JPH07126851A - Cvd装置 - Google Patents

Cvd装置

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JPH07126851A
JPH07126851A JP27269093A JP27269093A JPH07126851A JP H07126851 A JPH07126851 A JP H07126851A JP 27269093 A JP27269093 A JP 27269093A JP 27269093 A JP27269093 A JP 27269093A JP H07126851 A JPH07126851 A JP H07126851A
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JP
Japan
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raw material
atomized
liquid
liquid raw
atomizing
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Application number
JP27269093A
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English (en)
Inventor
Noritoshi Tomikawa
典俊 富川
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、液体原料の霧状化を反応容器内で
行うことにより、霧状化原料の輸送効率を高め、低圧下
でも安定に膜を生成し得ることを目的とする。 【構成】 霧状化原料を反応容器内に供給すると共に、
該霧状化原料を反応容器内に配置されて基材を保持する
基材保持台に向けて供給することにより、基材に薄膜を
形成するCVD装置において、所定の量の液体原料を反
応容器内に供給する液体原料供給手段(11a,11
b,14)と、この液体原料供給手段から供給される液
体原料を霧状化して霧状化原料を作成し、該霧状化原料
を基材に向けて噴射する霧状化原料噴射手段(6a,6
b)とを備えたCVD装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体原料を霧状化して
薄膜を堆積するCVD装置に係わり、特に液体原料の霧
状化を反応容器内で行うことにより、霧状化原料の輸送
効率を高め、低圧下でも安定に膜を生成し得るCVD装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、減圧プラズマCVD(減圧プラ
ズマ化学気相成長)はプラズマエネルギーを利用して基
材表面に薄膜を堆積する技術である。基材に供給される
原料は常温で高蒸気圧を得られる気体原料が主であり、
気体原料の種類に対応して堆積する薄膜の種類が金属、
ガラス、セラミックス、有機物質などのように広範囲に
及んでいる。
【0003】一方、液体原料を用いるCVDでは、テト
ラエトキシシラン(以下、TEOSという)やテトラメ
チルジシロキサン(TMDSO)などを用いて集積回路
の層間絶縁膜やパッシベーション膜用のSiOx膜を堆
積する技術が発達している。
【0004】また、ジピバロイル基を有する金属化合物
等の有機金属錯体、例えばY(DPM)3 やCu(DP
M)2 などのDPM原料を用いて高温超電導薄膜をつく
る方法が提唱されている。このような液体原料は、堆積
速度が大きい、ステップカバレッジが良い、原料自体の
毒性が低いという理由から、今後益々利用範囲を広げる
ことが期待される。
【0005】液体原料の供給は、単純気化供給法、バブ
リング法又はペーパーライザー法が適宜使用可能となっ
ている。ここで、単純気化供給法は原料供給系及び供給
配管全体を恒温槽内に配置して原料蒸気圧を制御するこ
とにより、原料を供給する技術であり、バブリング法は
単純気化供給法にキャリア−ガスのバブリング効果を付
与してバブラー内空間に均一な原料飽和蒸気を得ること
