JPH07117516A - トランスファー - Google Patents
トランスファーInfo
- Publication number
- JPH07117516A JPH07117516A JP26683293A JP26683293A JPH07117516A JP H07117516 A JPH07117516 A JP H07117516A JP 26683293 A JP26683293 A JP 26683293A JP 26683293 A JP26683293 A JP 26683293A JP H07117516 A JPH07117516 A JP H07117516A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring sleeve
- differential
- speed reducer
- gear
- output shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 重量や寸法の増大による装置の大型化を招く
ことなく、確実な高低速切換えおよびセンターデフロッ
クを行うことが可能なトランスファーを提供する。 【構成】 入力軸1、プラネタリー減速機7、変速部1
5、センターデフ22および差動制限装置27が順次同
一軸線上に配置された四輪駆動車用トランスファーにお
いて、前記プラネタリー減速機7のインナーギヤ4にス
プライン嵌合しつつ該インナーギヤ4をケーシングに対
してロックできるスライド自在なリングスリーブ9の内
周側に、前記プラネタリー減速機7のピニオンキャリヤ
ー5と一体の出力軸8にスプライン嵌合しつつ前記リン
グスリーブ9と噛合一体化できると共に前記リングスリ
ーブ9に押圧されて前記出力軸8とセンターデフ22の
フロントサイドギヤ17とを噛合一体化できるハブスリ
ーブ10をスライド自在に配置した。
ことなく、確実な高低速切換えおよびセンターデフロッ
クを行うことが可能なトランスファーを提供する。 【構成】 入力軸1、プラネタリー減速機7、変速部1
5、センターデフ22および差動制限装置27が順次同
一軸線上に配置された四輪駆動車用トランスファーにお
いて、前記プラネタリー減速機7のインナーギヤ4にス
プライン嵌合しつつ該インナーギヤ4をケーシングに対
してロックできるスライド自在なリングスリーブ9の内
周側に、前記プラネタリー減速機7のピニオンキャリヤ
ー5と一体の出力軸8にスプライン嵌合しつつ前記リン
グスリーブ9と噛合一体化できると共に前記リングスリ
ーブ9に押圧されて前記出力軸8とセンターデフ22の
フロントサイドギヤ17とを噛合一体化できるハブスリ
ーブ10をスライド自在に配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪駆動車用のトラン
スファー装置、特に前輪側の出力軸と後輪側の出力軸が
互いに平行に配置される縦置き型で、かつ差動制限装置
を備えるトランスファーに関するものである。
スファー装置、特に前輪側の出力軸と後輪側の出力軸が
互いに平行に配置される縦置き型で、かつ差動制限装置
を備えるトランスファーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の、前輪側の出力軸と後輪側の出
力軸が互いに平行に配置される縦置き型で、差動制限装
置とを備えるトランスファーとしては、従来、例えば、
図6に示した特開平5−42842号公報に記載された
ものがある。この従来例のものは、フルタイム四輪駆動
車用トランスファーを示しており、入力軸1、プラネタ
リー減速機7、変速部15、センターデフ22、前輪系
スプロケット20、センターデフロック部31およびビ
スカスカップリング32が順次同一軸線上に配置され、
センターデフ22により前後輪間の差動作用が、またビ
スカスカップリング32により前後輪間の駆動力分配を
行うように構成されている。このような構成により、入
力軸1からの駆動力は、プラネタリー減速機7において
変速部15のカップリングスリーブ30を左右にスライ
ドさせることにより高低速に切り換えられてセンターデ
