JPH07126352A - 熱硬化性組成物 - Google Patents

熱硬化性組成物

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JPH07126352A
JPH07126352A JP29603993A JP29603993A JPH07126352A JP H07126352 A JPH07126352 A JP H07126352A JP 29603993 A JP29603993 A JP 29603993A JP 29603993 A JP29603993 A JP 29603993A JP H07126352 A JPH07126352 A JP H07126352A
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propylene glycol
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acid
ether
thermosetting composition
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Tsutomu Shimokawa
努 下川
Masayuki Endo
昌之 遠藤
Nobuo Bessho
信夫 別所
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1)エポキシ基を含む樹脂およびヒドロキ
シカルボン酸エステル、アルコキシカルボン酸エステ
ル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、およ
びプロピレングリコールモノアルキルエーテルエステル
から選択される溶剤の少なくとも1種を用いることを特
徴とする熱硬化性組成物。 【効果】 基体への接着性が高く、塗膜が平滑で強靭で
あり、かつ長期に亘って変色せず、耐水性、耐溶剤性に
優れ、加えてミクロンオーダーの段差の平坦化性能が高
い熱硬化性組成物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱硬化性組成物に関し、
塗膜形成材料として種々の塗膜物性に優れ、特に下地の
平坦化性能に優れたカラーフィルター用熱硬化性組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種物品の基体表面の劣化や損
傷を防止するために、その表面に保護塗膜を形成するこ
とが広く行なわれている。このような保護塗膜において
は、基体への接着性が高く、塗膜が平滑で強靭であるこ
と、長期に亘って変色などの変質をしないこと、耐水性
および耐溶剤性が優れることなどの性能が要求される。
【0003】近年カラーフィルターを内蔵した、カラー
液晶表示素子(LCD)などが種々発表されている。こ
のカラー液晶表示素子のカラーフィルターは、ガラスな
どの透明基板上に、染色法、印刷法、蒸着法、レジスト
法のような方法で形成される。これらの方法で形成した
カラーフィルターは、通常、後の工程がカラーフィルタ
ーに及ぼす悪影響を防ぐ目的で表面に保護膜を形成す
る。特に染色法では、表面以外にも混色を防止するため
に色相ごとの防染保護膜が必要となる。したがって保護
膜は、接着性、平滑性、強靭性、耐熱性、透明性、耐候
性、耐溶剤性、耐水性および耐染色性などの性能が要求
される。加えて最近では、LCDの軽量化重視の傾向か
ら、保護膜も薄膜化する方向に進んでいる。このため、
従来それほど問題とされなかったカラーフィルターの各
色相間や、カラーフィルター部と周辺部に発生するミク
ロンオーダーの凹凸を平坦化する性能が、カラーフィル
ター上への透明電極形成の際の段線を防止するという観
点から、極めて重要な意味を持つようになってきてい
る。また、同様な状況がオンチップ型カラー受光素子
(CCD)の分野でも顕著になってきている。
【0004】従来塗膜形成材料の一つとして、ポリスチ
レン、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂によるラミ
ネーションが知られているが、これらの塗膜は基板との
接着性、耐熱性、耐溶剤性が低いという欠点を有する。
また、別の塗膜成形材料としてメラミン樹脂が知られて
いるが、これらの樹脂は硬化物が堅くて脆いためクラッ
クが入りやすく、また透明性、耐溶剤性が低い。さら
に、熱硬化性アクリル樹脂が塗膜形成材料として知られ
ているが、その塗膜は基板への接着性、耐溶剤性が低
く、系の保存安定性も悪い。また、いずれの系も先に述
べた平坦化性能に関しては不適である。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、上記従来技
術の欠点に鑑み、接着性、強靭性、耐熱性、透明性、耐
候性、耐溶剤性、耐水性および耐染色性の性能に優れ、
かつ下地の平坦化性能に優れた熱硬化性組成物を提供す
ることにある。本発明のさらに他の目的および利点は、
以下の説明から明らかとなろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的および
利点は、 (1)エポキシ基を含む樹脂およびヒドロキシカルボン
酸エステル、アルコキシカルボン酸エステル、プロピレ
ングリコールモノアルキルエステル、およびプロピレン
グリコールエーテルエステルより成る群から選択される
