JPH0712290U - 筆 記 具 - Google Patents

筆 記 具

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JPH0712290U
JPH0712290U JP4833193U JP4833193U JPH0712290U JP H0712290 U JPH0712290 U JP H0712290U JP 4833193 U JP4833193 U JP 4833193U JP 4833193 U JP4833193 U JP 4833193U JP H0712290 U JPH0712290 U JP H0712290U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先頭のカートリッジ式鉛筆芯から順次使い捨
て式に後続のカートリッジ式鉛筆芯を押し出し使用する
形式の筆記具に関するものであり、軸体中空部内に収容
したカートリッジ式鉛筆芯の後退を阻止する構造部分が
改良され、製造性および使用性に秀れた新規な筆記具を
提供する。 【構成】 カートリッジ式鉛筆芯と、該カートリッジ式
鉛筆芯数個を直列収納可能な中空部を有し、先端がカー
トリッジ式鉛筆芯の圧接排出口、後端がカートリッジ式
鉛筆芯Cの圧接挿入口に形成された軸体とからなり、軸
体の中空部には逆戻り防止爪を突設させて成る筆記具。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
この考案は、所定長の鉛筆芯後端をソケット部材に挿入固定すると共に、ソ ケット部材後端には嵌合穴が形成されてなるカートリッジ式鉛筆芯を複数個、軸 体中空部に収容した上、書き心地具合に応じて先頭のカートリッジ式鉛筆芯から 順次使い捨て式に後続のカートリッジ式鉛筆芯を押し出し使用する形式の筆記具 に関するものであり、軸体中空部内に収容したカートリッジ式鉛筆芯の後退を阻 止する構造部分が改良され、製造性および使用性に秀れた新規な筆記具を提供し ようとするものである。
【0002】
【従来技術】
文明社会において、筆記具はなくてはならない日用品の一つである。殊に鉛 筆芯、即ち石墨と粘土とを固さに応じて配合し、高熱で焼いて作られる芯を用い る筆記具は、一度書き認めた後でも消ゴム等で簡単に消すことができる上、何よ りも安価なことから、最も繁用される筆記具となっている。
【0003】 この鉛筆芯を採用した筆記具として最も伝統的な構造のものが、木の鞘で芯 を挟んでなる、所謂ところの鉛筆である。安価であること、丈夫であること等と いった利点から、削らなければならない不便さは付きまとうものの、今でも広く 使用され続けている。 これに対し、鉛筆芯を採用した筆記具でありながら、削る不便さを解消した 画期的な筆記具として登場してきたのが、所定長さに形成した鉛筆芯だけを補充 、交換して使用するようにしたシャープペンシル(商標名)に代表される芯繰出 式筆記具である。この構造の鉛筆芯の繰出構造には様々な形式があり、最も進ん だものでは、使用者の筆圧を感知し、芯の減り具合に応じて自動的に芯を送り出 してくれるような構造のものまでが既に実用化されている。
【0004】 ところが、この便利な筈の芯繰出式筆記具にも、次ぎのような欠点がある。 それは、この芯繰出式筆記具の場合、削る手間を省き、いつまでも殆ど変らない 太さの文字が書けるようにするため、芯自体をかなり細めのものとせざるを得な いという制約を受けており、最近のものでは品質が確かに改良されてかなり丈夫 になってきているとはいえ、筆圧によっては折れ易いという弱味を有しているこ とである。この欠点は、特に児童のように筆圧の加減できない者が使用する筆記 具として致命的な弱点となってしまう。
【0005】 また、この芯繰出式筆記具の本来の機能からして、必要に応じて線の太さを 自由に変えることは想定されておらず、したがって、この種の筆記具で使用する 芯よりも太い幅で、しかも濃く書く必要のある、例えば試験解答用紙等のマーク シートの文字や記号を、指定どおりに塗り潰してしまわなければならないような 場面に使用する筆記具としては、必ずしも都合のいい筆記具という訳にはいかな い欠点も有している。
