JPH07113604A - ナットネジの精度検査装置および限界ゲージ - Google Patents

ナットネジの精度検査装置および限界ゲージ

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JPH07113604A
JPH07113604A JP28165693A JP28165693A JPH07113604A JP H07113604 A JPH07113604 A JP H07113604A JP 28165693 A JP28165693 A JP 28165693A JP 28165693 A JP28165693 A JP 28165693A JP H07113604 A JPH07113604 A JP H07113604A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】精度検査が手間をかけずに行なえるようにする
とともに、検査の基準を、検査時の限界ゲージの回転ト
ルク、すなわち数値で設定することができるようにする
こと。 【構成】ナットを一個ずつ検査位置に供給する供給手段
4と、検査位置のナットに螺合しナットネジの精度を検
査する限界ゲージ5と、限界ゲージ5を保持し、正逆回
転するとともに、検査位置まで前後動する限界ゲージ駆
動手段6と、限界ゲージ5の回転トルクを検出するトル
ク検出手段7と、トルク検出手段の検出結果に基づいて
検査済みのナットを良品と通り不良品、および止り不良
品とに選別する選別手段8とを備え、前記限界ゲージ
に、通りねじと止りねじとを先端側から順に前後に配設
して形成した限界ゲージを用いたナットネジの精度検査
装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、製造したナットネジ
の精度を検査するためのナットネジの精度検査装置およ
び限界ゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】ナットネジの精度検査は、図8に示すよ
うに、両端に通りねじ91と止りねじ92をそれぞれ設
けた棒状の限界ゲージ93を用いて、手作業で行なって
いる。まず限界ゲージ93の通りねじ91をナットネジ
に螺合して良好に回転するか否かを確かめ、通りねじ9
1をナットから外して限界ゲージ93を持ち替え、続い
て止りねじ92をナットネジに螺合する。そして止りね
じ92がナットネジに深く螺合して行かないことを確認
する。
【0003】このように検査には手間がかかるので、製
造したナットすべてを検査することはできず、無作為抽
出したナットのみを検査している。このため、確実性の
高い精度検査ができなかった。
【0004】また、手作業で行なうため、精度検査が均
一した基準で行なえないという難点がある。検査を行な
う人間によって限界ゲージを回転する力が異なり、回転
したときに感じる負荷もそれぞれ異なる。また同じ人間
であっても、その日の体調や気分等によって検査結果が
大きく左右される。例えば止りねじを回転する場合、強
い力で行なえばいくらでも回る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、ナ
ットネジの精度検査が手間をかけずに行なえるととも
に、検査の基準を、検査時の限界ゲージの回転トルク、
すなわち数値で設定することが可能となるような、ナッ
トネジの精度検査装置および限界ゲージの提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段を実施例の図1および図4を用いて説明する
と、その第1発明の構成は、ナットを一個ずつ検査位置
に供給する供給手段4と、上記検査位置のナットに螺合
しナットネジの精度を検査する限界ゲージ5と、該限界
ゲージを保持し、正逆回転するとともに、検査位置まで
前後動する限界ゲージ駆動手段6と、前記限界ゲージ5
の検査結果に基づいて検査済みのナットを良品と不良品
とに選別する選別手段8とを備えたナットネジの精度検
査装置であることを特徴とする。
【0007】また、第2発明の構成は、第1発明の構成
に加え、前記限界ゲージ5による検査手段を、限界ゲー
