JPH07113100B2 - プラスチック用印刷インキ組成物 - Google Patents

プラスチック用印刷インキ組成物

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JPH07113100B2
JPH07113100B2 JP21568788A JP21568788A JPH07113100B2 JP H07113100 B2 JPH07113100 B2 JP H07113100B2 JP 21568788 A JP21568788 A JP 21568788A JP 21568788 A JP21568788 A JP 21568788A JP H07113100 B2 JPH07113100 B2 JP H07113100B2
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博樹 河野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は,一液型で用いても,プラスチック類,とりわ
け,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロンなどのプ
ラスチックフィルムに対してすぐれた接着性,印刷適
性,ラミネート加工適性,およびボイル・レトルト耐性
を有する印刷インキ組成物に関する。
(従来の技術) プラスチック類,とりわけ,ポリプロピアレン,ポリエ
ステル,ナイロンなどのプラスチックフィルムに用いら
れる印刷インキ組成物としては,有機溶剤に可溶な線状
ポリウレタン樹脂を主バインダーとする一液型のもの
と,有機溶剤に可溶な線状ポリウレタン樹脂とポリイソ
シアネート化合物との混合物を主バインダーとする二液
型のものとが用いられ,被印刷体の種類や用途により使
いわけられている。
これらのうち,一液型の印刷インキ組成物では,プラス
チック類への接着性やプラスチックフィルムに対するラ
ミネート適性などはよいものの,ボイル殺菌やレトルト
殺菌される用途など高耐性を要求される用途には十分対
応できないという欠点があった。
また,二液型のものでは,高耐性を要求される用途にも
十分対応できるものの,貯蔵安定性の面から,使用直前
に,線状ポリウレタン樹脂を含む成分にポリイソシアネ
ート化合物を加え混合しなければならず作業が煩雑であ
る,残肉安定性に欠け残肉の再使用が困難であるなどの
欠点があった。
これらの欠点を改良するものとして,特開昭57-149323
号公報により,重合脂肪酸,有機ジアミンおよび多価ア
ルコールから得られたアミド結合およびエステル結合を
有するポリオールと有機ジイソシアネートとから形成さ
れたポリウレタン樹脂からなる印刷インキ用バインダー
が提案された。このような印刷インキ用バインダーを一
液型として用いると,印刷インキの残肉安定性,プラス
チックフィルムへの接着性,耐ブロッキング性,および
ラミネートインキとして用いた場合のラミネート強度は
改良されるものの,まだまだ不十分であり,また,ラミ
ネートインキとして用いた場合のボイル耐性やレトルト
耐性に劣るという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,一液型で用いても,プラスチック類,とりわ
け,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロンなどのプ
ラスチックフィルムに対してすぐれた密着性,印刷適
性,ラミネート加工適性,およびボイル・レトルト耐性
を有する印刷インキ組成物を提供するものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は,(A)ダイマージオールおよび(または)
(B)アミド結合を有さない重合脂肪酸ポリエステルポ
リオール,必要に応じて(C)上記(A)および(B)
以外のポリオール,(D)有機ジイソシアネート,およ
び必要に応じて(E)鎖伸長剤および(または)(F)
末端停止剤を反応させて得られるポリウレタン樹脂を主
バインダーとして含んでなるプラスチック用印刷インキ
組成物である。
本発明において,(A)ダイマージオールとは,重合脂
肪酸を還元させて得られるジオールを主成分とするもの
をさす。また,(B)アミド結合を有さない重合脂肪酸
ポリエステルポリオールとは,重合脂肪酸,必要に応じ
て重合脂肪酸以外のポリカルボン酸またはこれらの無水
