JPH07126768A - Cod測定廃液から銀を回収する方法 - Google Patents
Cod測定廃液から銀を回収する方法Info
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- JPH07126768A JPH07126768A JP29147993A JP29147993A JPH07126768A JP H07126768 A JPH07126768 A JP H07126768A JP 29147993 A JP29147993 A JP 29147993A JP 29147993 A JP29147993 A JP 29147993A JP H07126768 A JPH07126768 A JP H07126768A
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- Japan
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 COD測定廃液から簡易な操作および低コス
トで、直接還元銀を高収率に回収する方法を提供するこ
と。 【構成】 COD測定の際に塩素イオンを銀塩によりマ
スキングして測定することにより生じた銀を含有するC
OD測定廃液を、硫酸濃度0.1〜2.0Nの条件下に
調整し、鉄材と接触させることにより銀を析出させるこ
とを特徴とするCOD測定廃液からの銀の回収方法。
トで、直接還元銀を高収率に回収する方法を提供するこ
と。 【構成】 COD測定の際に塩素イオンを銀塩によりマ
スキングして測定することにより生じた銀を含有するC
OD測定廃液を、硫酸濃度0.1〜2.0Nの条件下に
調整し、鉄材と接触させることにより銀を析出させるこ
とを特徴とするCOD測定廃液からの銀の回収方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀を含有するCOD測
定廃液から、還元銀を簡便な操作でかつ効率よく回収す
る方法に関する。
定廃液から、還元銀を簡便な操作でかつ効率よく回収す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、水質調査は環境保全を行う上で重
要な項目の一つである。その水質の汚染度を示す指標と
なる代表的なものに、COD(化学的酸素要求量)があ
る。CODとは、水中の酸化可能な有機物質すなわち汚
染源となりうる有機物質が酸化され、主として無機の酸
化物とガス体になるために消費される酸化剤に対応する
酸素量をppmで表したものである。しかし、COD測
定に際しては測定試料に含まれる有機性汚染源の他、無
機性の還元物質である塩素イオンに対してもCOD測定
試薬酸化剤が作用するため、COD測定の対象とする汚
染物質が消費する酸素量を正確に測定することは困難で
あった。このためCOD測定前の試料に硝酸銀または硫
酸銀等の銀塩を加え塩素イオンと反応させ、塩素イオン
をマスキングしてからCODを測定する方法が、一般的
に用いられるようになった。
要な項目の一つである。その水質の汚染度を示す指標と
なる代表的なものに、COD(化学的酸素要求量)があ
る。CODとは、水中の酸化可能な有機物質すなわち汚
染源となりうる有機物質が酸化され、主として無機の酸
化物とガス体になるために消費される酸化剤に対応する
酸素量をppmで表したものである。しかし、COD測
定に際しては測定試料に含まれる有機性汚染源の他、無
機性の還元物質である塩素イオンに対してもCOD測定
試薬酸化剤が作用するため、COD測定の対象とする汚
染物質が消費する酸素量を正確に測定することは困難で
あった。このためCOD測定前の試料に硝酸銀または硫
酸銀等の銀塩を加え塩素イオンと反応させ、塩素イオン
をマスキングしてからCODを測定する方法が、一般的
に用いられるようになった。
【0003】塩素イオンを銀塩でマスキングするCOD
測定法として、JISK0102の測定方法が挙げられ
る。JISK0102では、試料適量に水を加えて10
0mlとし振混ぜながら硝酸銀溶液(200g/リット
ル)5mlと硫酸(JISK8951に規定の硫酸1容
+水2容)10mlとを加え、それから5mmolの過
マンガン酸カリウム溶液10mlを加え振混ぜ、直ちに
沸騰水浴中で30分間加熱することにより、試料の酸化
を行っている。この場合、硝酸銀溶液(200g/リッ
トル)に代え、これに対応する量の硝酸銀粉末を加えて