【0006】 このような事情から、特に児童等学生向きの筆記具として考え出されたのが 、所定長の鉛筆芯後端をソケット部材に挿入固定すると共に、ソケット部材後端 には嵌合穴が形成されたカートリッジ式鉛筆芯を直列に繋ぎ合わせて中空部を有 する軸体内一杯に収容し、それらの一つ一つが、軸体1の先端から順に押し出し 使用されるようにした構造の筆記具である。
【0007】 この筆記具は、上述したシャープペンシル(商品名)の機能上からくる欠点 を克服し、より鉛筆に近い感覚での筆記を可能にしながら、しかし、鉛筆のよう に一々芯を削る必要もなく簡便に使用することができるようにしたものであって 、それに用いるカートリッジ式鉛筆芯の形がロケットに似ていて、交換の際、恰 もそのロケットに似た芯が、軸体先端から発射するようなイメージに捕らえられ たことから、通称ロケットペンシル(商品名)と称され、現在でも広く子供達に 愛用されている。
【0008】 このロケットペンシル(商品名)の構造は、鉛筆芯部を軸体先端より突出状 として最先端に位置させたカートリッジ式鉛筆芯が、その側面部分を軸体先端部 の中空部内周面に圧接して生じる摩擦力と、軸体中空部内全長にわたって連続継 合させた複数個のカートリッジ式鉛筆芯の中の最後尾に位置するカートリッジ式 鉛筆芯後端が、軸体後部に嵌合したキャップによって支持されるようにした保持 力との相互作用で、連続継合させた複数個のカートリッジ式鉛筆芯全体が軸体中 空部定位置に留まるようにし、筆記中に、筆圧等により替芯が後退して、軸体先 端から鉛筆芯部を突出状としたカートリッジ式鉛筆芯が、引っ込まないようにし ているという極めて単純な構成から成るものである。
【0009】 しかし、上述の筆記具は、その特異な構造から、次ぎのような難点を有して いる。 先ず、その一は、軸体内に連続継合したカートリッジ式鉛筆芯の中の何れか 一つでも紛失してしまったような場合に、替芯収容部である軸体中空部全長より も連続継合するカートリッジ式鉛筆芯の方が紛失したカートリッジ式鉛筆芯個数 分だけ短くなってしまい、軸体後端のキャップで軸体内のカートリッジ式鉛筆芯 を保持したとしても、軸体先端からカートリッジ式鉛筆芯の鉛筆芯部が突出でき ず、筆記具としての機能が果たせなくなってしまう。
【0010】 そこで、軸体中空部内で進退自在となってしまっている連続継合状のカート リッジ式鉛筆芯の中の先端のカートリッジ式鉛筆芯を、無理矢理引出して鉛筆芯 部を突出状としたとしても、前述のとおり、元々摩擦力と保持力との相互作用を 前提とした構造のものだけに、摩擦力だけでは筆記時の筆圧にとても抗しきれず 、最終的にカートリッジ式鉛筆芯は軸体内に引っ込んでしまうから、結局1個で もカートリッジ式鉛筆芯を紛失してしまうと、この種筆記具は使用ができなくな ってしまうということである。
【0011】 その二は、学童等の場合、常日頃使用している間に、軸体後部に嵌合してあ るキャップを何度も脱着して遊んだり、あるいは無意識の中に噛んでしまうこと も多く、その結果、キャップを紛失するか変形させてしまって嵌合不能となり、 軸体中空部には所定個数のカートリッジ式鉛筆芯が詰まっているにも拘らず、そ の後端を支持する筈のキャップは保持機能を失ってしまい、軸体先端側の摩擦力 との相互作用で、カートリッジ式鉛筆芯を軸体中空部内定位置に固定するという 効果が期待できなくなってしまうことから、やはり筆記時に筆圧を受け、軸体外 に突出してる鉛筆芯部分が軸体内に引っ込んでしまい、結局上述のケースと同様 、筆記具としての使用が不可能になってしまうことである。
【0012】 その三として、製造上の問題がある。即ち、上述のとおり重要な機能を果た すキャップは、軸体とは当然別の工程で製造しなければならず、製造工程はそれ だけ繁雑なものとならざるを得ず、しかも部品点数も増えて最終製品にする際に は、何らかの手法(例えば手作業)で軸体後端へ嵌合する工程を必要として作業 工程が増えてしまうこと等の理由から、製造単価を下げることができず、したが って、より安価に提供することが難しく、一層の普及を図る上で支障を来すもの となっていることである。 そこで、この考案では、それら従前のものの欠点を解消すべく、開発、研究 を継続してきた結果、以下に詳述するとおりの新規な構造からなる筆記具を完成 したものである。
