製薬上許容さ
れる塩またはそれらの水和物を提供するものである。ま
た、本発明は化合物(I)もしくはその製薬上許容され
る塩またはそれらの水和物を含有する医薬組成物、詳し
くはキマーゼ阻害剤および/または抗菌剤を提供するも
のである。さらに、スタキボトリス属に属し、化合物
(I)のいずれかを産生し得る微生物を培養し、得られ
た培養物から該化合物を採取し、所望によりさらに開
環、閉環、アシル化または酸化することを特徴とする、
化合物(I)の製造方法に関する。さらに、スタキボト
リス シリンドロスポラに属し、化合物(I)のいずれ
かを産生し得る微生物、詳しくはスタキボトリス シリ
ンドロスポラ RF−5900に関する。
【0009】以下に本発明化合物(I)の微生物培養に
よる製造方法および化学合成による製造方法を説明す
る。微生物培養による製造方法 本微生物培養法においては、本発明化合物(I)を産生
し得る微生物を通常の発酵生産に用いる培地組成、培地
条件で培養し、通常の発酵生産物を分離採取する方法に
より化合物(I)を単離する。本発明化合物(I)を産
生し得る微生物としては、スタキボトリス属に属する微
生物、例えばスタキボトリス シリンドロスポラ RF
−5900株が例示される。スタキボトリス シリンド
ロスポラ RF−5900株は以下のような形態学的性
状を有していた。
よる製造方法および化学合成による製造方法を説明す
る。微生物培養による製造方法 本微生物培養法においては、本発明化合物(I)を産生
し得る微生物を通常の発酵生産に用いる培地組成、培地
条件で培養し、通常の発酵生産物を分離採取する方法に
より化合物(I)を単離する。本発明化合物(I)を産
生し得る微生物としては、スタキボトリス属に属する微
生物、例えばスタキボトリス シリンドロスポラ RF
−5900株が例示される。スタキボトリス シリンド
ロスポラ RF−5900株は以下のような形態学的性
状を有していた。
【0010】コ−ンミ−ル寒天培地上でのコロニ−はや
や生育が遅く、その表面は湿潤し、分生子形成に従って
緑黒色を呈する。分生子柄は単生し、ほとんど分枝せ
ず、培地から直立する。栄養菌糸は無色で、巾は1.0
〜3.0mmで多細胞からなり、分枝する。個々の分生
子柄は無色で3〜5細胞からなり、高さ65〜95m
m、巾は基部が5.0〜5.5mm、上部に向かって狭
まりフィアライド着生部分で3.0〜3.5mmとな
る。表面は平滑もしくは粒状で、上部は特に粒状が強
い。フィアライドは高さ10.0〜13.5mm、巾は
6.0〜7.5mmの単細胞で棍棒状を呈し、表面は平
滑で、分生子柄先端に4〜7個生じる。分生子は長さ1
1.0〜13.0mm、巾は4.0〜4.5mmの円筒
形の単細胞で、淡緑黒色を呈し、長軸に沿ったうね状の
表面構造をもち、フィアライド上に球形の湿潤した光沢
のある分生子塊として形成される。
や生育が遅く、その表面は湿潤し、分生子形成に従って
緑黒色を呈する。分生子柄は単生し、ほとんど分枝せ
ず、培地から直立する。栄養菌糸は無色で、巾は1.0
〜3.0mmで多細胞からなり、分枝する。個々の分生
子柄は無色で3〜5細胞からなり、高さ65〜95m
m、巾は基部が5.0〜5.5mm、上部に向かって狭
まりフィアライド着生部分で3.0〜3.5mmとな
る。表面は平滑もしくは粒状で、上部は特に粒状が強
い。フィアライドは高さ10.0〜13.5mm、巾は
6.0〜7.5mmの単細胞で棍棒状を呈し、表面は平
滑で、分生子柄先端に4〜7個生じる。分生子は長さ1
1.0〜13.0mm、巾は4.0〜4.5mmの円筒
形の単細胞で、淡緑黒色を呈し、長軸に沿ったうね状の
表面構造をもち、フィアライド上に球形の湿潤した光沢
のある分生子塊として形成される。
【0011】ポテトデキストロース寒天培地上におい
て、10℃〜32℃の範囲で生育し、生育至適温度は2
0℃〜28℃である。この株は有性生殖器官を形成せ
ず、分生子柄先端のフィアライド頂端に球形の湿潤した
光沢のある分生子塊として分生子を形成する性状を有す
ることから、スタキボトリス属に属する株であると判断
される。
て、10℃〜32℃の範囲で生育し、生育至適温度は2
0℃〜28℃である。この株は有性生殖器官を形成せ
ず、分生子柄先端のフィアライド頂端に球形の湿潤した
光沢のある分生子塊として分生子を形成する性状を有す
ることから、スタキボトリス属に属する株であると判断
される。
【0012】これらの諸性状をデルマティアセオウス・
ハイフォミセーテス(Dermatiaceous H
yphomycetes)、コモンウェルス・マイコロ
ジカル・インスティチュート、キュー、スレイ、イング
ランド(Commonwealth Mycologi
cal Institute、Kew,Surrey,
England)、第542頁〜544頁、1971
年;モア・デルマティアセオウス・ハイフォミセーテス
(More Dermatiaceous Hypho
mycetes)コモンウェルス・マイコロジカル・イ
ンスティチュート、キュー、スレイ、イングランド(C
ommonwealth Mycological I
nstitute,Kew,Surrey,Engla
nd)、第463頁〜464頁、1976年;コンペン
ディウム・オブ・ソイル・ファンジャイ・リプリント
(Compendium of Soil Fungi
Reprint 1993年、第742頁〜743
頁;イコネス・ミクロフンゴル・ア・マツシマ・レクト
ルム、コウベ(Icones Microfungor
um a Matsushima Lectorum、
Kobe)、1975年;などの文献に記載されている
スタキボトリス属の既知種と比較した結果、分生子の形
状、サイズ、表面構造その他の性状からスタキボトリス
シリンドロスポラC.W.ジェンセン(C.W.Je
nsen)1912と同定した。尚、本菌株は工業技術
院生命工学工業技術研究所に受託番号「FERM P−
15742」として平成8年(1996年)7月17日
より寄託されている。
ハイフォミセーテス(Dermatiaceous H
yphomycetes)、コモンウェルス・マイコロ
ジカル・インスティチュート、キュー、スレイ、イング
ランド(Commonwealth Mycologi
cal Institute、Kew,Surrey,
England)、第542頁〜544頁、1971
年;モア・デルマティアセオウス・ハイフォミセーテス
(More Dermatiaceous Hypho
mycetes)コモンウェルス・マイコロジカル・イ
ンスティチュート、キュー、スレイ、イングランド(C
ommonwealth Mycological I
nstitute,Kew,Surrey,Engla
nd)、第463頁〜464頁、1976年;コンペン
ディウム・オブ・ソイル・ファンジャイ・リプリント
(Compendium of Soil Fungi
Reprint 1993年、第742頁〜743
頁;イコネス・ミクロフンゴル・ア・マツシマ・レクト
ルム、コウベ(Icones Microfungor
um a Matsushima Lectorum、
Kobe)、1975年;などの文献に記載されている
スタキボトリス属の既知種と比較した結果、分生子の形
状、サイズ、表面構造その他の性状からスタキボトリス
シリンドロスポラC.W.ジェンセン(C.W.Je
nsen)1912と同定した。尚、本菌株は工業技術
院生命工学工業技術研究所に受託番号「FERM P−
15742」として平成8年(1996年)7月17日
より寄託されている。
【0013】本発明化合物(I)の生産用培地として
は、炭素源、窒素源および無機塩を適当に含有するもの
であれば合成培地または天然培地のいずれでも好適に用
いることができる。必要に応じて、ビタミン類またはそ
の他栄養物質を適宜加えてもよい。
は、炭素源、窒素源および無機塩を適当に含有するもの
であれば合成培地または天然培地のいずれでも好適に用
いることができる。必要に応じて、ビタミン類またはそ