フ22へ伝達される。センターデフ22は、前輪側およ
び後輪側の路面抵抗と、前記ビスカスカップリング32
による駆動力分配状態に応じて前後輪へ駆動力を配分す
る。前輪側へは前輪系スプロケット20およびチェーン
21を介して図示しない前輪出力軸へ伝達され、後輪側
へは後輪系出力軸29を介して伝達される。さらにセン
ターデフ22は、センターデフロック部31のカップリ
ングスリーブ33を右にスライドさせることにより差動
作用がロックされる。しかしながら、このような従来の
トランスファーでは、高低速切換え用変速部とセンター
デフロック部が、軸方向2か所に分かれて配置されてお
り、装置の大型化は避けられないものであった。
力軸が互いに平行に配置される縦置き型で、差動制限装
置とを備えるトランスファーとしては、従来、例えば、
図6に示した特開平5−42842号公報に記載された
ものがある。この従来例のものは、フルタイム四輪駆動
車用トランスファーを示しており、入力軸1、プラネタ
リー減速機7、変速部15、センターデフ22、前輪系
スプロケット20、センターデフロック部31およびビ
スカスカップリング32が順次同一軸線上に配置され、
センターデフ22により前後輪間の差動作用が、またビ
スカスカップリング32により前後輪間の駆動力分配を
行うように構成されている。このような構成により、入
力軸1からの駆動力は、プラネタリー減速機7において
変速部15のカップリングスリーブ30を左右にスライ
ドさせることにより高低速に切り換えられてセンターデ
フ22へ伝達される。センターデフ22は、前輪側およ
び後輪側の路面抵抗と、前記ビスカスカップリング32
による駆動力分配状態に応じて前後輪へ駆動力を配分す
る。前輪側へは前輪系スプロケット20およびチェーン
21を介して図示しない前輪出力軸へ伝達され、後輪側
へは後輪系出力軸29を介して伝達される。さらにセン
ターデフ22は、センターデフロック部31のカップリ
ングスリーブ33を右にスライドさせることにより差動
作用がロックされる。しかしながら、このような従来の
トランスファーでは、高低速切換え用変速部とセンター
デフロック部が、軸方向2か所に分かれて配置されてお
り、装置の大型化は避けられないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、本発明では
上述した従来のトランスファーのように装置の大型化を
招くことなく、高低速切換えおよびセンターデフロック
を行うことが可能なトランスファーを提供するものであ
る。
上述した従来のトランスファーのように装置の大型化を
招くことなく、高低速切換えおよびセンターデフロック
を行うことが可能なトランスファーを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、上
記した従来の課題を解決するための手段として、入力
軸、プラネタリー減速機、変速部、センターデフおよび
差動制限装置が順次同一軸線上に配置された四輪駆動車
用トランスファーにおいて、前記プラネタリー減速機の
インナーギヤにスプライン嵌合しつつ該インナーギヤを
ケーシングに対してロックできるスライド自在なリング
スリーブの内周側に、前記プラネタリー減速機のピニオ
ンキャリヤーと一体の出力軸にスプライン嵌合しつつ前
記リングスリーブと噛合一体化できると共に前記リング
スリーブに押圧されて前記出力軸とセンターデフのフロ
ントサイドギヤとを噛合一体化できるハブスリーブをス
ライド自在に配置したことを特徴とするもので、前記ハ
ブスリーブは前記フロントサイドギヤから離れる方向に
スプリングにより付勢されている。
記した従来の課題を解決するための手段として、入力
軸、プラネタリー減速機、変速部、センターデフおよび
差動制限装置が順次同一軸線上に配置された四輪駆動車
用トランスファーにおいて、前記プラネタリー減速機の
インナーギヤにスプライン嵌合しつつ該インナーギヤを
ケーシングに対してロックできるスライド自在なリング
スリーブの内周側に、前記プラネタリー減速機のピニオ
ンキャリヤーと一体の出力軸にスプライン嵌合しつつ前
記リングスリーブと噛合一体化できると共に前記リング