により、原料を供給する技術である。また、ペーパーラ
イザー法はマスフローコントローラあるいは定量ポンプ
とヒータを用いて所要流量の原料だけを強制的に気化さ
せて供給する技術である。
【0006】しかしながら、これらの供給技術は液体原
料を気化供給することに伴い、原料供給量が原料蒸気圧
に影響される問題がある。
【0007】ここで、多成分系の液体原料を供給する場
合、原料供給組成は混合比ではなく蒸気圧の差に影響さ
れるために不安定であり、制御が困難となっている。制
御の容易化のためには、各成分毎に供給器を設けると共
に、各供給器を個別に制御して供給量を調節すればよい
が、気体原料ほどの高蒸気圧をもたない原料にはマスフ
ローコントローラ等の流量計測器の使用が不可能とな
る。また、非常に低蒸気圧の原料では供給さえも実質的
に不可能となっている。
【0008】この問題を解決するために、最近、新しい
試みとして液体原料を霧状化して供給する霧状化装置
(以下、ネブライザーという)の導入が検討されてい
る。
【0009】このネブライザーでは、液体原料を霧状化
して供給することにより、原料供給量が原料蒸気圧に影
響されないので、多成分系の原料組成が容易に制御可能
となる。このため、ネブライザーの液体原料の霧状化供
給による薄膜生成では、誘電性、圧電性、焦電性、透光
性などの各種の性質を有するチタン酸ジルコン酸鉛(P
ZT;lead-zirconate-titanate )やチタン酸バリウム
などの多成分系電子セラミックス材料を生成する分野に
て適用を期待されている。
【0010】この種のネブライザーは2方式が提案され
ている。1つは超音波振動子を用いた超音波発振により
キャピラリーウェーブ及びキャビテーション効果を利用
する方式であり、例えば特開昭55−15545号公
報、特開昭62−207870号公報、特開平3−11
2894号公報に開示されている。
【0011】もう1つは噴霧ノズルを用いて霧吹きの原
理により原料の霧状化を行う方式であり、例えば特開昭
63−261700号公報、特開平3−8330号公
報、特開平3−126872号公報、特開平3−291
382号公報、特開平4−371581号公報、特開平
5−819号公報に開示されている。
【0012】この種のネブライザー式CVD装置では、
上述したネブライザーにより液体原料を霧状化して膜を
堆積する。なお、成膜方法は常圧熱CVDあるいは減圧
プラズマCVDが適用可能であり、反応圧力はいずれの
CVDでも約10Torr以上である。しかしながら、
基材の熱耐性の制限から低温プロセスにより成膜可能な
減圧プラズマCVDを使用することが望ましい。なお、
このプラズマCVDは反応圧力が通常約1Torr以下
好ましくは0.1Torr以下となっている。
【0013】一方、霧状化原料の輸送は、圧力、粒径及
び流速に依存する。霧状化原料の浮遊時間は浮力と重力
とのバランスできまる。また、低圧力や大粒径になるほ
ど重力浮沈速度が大きくなるので、霧状化原料の輸送距
離をかせぐためにキャリアガスの流速を大きくすること
が必要となる。
【0014】例えば1〜3MHz程度の超音波振動子を
用いたネブライザーは、平均粒径5μm、最小粒径0.
8μm程度の霧状化原料を生成し、また噴霧ノズルを用
いたネブライザーは、粒径がそれの1〜2桁大きい。な
お、この程度の粒径を有する霧状化原料は10Torr
以上の圧力において正常に輸送される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなネブライザーを用いたプラズマCVD装置では、
1Torr以下の低い圧力の場合、平均粒径5μm、最
小粒径0.8μm程度の粒径を有する霧状化原料の輸送
が困難となる問題がある。
【0016】また、キャリアガスに輸送されない霧状化
原料が原料供給配管内に滞留して後からくる霧状化原料
を捕獲するため、輸送効率が低く不安定となる問題があ
る。
【0017】一方、ネブライザー近傍は、液体原料の飽
和蒸気圧で平衡しており、霧状化原料が蒸発して気化す
ることはない。なお、TEOSの如き有機液体原料は原
料供給配管の途中に加熱部を設けて気化させることによ