物,ジオール,必要に応じてジオール以外のポリオール
を反応させて得られるものである。重合脂肪酸として
は,オレイン酸,リノール酸などのようなC18の不飽和
脂肪酸,乾性油脂肪酸または半乾性油脂肪酸,およびこ
れらの脂肪酸の低級モノアルコールエステルを触媒の存
在下または不存在下に二分子重合させたものがあげら
れ,種々のものが市販されており,代表的なものとして
は,C18モノカルボン酸0〜5重量%,C36ダイマー酸70
〜98重量%,およびC54トリマー酸0〜30重量%からな
るものがある。重合脂肪酸以外のポリカルボン酸または
これらの無水物としては,アジピン酸,フタル酸,イソ
フタル酸,テレフタル酸,マレイン酸,フマル酸,こは
く酸,しゅう酸,マロン酸,グルタル酸,ピメリン酸,
スベリン酸,アゼライン酸,セバシン酸などのジカルボ
ン酸類あるいはこれらの無水物,トリメリット酸,ピロ
メリット酸などの3官能以上のポリカルボン酸類あるい
はこれらの無水物である。得られるポリウレタン樹脂の
溶解性の面からは,重合脂肪酸以外のポリカルボン酸ま
たはこれらの無水物を用いることが好ましい。ジオール
としては,エチレングリコール,1,2−プロパンジオー
ル,1,3−プロパンジオール,1,3−ブタンジオール,1,4−
ブタンジオール,ネオペンチルグリコール,ペンタンジ
オール,ヘキサンジオール,オクタンジオール,1,4−ブ
チレンジオール,ジエチレングリコール,トリエチレン
グリコール,ジプロピレングリコール,ダイマージオー
ルなどの飽和または不飽和の低分子ジオール類,あるい
はこれらの低分子ジオールと上記ジカルボン酸またはこ
れらの無水物との反応にって得られるジオールである。
ジオール以外のポリオールとしては,グリセリン,トリ
メチロールプロパン,トリメチロールエタン,1,2,6−ブ
タントリオール,ペンタエリスリトール,ソルビトール
などの3官能以上のポリオール類,あるいはこれらとジ
カルボン酸またはその無水物との反応で得られるポリオ
ール,ジオールと3官能以上のポリカルボン酸またはそ
の無水物との反応で得られるポリオールなどである。得
られる印刷インキ皮膜の硬度や耐溶剤性の面からは,ジ
オール以外のポリオールを用いることが好ましい。
本発明において,(C)上記(A)および(B)以外の
ポリオールとしては,エチレングリコール,1,2−プロパ
ンジオール,1,3−プロパンジオール,1,3−ブタンジオー
ル,1,4−ブタンジオール,ネオペンチルグリコール,ペ
ンタンジオール,ヘキサンジオール,オクタンジオー
ル,1,4−ブチレンジオール,ジエチレングリコール,ト
リエチレングリコール,ジプロピレングリコールなどの
飽和または不飽和の低分子ジオール類;あるいは,これ
らの低分子ジオール類,必要に応じて,グリセリン,ト
リメチロールプロパン,トリメチロールエタン,1,2,6−
ブタントリオール,ペンタエリスリトール,ソルビトー
ルなどの3官能以上のポリオール類,アジピン酸,フタ
ル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,マレイン酸,フマ
ル酸,こはく酸,しゅう酸,マロン酸,グルタル酸,ピ
メリン酸,スベリン酸,アゼライン酸,セバシン酸など
のジカルボン酸類あるいはこれらの無水物,および必要
に応じて,トリメリット酸,ピロメリット酸などの3官
能以上のポリカルボン酸類あるいはこれらの無水物を脱
水縮合または重合させて得られるポリエステルポリオー
ル類;環状エステル化合物を開環重合して得られるポリ
エステルポリオール類;ポリカーボネートポリオール
類;ポリブタジエングリコール類;ビスフェノールAに
酸化エチレンまたは酸化プロピレンを付加させて得られ
るグリコール類など,ポリウレタン樹脂の製造に通常用
いられる高分子ポリオール類を例示することができる。
(A)および(または)(B)として,(A)および
(または)平均分子量が1000未満の(B)のみを用いる
場合には,顔料の分散安定性,ラミネートインキとして
用いたときの耐油性の面から,(C)として平均分子量
1000以上の高分子ポリオール類を主成分とするもの,と
りわけ,ポリカプロラクトンポリオールまたはポリプロ
ピレンアジペートを主成分とするものを用いることが好
ましい。また,平均分子量1000以上の高分子ポリオール
は,(A)および(または)平均分子量1000未満の
(B)50重量部に対して高分子ポリオール30〜100重量