の他栄養物質を適宜加えてもよい。
【0014】炭素源としては例えば、グルコース、マル
トース、フラクトース、シュークロース、デンプン等の
糖類、グリセロール、マンニトール等のアルコール類、
グリシン、アラニン、アスパラギン等のアミノ酸類、大
豆油、オリーブ油等の油脂類等の一般的な炭素源より微
生物の資化性を考慮して1種または2種以上を適宜選択
して用いればよい。窒素源としては、大豆粉、コーンス
チープリカー、ビーフエキス、ペプトン、酵母エキス、
アミノ酸混合物、魚粉等の有機含窒素化合物またはアン
モニウム塩、硝酸塩等の無機窒素化合物等が挙げられ、
微生物の資化性を考慮して1種または2種以上を適宜選
択して用いればよい。無機塩としては、例えば炭酸カル
シウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸銅、塩化マンガン、硫酸亜鉛、塩化コバル
ト、各種リン酸塩を必要に応じて添加すればよい。ま
た、消泡剤、例えば植物油、ポリプロピレングリコール
等は必要に応じて添加することができる。
トース、フラクトース、シュークロース、デンプン等の
糖類、グリセロール、マンニトール等のアルコール類、
グリシン、アラニン、アスパラギン等のアミノ酸類、大
豆油、オリーブ油等の油脂類等の一般的な炭素源より微
生物の資化性を考慮して1種または2種以上を適宜選択
して用いればよい。窒素源としては、大豆粉、コーンス
チープリカー、ビーフエキス、ペプトン、酵母エキス、
アミノ酸混合物、魚粉等の有機含窒素化合物またはアン
モニウム塩、硝酸塩等の無機窒素化合物等が挙げられ、
微生物の資化性を考慮して1種または2種以上を適宜選
択して用いればよい。無機塩としては、例えば炭酸カル
シウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸銅、塩化マンガン、硫酸亜鉛、塩化コバル
ト、各種リン酸塩を必要に応じて添加すればよい。ま
た、消泡剤、例えば植物油、ポリプロピレングリコール
等は必要に応じて添加することができる。
【0015】培養温度は微生物が発育し、本発明化合物
(I)を生産する範囲で適宜変更できるが、好ましくは
10℃〜32℃であり、さらに好ましくは18℃〜25
℃である。pHは6〜8付近が好ましく、培養時間は通
常数日〜数週間程度であるが、本発明化合物(I)の生
産量が最高に達したときに培養を終了すればよい。培養
法は固層培養、通気攪拌培養等の通常用いられる方法で
あればいずれも好適に用い得る。
(I)を生産する範囲で適宜変更できるが、好ましくは
10℃〜32℃であり、さらに好ましくは18℃〜25
℃である。pHは6〜8付近が好ましく、培養時間は通
常数日〜数週間程度であるが、本発明化合物(I)の生
産量が最高に達したときに培養を終了すればよい。培養
法は固層培養、通気攪拌培養等の通常用いられる方法で
あればいずれも好適に用い得る。
【0016】培養物から発酵生産物を分離採取する方法
には、濾過、遠心分離、各種イオン交換樹脂やその他の
活性吸着やクロマトグラフィー、各種有機溶媒による抽
出等を適当に組み合わせた通常の発酵生産物分離精製法
を用いることができる。例えば、培養物より分離精製し
た菌体を、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン
等の有機溶媒で抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーと薄層クロマトグラフィーを組み合わせて分離精
製すればよい。
には、濾過、遠心分離、各種イオン交換樹脂やその他の
活性吸着やクロマトグラフィー、各種有機溶媒による抽
出等を適当に組み合わせた通常の発酵生産物分離精製法
を用いることができる。例えば、培養物より分離精製し
た菌体を、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン
等の有機溶媒で抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーと薄層クロマトグラフィーを組み合わせて分離精
製すればよい。
【0017】化学合成による製造法 所望により、発酵で得られた本発明化合物(I)を、適
当な条件下で開環反応、アシル化反応または酸化反応に
付してもよい。例えば、R1が=Oであり、R2およびR
3が一緒になって−CH(OH)−を形成する化合物
(I)をアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、エチルエーテル、メタノール、エタノール、シク
ロヘキサン等の溶媒中、氷冷〜加温下、好ましくは室温
付近で数分〜数時間、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリで処理
すれば、R1がヒドロキシであり、R2が−CHOであ
り、かつR3がR1の結合している炭素原子と二重結合を
形成する化合物(I)が得られる。
当な条件下で開環反応、アシル化反応または酸化反応に
付してもよい。例えば、R1が=Oであり、R2およびR
3が一緒になって−CH(OH)−を形成する化合物
(I)をアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、エチルエーテル、メタノール、エタノール、シク
ロヘキサン等の溶媒中、氷冷〜加温下、好ましくは室温
付近で数分〜数時間、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリで処理
すれば、R1がヒドロキシであり、R2が−CHOであ
り、かつR3がR1の結合している炭素原子と二重結合を
形成する化合物(I)が得られる。
【0018】また、上記と同様のR1が=Oであり、R2
およびR3が一緒になって−CH(OH)−を形成する
化合物(I)をテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチ
ルエーテル等の溶媒中、ピリジン、トリエチルアミン等
の塩基存在下で、アセチルクロリド、プロピオニルクロ
リド等の酸クロリド、無水酢酸等の酸無水物と氷冷〜加
温下、好ましくは室温付近で数時間〜数十時間反応させ
てアシル化すれば、R1が=Oであり、R2およびR3が
一緒になって−CH(アシルオキシ)−を形成する化合
物(I)を得ることができる。この反応において、塩基
は溶媒量を用いてもよい。
およびR3が一緒になって−CH(OH)−を形成する
化合物(I)をテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチ
ルエーテル等の溶媒中、ピリジン、トリエチルアミン等
の塩基存在下で、アセチルクロリド、プロピオニルクロ
リド等の酸クロリド、無水酢酸等の酸無水物と氷冷〜加
温下、好ましくは室温付近で数時間〜数十時間反応させ
てアシル化すれば、R1が=Oであり、R2およびR3が
一緒になって−CH(アシルオキシ)−を形成する化合
物(I)を得ることができる。この反応において、塩基
は溶媒量を用いてもよい。
【0019】また、上記と同様のR1が=Oであり、R2
およびR3が一緒になって−CH(OH)−を形成する
化合物(I)をテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチ
ルエーテル、アセトン、塩化メチル、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン等の適当な溶媒中でサレット
(Sarett)酸化(CrO3−ピリジン)に付す
か、ジョーンズ試薬(無水クロム酸+硫酸)、次亜塩素
酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、二酸化マンガン等
の通常用いられる酸化剤を用い、氷冷〜室温下、好まし
くは氷冷下で数時間〜数十時間反応させれば、R1が=
Oであり、R2およびR3が一緒になって−C(=O)−
を形成する化合物(I)を得る事ができる。