り、輸送効率を向上可能である。これに対し、例えば超
電導材料の形成に用いられる硝酸塩の水溶液原料の如き
固体の溶液原料は、加熱部で脱溶媒され微粒子化された
原料が原料供給配管内に滞留するため、輸送効率の向上
が困難となっている。
【0018】また、霧状化原料や微粒子化原料の滞留を
阻止するために原料供給配管を太くすることが考えられ
る。しかし、太い原料供給配管は余分な原料蒸気を反応
容器に輸送して反応容器内の圧力を上昇させることか
ら、1Torr以下の低い反応圧力を維持するための巨
大な真空ポンプを反応容器に設ける必要を生じさせるた
め、非実用的である問題がある。
【0019】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、液体原料の霧状化を反応容器内で行うことにより、
霧状化原料の輸送効率を高め、低圧下でも安定に膜を生
成し得るCVD装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、霧状化原料を反応容器内に供給すると共に、該霧状
化原料を前記反応容器内に配置されて基材を保持する基
材保持台に向けて供給することにより、前記基材に薄膜
を形成するCVD装置において、所定の量の液体原料を
前記反応容器内に供給する液体原料供給手段と、この液
体原料供給手段から供給される液体原料を霧状化して前
記霧状化原料を作成し、当該霧状化原料を前記基材に向
けて噴射する霧状化原料噴射手段とを備えたCVD装置
である。
【0021】また、請求項2に対応する発明は、上記霧
状化原料噴射手段が前記基材保持台に対して鉛直方向に
配置されるCVD装置である。
【0022】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応するCVD装置において、前記
霧状化原料噴射手段が、前記液体原料を霧状化するため
の超音波振動子を備えたCVD装置である。
【0023】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、液体原料供給手段が所定の
量の液体原料を反応容器内に供給し、霧状化原料噴射手
段がこの液体原料供給手段から供給される液体原料を霧
状化して霧状化原料を作成し、当該霧状化原料を基材に
向けて噴射するので、液体原料の霧状化を反応容器内で
行うことにより、霧状化原料の輸送効率を高め、低圧下
でも安定に膜を生成することができる。
【0024】また、請求項2に対応する発明は、上記霧
状化原料噴射手段が基材保持台に対して鉛直方向に配置
されるので、請求項1の作用に加え、重力の作用によ
り、一層霧状化原料の輸送効率を向上させることができ
る。
【0025】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する発明の霧状化原料噴射手段
が液体原料を霧状化するための超音波振動子を備えてい
るので、液体原料を非常に細かい粒径に霧状化できるこ
とにより、輸送効率を一層向上させて反応圧力の低圧化
を図り、もって、膜生成過程の低温化を図ることができ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例に係るCVD装置
の構成を示す模式図であり、図2はこのCVD装置に適
用されるネブライザーの構成を示す断面図である。この
CVD装置は、円筒状に形成された容器本体1を有し、
且つこの容器本体1の上部を密閉する上部フランジ2a
及び容器本体1の下部を密閉する下部フランジ2bを備
えた真空反応容器3が設けられている。なお、aの添字
は上部側に対応する構成要素を示し、bの添字は下部側
に対応する構成要素を示す。
【0028】真空反応容器3は、上部フランジ2aから
上部真空バルブ4aを介して真空ポンプ5に接続され、
且つ下部フランジ2bから下部真空バルブ4bを介して
真空ポンプ5に接続されている。この真空ポンプ5はロ
ータリーポンプを使用するが、排気速度の向上のため、
ロータリーポンプの他にメカニカルブースターポンプ、
油拡散ポンプ又はターボ分子ポンプ等を設けてもよい。
【0029】また、真空反応容器3は、上部フランジ2
