JPH07122649B2 - 区間判別による故障点標定方式 - Google Patents
区間判別による故障点標定方式Info
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- JPH07122649B2 JPH07122649B2 JP61093072A JP9307286A JPH07122649B2 JP H07122649 B2 JPH07122649 B2 JP H07122649B2 JP 61093072 A JP61093072 A JP 61093072A JP 9307286 A JP9307286 A JP 9307286A JP H07122649 B2 JPH07122649 B2 JP H07122649B2
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【発明の詳細な説明】
本発明は適用系統が撚架系統の場合や系統のインピーダ
ンス値がある区間で大きく異なる場合、あるいは系統の
1部分に併架回線がある場合にも正確な故障点標定を行
えるようにした故障点標定方式に関する。
ンス値がある区間で大きく異なる場合、あるいは系統の
1部分に併架回線がある場合にも正確な故障点標定を行
えるようにした故障点標定方式に関する。
この種の故障点標定方式としては多端子系統の各端子の
電気量を1ヵ所に集め、送電線の故障発生時に所定の標
定演算式により故障点までのインピーダンスを算出して
故障点を標定するものが知られている。しかし、この方
式では、系統全体にわたって条件が同じであることを前
提として標定演算式には系統の平均インピーダンス値を
用いている。そのため、適用系統が第5図に示すような
撚架系統の場合や系統のインピーダンス値がある区間で
大きく異なる場合には標定演算式で用いられた平均イン
ピーダンス値と実際の故障点までのインピーダンス値に
大きな差異が生じ誤差の原因となってしまう。また、同
様に第6図に示すように標定回路の一部分に併架回線が
ある場合も一部分に相互誘導が生じるため誤差の原因と
なってしまう。
電気量を1ヵ所に集め、送電線の故障発生時に所定の標
定演算式により故障点までのインピーダンスを算出して
故障点を標定するものが知られている。しかし、この方
式では、系統全体にわたって条件が同じであることを前
提として標定演算式には系統の平均インピーダンス値を
用いている。そのため、適用系統が第5図に示すような
撚架系統の場合や系統のインピーダンス値がある区間で
大きく異なる場合には標定演算式で用いられた平均イン
ピーダンス値と実際の故障点までのインピーダンス値に
大きな差異が生じ誤差の原因となってしまう。また、同
様に第6図に示すように標定回路の一部分に併架回線が
ある場合も一部分に相互誘導が生じるため誤差の原因と
なってしまう。
本発明は上記に鑑み、適用系統が撚架系統の場合や系統
のインピーダンス値がある区間で大きく異なる場合、あ
るいは一部分に併架回線がある場合にも正確な故障点の
標定を行うことのできる故障点標定方式を提供すること
を目的とする。
のインピーダンス値がある区間で大きく異なる場合、あ
るいは一部分に併架回線がある場合にも正確な故障点の
標定を行うことのできる故障点標定方式を提供すること
を目的とする。
本発明の要点は、適用系統が撚架系統の場合や系統のイ
ンピーダンス値がある区間で大きく異なる場合、あるい
は系統の一部分に併架回線がある場合に、相配列の変更
が行われる点、系統のインピーダンスが大きく異なる
点、あるいは併架回線が分岐する点により適用系統を区
分し、最初に系統の平均インピーダンス値を用いて標定
演算式により標定を行ってどの区間に故障点が存在する
かを判別し、次に故障点が存在する区間の両端の電圧あ
るいは電流を求めて、これらの電圧あるいは電流と、こ
の区間の正確なインピーダンス値を用いて標定を行うこ
とにある。
ンピーダンス値がある区間で大きく異なる場合、あるい
は系統の一部分に併架回線がある場合に、相配列の変更
が行われる点、系統のインピーダンスが大きく異なる
点、あるいは併架回線が分岐する点により適用系統を区
分し、最初に系統の平均インピーダンス値を用いて標定
演算式により標定を行ってどの区間に故障点が存在する
かを判別し、次に故障点が存在する区間の両端の電圧あ
るいは電流を求めて、これらの電圧あるいは電流と、こ
の区間の正確なインピーダンス値を用いて標定を行うこ
とにある。