【0013】
【考案の構成】
図面に示す代表的な実施例からも理解されるように、この考案は、基本的に 次のような構成からなるものである。 即ち、所定長の鉛筆芯後端をソケット部材に挿入、固定すると共に、ソケッ ト部材後端には嵌合穴が形成されてなるカートリッジ式鉛筆芯と、該カートリッ ジ式鉛筆芯数個を直列収納可能な中空部材を有し、先端がカートリッジ式鉛筆芯 の圧接排出口、後端がカートリッジ式鉛筆芯の圧接挿入口に形成された軸体とか らなり、軸体の中空部には逆戻り防止爪を突設させて成る筆記具である。
【0014】 軸体は、適宜長さで、軸芯部分に後述の複数個のカートリッジ式鉛筆芯を収 納するための中空部(特にその断面形に制限はない)が貫通、形成されたプラス チックス製、金属製その他の素材から形成されるもので、少なくとも先端側だけ は、その断面形を僅かに萎めて小さめのものとすることによって圧接排出口に形 成され、この部分でカートリッジ式鉛筆芯外周面に対する摩擦力が発生する機能 を果たせるようにしたものとする。
【0015】 カートリッジ式鉛筆芯は、先端側には所定長の鉛筆芯後端を挿入固定可能と する穴部が、また、後端側には嵌合穴が夫々形成されると同時に任意の複数個の カートリッジ式鉛筆芯が互いに連結できるような形状を有するソケット部材と、 該ソケット部材の先端細断面形の部分に形成された穴部に挿入、固定される短い 鉛筆芯とからなり、鉛筆芯の後端をソケット部材先端穴部に挿入、固定して一体 化することにより、所謂、全体外観形状で「ロケット」状のようなカートリッジ 式鉛筆芯として形成されるものであり、ソケット部材はその素材を特に限定する 必要はなく、先端に鉛筆芯が固定できるものであればいかなる素材でも構わない が、容易に一体形成ができるという点でプラスチックス材が有利である。 また、これらの各カートリッジ式鉛筆芯Cを構成する鉛筆芯は、その先端側 が、予め、筆記する目的(製図用、書画用等)に応じて調整して削られており、 通常は、文字等の筆記に使用するものとしてキリ先状に削られているため、一々 削る必要のないものとして完成されている。
【0016】 逆戻り防止爪は、上記した軸体中空部内面の適所に僅か突出状に形成され、 カートリッジ式鉛筆芯がその突設位置を軸体先端方向へ通過する際にはそれ程抵 抗がなく、一旦通過したカートリッジ式鉛筆芯は、その後端が引っ掛かって後退 できなくしてしまう機能を果たすようにするものであって、その突設形状、突出 状態、形成個数等は特に限定する必要はなく、その突設形状は、例えば、逆戻り 防止爪の縦断面がくさび形になるような形状で、先端を圧接排出口方向に向けて 僅か突出形成したり、その突設形状が平板状もしく円錐台形筒状又は、先端を圧 接排出口方向に向けた鉤針状等カートリッジ式鉛筆芯の後端面を面もしくは数個 の点で支持できると同時に、カートリッジ式鉛筆芯が通過する際に圧し倒された 後、復元できるような弾力の得られる形状であれば全て包含される。 なお、 この逆戻り防止爪は、製造工程を簡略化するために軸体と同一の素材で一体成型 するのが望ましい。
【0017】 一方、軸体の先端側に形成される圧接排出口は、軸体先端方向に鉛筆芯部を 突出状としたカートリッジ式鉛筆芯が、該圧接排出口から勝手に抜け落ちてしま わないように機能するものであって、軸体先端側中空部の断面形を幾分窄め、カ ートリッジ式鉛筆芯外周面に部分的に面接触して圧接するようにしたものを基本 的な構造とするが、その他、カートリッジ式鉛筆芯を引抜いたり押し出したりす る際に邪魔にならない程度の突起を設け、カートリッジ式鉛筆芯の外周面に点接 触してカートリッジ式鉛筆芯外周面を部分的に圧迫して摩擦力を発生させるよう にした構造のものでも略同様の機能を達成することが可能であり、これらの構造 もこの考案の圧接排出口に包含される。