aの中央部に上部ネブライザー(霧状化原料噴射手段)
6aが取り付けられ、下部フランジ2bの中央部に下部
ネブライザー(霧状化原料噴射手段)6bが取付けられ
ている。なお、成膜時には、上部及び下部ネブライザー
6a,6bのいずれか一方のみが駆動され、他方のネブ
ライザーは停止される。
【0030】また、上部及び下部ネブライザー6a,6
bは、図2に示すように、圧電セラミックス7を金属電
極8で挟み込んでなる超音波振動子9を有し、この超音
波振動子9の周辺部を弾性体であるエラストマー10が
支持することにより、気密構造を持って上部及び下部フ
ランジ6a,6bに取付可能となっている。なお、超音
波振動子9は真空反応容器1の内側に位置して1.6〜
1.75MHzの発振周波数で振動し、対応する上部又
は下部キャピラリー11a,11bから供給される液体
原料を瞬間的に霧状化する機能をもっている。
【0031】上部キャピラリー11aは上部フランジに
設けられ、例えば内径0.5mm程度のステンレス管で
あって、一端部が超音波振動子9に近接して配置され、
他端部が上部フランジ2aに設けられた上部フィードス
ルー12aを通して真空反応容器3外に導出され、且つ
この真空反応容器3外に設けられた上部原料バルブ13
aを介して液体用定量ポンプ14に連結されている。
【0032】なお、下部キャピラリー11bは上部キャ
ピラリー11aと同様に構成されたものであり、一端部
が超音波振動子9に近接して配置され、他端部が下部フ
ランジ2bに設けられた下部フィードスルー12bを通
して真空反応容器3外に導出され、且つこの真空反応容
器3外に設けられた下部原料バルブ13bを介して液体
用定量ポンプ14に連結されている。
【0033】ここで、上部及び下部キャピラリー11
a,11b並びに液体用定量ポンプ14は液体原料供給
手段を構成している。また、上部及び下部キャピラリー
11a,11bは、真空反応容器内においては蒸発潜熱
による液体原料の氷化を阻止するために防水処理の施さ
れた上部又は下部シースヒータ15a,15bが巻付け
られている。
【0034】液体用定量ポンプ14は、液体原料を保持
する液体原料容器16に接続され、液体原料容器16内
の液体原料を例えば毎分1mlの流量で上部又は下部キ
ャピラリー11a,11bに供給するものであり、ここ
ではペリスタルティック(ぜんどう)ポンプを使用して
いる。なお、液体原料容器16は、例えば硝酸銅三水和
物、塩化第二銅二水和物及び硝酸イットリウム六水和物
を5:1:1のモル比で混合してなる混合物の0.5m
ol/l水溶液を液体原料として保持している。
【0035】一方、真空反応容器3は、容器本体1のほ
ぼ中央部にリング状に形成された容量結合型の2つのプ
ラズマ電極17が所定の間隔を有して互いに平行に設け
られ、各プラズマ電極17が整合回路18を介して1
3.56MHzの電源周波数及び最大電力1kWの高周
波電力を有する高周波電源19に連結されている。
【0036】また、真空反応容器3は、各プラズマ電極
17近傍に反応ガスとしての酸素を導入する反応ガス導
入口(図示せず)が設けられている。
【0037】さらに、真空反応容器3の上部及び下部フ
ランジ2a,2bはOリングを有するOリングシール部
20a又は20bが設けられ、このOリングシール部2
0a,20bにより、基材支持台21の支柱22を保持
可能としている。なお、成膜時には、上部又は下部フラ
ンジ2a,2bのいずれか一方のOリングシール部20
a又は20bにのみ、基材支持台21の支柱22が保持
され、他方のOリングシール部20b又は20aは閉塞
される。
【0038】基材支持台21は下部が支柱22に支持さ
れた支持台本体23を有している。支持台本体23は真
空反応容器3の内径よりも小さい径の円板状に形成さ
れ、薄膜が形成される基材としてのポリエステルフィル
ム24を保持する機能をもっている。なお、基材支持台
21は、上部及び下部ネブライザー6a,6bのうち、
駆動される方のネブライザーを保持するフランジとは反
対側のフランジに保持される。すなわち、駆動されるネ
ブライザーと基材支持台21とは互いに対向して鉛直方