【発明の実施例】 本発明では最初に平均インピーダンス値を用いた標定演
算式により故障点がどの区間に存在するかについての判
別を行うが、その判別について説明する。 まず、A,Bの2端子系統においてa相1線地絡故障を想
定し、故障点抵抗うRFとすると、その時の等価回線図は
第2図に示すようになる。なお、第2図においては各相
の単位長さ当たりの自己インピーダンスをZaa,Zbb,
Zcc、各相に流れる電流をIa,Ib,Ic(但し右上の添字A,B
は各端子を示している)、各相の電圧をVa,Vb,Vc(但し
右上の添字A,Bは各端子を示している)、各相間の相互
インピーダンスをZab,Zbc,Zca、AB端子間の距離をLAB、
A端子から故障点Fまでの距離をαLAB(但し0<α<
1)としている。第2図の等価回路において、故障点F
における電圧Va Fは故障点抵抗RFにより、Va F=RF(Ia A
+Ia B)となるので、A端子を測定点とすると、 Va A−αLAB(ZaaIa A+ZabIb A+ZcaIc A) =RF(Ia A+Ia B) ……(1) またB端子を測定点とすると、 Va B−(1−α)LAB(ZaaIa B+ZabIb B+ZcaIc B) =RF(Ia A+Ia B) ……(2) となる。故障点抵抗RFは測定できないため(1),
(2)式を用いてRFを消去することで距離を求めると、
A端子から故障点Fまでの距離αLABは次式にて表わさ
れる。 この(3)式では自己インピーダンスZaa,Zbb,Zcc、相
互インピーダンスZab,Zbc,Zcaは系統全体の平均値であ
るため、たとえば系統が撚架されている場合には各区間
でインピーダンス値が異なり、(3)式の標定結果に誤
差が生じる。そこで、本発明では(3)式の標定結果に
より故障がどの区間に存在するかをまず判別し、次にこ
の判別結果に基づいて故障点が存在する区間により次に
説明するような標定演算式を適用して正確な故障点標定
を行う。 ここでは説明のために適用系統としては第1図に示すよ
うに完全撚架系統を考え、1回線運用としてa相1線地
絡故障を想定する。第1図においては、(a)は完全撚
架系統の構成図を示しており、P、Q点において相配列
が入れ替わっているために区間AP、PQ、QB(各区間の長
さをLAP,LPQ,LQBとする)で各インピーダンス値が異な
っている。(b)は各区間AP、PQ、QBの単位長さ当たり
の各インピーダンス値を示す等価回路図であり、ここで
はa相1線地絡故障を説明するために、各区間のa相の
自己インピーダンスZaa AP,Zaa PQ,Zaa QB、各区間のab相
間,ca相間の相互インピーダンスZab AP,Zca AP,Zab PQ,Zca
PQ,Zab QB,Zca QBのみが示されている。また(c)は各区
間AP、PQ、QBにおいてa相1線地絡故障が発生した場合
の状態図を示している。 前述の(3)式により区間APにおいてa相1線地絡故障
が発生したと判別された場合には、B端子からP点まで
の電圧降下分を求めることによりP点での故障相(a
相)の電圧を算出し、区間APの故障として(3)式のB
端子の値をP点での値に変えて適用する。すなわち、B
端子から見たP点の故障相の電圧Va Pは次式にて表わさ
れる。 Va P=Va B−LQB(Zaa QBIa B+Zab QBIb B+Zca QBIc B) −LPQ(Zaa PQIa B+Zab PQIb B+Zca PQIc B) ……(4) ここで右辺第2項は区間QBの電圧降下分、第3項は区間
PQの電圧降下分を表わしている。これにより、P点の故
障相の電圧Va Pを用いてA端子から見た故障点Fまでの
距離αLAPは次式にて表わされる。 前述の(3)式において区間PQにおいてa相1線地絡故
障が発生したと判別された場合には、A端子から見たP
点の電圧Va PとB端子から見たQ点の電圧Va Qとを算出し
て(3)式のA,B端子の電圧Va A,Va Bの値をP,Q点の電圧V
a P,Va Qでの値に変えて適用する。すなわち、P,Q点の電
圧Va P,Va Qは次式で表わされる。 これによりP点から見た故障点Fまでの距離αLPQは次
式で表わされる。 したがってA端子から故障点Fまでの距離はLAP+αLPQ
により求めることができる。 同様にして、前述の区間QBにおいてa相1線地絡故障が
発生したと判別された場合には、A端子から見たQ点の
電圧Va Qを算出して(3)式のA端子の電圧Va AをQ点の
電圧Va Qでの値に変えて適用する。Q点の電圧Va Qは次式