およびR3が一緒になって−CH(OH)−を形成する
化合物(I)をテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチ
ルエーテル、アセトン、塩化メチル、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン等の適当な溶媒中でサレット
(Sarett)酸化(CrO3−ピリジン)に付す
か、ジョーンズ試薬(無水クロム酸+硫酸)、次亜塩素
酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、二酸化マンガン等
の通常用いられる酸化剤を用い、氷冷〜室温下、好まし
くは氷冷下で数時間〜数十時間反応させれば、R1が=
Oであり、R2およびR3が一緒になって−C(=O)−
を形成する化合物(I)を得る事ができる。
【0020】本発明化合物(I)は、その製薬上許容さ
れる塩をも包含し、例えばナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属塩、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類
金属塩等が挙げられる。これらの塩は、通常用いられる
反応を用いて形成させることができる。また、本発明化
合物はその水和物をも包含し、本発明化合物(I)1分
子に対して1以上の水分子と結合していてもよい。
れる塩をも包含し、例えばナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属塩、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類
金属塩等が挙げられる。これらの塩は、通常用いられる
反応を用いて形成させることができる。また、本発明化
合物はその水和物をも包含し、本発明化合物(I)1分
子に対して1以上の水分子と結合していてもよい。
【0021】本発明化合物(I)は、強いキマーゼ阻害
活性および/または抗菌活性を有するため、医薬として
ヒトを含む動物に投与することができる。キマーゼ阻害
剤としては、具体的には心筋梗塞、心肥大、心不全、心
筋症、高血圧、PTCA(経皮的冠状動脈形成術)術後
の血管内膜肥厚、末梢循環障害、血管炎、動脈硬化、糖
尿病性および非糖尿病性腎障害等の慢性心血管障害並び
に炎症、アレルギー、リウマチ、アトピー等のアレルギ
ー性疾患の治療に有効である。抗菌剤としては、内臓カ
ンジダ症、肺アスペルギルス症等の深在性真菌症および
皮膚真菌症の治療に有効である。
活性および/または抗菌活性を有するため、医薬として
ヒトを含む動物に投与することができる。キマーゼ阻害
剤としては、具体的には心筋梗塞、心肥大、心不全、心
筋症、高血圧、PTCA(経皮的冠状動脈形成術)術後
の血管内膜肥厚、末梢循環障害、血管炎、動脈硬化、糖
尿病性および非糖尿病性腎障害等の慢性心血管障害並び
に炎症、アレルギー、リウマチ、アトピー等のアレルギ
ー性疾患の治療に有効である。抗菌剤としては、内臓カ
ンジダ症、肺アスペルギルス症等の深在性真菌症および
皮膚真菌症の治療に有効である。
【0022】本発明化合物(I)を医薬として投与する
場合、経口的、非経口的のいずれの方法でも投与が可能
である。経口投与は常法に従って錠剤、顆粒剤、散剤、
カプセル剤、丸剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、バッカ
ル剤または舌下剤等の通常用いられる剤型に調製して投
与すればよい。非経口投与は、例えば筋肉内投与等の注
射剤、坐剤、経皮吸収剤、吸入剤等、通常用いられるい
ずれの剤型でも好適に投与することができるが、特に静
脈内投与が好ましい。
場合、経口的、非経口的のいずれの方法でも投与が可能
である。経口投与は常法に従って錠剤、顆粒剤、散剤、
カプセル剤、丸剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、バッカ
ル剤または舌下剤等の通常用いられる剤型に調製して投
与すればよい。非経口投与は、例えば筋肉内投与等の注
射剤、坐剤、経皮吸収剤、吸入剤等、通常用いられるい
ずれの剤型でも好適に投与することができるが、特に静
脈内投与が好ましい。
【0023】本発明の医薬組成物は、有効成分の有効量
に最終投与剤型に適した賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊
剤、滑沢剤および希釈剤等の各種医薬用添加剤を必要に
応じて混合して調製することができる。注射剤の場合に
は適当な担体と共に滅菌処理を行って製剤とすればよ
い。
に最終投与剤型に適した賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊
剤、滑沢剤および希釈剤等の各種医薬用添加剤を必要に
応じて混合して調製することができる。注射剤の場合に
は適当な担体と共に滅菌処理を行って製剤とすればよ
い。
【0024】具体的には、賦形剤としては乳糖、白糖、
ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウムまたは結晶セルロ
ース等、結合剤としてはメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼ
ラチンまたはポリビニルピロリドン等、崩壊剤としては
カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、デンプン、アルギン酸ナトリウム、カ
ンテン末またはラウリル硫酸ナトリウム等、滑沢剤とし
てはタルク、ステアリン酸マグネシウムまたはマクロゴ
ール等が挙げられる。坐剤の基剤としてはカカオ脂、マ
クロゴール、またはメチルセルロース等を用いることが
できる。さらに、液剤または乳濁性、懸濁性の注射剤と
して調製する場合には通常使用されている溶解補助剤、
懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、保存剤、等張剤等を適宜
添加してもよく、経口投与の場合には嬌味剤、芳香剤等
を加えてもよい。
ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウムまたは結晶セルロ
ース等、結合剤としてはメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼ
ラチンまたはポリビニルピロリドン等、崩壊剤としては
カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、デンプン、アルギン酸ナトリウム、カ
ンテン末またはラウリル硫酸ナトリウム等、滑沢剤とし
てはタルク、ステアリン酸マグネシウムまたはマクロゴ
ール等が挙げられる。坐剤の基剤としてはカカオ脂、マ
クロゴール、またはメチルセルロース等を用いることが
できる。さらに、液剤または乳濁性、懸濁性の注射剤と
して調製する場合には通常使用されている溶解補助剤、
懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、保存剤、等張剤等を適宜
添加してもよく、経口投与の場合には嬌味剤、芳香剤等
を加えてもよい。
【0025】キマーゼ阻害剤としての投与量は、患者の
年齢、体重、投与経路、病気の種類や程度等を考慮した
上で設定することが望ましいが、ヒトへ経口的に投与す
る場合には、成人に対して通常1μg〜1000mg/
kg/日を1回〜数回に分けて投与すればよい。また、
非経口的に投与する場合には、投与経路により大きく異
なるが、通常、0.1μg〜100mg/kg/日を1
回〜数回に分けて投与すればよい。抗菌剤としての投与
量も、同様に患者の年齢、体重、投与経路、病気の種類
や程度等を考慮した上で設定することが望ましいが、ヒ
トへ経口的に投与する場合には、成人に対して通常1μ
