JPH07120094B2 - 原稿読み取り方法、原稿読み取り装置及び複写方法 - Google Patents

原稿読み取り方法、原稿読み取り装置及び複写方法

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JPH07120094B2
JPH07120094B2 JP1250924A JP25092489A JPH07120094B2 JP H07120094 B2 JPH07120094 B2 JP H07120094B2 JP 1250924 A JP1250924 A JP 1250924A JP 25092489 A JP25092489 A JP 25092489A JP H07120094 B2 JPH07120094 B2 JP H07120094B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディジタル複写機等において使用される原稿
読み取り方法,原稿読み取り装置及び複写方法に関し、
特に、デザインボード等の大型で厚手の原稿を読み取っ
て複写するための装置及び方法に関する。
〔従来の技術〕
ディジタル複写機においては、複写機本体の上部に設け
られたプラテンガラス上に原稿を載置し、原稿読み取り
装置のイメージセンサにより原稿の画像情報を読み取っ
て画像信号に変換し、所定の信号処理を施した後、複写
機本体内に設けられた電子写真装置或いは熱転写装置等
の画像出力装置により、記録紙上に画像として出力して
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般に、ディジタル複写機において、読み取り可能な原
稿のサイズは最大A3判迄であり、大型の機種でもせいぜ
いB3判迄である。無論、原理的には、プラテンガラスを
大型化するとともに、読み取り光学系をこれに対応した
ものとすることにより、より大きなサイズの原稿を読み
取ることも可能であるが、コストが非常に高くなり実用
的でない。
また、自動原稿送り装置を利用し、原稿走査光学系を固
定した状態とし、原稿をプラテンガラス上で移動させる
ことにより、プラテンガラスのサイズよりも大きなサイ
ズの原稿を読み取るようにしたものも知られている。し
かしながら、この場合、読み取り可能な原稿は薄手のも
のに限られており、厚みが4〜5mmもあり、しかもサイ
ズがA2判もあるようなデザインボード等の大型原稿を読
み取ることはできなかった。
また、原稿は、搬送経路に沿って設けられた複数のロー
ラで搬送されるが、原稿が厚手である場合には、原稿の
画像の読み取り中に原稿の先端がローラに衝突すると、
搬送速度が一時的に変化して読み取り画像に搬送方向と
直角方向に濃淡のむらが生じるという問題があった。
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたもの
であって、簡単な構成で原稿が厚手の場合でも、原稿を
一定速度で搬送して原稿の画像を乱れなく読み取ること
ができるようにすることを目的とする。本発明の他の目
的は、原稿画像の読み取りの際のプラテンガラスの損傷
を防止することにある。本発明の更に他の目的は、原稿
の任意領域の画像を記録紙の任意領域に複写すること及
びこの複写の際の原稿の搬送を円滑にすることにある。
また、本発明の更に他の目的は、複写の際の複写位置の
ずれを防止することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の原稿読み取り方法は、前記目的を達成するた
め、所定速度で搬送される原稿を読み取り部で読み取る
原稿読み取り方法において、前記読み取り部の前記原稿
を搬送する第1搬送手段と、この第1搬送手段の原稿搬
送方向の下流側に前記原稿を搬送する第2搬送手段とを
設け、この第2搬送手段は、前記第1搬送手段で搬送さ
れる前記原稿の先端が通過するまでは前記原稿に衝突し
ない離隔位置に保持され、かつ前記原稿の先端が通過し
た後に前記原稿に圧接する圧接位置に移動されるように
したことを特徴とする。
また、本発明の原稿読み取り方法は、プラテンガラスを
有する読み取り部で、所定速度で搬送される原稿を前記
プラテンガラスを介して読み取る原稿読み取り方法にお
いて、前記読み取り部の原稿挿入側に配置され前記原稿
を搬送する原稿挿入側搬送ローラ対と、前記プラテンガ
ラスに対向して配置され前記原稿を搬送するプラテンロ
ーラと、前記読み取り部の原稿排出側に配置され前記原
稿を搬送する原稿排出側搬送ローラ対とを設け、原稿挿
入側搬送ローラ対、前記プラテンローラ及び前記原稿排
出側搬送ローラ対を、前記原稿の先端が通過するまでは
前記原稿に衝突しない離隔位置に保持され、かつ前記原
稿の先端が通過した後に前記原稿に圧接する圧接位置に
移動されるようにしたことを特徴とする。
前記プラテンローラを、前記原稿の後端通過直前に前記
離隔位置に移動させることが、プラテンガラスの損傷を
防止する点から望ましい。
また、本発明の複写方法は、プラテンガラスを介して読
み取る読み取り部と、前記読み取り部の原稿挿入側に配
置され前記原稿を搬送する原稿挿入側搬送ローラ対と、
前記プラテンガラスに対向して配置され前記原稿を搬送
するプラテンローラと、前記読み取り部の原稿排出側に
配置され前記原稿を搬送する原稿排出側搬送ローラ対
と、搬送される原稿の位置を検出する原稿センサを設
け、前記原稿の先端が通過するまでは前記搬送ローラ対
及び前記プラテンローラが前記原稿に衝突しないよう
に、前記原稿センサにより検出された前記原稿の位置に
応じて前記原稿挿入側搬送ローラ対、原稿排出側搬送ロ
ーラ対及びプラテンローラの離接状態を順次制御するこ
とにより前記原稿の画像を前記プラテンガラスを介して
前記読み取り部により読み取るとともに、前記原稿挿入
側搬送ローラ対、原稿排出側搬送ローラ対及び前記プラ
テンローラによる原稿の搬送に同期して記録紙搬送装置
により記録紙を搬送し、該記録紙上に前記読み取り部で
読み取られた画像に対応する画像を形成することを特徴
とする。
前記原稿を所定の位置まで搬送した後、一旦前記原稿の
搬送を停止し、次に前記記録紙搬送装置により前記記録
紙の搬送を開始し、該記録紙が所定の位置まで搬送され
た後に、前記原稿の搬送を再開するとともに、前記原稿
の画像の読み取りを開始すれば、原稿の任意領域の画像
を記録紙の任意領域に複写することができる。
この複写の際に、前記原稿が所定の位置まで搬送されて
から前記原稿の搬送が再開されるまでの期間は、前記搬
送ローラ対及び前記プラテンローラの離接状態の制御を
停止することにより原稿の搬送を円滑にすることができ
る。
また、原稿搬送経路に原稿厚み検出装置を設け、検出さ
れた厚みに応じて前記搬送ローラ対及び前記プラテンロ
ーラの離接状態の制御開始時点を変更すれば、複写の際
の複写位置のずれを防止することができる。
また、本発明の原稿読み取り装置は、プラテンガラスを
有する読み取り部で、所定速度で搬送される原稿を前記
プラテンガラスを介して読み取る原稿読み取り装置にお
いて、前記読み取り部の原稿挿入側に配置され前記原稿
を搬送する原稿挿入側搬送ローラ対と、前記プラテンガ
ラスに対向して配置され前記原稿を搬送するプラテンロ
ーラと、前記読み取り部の原稿排出側に配置され前記原
稿を搬送する原稿排出側搬送ローラ対と、搬送される原
稿の位置を検出する原稿センサを設け、前記原稿の先端
が通過するまでは前記搬送ローラ対及び前記プラテンロ
ーラが前記原稿に衝突しないように、前記原稿センサに
より検出された前記原稿の位置に応じて前記搬送ローラ
対及びプラテンローラの離接状態を順次制御するローラ
駆動機構を設けたことを特徴とする。
また、前記原稿挿入側搬送ローラ対の上流側に原稿搬送
経路に対して下向きに傾斜した給紙トレイを設けたり、
前記原稿排出側搬送ローラ対の下流側に傾動可能な排出
トレイを設けたりすることができる。
〔作用〕
本発明の原稿読み取り装置の作用を、プラテンローラの
上流側に挿入側搬送ローラ対を配置し、下流側に排出側
搬送ローラ対を配置した場合を例に挙げて具体的に説明
する。
初期状態においては、挿入側搬送ローラ対及び排出側搬
