JPH07118566A - ポリプロピレン製バンパーの塗膜黄変防止プライマー - Google Patents
ポリプロピレン製バンパーの塗膜黄変防止プライマーInfo
- Publication number
- JPH07118566A JPH07118566A JP26735493A JP26735493A JPH07118566A JP H07118566 A JPH07118566 A JP H07118566A JP 26735493 A JP26735493 A JP 26735493A JP 26735493 A JP26735493 A JP 26735493A JP H07118566 A JPH07118566 A JP H07118566A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- primer
- polypropylene
- coating film
- resin
- yellowing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリプロピレン製バンパーの塗膜の黄変を防
止するためのプライマーを得る。 【構成】 ポリプロピレン基材上に、樹脂成分がポリオ
レフィン系樹脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂とエ
ポキシ樹脂からなるプライマーおよび上塗り塗料を塗装
してなるポリプロピレン製バンパーの塗膜の黄変を防止
するためのプライマーであって、プライマーがケトエノ
ール型互変異性化合物からなる還元剤を含有している。
止するためのプライマーを得る。 【構成】 ポリプロピレン基材上に、樹脂成分がポリオ
レフィン系樹脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂とエ
ポキシ樹脂からなるプライマーおよび上塗り塗料を塗装
してなるポリプロピレン製バンパーの塗膜の黄変を防止
するためのプライマーであって、プライマーがケトエノ
ール型互変異性化合物からなる還元剤を含有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリプロピレン製バン
パーの塗膜黄変防止プライマーに関する。
パーの塗膜黄変防止プライマーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ポリプロピレン(PP)製バンパー
用プライマーとしては、例えば次に示すようなものがあ
る。PPバンパー用プライマーの樹脂には、PPバンパ
ーへの塗膜密着性を確保するため、溶解性パラメータ
(SP値)の類似したポリオレフィン樹脂または塩素化
ポリオレフィン樹脂が適用されている。また、上塗り塗
膜との密着性を確保すべくポリオレフィン樹脂または塩
素化ポリオレフィン樹脂は、エポキシや無水マレイン酸
等の極性基をもった化合物で変性されている。
用プライマーとしては、例えば次に示すようなものがあ
る。PPバンパー用プライマーの樹脂には、PPバンパ
ーへの塗膜密着性を確保するため、溶解性パラメータ
(SP値)の類似したポリオレフィン樹脂または塩素化
ポリオレフィン樹脂が適用されている。また、上塗り塗
膜との密着性を確保すべくポリオレフィン樹脂または塩
素化ポリオレフィン樹脂は、エポキシや無水マレイン酸
等の極性基をもった化合物で変性されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のPP製バンパー用プライマーにあっては、P
P製バンパー基材に含有されている酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤等が含有されており、これら添加剤成
分のプライマーへの移行を防止する配合になっていない
ため、淡彩色の上塗り塗装の場合には熱等の影響によ
り、上塗り塗膜が黄変し、商品性を低下させるという問
題点があった。塗膜の黄変は、バンパーであるPP基材
中に含有されているヒンダードフェノール系酸化防止剤
が、プライマーに用いるエポキシ樹脂の副産物として含
まれるクロルヒドリン体と反応して黄変度が増大してい
るものである。
うな従来のPP製バンパー用プライマーにあっては、P
P製バンパー基材に含有されている酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤等が含有されており、これら添加剤成
分のプライマーへの移行を防止する配合になっていない
ため、淡彩色の上塗り塗装の場合には熱等の影響によ
り、上塗り塗膜が黄変し、商品性を低下させるという問
題点があった。塗膜の黄変は、バンパーであるPP基材
中に含有されているヒンダードフェノール系酸化防止剤
が、プライマーに用いるエポキシ樹脂の副産物として含
まれるクロルヒドリン体と反応して黄変度が増大してい
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のこのよ
うな問題点に着目してなされたもので、ポリプロピレン
基材上に樹脂成分がポリオレフィン系樹脂または塩素化
ポリオレフィン系樹脂とエポキシ樹脂からなるプライマ
ーおよび上塗り塗料を塗装してなるポリプロピレン製バ
ンパーの塗膜の黄変を防止するためのプライマーにおい
て、プライマーにケトエノール型互変異性化合物からな
る還元剤を含有させ、黄変構造を形成した化合物を再
度、素早く無黄変構造に変換させることにより上記の問
題点を解決したものである。
うな問題点に着目してなされたもので、ポリプロピレン
基材上に樹脂成分がポリオレフィン系樹脂または塩素化
ポリオレフィン系樹脂とエポキシ樹脂からなるプライマ
ーおよび上塗り塗料を塗装してなるポリプロピレン製バ
ンパーの塗膜の黄変を防止するためのプライマーにおい
て、プライマーにケトエノール型互変異性化合物からな
る還元剤を含有させ、黄変構造を形成した化合物を再