部の割合で用いることが好ましい。
(D)有機ジイソシアネートとしては,芳香族ジイソシ
アネート,脂肪族ジイソシアネート,脂環族ジイソシア
ネート,あるいはこれらの混合物であり,例えば,1,5−
ナフチレンジイソシアネート,4,4−ジフェニルメタンジ
イソシアネート,4,4−ジフェニルジメチルメタンジイソ
シアネート,4,4−ジベンジルイソシアネート,ジアルキ
ルジフェニルメタンジイソシアネート,テトラアルキル
ジフェニルメタンジイソシアネート,1,3−フェニレンジ
イソシアネート,1,4−フェニレンジイソシアネート,ト
リレンジイソシアネート,ブタン−1,4−ジイソシアネ
ート,ヘキサメチレンジイソシアネート,2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート,リジンジイソシ
アネート,シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート,
キシリレンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネ
ート,ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネー
ト,1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン,メチルシクロヘキサンジイソシアネート,ジメリル
ジイソシアネートなどがある。
(E)鎖伸長剤としては,エチレンジアミン,プロピレ
ンジアミン,ヘキサメチレンジアミン,ジエチレントリ
アミン,トリエチレンテトラミン,イソホロンジアミ
ン,ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジアミンなどの他,
2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン,2−ヒドロキシ
エチルプロピレンジアミン,ジ−2−ヒドロキシエチレ
エチレンジアミン,ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレ
ンジアミン,ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジア
ミンなどの水酸基を有するアミン類も用いることができ
る。また,(E)末端停止剤としては,ジ−n−ブチル
アミンなどのジアルキルアミンを用いることができる。
本発明において用いられるポリウレタン樹脂は,
(A)および(または)(B),必要に応じて(C),
および(D)をイソシアネート基が過剰となる割合で反
応させ,末端イソシアネート基のプレポリマーを得,必
要に応じて,得られたプレポリマーを,適当な溶剤中,
すなわち,印刷インキ用の溶剤として通常用いられる,
ベンゼン,トルエン,キシレンなどの芳香族溶剤;酢酸
エチル,酢酸ブチルなどのエステル系溶剤;メタノー
ル,エタノール,イソプロピルアルコール,n−ブタノー
ルなどのアルコール系溶剤;アセトン,メチルエチルケ
トン,メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤;あ
るいはこれらの混合物の中で,(E)および(または)
(F)と反応させる二段法,あるいは(A)および
(または)(B),必要に応じて(C),(D),必要
に応じて(E)および(または)(F)を適当な溶剤中
で一度に反応させる一段法により製造される。これらの
方法のなかでも,均一なポリウレタン樹脂を得るには,
二段法によることが好ましい。また,ポリウレタン樹脂
を二段法で製造する場合,(E)および(または)
(F)をプレポリマーに対して,プレポリマーのイソシ
アネート基/(E)および(または)(F)のアミノ基
の合計(当量比)が1/0.90〜1.30,好ましくは1.01〜1.2
0の割合となるように反応させることが望ましい。イソ
シアネート基とアミノ基との当量比が1/1.30より小さい
ときは,(E)および(または)(F)が未反応のまま
残存し,ポリウレタン樹脂が黄変したり,印刷後臭気が
発生したりする場合がある。このようにして得られるポ
リウレタン樹脂の分子量は5000〜100000の範囲内とする
ことが好ましい。ポリウレタン樹脂の分子量が5000未満
の場合には,得られるプラスチック用印刷インキ組成物
の乾燥性,印刷皮膜の強度や耐油性などが若干低くなる