送ローラ対の各原稿裏面側のローラ及びプラテンローラ
は、カム等の駆動機構により押し上げられた状態にあ
る。すなわち、各搬送ローラ対の各ローラ間は離れた状
態にあり、また、プラテンガラスとプラテンローラも離
れた状態にある。ここで原稿読み取り装置に厚手の原稿
を挿入すると、挿入側搬送ローラ対の各ローラの間隔は
原稿の厚みよりも広くされているので、原稿は抵抗なく
挿入側搬送ローラ対の各ローラ間に挿入される。原稿が
挿入側搬送ローラ対に挿入されたことが、原稿センサに
より検出されると、まず挿入側搬送ローラ対が圧接状態
となり原稿の搬送が開始される。原稿がプラテンローラ
位置に到ると、プラテンローラがプラテンガラス側に近
づき、原稿がプラテンガラスに押し付けられ、この時点
からプラテンガラスを介して原稿画像の読み取りが行わ
れる。
更に原稿の搬送が進むと、原稿の先端が排出側搬送ロー
ラ対の位置に到るが、このとき排出側搬送ローラ対は離
隔状態にあるので、原稿の先端は排出側搬送ローラ対に
衝突することなく円滑に搬送される。原稿の先端が排出
側搬送ローラ対の位置に到った時点では、まだ原稿画像
の読み取りが継続されているので、もし厚手の原稿の先
端が排出側搬送ローラ対に衝突すると、原稿の搬送速度
が一時的に変化して読み取り画像に搬送方向と直角方向
に濃淡のむらが生じるが、本発明においては、原稿の先
端が排出側搬送ローラ対を通過した後に圧接状態となる
ので、原稿の搬送速度は一定に維持され、画像の乱れが
防止される。このように、排出側搬送ローラ対のローラ
間に原稿が挿入された後に排出側搬送ローラ対は圧接状
態となり、全てのローラで原稿が圧接された状態で搬送
が行われる。更に原稿の搬送が進み、原稿の後端が挿入
側搬送ローラ対を通過すると、挿入側搬送ローラ対及び
プラテンローラの圧接が解除され、最後に排出側搬送ロ
ーラ対の圧接が解除され、原稿が原稿読み取り装置から
排出される。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の特
徴を具体的に説明する。
第1図は本発明実施例の原稿読み取り装置が複写機本体
に取り付けられた状態を示す複写機システム全体の正面
図を示し、第2図は同複写機システム全体の部分斜視
図、第3図は複写機本体の筐体を透視して示す概略正面
図、第4図(a),(b)は本実施例の原稿読み取り装
置の筐体を透視して示す概略正面図及び概略側面図であ
る。
本実施例においては、複写機本体1は、A3判サイズまで
の原稿が読み取り可能な原稿読み取り部2及び画像の形
成を行う画像出力部3とから構成されており、原稿読み
取り部2に対してプラテンカバー4が開閉自在に取り付
けられている。また、複写機本体1の側面には、機内に
記録紙を供給するための給紙トレイ31a,31b及び複写後
の記録紙を排出するための排出トレイ32が設けられてい
る。
更に、複写機本体1の給排出トレイ31a,31b,32側とは反
対側に、原稿読み取り装置5が着脱可能に取り付けられ
ている。
この原稿読み取り装置5は、ポスター,デザインボード
等のA1判サイズまでの大型原稿を搬送するための原稿搬
送部6と、A2判サイズまでの原稿画像を読み取って画像
信号に変換するための結像光学部7を備えている。更
に、原稿搬送部6の複写機本体1側には、原稿搬送部6
への大型原稿の挿入を容易にするための挿入トレイ61
が、軸62を中心として傾動可能に取り付けられており、
その先端には伸縮可能な原稿支持部61aが設けられてい
る。また、原稿搬送部6の挿入トレイ61取付部近傍に
は、挿入トレイ61の姿勢を検出する挿入トレイ姿勢検出
スイッチ63が設けられており、このスイッチ63の状態に
応じて複写機の原稿読み取りモードが切り換えられるよ
うになっている。すなわち、挿入トレイ61が第1図に二
点鎖線で示されているように引き起こされているとき
は、複写機は、複写機本体1の原稿読み取り部2からの
画像信号を入力として画像を出力し、第2図に示される
ように、挿入トレイ61を倒したときは、原稿読み取り装
置5からの画像信号を入力として画像を出力するように
している。
また、原稿搬送部6の原稿排出側には、第4図(b)に
示すような、排出されたデザインボード等の大型で且つ
剛性を有する原稿を支えるための排出トレイ64が、軸65
を中心として傾動可能に取り付けられており、排出トレ
イ64の中間部64aと原稿読み取り装置5の筐体51の側面
中央部51aとの間に、排出トレイ64を引き起こし姿勢に
維持するための折り曲げ可能な支持棒66が設けられてい
る。更に、結像光学部7のフレーム7aの下部に取り付け
られた係止ブラケット7bに、大型ではあるが薄手で柔軟
性がある原稿を収納するための排出トレイ67の基部67a
が係止されている。
次に、複写本体1及び原稿読み取り装置5の詳細につい
て説明する。
まず、複写機本体1について第3図を参照して説明す
る。
原稿読み取り部2においては、A3判サイズのプラテンガ
ラス21上に配置された原稿(図示せず)が赤,緑,青の
露光ランプ22R,22G,22Bにより順次照射され、原稿から
の反射光が複数のミラー23a〜23c及びレンズ24を介して
一次元のイメージセンサ25上に結像する。露光ランプ22
R,22G,22B,ミラー23a〜23c等からなる原稿走査部Aは、
図において実線で示す位置から一点鎖線で示す位置の範
囲で、走査モータ(図示せず)により左右方向に移動可
能となっている。そして、イメージセンサ25により原稿
の主走査方向、すなわち、図面に直交方向に画像の1ラ
イン分を読み取りながら、副走査方向すなわち図面の左
右方向に原稿の画像を読み取る。このようにして得られ
た赤,緑,青の色信号は、複写機本体1の下方に設けら
れた画像出力部3に供給される。
画像出力部3においては、信号処理回路部33により赤,
緑,青の色信号からイエロー,マゼンタ,シアン,ブラ
ックの色材信号への変換処理,シェーディング補正処理
等が行われ、処理後の信号は各色材の記録部34Y,34M,34
C,34Kに供給される。
上段或いは下段の給紙トレイ31a,31b内の記録紙(図示
せず)は、給紙ローラ35a,35b,搬送ローラ36により機内
に搬入され、イエロー記録部34Y方向に送られる。イエ
ロー記録部34Yにおいては、サーマルヘッド37とプラテ
ンローラ38の間に、供給ロール39からのインクドナーフ
ィルム40と給紙トレイ31a或いは31bからの記録紙を挟ん
だ状態とし、サーマルヘッド37を前記イエローの色材信
号で駆動することにより、インクドナーフィルム40のイ
ンクを記録紙に転写し、記録紙上にイエロー像を形成す
る。転写後の記録紙とインクドナーフィルム40は分離さ
れ、記録紙は次段のマゼンタ記録部34Mに送られ、イン
クドナーフィルム40は巻き上げロール41により巻き取ら
れる。なお、以下に説明するマゼンタ,シアン,ブラッ
クの記録部34M,34C,34Kもイエロー記録部34Yと同様な構
造を有しているので、各部材の説明は省略する。
マゼンタ記録部34Mにおいては、上述と同様な動作が行
われ、イエロー像の上にマゼンタ像が転写される。以
下、同様に、シアン記録部34C,ブラック記録部34Kにお
いて、シアン像及びブラック像が順次積層されカラー像
が得られる。このとき、各記録部34Y,34M,34C,34Kにお
ける画像の転写は、原稿読み取り部2における原稿の走
査に同期して行われるが、記録紙が各記録部34Y,34M,34
C,34Kを通過する時間はそれぞれ異なるので、マゼン
タ,シアン,ブラックの記録部34M,34C,34Kに対して
は、信号処理回路部33において各記録部の間隔に対応し
た時間差を持たせて、マゼンタ,シアン,ブラックの色
材信号を供給している。
このようにしてカラー像が転写された記録紙は、搬送ロ
ーラ42,43により排出トレイ32に排出される。なお、44
は各部に動作電圧を供給する電源部であり、S1〜S5は記
録紙の進行状態を検出するための用紙センサである。ま
た、前記各記録部及び各ローラは、記録モータ45により
駆動される。
次に、原稿読み取り装置5の詳細について、第4図
(a),(b)を参照して説明する。