スリーブに押圧されて前記出力軸とセンターデフのフロ
ントサイドギヤとを噛合一体化できるハブスリーブをス
ライド自在に配置したことを特徴とするもので、前記ハ
ブスリーブは前記フロントサイドギヤから離れる方向に
スプリングにより付勢されている。
【0005】
【作用】本発明では、入力軸、プラネタリー減速機、変
速部、センターデフおよび差動制限装置が順次同一軸線
上に配置された四輪駆動車用トランスファーにおいて、
プラネタリー減速機のインナーギヤにスプライン嵌合し
つつ該インナーギヤをケーシングに対してロックできる
スライド自在なリングスリーブの内周側に、前記プラネ
タリー減速機のピニオンキャリヤーと一体の出力軸にス
プライン嵌合しつつ前記リングスリーブと噛合一体化で
きると共に前記リングスリーブに押圧されて前記出力軸
とセンターデフのフロントサイドギヤとを噛合一体化で
きるハブスリーブをスライド自在に配置したので、リン
グスリーブをハブスリーブと噛合一体化することによっ
てプラネタリー減速機のピニオンキャリヤーはインナー
ギヤに対して回転できず、差動制限装置による前後輪差
動制限制御下での直結状態の四輪高速状態となる。次
に、リングスリーブをスライドさせてプラネタリー減速
機のインナーギヤにスプライン嵌合しつつケーシングに
固定のロック歯に噛合させてインナーギヤをケーシング
に対してロックすると、プラネタリー減速機のピニオン
は不動のインナーギヤに噛合して回転し、ピニオンの公
転速度がピニオンキャリヤーの回転として減速して出力
軸から取り出される。これは差動制限装置による前後輪
差動制限制御下での四輪駆動低速状態である。前記四輪
低速状態のまま、さらにリングスリーブをスライドさせ
ると、該リングスリーブにより押圧されてハブスリーブ
が出力軸にスプライン嵌合しつつセンターデフのフロン
トサイドギヤとを噛合一体化するので、四輪駆動低速状
態のまま出力軸とセンターデフのフロントサイドギヤと
が機械的に完全にロックされ、四輪駆動低速時の悪路走
破性能が格段に向上する。このように、高低速切換え用
のリングスリーブとセンターデフロック用のリングスリ
ーブとを径方向に配置したので、1シフト系で操作可能
であり、その分軸方向にコンパクトになる。しかも、完
全ロック時以外には差動制限装置による微妙で適切な差
動制限力を得ることも可能であり、使い勝手がきわめて
高いものとなる。
速部、センターデフおよび差動制限装置が順次同一軸線
上に配置された四輪駆動車用トランスファーにおいて、
プラネタリー減速機のインナーギヤにスプライン嵌合し
つつ該インナーギヤをケーシングに対してロックできる
スライド自在なリングスリーブの内周側に、前記プラネ
タリー減速機のピニオンキャリヤーと一体の出力軸にス
プライン嵌合しつつ前記リングスリーブと噛合一体化で
きると共に前記リングスリーブに押圧されて前記出力軸
とセンターデフのフロントサイドギヤとを噛合一体化で
きるハブスリーブをスライド自在に配置したので、リン
グスリーブをハブスリーブと噛合一体化することによっ
てプラネタリー減速機のピニオンキャリヤーはインナー
ギヤに対して回転できず、差動制限装置による前後輪差
動制限制御下での直結状態の四輪高速状態となる。次
に、リングスリーブをスライドさせてプラネタリー減速
機のインナーギヤにスプライン嵌合しつつケーシングに
固定のロック歯に噛合させてインナーギヤをケーシング
に対してロックすると、プラネタリー減速機のピニオン
は不動のインナーギヤに噛合して回転し、ピニオンの公
転速度がピニオンキャリヤーの回転として減速して出力
軸から取り出される。これは差動制限装置による前後輪
差動制限制御下での四輪駆動低速状態である。前記四輪
低速状態のまま、さらにリングスリーブをスライドさせ
ると、該リングスリーブにより押圧されてハブスリーブ
が出力軸にスプライン嵌合しつつセンターデフのフロン
トサイドギヤとを噛合一体化するので、四輪駆動低速状
態のまま出力軸とセンターデフのフロントサイドギヤと
が機械的に完全にロックされ、四輪駆動低速時の悪路走
破性能が格段に向上する。このように、高低速切換え用
のリングスリーブとセンターデフロック用のリングスリ