ジ5の回転トルクを検出するトルク検出手段7で構成し
たナットネジの精度検査装置1であることを特徴とす
る。
【0008】さらに、第3発明の構成は、第1発明の構
成に加え、前記供給手段に、検査位置のナットを前記限
界ゲージに対して後方に弾力的に支持する弾力支持手段
を設けたナットネジの精度検査装置であることを特徴と
する。
【0009】第4発明の構成は、第1発明の構成に加
え、前記限界ゲージに、通りねじと止りねじとを先端側
から順に前後に配設して形成した限界ゲージを用いたナ
ットネジの精度検査装置であることを特徴とする。
【0010】第5発明の構成は、通りねじ32と止りね
じ33とを先端側から順に前後に配設して形成した限界
ゲージ5であることを特徴とする。
【0011】また、第6発明の構成は、先端にナットの
下穴に対応する径の下穴検査部を設けた限界ゲージであ
ることを特徴とする。
【0012】
【作用】すなわち、上述の第1発明の構成によれば、ナ
ットネジの検査は、供給手段でナットを検査位置に供給
し、限界ゲージ駆動手段を駆動して限界ゲージを検査位
置まで前進するとともに正回転してナットネジの検査を
開始する。そして例えば、限界ゲージの回転速度をロー
タリエンコーダ等で検出するなどして、通りや止りの
良、不良を数値で判定し、この数値による検査結果に基
づいてナットを良品と不良品とに選別する。
【0013】また、第2発明の構成によれば、限界ゲー
ジによる検査において、限界ゲージの回転トルクをトル
ク検出手段で検出し、例えば通りの場合、所定のトルク
範囲内で限界ゲージが螺合するか否かを判定し、きつす
ぎた場合や緩すぎた場合には、限界ゲージ駆動手段で検
査を中止する。また止りの場合、所定のトルク範囲内で
限界ゲージの螺合が所望量で止るか否かを判定し、止ら
ない場合には、限界ゲージ駆動手段で検査を中止する。
そして、供給手段および選別手段を用いて検査済みのナ
ットを良品と不良品とに別けて排出する。
【0014】さらに、第3発明の構成によれば、検査位
置に位置したナットに対し限界ゲージが螺合する時に、
弾力支持手段がナットを若干後方に引き、限界ゲージの
ナットに対する食い付きを良くする。
【0015】第4発明の構成によれば、ナットネジの検
査は、先端側に形成した通りねじによる通りの検査と、
続く止りねじによる止りの検査とが連続して自動的に行
なえる。
【0016】第5発明の構成によれば、ナットネジの検
査は先端側に形成した通りねじで、まずナットネジの通
りの良、不良を検査し、続いてそのまま止りねじでナッ
トネジの止りの良、不良を検査する。
【0017】また、第6発明の構成によれば、上述した
第1発明の作業を行なう前に、先端に設けた下穴検査部
でナットの下穴が規格通りであるか否かを検査する。
【0018】
【発明の効果】上述の結果、この発明の第1発明による
と、ナットネジの検査および選別が自動的に行なえるの
で、作業性が向上し、従来のような部分的な検査はもち
ろんのこと、例えば製造したすべてのナットを検査する
こともできる。しかも、検査においては、例えば限界ゲ
ージの回転速度等のような数値で、ナットネジの通りや
止りの精度を規制できるので、従来のように検査のたび
に結果が異なったりするようなことがなく、より正確な
検査が行なえるとともに、需要に応じた精度のナットを
供給することが可能となる。
【0019】また、ナットネジの精度を数値により管理
できるので、検査したナットの精度をデータ処理するこ
とが可能であり、このデータは、例えば製品の管理のほ
か、ナットの加工等の分野にも広く利用できるものとな
る。
【0020】第2発明によると、第1発明の効果に加
え、ナットネジの精度を限界ゲージの回転トルクで規制
するので、例えばトルクの上限をあらかじめ設定して精
度の範囲を決めておくことで、検査済みのナットの選別
を容易に行なうことができる。
【0021】さらに、第3発明によると、第1発明の効
果に加え、検査時に、限界ゲージのナットに対する食い
付きが良好になるので、検査が円滑に行なえるととも
に、製品であるナットを損傷してしまうようなことも防
止できる。
【0022】第4発明によると、通りの検査と止りの検
査とが続けて行なえるので、検査に必要な装置は一台で