もよい。また、試料中に多量の塩素イオンが存在する場
合は、等量より更に5ml加え、硝酸銀溶液(200g
/リットル)10ml以上必要となる場合は、硝酸銀溶
液(500g/リットル)を用いて等量よりも2ml過
剰に加えるか、また粉末にした硝酸銀を等量よりも1g
過剰に加え更に水5ml加える。その他、硝酸銀溶液
(200g/リットル)5mlに代え、よくすりつぶし
た硫酸銀の粉末1gを加えてもよい。塩素イオンの多い
試料では、塩素イオンの当量よりも10%多い量に、更
に1g多い量を加える。
測定法として、JISK0102の測定方法が挙げられ
る。JISK0102では、試料適量に水を加えて10
0mlとし振混ぜながら硝酸銀溶液(200g/リット
ル)5mlと硫酸(JISK8951に規定の硫酸1容
+水2容)10mlとを加え、それから5mmolの過
マンガン酸カリウム溶液10mlを加え振混ぜ、直ちに
沸騰水浴中で30分間加熱することにより、試料の酸化
を行っている。この場合、硝酸銀溶液(200g/リッ
トル)に代え、これに対応する量の硝酸銀粉末を加えて
もよい。また、試料中に多量の塩素イオンが存在する場
合は、等量より更に5ml加え、硝酸銀溶液(200g
/リットル)10ml以上必要となる場合は、硝酸銀溶
液(500g/リットル)を用いて等量よりも2ml過
剰に加えるか、また粉末にした硝酸銀を等量よりも1g
過剰に加え更に水5ml加える。その他、硝酸銀溶液
(200g/リットル)5mlに代え、よくすりつぶし
た硫酸銀の粉末1gを加えてもよい。塩素イオンの多い
試料では、塩素イオンの当量よりも10%多い量に、更
に1g多い量を加える。
【0004】以上のことからわかるように、前記のCO
D測定によって生ずるCOD測定廃液中には多量の銀が
含まれるている。このような多量の銀を含んだCOD測
定廃液をそのまま廃棄する事は、環境上の問題がある。
また、銀は装飾用貴金属や工業用原材料として有用な元
素である。上記の理由より、銀を含有するCOD測定廃
液から銀を回収することが切望されるようになった。
D測定によって生ずるCOD測定廃液中には多量の銀が
含まれるている。このような多量の銀を含んだCOD測
定廃液をそのまま廃棄する事は、環境上の問題がある。
また、銀は装飾用貴金属や工業用原材料として有用な元
素である。上記の理由より、銀を含有するCOD測定廃
液から銀を回収することが切望されるようになった。
【0005】従来、銀を含む廃液より銀を回収する方法
としては塩酸あるいは食塩水等の塩素イオンを含む液を
添加して、全ての銀を塩化銀とし沈殿を生成させ、塩化
銀を濾過、洗浄して不純物より分離する方法が一般的に
利用されている。該COD測定廃液より銀を回収する場
合も同様に、塩酸等の塩素イオンを含む液を添加後、塩
化銀として分離し、さらに塩化銀より還元銀まで還元す
る工程を行っていた。また亜鉛粉と反応させることによ
り銀を回収することも行われている。
としては塩酸あるいは食塩水等の塩素イオンを含む液を
添加して、全ての銀を塩化銀とし沈殿を生成させ、塩化
銀を濾過、洗浄して不純物より分離する方法が一般的に
利用されている。該COD測定廃液より銀を回収する場
合も同様に、塩酸等の塩素イオンを含む液を添加後、塩
化銀として分離し、さらに塩化銀より還元銀まで還元す
る工程を行っていた。また亜鉛粉と反応させることによ
り銀を回収することも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、COD測定廃
液には各種の不純物が含有されるため、回収効率が悪
く、より煩雑な工程が必要となるため、コストも高くな
る等の多くの問題点があった。また、亜鉛粉を使用した
場合、反応が早く進行するが、還元後の廃液に多量の亜
鉛イオンと同時に亜鉛の不純分として含まれるカドミウ
ムイオンが生じるため、結局、廃液処理に多大な費用を
要することになる。本発明の目的は、上記従来技術の問
題を解決し、COD測定廃液から簡易な操作および低コ
ストで、直接還元銀を高収率に回収する方法を提供する
ものである。
液には各種の不純物が含有されるため、回収効率が悪
く、より煩雑な工程が必要となるため、コストも高くな
る等の多くの問題点があった。また、亜鉛粉を使用した
場合、反応が早く進行するが、還元後の廃液に多量の亜
鉛イオンと同時に亜鉛の不純分として含まれるカドミウ
ムイオンが生じるため、結局、廃液処理に多大な費用を
要することになる。本発明の目的は、上記従来技術の問