【0018】 なお、必要があれば圧接挿入口にも上述と同様に断面を窄めるか、もしくは 突起を設ける等の工夫を施すことも可能であり、圧接挿入口をこのような構造に することで、挿入されたカートリッジ式鉛筆芯の中の最後部のカートリッジ式鉛 筆芯を圧迫固定し、軸体中空部内にあって逆戻り防止爪による支持効果の期待で きないカートリッジ式鉛筆芯が軸体外に抜け落ちてしまわないようにするも可能 である。 以下、この考案の基本的な技術的思想の理解を助けるために、図面に示すこ の考案を代表する幾つかの具体的な実施例について説示することとする。
【0019】
【実施例1】 以下に示す実施例は、この考案における作用効果が最も期待できる代表的な 具体例であって、逆戻り防止爪4を軸体1先端側所定箇所1ヶ所に形成するよう にしたものである。 図1の縦断面図、図2の先端側要部拡大断面図、および図4のカートリッジ 式鉛筆芯C,C…の継合状態を示す縦断面図からも容易に理解できるように、軸 体1は、適宜長さで、軸芯部分に後述のカートリッジ式鉛筆芯複数個C,C…を 収納するために断面が円形の中空部5を貫通、形成しており、その中空部5の先 端側で鉛筆芯部C1を軸体1先端より突出状としたカートリッジ式鉛筆芯Cのソ ケット部材C2後端に相当する位置には、図面に示されているように、その縦断 面がくさび形となるような形状で、先端を圧接排出口2方向に向けて、逆戻り防 止爪4が該中空部5内面に僅か突出形成されおり、その先端部分で、鉛筆芯部C 1を軸体1先端より突出状としたカートリッジ式鉛筆芯Cのソケット部材C2の 後端面を支持し、該カートリッジ式鉛筆芯Cが軸体1の中空部5内に減り込まな いようにしていると同時に、圧接排出口2の断面形を幾分萎めて小さめに形成し て、鉛筆芯部C1を軸体1先端より突出状としたカートリッジ式鉛筆芯Cのソケ ット部材C2の外周面を圧迫することにより、摩擦力を発生させて固定し、圧接 排出口2から抜け落ちないようにして形成するものである。
【0020】 一方、カートリッジ式鉛筆芯Cは、先端側には所定長の鉛筆芯C1の後端を 挿入固定可能とする穴部が、また、後端側には嵌合穴が夫々形成されてなり、側 面形において凸状形状で、プラスチック素材を用いて一体成型されるソケット部 材C2と、該ソケット部材C2の先端の細断面形の部分に形成された穴部に挿入 、固定される短い鉛筆芯C1とからなり、鉛筆芯C1の後端をソケット部材C2 先端穴部に挿入、固定して一体化することにより、所謂、全体外観形状で「ロケ ット」状のようなカートリッジ式鉛筆芯Cとして形成されるもので、これら各カ ートリッジ式鉛筆芯Cを構成する鉛筆芯C1は、その先端が文字等の筆記の際に 良都合な程度に予めキリ先状に削られたものとされており、一々削る必要のない ものとして完成されているものである。
【0021】 なお、圧接排出口2は、その断面を幾分萎めて小さめに形成して圧迫するこ とにより摩擦力を発生させて固定する外、カートリッジ式鉛筆芯Cを引抜いたり 押し出したりする際、邪魔にならない程度の突起を設けて、カートリッジ式鉛筆 芯C外周面を部分的に圧迫することにより摩擦力を発生させて固定し圧接排出口 2から抜け出ないようにすることも可能である。
【0022】 圧接挿入口3は、必要により、上述の圧接排出口2と同様に形成して、軸体 1先端から鉛筆芯C1を突出状とし逆戻り防止爪4に支持されているカートリッ ジ式鉛筆芯Cよりも軸体1後端方向の最後に挿入されたカートリッジ式鉛筆芯C を固定できるようにすることも可能であり、このように形成することにより、逆 戻り防止爪4の突接位置よりも軸体1後端方向の軸体1中空部5に収納されるカ ートリッジ式鉛筆芯Cを、圧接挿入口3から軸体1外に抜け落ちないようするこ とができ好都合である。
【0022】