傾向があり,100000を超える場合には,得られるプラス
チック用印刷インキ組成物の粘度が高くなるとともに再
溶解性が若干低くなり,印刷皮膜の光沢が若干低くなる
傾向がある。
本発明のプラスチック用印刷インキ組成物には,上記ポ
リウレタン樹脂からなる主バインダーの他,必要に応じ
て,ニトロセルロース樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂,塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂,ポリアミド樹脂,アク
リル樹脂などの副バインダーが配合される。
本発明のプラスチック用印刷インキ組成物には,上記バ
インダーの他,必要に応じて,顔料などの着色剤,有機
溶剤,インキの流動性や皮膜状態改良のための界面活性
剤,ワックスなどの添加剤が適宜配合され,グラビア印
刷,フレキソ印刷などの方法でプラスチックフィルムな
どのプラスチックに印刷し,乾燥される。印刷されるプ
ラスチックとしては,セロファン,防湿セロファン,ポ
リエチレン,ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂,
ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレ
ートなどのポリエステル,塩化ビニル系樹脂,塩化ビニ
リデン系樹脂,スチレン系樹脂,酢酸ビニル系樹脂,ビ
ニルアルコール系樹脂,ポリアミドなどからなる,一軸
または二軸延伸されたまたは延伸されていないフィルム
またはシート,コロナ放電処理,低温プラズマ処理など
の表面処理が施されたまたは施されていないフィルムま
たはシート,あるいはこれらの積層体などである。ま
た,乾燥温度は通常40〜60℃程度である。
本発明のプラスチック用印刷インキ組成物をラミネート
インキとして用いる場合には,上記プラスチックフィル
ムまたはシート上に,本発明の印刷インキ組成物を印刷
し,印刷されたフィルムまたはシートの印刷面に,アン
カーコート剤あるいはウレタン系または変性ポリオレフ
ィン系の接着剤を介してあるいは介さずに,他のフィル
ムまたはシートあるいはアルミニウム箔が貼着され,あ
るいはエクストルーションラミネートされ,積層体とさ
れる。レトルト殺菌される用途では,ポリエステルフィ
ルム/ポリプロピレンフィルム,ポリアミドフィルム/
ポリプロピレンフィルム,ポリエステルフィルムまたは
/アルミニウム箔/ポリプロピレンフィルムなどの構成
の積層体が適し,ボイル殺菌される用途では,ポリエス
テルフィルム/ポリエチレンフィルム,ポリアミドフィ
ルム/ポリエチレンフィルムなどの構成の積層体が適す
る。アンカーコート剤としては有機チタン系,ポリイソ
シアネート系,ポリエチレンイミン系,ポリブタジエン
系などがあり,エクストルーションラミネートされる樹
脂としては,低密度ポリエチレン,直鎖状低密度ポリエ
チレン,中密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,エ
チレン−酢酸ビニル共重合体あるいはそれらのけん化
物,エチレン−アクリル酸エチル共重合体,エチレン−
アクリル酸共重合体,ポリエチレンテレフタレート,ポ
リアミド,ポリメチルペンテン−1,アイオマーなどがあ
る。エクストルーションラミネートは120〜310℃に加熱
して溶融した上記樹脂をフィルムの印刷面上にエクスト
ルーションコーティングし,ただちに冷却ロールなどの
冷却手段で冷却することによって行なわれる。このよう
にして得られた積層体は,袋状など容器の形に成形さ
れ,飲食品,医薬品,医療器具などを充填し,加熱殺菌
される。加熱殺菌の条件は,通常,低温ボイル殺菌の場
合85℃30分間,高温ボイル殺菌の場合100℃30分間,レ
トルト殺菌の場合120〜130℃30分間,ハイレトルト殺菌
の場合140〜145℃10分間程度である。
(実施例) 以下,実施例により本発明を説明する。例中,部とは重
量部を,%とは重量%をそれぞれ表わす。
合成例1 重合脂肪酸「バーサダイム216」(ヘンケル白水(株)
製,商品名)および1,4−ブタンジオールから得られた
平均分子量2000のポリエステルポリオール100部とイソ
ホロンジイソシアネート18部とを,100℃で6時間反応さ
せ,末端イソシアネートのプレポリマーを得,これにト
ルエン97部を加え,末端イソシアネートプレポリマーの
溶剤溶液を得た。