済み、占有空間を小さく抑えることができるとともに、
検査に要する手間を省くこともできる。
【0023】第5発明によると、検査に大切な部分、す
なわち通りねじ止りねじとは先端側から順に前後に配設
され、従来のように両端に形成されていないため、一端
側に保持専用の部分を設けることができ、通りねじと止
りねじとを損傷させたりせず大切に扱うことができる。
また、検査時には、限界ゲージを持ち替える必要がな
く、通りの検査をしてから続いて止りの検査が行なえる
ので、作業性が向上する。
【0024】また、第6発明によると、下穴検査部を設
けているので、従来は別に行なっていた作業を一緒にす
ることができ、検査工程を簡素化することができる。
【0025】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1および図2は、ナットの精度検査装置1を
示す概略構成図であり、これらの図に示すように、ナッ
トの精度検査装置1は、フレーム2上の基板3に固定さ
れたナット供給部4と、このナット供給部4の所定の検
査位置に位置したナットネジの精度検査をする限界ゲー
ジ5と、この限界ゲージ5を保持し、検査位置まで基板
3上を前後動するとともに、上記限界ゲージ5を正逆回
転する限界ゲージ駆動部6と、この限界ゲージ駆動部6
に設けたトルク検出器7と、検査済みのナットを良品と
不良品とに選別する選別部8,8と、トルクメータ9,
9、操作盤10、制御盤11とで構成している。なお、
このナットの精度検査装置1は、左右対称に形成して検
査を行なう部分を2つ設けているので、以下、一方につ
いてのみ説明する。
【0026】前述のナット供給部4は、上端に、ナット
を投入する器状のホッパ12を有し、このホッパ12に
は、モータ13の駆動でナットを同一姿勢に整列する周
知の整列機構14を設け、この下には、ナットを下方へ
一個ずつ順次落下する供給路15を設けている。
【0027】図3はその供給路15の構成を示す一部断
面側面図であり、この図に示すように、上端側にナット
供給第1センサS1を設け、これより下方に、一列に整
列したナットW…のねじ穴にエアを吹付けてねじ穴内の
キリコを除去するエア噴出ノズル16を設けている。ま
た、これよりも下方には、前述した検査位置Pに供給す
る次のナットWを落下させずに保持するための切出しロ
ッド17をシリンダ18により進退可能に設けるととも
に、この位置のナットWの存在を検知するナット供給第
2センサS2を設けている。
【0028】また、これよりさらに下の位置には、上述
の切出しロッド17を後退させて次のナットWを落下し
たときに、その上に控えて整列しているナットW…が落
下しないように保持するストッパロッド19をシリンダ
20により進退可能に設けている。このストッパロッド
19は、先の切出しロッド17とは異なり、進退位置を
ナットWのねじ穴対応部位に設定している。
【0029】そして検査位置Pには、上述の切出しロッ
ド17の後退で落下したナットWを受け止める位置決め
ロッド21をシリンダ22(図6参照)で進退可能に設
けるとともに、この検査位置PのナットWの存在を検知
するナット供給第3センサS3を設けている。
【0030】また、検査位置Pの後側には、ナットWに
対応する大きさの穴23を設けるとともに、この穴23
に、シリンダ24のピストンロッド25先端に設けた筒
状の弾力支持部材26を摺動可能に設けて、限界ゲージ
5がナットWに対し当接した時にナットWを弾力的に支
持するようにしている。
【0031】さらに、この検査位置Pより下方には、上
述の位置決めロッド21が後退し、検査済みのナットW
が落下した時に、そのナットの排出を検知するナット排
出センサS4を設けている。
【0032】なお、このナット供給部4を設けた前述の
基板3には、供給路15の下端からナットWが落下する
ようナット排出口27を形成している。
【0033】前述の限界ゲージ5は、図4に示すよう
に、下穴検査部31と、通りねじ32と、止りねじ33
と、保持部34とを先端側から順に配設して形成してい
る。上述の下穴検査部31はその径を、検査するナット
Wの下穴に対応する径に設定し、この下穴検査部31と