ーブとを径方向に配置したので、1シフト系で操作可能
であり、その分軸方向にコンパクトになる。しかも、完
全ロック時以外には差動制限装置による微妙で適切な差
動制限力を得ることも可能であり、使い勝手がきわめて
高いものとなる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の四輪駆動車用トランスファーの入出
力軸中心線より上部を示す要部の断面図である。入力軸
1、プラネタリー減速機7、変速部15、センターデフ
22および電磁石式多板差動制限装置27が順次同一軸
線上に配置され、センターデフ22により前後輪間の差
動作用が、また電磁石式多板差動制限装置27により前
後輪間の駆動力配分を行うように構成されている。電磁
石式多板差動制限装置27は詳述はしないが、電磁石2
5の通電によって多板パイロットクラッチ24を接続さ
せ、ボール・カム26の軸方向拡開を引き起こさせて多
板主クラッチ23を圧接させることによって、後輪系の
出力軸29にスプライン嵌合している後輪系リヤサイド
ギヤ18側と前輪系スプロケット20側とを圧接させる
に、電磁石の電磁力を適宜制御してこの圧接力を制御
し、前後輪間の差動状態を制限制御することができるも
のである。また、センターデフ22においては、前輪側
および後輪側の路面抵抗と前記電磁石式多板差動制限装
置における差動制限状態に応じて前後輪間の差動作用を
行い、前輪側へは前記前輪系スプロケット20からチェ
ーン21を介して駆動力が伝えられる。さらに、センタ
ーデフ22、電磁石式多板差動制限装置27と入力軸1
との間にはプラネタリー減速機7が配置され、四輪駆動
における高低速の切換えが行える様になっている。プラ
ネタリー減速機7のインナーギヤ4にスプライン嵌合し
つつ該インナーギヤ4をケーシングに対してロックでき
るスライド自在なリングスリーブ9の内周側に、前記プ
ラネタリー減速機7のピニオンキャリヤー5と一体の出
力軸8にスプライン嵌合しつつ前記リングスリーブ9と
噛合一体化できると共に前記リングスリーブ9に押圧さ
れて前記出力軸8とセンターデフ22のフロントサイド
ギヤ17とを噛合一体化できるハブスリーブ10をスラ
イド自在に配置したものである。前記ハブスリーブは前
記フロントサイドギヤから離れる方向にスプリングによ
り付勢されている。
る。図1は本発明の四輪駆動車用トランスファーの入出
力軸中心線より上部を示す要部の断面図である。入力軸
1、プラネタリー減速機7、変速部15、センターデフ
22および電磁石式多板差動制限装置27が順次同一軸
線上に配置され、センターデフ22により前後輪間の差
動作用が、また電磁石式多板差動制限装置27により前
後輪間の駆動力配分を行うように構成されている。電磁
石式多板差動制限装置27は詳述はしないが、電磁石2
5の通電によって多板パイロットクラッチ24を接続さ
せ、ボール・カム26の軸方向拡開を引き起こさせて多
板主クラッチ23を圧接させることによって、後輪系の
出力軸29にスプライン嵌合している後輪系リヤサイド
ギヤ18側と前輪系スプロケット20側とを圧接させる
に、電磁石の電磁力を適宜制御してこの圧接力を制御
し、前後輪間の差動状態を制限制御することができるも
のである。また、センターデフ22においては、前輪側
および後輪側の路面抵抗と前記電磁石式多板差動制限装
置における差動制限状態に応じて前後輪間の差動作用を
行い、前輪側へは前記前輪系スプロケット20からチェ
ーン21を介して駆動力が伝えられる。さらに、センタ
ーデフ22、電磁石式多板差動制限装置27と入力軸1
との間にはプラネタリー減速機7が配置され、四輪駆動
における高低速の切換えが行える様になっている。プラ
ネタリー減速機7のインナーギヤ4にスプライン嵌合し
つつ該インナーギヤ4をケーシングに対してロックでき
るスライド自在なリングスリーブ9の内周側に、前記プ
ラネタリー減速機7のピニオンキャリヤー5と一体の出
力軸8にスプライン嵌合しつつ前記リングスリーブ9と
噛合一体化できると共に前記リングスリーブ9に押圧さ
れて前記出力軸8とセンターデフ22のフロントサイド
ギヤ17とを噛合一体化できるハブスリーブ10をスラ