次に,イソホロンジアミン6部,ジ−n−ブチルアミン
0.5部,メチルエチルケトン97部およびイソプロピルア
ルコール97部を混合したものに,得られた末端イソシア
ネートプレポリマーの溶剤溶液215部を添加し,50℃で3
時間反応させ,固形分30%,25℃における粘度400cPのポ
リウレタン樹脂溶液aを得た。
合成例2 下記の原料から,合成例1と同様にして,固形分30%,2
5℃における粘度500cPのポリウレタン樹脂溶液bを得
た。
「バーサダイム216」,アジピン酸および1,6−ヘキサン
ジオールから得られた平均分子量2000のポリエステルポ
リオール 100部 1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン 18
部 トルエン 97部 イソホロンジアミン 7部 ジ−n−ブチルアミン 0.6部 メチルエチルケトン 97部 イソプロピルアルコール 97部 合成例3 下記の原料から,合成例1と同様にして,固形分30%,2
5℃における粘度300cPのポリウレタン樹脂溶液cを得
た。
「バーサダイム216」および1,4−ブタンジオールから得
られた平均分子量2000のポリエステルポリオール 50部 イソホロンジイソシアネート 18部 トルエン 97部 イソホロンジアミン 6部 ジ−n−ブチルアミン 0.5部 メチルエチルケトン 97部 イソプロピルアルコール 97部 合成例4 下記の原料から,合成例1と同様にして,固形分30%,2
5℃における粘度300cPのポリウレタン樹脂溶液dを得
た。
ポリ(1,2−プロピレンアジペート)グリコール(平均
分子量2000) 100部 イソホロンジイソシアネート 18部 トルエン 97部 イソホロンジアミン 6部 ジ−n−ブチルアミン 0.5部 メチルエチルケトン 97部 イソプロピルアルコール 97部 合成例5 下記の原料から,合成例1と同様にして,固形分30%,2
5℃における粘度1300cPのポリウレタン樹脂溶液eを得
た。
ポリカプロラクトングリコール(平均分子量2000) 100
部 イソホロンジイソシアネート 18部 トルエン 97部 イソホロンジアミン 6部 ジ−n−ブチルアミン 0.5部 メチルエチルケトン 97部 イソプロピルアルコール 97部 合成例6 平均分子量2000のポリ(1,2−プロピレンアジペート)
グリコール100部,ダイマージオール「ソバモール650N
S)(ヘンケル白水(株)製,商品名,水酸基価190KOHm
g/g)62部,イソホロンジイソシアネート46部およびト
ルエン168部を100℃で6時間反応させ,末端イソシアネ
ートプレポリマーの溶剤溶液を得た。
次に,1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン7部,
ジ−n−ブチルアミン0.5部,メチルエチルケトン168部
およびイソプロピルアルコール168部を混合したもの
に,得られた末端イソシアネートプレポリマーの溶剤溶
液376部を添加し,50℃で3時間反応させ,固形分30%,2
5℃における粘度150cPのポリウレタン樹脂溶液fを得
た。
合成例7 下記の原料から,合成例6と同様にして,固形分30%,2
5℃における粘度200cPのポリウレタン樹脂溶液gを得
た。
「バーサダイム216」,アゼライン酸および1,4−ブタン
ジオールから得られた平均分子量2000のポリエステルポ
リオール 100部 「ソバモール650NS」 62部 イソホロンジイソシアネート 46部 トルエン 169部 イソホロンジアミン 8部 ジ−n−ブチルアミン 0.5部 メチルエチルケトン 169部 イソプロピルアルコール 169部 合成例8 下記の原料から,合成例6と同様にして,固形分30%,2
5℃における粘度400cPのポリウレタン樹脂溶液hを得
た。
ポリカプロラクトングリコール(平均分子量1500) 100
部 「ソバモール650NS」 50部 ジメリルジイソシアネート「DDI1410」(ヘンケル白水
(株)製,商品名) 181部 トルエン 277部 イソホロンジアミン 22部 ジ−n−ブチルアミン 3部 メチルエチルケトン 277部 イソプロピルアルコール 277部 合成例9 重合脂肪酸「バーサダイム216」(ヘンケル白水(株)
製,商品名)1000部,アゼライン酸86部,ヘキサメチレ
ンジアミン183部およびジブチルすずジラウレート6部
を200℃で2時間反応させ,130℃に冷却し,つぎに,1,6
