JPH07121737B2 - 開封防止機能を具えた包装用の箱 - Google Patents

開封防止機能を具えた包装用の箱

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JPH07121737B2
JPH07121737B2 JP5160016A JP16001693A JPH07121737B2 JP H07121737 B2 JPH07121737 B2 JP H07121737B2 JP 5160016 A JP5160016 A JP 5160016A JP 16001693 A JP16001693 A JP 16001693A JP H07121737 B2 JPH07121737 B2 JP H07121737B2
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武秀 澤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装用の箱に関し、特に
組立手段が簡単であり、しかも、改ざん、或いは不正な
開封の防止に有効な機能を持った包装用の箱に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】一般に包装用の箱は、箱本体を前後壁面及
び左右壁面によって四角い筒状体として形成し、この筒
状体を構成する前壁或いは後壁の上下両端部に蓋板と底
板をそれぞれ開閉自在に連設した構造としている。
【0003】包装用の箱は、収容される物品が薬品のよ
うな人の健康や生命に関わるものである場合、収容され
た薬品類に不正な細工を施されたり、内容物の抜き取り
をされる危険を防止するため不正な開封操作を防止でき
る機能を持つことが必要とされている。
【0004】これらの目的を達成する手段として、従来
の包装用箱に施された不正開封の防止機構は、最も不正
操作が行われ易い蓋板及び底板部分に集中されていた
が、不正開封の具体的防止手段としては、蓋板や底板部
分を二重構造とし、万一不正な開封が行われた場合に
は、開封の痕跡が外部から確認され易いように構成して
いる程度であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来より
採用されている不正開封の防止手段は、上記のように蓋
板や底板部分を二重構造とした程度のものであり、箱本
体の構造に改ざん防止の機能を持たせたものは提案され
ておらず、蓋板や底板を除く部分、例えば箱本体を構成
する糊代部分を鋭利な刃物などで丁寧に開披すれば蓋板
や底板部分に損傷を与えることなく内容物を取り出すこ
とができるという欠点が指摘されている。
【0006】また、従来の包装用箱は不正な開封を防止
するため、箱体の構造が複雑となり包装する際の箱の組
立手段が煩雑となったり、自動包装による量産性に欠け
る等の欠点が指摘されている。
【0007】更にまた従来の包装用箱は、不正開封の防
止を目的としているだけであり収容された瓶類を緩衝的
に収容する等の機能は全くなかった。
【0008】
【発明の目的】本発明は上記の事情に鑑み、これに対応
しようとするものであり、不正な開封や改ざん防止の機
能に優れた効果を発揮できるのは勿論のこと、自動包装
に最適な構造をもった包装用の箱を提供することを目的
としている。
【0009】また本発明の他の目的は、二重構造とした
箱体を一枚の板紙によって構成することができ、しかも
包装材(箱体)として保管する時には偏平な板状に圧偏
してコンパクト化できるよう構成した包装用の箱を提供
せんとするものである。
【0010】また本発明の他の目的は箱体を外箱と内箱
の二重構造とし、内箱に瓶類を緩衝的に支承する機能を
持たせた包装用の箱を提供しようとするものである。
【0011】
【発明の要点】本発明は、右側壁、前壁、左側壁、後壁
及び糊代を折り曲げ線を介して連続させた筒状構造体と
して形成するとともに、後壁の上端にはミシン目を刻切
した折り曲げ線を介して蓋板を連設し、右側壁と左側壁
の上端には中蓋をそれぞれ折り曲げ可能に連設した外箱
の下方に、底板を介し且つ、外箱と対向する位置に、内
側右側壁、内側前壁、内側左側壁、内側後壁の下端部を
折り曲げ線を介して順次連続させ、内側後壁の外側には
糊代を連設し、内側前壁の下端部には中蓋を折り曲げ可
能に連設した内箱を連続させ、組立時に、外箱の内側に
内箱が昇降可能に位置するよう構成してなり、両端部を
外箱と内箱に折り曲げ線を介して連続させた底板は、一
方を直線的な側辺とするとともに、他方の側辺を「く」
字状乃至倒V字状に窪ませた傾斜辺とすることにより、
底板を折り曲げ線部分で二つ折りした時に、二等辺三角
形に近似の形状を呈するよう形成してなる開封防止機能