g〜200mg/kg/日、非経口的に投与する場合に
は、0.1μg〜20mg/kg/日を各々1回〜数回
に分けて投与すればよい。
年齢、体重、投与経路、病気の種類や程度等を考慮した
上で設定することが望ましいが、ヒトへ経口的に投与す
る場合には、成人に対して通常1μg〜1000mg/
kg/日を1回〜数回に分けて投与すればよい。また、
非経口的に投与する場合には、投与経路により大きく異
なるが、通常、0.1μg〜100mg/kg/日を1
回〜数回に分けて投与すればよい。抗菌剤としての投与
量も、同様に患者の年齢、体重、投与経路、病気の種類
や程度等を考慮した上で設定することが望ましいが、ヒ
トへ経口的に投与する場合には、成人に対して通常1μ
g〜200mg/kg/日、非経口的に投与する場合に
は、0.1μg〜20mg/kg/日を各々1回〜数回
に分けて投与すればよい。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。実施例1 発酵による化合物(I)の生産 (1)発酵工
程 ポリペプトン1.0%、グルコース2.0%、ビーフエ
キストラクト0.3%、酵母エキストラクト0.2%、
塩化ナトリウム0.1%水道水(pH7.0滅菌前)か
らなる培地100mlを含む500ml容マイヤーフラ
スコにスタキボトリス シリンドロスポラ RF−59
00の胞子を種培養スラントから接種し、180回転/
分の回転振盪機上28℃で3日間培養を行った。この培
養液4mlずつを121℃で30分間オートクレーブ滅
菌した玄米培地(玄米25g、グルコース0.5g、デ
イフコイーストエキス0.1g、水道水50ml)を含
む500ml容量のマイヤーフラスコ200本に接種
し、28℃で14日間静置培養した。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。実施例1 発酵による化合物(I)の生産 (1)発酵工
程 ポリペプトン1.0%、グルコース2.0%、ビーフエ
キストラクト0.3%、酵母エキストラクト0.2%、
塩化ナトリウム0.1%水道水(pH7.0滅菌前)か
らなる培地100mlを含む500ml容マイヤーフラ
スコにスタキボトリス シリンドロスポラ RF−59
00の胞子を種培養スラントから接種し、180回転/
分の回転振盪機上28℃で3日間培養を行った。この培
養液4mlずつを121℃で30分間オートクレーブ滅
菌した玄米培地(玄米25g、グルコース0.5g、デ
イフコイーストエキス0.1g、水道水50ml)を含
む500ml容量のマイヤーフラスコ200本に接種
し、28℃で14日間静置培養した。
【0027】(2)分離工程 発酵工程によって得られた各マイヤーフラスコ中の発酵
物を集めてアセトン20Lを加え撹拌抽出した。吸引濾
過後、アセトンを含む瀘液部を減圧下溶媒留去し、残渣
の水層を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を濃縮乾固
して粗分画(178.0g)を得た。この粗分画を2等
分し、粗分画(89.0g)をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(メルクキーゼルゲル60、500g、2
30〜400メッシュ、トルエン:アセトニトリル
(9:1))で精製した。トルエン:アセトニトリル
(9:1)合計1800mlで溶出し、最初の800m
lを集めてA分画、次の1000mlを集めてB分画と
し、2回分を合わせて減圧下溶媒留去して、A分画
(5.39g)、B分画(3.61g)をそれぞれ得
た。
物を集めてアセトン20Lを加え撹拌抽出した。吸引濾
過後、アセトンを含む瀘液部を減圧下溶媒留去し、残渣
の水層を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を濃縮乾固
して粗分画(178.0g)を得た。この粗分画を2等
分し、粗分画(89.0g)をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(メルクキーゼルゲル60、500g、2
30〜400メッシュ、トルエン:アセトニトリル
(9:1))で精製した。トルエン:アセトニトリル
(9:1)合計1800mlで溶出し、最初の800m
lを集めてA分画、次の1000mlを集めてB分画と
し、2回分を合わせて減圧下溶媒留去して、A分画
(5.39g)、B分画(3.61g)をそれぞれ得
た。
【0028】A分画(5.39g)は再度シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(メルクキーゼルゲル60、2
30g、230〜400メッシュ、トルエン:アセトニ
トリル(95:5))で精製し、粗化合物(I−1)9
24mgを得た。更にシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(メルクキーゼルゲル60、100g、230〜4
00メッシュ、トルエン:酢酸エチル:イソプロパノー
ル(59:8:1))で精製して10gずつフラクショ
ンを集め、フラクション13〜18を集めて減圧下溶媒
留去した。そうして得られた油状残渣をn−ヘキサン5
mlで再結晶後結晶瀘取し、淡黄色針状晶として化合物
(I−1)725mgを得た。
ラムクロマトグラフィー(メルクキーゼルゲル60、2
30g、230〜400メッシュ、トルエン:アセトニ
トリル(95:5))で精製し、粗化合物(I−1)9
24mgを得た。更にシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(メルクキーゼルゲル60、100g、230〜4
00メッシュ、トルエン:酢酸エチル:イソプロパノー
ル(59:8:1))で精製して10gずつフラクショ
ンを集め、フラクション13〜18を集めて減圧下溶媒
留去した。そうして得られた油状残渣をn−ヘキサン5
mlで再結晶後結晶瀘取し、淡黄色針状晶として化合物
(I−1)725mgを得た。
【0029】B分画(3.61g)はシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(メルクキーゼルゲル60、170
g、230〜400メッシュ、n−ヘキサン:アセトン
(2:1))で精製した。10gずつフラクションを集
め、フラクション49〜89を集めて減圧下溶媒留去
し、化合物(I−2)583mgを得た。
クロマトグラフィー(メルクキーゼルゲル60、170
g、230〜400メッシュ、n−ヘキサン:アセトン
(2:1))で精製した。10gずつフラクションを集
め、フラクション49〜89を集めて減圧下溶媒留去
し、化合物(I−2)583mgを得た。
【0030】続いてフラクション32〜36を集めて減
圧下溶媒留去し、粗化合物(I−3)289mgを得
た。これを薄層クロマトグラフィー(メルクプレコーテ
ッドTLCプレート、シリカゲルF−254、0.5m
m、n−ヘキサン:アセトニトリル(2:1))、更に
薄層クロマトグラフィー(メルクプレコーテッドTLC
プレート、シリカゲルF−254、0.5mm、トルエ
ン:アセトニトリル(2:1))で繰り返し精製し、化
合物(I−3)35mgを得た。
圧下溶媒留去し、粗化合物(I−3)289mgを得
た。これを薄層クロマトグラフィー(メルクプレコーテ
ッドTLCプレート、シリカゲルF−254、0.5m
m、n−ヘキサン:アセトニトリル(2:1))、更に
薄層クロマトグラフィー(メルクプレコーテッドTLC
プレート、シリカゲルF−254、0.5mm、トルエ
ン:アセトニトリル(2:1))で繰り返し精製し、化
合物(I−3)35mgを得た。
【0031】化合物(I−1) R1が=O、R2およびR3が一緒になって−CH(O
H)−を形成 (物理化学的性状) 性状:淡黄色針状晶 溶解性:クロロホルム、ジエチルエーテル、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、n−ヘキサンにわずか