原稿読み取り装置5は、先に説明したように、原稿搬送
部6と結像光学部7とを備えている。原稿搬送部6に
は、第5図にその詳細を示すように、原稿搬送経路Pに
沿って、駆動ローラ68aとピンチローラ68bからなる挿入
側搬送ローラ対68,プラテンガラス69及びこれに圧接す
るプラテンローラ70,駆動ローラ71aとピンチローラ71b
からなる排出側搬送ローラ対71が設けられている。プラ
テンローラ70のニップ圧は、プラテンガラス69部分にお
ける原稿画像の読み取りを確実にするために、比較的高
く選定されているが、このように高ニップ圧にすると、
薄手で小サイズの原稿を搬送したときに、原稿領域外で
プラテンローラ70がプラテンガラス69に直接強く圧接さ
れる。このため、プラテンローラ70としてゴム等の弾性
材を使用すると、プラテンローラ70とプラテンガラス69
の摩擦が大きくなり、プラテンローラ70が摩耗して寿命
が短くなったり、プラテン70のゴムがプラテンガラス69
に付着して読み取り画像の汚れとなるとともに、駆動力
としても大トクルが要求される。そこで、本実施例で
は、プラテンローラ70として、中実アルミニウム棒を白
色焼付塗装し、ベアリングを介して本体に軸支される部
分をSUS棒とした金属ローラを使用している。
挿入側ピンチローラ68bは、軸72を中心として傾動可能
に設けられたL字状の第1のアーム73の一端73aにより
軸支されている。また、プラテンローラ70及び排出側ピ
ンチローラ71bは、共通の軸74を中心として互いに逆方
向に傾動可能に設けられたL字状の第2及び第3のアー
ム75,76の一端75a,76aにより軸支されている。これらの
第1〜第3のアーム73,75,76の他端73b,75b,76bには、
それぞれ所定のプロフィールを有する第1〜第3のカム
77a〜77cが圧接されている。
各カム77a〜77cには、第6図に示すように、カムモータ
78からの回転力が動力伝達装置79により伝えられ、同一
角度で同期して回転する。すなわち、カムモータ78の回
転は、ギア79a,79b,79c,79dを介してギア79eに伝えられ
る。更に、ギア79eの回転は、ギア79f及び軸79gを介し
て第1のカム77aに伝えられる。また、ギア79eの回転
は、ギア79h及び79iを介して第2のカム77bに伝えら
れ、更に、ギア79j,79k及び軸79lを介して第3のカム77
cに伝えられる。なお、上記各軸及びギアは、原稿搬送
部6の上半部に設けられたフレーム6a,6b、ブラケット6
c,6dにより軸支されている。
したがって、カムモータ78が第5図で見て右回りに回転
したとすると、第1のカム77a及び第2のカム77bは左回
りに回転し、第3のカム77cは右回りに回転する。これ
らの各カム77a〜77cの同期回転に従って、挿入側ピンチ
ローラ68b,プラテンローラ70及び排出側ピンチローラ71
bが矢印で示すように上下動する。
第7図(a),(b),(c)は、各カム77a〜77cの回
転角度と、原稿がない場合の各ローラ68b,70,71bの最下
端の、プラテン面すなわちプラテンガラス69の表面と同
一平面からの高さとの関係を示している。すなわち、原
稿がない場合、挿入側ピンチローラ68bはカム角度が80
〜255度の範囲で原稿搬送面に接触し、プラテンローラ7
0は160〜260度の範囲でプラテンガラス69に接触し、排
出側ピンチローラ71bは245〜275度の範囲で原稿搬送面
に接触する。
また、前記プラテンローラ70の回転軸80には、一方向ク
ラッチ81を介して補正板保持ブラケット82が取り付けら
れ、この補正板保持ブラケット82に、断面部分円弧状の
シェーディング補正板83が取り付けられている。シェー
ディング補正板83は標準白色板から構成され、光学的に
均一な反射特性を有している。なお、前記一方向クラッ
チ81はプラテンローラ70が、矢印N方向、すなわち、原
稿搬送方向と反対方向に回転したとき、これに連動して
補正板保持ブラケット82が回転するように方向付けられ
ている。また、補正板保持ブラケット82は、バネ82aに
よりプラテンローラ70の順回転方向で且つプラテンガラ
ス69から離れる方向に付勢されている。
また、挿入側及び排出側の駆動ローラ68a,71aの軸端部
には、第4図に示すようにそれぞれプーリ91,92が設け
られており、搬送モータ93の回転が、モータプーリ94,
ベルト95,径大プーリ96,同径大プーリ96と一体的に回転
する径小プーリ97及びベルト98を介して駆動ローラ68a,
71aに伝えられる。なお、挿入側駆動ローラ68aとプーリ
91との間には、電磁クラッチ68cが設けられている。更
に、排出駆動ローラ71aの回転は、図示しないプーリ及
びベルトを介してプラテンローラ70に伝えられる。
また、第5図に示すように、原稿搬送経路Pにおいて、
挿入側搬送ローラ対68の入口側には、原稿の挿入を検出
する原稿有無センサ99が設けられ、排出側搬送ローラ対
71の入口側には原稿の排出を検出する排出センサ100が
設けられている。更に、挿入側搬送ローラ対68の出口側
近傍には、軸101を中心として傾動可能とされ、ゲート
ソレノイド(図示せず)のオンオフに応じて原稿搬送経
路Pに対して突出或いは退避するゲート102が設けられ
ている。なお、本実施例においては、ゲートソレノイド
としてラッチング形式のもを使用しており、たとえば、
負パルスを加えると、ゲート102が突出状態に維持さ
れ、正パルスを加えると、ゲート102が退避状態に維持
されるようになっている。
更に、プラテンガラス69の下方には、第4図(b)に示
すように、赤,緑及び青の3色の露光ランプ111R,111G,
111Bが配置されており、プラテンガラス69を介して原稿
が照射され、原稿からの反射光が再度プラテンガラス69
を介して結像光学部7に進入する。
原稿搬送部6からの光は、ミラー112a,112bにより光路
が折り曲げられた後、レンズ113により集光され、結像
光学部7の底部に配置されたイメージセンサ114上に結
像し、画像信号に変換される。なお、このイメージセン
サ114は、複写機本体1側の原稿読み取り部2において
使用されているイメージセンサ25と同一仕様のものであ
る。
次に、上述の複写機システムの動作を説明する。
まず、通常原稿すなわちここではA3判以下の薄手の原稿
を複写する場合について説明する。
通常原稿複写時には、原稿読み取り装置5の挿入トレイ
61が、第1図に二点鎖線で示すように、引き起こされた
状態とされる。これにより、複写機本体1側の画像読み
取り部2からの画像信号が有効となる。
次いで、プラテンカバー4を開けて、複写機本体1の上
面に設けられたプラテンガラス21上に原稿を載置し、プ
ラテンカバー4を閉じる。このとき、挿入トレイ61は引
き起こされているので、挿入トレイ61がプラテンカバー
4の開閉の邪魔になることはない。次に、複写機本体1
の操作パネルに設けられた複写開始ボタンを押す。これ
により、複写機本体1側の原稿読み取り部2の原稿走査
部Aが移動し、原稿画像が読み取られて画像信号に変換
され、この画像信号に基づいて先に説明したように、画
像出力部3で画像が形成され、複写後の記録紙が排出ト
レイ32に排出される。
なお、この普通原稿複写の際には、支持棒66を折り曲げ
て排出トレイ64を折り畳んだ状態としておく。これによ
り、排出トレイ64が広いスペースを占有したり、作業の
邪魔になるようなことはない。
次に、大型原稿を複写する場合について説明する。な
お、ここでは、厚みが4mmでサイズがA2判であるデザイ
ンボードと呼ばれる原稿を読み取って複写する場合を例
に挙げて説明する。
この場合は、先ず第2図に示すように、原稿読み取り装
置5の挿入トレイ61を複写機本体1のプラテンカバー4
側に倒した状態とする。この状態で電源がオンされたと
すると、原稿読み取り装置5からの画像信号が有効とな
る。また、挿入トレイ61の遊端部61bでプラテンカバー
4の側端部4aが覆われるので、プラテンカバー4の開閉
が阻止される。したがって、原稿読み取り装置5からの
画像信号が選択されているにも拘わらず、誤ってプラテ