題を解決し、COD測定廃液から簡易な操作および低コ
ストで、直接還元銀を高収率に回収する方法を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、COD測
定廃液からイオン化傾向を利用して銀を析出させる手段
を適用することも試みたが、例えばCOD測定廃液をそ
のまま鉄材で処理しても鉄と銀イオンのスムーズな置換
反応が生じず、回収率が良くなかった。そこで本発明者
らは、更に鋭意研究の結果、COD測定廃液を、硫酸濃
度0.1〜2.0Nの条件下で、鉄材と接触することに
より、不純物の影響を受けることなく鉄材の表面に銀が
効率よく析出することを見い出し、この知見に基づいて
本発明をなすに至った。
定廃液からイオン化傾向を利用して銀を析出させる手段
を適用することも試みたが、例えばCOD測定廃液をそ
のまま鉄材で処理しても鉄と銀イオンのスムーズな置換
反応が生じず、回収率が良くなかった。そこで本発明者
らは、更に鋭意研究の結果、COD測定廃液を、硫酸濃
度0.1〜2.0Nの条件下で、鉄材と接触することに
より、不純物の影響を受けることなく鉄材の表面に銀が
効率よく析出することを見い出し、この知見に基づいて
本発明をなすに至った。
【0008】即ち本発明は、COD測定の際に塩素イオ
ンを銀塩によりマスキングして測定することにより生じ
た銀を含有するCOD測定廃液を、硫酸濃度0.1〜
2.0Nの条件下に調整し、鉄材と接触させることによ
り銀を析出させることを特徴とするCOD測定廃液から
の銀の回収方法である。
ンを銀塩によりマスキングして測定することにより生じ
た銀を含有するCOD測定廃液を、硫酸濃度0.1〜
2.0Nの条件下に調整し、鉄材と接触させることによ
り銀を析出させることを特徴とするCOD測定廃液から
の銀の回収方法である。
【0009】本発明の方法で処理するCOD測定廃液と
は、試料中の塩素イオンを硝酸銀等の銀塩でマスキング
して測定した、銀を含有するCOD測定廃液である。本
発明においては、処理するCOD測定廃液は、その硫酸
濃度が、0.1〜2.0Nの範囲にあるよう調整される
が、0.5〜1.0Nの範囲が最適である。その硫酸濃
度は、当初からの所定の範囲にあればそのまま用いるこ
とができるが、その範囲外にあるときには硫酸を添加す
るか、あるいはアルカリで中和して調整することにより
良好な結果を得ることができる。硫酸濃度が0.1N未
満では、鉄材は廃液中の銀とのイオン化傾向による置換
反応が遅くなり、還元されずに残った塩化銀が混入する
ため還元銀の純度が悪くなる。また、硫酸濃度が2.0
Nを越える場合では、鉄材と硫酸との反応が早く進むた
め、得られる還元銀の純度・回収量には問題はないが、
水素ガスの発生が激しくなり、鉄材中の不純物による悪
臭が発生するため、環境上好ましくない。なお、硫酸濃
度の調整方法は特に限定されるものではない。
は、試料中の塩素イオンを硝酸銀等の銀塩でマスキング
して測定した、銀を含有するCOD測定廃液である。本
発明においては、処理するCOD測定廃液は、その硫酸
濃度が、0.1〜2.0Nの範囲にあるよう調整される
が、0.5〜1.0Nの範囲が最適である。その硫酸濃
度は、当初からの所定の範囲にあればそのまま用いるこ
とができるが、その範囲外にあるときには硫酸を添加す
るか、あるいはアルカリで中和して調整することにより
良好な結果を得ることができる。硫酸濃度が0.1N未
満では、鉄材は廃液中の銀とのイオン化傾向による置換
反応が遅くなり、還元されずに残った塩化銀が混入する
ため還元銀の純度が悪くなる。また、硫酸濃度が2.0
Nを越える場合では、鉄材と硫酸との反応が早く進むた
め、得られる還元銀の純度・回収量には問題はないが、
水素ガスの発生が激しくなり、鉄材中の不純物による悪
臭が発生するため、環境上好ましくない。なお、硫酸濃
度の調整方法は特に限定されるものではない。
【0010】本発明で使用される鉄材は、廃液中の銀と
イオン化傾向による置換反応を行うものであれば、特に
制限されない。具体的に説明すると、鋼鉄、鋳鉄、軟鉄
あるいはステンレススチール、合金鉄等のいずれでもよ
い。但し、ステンレススチール、合金鉄の場合には 還
元反応が遅くなり、また鉄以外の元素が溶出するという
問題があるが、それほど大きな影響はない。しかし基本
的には、普通の鉄板が一番良好な結果を得ることができ
る。鉄材の大きさや形状は特に限定されないが、鉄製品
製造時にでる鉄クズのような鉄片、鉄粒状体(例えば粒