に可溶、水に不溶 融点:146〜146.5℃ [α]D 23=−408.0±8.7°(c=0.514、
クロロホルム) 元素分析:(C25H26O5として) 計算値;C:73.87%,H:6.45% 実測値;C:73.83%、H:6.55% L−SIMS,m/z:407(MH+)
H)−を形成 (物理化学的性状) 性状:淡黄色針状晶 溶解性:クロロホルム、ジエチルエーテル、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、n−ヘキサンにわずか
に可溶、水に不溶 融点:146〜146.5℃ [α]D 23=−408.0±8.7°(c=0.514、
クロロホルム) 元素分析:(C25H26O5として) 計算値;C:73.87%,H:6.45% 実測値;C:73.83%、H:6.55% L−SIMS,m/z:407(MH+)
【0032】IR,λmaxKBrcm-1:3560,3
436,2979,2966,2933,2912,2
857,1722,1691,1666,1631,1
598,1579,1470,1446,1401,1
388,1286,1257,1238,1227,1
187,1153,1114,1001,957,90
9,878,857,779 UV(メタノール),nm(ε):260(10,60
0),320(3,700)
436,2979,2966,2933,2912,2
857,1722,1691,1666,1631,1
598,1579,1470,1446,1401,1
388,1286,1257,1238,1227,1
187,1153,1114,1001,957,90
9,878,857,779 UV(メタノール),nm(ε):260(10,60
0),320(3,700)
【0033】1HNMR(CDCl3,600MHz)
δ:1.04(3H,s like),1.52(3
H,s like),1.58(3H,s lik
e),2.14(3H,d,J=1.4Hz),2.2
3(1H,dd,J=7.0,14.2Hz),2.4
4(1H,m),2.58(1H,t,J=12.7H
z),2.86(1H,dd,J=9.0,14.2H
z),3.67(1H,d,J=12.5Hz),4.
62(1H,m),4.77(1H,m),4.95
(1H,d,J=12.4Hz),5.18(1H,
m),5.88(1H,ddd,J=0.8,1.0,
12.5Hz),6.68(1H,q,J=1.4H
z),6.96(1H,ddd,J=0.8,1.2,
8.2Hz),7.34(1H,ddd,J=1.0,
1.2,7.2Hz),7.58(1H,m)
δ:1.04(3H,s like),1.52(3
H,s like),1.58(3H,s lik
e),2.14(3H,d,J=1.4Hz),2.2
3(1H,dd,J=7.0,14.2Hz),2.4
4(1H,m),2.58(1H,t,J=12.7H
z),2.86(1H,dd,J=9.0,14.2H
z),3.67(1H,d,J=12.5Hz),4.
62(1H,m),4.77(1H,m),4.95
(1H,d,J=12.4Hz),5.18(1H,
m),5.88(1H,ddd,J=0.8,1.0,
12.5Hz),6.68(1H,q,J=1.4H
z),6.96(1H,ddd,J=0.8,1.2,
8.2Hz),7.34(1H,ddd,J=1.0,
1.2,7.2Hz),7.58(1H,m)
【0034】13CNMR(CDCl3,150MHz)
δ:11.39(q),17.94(q),19.64
(q),25.84(q),35.56(t),36.
05(t),55.98(s),69.06(d),7
6.54(t),91.16(s),115.74
(d),116.67(d),120.24(d),1
21.44(s),131.67(d),131.72
(d),132.57(s),136.58(d),1
36.66(s),152.39(s),153.56
(s),158.16(s),187.13(s),1
91.05(s),205.17(s)
δ:11.39(q),17.94(q),19.64
(q),25.84(q),35.56(t),36.
05(t),55.98(s),69.06(d),7
6.54(t),91.16(s),115.74
(d),116.67(d),120.24(d),1
21.44(s),131.67(d),131.72
(d),132.57(s),136.58(d),1
36.66(s),152.39(s),153.56
(s),158.16(s),187.13(s),1
91.05(s),205.17(s)
【0035】化合物(I−2) R1が−OH、R2が−CHO、R3がR1の結合している
炭素原子と二重結合を形成(7−trans体) (物理化学的性状) 性状:淡黄色粉末 溶解性:クロロホルム、ジエチルエーテル、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、n−ヘキサンにわずか
に可溶、水に不溶 [α]D 23=−425.2±9.1°(c=0.509,
クロロホルム) L−SIMS,m/z:407(MH+) HR−LSIMS,m/z(C25H26O5として) 計算値;407.1857 実測値;407.1859(MH)+
炭素原子と二重結合を形成(7−trans体) (物理化学的性状) 性状:淡黄色粉末 溶解性:クロロホルム、ジエチルエーテル、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、n−ヘキサンにわずか
に可溶、水に不溶 [α]D 23=−425.2±9.1°(c=0.509,
クロロホルム) L−SIMS,m/z:407(MH+) HR−LSIMS,m/z(C25H26O5として) 計算値;407.1857 実測値;407.1859(MH)+
【0036】IR,λmaxCHCl3cm-1:302
8,3016,2978,2920,2889,285
7,2737,1703,1657,1643(s
h),1563,1465,1417,1386,13
47,1259,1040,1009,955,92
5,868 UV(メタノール),nm(ε):265(8,50
0),278(6,900)
8,3016,2978,2920,2889,285
7,2737,1703,1657,1643(s
h),1563,1465,1417,1386,13
47,1259,1040,1009,955,92
5,868 UV(メタノール),nm(ε):265(8,50
0),278(6,900)
【0037】1HNMR(CDCl3,600MHz)
δ:1.32(3H,s like),1.54(3
H,s like),1.59(3H,s lik
e),2.09(3H,d,J=1.4Hz),2.2
7(1H,dd,J=8.0,14.8Hz),2.2
9(1H,m),2.38(1H,t,J=12.5H
z),2.90(1H,m),4.41(1H,d l
ike,J=12.1Hz),4.55(1H,m),
4.58(1H,d,J=12.1Hz),5.44
(1H,m),6.37(1H,q,J=1.4H
z),7.47(1H,m),7.50(1H,m),
7.60(1H,m),9.96(1H,s),16.
44(1H,s)
δ:1.32(3H,s like),1.54(3
H,s like),1.59(3H,s lik
e),2.09(3H,d,J=1.4Hz),2.2
7(1H,dd,J=8.0,14.8Hz),2.2
9(1H,m),2.38(1H,t,J=12.5H
z),2.90(1H,m),4.41(1H,d l
ike,J=12.1Hz),4.55(1H,m),
4.58(1H,d,J=12.1Hz),5.44
(1H,m),6.37(1H,q,J=1.4H
z),7.47(1H,m),7.50(1H,m),
7.60(1H,m),9.96(1H,s),16.