通りねじと32止りねじ33との間には、上述の下穴検
査部31よりも小径の小径部35a,35bを介在して
いる。
【0034】これら小径部35a,35bのうち、下穴
検査部31と通りねじ32との間の小径部35aは適宜
長さに形成し、通りねじ32と止りねじ33との間の小
計部35bは、図に仮想線で示したように、通りねじ3
2のピッチと止りねじ33のピッチとが一致するように
している。しかも、この小径部35bの長さは、ナット
Wが通りねじ32と止りねじ33との間に跨がるような
長さにしている。例えばナットWの一端部が通りねじ3
2に1.5山分螺合している時に他端部が止りねじ33
に螺合し掛かるような状態である。
【0035】また、上述した保持部34は、前述した限
界ゲージ駆動部6のチャック41に取付ける部分であ
る。
【0036】限界ゲージ駆動部6は、図5に示したよう
に、基板3上を前後動する載置板42と、この載置板4
2の上に載置され、上述のチャック41を正逆回転する
モータ43およびクラッチ44と、トルク検出器7とで
構成している。
【0037】上述の載置板42は、両側の前後部位置に
スライダ45…を設け、これらのスライダ45…を介し
て基板3上に平行に設けた2本のレール46,47上を
前後動するようにしている。なお、この前後動は、前後
動シリンダ48(図6参照)で行なっている。
【0038】また、上述のレール46,47の長さは、
チャック41に取付けた限界ゲージ5を検査準備位置か
ら検査位置Pまで移動可能な長さであり、これらレール
46,47の前後位置には、ストッパ49,50を設け
ている。
【0039】さらに、2本のレール46,47のうち外
側のレール46のさらに外側位置には、断面コ字状の取
付け台51を装着し、この取付け台51の上面に、長さ
方向に長い4つの長孔を52…形成し、これら長孔52
…には、それぞれ位置検出センサS5,S6,S7,S
8を長さ方向に沿って位置調節可能に取付けている。
【0040】そして、上述した載置板42の外側の側
面、すなわち上述の取付け台51の上方位置には、載置
板42の長さ方向に沿って取付けバー53を装着し、こ
の取付けバー53上には、リング状の4つの位置被検出
部材54,55,56,57を位置調節可能に取付けて
いる。
【0041】これら位置被検出部材54,55,56,
57は、大径部と小径部とからなり、大径部が上述の位
置検出センサS5,S6,S7,S8により検出され、
小径部がねじ58により位置固定される。
【0042】そして位置検出センサS5,S6,S7,
S8による位置被検出部材54,55,56,57の位
置検出はそれぞそれ対応して行なわれ、まず取付け台5
1の一番後方側に位置する第1位置検出センサS5が、
載置板42の一番後方側に位置する第1位置被検出部材
54を検知したときには、限界ゲージ5の通りねじ32
が検査位置のナットWに対する螺合開始状態[図7
(b)参照]になるように設定され、隣の第2位置検出
センサS6が第2位置被検出部材55を検知したときに
は、限界ゲージ5の通りねじ32が検査位置のナットW
に対する螺合終了状態[図7(c)参照]になるように
設定されている。また、取付け台51の後方側から三番
目の第3位置検出センサS7が第3位置被検出部材56
を検出したときには、限界ゲージ5の止りねじ33が少
しだけ螺合し深く螺合して行かない止り良状態[図7
(d)参照]に、また一番前方側の第4位置検出センサ
S8が第4位置被検出部材57を検出したときには、ナ
ットWのねじが緩すぎる止り不良状態[図7(e)参
照]になるように設定されている。
【0043】前述のモータ43は、プーリ59,59お
よびプーリベルト60を介してクラッチ44に接続さ
れ、このクラッチ44からは継手61を介してトルク検
出器7に、そしてこのトルク検出器7からは支持部62
で回転自在に支持して前述のチャック41を前方に突出
した状態に支持している。このチャック41の前方への
突出は、載置板42を所定位置まで前方へ移動したとき
に、取付けている限界ゲージ5の止りねじ33を検査位
置まで充分に移動可能な状態である。
【0044】前述した選別部8は、図1および図2に示
したように、基板3に形成したナット排出口27の下方