を具えた包装用の箱の構造を発明の要点としている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】本発明の包装用箱は一枚の板紙を折り畳ん
で形成するものであり、外箱Aと内箱Bを折り畳み可能
に連続させた構造としている。
【0014】外箱Aは、右側壁11、前壁12、左側壁13、
後壁14及び糊代15を折り曲げ線16…16を介して連続させ
た公知の筒状構造体として形成するものであり、後壁14
の上端にはミシン目を刻切した折り曲げ線16を介して蓋
板17を連設し、右側壁11と左側壁13の上端には中蓋18,
18をそれぞれ折り曲げ可能に連設している。
【0015】19は蓋板17の先端部に形成した差し込み舌
片である。
【0016】2…2は右側壁11,前壁12,左側壁13及び
後壁14の下端部に折り曲げ線21…21を介して連設した底
板であり、一方を直線的な側辺2aとするとともに、こ
れと向かい合う他方の側辺を「く」字状乃至倒V字状に
窪ませた傾斜辺2bとすることにより、底板2…2を折
り曲げ線22…22部分で二つ折りした時に、二等辺三角形
に近似の形状を呈するよう形成し、四枚の底板2…2を
組立てた時に前記傾斜辺2bが、隣接する底板2の挿し
込み口としている。
【0017】内箱Bは底板2…2の下部に連続させて形
成するものであり、外箱Aと対向する位置に内側右側壁
31、内側前壁32、内側左側壁33、内側後壁34の下端部を
折り曲げ線35を介して順次連続させ、内側後壁34の外側
には糊代36を連設し、内側前壁32の下端部(使用時に上
端部となる位置)には中蓋37を折り曲げ可能に連設して
いる。
【0018】内箱Bを構成する内側右側壁31、内側前壁
32、内側左側壁33、内側後壁34は折り曲げ線35′…35′
(破線で示している)を介して連続させている。
【0019】内箱Bは、組立時に外箱Aの内側に密着し
て収容できる大きさとして形成するものであり具体的に
は、箱体に使用する紙の厚さだけ小さく形成している。
【0020】内箱Bを構成するそれぞれの壁面には、適
宜の間隔をおいて、クッション用の突条38…38を内側に
向けて突出させている。このクッション用の突条38…38
は内箱Bにプレス加圧を施して押し出し形成するもので
あり、内箱Bの内側に少しだけ飛び出した突条38…38が
包装用の箱内に収容された瓶類の周胴部を緩衝的に支承
する効果を発揮する。
【0021】
【箱の組立】上記の構成とした本発明の包装用箱は以下
のように組立てる。
【0022】図1例示のように、一枚の板状に展開され
た状態の内箱Bを、底板2と外箱Aの境界部分(折り曲
げ線21…21部分)で二つ折りし、内箱Bを外箱Aの内側
面に当接させる。(図2参照)
【0023】この状態で外箱Aと内箱Bの各壁面を、外
箱Aの折り曲げ線16…16及び外箱Bの折り曲げ線35′…
35′に沿ってそれぞれ折り曲げ、外箱Aと内箱B全体が
筒状を呈する位置まで折り畳んだのち、内箱Bの内側後
壁34の外側に連設した糊代36を内側右側壁31に接着し、
同じく外箱Aの後壁14の外側に連設した糊代15を右側壁
11に接着して箱体を完成する。(図3・図4参照)
【0024】なお上記の組立操作により構成された内箱
Bの上端部は、図3例示のように、底板2…2全体が一
枚の板状に展開された状態となっているため、底板2…
2の長さだけ外箱Aの上端部よりも上方位置に飛び出し
ている。
【0025】筒状に組立てられた箱体は、対向する隅角
部を押圧すれば一枚の薄い板状に圧偏することができる
のでコンパクトに折り畳んで保管できる。(図5の点線
部分参照)
【0026】
【箱の使用】包装用の箱を使用する時は、図5例示の状
態に圧偏された包装用箱を筒状に復元させたのち、外箱
Aの上方に飛び出している内箱Bの上端部を外箱Aの壁
面に沿って押し下げる。
【0027】内箱Bを押し下げると、板状に展開されて
いた底板2…2は、図6例示のように、折り曲げ線22…
22部分をガイドとしながら二つ折りされて下降する。
【0028】内箱Bの下降により折り曲げ線22…22部分
で二つ折りされる底板2…2は、外箱Aと内箱Bの下端
部において箱体の中心方向に水平に折り畳まれるが(図
6に矢印aで示すように、それぞれの底板2が連続する
壁面に対して内側方向に直角に折り曲げられるが)すべ
ての底板2は、一方を直線的な側辺2aとし、これと向
かい合う他方の側辺を「く」字状乃至倒V字状に窪ませ
た傾斜辺2bとしたので、箱体の中心方向に二つ折りさ
れた底板2…2の先端部は隣接する底板2の傾斜辺2b
部分に自動的に嵌挿される。
【0029】この動作は四枚の底板2…2の総てが同時
に行われるので瞬時に外箱Aと内箱Bの境界部分が底板
によって閉塞される。(図7参照)
【0030】瓶その他の品物を収容した包装用の箱は、