イド自在に配置したものである。前記ハブスリーブは前
記フロントサイドギヤから離れる方向にスプリングによ
り付勢されている。
【0007】次に、本発明の作用を詳述すると、図2に
おいて拡大して示すように、リングスリーブ9の図示の
位置は中立を示しており駆動力は伝わらない。
おいて拡大して示すように、リングスリーブ9の図示の
位置は中立を示しており駆動力は伝わらない。
【0008】図3に示すように、リングスリーブ9を図
2の位置から僅か左方にスライドさせると、リングスリ
ーブ9の左内側のスプラインがプラネタリー減速機7に
おけるインナーギヤ縮径部6外周のスプラインと噛合し
たままで出力軸8と一体のプラネタリー減速機7のピニ
オンキャリヤー5にスプライン嵌合しているハブスリー
ブ10の左外側の高速ロック歯12とスプラインと噛合
する。これによって、ピニオンキャリヤー5とインナー
ギヤ4とは一体化し、インナーギヤ4に対するピニオン
キャリヤー5の相対移動がなくなり、したがってピニオ
ン3が回転することがない。このため入力軸1の回転す
なわちプラネタリー減速機7におけるサンギヤ2の回転
は、サンギヤ2に対するピニオン3の相対回転をも生じ
ることなく、サンギヤ2、ピニオン3、インナーギヤ
4、リングスリーブ9、ハブスリーブ10およびピニオ
ンキャリヤー5が一体となって直結高速回転する。ピニ
オンキャリヤー5の回転すなわち出力軸8の回転は、セ
ンターデフ22のピニオン19の回転として取り出さ
れ、センターデフ22において前輪側および後輪側の路
面抵抗と前記電磁石式多板差動制限装置における差動制
限状態に応じてフロントサイドギヤ17とリヤサイドギ
ヤ18間の差動作用つまりは前後輪間の差動作用を行
い、適宜に駆動力が前輪系および後輪系に伝えられる。
前輪系への駆動力はチェーン21等によって前記入力軸
1と平行な図示しない前輪出力軸に伝えられる。これが
四輪駆動高速状態である。
2の位置から僅か左方にスライドさせると、リングスリ
ーブ9の左内側のスプラインがプラネタリー減速機7に
おけるインナーギヤ縮径部6外周のスプラインと噛合し
たままで出力軸8と一体のプラネタリー減速機7のピニ
オンキャリヤー5にスプライン嵌合しているハブスリー
ブ10の左外側の高速ロック歯12とスプラインと噛合
する。これによって、ピニオンキャリヤー5とインナー
ギヤ4とは一体化し、インナーギヤ4に対するピニオン
キャリヤー5の相対移動がなくなり、したがってピニオ
ン3が回転することがない。このため入力軸1の回転す
なわちプラネタリー減速機7におけるサンギヤ2の回転
は、サンギヤ2に対するピニオン3の相対回転をも生じ
ることなく、サンギヤ2、ピニオン3、インナーギヤ
4、リングスリーブ9、ハブスリーブ10およびピニオ
ンキャリヤー5が一体となって直結高速回転する。ピニ
オンキャリヤー5の回転すなわち出力軸8の回転は、セ
ンターデフ22のピニオン19の回転として取り出さ
れ、センターデフ22において前輪側および後輪側の路
面抵抗と前記電磁石式多板差動制限装置における差動制
限状態に応じてフロントサイドギヤ17とリヤサイドギ
ヤ18間の差動作用つまりは前後輪間の差動作用を行
い、適宜に駆動力が前輪系および後輪系に伝えられる。
前輪系への駆動力はチェーン21等によって前記入力軸
1と平行な図示しない前輪出力軸に伝えられる。これが
四輪駆動高速状態である。
【0009】一方、図4に示すように、前記リングスリ
ーブ9を図面右方にスライドさせると、リングスリーブ
9の左内側のスプラインがプラネタリー減速機7におけ
るインナーギヤ縮径部6外周のスプラインと噛合したま
までリングスリーブ9の外側の低速ロック歯11がケー
シングに固定されているロック歯14と噛合する。この
ため、プラネタリー減速機7のインナーギヤ4がケーシ
ングと一体化して不動となり、入力軸1の回転すなわち
サンギヤ2の回転は、サンギヤ2とインナーギヤ4の両
者に噛合しているピニオン3を自転させながらサンギヤ
2の周りを公転させ、ピニオン3の公転速度がピニオン
キャリヤー5の回転速度として減速されて低速段として
取り出される。こうして取り出されたピニオンキャリヤ
ー5の回転すなわち出力軸8の低速回転は、前記高速状