−ヘキサンジオール126部を加え,200℃で2時間反応さ
せ,さらに,200℃で1時間20mmHgの真空に保ち,アミド
結合およびエステル結合を有するポリオールを得た。得
られたポリオール100部にトルエン117部および酢酸エチ
ル68部を加え,加熱溶解し,トリレンジイソシアネート
8部を加え,80℃で4時間反応させ,さらに,イソプロ
ピルアルコール68部を加えて,固形分30%,25℃におけ
る粘度9600cPのポリウレタン樹脂溶液iを得た。
実施例1 白色印刷インキの組成 チタン白 30部 ポリウレタン樹脂溶液a 50部 トルエン 10部 イソプロピルアルコール 10部 あい色印刷インキの組成 フタロシアニンブルー「リオノールブルー」(東洋イン
キ製造(株)製,商品名) 10部 ポリウレタン樹脂溶液a 40部 トルエン 20部 イソプロピルアルコール 10部 上記組成の混合物それぞれをボールミルで練肉し,白色
印刷インキおよびあい色印刷インキを得,得られた印刷
インキそれぞれ100部に対して,トルエン35部およびイ
ソプロピルアルコール15部を加えて粘度を調整したもの
を,版深35μmのグラビア版を2個備えた2色グラビア
輪転印刷機により,あい色印刷インキを第1ユニット
で,白色印刷インキを第2ユニットで,厚さ20μmのコ
ロナ放電処理延伸ポリプロピレンフィルム「パイレン21
61」(東洋紡績(株)製,商品名,以下PPと略記す
る。)および厚さ15μmのコロナ放電処理ナイロンフィ
ロム「エンブレム」(ユニチカ(株)製,商品名,以下
NYと略記する。)および厚さ11μmのコロナ放電処理ポ
リエチレンテレフタレートフィルム「エステルE5100」
(東洋紡績(株)製,商品名,以下PETと略記する。)
それぞれの処理面に,印刷速度100m/分で印刷し,40〜50
℃で乾燥し,印刷フィルムを得た。
得られた印刷フィルムについて,印刷インキの接着性,
耐ブロッキング性,および印刷インキ残肉の経時安定性
を評価した結果を表1に示す。評価の方法および評価結
果の表示は次のとおりである。
印刷インキの接着性 得られた印刷フィルムのあい色印刷インキと白色印刷イ
ンキとの重ね刷り部における印刷インキの接着性を,セ
ロハン粘着テープ剥離試験により評価した。評価結果の
表示は, 5:剥離しなかった。
4:面積比で0%を超え20%以下が剥離した。
3:面積比で20%を超え50%以下が剥離した。
2:面積比で50%を超え70%以下が剥離した。
1:面積比で70%を超え100%以下が剥離した。
耐ブロッキング性 得られた印刷フィルムのうち印刷PPを用いて,印刷面同
士を重ねあわせたものおよび印刷面と非印刷面とを重ね
あわせたもの,それぞれを,荷重1kg/cm,40℃,相対湿
度80%で24時間保存した後に,剥離させて,耐ブロッキ
ング性を評価した。評価結果の表示は, 5:ブロッキングが全く認められなかった。
4:剥離時,抵抗があった。
3:一部分に小面積のとられを生じ,印刷面の光沢が大き
くなった。
2:ブロッキングが大面積で生じた。
1:ブロッキングが全面で生じた。
印刷インキ残肉の経時安定性 印刷インキ残肉を室温で1週間保存し,印刷インキ残肉
の流動性および状態の変化を評価した。評価結果の表示
は, ○:全く変化しなかった。
△:若干の粘度上昇を認めたが,実用上の問題はなかっ
た。
×:増粘著しく,一部または全部がゲル化し,または,
色相の変化が著しかった。
実施例2〜6および比較例1〜3 ポリウレタン樹脂溶液aの代わりに,それぞれポリウレ
タン樹脂溶液b(実施例2),ポリウレタン樹脂溶液c
(実施例3),ポリウレタン樹脂溶液f(実施例4),
ポリウレタン樹脂溶液g(実施例5),ポリウレタン樹
脂溶液h(実施例6),ポリウレタン樹脂溶液i(比較
例1),ポリウレタン樹脂溶液d(比較例2),ポリウ
レタン樹脂溶液e(比較例3)を用いた以外は実施例1
と同様にして,印刷フィルムを得,印刷インキの接着
性,耐ブロッキング性,および印刷インキ残肉の経時安
定性を評価した結果を表1に示す。
比較例4 比較例3において得られた白色印刷インキおよびあい色
印刷インキそれぞれ100部に,トリメチロールプロパン
1モルに対してイソホロンジイソシアネート3モルの割
合で反応させて得られるトリイソシアネート硬化剤3部
を加え,比較例1と同様に,さらにトルエン35部および
イソプロピルアルコール15部を加え,粘度を調整し,印
刷し,印刷フィルムを得,印刷インキの接着性,耐ブロ