径約2〜4mm)等が好ましい。質量当たりの表面積が
広く、鉄と銀イオンとの置換反応がより促進されるとい
う点では鉄粉が好ましいが、析出した銀と鉄粉の分離が
困難である。この為、鉄クズのような鉄片を用いること
により、攪拌等の操作で鉄片上の銀微粉末が容易に別離
して容器底部に落下して簡単に分離することができるの
で、分離操作が簡単なだけではなく、得られる銀の純度
も高く回収率も高い。また、鉄粒状体を用いた場合は、
攪拌後磁石を用いて鉄粒状体をとりだして完全に分離す
ることができる。
イオン化傾向による置換反応を行うものであれば、特に
制限されない。具体的に説明すると、鋼鉄、鋳鉄、軟鉄
あるいはステンレススチール、合金鉄等のいずれでもよ
い。但し、ステンレススチール、合金鉄の場合には 還
元反応が遅くなり、また鉄以外の元素が溶出するという
問題があるが、それほど大きな影響はない。しかし基本
的には、普通の鉄板が一番良好な結果を得ることができ
る。鉄材の大きさや形状は特に限定されないが、鉄製品
製造時にでる鉄クズのような鉄片、鉄粒状体(例えば粒
径約2〜4mm)等が好ましい。質量当たりの表面積が
広く、鉄と銀イオンとの置換反応がより促進されるとい
う点では鉄粉が好ましいが、析出した銀と鉄粉の分離が
困難である。この為、鉄クズのような鉄片を用いること
により、攪拌等の操作で鉄片上の銀微粉末が容易に別離
して容器底部に落下して簡単に分離することができるの
で、分離操作が簡単なだけではなく、得られる銀の純度
も高く回収率も高い。また、鉄粒状体を用いた場合は、
攪拌後磁石を用いて鉄粒状体をとりだして完全に分離す
ることができる。
【0011】COD測定廃液を、硫酸濃度0.1〜2.
0Nの条件下で、鉄材と接触させる時間は、鉄材や廃液
中に含有される銀の量により異なるが、廃液中の銀を析
出するのに充分な量の鉄材があれば、時々攪拌しながら
半日以上放置すれば充分である。COD測定廃液と鉄材
との接触時の温度は特に限定されないが、常温において
最も良好な回収作業性が得られる。
0Nの条件下で、鉄材と接触させる時間は、鉄材や廃液
中に含有される銀の量により異なるが、廃液中の銀を析
出するのに充分な量の鉄材があれば、時々攪拌しながら
半日以上放置すれば充分である。COD測定廃液と鉄材
との接触時の温度は特に限定されないが、常温において
最も良好な回収作業性が得られる。
【0012】COD測定廃液の硫酸濃度を調整してから
鉄材を接触させるだけでなく、COD測定廃液を鉄材と
接触させてから硫酸濃度を調整するようにすることもで
きるが、硫酸濃度を調整してから鉄材を接触させる方が
好ましい。
鉄材を接触させるだけでなく、COD測定廃液を鉄材と
接触させてから硫酸濃度を調整するようにすることもで
きるが、硫酸濃度を調整してから鉄材を接触させる方が
好ましい。
【0013】鉄材の表面に銀が析出したあとは、廃液中
から鉄材を取り除き、上澄液を取り除いた後の残渣を回
収することができる。更にその残渣を希硫酸もしくは希
塩酸等で洗浄し、鉄イオンや不純物を溶解させてから、
濾過を行うことが好ましい。このように回収された還元
銀は、さらに精製を行い純度の高い金属銀とすることも
できるが、分離直後の残渣をそのまま加工原材料用商品
またはリサイクル資源として業者に渡し処理させるよう
にしてもよい。
から鉄材を取り除き、上澄液を取り除いた後の残渣を回
収することができる。更にその残渣を希硫酸もしくは希
塩酸等で洗浄し、鉄イオンや不純物を溶解させてから、
濾過を行うことが好ましい。このように回収された還元
銀は、さらに精製を行い純度の高い金属銀とすることも
できるが、分離直後の残渣をそのまま加工原材料用商品
またはリサイクル資源として業者に渡し処理させるよう
にしてもよい。
【0014】
【作用】本発明においては、COD測定廃液を、鉄材と
接触させることにより、イオン化傾向の違いにより、廃
液中に含まれる銀成分が鉄材表面に還元銀として直接析
出するものである。これは、COD測定廃液中に含まれ
ている塩化銀が鉄と硫酸の反応によって発生した水素と
硫酸第一鉄により還元されることによる。しかし、CO
D測定廃液には、各種の不純物が多く含まれているた
め、上記の析出反応は該不純物の影響を受け、効率よく
回収できないこともあった。しかし、硫酸濃度0.1〜
2.0Nの条件下にすることにより、上記の析出反応が
不純物に影響されることなく、銀の析出が効率よく促進
されるものとみられる。