態と同様にセンターデフ22のピニオン19の回転とし
て取り出され、センターデフ22において前輪側および
後輪側の路面抵抗と前記電磁石式多板差動制限装置にお
ける差動制限状態に応じてフロントサイドギヤ17とリ
ヤサイドギヤ18間の差動作用つまりは前後輪間の差動
作用を行い、適宜に駆動力が前輪系および後輪系に伝え
られる。これが四輪駆動低速状態である。
ーブ9を図面右方にスライドさせると、リングスリーブ
9の左内側のスプラインがプラネタリー減速機7におけ
るインナーギヤ縮径部6外周のスプラインと噛合したま
までリングスリーブ9の外側の低速ロック歯11がケー
シングに固定されているロック歯14と噛合する。この
ため、プラネタリー減速機7のインナーギヤ4がケーシ
ングと一体化して不動となり、入力軸1の回転すなわち
サンギヤ2の回転は、サンギヤ2とインナーギヤ4の両
者に噛合しているピニオン3を自転させながらサンギヤ
2の周りを公転させ、ピニオン3の公転速度がピニオン
キャリヤー5の回転速度として減速されて低速段として
取り出される。こうして取り出されたピニオンキャリヤ
ー5の回転すなわち出力軸8の低速回転は、前記高速状
態と同様にセンターデフ22のピニオン19の回転とし
て取り出され、センターデフ22において前輪側および
後輪側の路面抵抗と前記電磁石式多板差動制限装置にお
ける差動制限状態に応じてフロントサイドギヤ17とリ
ヤサイドギヤ18間の差動作用つまりは前後輪間の差動
作用を行い、適宜に駆動力が前輪系および後輪系に伝え
られる。これが四輪駆動低速状態である。
【0010】さらに、図5に示すように、前記四輪駆動
低速状態のまま、さらにリングスリーブ9を図面右方に
スライドさせると、該リングスリーブ9により押圧され
てハブスリーブ10が出力軸8にスプライン嵌合しつつ
センターデフ22のフロントサイドギヤ17のフロント
ロック歯16と噛合一体化するので、四輪駆動低速状態
のまま出力軸8とセンターデフ22のフロントサイドギ
ヤ17とが機械的に完全にロックされる。そのため、ピ
ニオン軸が出力軸8にスプライン嵌合されたピニオン1
9がフロントサイドギヤ17に対して相対回転すること
はできず、結局出力軸8、ピニオン19、フロントサイ
ドギヤ17およびリヤサイドギヤ18とスプライン嵌合
している後輪系出力軸29が一体となって低速回転す
る。これが四輪駆動低速ロック状態である。かくして、
四輪駆動低速時の前後輪間での完全なデフロックが機械
的に可能となり、悪路走破性能が格段に向上するもので
ある。しかも、この四輪駆動低速ロック状態である完全
ロック時以外には電磁石式多板差動制限装置による微妙
で適切な差動制限力を得ることも可能であり、使い勝手
がきわめて高いものとなる。また、前記ハブスリーブ1
0は前記フロントサイドギヤ17から離れる方向にスプ
リング28により常時付勢されているので、リングスリ
ーブ9の中立位置への復帰や図3に示した高速への変速
時にも速やかにスライドして追随することができ、迅速
な変速が可能となる。
低速状態のまま、さらにリングスリーブ9を図面右方に
スライドさせると、該リングスリーブ9により押圧され
てハブスリーブ10が出力軸8にスプライン嵌合しつつ
センターデフ22のフロントサイドギヤ17のフロント
ロック歯16と噛合一体化するので、四輪駆動低速状態
のまま出力軸8とセンターデフ22のフロントサイドギ
ヤ17とが機械的に完全にロックされる。そのため、ピ
ニオン軸が出力軸8にスプライン嵌合されたピニオン1
9がフロントサイドギヤ17に対して相対回転すること
はできず、結局出力軸8、ピニオン19、フロントサイ
ドギヤ17およびリヤサイドギヤ18とスプライン嵌合
している後輪系出力軸29が一体となって低速回転す
る。これが四輪駆動低速ロック状態である。かくして、
四輪駆動低速時の前後輪間での完全なデフロックが機械
的に可能となり、悪路走破性能が格段に向上するもので
ある。しかも、この四輪駆動低速ロック状態である完全
ロック時以外には電磁石式多板差動制限装置による微妙
で適切な差動制限力を得ることも可能であり、使い勝手
がきわめて高いものとなる。また、前記ハブスリーブ1