ンガラス21側で複写しようとすることがなくなる。
第8図(g)に示すように、電源オンの時点t0でゲート
102を駆動するゲートソレノイド(図示せず)に負パル
スが印加されて、ゲート102が原稿搬送経路Pに対して
突出状態に維持される。
次に、挿入トレイ61に沿って原稿D(第9図(a)参
照)を原稿読み取り装置5内に挿入する。なお、初期状
態においては、原稿搬送部6に設けらた各カム77a〜77c
の回転角度は、基準角度すなわち0度であり、この場
合、第7図(a),(b),(c)から判るように三つ
のローラ68b,70,71bは、全て原稿搬送面から略6mm浮い
た状態にある。したがって、4mm厚の原稿Dの先端は、
挿入側搬送ローラ対68の駆動ローラ68aとピンチローラ6
8bとの間を通過して、原稿有無センサ99のアクチュエー
タ99aを押し倒した後、第9図(a)に示すようにゲー
ト102に衝突して止まる。原稿有無センサ99により原稿
先端が検出されると(第8図(a)時点t1)、一定時間
後(同図(c)時点t2)にカムモータ78が順方向に、す
なわち、第5図において第1及び第2のカム77a,77bが
左回りに駆動され、第3のカム77cが右回りに駆動され
るように回転を開始し、まず、第7図(a)に示すよう
に、第1のカム77aのプロフィールに従って挿入側ピン
チローラ68bが下降し始め、4mmの高さまで降下すると原
稿Dに当接し、ピンチローラ68bと駆動ローラ68aとの間
で原稿Dを挟持する(第9図(b)参照)。
カムモータ78は更に回転を続けるが、ピンチローラ68b
の最下位置は、原稿Dの厚みにより制限されているの
で、これ以降はピンチローラ68bを支持する第1のアー
ム73と第1のカム77aとは離れた状態になる。そして、
各カム77a〜77cが基準角度から90度回転した後、カムモ
ータ78は回転を停止する。なお、カムモータ78はステッ
ピングモータであり、供給された駆動パルスの数に応じ
た角度だけ回転する。第8図(c)の波形は、駆動パル
スの包絡線を示しており、上向きが順方向駆動,下向き
が逆方向駆動を示している。また、波形の幅が駆動パル
スの数に対応している。
ここで、複写機本体1の操作パネルに設けられた複写開
始ボタンが押されると(時点t3)、第8図(d)に示す
ように、まず、搬送モータ93(第4図(b)参照)が、
本来の原稿搬送方向とは逆方向に回転する。このとき、
挿入側の駆動ローラ68aに設けられた電磁クラッチ68c
は、第8図(f)に示すようにオフのままであるので、
駆動ローラ68aは回転せず原稿Dに搬送力は加わらな
い。なお、搬送モータ93もカムモータ78と同様にステッ
ピングモータであり、第8図(d)の波形の意味も同図
(c)と同様である。搬送モータ93の逆回転により、プ
ラテンローラ70も逆回転し、この回転が一方向クラッチ
81を介して補正板保持ブラケット82に伝わりプラテンロ
ーラ70と同方向に回転する(第9図(c)参照)。した
がって、補正板保持ブラケット82に取り付けられたシェ
ーディング補正板83が、第5図に二点鎖線で示すように
プラテンローラ70の下方に、すなわち、補正位置に移動
する。シェーディング補正板83がプラテンローラ70とプ
ラテンガラス69との間に到ると、搬送モータ93の逆回転
が停止される(時点t4)。この後、カムモータ78が更に
順方向に駆動され、各カム77a〜77cが基準角度から180
度まで回転する。このカム角度においては、第7図
(b)から判るように、プラテンローラ70は、最下位置
まで下降可能な状態となっているので、第9図(d)及
び第10図に示すように、シェーディング補正板83はプラ
テンガラス69の表面に圧接される。これと同時に、第8
図(e)に示すように、露光ランプ111R,111G,111Bが点
灯される。なお、このとき、第3図に示す複写機本体1
側の原稿読み取り部2の露光ランプ22R,22G,22Bは点灯
されない。この状態では、露光ランプ111R,111G,111Bか
らの光がシェーディング補正板83に照射され、反射光
は、プラテンガラス69,ミラー112a,112b,レンズ113を介
してイメージセンサ114に結像される(第4図参照)。
イメージセンサ114からの画像信号は、複写機本体1に
設けられた信号処理回路部33に供給され、いわゆるシェ
ーディング補正のための前処理が行われる。
シェーディング補正板83は標準白色板であるので、これ
を読み取って得られた画像信号のレベルはイメージセン
タ114の全幅にわたって一定のはずである。もし、レベ
ルに不均一があれば、露光ランプ111R,111G,111Bの長さ
方向に関して光量が不均一であるということである。そ
こで、シェーディング補正板83は読み取って得られた画
像信号のレベルを補正データとして記憶させておき、実
際の原稿Dを読み取る際に、この補正データに基づき画
像信号のレベルを逆補正すれば、出力画像におけるシェ
ーディングを補正できることになる。
シェーディング補正のための前処理が終了すると(時点
t5)、第8図(c)に示すように、カムモータ78が今度
は逆方向に駆動され、各カム77a〜77cが基準角度から90
度まで戻る。したがって、プラテンローラ70は、プラテ
ンガラス69の表面から離れ、再度最上位置まで上昇す
る。但し、挿入側駆動ローラ68aは原稿Dに圧接された
ままである(第9図(e)参照)。また、これと同時に
第8図(g)に示すようにゲートソレノイド(図示せ
ず)に正パルスが印加され、ゲート102が原稿搬送経路
Pから退避する。
プラテンローラ70の上昇が終了すると(時点t6)、第8
図(d)に示すように搬送モータ93が正方向に駆動され
るとともに、同図(f)に示すように挿入側搬送ローラ
対68に設けられた電磁クラッチ68cがオンとなる。した
がって、駆動ローラ68aは正方向に回転を開始し、原稿
Dは、駆動ローラ68aとピンチローラ68bに挟持された状
態でゲート102位置を超えて搬送される(第9図(f)
参照)。このときプラテンローラ70も正方向に回転する
ので、シェーディング補正板83も右方向に回転し元の位
置に戻る。
原稿先端が、上昇位置にあるプラテンローラ70とプラテ
ンガラス69との間に到った時点t7でカムモータ78が順方
向へ回転され、180度まで回転して停止する。この回転
により、第2のカム77bのプロフィールに従ってプラテ
ンローラ70が下降して4mmの高さで原稿Dに当接し、プ
ラテンローラ70とプラテンガラス69との間で原稿Dが挟
持される。したがって、原稿Dは、プラテンローラ70に
よりプラテンガラス69に圧接されながら、プラテンロー
ラ70及び挿入側搬送ローラ対68により下流側に搬送され
ることになる(第9図(g)参照)。
このとき、原稿Dの画像は、プラテンガラス69を介して
露光ランプ111R,111G,111Bにより照射されているので、
原稿Dからの反射光は、プラテンガラス69,ミラー112a,
112b,レンズ113を介してイメージセンサ114に結像さ
れ、原稿画像の読み取りが順次行われる。イメージセン
サ114からの画像信号は、複写機本体1に設けられた信
号処理回路部33に供給され、前述したシェーディング補
正等の処理が行われ、先に説明した通常原稿の場合と同
様に画像が形成される。
原稿Dの搬送が進み、原稿先端が排出センサ100のアク
チュエータ100aを押し倒して、第8図(b)に示すよう
に排出センサ100がオンになると(時点t8)、一定時間
後(時点t9)にカムモータ78の回転が再開され、250度
まで回転して停止する。この回転により、第3のカム77
cのプロフィールに従って排出側ピンチローラ71bが4mm
の高さまで下降して原稿Dに当接し、ピンチローラ71b
と駆動ローラ71aとの間で原稿Dが挟持される。したが
って、原稿Dは、挿入側搬送ローラ対68,プラテンロー
ラ70及び排出側ローラ対71により挟持されながら搬送さ
れ原稿画像の読み取りが行われる(第9(h)図参
照)。また、時点t9から一定時間後(時点t10)に、挿
入側搬送ローラ対68の電磁クラッチ68cがオフとされ、
これ以後は、原稿Dは、プラテンローラ70及び排出側搬
送ローラ対71により搬送され、挿入側搬送ローラ対68は