に、上端開口部71aを位置した良品シュート71と、
この良品シュート71の中途位置に、この良品シュート
71とはねじれの位置関係になるように並設した通り不
良シュート72と止り不良シュート73、それにこれら
3本のシュート71,72,73の2つの交点に設けた
2つの振分け部74,75とで構成している。なお、こ
れら振分け部74,75は、例えば振分け板およびこれ
を駆動する駆動手段等、周知の機構で構成すればよいの
で、詳しい説明は省略する。
【0045】前述したトルクメータ9,9は、トルク検
出器7の検出したトルクを数値で表示し、記憶する。
【0046】前述した操作盤10は、限界ゲージ5の回
転トルクの所望範囲、すなわちナットネジの精度を設定
するとともに、ナットの精度検査装置1の駆動操作を行
なう。
【0047】また、制御盤11はCPU81を内蔵し、
図6に示すように、以上の各部を駆動制御している。C
PU81は、ROM82に格納されたプログラムに基づ
いて駆動し、必要に応じてRAM83に記憶したデータ
を適宜読出しおよび読込みする。
【0048】このように構成したナットの制動検査装置
1の作用および効果を、図7の模式図を参照して次に説
明する。まずスイッチをONして各部を駆動するととも
に、操作盤10を操作して、通り検査時における限界ゲ
ージ5の回転トルクの上限と下限(ナットネジの精
度)、および止り検査時における限界ゲージの回転トル
クの上限(ナットネジの精度)を設定する。
【0049】そして運転にともない、まずナット供給部
の4のポッパ12に投入してあるナットW…が整列機構
14の駆動によって所望の姿勢に整えられ、一列になっ
た状態で順次供給路15を落下して行く。このとき、ナ
ット供給第1センサS1がナットW…を検知すると、C
PU81はエア噴出ノズル16からエアを噴出してナッ
トW…のねじ穴内のキリコを除去するとともに、ストッ
パロッド19が後退し、切出しロッド17が突出してい
るか否かを判定し、そうでない場合にはシリンダ20,
18を駆動してそのようにし、切出しロッド17でナッ
トW…を受け止める。そしてナット供給第2センサS2
がナットWを検知すると、シリンダ20を駆動してスト
ッパロッド19を突出するとともに、位置決めロッド2
1が突出しているか否かを判定し、そうでないならば突
出状態にしたのち、切出しロッド17を後退させる。
【0050】すると、ナット供給第2センサS2の検知
する位置にあったナットWは落下し、所定の検査位置P
に位置することになる。そしてこのナットWをナット供
給第3センサS3が検知すると、CPU81は限界ゲー
ジ駆動部6を駆動する。なおこの時すでに、検査位置P
後方のシリンダ24は作動状態にある。
【0051】限界ゲージ駆動部6の駆動、すなわち前後
動シリンダ48の駆動による載置板42の前進と、モー
タ43の駆動による限界ゲージ5の正回転とにより、図
7の(a)に示すような検査準備位置にあった限界ゲー
ジ5は、検査位置PのナットWに対して移動し、(b)
に示すように限界ゲージ5の下穴検査部31がナットW
のねじ穴に浸入する状態になる。そして、ナットWの下
穴が規格以下であるか否かが判定されるとともに、第1
位置検出センサS5が第1位置被検出部材54を検知
し、トルク検出器7でのトルク検出を開始し検出値を通
りトルク値としてトルクメータ9,9に出力する。な
お、通りねじ32がナットWに螺合する際には、シリン
ダ24および弾力支持部材26がナットWを弾力的に支
持して通りねじ32のナットWに対する食い付きを良好
にする。
【0052】トルク検出器7による通りトルクの検出
は、通りねじ32がナットWに螺合し、(c)に示すよ
うな状態になり、第2位置検出センサS6が第2位置被
検出部材55を検出するまで行なわれ、この間に、あら
かじめ設定した範囲を逸脱したトルクが検出された場
合、すなわち、上限を上回る程きつい場合と、下限を下
回るほど緩い場合には、その時点でCPU81は検査を
中止し、前後動シリンダ48は後退するとともに、限界
ゲージ5もクラッチ44により逆回転する。そしてCP
U81は、位置決めロッド21を後退してナットWを落
下する。落下したナットWは、ナット排出センサS4で