溶剤を少なくとも1種用いることを特徴とする熱硬化性
組成物。 (2)前記エポキシ基を含む樹脂が一般式(I)または
(II)で表わされるユニットを30重量%以上含む樹
脂である特許請求の範囲第1項記載の熱硬化性組成物。
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 は水素原子または炭素数1〜
5のアルキル基、nは1〜10の整数であり、R2 は下
記構造を示す。) R2 :−COO−
【0009】
【化6】
【0010】
【化7】
【0011】(式中、mは1〜5の整数である。)
【0012】
【化8】
【0013】(式中、R1 は水素原子、水酸基または炭
素数1〜10のアルキル基、ハロアルキル基、アリール
基である。R2 は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基
またはアリール基であり、mは0〜3の整数であり、n
は1〜4の整数を表わし、m+n≦4である。)
【0014】前記溶剤が、乳酸エチル、3−メトキシメ
チルプロピオネート、3−エトキシエチルプロピオネー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテル、および
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートか
ら選択される少なくとも1種類の溶剤である特許請求の
範囲第1項記載の熱硬化性組成物によって達成される。
以下、本発明の構成成分について記述する。
【0015】1.エポキシ基を含む樹脂 本発明に用いられるエポキシ基を含む樹脂は、具体的に
以下のものが使用可能である。1−1 一般式(I)で表わされるユニットを30重量
%以上含有する重合体 一般式(I)で表わされるユニットを30重量%以上含
有する重合体(以下、「重合体I」という。)として
は、エポキシ基およびエチレン性不飽和結合を有する化
合物(以下、「化合物I」という。)の単独重合体、化
合物I2種以上からなる共重合体、および化合物I1種
もしくは2種以上とその他のモノマーとからなる共重合
体を挙げることができる。
【0016】化合物Iの具体例としては、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル、α−エチルアクリ
ル酸グリシジル、α−n−プロピルアクリル酸グリシジ
ル、α−n−ブチルアクリル酸グリシジル、アクリル酸
−3,4−エポキシブチル、メタクリル酸−3,4−エ
ポキシブチル、メタクリル酸−4,5−エポキシペンチ
ル、アクリル酸−6,7−エポキシヘプチル、メタクリ
ル酸−6,7−エポキシヘプチル、α−エチルアクリル
酸−6,7−エポキシヘプチルなどの(メタ)アクリレ
ート類;o−ビニルフェニルグリシジルエーテル、m−
ビニルフェニルグリシジルエーテル、p−ビニルフェニ
ルグリシジルエーテル、o−ビニルベンジルグリシジル
エーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p
−ビニルベンジルグリシジルエーテルなどのビニルグリ
シジルエーテル類;2,3−ジグリシジルオキシスチレ
ン、3,4−ジグリシジルオキシスチレン、2,4−ジ
グリシジルオキシスチレン、3,5−ジグリシジルオキ
シスチレン、2,6−ジグリシジルオキシスチレン、5
−ビニルピロガロールトリグリシジルエーテル、4−ビ
ニルピロガロールトリグリシジルエーテル、ビニルフロ
ログリシノールトリグリシジルエーテル、2,3−ジヒ
ドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテル、3,4
−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテル、
2,4−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジルエー
テル、3,5−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジ
ルエーテル、2,6−ジヒドロキシメチルスチレンジグ
リシジルエーテル、2,3,4−トリヒドロキシメチル
スチレントリグリシジルエーテル、1,3,5−トリヒ
ドロキシメチルスチレントリグリシジルエーテルを挙げ
ることができる。これら化合物のなかでも、アクリル酸
グリシシル、メタクリル酸グリシジル、α−エチルアク
リル酸グリシジル、p−ビニルフェニルグリシジルエー
テル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p−ビ
ニルベンジルグリシジルエーテルが好ましい。
【0017】重合体I中の一般式(I)のユニットは、
30重量%以上であることが好ましく、さらに好ましく
は40〜100重量%である。重合体I中の一般式
(I)のユニットが30重量%未満だと、組成物と基板
の接着性が不十分となる場合がある。
【0018】重合体Iを形成するのに用いることができ
る他のモノマーとしては、例えば、ブタジエン、イソプ
レン、クロロプレンなどのオレフィン類、スチレン、ま
たはスチレンのα−、o−、m−、p−アルキル、アル
コキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、ア
ミド、エステル置換体、メタクリル酸、アクリル酸、メ