で表わされる。 Va Q=Va A−LAP(Zaa APIa A+Zab APIb B+Zca APIc B) −LPQ(Zaa PQIa A+Zab PQIb A+Zca PQIc A) ……(8) ここで(8)式の右辺第2項は区間APの電圧降下分、第
3項は区間PQの電圧降下分を表わしている。これによ
り、Q点の故障相の電圧Va Qを用いてQ点から見た故障
点Fまでの距離αLQBは次式で表わされる。 したがってA端子から故障点Fまでの処理はLAP+LPQ+
αLQBにより求めることができる。 以上の説明ではA端子からの標定についてのべたが、B
端子から標定も同様に行なうことができ、また他の相の
故障や他の種類の故障でも同様に標定を行なうことがで
きる。なお、以上に用いた標定演算式は説明のための一
例であり、他の標定演算式でも良いことは勿論である。 次に併架回線が系統の途中で分岐している場合について
説明する。 併架回線が分岐している系統においては最初に併架回線
を無視または逆に併架回線が分岐していないと仮想する
ことで仮の標定を行ない、これにより故障が併架回線の
存在する区間かそれ以外の区間に存在するかを判別した
のち、併架回線の存在する区間である場合には併架回線
を考慮した標定演算式を用い、また併架回線の存在する
区間でない場合には自回線だけの標定演算式を用いる。 ここで、併架回線が存在する場合の単位長さ当たりの等
価回路を第3図に示す。第3図においてはa相に関し
て、自己インピーダンスZaa,自回線内の他相との相互イ
ンピーダンスZab,Zca,併架回線との回線間相互インピー
ダンスZaa′,Zab′,Zca′が示されているが、他相につ
いても同様の各インピーダンスが存在する。しかし、こ
こではa相の故障についてのみ説明を行なうため、これ
らのインピーダンスは省略されている。第3図の等価回
路を用いてA端子からの単位長さ当たりの電圧降下分V
aa Aを求めると次式のように表わされる。 Vaa A=ZaaIa A+ZabIb A+ZcaIc A ……(10) 同じくA端子からの併架回線の影響による単位長さ当た
りの電圧降下分Vaa′Aを求めると次式のように表わさ
れる。 Vaa′A=Zaa′Ia′A+Zab′Ib′A+Zca′Ic′A……
(11) 同様にしてB端子からの単位長さ当たりの電圧降下分V
aa Aを求めると次式のように表わされる。 Vaa B=ZaaIa B+ZabIb B+ZcaIc B ……(12) 同じくB端子から併架回線の影響による単位長さ当たり
の電圧降下分Vaa′Bは次式のように表わされる。 Vaa′B=Zaa′Ia′B+Zab′Ib′B+Zca′Ic′B……
(13) ここでa相1線地絡故障時における故障点Fの電圧をVa
F、A、B端子の電圧をVa A,Va Bとし、故障点FとA端子
との距離をαLAB(但しLABはA、B端子間の距離,αは
A端子から故障点までの百分率)とすると、併架回線を
無視した場合にはA、B端子から故障点Fまでの電圧降
下分を考えると次式が成立する。 この(14)式よりVa Fを消去し、距離αLABを求めると次
式のように表わすことができる。 また、併架回線を考慮した場合にはA、B端子から故障
点Fまでの電圧降下分を考えると次式が成立する。 この(16)式よりVa Fを消去し、距離αLABを求めると次
式のように表わすことができる。 本発明においては併架回線を無視あるいは逆に併架回線
が分岐していないと仮想することにより(15)式あるい
は(17)式による故障点の位置を標定して故障点がどの
区間に存在するかを判別する。 第4図は併架回線が分岐している場合の系統構成図を示
しており、図においてはA端子とB端子との距離を
LAB、併架回線の分岐点をPとした場合にA端子とP点
とによる区間APの距離をLAP、B端子とP点とによる区
間PBの距離をLPBとして示してある。次に前述の(15)
式あるいは(17)式により故障点Fが区間APに存在する
と判別された場合の標定演算について説明する。この場
合にはB端子からP点までの電圧降下LPBとVaa Bにより
P点の電圧Va Pを次のように求める。 Va A=Va B−LPBVaa B ……(18) このP点の電位Va Pを(17)式のB端子の電圧Va Bに変え
て適用することにより、区間APの故障として次の標定演
算式により標定を行なう。 また、故障点Fが区間PBに存在すると判別された場合に
は同様にして、A端子からP点までの電圧降下分LAP(V
aa A+Vaa′A)によりP点の電圧Va Pを次のように求め