検知され、この検知により、良品シュート71の基端側
の振分け部74が駆動してナット排出口27より排出さ
れるナットWは通り不良シュート72を通して排出され
る。
【0053】もし、先の(b)の状態で、限界ゲージ5
の下穴検査部31がナットWのねじ穴に浸入しない場合
は、ナットWがシリンダ24および弾力支持部材26で
弾力的に支持されていても、あらかじめ設定した所定範
囲内のトルクを上回ることになり、その時点で検査が中
止される。検査が中止されると、先の場合と同様の処理
がなされる。
【0054】また、通りねじ32のナットWに対する螺
合が所定範囲内のトルクで良好に行なわれると、次に図
7の(d)に示したような状態になり、通りの検査から
引き続いて止りの検査が開始される。通りねじから連続
して螺合する止りねじがナットWに螺合を初め、トルク
検出器7がこの時のトルク、すなわち止りの最大トルク
値を検出する。
【0055】このときの止りの最大トルク値があらかじ
め設定した範囲内であり、第3位置検出センサS7が第
3位置被検出部材56を検出した時点で止りねじ33の
ナットWに対する螺合が止ったならば、CPU81は、
この時点で検査を終了する。
【0056】この検査の終了によって、CPU81は、
先の場合と同様に、位置決めロッド21を後退して検査
位置Pにある検査済みのナットWを落下する。そしてこ
のナットWを検知したナット排出センサS4の検知に基
づいて二つある振分け部74,75をいずれも駆動せず
に良品シュート71からナットWを排出する。
【0057】もし、限界ゲージ5が止らずに図7の
(e)に示すように、限界ゲージ5の止りねじ33がナ
ットWに深く螺合してしまい、第4位置検出センサS8
が第4位置被検出部材57を検知してしまった場合に
は、ナットWのねじは緩すぎるということになり、CP
U81はその時点ですぐに検査を終了し、ナットWは止
り不良として止り不良シュート73より排出される。
【0058】止り不良シュート73よりの排出は、位置
決めロッド21の後退によるナットWの落下でそのナッ
トWを検知したナット排出センサS4の検知に基づい
て、良品シュート71の遊端側の振分け部を駆動し、良
品シュート71に入ったナットWを止り不良シュート7
3に導いて行なう。
【0059】そして、上述のような検査の中止や終了の
後は、CPU81は、位置決めロッド21を突出すると
ともに、ストッパロッド19を突出し、切出しロッド1
7を後退して、再びナットWを検査位置Pに供給し、限
界ゲージ駆動部6を初期の状態から再度駆動する。
【0060】このような作用動作をする結果、ナットネ
ジの検査および選別が自動的に行なえ、作業性が向上
し、部分的な検査はもちろんのこと、例えば製造したナ
ットW…をすべて検査することもできる。しかも、検査
においては、限界ゲージ5の回転トルク、すなわち数値
で、通りや止りの精度を規制できるので、従来のように
検査のたびに結果が異なったりするようなことがなく、
より正確で、数値に基づいた信頼性の高い検査が行なえ
るとともに、需要に応じた精度のナットを供給すること
が可能となる。
【0061】また、ナットネジの精度を数値により管理
できるので、検査したナットのナットネジの精度をデー
タ処理することが可能であり、このデータは、例えば製
品の管理のほか、ナットの加工等の分野にも広く利用で
きるものとなる。
【0062】しかも、上述の選別は、良品と不良品との
二段階の選別ではなく、不良品をさらに通り不良と止り
不良とに選別するので、製品の後処理が円滑に行なえ
る。
【0063】また、検査位置PのナットWはシリンダ2
4により弾力的に支持できるようにしたため、検査時に
限界ゲージ5のナットWに対する食い付きが良好になる
ので、検査が円滑に行なえるとともに、製品であるナッ
トを損傷してしまうようなことも防止できる。
【0064】さらに、このナットの精度検査装置1に使
用した限界ゲージ5は、通りねじ32と止りねじ33と
を前後に並べて形成しているので、通りの検査と止りの
検査とが続けて行なえ、ナットネジの検査に必要な装置
は一台で済み占有空間を小さく抑えることができるとと
もに、検査に要する手間を省くこともでき、上述した検