チクリル酸またはアクリル酸のメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、
ter−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、イソアミ
ル、ヘキシル、シクロヘキシル、アダマンチル、イソボ
ロニル、アリル、プロパギル、フェニル、ナフチル、ア
ントラセニル、アントラキノニル、ピペロニル、サリチ
ル、シクロヘキシル、ベンジル、フェネシル、クレシ
ル、2−ヒドロキシエチル、1,1,1−トリフルオロ
エチル、パーフルオロエチル、パーフルオロ−n−プロ
ピル、パーフルオロ−i−プロピル、トリフェニルメチ
ル、ジシクロペンタニル、シシクロペンタオキシエチ
ル、クミル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピ
ル、3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、フリル、
フルフリルエステル、メタクリル酸またはアクリル酸の
アニリド、アミド、またはN,N−ジメチル、N,N−
ジエチル、N,N−ジプロピル、N,N−ジイソプロピ
ル、アントラニルアミド、アクリロニトリル、アクロレ
イン、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、弗化ビニル、弗化ビニリデン、N−ビニルピロリド
ン、ビニルピリジン、酢酸ビニル、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸、N−フェニルマレイ
ミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)マレイミド、N
−メタクリロイルフタルイミド、N−アクリロイルフタ
ルイミドなどを挙げることができる。
【0019】これらのうち、ブタジエン、スチレン、メ
タクリル酸、アクリル酸、スチレンのα−、o−、m
−、p−アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキ
ル、ニトロ、シアノ、アミド、エステル置換体、ブタジ
エン、メタクリル酸、アクリル酸のα−のハロアルキ
ル、アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ置換体、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、terr−
ブチル、ジシクロペンタニル、アダマンチルなどが好適
に用いられる。
【0020】1−2 一般式(II)で表わされるユニ
ットを30重量%以上含有する重合体 一般式(II)で表わされるユニットを30重量%以上
含有する重合体(以下、「重合体II」という。)とし
ては、フェノール、クレゾール、ヒドロキノン、レゾル
シノール、カテコール、ピロガノール、フロログリシノ
ール、ナフトール、キシレノール、トリメチルフェノー
ル、ビスフェノールA、ピスフェノールF、ビスフェノ
ールAFなどのフェノール類の任意の組成比より成るノ
ボラック樹脂のグリシジルエーテルを挙げることでがで
きる。また市販の樹脂として、エピコート152、15
4〔油化シェルエポキシ(株)製〕、EPPN201、
202〔日本化薬(株)製〕などのフェノールノボラッ
ク樹脂型エポキシ樹脂市販品、EOCN−102、10
3S、104S、1020、1025、1027〔〔日
本化薬(株)製〕、エピコート180S75〔油化シェ
ルエポキシ(株)製〕などのクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂市販品などを挙げることができる。
【0021】重合体IまたはIIの分子量は、本発明の
組成物を均一な膜として塗布できる限り特に限定されな
いが、通常、ポリスチレン換算重量平均分子量が5,0
00〜300,000であり、形成する塗膜の厚さ、塗
膜方法などの条件に応じて適宜選択することができる。
【0022】さらに本発明には、重合体I、II以外の
エポキシ樹脂、例えば、エピコート101、1002、
1003、1004、1007、1009、1010、
828〔油化シェルエポキシ(株)製〕などのビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、エピコート807〔油化シェ
ルエポキシ(株)製〕などのビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、CY−175、177、179〔CIBA−G
EIGY A.G製〕、ERL−4234、4299、
4221、4206〔U.C.C社製〕、ショーダイン
509〔昭和電工(株)製〕、アルダライトCY−18
2、192、184(CIBA−GEIGY A.G
製〕、エピクロン200、400〔大日本インキ(株)
製〕、エピコート871、872〔油化シェルエポキシ
(株)製〕、ED−5661、5662〔セラニーズコ
ーティング(株)製〕などの環式脂肪族エポキシ樹脂、
エボライト100MF(共栄社油脂化学工業(株)
製〕、エピオールTMP〔日本油脂(株)製〕などの脂
肪族ポリグリシジルエーテルなどを重合体I、IIと共
用して用いることもできる。
【0023】2.硬化剤 本発明の組成物は、硬化剤として多価カルボン酸無水物
または多価カルボン酸を含有する。多価カルボン酸無水
物の具体例としては、無水フタル酸、無水イタコン酸、
無水コハク酸、無水シトラコン酸、無水ドデセニルコハ