44(1H,s)
【0038】13CNMR(CDCl3,150MHz)
δ:18.10(q),19.90(q),20.28
(q),25.74(q),34.26(t),38.
41(t),58.46(s),76.71(t),1
13.17(s),118.38(d),122.35
(d),125.12(d),126.28(s),1
29.11(d),129.50(d),133.17
(s),134.36(s),134.86(s),1
35.72(s),153.70(s),164.85
(s),182.08(s),190.56(d),1
97.02(s),198.12(s)
δ:18.10(q),19.90(q),20.28
(q),25.74(q),34.26(t),38.
41(t),58.46(s),76.71(t),1
13.17(s),118.38(d),122.35
(d),125.12(d),126.28(s),1
29.11(d),129.50(d),133.17
(s),134.36(s),134.86(s),1
35.72(s),153.70(s),164.85
(s),182.08(s),190.56(d),1
97.02(s),198.12(s)
【0039】化合物(I−3) R1が−OH、R2が−CHO、R3がR1の結合している
炭素原子と二重結合を形成(7−cis体) (物理化学的性状) 性状:淡黄色粉末 溶解性:クロロホルム、ジエチルエーテル、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、n−ヘキサンにわずか
に可溶、水に不溶 [α]D 23=−407.6±8.9°(c=0.50
3,クロロホルム) L−SIMS,m/z:407(MH+) HR−LSIMS,m/z(C25H26O5として) 計算値;407.1857 実測値;407.1859(MH)+
炭素原子と二重結合を形成(7−cis体) (物理化学的性状) 性状:淡黄色粉末 溶解性:クロロホルム、ジエチルエーテル、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、n−ヘキサンにわずか
に可溶、水に不溶 [α]D 23=−407.6±8.9°(c=0.50
3,クロロホルム) L−SIMS,m/z:407(MH+) HR−LSIMS,m/z(C25H26O5として) 計算値;407.1857 実測値;407.1859(MH)+
【0040】IR,λmaxCHCl3cm-1:3012,
2974,2919,2878,1695,1654,
1638,1561,1459,1415,1378,
1306,1261,1167,1101,957,9
27,880,865 UV(MeOH),nm(ε):330(7,700)
2974,2919,2878,1695,1654,
1638,1561,1459,1415,1378,
1306,1261,1167,1101,957,9
27,880,865 UV(MeOH),nm(ε):330(7,700)
【0041】1HNMR(CDCl3,600MHz)
δ:1.50(3H,br.s),1.56(3H,b
r.s),1.83(3H,s),2.10(3H,
d,J=1.4Hz),2.23(1H,m),2.2
4(1H,m),2.67(1H,dd,J=11.
0,13.3Hz),2.83(1H,m),4.13
(1H,br.d,J=8.4Hz),4.41(1
H,d,J=8.4Hz),4.51(1H,m),
5.28(1H,m),6.34(1H,q,J=1.
4Hz),7.21(1H,dd,J=0.8,8.2
Hz),7.54(1H,t,J=8.2Hz),7.
68(1H,dd,J=0.8,8.2Hz),10.
02(1H,s),16.03(1H,s)
δ:1.50(3H,br.s),1.56(3H,b
r.s),1.83(3H,s),2.10(3H,
d,J=1.4Hz),2.23(1H,m),2.2
4(1H,m),2.67(1H,dd,J=11.
0,13.3Hz),2.83(1H,m),4.13
(1H,br.d,J=8.4Hz),4.41(1
H,d,J=8.4Hz),4.51(1H,m),
5.28(1H,m),6.34(1H,q,J=1.
4Hz),7.21(1H,dd,J=0.8,8.2
Hz),7.54(1H,t,J=8.2Hz),7.
68(1H,dd,J=0.8,8.2Hz),10.
02(1H,s),16.03(1H,s)
【0042】13CNMR(CDCl3,150MHz)
δ:18.12(q),20.25(q),22.99
(q),25.73(q),36.81(t),39.
09(t),59.17(s),70.55(t),1
13.07(s),117.72(d),121.88
(d),122.25(d),123.46(d),1
23.96(d),130.72(d),134.13
(s),134.40(s),134.50(s),1
35.66(s),156.07(s),164.70
(s),181.72(s),190.91(d),1
96.73(s),198.56(s)
δ:18.12(q),20.25(q),22.99
(q),25.73(q),36.81(t),39.
09(t),59.17(s),70.55(t),1
13.07(s),117.72(d),121.88
(d),122.25(d),123.46(d),1
23.96(d),130.72(d),134.13
(s),134.40(s),134.50(s),1
35.66(s),156.07(s),164.70
(s),181.72(s),190.91(d),1
96.73(s),198.56(s)
【0043】実施例2 化合物(I−1)から化合物
(I−2)への誘導 化合物(I−1)(5.2mg)のアセトニトリル
(0.2ml)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液
(0.02ml)を加え室温下30分撹拌した。反応液
に1N塩酸(0.02ml)を加えた後、水(1m
l)、酢酸エチル(1ml)で分液した。酢酸エチル層
を硫酸ソーダで乾燥後、減圧下溶媒留去し化合物(I−
2)4.8mgを得た。
(I−2)への誘導 化合物(I−1)(5.2mg)のアセトニトリル
(0.2ml)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液
(0.02ml)を加え室温下30分撹拌した。反応液
に1N塩酸(0.02ml)を加えた後、水(1m
l)、酢酸エチル(1ml)で分液した。酢酸エチル層
を硫酸ソーダで乾燥後、減圧下溶媒留去し化合物(I−
2)4.8mgを得た。
【0044】実施例3 化合物(I−4)の製造 化合物(I−1)(4mg,0.01mmol)のピリ
ジン(0.15ml)溶液に無水酢酸(0.05ml)
を加え14時間放置した。反応液にトルエンを加えて減
圧下溶媒留去し、化合物(I−4)4mgを得た。 化合物(I−4) R1が=O、R2およびR3が一緒になって−CH(OA
c)−を形成 EIMS,m/z:448(M)+ IR,λmaxCHCl3cm-1:2933,1744,1
705,1676,1627,1603,1583,1
474,1452,1377,1296,1261,1
233,1222,1210,1190,1165,1
100,1078,1049,1017,936,88
6,828
ジン(0.15ml)溶液に無水酢酸(0.05ml)
を加え14時間放置した。反応液にトルエンを加えて減
圧下溶媒留去し、化合物(I−4)4mgを得た。 化合物(I−4) R1が=O、R2およびR3が一緒になって−CH(OA
c)−を形成 EIMS,m/z:448(M)+ IR,λmaxCHCl3cm-1:2933,1744,1
705,1676,1627,1603,1583,1
474,1452,1377,1296,1261,1
233,1222,1210,1190,1165,1
100,1078,1049,1017,936,88
6,828
【0045】1HNMR(CDCl3,300MHz)
δ:1.06(3H,s),1.57(6H,s),
2.12(3H,s),2.13(3H,d,J=1.