自由回転状態となる。
更に原稿Dの搬送が進み、原稿有無センサ99により原稿
後端の通過が検出されると、原稿有無センサ99が第8図
(a)に示すようにオフとなる(時点t11)。原稿後端
が検出されると第8図(g)に示すように一定時間後
(時点t12)に、ゲートソレノイド(図示せず)に負パ
ルスが印加され、ゲート102が再度原稿搬送経路P中に
突出される。更に、原稿有無センサ99により原稿後端が
検出されてから一定時間後(時点t13)、カムモータ78
が順方向に回転され、265度まで回転して停止する。こ
の回転により、第1及,第2のカム77a,77bのプロフィ
ールに従って、挿入側ピンチローラ68b及びプラテンロ
ーラ70が取り得る最下限の位置が上昇して原稿搬送面か
ら僅かに離れる(第9図(i)参照)。これにより、た
とえば、4mm程度の厚手の原稿Dの後端がプラテンロー
ラ70から抜け出るときに、金属製のプラテンローラ70が
プラテンガラス69上に落下して衝撃音を発生させたり、
プラテンガラス69を割ったりすることがなくなる。
更に原稿Dの搬送が進み、排出センサ100により原稿後
端の通過が検出されると(時点t14)、第8図(e)に
示すように、露光ランプ111R,111G,111Bが消灯され、一
定時間後(時点t15)にカムモータ78が順方向に回転さ
れ、基準角度すなわち、0度まで回転して停止する。こ
の回転により、第1〜第3のカム77a〜77cのプロフィー
ルに従い3個のローラ68b,70,71bは、全て原稿搬送面か
ら最も離れた位置に戻る。
読み取り後の原稿Dは、排出側ローラ対71から排出トレ
イ64側に排出され、排出トレイ64に沿って進む。原稿が
大型で厚手のデザインボード等であるときは、原稿の重
さがかなりあるが、この重さは排出トレイ64により支え
られるので、原稿自体や原稿搬送部6に無理な力が加わ
るとはない。
原稿Dの後端が排出側搬送ローラ対71のニップから抜け
出ると、自重により排出トレイ64に沿って排出される。
なお、原稿が薄手である場合の搬送動作も、ローラ68b,
70,71bが厚手原稿の場合よりも低い位置まで下降するこ
とを除いて、厚手原稿の場合と同じである。但し、薄手
原稿の場合、支持棒66を折り曲げて排出トレイ64を折り
畳んだ状態とする。これにより、排出された原稿は自重
により撓んで結像光学系7の側面に設けられた排出トレ
イ67に収納される。
また、原稿搬送部6自体はA1判サイズの原稿を搬送する
ことができるので、A1判サイズの中央部のみの画像の複
写を行うこともできる。
次に上述の複写機において、原稿の任意領域を記録紙の
任意領域に複写する場合の処理について説明する。
いま、第11図(a)に示すような原稿Dの領域R1の画像
を、同図(b)に示すように記録紙Cの領域R2に縮小し
て複写する場合について検討する。但し、図において縦
方向にイメージセンサ114による主走査方向、横方向が
原稿Dの移動による副走査方向とする。なお図中、a点
はイメージセンサ114による読み取り位置を示し、b点
は記録ヘッドであるサーマルヘッド37の位置を示し、c
点はサーマルヘッド37の直前に配置された用紙センサS
の位置を示す。
このような複写を行うために、原稿Dの原稿有効領域す
なわち複写元領域R1の先端がa点に位置し、且つ、記録
紙Cの複写先領域R2の先端がb点に位置した状態から原
稿の読み取り及び画像の形成を行えばよい。
このような複写を行うための制御回路の模式的なブロッ
ク図を第12図に示し、制御の流れを第13図に示す。な
お、第13図において(a),(b),(c)はそれぞれ
a点,b点,c点の通過を意味する。
いま、原稿Dの先端がゲート102(第11図(c)参照)
位置にあるとする。複写開始を指示すると、コントロー
ラ8からの指示に基づき、時点T1から原稿読み取り装置
5の搬送モータ93が回転し、第11図に矢印で示すように
原稿Dの移動が開始される。なおこのとき、原稿画像の
読み取りは行われない。原稿Dの領域R1の先端がa点に
到達すると(時点T2)、原稿Dの移動が停止されるとと
もに、原稿読み取り装置5から画像出力部3に対して給
紙開始信号が送信される。これにより画像出力部3にお
いて一定速度で記録紙Cの搬送が開始され、記録紙先端
がc点(第11図(e)参照)を通過した時点T3で、画像
出力部3から原稿読み取り装置5に対して同期信号が送
信される。この同期信号は、画像出力部3が記録可能な
状態になったことを原稿読み取り装置5に知らせるもの
である。
記録紙Cはc点通過後も継続して搬送され、複写先端領
域R2の先端がb点に到ると(時点T4)、原稿読み取り装
置5の動作が再開され、今度は原稿画像の読み取りが行
われる。すなわち、露光ランプ111により原稿が照射さ
れ、イメージセンサ114により複写元領域R1の先端から
読み取られる(第11図(c)参照)。なお、同図におい
ては、露光ランプ111R,111G,111Bを符番111でまとめて
示しており、また全体の光学系も単純化して図示してい
る。
このときの読み取り速度は複写倍率によって変更され
る。すなわち、画像出力部3における記録紙Cの搬送速
度は、記録特性を安定化させるため一定であるので、複
写倍率をαとし、等倍複写時の原稿紙搬送速度をV0とす
ると、複写倍率がαのときの原稿搬送速度Vは、V=V0
/αとなる。たとえば、50%に縮小するときは、原稿搬
送速度を2倍にすることにより、原稿画像は原稿搬送方
向すなわち副走査方向に半分に縮小される。なお、主走
査方向に関しては、メージセンサ114から得られた信号
に対して補間又は間引きを行うことにより所望の倍率に
する。
これにより、第11図(a)に示すような原稿Dの領域R1
の画像を、同図(b)に示すように記録紙Cの領域R2
縮小して複写することができる。
原稿読み取り装置5及び画像出力部3の制御方法の他の
例を第14図に示す。
この例においては、原稿読み取り装置5における原稿D
が移動を開始してから、複写元領域R1の先端がa点に到
達するまでの移動時間T4(=T8-T5)と、画像出力部3
における給紙開始から記録紙先端のc点通過までの時間
TB(=T7-T6)及びc点通過からa点に到達するまでの
時間TC(=T9-T7)から、 T=(TA+TM)-(TB+TC) を求める。なお、TMはマージンである。
そして、原稿移動を開始してから時間Tが経過した時点
T6から画像出力部3における給紙を開始することによ
り、原稿読み取り装置5における原稿Dの移動動作と、
画像出力部3における給紙動作を並列に行うことがで
き、複写に要する時間を短縮することができる。
上記原稿読み取り装置5における原稿Dの読み取り動作
の際には、先に述べたように原稿Dに対して挿入側のピ
ンチローラ68b,プラテンローラ70及び排出側のピンチロ
ーラ71bが順次圧接して搬送する。第11図に示すよう
に、原稿Dの領域R1の画像を、同図(b)に示すように
記録紙Cの領域R2に縮小して複写する場合には、最初は
ピンチローラ68bのみが原稿Dに圧接し、原稿Dの領域R
1の先端がa点に達した時点でプラテンローラ70が原稿
Dに圧接され、この時点から原稿画像の読み取りが開始
される。このとき、プラテンローラ70は、下降を開始し
てから或る時間の経過後に原稿Dの背面に圧接される。
ところで、先の述べたように、原稿Dの搬送速度は固定
されたものではなく、複写倍率によって異なる。したが
って、倍率に拘わらず原稿先端からの固定距離たとえば
10mmの位置にプラテンローラ70を圧接させようとする
と、倍率に応じて異なる原稿位置においてプラテンロー
ラ70の降下を開始させる必要がある。
すなわち、第15図に示すように、原稿の圧接すべき位置
が何時プラテンローラ70位置を通過するかを求め、この
時点から圧接に要する時間(圧接所要時間)だけ先立っ
てプラテンローラ70の降下を開始させればよい。
以上の説明から判るように、原稿搬送に関しては、原稿
位置と時間の関係を一意に求めることができる。すなわ
ち、原稿先端から10mm離れた個所にプラテンローラ70及
び排出側ピンチローラ71bを圧接するタイミングを求め
ることができる。