ク酸、無水トリカルバリル酸、無水マレイン酸、無水ヘ
キサヒドロフタル酸、無水ジメチルテトラヒドロフタル
酸、無水ハイミック酸、無水ナジン酸などの脂肪族また
は脂環族ジカルボン酸無水物;1,2,3,4−ブタン
テトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカル
ボン酸二無水物などの脂肪族多価カルボン酸二無水物;
無水ピロメリット酸、無水トリメリット酸、無水ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸などの芳香族多価カルボン酸
無水物;エチレングリコールビストリメリテイト、グリ
セリントリストリメリテイトなどのエステル基含有酸無
水物を挙げることができ、特に好ましくは、芳香族多価
カルボン酸無水物を挙げることができる。また、市販の
カルボン酸無水物からなるエポキシ樹脂硬化剤も好適に
用いることができ、具体例として、アデカハードナーE
H−700〔旭電化工業(株)製〕、リッカシードH
H、MH−700〔新日本理化(株)製〕、エピキニア
126、YH−306、DX−126〔油化シェルエボ
キシ(株)製〕などを挙げることができる。
【0024】また、本発明に用いられる多価カルボン酸
の具体例としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ブタンテトラカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸
などの脂肪族多価カルボン酸;ヘキサヒドロフタル酸、
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸、シクロペンタンテトラカ
ルボン酸などの脂肪族多価カルボン酸、およびフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ピロメリット酸、ト
リメリット酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカル
ボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸などの芳香族
多価カルボン酸を挙げることができ、好ましくは芳香族
多価カルボン酸を挙げることができる。これら多価カル
ボン酸無水物および多価カルボン酸は、1種単独でも2
種以上の混合でも用いることができる。
【0025】本発明に用いられる硬化剤の配合量は、エ
ポキシ基を含む樹脂100重量部当たり、1〜100重
量部の範囲であり、好ましくは5〜50重量部である。
硬化剤の配合量が1重量部未満であると、硬化が不十分
となり、強靭な塗膜を形成することができない。また、
硬化剤の配合量が100重量部を超えると、塗膜の基板
に対する密着性が劣るうえに、均一で平滑な塗膜を形成
することができない。
【0026】3.その他の添加剤 3−1 接着助剤 本発明の組成物は、基板との密着性を向上させる目的
で、官能性シランカップリング剤を接着助剤として配合
することができる。具体的には、トリメトキシシリル安
息香酸、γ−メチクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシ
シラン、γ−グシリドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシランなどを挙げることができる。これらのシラン
カップリング剤は、1種単独でも2種以上混合して用い
てもよい。
【0027】本発明の組成物における接着助剤の配合量
は、エポキシ基を含む樹脂100重量部当たり、0.1
〜30重量部の範囲にあり、好ましくは0.5〜20重
量部である。接着助剤の配合量が0.1重量部未満であ
ると、形成された塗膜の平滑性ならびに基板との密着性
が不十分となる場合がある。また、30重量部を超えて
配合すると、塗膜の強靭さが失われる。
【0028】3−2 界面滑性剤 本発明の組成物は、ストリエーションなどの塗布むらを
抑制する目的で界面活性剤を添加することができる。具
体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキル
エーテル類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなど
のポリオキシエチレンアリールエーテル類;ポリエチレ
ングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジ
ステアレートなどのポリエレチングリコールジアルキル
エステルなどのノニオン系界面活性剤;エフトップEF
301、303、352〔新秋田化成(株)製〕、メガ
ファックF171、172、173〔大日本インキ
(株)製〕、フロラードFC430、431〔住友スリ
ーエム(株)製〕、アサヒガードAG710、サーフロ
ンS−382、SC−101、102、103、10
4、105、106〔旭硝子(株)製〕などの弗素系界
面滑性剤;オルガノシロキサンポリマーKP341〔信
越化学工業(株)製〕、アクリル酸系またはメタクリル
酸系(共)重合体ポリフローNo.57、95〔共栄油
脂化学工業(株)製〕などが挙げられる。これらの界面
滑性剤は、1種単独でも2種以上混合して用いてもよ
い。
【0029】本発明の組成物における界面活性剤の配合
量は、エポキシ基を含む樹脂100重量部当たり、0.