る。 Va P=Va A−LAP(Vaa A+Vaa′A) ……(20) このP点の電圧Va Pを(15)式のA端子の電圧Va Aに変え
て適用することにより区間PBの故障として次の標定演算
式により標定を行なう。 したがって故障点FのA端子からの距離はLAP+αLPBと
なる。 以上は正確なインピーダンス値を用いて行った標定値が
平均インピーダンス値を用いて判別した区間内を標定し
た場合であるが、故障点がインピーダンスが異なる区分
点に近い場合に、正確なインピーダンス値を用いて行っ
た標定値が、平均インピーダンス値を用いて判別した区
間外を標定する場合がある。しかし、分割される系統区
間は非常に長距離であり、区分点に近い箇所で故障が発
生し、かつ正確なインピーダンス値を用いて行った標定
値が平均インピーダンス値を用いて判別した区間外を標
定する可能性は小さいため、本発明でも実用上は充分で
ある。 なお、区分点に近い箇所の故障に対する標定精度を高め
る必要がある場合には、正確なインピーダンス値を用い
て行った標定値が平均インピーダンス値を用いて判別し
た区間内であるかを比較し、区間外である場合には、正
確なインピーダンス値を用いて行った標定値が示す区間
に正しい故障点があるとして、前に述べた方法によりそ
の区間の両側の電圧あるいは電流を求めて再度、正確な
インピーダンス値を用いて標定演算を行い故障点を標定
する等の方法を併用することが考えられる。
算式により故障点がどの区間に存在するかについての判
別を行うが、その判別について説明する。 まず、A,Bの2端子系統においてa相1線地絡故障を想
定し、故障点抵抗うRFとすると、その時の等価回線図は
第2図に示すようになる。なお、第2図においては各相
の単位長さ当たりの自己インピーダンスをZaa,Zbb,
Zcc、各相に流れる電流をIa,Ib,Ic(但し右上の添字A,B
は各端子を示している)、各相の電圧をVa,Vb,Vc(但し
右上の添字A,Bは各端子を示している)、各相間の相互
インピーダンスをZab,Zbc,Zca、AB端子間の距離をLAB、
A端子から故障点Fまでの距離をαLAB(但し0<α<
1)としている。第2図の等価回路において、故障点F
における電圧Va Fは故障点抵抗RFにより、Va F=RF(Ia A
+Ia B)となるので、A端子を測定点とすると、 Va A−αLAB(ZaaIa A+ZabIb A+ZcaIc A) =RF(Ia A+Ia B) ……(1) またB端子を測定点とすると、 Va B−(1−α)LAB(ZaaIa B+ZabIb B+ZcaIc B) =RF(Ia A+Ia B) ……(2) となる。故障点抵抗RFは測定できないため(1),
(2)式を用いてRFを消去することで距離を求めると、
A端子から故障点Fまでの距離αLABは次式にて表わさ
れる。 この(3)式では自己インピーダンスZaa,Zbb,Zcc、相
互インピーダンスZab,Zbc,Zcaは系統全体の平均値であ
るため、たとえば系統が撚架されている場合には各区間
でインピーダンス値が異なり、(3)式の標定結果に誤
差が生じる。そこで、本発明では(3)式の標定結果に
より故障がどの区間に存在するかをまず判別し、次にこ
の判別結果に基づいて故障点が存在する区間により次に
説明するような標定演算式を適用して正確な故障点標定
を行う。 ここでは説明のために適用系統としては第1図に示すよ
うに完全撚架系統を考え、1回線運用としてa相1線地
絡故障を想定する。第1図においては、(a)は完全撚
架系統の構成図を示しており、P、Q点において相配列
が入れ替わっているために区間AP、PQ、QB(各区間の長
さをLAP,LPQ,LQBとする)で各インピーダンス値が異な
っている。(b)は各区間AP、PQ、QBの単位長さ当たり
の各インピーダンス値を示す等価回路図であり、ここで
はa相1線地絡故障を説明するために、各区間のa相の
自己インピーダンスZaa AP,Zaa PQ,Zaa QB、各区間のab相
間,ca相間の相互インピーダンスZab AP,Zca AP,Zab PQ,Zca
PQ,Zab QB,Zca QBのみが示されている。また(c)は各区
間AP、PQ、QBにおいてa相1線地絡故障が発生した場合
の状態図を示している。 前述の(3)式により区間APにおいてa相1線地絡故障
が発生したと判別された場合には、B端子からP点まで
の電圧降下分を求めることによりP点での故障相(a
相)の電圧を算出し、区間APの故障として(3)式のB