第16図は原稿Dの先端が、ゲート102,プラテンローラ70
直下,プラテンローラ70圧接位置,排出側ピンチローラ
71b直下,排出ピンチローラ71b圧接位置を経由して搬送
される様子を示している。
ここで有効原稿領域R3の先端は、この例ではプラテンロ
ーラ70圧接位置と排出側ピンチローラ71b直下との間に
位置している。この位置は、原稿D自身の先端と有効原
稿領域R3先端との間の距離Lによってプラテンローラ70
直下以降のどこに来るかが決まる。本実施例ではこの位
置を「移動位置」と称し、この移動位置までは、原稿D
は読み取り動作を行うことなく一定速度で搬送され、移
動位置以降は複写倍率によって異なる速度で搬送されな
がら画像を読み取られる。ここでは、前者を「移動モー
ド」と称し、後者を「読み取りモード」と称する。
第17図は移動モード及び読み取りモードにおける、時間
の経過と原稿Dの先端位置との関係を示したグラフであ
る。このグラフから判るように、プラテンローラ圧接所
要時間tP,排出側ピンチローラ圧接所要時間tO及び原稿
の搬送速度が既知であれば、プラテンローラ70及び排出
側ピンチローラ71bの下降開始のタイミングが決定でき
る。
上述の説明においては、原稿読み取り部5のみに着目し
たが、実際には画像出力部3の動作との関係で動作する
ため、第17図に示すような単純な動作とはならない。
すなわち、先に第11図〜第14図を参照して説明したよう
に、画像読み取りの際には、原稿読み取り部5と画像出
力部3とを同期させるために、原稿の搬送を移動モード
と読み取りモードの二つに分け、且つ、両モードの間に
同期待ちのために原稿搬送を休止する期間が必要であ
る。
第18図は、前記した移動位置がプラテンローラ圧接位置
と排出側ピンチローラ直下との間にあり、縮小コピーす
るために、読み取りモードにおいて高速で原稿搬送する
場合の時間経過と原稿先端位置との関係を示す。
複写を開始するとゲート102が開き、原稿Dはプラテン
ローラ70方向に向かって一定速度で搬送される。原稿D
の搬送が開始されて時間TPが経過した時点tP1になると
カムモータ78が駆動されプラテンローラ70が下降を開始
する。この時点tP1は、原稿Dの先端がプラテンローラ
圧接位置を通過する時点tP2から、プラテンローラ圧接
所要時間tP3を引いたものである。したがって、原稿D
の先端がプラテンローラ圧接位置を通過するときに、プ
ラテンローラ70が圧接される。
原稿Dの先端が前記移動位置に到達すると、移動モード
による原稿Dの搬送が停止されるとともに、原稿読み取
り部5から画像出力部3に向けて給紙開始信号が送信さ
れる(時点tS1)。このときから画像出力部3において
記録紙Cの搬送が一定速度で行われる。
記録紙Cが所定の位置に搬送されて来ると、画像出力部
3から原稿読み取り部5に向けて同期信号が送信される
(時点tS2)。これにより、原稿読み取り部5は読み取
りモードで動作を開始し、原稿Dの搬送が再開され、複
写倍率に応じた速度で原稿Dを搬送しながら画像を読み
取る。すなわち、時点tS1〜tS2が同期待ち時間TWとな
る。
この同期待ち時間TWは、原理的には給紙開始後の経過時
間から一義的に求まるはずであるが、実際には給紙系の
スリップ等によるずれがあるため、正確なタイミングは
画像出力部3から同期信号が受信されるまでは判らな
い。
このとき、原稿読み取り部5は、同期待ちがない場合の
動作タイミング(破線で示す)を仮定してプラテンロー
ラ70及び排出側ピンチローラ71bの圧接タイミングを求
めカムモータ78を駆動している。このような仮定をする
理由は、排出側ピンチローラ圧接所要時間tOの範囲内に
前記移動位置が入っているからであり、このような仮定
がないと計算が不可能になる。なお、時間tOの範囲外に
前記移動位置を設定することも考えられるが、この場
合、処理が非常に複雑になるとともに、記録位置の精度
が低下するという問題が生じる。
しかしながら、実際に読み取りモードで原稿Dの搬送が
再開されるのは、画像出力部3から同期信号が受信され
てからである。このため以下に説明するような不都合が
生じるおそれがある。
第18図に示す動作例の場合、同期待ち時間TWに入る前
に、排出側ピンチローラ71bの下降開始のタイミングtR1
になっているので、この時点で排出側ピンチローラ71b
は下降を開始するが、原稿Dの先端が前記移動位置に到
ると、原稿Dの搬送は停止される。したがって、排出側
ピンチローラ71bは原稿Dが来る前にプラテンガラス69
上に落下する。
このため、読み取りモードになって原稿Dの搬送が再開
されたとき、原稿Dは排出側ピンチローラ71bを押し上
げて進まなければならず、原稿搬送負荷が一時的に重く
なって、搬送速度に変動が生じる。原稿搬送速度の変動
は、副走査方向の読み取り密度の差となり、記録紙C上
の画像に縞模様が発生する原因となる。また、排出側ピ
ンチローラ71bがプラテン面に直接衝突することから、
プラテン面が傷付くおそれもある。
そこで本実施例においては、原稿搬送の休止期間にはカ
ムモータ78の駆動を中止して排出側ピンチローラ71bが
下降しないようにする。そして、読み取りモードになっ
て原稿Dの搬送が再開されたときにカムモータ78の駆動
を再開する。
このような処理を行うためのカム駆動パルス発生回路の
構成及び動作について第19図〜第21図を参照して説明す
る。
第21図(a)に示すような一定周期を有し定常的に発生
するカムクロックは、同図(b)に示すようなカムコン
トロール信号とともにANDゲート201に供給され、その出
力がカムパルスカウンタ202のクロック端子CLK1に供給
される。カムパルスカウンタ202は、セットされたカム
パルス数に応じてカムパルス有効信号(同図(c)参
照)を発生させるために設けられており、カムパルス有
効信号は、ANDゲート201の出力とともにANDゲート203に
供給され、カムモータ78を駆動するカム駆動パルス(同
図(d)参照)を生成する。
一方、クロック端子CLK2から供給される基本タイミング
クロックにより駆動されるローラ昇降シーケンス用タイ
マ204は、セットされた圧接タイミング値に応じて一定
時間後にタイムオーバ信号(同図(e)参照)を発生す
る。但し、このタイマ204のゲート端子Gにカムコント
ロール信号が供給されないときはタイマは進まない。
次に、上述のカム駆動パルス発生回路の動作について説
明する。
第20図は原稿読み取り部5における原稿搬送シーケンス
及びローラ昇降シーケンスを示すもので、先に述べたシ
ェーディング補正が終了すると、まず時間TPに対応する
ローラ圧接タイミング値がローラ昇降シーケンス用タイ
マ204にセットされる。このとき、カムコントロール信
号はハイレベル(第21図(b)参照)であるので、ロー
ラ昇降シーケンス用タイマ204は基本タイミングクロッ
クにより駆動され、一定速度でタイマ204の値が減少す
る。時間TPが経過するとタイマ204がタイムアップして
タイムオーバ信号がローレベルとなる。このタイムオー
バ信号により、時点tP3でプラテンローラ圧接用のカム
パルス数がカムパルスカウンタ202にセットされる。ま
た、時間TEに対応するローラ圧接タイミング値がタイマ
204にセットされる。このとき、カムコントロール信号
はハイレベルであるのでカムパルスカウンタ202はカム
クロックにより駆動され、セットされたカムパルス数に
応じた期間だけカムパルス有効信号がハイレベルとな
り、カム駆動パルスが出力される。したがって、カムモ
ータ78が所定角度回転し、プラテンローラ70が圧接状態
となる。
更に時点tP3から時間TEが経過すると、時点tR1で排出側
ピンチローラ圧接用のカムパルス数がカムパルスカウン
タ202にセットされる。このとき、カムコントロール信
号はハイレベルであるので先と同様にセットさせたカム
パルス数に応じた期間だけカムパルス有効信号がハイレ
ベルとなり、カム駆動パルスが出力される。したがっ
て、カムモータ78が回転を開始し、排出側ピンチローラ
71bが下降し始める。なお、第20図の同期待ちと第21図
の休止期間とは対応している。
ところが、原稿Dの先端が時点tS1(第18図参照)で前