向に配置される。
【0039】次に、以上のように構成されたCVD装置
の動作を説明する。
【0040】なお、始めに上部ネブライザー6aにより
霧状化された液体原料を下方のポリエステルフィルム2
4に供給するデポジションダウン方式を述べ、続いて下
部ネブライザー6bにより霧状化された液体原料を上方
のポリエステルフィルム24に供給するデポジションア
ップ方式を説明する。
【0041】デポジションダウン方式の場合、基材支持
台21の支柱22が下部フランジ2bのOリングシール
部20bに保持されると共に、支持台本体23にポリエ
ステルフィルム24が載置される。また、上部真空バル
ブ4aが閉状態とされ、下部真空バルブ4bが開状態と
されて真空ポンプ5が下部フランジ2bから真空反応容
器3を真空排気する。
【0042】真空反応容器3が所定の真空度に到達する
と、各プラズマ電極17に200Wの高周波電力が投入
されると共に、上部ネブライザー6aの超音波振動子9
が駆動される。また、真空反応容器3では、反応ガス導
入口から酸素が導入されて真空度が0.1Torr程度
になる。
【0043】このとき、下部原料バルブ13bが閉状態
とされると共に、上部原料バルブ13aが開状態とさ
れ、しかる後、液体用定量ポンプ14が駆動される。液
体用定量ポンプ14は液体原料容器16内の液体原料を
毎分1mlの割合で上部キャピラリー11aに供給し、
上部キャピラリー11aはこの液体原料を上部ネブライ
ザー6aの超音波振動子9に供給する。
【0044】上部ネブライザー6aは、この液体原料を
超音波振動子9に触れた瞬間に霧状化して下方の基材支
持台21に向けて噴射する。
【0045】噴射された液体原料は、容器本体1中央の
プラズマ電極17間を通過する際に、プラズマ反応を発
生して活性化され、プラズマ電極17の下方に配置され
たポリエステルフィルム24に到達すると共に、このポ
リエステルフィルム24上に銅酸化物の薄膜Cu6 YO
8-z Clを生成する。
【0046】なお、このような薄膜生成過程において
は、ポリエステルフィルム24を熱によって損傷又は変
形させることなく、1分間の堆積時間で1μmの膜厚を
得ることができた。
【0047】次に、デポジションアップの場合について
説明する。
【0048】まず、基材支持台21の支柱22が、図1
の破線に示すように上部フランジ2aのOリングシール
部20aに保持されると共に、支持台本体23にポリエ
ステルフィルム24が保持される。また、上部真空バル
ブ4aが開状態とされ、下部真空バルブ4bが閉状態と
されて真空ポンプ5が上部フランジ2aから真空反応容
器3を真空排気する。
【0049】真空反応容器3が所定の真空度に到達する
と、各プラズマ電極17に200Wの高周波電力が投入
されると共に、下部ネブライザー6bの超音波振動子9
が駆動される。また、真空反応容器3では、反応ガス導
入口から酸素が導入されて真空度が1Torr程度にな
る。
【0050】このとき、下部原料バルブ13bが開状態
とされると共に、上部原料バルブ13aが閉状態とさ
れ、しかる後、液体用定量ポンプ14が駆動される。液
体用定量ポンプ14は液体原料容器16内の液体原料を
毎分1mlの割合で下部キャピラリー11bに供給し、
下部キャピラリー11bはこの液体原料を下部ネブライ
ザー6bの超音波振動子9に供給する。
【0051】下部ネブライザー6bは、この液体原料を
超音波振動子9に触れた瞬間に霧状化して上方の基材支
持台21に向けて噴射する。
【0052】噴射された液体原料は、容器本体3中央の
プラズマ電極17間を通過する際に、プラズマ反応を発
生して活性化され、プラズマ電極17の上方に配置され
たポリエステルフィルム24に到達すると共に、このポ
リエステルフィルム24表面に銅酸化物の薄膜Cu6 Y
O8-z Clを生成する。
【0053】また、このような薄膜生成過程において
は、例えば1分間の堆積時間で0.5μmの膜厚を得る
ことができ、さらに、輸送過程において重力及び輸送距
離により粒径を選別しているので、上記薄膜を緻密、且
つ平滑に生成することができる。
【0054】上述したように本実施例によれば、液体用