0は前記フロントサイドギヤ17から離れる方向にスプ
リング28により常時付勢されているので、リングスリ
ーブ9の中立位置への復帰や図3に示した高速への変速
時にも速やかにスライドして追随することができ、迅速
な変速が可能となる。
【0011】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明では、入
力軸、プラネタリー減速機、変速部、センターデフおよ
び差動制限装置が順次同一軸線上に配置された四輪駆動
車用トランスファーにおいて、プラネタリー減速機のイ
ンナーギヤにスプライン嵌合しつつ該インナーギヤをケ
ーシングに対してロックできるスライド自在なリングス
リーブの内周側に、前記プラネタリー減速機のピニオン
キャリヤーと一体の出力軸にスプライン嵌合しつつ前記
リングスリーブと噛合一体化できると共に前記リングス
リーブに押圧されて前記出力軸とセンターデフのフロン
トサイドギヤとを噛合一体化できるハブスリーブをスラ
イド自在に配置したので、差動制限装置による前後輪差
動制限制御下での四輪高速状態と、四輪駆動低速状態お
よびが前記四輪低速状態のままでの前後輪間の機械的な
デフロックがリングスリーブのみの動作という1シフト
系で、格別に装置の重量や寸法の増大を招くことなく確
実に行うことが可能になり、操作性および四輪駆動低速
時の悪路走破性能が格段に向上する。しかも、完全ロッ
ク時以外には今まで通り電磁石式多板差動制限装置によ
る微妙で適切な差動制限力を得ることも可能であり、使
い勝手がきわめて高いものとなる。
力軸、プラネタリー減速機、変速部、センターデフおよ
び差動制限装置が順次同一軸線上に配置された四輪駆動
車用トランスファーにおいて、プラネタリー減速機のイ
ンナーギヤにスプライン嵌合しつつ該インナーギヤをケ
ーシングに対してロックできるスライド自在なリングス
リーブの内周側に、前記プラネタリー減速機のピニオン
キャリヤーと一体の出力軸にスプライン嵌合しつつ前記
リングスリーブと噛合一体化できると共に前記リングス
リーブに押圧されて前記出力軸とセンターデフのフロン
トサイドギヤとを噛合一体化できるハブスリーブをスラ
イド自在に配置したので、差動制限装置による前後輪差
動制限制御下での四輪高速状態と、四輪駆動低速状態お
よびが前記四輪低速状態のままでの前後輪間の機械的な
デフロックがリングスリーブのみの動作という1シフト
系で、格別に装置の重量や寸法の増大を招くことなく確
実に行うことが可能になり、操作性および四輪駆動低速
時の悪路走破性能が格段に向上する。しかも、完全ロッ
ク時以外には今まで通り電磁石式多板差動制限装置によ
る微妙で適切な差動制限力を得ることも可能であり、使
い勝手がきわめて高いものとなる。
【図1】本発明のトランスファーの要部の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明のトランスファーの中立時を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明のトランスファーの四輪駆動高速状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】本発明のトランスファーの四輪駆動低速状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】本発明のトランスファーの四輪駆動低速ロック
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図6】従来のトランスファーの要部を示す断面図であ
る。
る。
1 入力軸 2 サンギヤ 3 ピニオン 4 インナーギヤ 5 ピニオンキャリヤー 6 インナーギヤ縮径部 7 プラネタリー減速機 8 出力軸 9 リングスリーブ 10 ハブスリーブ 11 低速ロック歯 12 高速ロック歯 14 ロック歯 15 変速部 16 フロントロック歯 17 フロントサイドギヤ 18 リヤサイドギヤ 19 ピニオン 20 前輪系スプロケット 21 チェーン 22 センターデフ 23 多板主クラッチ 24 多板パイロットクラッチ 25 電磁石 26 ボール・カム 27 電磁石式多板差動制限装置 28 スプリング 29 後輪系出力軸