述した移動位置に達して原稿Dの搬送が停止されるとと
もに、カムコントロール信号がローレベルとなる。この
ため、カムクロックはカムパルスカウンタ202に供給さ
れなくなり、カウント動作は停止する。また、ローラ昇
降シーケンス用タイマ204のゲート端子もローレベルと
なるためタイマの進行は停止する。
時点tS1以降は同期待ちとなり、画像出力部3からの同
期信号が受信されてから一定時間後に、原稿読み取り装
置5は読み取りモードとなり、複写倍率に応じた速度で
原稿の搬送を再開するとともに、画像の読み取りを開始
する。これと同時にカムコントロール信号が再度ハイレ
ベルとされ、カムパルスカウンタ202のカウント及びロ
ーラ昇降シーケンス用タイマ204の動作が再開される。
したがって、排出側ピンチローラ71bは、原稿先端が通
過したあとに落下し原稿Dの裏面に圧接される。
これにより、排出側ピンチローラ71bが原稿通過前にプ
ラテン面に直接落下して、原稿搬送の故障となったり、
プラテン面が破損したりすることがなくなる。
上述の説明においては、プラテンローラ70或いは排出側
ピンチローラ71bの圧接所要時間tP2,tO(第18図参照)
を一定として考えたが、厳密に考えるとこれらの時間は
一定ではない。たとえば、プラテンローラ70を例に挙げ
て説明すると、第22図(a)に示すような原稿Dが厚い
場合のプラテンローラ70が下降を開始してから原稿Dの
裏面に圧接するまでの移動距離L1は、同図(b)に示す
ような原稿Dが薄い場合の移動距離L2に比べて短くな
る。したがって、プラテンローラ70が下降を開始してか
ら原稿Dの裏面に圧接するまでの時間、すなわち、圧接
所要時間も変化する。
そこで、第23図,第24図に示す実施例においては、挿入
側ピンチローラ68bを枢支する第1のアーム73の他端73b
に、切欠301aを有するアクチュエータ301を取り付け、
このアクチュエータ301によりフォトインタラプタ型の
原稿厚みセンサ302,303の投光部302a,303aと受光部302
b,303bとの間の光路を遮断することにより原稿Dの厚み
を段階的に判別している。
すなわち、原稿Dの厚みに応じて第1のアーム73の回動
量が変化し、これに応じてアクチュエータ301の位置が
動くため、各センサ302,303の出力の組み合わせから原
稿Dの厚みを知ることができる。原稿Dの厚みと各セン
サ302,303の出力の関係は第1表のようになる。但し、
センサは光路が遮られたときオンになるものとする。
そして、検出された原稿Dの厚みに応じてプラテンロー
ラ70の下降開始時間を変える。すなわち、第22図(a)
に示すように原稿Dが厚いときは遅めにプラテンローラ
70の下降を開始し、同図(b)に示すように薄いときは
早めにプラテンローラ70の下降を開始する。これによ
り、原稿Dの厚みをより細かく検出できるので、原稿D
に対する圧接位置を略一定にでき、複写可能領域のズレ
をかなり軽減することができる。
なお、第23図,第24図に示す実施例においては、第1の
アーム73の回動を利用して原稿Dの厚みを検出したが、
原稿搬送経路に独立の原稿厚みセンサを設けてもよい。
たとえば、第25図に示すように半導体レーザ401からの
レーザ光を投光レンズ402で集光して原稿Dの背面に照
射し、原稿Dからの反射光を受光レンズ403を介してCCD
ラインセンサ等の光位置検出素子404上に収束させる。
厚い原稿D1の場合、反射光は光位置検出素子404の一端4
04a側に収束し、薄い原稿D2の場合、反射光は他端404b
側に収束するので、この収束位置を判別することにより
原稿Dの厚みを検出することができる。第25図に示す実
施例によれば、原稿Dの厚みの検出が略無段階になるの
で、常に原稿Dの一定位置を圧接することが可能とな
り、複写可能領域がずれるといった不都合は全く生じな
くなる。
更に、原稿厚みセンサとしては、上述以外の各種形式の
ものを使用することができる。
以上説明したように、本実施例においては、従来困難と
されたデザインボード等の大型で厚手の原稿の複写が可
能となるが、原稿が大きく湾曲している場合は、原稿の
画像を正常に読み取れないことがある。
たとえば、第26図に示すように画像面側が凹となるよう
に湾曲した原稿Dの画像の読み取ろうとするとき、原稿
Dの後端が挿入トレイ61の端部近傍に到ったとき原稿D
の中央部が浮き上がってしまい、画像面がプラテンガラ
ス69から離れてしまう。このためピントずれや、3色光
源順次点灯によるカラー画像読み取りの際のカブリが生
じるおそれがある。これを防止するために、挿入側ピン
チローラ71b,プラテンローラ70,排出側ピンチローラ68b
の圧接力を強めることも考えられるが、この場合、原稿
搬送するための駆動トルクを大にする必要があり、コス
ト上昇を招く。
そこで、第27図に示す実施例では、挿入トレイ161の上
面を原稿搬送経路Pに対して1〜5度下向きに傾斜させ
ている。これにより、湾曲した原稿Dの画像を読み取る
場合でも原稿Dの中央部が浮き上がることがなくなり、
プラテンガラス69に密接し、平坦な原稿と同様な正常な
読み取りが可能となる。なお、図中、原稿搬送経路Pは
水平に描かれているが、実際には第1図,第4図等に示
されるように下向きに設定されている。
また、挿入トレイ161の先端に伸縮可能な延長トレイ161
aを、挿入トレイ161より更に一段下げて設け、長い原稿
を搬送する場合でも、原稿後端を支えつつこの部分が押
し上げられないようにする。なお、原稿が挿入トレイ16
1及び延長トレイ161aに接触する個所には、摩擦係数の
低い材料を取り付けるか、或いは、ローラ等を設けるこ
とが原稿を円滑に搬送する上で望ましい。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、本発明によれば、原稿搬送部に設
けた複数の搬送ローラ対の離接状態及びプラテンガラス
に対するプラテンローラの圧接状態を、原稿搬送のタイ
ミングに合わせて制御するようにしたので、原稿の画像
の読み取り中に原稿の先端がローラに衝突することがな
くなり、原稿が厚手の場合でも、原稿を一定速度で搬送
して原稿の画像を乱れなく読み取ることができる。これ
により、従来困難であった大型で且つ厚手の原稿の読み
取りを容易に行うことができる。
また、原稿の後端がプラテンローラ位置を通過する直前
にプラテンローラをプラテンガラスに対して離隔状態と
することにより、プラテンローラがプラテンガラスに直
接落下することがなくなり、プラテンガラスの損傷を防
止できる。
また、原稿搬送及び読み取り動作と、記録紙搬送と画像
形成の動作を所定の順序で同期させることにより、原稿
の任意領域の画像を記録紙の任意領域に複写することが
可能となる。また、この任意領域複写の際に、プラテン
ローラの昇降動作を一時停止させることにより原稿搬送
前にプラテンローラがプラテン面に落下してしまうこと
がなくなり、原稿の搬送を円滑にすることができる。更
に、原稿の厚みに応じて各ローラの下降タイミングを制
御することにより、複写の際の複写位置のずれを防止す
ることができる。
また、原稿挿入側搬送ローラ対の上流側に原稿搬送経路
に対して下向きに傾斜した給紙トレイを設ければ、湾曲
した原稿を読み取る場合でも原稿の画像面がプラテンガ
ラスから浮き上がることがなくなり常に正確なピントが
得られる。
また、原稿排出側搬送ローラ対の下流側に傾動可能な排
出トレイを設けることにより、重量のある厚手で大型の
原稿を読み取る場合でも、過大な荷重が搬送部に加わっ
て損傷を与えるようなことがなく、また、通常使用時に
は折り畳むことにより邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の原稿読み取り装置が複写機本体
に取り付けられた状態を示す複写機システム全体の正面
図、第2図は同複写機システムの部分斜視図、第3図は
複写機本体の筐体を透視して示す概略正面図、第4図
(a),(b)は本実施例の原稿読み取り装置の筐体を
透視して示す概略正面図及び側面図、第5図は同原稿読
み取り装置の要部を示す側面図、第6図は同原稿読み取
り装置のカム駆動系の平面図、第7図は各ローラを駆動