01〜10重量部の範囲であり、好ましくは0.03〜
1.0重量部である。界面活性剤の配合量が0.01重
量部未満であると、塗布むらを抑制できない場合があ
る。また、10重量部を超えて配合すると、塗膜の強靭
性が失われる。
【0030】3−3 エポキシ硬化促進剤 本発明の組成物は、エポキシ樹脂の硬化温度の低下や硬
化速度の向上を目的として、アミン系硬化促進剤を配合
することもできる。具体的には、ピロール、ピラゾー
ル、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、インドール、イ
ンダゾール、キノリン、イソキノリン、ベンズイミダゾ
ール、イソシアヌル酸、イミダゾール、2−メチルイミ
ダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、2−ヘプタ
デシルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダ
ゾール、1−ペンジル−2−メチルイミダゾール、2−
エチル−4−メチル−1−(2′−シアノエチル)イミ
ダゾール、2−エチル−4−メチル−1−〔2′−
(3″,5″−ジアミノトリアジニル)エチル〕イミダ
ゾールなどを挙げることができる。これらの硬化促進剤
は、1種単独でも2種以上混合して用いてもよい。
【0031】本発明の組成物における硬化促進剤の配合
量は、エポキシ基を含む樹脂100重量部当たり、0.
01〜10重量部の範囲であり、好ましくは0.1〜
5.0重量部である。加硫促進剤の配合量が0.01重
量部未満であると、エポキシ樹脂の硬化温度の低下や硬
化速度の向上を望めない場合がある。また、10重量部
を超えて配合すると、溶液状態の保存安定性が悪化、塗
膜の着色、硬化塗膜の脆化などの弊害を招く。
【0032】3−4 多価アクリルオリゴマー 本発明の組成物は、エポキシ基を含む樹脂の強靭さや基
板との密着性を向上させる目的で、多価アクリルオリゴ
マーを配合することができる。具体的には、アロニクス
M−210、M−240、M−6200、M−309、
M−400、M−405、M−450、M−7100、
M−8030、M−8060〔東亜合成化学工業(株)
製〕、KAYARAD HDDA、HX−220、R−
604、TMPTA、DPCA−20、DPCA−3
0、DPCA−60、DPCA−120、V−295、
V−300、V−360、V−GPT、V−3PA、V
−400〔日本化薬(株)製〕などを挙げることができ
る。これらの多価アクリルオリゴマーは、1種単独でも
2種以上混合して用いてもよい。
【0033】本発明の組成物における多価アクリルオリ
ゴマーの配合量は、エポキシ基を含む樹脂100重量部
当たり、1〜200重量部の範囲であり、好ましくは5
〜30重量部である。多価アクリルオリゴマーの配合量
が1重量部未満であると、エポキシ基を含む樹脂の強靭
さや基板との密着性の向上を望めない場合がある。ま
た、100重量部を超えて配合すると、溶液状態での保
存安定性が悪化する。
【0034】本発明の組成物は、上述した3−1〜4の
成分以外にも、必要に応じて老化防止剤、紫外線吸収
剤、消泡剤などの添加剤を適宜用いることができる。ま
た、塗膜の目的によって透明性が求められない場合に
は、顔料、染料、充填剤などを配合できる。
【0035】本発明の組成物は、上記諸成分をヒドロキ
シカルボン酸エステル、アルコキシカルボン酸エステ
ル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、およ
びプロピレングリコールエーテルエステルより選ばれる
少なくとも1種の溶剤に溶解させることにより得られ
る。具体的には、ヒドロキシ酢酸メチル、ヒドロキシ酢
酸エチル、ヒドロキシ酢酸プロピル、ヒドロキシ酢酸ブ
チル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブ
チル、3−ヒドロキシプロピオン酸メチル、3−ヒドロ
キシプロピオン酸エチル、3−ヒドロキシプロピオン酸
プロピル、3−ヒドロキシプロピオン酸ブチルなどのヒ
ドロキシカルボン酸エステル類;メトキシ酢酸メチル、
メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸プロピル、メトキシ
酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチ
ル、エトキシ酢酸プロピル、エトキシ酢酸ブチル、プロ
ポキシ酢酸メチル、プロポキシ酢酸エチル、プロポキシ
酢酸プロピル、プロポキシ酢酸ブチル、ブトキシ酢酸メ
チル、ブトキシ酢酸エチル、ブトキシ酢酸プロピル、ブ
トキシ酢酸ブチル、2−メトキシプロピオン酸メチル、
2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピ
オン酸プロピル、2−メトキシプロピオン酸ブチル、2