5Hz),2.26(1H,dd,J=6.6,14.
0Hz),2.40(1H,m),2.58(1H,
t,J=12.6Hz),2.85(1H,dd,J=
8.5,14.0Hz),4.65(1H,m),4.
76(1H,m),4.97(1H,d,J=12.6
Hz),5.15(1H,m),6.65(1H,
m),6.87(1H,m),6.96(1H,m),
7.10(1H,m),7.54(1H,m)
δ:1.06(3H,s),1.57(6H,s),
2.12(3H,s),2.13(3H,d,J=1.
5Hz),2.26(1H,dd,J=6.6,14.
0Hz),2.40(1H,m),2.58(1H,
t,J=12.6Hz),2.85(1H,dd,J=
8.5,14.0Hz),4.65(1H,m),4.
76(1H,m),4.97(1H,d,J=12.6
Hz),5.15(1H,m),6.65(1H,
m),6.87(1H,m),6.96(1H,m),
7.10(1H,m),7.54(1H,m)
【0046】実施例4 化合物(I−5)の製造 化合物(I−1)(8mg,0.02mmol)のアセ
トン(0.47ml)溶液にジョーンズ試薬(0.02
5mmol)を加え氷冷下1.5時間撹拌した。更にジ
ョーンズ試薬(0.1mmol)を加え氷冷下5時間撹
拌した。反応液にイソプロパノール2滴を加えて反応を
停止させた後、10%炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
し減圧下溶媒留去した。残渣を酢酸エチル(20m
l)、水(20ml)で分配抽出し、酢酸エチル層を濃
縮後、薄層クロマトグラフィー(メルクプレコーテッド
TLCプレート、シリカゲルF−254、0.5mm、
n−ヘキサン:アセトン(1:1))で精製し、化合物
(I−5)3.9mgを得た。
トン(0.47ml)溶液にジョーンズ試薬(0.02
5mmol)を加え氷冷下1.5時間撹拌した。更にジ
ョーンズ試薬(0.1mmol)を加え氷冷下5時間撹
拌した。反応液にイソプロパノール2滴を加えて反応を
停止させた後、10%炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
し減圧下溶媒留去した。残渣を酢酸エチル(20m
l)、水(20ml)で分配抽出し、酢酸エチル層を濃
縮後、薄層クロマトグラフィー(メルクプレコーテッド
TLCプレート、シリカゲルF−254、0.5mm、
n−ヘキサン:アセトン(1:1))で精製し、化合物
(I−5)3.9mgを得た。
【0047】化合物(I−5) R1が=O、R2およびR3が一緒になって−C(=O)
−を形成 L−SIMS,m/z:405(MH)+ IR,λmaxCHCl3cm-1:2976,2931,1
772,1756,1716,1703,1674,1
621,1598,1576,1474,1451,1
379,1280,1263,1238,1221,1
210,1198,1140,1109,1063,1
045,1020,970,819
−を形成 L−SIMS,m/z:405(MH)+ IR,λmaxCHCl3cm-1:2976,2931,1
772,1756,1716,1703,1674,1
621,1598,1576,1474,1451,1
379,1280,1263,1238,1221,1
210,1198,1140,1109,1063,1
045,1020,970,819
【0048】1HNMR(CDCl3,300MHz)
δ:1.08(3H,s),1.50(3H,s),
1.62(3H,s),2.14(3H,d,J=1.
2Hz),2.23(1H,dd,J=7.2,14.
1Hz),2.46(1H,m),2.58(1H,
t,J=12.9Hz),2.89(1H,dd,J=
8.7,14.1Hz),3.67(1H,d,J=1
2.5Hz),4.65(1H,m),4.87(1
H,m),5.04(1H,d,J=12.6Hz),
5.26(1H,m),6.64(1H,m),7.3
1(1H,m),7.62(1H,m),7.68(1
H,m)
δ:1.08(3H,s),1.50(3H,s),
1.62(3H,s),2.14(3H,d,J=1.
2Hz),2.23(1H,dd,J=7.2,14.
1Hz),2.46(1H,m),2.58(1H,
t,J=12.9Hz),2.89(1H,dd,J=
8.7,14.1Hz),3.67(1H,d,J=1
2.5Hz),4.65(1H,m),4.87(1
H,m),5.04(1H,d,J=12.6Hz),
5.26(1H,m),6.64(1H,m),7.3
1(1H,m),7.62(1H,m),7.68(1
H,m)
【0049】13CNMR(CDCl3,75MHz)
δ:11.20,17.87,19.64,25.9
0,35.40,36.13,57.60,88.9
8,115.50,116.60,126.86,12
8.55,131.92,132.20,133.8
6,136.38,137.06,144.66,15
4.40,158.54,185.47,188.1
3,188.32,201.19
δ:11.20,17.87,19.64,25.9
0,35.40,36.13,57.60,88.9
8,115.50,116.60,126.86,12
8.55,131.92,132.20,133.8
6,136.38,137.06,144.66,15
4.40,158.54,185.47,188.1
3,188.32,201.19
【0050】試験例1 キマーゼ酵素阻害活性 (1)化合物(I)の調製 化合物(I)はすべてジメチルスルフォキサイド(DM
SO)を用いて10mg/mlとなるように溶解した。
活性測定のために持ち込むDMSO濃度は1%とした。 (2)キマーゼ阻害活性の測定 緩衝液(0.1MTris−HCl,1.8MNaCl
pH8.0)中に、DMSOに溶解した化合物(I)
と浦田らの方法(ジャーナル・オブ・バイオロジカル・
ケミストリー(Journal of Biologi
cal Chemistry)第265巻、第2234
8頁〜22357頁)に準じて精製したヒトキマーゼを
加え37℃で30分間処理した後、基質としてSuc−
Ala−Ala−Pro−Phe−pNA(バッケム社
(BACHEM Feinchemikalien A
G)製)を0.5mMになるように添加し、37℃で酵
素反応を行なった。反応後、溶液の吸光度(405n
m)を測定し、その阻害率を算出した。 (3)結果 上記の化合物に関して、そのヒトキマーゼ阻害活性の5
0%阻害濃度(以下IC50とする)を表1に示す。
SO)を用いて10mg/mlとなるように溶解した。
活性測定のために持ち込むDMSO濃度は1%とした。 (2)キマーゼ阻害活性の測定 緩衝液(0.1MTris−HCl,1.8MNaCl
pH8.0)中に、DMSOに溶解した化合物(I)
と浦田らの方法(ジャーナル・オブ・バイオロジカル・
ケミストリー(Journal of Biologi
cal Chemistry)第265巻、第2234
8頁〜22357頁)に準じて精製したヒトキマーゼを
加え37℃で30分間処理した後、基質としてSuc−
Ala−Ala−Pro−Phe−pNA(バッケム社
(BACHEM Feinchemikalien A
G)製)を0.5mMになるように添加し、37℃で酵
素反応を行なった。反応後、溶液の吸光度(405n
m)を測定し、その阻害率を算出した。 (3)結果 上記の化合物に関して、そのヒトキマーゼ阻害活性の5
0%阻害濃度(以下IC50とする)を表1に示す。
【0051】
【表1】 表1より、本発明化合物(I)がキマーゼ阻害活性を有
していることがわかる。
していることがわかる。
【0052】試験例2 抗真菌活性 (1)検体の調製方法 本発明化合物は、すべてジメチルスルホキシド(DMS
O)を用いて10mg/mlとなるように溶解した。 (2)活性の測定 カンジダ・アルビカンス Ca−15−3(Candi
da albicans)の凍結保存菌液(10%ウシ
胎児血清を添加したサブローデキストロースブロス(S
abouraud dextrose broth)に
約2×108cfu/mlになるように懸濁し、−80
℃に保存したもの)をイースト・ナイトロジェン・ベー
ス(Yeast Nitrogen Base;YN
B,Difco社製)培地で1×105cfu/mlに
希釈し、96穴マイクロプレートの各ウェルに100μ
lずつ分注した。本発明化合物をこの菌液で希釈して2
倍希釈系列を作成し、増殖抑制を調べた。
O)を用いて10mg/mlとなるように溶解した。 (2)活性の測定 カンジダ・アルビカンス Ca−15−3(Candi