するカムのプロフィールを説明するための図、第8図は
原稿読み取り装置の動作を説明するためのタイミングチ
ャート、第9図は原稿の搬送にともなう各ローラの昇降
状態を示す説明図、第10図はシェーディング補正板の動
作を説明するための模式図、第11図は原稿の画像と記録
紙に形成される画像との関係を示す説明図、第12図は原
稿読み取り部と画像出力部との間の信号の授受を模式的
に示す説明図、第13図は原稿読み取り部の動作と画像出
力部の動作の間の同期関係を示すシーケンス図、第14図
は複写効率と高めた場合の原稿読み取り部の動作と画像
出力部の動作の間の同期関係を示すシーケンス図、第15
図は各ローラの圧接所要時間を説明するためのグラフ、
第16図は原稿と各ローラとの関係を示す説明図、第17図
は移動モードと読み取りモードにおける時間の経過と原
稿先端位置の基本的な関係を説明するためのグラフ、第
18図は原稿読み取り部における同期待ちを考慮した場合
の時間の経過と原稿先端位置の関係を説明するためのグ
ラフ、第19図はカムモータを駆動するためのカム駆動パ
ルス発生回路のブロック図、第20図は原稿搬送動作及び
ローラ昇降動作を説明するためのシーケンス図、第21図
は第19図に示す回路の動作を説明するための波形図、第
22図は原稿の厚みとローラの圧接所要時間との関係を説
明するための図、第23図は原稿厚み検出装置の一実施例
を示す部分断面図、第24図は同原稿厚み検出装置の要部
斜視図、第25図は原稿厚み検出装置の他の実施例を示す
部分断面図、第26図は湾曲した原稿を読み取る場合の原
稿の状態を示す説明図、第27図は湾曲した原稿を読み取
るのに適した挿入トレイの構造を示す側面図である。 1:複写機本体、2:原稿読み取り部 3:画像出力部、4:プラテンカバー 5:原稿読み取り装置 6:原稿搬送部、7:結像光学部 21:プラテンガラス、51:筐体 64:排出トレイ、65:軸 68:挿入側搬送ローラ対 69:プラテンガラス、70:プラテンローラ 71:排出側搬送ローラ対 73,75,76:アーム、77a,77b,77c:カム 99:原稿有無センサ、99a:アクチュエータ 100:排出センサ、102:ゲート 302,303:原稿厚みセンサ A:原稿走査部、C:記録紙 D,D1,D2:原稿、R1,R2:領域 S,S1〜S5:用紙センサ P:原稿搬送経路、L,L1,L2:距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 27/62 (72)発明者 堀江 潔 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭53−123131(JP,A) 特開 昭62−47266(JP,A) 特開 昭55−144257(JP,A) 実願 昭54−149249号(実開 昭56− 66942号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定速度で搬送される原稿を読み取り部で
    読み取る原稿読み取り方法において、 前記読み取り部の前記原稿を搬送する第1搬送手段と、 この第1搬送手段の原稿搬送方向の下流側に前記原稿を
    搬送する第2搬送手段とを設け、 この第2搬送手段は、前記第1搬送手段で搬送される前
    記原稿の先端が通過するまでは前記原稿に衝突しない離
    隔位置に保持され、かつ前記原稿の先端が通過した後に
    前記原稿に圧接する圧接位置に移動されるようにしたこ
    とを特徴とする原稿読み取り方法。
  2. 【請求項2】プラテンガラスを有する読み取り部で、所
    定速度で搬送される原稿を前記プラテンガラスを介して
    読み取る原稿読み取り方法において、 前記読み取り部の原稿挿入側に配置され前記原稿を搬送
    する原稿挿入側搬送ローラ対と、 前記プラテンガラスに対向して配置され前記原稿を搬送
    するプラテンローラと、 前記読み取り部の原稿排出側に配置され前記原稿を搬送
    する原稿排出側搬送ローラ対とを設け、 原稿挿入側搬送ローラ対、前記プラテンローラ及び前記
    原稿排出側搬送ローラ対を、前記原稿の先端が通過する
    までは前記原稿に衝突しない離隔位置に保持され、かつ
    前記原稿の先端が通過した後に前記原稿に圧接する圧接
    位置に移動されるようにしたことを特徴とする原稿読み
    取り方法。
  3. 【請求項3】前記プラテンローラを、前記原稿の後端通
    過直前に前記離隔位置に移動させることを特徴とする請
    求項2記載の原稿読み取り方法。
  4. 【請求項4】プラテンガラスを介して読み取る読み取り
    部と、 前記読み取り部の原稿挿入側に配置され前記原稿を搬送
    する原稿挿入側搬送ローラ対と、 前記プラテンガラスに対向して配置され前記原稿を搬送
    するプラテンローラと、 前記読み取り部の原稿排出側に配置され前記原稿を搬送
    する原稿排出側搬送ローラ対と、 搬送される原稿の位置を検出する原稿センサを設け、 前記原稿の先端が通過するまでは前記搬送ローラ対及び
    前記プラテンローラが前記原稿に衝突しないように、前
    記原稿センサにより検出された前記原稿の位置に応じて
    前記原稿挿入側搬送ローラ対、原稿排出側搬送ローラ対
    及びプラテンローラの離接状態を順次制御することによ
    り前記原稿の画像を前記プラテンガラスを介して前記読
    み取り部により読み取るとともに、 前記原稿挿入側搬送ローラ対、原稿排出側搬送ローラ対
    及び前記プラテンローラによる原稿の搬送に同期して記
    録紙搬送装置により記録紙を搬送し、該記録紙上に前記
    読み取り部で読み取られた画像に対応する画像を形成す
    ることを特徴とする複写方法。
  5. 【請求項5】前記原稿を所定の位置まで搬送した後、一
    旦前記原稿の搬送を停止し、次に前記記録紙搬送装置に
    より前記記録紙の搬送を開始し、該記録紙が所定の位置
    まで搬送された後に、前記原稿の搬送を再開するととも
    に、前記原稿の画像の読み取りを開始することを特徴と
    する請求項4記載の複写方法。
  6. 【請求項6】前記原稿が所定の位置まで搬送されてから
    前記原稿の搬送が再開されるまでの期間は、前記搬送ロ
    ーラ対及び前記プラテンローラの離接状態の制御を停止
    することを特徴とする請求項5記載の複写方法。
  7. 【請求項7】原稿搬送経路に原稿厚み検出装置を設け、
    検出された厚みに応じて前記搬送ローラ対及び前記プラ
    テンローラの離接状態の制御開始時点を変更することを
    特徴とする請求項6記載の複写方法。
  8. 【請求項8】プラテンガラスを有する読み取り部で、所
    定速度で搬送される原稿を前記プラテンガラスを介して
    読み取る原稿読み取り装置において、 前記読み取り部の原稿挿入側に配置され前記原稿を搬送
    する原稿挿入側搬送ローラ対と、 前記プラテンガラスに対向して配置され前記原稿を搬送
    するプラテンローラと、 前記読み取り部の原稿排出側に配置され前記原稿を搬送
    する原稿排出側搬送ローラ対と、 搬送される原稿の位置を検出する原稿センサを設け、 前記原稿の先端が通過するまでは前記搬送ローラ対及び
    前記プラテンローラが前記原稿に衝突しないように、前
    記原稿センサにより検出された前記原稿の位置に応じて
    前記搬送ローラ対及びプラテンローラの離接状態を順次
    制御するローラ駆動機構を設けたことを特徴とする原稿
    読み取り装置。
  9. 【請求項9】前記原稿挿入側搬送ローラ対の上流側に原
    稿搬送経路に対して下向きに傾斜した給紙トレイを設け
    たことを特徴とする請求項8記載の原稿読み取り装置。
  10. 【請求項10】前記原稿排出側搬送ローラ対の下流側に
    傾動可能な排出トレイを設けたことを特徴とする請求項
    8記載の原稿読み取り装置。
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