【実施例2】 この実施例は、実施例1に記載の逆戻り防止爪4の突設位置を変えることに より上述とは異なる作用効果を得ることができる具体例であり、図3の後端側要 部拡大断面図に示すように逆戻り防止爪4を、軸体1後端側所定箇所に突設して 形成されるものである。 図3の後端側要部拡大断面図からも容易に理解できるように、この実施例に おける逆戻り防止爪4は、軸体1後端の圧接挿入口3からから最後に挿入された カートリッジ式鉛筆芯Cの軸体先端方向に隣接継合しているカートリッジ式鉛筆 芯Cのソケット部材C2後端に相当する位置の軸体1中空部5内面に規制して形 成される。 この実施例に於て、逆戻り防止爪4およびカートリッジ式鉛筆芯の形状もし くは材質、などは実施例1に記載のものと同様である。
【0023】 また、軸体1の圧接排出口2及び圧接挿入口3は、軸体1先端より鉛筆芯部 C1を突出状としたカートリッジ式鉛筆芯C及び、軸体1の中空部5に収納され ているカートリッジ式鉛筆芯Cが軸体1外に抜け落ちないように、実施例1同様 にその断面を幾分窄めて圧着して固定するように形成されている。さらに圧接排 出口2及び圧接挿入口3は、実施例1同様に軸体1中空部5内面に僅かに突起を 設けるなどの工夫を施して形成して、軸体1先端より鉛筆芯部C1を突出状とし たカートリッジ式鉛筆芯C及び、軸体1中空部5内の最後端に収納されているカ ートリッジ式鉛筆芯Cを固定できるようにすることも可能である。 また、この実施例に於ては、軸体1内の中空部5に直列に連続継合するカー トリッジ式鉛筆芯Cは、上述の逆戻り防止爪4で支持されているカートリッジ式 鉛筆芯Cと、圧接排出口2により固定されているカートリッジ式鉛筆芯Cに挟ま れて、所定の位置に収納されることになる。
【0024】
【実施例3】 この実施例は、実施例1および実施例2を組み合せることにより、上述した 2つの相乗効果を得ることができる具体例でありであり、図2の先端側要部拡大 断面図、および図3の後端側要部拡大断面図に示す逆戻り防止爪4を、軸体1の 先端側所定箇所および後端側所定箇所に突設して形成されるものである。
【0025】 この図面からも容易に理解できるように、この実施例に示す軸体1の構造は 、請求項1項記載の逆戻り防止爪4が軸体1の内面の2箇所に規制して突設され 、その1つは、カートリッジ式鉛筆芯Cが軸体1先端の圧接排出口2に圧着され 、鉛筆芯部C1を軸体1先端より突出状としたもののソケット部材C2後端に相 当する位置に、他の一つは、軸体1後端の圧接挿入口3から最後に挿入されたカ ートリッジ式鉛筆芯Cの軸体先端方向に隣接継合しているカートリッジ式鉛筆芯 Cの、ソケット部材C2後端に相当する位置に夫々規制して軸体1中空部5内面 に突設されており、同時に、軸体1の圧接排出口2は、その内面で、最後に挿入 されたカートリッジ式鉛筆芯Cのソケット部材C2の外周面を圧接して固定する が如く形成して成り、軸体後端方向にも逆戻り防止爪を突設している点で実施例 1に記載したものとは異なる。
【0026】 カートリッジ式鉛筆芯Cの構造や逆戻り防止爪4の突設形状、突設個数、又 は軸体1およびカートリッジ式鉛筆芯Cの素材等は、実施例1に記載したものと 同様である。 この実施例におても、必要に応じて軸体1の圧接挿入口3は、実施例1の記 載と同様に形成して、軸体1中空部5の最後端に継合するカートリッジ式鉛筆芯 Cが、圧接挿入口3から抜け落ちないように形成した方がカートリッジ式鉛筆芯 Cを紛失する心配がなくなり安心して使用することができ好都合のものとなる他 、圧接排出口2も実施例1同様に工夫して形成することが可能である。
【0027】
【作用効果】
上記のような構成からなるこの考案は、これらカートリッジ式鉛筆芯Cの複 数個C,C,……を、次々に軸体1中空部5の後端から挿入していくことにより 、図4のカートリッジ式鉛筆芯の継合状態を示す縦断面図に示すように先に挿入 したカートリッジ式鉛筆芯Cのソケット部材C2の後端嵌合穴C3に、後続のカ ートリッジ式鉛筆芯Cのソケット部材C2から突出している鉛筆芯C1を夫々嵌 合状として、各カートリッジ式鉛筆芯C,C,……は、軸体1の中空部5を前進 しながら押し込まれていくものであり、軸体1先端の圧接排出口2から突出して いるカートリッジ式鉛筆芯Cを引抜き、圧接挿入口3から挿入すると、中空部5 内に連続継合するカートリッジ式鉛筆芯Cは、上述と同様にして軸体1先端方向 に移動するため、軸体1中空部5内面の逆戻り防止爪4の突設位置を通過するカ ートリッジ式鉛筆芯Cは、そこに突設形成されている逆戻り防止爪4を一旦圧搾 しながら軸体1先端方向に押し込まれていく。 それと同時に、軸体1中空部5に直列に連続継合するカートリッジ式鉛筆芯 C,C…は、圧接挿入口3からカートリッジ式鉛筆芯Cが挿入された分だけ軸体 1先端方向に移動するため、その一番先端に継合するカートリッジ式鉛筆芯Cは 軸体1先端から鉛筆芯部C1が突出状となる。