Claims (2)
- 【請求項1】 入力軸、プラネタリー減速機、変速部、
センターデフおよび差動制限装置が順次同一軸線上に配
置された四輪駆動車用トランスファーにおいて、前記プ
ラネタリー減速機のインナーギヤにスプライン嵌合しつ
つ該インナーギヤをケーシングに対してロックできるス
ライド自在なリングスリーブの内周側に、前記プラネタ
リー減速機のピニオンキャリヤーと一体の出力軸にスプ
ライン嵌合しつつ前記リングスリーブと噛合一体化でき
ると共に前記リングスリーブに押圧されて前記出力軸と
センターデフのフロントサイドギヤとを噛合一体化でき
るハブスリーブをスライド自在に配置したことを特徴と
するトランスファー。 - 【請求項2】 前記ハブスリーブは前記フロントサイド
ギヤから離れる方向にスプリングにより付勢されている
を特徴とする請求項1に記載のトランスファー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26683293A JPH07117516A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | トランスファー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26683293A JPH07117516A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | トランスファー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07117516A true JPH07117516A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17436279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26683293A Pending JPH07117516A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | トランスファー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07117516A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0962349A2 (en) | 1998-06-02 | 1999-12-08 | Zexel Corporation | Power transmission device |
| JP2016074342A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用トランスファ |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP26683293A patent/JPH07117516A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0962349A2 (en) | 1998-06-02 | 1999-12-08 | Zexel Corporation | Power transmission device |
| US6117038A (en) * | 1998-06-02 | 2000-09-12 | Zexel Corporation | Power transmission device |
| EP0962349A3 (en) * | 1998-06-02 | 2001-05-09 | Bosch Automotive Systems Corporation | Power transmission device |
| JP2016074342A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用トランスファ |
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