査の円滑さをより一そう向上することができる。
【0065】また、限界ゲージ5は上述のように通りね
じ32と止りねじ33とを前後に並べて形成しているの
で、上述実施例でいうナット供給部4や限界ゲージ駆動
部6を一つずつ設ければよく、限界ゲージ5を持ち替え
て二段階の検査を行なうようにする必要がないため、装
置をコンパクトに纏めることもできる。
【0066】しかも、限界ゲージ5には、下穴検査部3
1を設けているので、従来は別に行なっていた作業を一
緒にすることができ、検査工程を簡素化することができ
る。
【0067】この発明の構成と上述の実施例の構成との
対応において、特許請求の範囲のナットネジの精度検査
装置は、実施例のナットの精度検査装置1に対応し、以
下同様に、供給手段は、ナット供給部4に対応し、限界
ゲージ駆動手段は、限界ゲージ駆動部6に対応し、トル
ク検出手段は、トルク検出器7に対応し、選別手段は、
選別部8とCPU81とに対応し、弾力支持手段は、シ
リンダ24と弾力支持部材26に対応するも、この発明
は上述の一実施例の構成に限定されるものではない。
【0068】例えば、先の実施例では通りトルクを設定
において上限と下限とを設定したが上限のみ設定するも
よい。また、弾力支持手段は、シリンダ24によって構
成せずに例えばスプリング等で構成するもよく、選別は
トルク検出手段の検出した検出結果(トルク)に基づ
き、その数値に対応させて行なうようにするもよい。な
お、先の一実施例で説明した限界ゲージ5は、上述のよ
うな装置1に取付けて使用せず、手で持って使用するも
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ナットの精度検査装置の概略構成図。
【図2】ナットの精度検査装置の概略構成図。
【図3】ナット供給部の一部破断側面図。
【図4】限界ゲージを示す側面図。
【図5】限界ゲージ駆動部を示す一部断面側面図。
【図6】制御回路ブロック図。
【図7】作用状態の説明図。
【図8】従来技術を示す側面図。
【符号の説明】
1…ナットの精度検査装置 4…ナット供給部 5…限界ゲージ 6…限界ゲージ駆動部 7…トルク検出器 8…選別部 9…トルクメータ 10…操作盤 11…制御盤 14…整列機構 15…供給路 24…シリンダ 26…弾力支持部材 31…下穴検査部 32…通りねじ 33…止りねじ 42…載置板 43…モータ 44…クラッチ 45…スライダ 46,47…レール 48…前後動シリンダ S5〜S8…位置検出センサ 54〜57…位置被検出部材 71…良品シュート 72…通り不良シュート 73…止り不良シュート 74,75…振分け部 81…CPU W…ナット P…検査位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナットを一個ずつ検査位置に供給する供給
    手段と、上記検査位置のナットに螺合しナットネジの精
    度を検査する限界ゲージと、該限界ゲージを保持し、正
    逆回転するとともに、検査位置まで前後動する限界ゲー
    ジ駆動手段と、前記限界ゲージの検査結果に基づいて検
    査済みのナットを良品と不良品とに選別する選別手段と
    を備えたナットネジの精度検査装置。
  2. 【請求項2】前記限界ゲージによる検査手段を、限界ゲ
    ージの回転トルクを検出するトルク検出手段で構成した
    請求項1記載のナットネジの精度検査装置。
  3. 【請求項3】前記供給手段に、検査位置のナットを前記
    限界ゲージに対して後方に弾力的に支持する弾力支持手
    段を設けた請求項1記載のナットネジの精度検査装置。
  4. 【請求項4】前記限界ゲージに、通りねじと止りねじと
    を先端側から順に前後に配設して形成した限界ゲージを
    用いた請求項1記載のナットネジの精度検査装置。
  5. 【請求項5】通りねじと止りねじとを先端側から順に前
    後に配設して形成した限界ゲージ。
  6. 【請求項6】先端にナットの下穴に対応する径の下穴検
    査部を設けた請求項5記載の限界ゲージ。
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