【0028】 上述したカートリッジ式鉛筆芯の前進過程において、軸体1中空部5内に僅 かに突設される逆戻り防止爪4は、その突設状態を、カートリッジ式鉛筆芯Cの 通過後、圧搾された状態から元の状態に復元して通過直後のソケット部材C2後 端面を支持できる構造を実現することから、同ソケット部材の軸体1後端方向へ の移動を抑止することになる。 したがって、それよりも先端方向に継合するカートリッジ式鉛筆芯C,C… も、逆戻り防止爪4に支持されるカートリッジ式鉛筆芯Cに押えられ、後端方向 への移動が抑止されることとなり、結局、軸体1中空部5内で、直接逆戻り防止 爪4の支持効果を得ることのできるカートリッジ式鉛筆芯Cと、それよりも軸体 1先端方向の中空部5内に収納されるカートリッジ式鉛筆芯C,C…とが、全て 圧接挿入口3から軸体1外へ抜け出す現象を阻止できると共に、軸体1先端から 鉛筆芯部C1を突出状としたカートリッジ式鉛筆芯Cが、筆圧等により軸体1後 端方向へ押し込まれてしまう現象をも阻止することになる。
【0029】 このことは、特に実施例1に示すように、逆戻り防止爪4を軸体先端方向に 突設させた場合に、逆戻り防止爪4は軸体1先端より鉛筆芯部C1を突出状とし た、軸体1内で一番先頭に継合するカートリッジ式鉛筆芯Cのソケット部材C2 後端を直接支持するため、従来技術に記載したロケットペンシル(商品名)のよ うに、カートリッジ式鉛筆芯Cの数個を紛失した場合は圧接排出口2の摩擦力の みで、筆記部として使用するカートリッジ式鉛筆芯Cの軸体内への逆戻りを防止 するのとは異なり、該カートリッジ式鉛筆芯Cは十分な支持効果を得ることがで きるため、軸体1中空部5内に1つも欠くことなくカートリッジ式鉛筆芯Cを連 続継合する必要は一切なくなり、筆記部として使用するカートリッジ式鉛筆芯C が1つあれば何の支障もなく使用できるものであり、需要者にとっては非常に経 済的であると同時に、社会的に見ても貴重な資源を大切にするという非常に優れ た筆記具と言うことができる。
【0030】 また、実施例2に示すように、逆戻り防止爪4を、最後に挿入されたカート リッジ式鉛筆芯Cの軸体1先端方向に隣接、継合することとなるカートリッジ式 鉛筆芯Cの後端に突設した場合には、逆戻り防止爪4は上述と同様にソケット部 材C2後端を支持しカートリッジ式鉛筆芯Cの軸体1後端方向への移動を抑止す ることができるため、軸体1中空部5内に収納されるカートリッジ式鉛筆芯C, C…の内、後から2個目のカートリッジ式鉛筆芯Cが固定され、それよりも軸体 1先端方向に連続して継合するカートリッジ式鉛筆芯Cも追従して固定されるこ ととなり、当該位置に突設する逆戻り防止爪4は、より多くのカートリッジ式鉛 筆芯C,C…を圧接挿入口から軸体1外へ抜け落ちないようにすることができ、 好都合のものとなる。
【0031】 さらに、実施例3に示すように逆戻り防止爪4を、実施例1および実施例2 の突設位置の、合計2箇所に突設させた場合、単に上記した実施例1あるいは実 施例2個々による効果だけに止どまらず、筆圧からくる逆戻り防止爪4に加わる 外力が2箇所に分散、支持される結果、例えば小学校低学年の児童のように筆圧 の特に強い使用者がかなり乱暴に使用したとしても、その圧力で逆戻り防止爪4 を破損あるいは変形させて、カートリッジ式鉛筆芯C,C…を軸体1内に引っ込 ませてしまう可能性を極めて少なくすることができ、より以上に実用的な効果を 期待することができるものとなる。