−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオ
ン酸エチル、2−エトキシプロピオン酸プロピル、2−
エトキシプロピオン酸ブチル、2−プロポキシプロピオ
ン酸メチル、2−プロポキシプロピオン酸エチル、2−
プロポキシプロピオン酸プロピル、2−プロポキシプロ
ピオン酸ブチル、2−ブトキシプロピオン酸メチル、2
−ブトキシプロピオン酸エチル、2−ブトキシプロピオ
ン酸プロピル、2−ブトキシプロピオン酸ブチル、3−
メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン
酸エチル、3−メトキシプロピオン酸プロピル、3−メ
トキシプロピオン酸ブチル、3−エトキシプロピオン酸
メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−エトキ
シプロピオン酸プロピル、3−エトキシプロピオン酸ブ
チル、3−プロポキシプロピオン酸メチル、3−プロポ
キシプロピオン酸エチル、3−プロポキシプロピオン酸
プロピル、3−プロポキシプロピオン酸ブチル、3−ブ
トキシプロピオン酸メチル、3−ブトキシプロピオン酸
エチル、3−ブトキシプロピオン酸プロピル、3−ブト
キシプロピオン酸ブチルなどのアルコキシカルボン酸エ
ステル類;プロピレングリコールメチルエーテル、プロ
ピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコー
ルプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエー
テルなどのプロピレングリコールモノアルキルエーテル
類;プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールプロピルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールブチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールメチルエーテルプロピオネート、プロピレン
グリコールエチルエーテルプロピオネート、プロピレン
グリコールプロピルエーテルプロピオネート、プロピレ
ングリコールブチルエーテルプロピオネートなどのプロ
ピレングリコールアルキルエーテルエステル類などを挙
げることができる。これらの溶剤は、1種単独でも2種
以上混合して用いてもよい。
【0036】これらの溶剤のうち、乳酸エチル、3−メ
トキシメチルプロピオネート、3−エトキシエチルプロ
ピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
トが樹脂の溶解性、平坦化性などの良好さから、本発明
組成物においては特に好適に用いられる。
【0037】本発明の組成物を溶融混合により調整する
場合の混合順序は特に限定するものではなく、例えば、
全成分を同時に溶媒に溶解して本発明の組成物の溶液を
調整してもよいし、必要に応じて各成分を別々に同一ま
たは異種の溶媒に溶解して2つ以上の溶液とし、これら
の溶液を混合して本発明組成物の溶液を調整してもよ
い。
【0038】組成物溶液の濃度は特に限定されるもので
はなく、使用目的によって適宜選定することができる
が、一般的には5〜50重量%程度で使用する。上記の
ようにして調整した本発明の組成物の溶液を基板表面に
塗布し、加熱硬化させることにより所要の塗膜を得るこ
とができる。本発明の組成物の溶液を基板表面に塗布す
る方法は特に限定されず、例えば、スプレー法、ロール
コート法、スピンコート法などの各種の方法を用いるこ
とができる。
【0039】本発明の組成物の熱硬化条件は、組成物の
各成分の配合割合などによって異なるが、通常、80〜
250℃で15分〜10時間である。このようにして得
られる本発明組成物の塗膜は、紫外から可視の領域に亘
る広い範囲の波長領域において、高い光線透過率を有し
ており、優れた透明性を示すほか、ガラス、金属、プラ
スチックスなどの種々の材料からなる基板に対して優れ
た接着性を示す。また、この塗膜は平滑、強靭であり、
特にミクロオダーの段差構造の平坦化性能に優れてい
る。さらに、長期に亘る使用によっても変色せず、耐水
性、耐溶剤性にも優れている。
【0040】次に、本発明を合成例および実施例にて詳
細に説明するが、本発明はこれら実施例などにより何等
限定されるものではない。なお、%は特に断わらない限
り重量%を示す。
【0041】1.重合体Iの合成例 1−1 重合体Iの合成例1 冷却管、撹拌機、窒素導入管、温度計を装着したセパラ
ブルフラスコに、モノマー、溶剤、重合開始剤を表1に
示した分量で仕込み、同表に示した条件下で反応させて
樹脂を合成した(以下、「樹脂1〜5」という。)。得
られた樹脂の固形分濃度から反応率を算出し、さらに東
洋ソーダ製、GPCクロマトグラフィーHL−8020
でポリスチレン換算重量平均分子量を測定した。