da albicans)の凍結保存菌液(10%ウシ
胎児血清を添加したサブローデキストロースブロス(S
abouraud dextrose broth)に
約2×108cfu/mlになるように懸濁し、−80
℃に保存したもの)をイースト・ナイトロジェン・ベー
ス(Yeast Nitrogen Base;YN
B,Difco社製)培地で1×105cfu/mlに
希釈し、96穴マイクロプレートの各ウェルに100μ
lずつ分注した。本発明化合物をこの菌液で希釈して2
倍希釈系列を作成し、増殖抑制を調べた。
【0053】(3)培養条件と結果の判定 増殖抑制の判定は30℃で24時間培養した後、オート
リーダー(BIO−RAD)を使用して595nmの吸
光度を測定し、本発明化合物非添加時の吸光度の50%
以下に菌の増殖を抑制している濃度を最小有効濃度(M
IC50)として表わした。結果を表2に示す。
リーダー(BIO−RAD)を使用して595nmの吸
光度を測定し、本発明化合物非添加時の吸光度の50%
以下に菌の増殖を抑制している濃度を最小有効濃度(M
IC50)として表わした。結果を表2に示す。
【0054】
【表2】 表2より、本発明化合物(I)が抗菌活性を有すること
がわかる。
がわかる。
【0055】製剤例1 本発明化合物(I) 3mg ゼラチン 150mg フェノール 4mg 上記成分を適量の注射用精製水に溶解し、注射溶液を調
整した。
整した。
【0056】
【発明の効果】以上の試験例から明らかなように、本発
明化合物(I)はキマーゼ阻害活性および/または抗菌
活性を示す。従って、本発明化合物(I)は、慢性心血
管障害治療剤、アレルギー性疾患治療剤および/または
抗菌剤として非常に有用である。
明化合物(I)はキマーゼ阻害活性および/または抗菌
活性を示す。従って、本発明化合物(I)は、慢性心血
管障害治療剤、アレルギー性疾患治療剤および/または
抗菌剤として非常に有用である。
【図1】化合物I−1のIRスペクトルを示すグラフ。
【図2】化合物I−1の1HNMRスペクトルを示すグ
ラフ。
ラフ。
【図3】化合物I−1の13CNMRスペクトルを示すグ
ラフ。
ラフ。
【図4】化合物I−2のIRスペクトルを示すグラフ。
【図5】化合物I−2の1HNMRスペクトルを示すグ
ラフ。
ラフ。
【図6】化合物I−2の13CNMRスペクトルを示すグ
ラフ。
ラフ。
【図7】化合物I−3のIRスペクトルを示すグラフ。
【図8】化合物I−3の1HNMRスペクトルを示すグ
ラフ。
ラフ。
【図9】化合物I−3の13CNMRスペクトルを示すグ
ラフ。
ラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/335 ADZ A61K 31/335 ADZ AED AED C12P 17/08 C12P 17/08 //(C12P 17/08 C12R 1:645)
Claims (7)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1がヒドロキシであり、R2が−CHOであ
り、かつR3がR1の結合している炭素原子と二重結合を
形成するか、またはR1が=Oであり、かつR2およびR
3が一緒になって−CH(OR4)−(ここでR4は水素
またはアシル)もしくは−C(=O)−を形成する)で
示される化合物もしくはその製薬上許容される塩または
それらの水和物。 - 【請求項2】 請求項1記載の化合物もしくはその製薬
上許容される塩またはそれらの水和物を含有することを
特徴とする医薬組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の化合物もしくはその製薬
上許容される塩またはそれらの水和物を含有することを
特徴とするキマーゼ阻害剤。 - 【請求項4】 請求項1記載の化合物もしくはその製薬
上許容される塩またはそれらの水和物を含有することを
特徴とする抗菌剤。 - 【請求項5】 スタキボトリス(Stachybotr
ys)属に属し、請求項1記載のいずれかの化合物を産
生し得る微生物を培養し、得られた培養物から該化合物
を採取し、所望によりさらに開環、閉環、アシル化また
は酸化することを特徴とする、請求項1記載の化合物の
製造方法。 - 【請求項6】 スタキボトリス シリンドロスポラ(S
tachybotryscylindrospora)
に属し、請求項1記載のいずれかの化合物を産生する微
生物。 - 【請求項7】 スタキボトリス シリンドロスポラ R
F−5900(Stachybotrys cylin
drospora RF−5900)である請求項6記
載の微生物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26168796A JPH10101666A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 新規ベンゾオキサシクロトリデシン化合物およびそれを含有する医薬組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26168796A JPH10101666A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 新規ベンゾオキサシクロトリデシン化合物およびそれを含有する医薬組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10101666A true JPH10101666A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17365332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26168796A Pending JPH10101666A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 新規ベンゾオキサシクロトリデシン化合物およびそれを含有する医薬組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10101666A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000032587A1 (en) * | 1998-12-01 | 2000-06-08 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Sf2809-i, ii, iii, iv, v and vi substances exhibiting chymase-inhibiting activities |
| WO2000051640A1 (en) * | 1999-03-01 | 2000-09-08 | Welfide Corporation | Itchiness-relieving agents and itchiness-relieving effect potentiators |
| WO2001013952A1 (fr) * | 1999-08-25 | 2001-03-01 | Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. | Preventifs/remedes contre l'insuffisance cardiaque |
| WO2001062293A1 (en) * | 2000-02-22 | 2001-08-30 | Suntory Limited | Preventive or therapeutic drugs for various eosinophilia-related diseases containing chymase inhibitors as the active ingredient |
| WO2001062294A1 (en) * | 2000-02-22 | 2001-08-30 | Suntory Limited | Preventive or therapeutic drugs for dermatitises containing chymase inhibitors as the active ingredient |
-
1996
- 1996-10-02 JP JP26168796A patent/JPH10101666A/ja active Pending
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