端子の値をP点での値に変えて適用する。すなわち、B
端子から見たP点の故障相の電圧Va Pは次式にて表わさ
れる。 Va P=Va B−LQB(Zaa QBIa B+Zab QBIb B+Zca QBIc B) −LPQ(Zaa PQIa B+Zab PQIb B+Zca PQIc B) ……(4) ここで右辺第2項は区間QBの電圧降下分、第3項は区間
PQの電圧降下分を表わしている。これにより、P点の故
障相の電圧Va Pを用いてA端子から見た故障点Fまでの
距離αLAPは次式にて表わされる。 前述の(3)式において区間PQにおいてa相1線地絡故
障が発生したと判別された場合には、A端子から見たP
点の電圧Va PとB端子から見たQ点の電圧Va Qとを算出し
て(3)式のA,B端子の電圧Va A,Va Bの値をP,Q点の電圧V
a P,Va Qでの値に変えて適用する。すなわち、P,Q点の電
圧Va P,Va Qは次式で表わされる。 これによりP点から見た故障点Fまでの距離αLPQは次
式で表わされる。 したがってA端子から故障点Fまでの距離はLAP+αLPQ
により求めることができる。 同様にして、前述の区間QBにおいてa相1線地絡故障が
発生したと判別された場合には、A端子から見たQ点の
電圧Va Qを算出して(3)式のA端子の電圧Va AをQ点の
電圧Va Qでの値に変えて適用する。Q点の電圧Va Qは次式
で表わされる。 Va Q=Va A−LAP(Zaa APIa A+Zab APIb B+Zca APIc B) −LPQ(Zaa PQIa A+Zab PQIb A+Zca PQIc A) ……(8) ここで(8)式の右辺第2項は区間APの電圧降下分、第
3項は区間PQの電圧降下分を表わしている。これによ
り、Q点の故障相の電圧Va Qを用いてQ点から見た故障
点Fまでの距離αLQBは次式で表わされる。 したがってA端子から故障点Fまでの処理はLAP+LPQ+
αLQBにより求めることができる。 以上の説明ではA端子からの標定についてのべたが、B
端子から標定も同様に行なうことができ、また他の相の
故障や他の種類の故障でも同様に標定を行なうことがで
きる。なお、以上に用いた標定演算式は説明のための一
例であり、他の標定演算式でも良いことは勿論である。 次に併架回線が系統の途中で分岐している場合について
説明する。 併架回線が分岐している系統においては最初に併架回線
を無視または逆に併架回線が分岐していないと仮想する
ことで仮の標定を行ない、これにより故障が併架回線の
存在する区間かそれ以外の区間に存在するかを判別した
のち、併架回線の存在する区間である場合には併架回線
を考慮した標定演算式を用い、また併架回線の存在する
区間でない場合には自回線だけの標定演算式を用いる。 ここで、併架回線が存在する場合の単位長さ当たりの等
価回路を第3図に示す。第3図においてはa相に関し
て、自己インピーダンスZaa,自回線内の他相との相互イ
ンピーダンスZab,Zca,併架回線との回線間相互インピー
ダンスZaa′,Zab′,Zca′が示されているが、他相につ
いても同様の各インピーダンスが存在する。しかし、こ
こではa相の故障についてのみ説明を行なうため、これ
らのインピーダンスは省略されている。第3図の等価回
路を用いてA端子からの単位長さ当たりの電圧降下分V
aa Aを求めると次式のように表わされる。 Vaa A=ZaaIa A+ZabIb A+ZcaIc A ……(10) 同じくA端子からの併架回線の影響による単位長さ当た
りの電圧降下分Vaa′Aを求めると次式のように表わさ
れる。 Vaa′A=Zaa′Ia′A+Zab′Ib′A+Zca′Ic′A……
(11) 同様にしてB端子からの単位長さ当たりの電圧降下分V
aa Aを求めると次式のように表わされる。 Vaa B=ZaaIa B+ZabIb B+ZcaIc B ……(12) 同じくB端子から併架回線の影響による単位長さ当たり
の電圧降下分Vaa′Bは次式のように表わされる。 Vaa′B=Zaa′Ia′B+Zab′Ib′B+Zca′Ic′B……
(13) ここでa相1線地絡故障時における故障点Fの電圧をVa
F、A、B端子の電圧をVa A,Va Bとし、故障点FとA端子
との距離をαLAB(但しLABはA、B端子間の距離,αは
A端子から故障点までの百分率)とすると、併架回線を
無視した場合にはA、B端子から故障点Fまでの電圧降
下分を考えると次式が成立する。 この(14)式よりVa Fを消去し、距離αLABを求めると次