【0042】1−2 重合体Iの合成例2 丸善石油化学(株)製、水添ポリヒドロキシスチレン
(商品名、PHM−C)120.15g、エピクロルヒ
ドリン92.53g、テトラブチルアンモニウムブロミ
ド32.24gを500mlのジメチルホルムアミドに
溶解させ、60℃で24時間反応させた。続いて、この
溶液に40gの水酸化ナトリウムを加え、24時間反応
させた。反応終了後、混合物を濾過して塩を除き、10
リットルのメタノールに注いだ。得られた沈殿をテトラ
ヒドロフラン(THF)/メタノールで2回、THF/
n−ヘキサンで1回再沈精製し、50℃で一晩乾燥し
た。得られたポリマー(以下、「樹脂6」という。)の
1H−NMRスペクトルから求めたグリシジル基の導入
率は90mol%であった。
【0043】2.実施例 実施例1 樹脂1−aの溶液をMMPにて固形分濃度が14%にな
るように希釈し、樹脂固形分100重量部に対し、トリ
メリット酸10重量部、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン5重量部を加えて撹拌し、均一な溶液と
した。孔径0.2μmのフィルターで濾過して本発明の
組成物溶液を調整した。得られた溶液を表3に示した条
件に従って成膜し、評価観察した。結果を表2に示し
た。
【0044】実施例2〜10および比較例1、2 表2に示した樹脂、化合物、溶剤を用いた以外は、実施
例1と同様にして評価を行なった。結果については表2
にまとめた。
【0045】3.塗膜性能 3−1 成膜条件および評価項目 本発明の組成物溶液の塗膜条件は、以下のように設定し
た。ガラス基板(コーニング社製、7059)に樹脂、
硬化剤、添加剤、溶剤などからなる本発明の組成物溶液
を1.0μmの膜厚になるようにスピンコートし、15
0℃のオーブン中で1時間加熱硬化させた。得られた硬
化膜については、以下の評価を行なった。
【0046】光線透過率:加熱硬化後の基板における3
50〜800nmの光線透過率を測定した。測定値の最
小値が95%以上を○、95%未満を×とした。 接着性:テープ剥離による基盤目試験(JIS−K54
00)を熱硬化後、沸騰水処理後、トルエン加熱処理後
に行ない(処理時間5時間)、剥離個数を調べた。 耐熱性:熱硬化後の基板を200℃のオーブン中で20
0時間加熱し、塗膜のクラックの有無および光線透過率
を調べた。 平坦化性:最大段差高1.0μmのカラーフィルターを
有する基板に、本発明の組成物溶液を塗布成膜し、成膜
後の最大段差高を調べた。 鉛筆硬度:塗膜の表面硬度を鉛筆硬度法(JIS−K5
400)により評価した。
【0047】
【発明の効果】基体への接着性が高く、塗膜が平滑で強
靭であり、かつ長期に亘って変色せず、耐水性、耐溶剤
性に優れ、加えてミクロンオーダーの段差の平坦化性能
が高い熱硬化性組成物を得ることができる。
【表1】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ基を含む樹脂およびヒドロキシ
    カルボン酸エステル、アルコキシカルボン酸エステル、
    プロピレングリコールモノアルキルエステル、およびプ
    ロピレングリコールエーテルエステルから選択される溶
    剤を少なくとも1種用いることを特徴とする熱硬化性組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記エポキシ基を含む樹脂が一般式
    (I)または(II)で表わされるユニットを30重量
    %以上含む樹脂である特許請求の範囲第1項記載の熱硬
    化性組成物。 【化1】 (式中、R1 は水素原子または炭素数1〜5のアルキル
    基、nは1〜10の整数であり、R2 は下記構造を示
    す。) R2 :−COO− 【化2】 【化3】 (式中、mは1〜5の整数である。) 【化4】 (式中、R1 は水素原子、水酸基または炭素数1〜10
    のアルキル基、ハロアルキル基、アリール基であり、R
    2 は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはアリー
    ル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜4の整
    数を表わし、m+n≦4である。)
  3. 【請求項3】 前記溶剤が、乳酸エチル、3−メトキシ
    メチルプロピオネート、3−エトキシエチルプロピオネ
    ート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、およ
    びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
    から選択される少なくとも1種類の溶剤である特許請求
    の範囲第1項記載の熱硬化性組成物。
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