ッキング性,および印刷インキ残肉の経時安定性を評価
した結果を表1に示す。
実施例7〜12および比較例5〜7 実施例7では実施例1において,実施例8では実施例2
において,実施例9では実施例3において,実施例10で
は実施例4において,実施例11では実施例5において,
実施例12では実施例6において,比較例5では比較例1
において,比較例6では比較例2において,比較例7で
は比較例3において,それぞれ得られた印刷フィルムそ
れぞれの印刷面に,ポリエチレンイミン系アンカーコー
ト剤(AC剤)「EL-420」(東洋モートン(株)製,商品
名)またはポリイソシアネート系アンカーコート剤(AC
剤)「EL-443AおよびB」(東洋モートン(株)製,商
品名)を塗布し,塗布面上に低密度ポリエチレン「ユカ
ロンLK-30」(三菱油化(株)製,商品名)をエクスト
ルーションラミネートして積層体を得た。得られた積層
体それぞれについて,あい色印刷インキと白色印刷イン
キとの重ね刷り部のラミネート強度を測定するととも
に,「EL-443AおよびB」を用いて得た積層体それぞれ
を,低密度ポリエチレン面を内側にして,130℃,荷重2k
g/cmで1秒間ヒートシールして製袋し,得られた袋体に
内容物として水または食酢/サラダ油/トマトケチャッ
プ=1/1/1(重量比)のスープを充填し,内容物が水の
場合には100℃で30分間,内容物がスープの場合には85
℃で30分間それぞれ煮沸処理し,処理後の外観を評価し
た。評価は試験サンプル数各5袋で行なった。ラミネー
ト強度の測定結果および煮沸試験後の外観の評価結果を
表2に示す。
なお,煮沸試験後の外観の評価結果の表示は, ○:5袋すべてに異常がなかった。
△:2〜3袋の一部分がデラミネートまたはブリスターが
発生した。
×:5袋すべてにデラミネートまたはブリスターが発生し
た。
実施例13〜18および比較例8〜10 実施例13では実施例1において,実施例11では実施例2
において,実施例12では実施例3において,実施例13で
は実施例4において,実施例14では実施例5において,
実施例15では実施例6において,実施例16では実施例7
において,実施例17では実施例8において,実施例18で
は実施例9において,比較例8では比較例1において,
比較例9では比較例2において,比較例10では比較例3
においてそれぞれ得られた印刷フィルムのうち,印刷NY
および印刷PETそれぞれの印刷面に,ポリウレタン系ド
ライラミネート用接着剤「AD900およびRT-5」(東洋モ
ートン(株)製,商品名,固形分25%)を版深60μmの
グラビア版を用いて塗布し乾燥した後,塗布面に厚さ60
μmのポリプロピレンフィルム「トレファン3701」(東
レ(株)製,商品名)をドライラミネートし,積層体を
得た。得られた積層体のラミネート強度を測定し,レト
ルト耐性を評価した。測定結果および評価結果を表3に
示す。
なお,ラミネート強度の単位は表2の場合と同様であ
る。また,レトルト耐性は,得られた積層体を「トレフ
ァン3701」面を内側としてヒートシールして袋体を作
り,得られた袋体に内容物として食酢/サラダ油/トマ
トケチャップ=1/1/1(重量比)のスープを充填し,115
℃で30分間煮沸処理した後の外観で評価した。評価は,
試験サンプル数各5袋で行なった。評価結果の表示は表
2の場合と同様である。
〔発明の効果〕 本発明により,一液型で用いても,プラスチック類,と
りわけ,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロンなど
のプラスチックフィルムに対してすぐれた密着性,印刷
適性,ラミネート加工適性,およびボイル・レトルト耐
性を有する印刷インキ組成物が得られるようになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ダイマージオールおよび(または)
    (B)アミド結合を有さない重合脂肪酸ポリエステルポ
    リオール,必要に応じて(C)上記(A)および(B)
    以外のポリオール,(D)有機ジイソシアネート,およ
    び必要に応じて(E)鎖伸長剤および(または)(F)
    末端停止剤を反応させて得られるポリウレタン樹脂を主
    バインダーとして含んでなるプラスチック用印刷インキ
    組成物。
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