度、素早く無黄変構造に変換させることにより上記の問
題点を解決したものである。
【0005】
【作用】本発明ではプライマーに、ポリオレフィン系樹
脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂とエポキシ樹脂が
用いられ、添加剤として含有するケトーエノール型互変
異性化合物からなる還元剤は、フェノール系酸化防止剤
のキノン構造からフェノール型への還元能力に優れてい
る。本発明のプライマーに含有されたケトエノール型互
変異性化合物からなる還元剤は、プライマーに用いるエ
ポキシ樹脂の副産物として含まれるクロルヒドリン体
と、バンパーであるPP基材中に含有されているヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤とが反応してキノン構造に
なると、直ちに黄色のキノン構造体を還元して元の白色
のヒンダードフェノール系酸化防止剤にしてしまう作用
を持つ。
脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂とエポキシ樹脂が
用いられ、添加剤として含有するケトーエノール型互変
異性化合物からなる還元剤は、フェノール系酸化防止剤
のキノン構造からフェノール型への還元能力に優れてい
る。本発明のプライマーに含有されたケトエノール型互
変異性化合物からなる還元剤は、プライマーに用いるエ
ポキシ樹脂の副産物として含まれるクロルヒドリン体
と、バンパーであるPP基材中に含有されているヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤とが反応してキノン構造に
なると、直ちに黄色のキノン構造体を還元して元の白色
のヒンダードフェノール系酸化防止剤にしてしまう作用
を持つ。
【0006】ケトエノール型互変異性化合物からなる還
元剤は一般的に下記の式
元剤は一般的に下記の式
【化1】 (式中のRはH,CH3, C2 H5 基等のアルキル基を
示す) で表わされるものが用いられる。
示す) で表わされるものが用いられる。
【0007】ケトエノール型互変異性化合物からなる還
元剤のプライマーへの添加量は、プライマー樹脂固形分
に対して1.0 〜4.0 重量%であるのが好ましい。添加量
が1.0 重量%未満では還元能力が不足しており、塗膜の
黄変防止効果が少ない。また4.0 重量%を超えると、耐
水性試験後に塗膜にブリスター(塗膜膨れ)が発生す
る。
元剤のプライマーへの添加量は、プライマー樹脂固形分
に対して1.0 〜4.0 重量%であるのが好ましい。添加量
が1.0 重量%未満では還元能力が不足しており、塗膜の
黄変防止効果が少ない。また4.0 重量%を超えると、耐
水性試験後に塗膜にブリスター(塗膜膨れ)が発生す
る。
【0008】さらに、本発明のプライマー樹脂はポリオ
レフィン系樹脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂とエ
ポキシ樹脂からなり、ポリオレフィン系樹脂または塩素
化ポリオレフィン系樹脂は、エポキシや無水マレイン酸
等の極性基をもった化合物で変性されている。PP基材
とSP値が類似したポリオレフィン樹脂で基材への密着
性を確保し、また極性基をもつエポキシや無水マレイン
酸で上塗り塗膜との密着性を確保している。
レフィン系樹脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂とエ
ポキシ樹脂からなり、ポリオレフィン系樹脂または塩素
化ポリオレフィン系樹脂は、エポキシや無水マレイン酸
等の極性基をもった化合物で変性されている。PP基材
とSP値が類似したポリオレフィン樹脂で基材への密着
性を確保し、また極性基をもつエポキシや無水マレイン
酸で上塗り塗膜との密着性を確保している。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例および比較例により説明
する。例中で部は他に特記せぬ限り重量部を表わす。塗装板の作成 三菱油化(株)製ポリプロピレン(PP)基材(TX−
1180)をイソプロピルアルコールを用いて脱脂を行
った。次いでケトエノール型互変異性化合物からなる還
元剤として次式
する。例中で部は他に特記せぬ限り重量部を表わす。塗装板の作成 三菱油化(株)製ポリプロピレン(PP)基材(TX−
1180)をイソプロピルアルコールを用いて脱脂を行
った。次いでケトエノール型互変異性化合物からなる還
元剤として次式
【化2】 で示される水素化ベンゾインを用い、表1に示す配合で
プライマーを乾燥膜厚が5μm となるように塗装し90
℃で20分焼付け乾燥を行った後、上塗り塗料(ソフレ
ックス#1200 B621関西ペイント(株)製)を
乾燥膜厚が30μm となるように塗装し、120℃で2
0分焼付け乾燥を行い実施例1〜5および比較例1の塗
装板を得た。この完成塗装板を用いて、次に示す評価方
法により塗膜性能試験を実施し、得た結果を表1に併記
する。
プライマーを乾燥膜厚が5μm となるように塗装し90
℃で20分焼付け乾燥を行った後、上塗り塗料(ソフレ
ックス#1200 B621関西ペイント(株)製)を
乾燥膜厚が30μm となるように塗装し、120℃で2
0分焼付け乾燥を行い実施例1〜5および比較例1の塗
装板を得た。この完成塗装板を用いて、次に示す評価方
法により塗膜性能試験を実施し、得た結果を表1に併記
する。
【0010】評価方法 (1) 耐熱黄変性 試験片を90℃に保持した乾燥炉に240時間放置し、
取出し1時間後にb値を測定する。 黄変度(Δb)は、以下の式により算出する。 Δb=(耐熱試験後b値)−(耐熱試験前b値) 測定装置:CR−200(ミノルタ(株)製)
取出し1時間後にb値を測定する。 黄変度(Δb)は、以下の式により算出する。 Δb=(耐熱試験後b値)−(耐熱試験前b値) 測定装置:CR−200(ミノルタ(株)製)