内側前壁32の下端部(使用時に上端部となる位置)に連
設した中蓋37を折り曲げて箱体開口部の第1の閉塞を行
い、次いで、外箱Aの右側壁11と左側壁13の上端に連設
した中蓋18,18を折り曲げて第2の閉塞を行った後、蓋
板17による最終的な閉塞を行う。
【0031】
【発明の効果】上記の構成からなる本発明の効果は以下
のとおりである。
【0032】(1) 外箱Aと内箱Bの二重構造として
構成したので、箱体に対する不正な開封操作をされるこ
とがない。
【0033】即ち、外箱Aの糊代部分を鋭利な刃物類で
開披してもその内側に内箱Bがあるので包装用箱の改ざ
んや不正な開封操作が行われにくい。また、開口部は内
箱Bの上端部に連設した中蓋37による第1の閉塞と、外
箱Aの上端部に連設した中蓋18,18による第2の閉塞を
行ったのち、更に蓋板17による最終の閉塞が行われるの
で、蓋板部分からの不正な開封が行われる心配も絶無で
ある。
【0034】(2) 底板2…2を、一方側が直線的な
側辺2aとし、他方を傾斜辺2bとして形成したので、
組立時に内箱Bを下方に押し下げると、これに連動して
底板2…2が下方に押し下げられながら二つ折りされる
が、その時に二つ折りされた中間部(折り曲げ線22部分
を頂点とする先端部)が隣接する底板2の傾斜辺2b側
に形成された二つ折り部の内側に自動的に嵌挿され、極
めて簡単に組立てが行える。(図6、図7参照)
【0035】(3) 内箱Bを構成するそれぞれの壁面
に、適宜の間隔をおいて、クッション用の突条38…38を
内側に向けて突出させたので、この突条38…38が内箱B
内に収容された瓶類の周胴部を緩衝的に支承する効果を
発揮できる。
【0036】(4) 使用前の箱体は図5例示のように
薄く圧偏して保管できるので、保管のスペースが少なく
て済む利点がある。
【0037】(5) 一枚の紙によって構成でき、しか
も組立操作が極めて簡単である特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 展開状態を示す平面図
【図2】 内箱を外箱の内側に折り込んだ状態を示す正
面図
【図3】 外箱と内箱の各壁面を筒状に折り畳み開始し
た時を示す斜視図
【図4】 組立終了時の外箱と内箱との関係を示す斜視
図
【図5】 保管状態の包装用箱を示す斜視図
【図6】 組立開始時の底板の動きを示すため外箱を省
略して示す斜視図
【図7】 包装開始時の底板の組立状態を示す斜視図
【図8】 蓋板の閉止状態を示す斜視図
【符号の説明】
A 外箱 B 内箱 11 右側壁 12 前壁 13 左側壁 14 後壁 15 糊代 16 折り曲げ線 17 蓋板 18 中蓋 19 差し込み舌片 2 底板 21 折り曲げ線 2a 直線的な側辺 2b 傾斜辺 31 内側右側壁 32 内側前壁 33 内側左側壁 34 内側後壁 35 折り曲げ線 36 糊代 37 中蓋 38 クッション用突条

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】右側壁11、前壁12、左側壁13、後壁14及び
    糊代15を折り曲げ線16…16を介して連続させた筒状構造
    体として形成するとともに、後壁14の上端にはミシン目
    を刻切した折り曲げ線16を介して蓋板17を連設し、右側
    壁11と左側壁13の上端には中蓋18,18をそれぞれ折り曲
    げ可能に連設した外箱Aの下方に、底板2…2を介し且
    つ、外箱Aと対向する位置に、内側右側壁31、内側前壁
    32、内側左側壁33、内側後壁34の下端部を折り曲げ線35
    を介して順次連続させ、内側後壁34の外側には糊代36を
    連設し、内側前壁32の下端部には中蓋37を折り曲げ可能
    に連設した内箱Bを連続させ、組立時に、外箱Aの内側
    に内箱Bが昇降可能に位置するよう構成してなり、両端
    部を外箱Aと内箱Bに折り曲げ線を介して連続させた底
    板2…2は、一方を直線的な側辺2aとするとともに、
    他方の側辺を「く」字状乃至倒V字状に窪ませた傾斜辺
    2bとすることにより、底板2…2を折り曲げ線22…22
    部分で二つ折りした時に、二等辺三角形に近似の形状を
    呈するよう形成してなる開封防止機能を具えた包装用の
    箱。
  2. 【請求項2】内箱Bを構成する内側右側壁31、内側前壁
    32、内側左側壁33、内側後壁34にはそれぞれ内側に向け
    て少しだけ突出したクッション用の突条38…38を形成し
    てなる請求項1記載の開封防止機能を具えた包装用の
    箱。
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