接触させることにより、イオン化傾向の違いにより、廃
液中に含まれる銀成分が鉄材表面に還元銀として直接析
出するものである。これは、COD測定廃液中に含まれ
ている塩化銀が鉄と硫酸の反応によって発生した水素と
硫酸第一鉄により還元されることによる。しかし、CO
D測定廃液には、各種の不純物が多く含まれているた
め、上記の析出反応は該不純物の影響を受け、効率よく
回収できないこともあった。しかし、硫酸濃度0.1〜
2.0Nの条件下にすることにより、上記の析出反応が
不純物に影響されることなく、銀の析出が効率よく促進
されるものとみられる。
【0015】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施
例1JIS K0101でCOD測定後の廃液約3.5
リットル(COD測定試料数30個(硝酸銀量18.9
g)に相当)に鉄クズ(L字鋼の切れ端)約5kgを入
れる。この時の硫酸濃度は約1Nである。時々攪拌しな
がら約1日放置後、鉄クズを取り除き上澄液を除いたあ
と、希硫酸約100ml程度を加え鉄イオンや不純物を
溶解後、No.5B濾紙で濾過、純水で充分に洗浄、還
元された銀を磁器ルツボに移し入れ電気炉で800℃,
30分焼成することにより還元銀18gを得た。なお、
本実施例では約5kgの鉄片を用いたが、この場合実際
には0.5〜1kg程度あれば十分である。しかし、こ
の回収操作を繰り返し行う場合やCOD測定廃液を連続
して加える場合においては、その度に鉄片を入れる操作
を省くため前もって相当量の鉄片を加えることも考えら
れる。よって、本実施例では上記の量の鉄片を用いた。
また本実施例では、酸洗いのために希硫酸を用いたが、
希塩酸で代用することもできる。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施
例1JIS K0101でCOD測定後の廃液約3.5
リットル(COD測定試料数30個(硝酸銀量18.9
g)に相当)に鉄クズ(L字鋼の切れ端)約5kgを入
れる。この時の硫酸濃度は約1Nである。時々攪拌しな
がら約1日放置後、鉄クズを取り除き上澄液を除いたあ
と、希硫酸約100ml程度を加え鉄イオンや不純物を
溶解後、No.5B濾紙で濾過、純水で充分に洗浄、還
元された銀を磁器ルツボに移し入れ電気炉で800℃,
30分焼成することにより還元銀18gを得た。なお、
本実施例では約5kgの鉄片を用いたが、この場合実際
には0.5〜1kg程度あれば十分である。しかし、こ
の回収操作を繰り返し行う場合やCOD測定廃液を連続
して加える場合においては、その度に鉄片を入れる操作
を省くため前もって相当量の鉄片を加えることも考えら
れる。よって、本実施例では上記の量の鉄片を用いた。
また本実施例では、酸洗いのために希硫酸を用いたが、
希塩酸で代用することもできる。
【0016】実施例2 JIS K0101でCOD測定後の廃液約3.5リッ
トル(COD測定試料数30個(硝酸銀量18.9g)
に相当)に粒径約2〜4mmの鉄粒状体約300gを入
れる。この時の硫酸濃度は約1N程度である。時々攪拌
しながら約1日放置後、攪拌、鉄粒状体を磁石により取
り除き上澄液を除いたあと、希硫酸約100ml程度を
加え鉄イオンや不純物を溶解後、No.5B濾紙で濾
過、純水で充分に洗浄、還元された銀を磁器ルツボに移
し入れ電気炉で800℃,30分焼成することにより還
元銀18.5gを得た。
トル(COD測定試料数30個(硝酸銀量18.9g)
に相当)に粒径約2〜4mmの鉄粒状体約300gを入
れる。この時の硫酸濃度は約1N程度である。時々攪拌
しながら約1日放置後、攪拌、鉄粒状体を磁石により取
り除き上澄液を除いたあと、希硫酸約100ml程度を
加え鉄イオンや不純物を溶解後、No.5B濾紙で濾
過、純水で充分に洗浄、還元された銀を磁器ルツボに移
し入れ電気炉で800℃,30分焼成することにより還
元銀18.5gを得た。
【0017】比較例1 実施例1において、硫酸濃度が0.01Nである以外は
実施例1と同様に行った。その結果、相当量の還元銀析
出沈殿を得ることが出来たが、精製後に得られたものは
銀純度が低かったため、銀相当量にしては少量の回収量
に過ぎなかった。
実施例1と同様に行った。その結果、相当量の還元銀析
出沈殿を得ることが出来たが、精製後に得られたものは
銀純度が低かったため、銀相当量にしては少量の回収量
に過ぎなかった。
【0018】比較例2 実施例1において、硫酸濃度が2.5Nである以外は実