式のように表わすことができる。 また、併架回線を考慮した場合にはA、B端子から故障
点Fまでの電圧降下分を考えると次式が成立する。 この(16)式よりVa Fを消去し、距離αLABを求めると次
式のように表わすことができる。 本発明においては併架回線を無視あるいは逆に併架回線
が分岐していないと仮想することにより(15)式あるい
は(17)式による故障点の位置を標定して故障点がどの
区間に存在するかを判別する。 第4図は併架回線が分岐している場合の系統構成図を示
しており、図においてはA端子とB端子との距離を
LAB、併架回線の分岐点をPとした場合にA端子とP点
とによる区間APの距離をLAP、B端子とP点とによる区
間PBの距離をLPBとして示してある。次に前述の(15)
式あるいは(17)式により故障点Fが区間APに存在する
と判別された場合の標定演算について説明する。この場
合にはB端子からP点までの電圧降下LPBとVaa Bにより
P点の電圧Va Pを次のように求める。 Va A=Va B−LPBVaa B ……(18) このP点の電位Va Pを(17)式のB端子の電圧Va Bに変え
て適用することにより、区間APの故障として次の標定演
算式により標定を行なう。 また、故障点Fが区間PBに存在すると判別された場合に
は同様にして、A端子からP点までの電圧降下分LAP(V
aa A+Vaa′A)によりP点の電圧Va Pを次のように求め
る。 Va P=Va A−LAP(Vaa A+Vaa′A) ……(20) このP点の電圧Va Pを(15)式のA端子の電圧Va Aに変え
て適用することにより区間PBの故障として次の標定演算
式により標定を行なう。 したがって故障点FのA端子からの距離はLAP+αLPBと
なる。 以上は正確なインピーダンス値を用いて行った標定値が
平均インピーダンス値を用いて判別した区間内を標定し
た場合であるが、故障点がインピーダンスが異なる区分
点に近い場合に、正確なインピーダンス値を用いて行っ
た標定値が、平均インピーダンス値を用いて判別した区
間外を標定する場合がある。しかし、分割される系統区
間は非常に長距離であり、区分点に近い箇所で故障が発
生し、かつ正確なインピーダンス値を用いて行った標定
値が平均インピーダンス値を用いて判別した区間外を標
定する可能性は小さいため、本発明でも実用上は充分で
ある。 なお、区分点に近い箇所の故障に対する標定精度を高め
る必要がある場合には、正確なインピーダンス値を用い
て行った標定値が平均インピーダンス値を用いて判別し
た区間内であるかを比較し、区間外である場合には、正
確なインピーダンス値を用いて行った標定値が示す区間
に正しい故障点があるとして、前に述べた方法によりそ
の区間の両側の電圧あるいは電流を求めて再度、正確な
インピーダンス値を用いて標定演算を行い故障点を標定
する等の方法を併用することが考えられる。
【発明の効果】 本発明によれば、まず最初に系統の平均インピーダンス
値を用いた標定演算式により標定を行なって故障点がど
の区間に存在するかを判別し、次に故障点が存在する区
間の両端の電圧あるいは電流を求めてこの区間の正確な
インピーダンス値を用いて標定を行なうように構成する
ことにより、各区間毎に最適の標定演算式の標定が可能
となり適用系統が撚架系統の場合や系統のインピーダン
ス値がある区間で大きく異なる場合、あるいは系統の一
部分に併架回線がある場合にも標定精度を上げることが
できる。
値を用いた標定演算式により標定を行なって故障点がど
の区間に存在するかを判別し、次に故障点が存在する区
間の両端の電圧あるいは電流を求めてこの区間の正確な
インピーダンス値を用いて標定を行なうように構成する
ことにより、各区間毎に最適の標定演算式の標定が可能
となり適用系統が撚架系統の場合や系統のインピーダン
ス値がある区間で大きく異なる場合、あるいは系統の一
部分に併架回線がある場合にも標定精度を上げることが
できる。
第1図は完全撚架系統における本発明による故障点標定
方式の説明図、第2図は2端子系統におけるa相1線地
絡故障時の等価回路図、第3図は併架回線が存在する場
合の単位長さ当たりの等価回路図、第4図は併架回線が
分岐している場合の系統構成図、第5図は撚架系統の構
成図、第6図は併架回線が分岐している場合の系統構成
図を示している。 Zaa,Zbb,Zcc……各相の単位長さ当たりの自己インピー
ダンス、Zab,Zbc,Zca……各相間の相互インピーダン