【0032】 その他、軸体1中空部の所定箇所に逆戻り防止爪4を規制して突設させたこ とにより、従来軸体後端に嵌合していたキャップと同様に、筆記部として使用す るカートリッジ式鉛筆芯Cの軸体1内への嵌入の抑止や、軸体1内に収納される カートリッジ式鉛筆芯Cの支持効果が得られるようになったため、先に示したよ うな製造上及び使用上の数多くの問題点を含んでいたにも拘らず、この種筆記具 の重要な構成要件として嵌合されていたキャップが必要なくなる。 その結果、キャップを嵌合することに起因していた部品点数の増加や軸体と キャップの嵌合工程の複雑化、キャップを製造するための設備の増大化等の数多 くの問題が全て解消して、キャップのためだけに必要だった製造工程及び、製造 設備の簡略化、さらにキャップ製造するためのコストの削減や最終的な製品にす る際の軸体1とのキャップの嵌合工程の省略等、製造上の数多くのメリットを得 ることができるものとなる。 また、需要者にとっても、キャップを紛失するか変形させて嵌合不能とする 等してカートリッジ式鉛筆芯Cの保持機能を失ってしまい、当該筆記具自体が使 用できなくなるということがなくなるため、非常に経済的になると共に実用価値 の高いものにすることができるという利点が得られるものとなる。
【0033】 叙状の如く、この考案の筆記具は、その取扱性、経済性、生産性等これまで のものでは実現し得なかった秀れた特徴を有するものであり、学童は勿論のこと 多くの人々にとっても経済的且つ実用的な筆記用具となり、消費者には新たな商 品の選択肢を追加する効果を発揮する一方、当該筆記用具業界の市場を拡大し活 性化する効果をも生じ、筆記具として高く評価されるものと予想される。
【0034】
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案を代表する実施例の幾つかを示してい
る。
【図 1】実施例1に記載の筆記具の全体縦断面図で
ある。
【図 2】先端側要部拡大縦断面図である。
【図 3】後端側要部拡大縦断面図である。
【図 4】カートリッジ式鉛筆芯の継合状態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
C カートリッジ式鉛筆芯 C1 同鉛筆芯部 C2 同ソケット部材 C3 同後端嵌合穴 1 軸体 2 圧接排出口 3 圧接挿入口 4 逆戻り防止爪 5 軸体の中空部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長の鉛筆芯後端をソケット部材に挿
    入、固定すると共に、ソケット部材後端には嵌合穴が形
    成されてなるカートリッジ式鉛筆芯と、該カートリッジ
    式鉛筆芯数個を直列収納可能な中空部を有し、先端がカ
    ートリッジ式鉛筆芯の圧接排出口、後端がカートリッジ
    式鉛筆芯の圧接挿入口に形成された軸体とからなり、軸
    体の中空部には逆戻り防止爪を突設させて成る筆記具。
  2. 【請求項2】 請求項1項記載の逆戻り防止爪が、軸体
    先端の圧接排出口に突設され、その鉛筆芯部を、軸体先
    端より突出状としたカートリッジ式鉛筆芯のソケット部
    材後端に相当する位置の軸体中空部内面に規制して形成
    されてなる筆記具。
  3. 【請求項3】 請求項1項記載の逆戻り防止爪が、軸体
    後端の圧接挿入口から最後に挿入したカートリッジ式替
    の軸体先端方向に隣接、継合しているカートリッジ式鉛
    筆芯のソケット部材後端に相当する位置の軸体中空部内
    面に規制して形成されてなる筆記具。
  4. 【請求項4】 請求項1項記載の逆戻り防止爪が、軸体
    中空部内の2箇所に突設され、その一つは、鉛筆芯を軸
    体先端より突出状としたカートリッジ式鉛筆芯のソケッ
    ト部材後端に相当する位置の軸体中空部内面に、他の一
    つは、軸体後端の圧接挿入口から最後に挿入したカート
    リッジ式鉛筆芯の先端方向に隣接、継合しているカート
    リッジ式鉛筆芯のソケット部材後端に相当する位置の軸
    体中空部内面に夫々規制して形成されてなる筆記具。
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