施例1と同様に行った。その結果、還元銀の析出反応が
早く進み、回収された還元銀の品位・回収量についても
実施例1とほぼ同様の結果を得ることが出来た。しか
し、酸ミストや、鉄クズ中に含まれているイオン、リン
等の不純物ガスの発生が原因と考えられる悪臭が生じ、
環境上好ましくない。
施例1と同様に行った。その結果、還元銀の析出反応が
早く進み、回収された還元銀の品位・回収量についても
実施例1とほぼ同様の結果を得ることが出来た。しか
し、酸ミストや、鉄クズ中に含まれているイオン、リン
等の不純物ガスの発生が原因と考えられる悪臭が生じ、
環境上好ましくない。
【0019】
【発明の効果】本発明により、COD測定廃液中から直
接還元銀を回収できるため、塩化銀として回収した場合
のように還元等の煩雑な操作を行う必要がない。また、
本発明の方法は、定めた硫酸濃度範囲のCOD測定廃液
と鉄材を一定時間以上接触させるという簡易な操作であ
る上に、鉄材として廃材である低価の鉄くずを有効に利
用することができるため、低コストで銀の回収を行うこ
とができる。
接還元銀を回収できるため、塩化銀として回収した場合
のように還元等の煩雑な操作を行う必要がない。また、
本発明の方法は、定めた硫酸濃度範囲のCOD測定廃液
と鉄材を一定時間以上接触させるという簡易な操作であ
る上に、鉄材として廃材である低価の鉄くずを有効に利
用することができるため、低コストで銀の回収を行うこ
とができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 COD測定の際に塩素イオンを銀塩によ
りマスキングして測定することにより生じた銀を含有す
るCOD測定廃液を、硫酸濃度0.1〜2.0Nの条件
下に調整し、鉄材と接触させることにより銀を析出させ
ることを特徴とするCOD測定廃液からの銀を回収する
方法。 - 【請求項2】 前記鉄材として、鉄片および鉄粒状体か
ら選ばれる少なくとも1種を用いることを特徴とする請
求項1記載のCOD測定廃液からの銀を回収する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29147993A JPH07126768A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | Cod測定廃液から銀を回収する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29147993A JPH07126768A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | Cod測定廃液から銀を回収する方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126768A true JPH07126768A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17769415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29147993A Pending JPH07126768A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | Cod測定廃液から銀を回収する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07126768A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108088842A (zh) * | 2018-02-23 | 2018-05-29 | 江西省农业科学院土壤肥料与资源环境研究所 | 一种测定土壤中有机质的系统及方法 |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP29147993A patent/JPH07126768A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108088842A (zh) * | 2018-02-23 | 2018-05-29 | 江西省农业科学院土壤肥料与资源环境研究所 | 一种测定土壤中有机质的系统及方法 |
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