ス、Zaa′,Zab′,Zca′……併架回線との回線間相互イ
ンピーダンス。
方式の説明図、第2図は2端子系統におけるa相1線地
絡故障時の等価回路図、第3図は併架回線が存在する場
合の単位長さ当たりの等価回路図、第4図は併架回線が
分岐している場合の系統構成図、第5図は撚架系統の構
成図、第6図は併架回線が分岐している場合の系統構成
図を示している。 Zaa,Zbb,Zcc……各相の単位長さ当たりの自己インピー
ダンス、Zab,Zbc,Zca……各相間の相互インピーダン
ス、Zaa′,Zab′,Zca′……併架回線との回線間相互イ
ンピーダンス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 満雄 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 成田 茂 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−235072(JP,A) 特開 昭61−22266(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】送電系統の各端子で測定された電圧、電流
量を1ヵ所に収集し、これらの電圧、電流量に基づいて
故障点を標定するようにした故障点標定方式において、 送電系統を系統条件が変化する地点により複数の区間に
分割し、収集された各端子の電圧、電流量と系統の平均
インピーダンス値とを用いて所定の標定演算式により故
障点を標定して故障点がどの区間に存在するかを判別
し、次に故障点が存在する区間の両端の電圧あるいは電
流量を正確なインピーダンス値を用いて求めて、これら
の電圧あるいは電流量とこの区間の正確なインピーダン
ス値を用いてこの区間に応じた標定演算式により故障点
の標定を行うことを特長とする区間判別による故障点標
定方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61093072A JPH07122649B2 (ja) | 1986-04-22 | 1986-04-22 | 区間判別による故障点標定方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61093072A JPH07122649B2 (ja) | 1986-04-22 | 1986-04-22 | 区間判別による故障点標定方式 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62249080A JPS62249080A (ja) | 1987-10-30 |
| JPH07122649B2 true JPH07122649B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=14072307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61093072A Expired - Lifetime JPH07122649B2 (ja) | 1986-04-22 | 1986-04-22 | 区間判別による故障点標定方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07122649B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58208675A (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-05 | Fuji Electric Co Ltd | 故障点標定方式 |
| JPH0619410B2 (ja) * | 1984-05-08 | 1994-03-16 | 株式会社東芝 | 故障点標定装置 |
| JPS6122266A (ja) * | 1984-07-11 | 1986-01-30 | Meidensha Electric Mfg Co Ltd | 送電系の故障点標定方式 |
-
1986
- 1986-04-22 JP JP61093072A patent/JPH07122649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62249080A (ja) | 1987-10-30 |
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