【0011】(2) 耐湿性 試験片を50℃、98%RHに保持した恒温恒湿槽に、
240時間放置した後、塗膜表面の外観変化を調査し
た。塗膜表面に変化がないものは○とした。さらにカッ
ターナイフを用いて、素地に達する2mmのゴバン目25
個を作り、粘着テープをゴバン目上に密着させ、上記テ
ープの一端を有効に直角に保ち0.5 m/s以上の速度で
瞬間的に引き離し、その剥離個数により素地への塗膜付
着性を判定する。
240時間放置した後、塗膜表面の外観変化を調査し
た。塗膜表面に変化がないものは○とした。さらにカッ
ターナイフを用いて、素地に達する2mmのゴバン目25
個を作り、粘着テープをゴバン目上に密着させ、上記テ
ープの一端を有効に直角に保ち0.5 m/s以上の速度で
瞬間的に引き離し、その剥離個数により素地への塗膜付
着性を判定する。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、その構成をポリプロピレン基材上にプライマーおよ
び上塗り塗料を塗装してなるポリプロピレン製バンパー
の塗膜の黄変を防止するためのプライマーにおいて、プ
ライマーにケトエノール型互変異性化合物からなる還元
剤を、好ましくはプライマー樹脂固形分に対して1.0 〜
4.0 重量%添加したため、熱による塗膜黄変の防止がで
きるという優れた効果が得られ、このため、淡彩色の採
用の拡大を図ることが可能となった。またポリプロピレ
ン基材への安価な添加剤の適用が可能となった。ポリプ
ロピレン基材の低コスト化も可能となった。
ば、その構成をポリプロピレン基材上にプライマーおよ
び上塗り塗料を塗装してなるポリプロピレン製バンパー
の塗膜の黄変を防止するためのプライマーにおいて、プ
ライマーにケトエノール型互変異性化合物からなる還元
剤を、好ましくはプライマー樹脂固形分に対して1.0 〜
4.0 重量%添加したため、熱による塗膜黄変の防止がで
きるという優れた効果が得られ、このため、淡彩色の採
用の拡大を図ることが可能となった。またポリプロピレ
ン基材への安価な添加剤の適用が可能となった。ポリプ
ロピレン基材の低コスト化も可能となった。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレン基材上に樹脂成分がポリ
オレフィン系樹脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂と
エポキシ樹脂からなるプライマーおよび上塗り塗料を塗
装してなるポリプロピレン製バンパーの塗膜の黄変を防
止するためのプライマーにおいて、プライマーにケトエ
ノール型互変異性化合物からなる還元剤を含有させたこ
とを特徴とするポリプロピレン製バンパーの塗膜黄変防
止プライマー。 - 【請求項2】 ケトエノール型互変異性化合物からなる
還元剤を、プライマー樹脂固形分に対して、1.0 〜4.0
重量%含むことを特徴とする請求項1記載のポリプロピ
レン製バンパーの塗膜黄変防止プライマー。 - 【請求項3】 プライマーの樹脂が、ポリオレフィン系
樹脂または塩素化ポリオレフィン系樹脂とエポキシ樹脂
からなることを特徴とする請求項1または2記載のポリ
プロピレン製バンパーの塗膜黄変防止プライマー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26735493A JPH07118566A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | ポリプロピレン製バンパーの塗膜黄変防止プライマー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26735493A JPH07118566A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | ポリプロピレン製バンパーの塗膜黄変防止プライマー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07118566A true JPH07118566A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17443658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26735493A Pending JPH07118566A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | ポリプロピレン製バンパーの塗膜黄変防止プライマー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07118566A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5942567A (en) * | 1995-06-28 | 1999-08-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Resin-molded product and yellowing inhibitor |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP26735493A patent/JPH07118566A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5942567A (en) * | 1995-06-28 | 1999-08-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Resin-molded product and yellowing inhibitor |
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