定量ポンプ14及びキャピラリー11a,11bが所定
の量の液体原料を真空反応容器3内に供給し、上部又は
下部ネブライザー6a,6bがこのキャピラリー11
a,11bから供給される液体原料を霧状化して基材で
あるポリエステルフィルム24に向けて噴射するように
したので、従来とは異なり液体原料の霧状化を反応容器
内で行うことにより、従来の原料供給配管を削除して霧
状化原料の輸送効率を高めたので、1Torr以下の低
圧下でも安定に膜を生成することができる。
【0055】また、本実施例によれば、低圧下で放電を
発生させるため、汎用品の13.56MHzの高周波電
源19を用いて、容易に安定な放電を得ることができ
る。
【0056】また、本実施例によれば、ネブライザー6
a,6bを基材保持台21に対して鉛直方向に配置する
ようにしたので、重力を有効に利用することができる。
すなわち、デポジションダウン方式のとき、キャリアガ
スを流さずに0.1Torr以下の低圧力にしても、霧
状化原料が重力によりポリエステルフィルム24まで輸
送されるようにしたので、成膜速度の向上を図ることが
できると共に、低圧下でも安定的に膜を生成させること
ができる。
【0057】一方、デポジションアップ方式のとき、重
力及び輸送距離によって粒径が選別された霧状化原料が
ポリエステルフィルム24まで輸送されるようにしたの
で、緻密かつ平滑に膜を堆積させることができる。な
お、選別される粒径は、液体原料の供給流量、反応圧
力、基材保持台の位置を変化させることにより制御でき
るため、この制御に伴って、膜質を管理することができ
る。
【0058】また、本実施例によれば、上部又は下部ネ
ブライザー6a,6bを用いて液体原料を霧状化して供
給するので、単純気化法、バブリング法、ベーパーライ
ザー法などの他の気化供給法とは異なり、原料蒸気圧に
影響されることなく、容易に原料の組成を制御すること
ができる。
【0059】さらに、本実施例によれば、上部及び下部
ネブライザー6a,6bが液体原料を霧状化するための
超音波振動子9を備えることにより、噴霧ノズルの場合
より1〜2桁小さい0.1〜10μmという非常に細か
い粒径の霧状化原料を得ることができるようにしたの
で、輸送効率を一層向上させて反応圧力の低圧化を図
り、もって、膜生成過程の低温化を図ることができる。
【0060】なお、上記実施例では、超音波振動子9を
用いる上部又は下部ネブライザー6a,6bを適用した
場合について説明したが、これに限らず、噴霧ノズルを
用いるネブライザーを適用した構成としても、本発明を
同様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0061】また、上記実施例では、上部又は下部ネブ
ライザー6a,6bを基材保持台21に対して鉛直方向
に配置する場合について説明したが、これに限らず、ネ
ブライザーを真空反応容器の側壁に配置する構成として
も、本発明を同様に実施して同様の効果を得ることがで
きる。
【0062】さらに、上記実施例では、液体用定量ポン
プ24としてペリスタルティックポンプを使用する場合
について説明したが、これに限らず、他の液体用定量ポ
ンプを使用するようにしても、本発明を同様に実施して
同様の効果を得ることができる。
【0063】また、上記実施例では、プラズマ電極17
をリング状に形成された容量結合型のものとした場合に
ついて説明したが、これに限らず、プラズマ電極を平行
平板の容量結合型又はコイルを用いた誘導結合型のもの
としても、本発明を同様に実施して同様の効果を得るこ
とができる。
【0064】さらに、上記実施例では、高周波電源19
の電源周波数を13.56MHzとした場合について説
明したが、これに限らず、1kHz〜200MHzまで
の任意の値の電源周波数を用いる構成としても、本発明
を同様に実施して同様の効果を得ることができる。ま
た、導波管を用いてマイクロ波放電を起こすことにより
プラズマを発生させる構成としても、本発明を同様に実
施して同様の効果を得ることができる。
【0065】また、上記実施例では、基材支持台21に
温度調整機構を設けない場合について説明したが、これ
に限らず、基材支持台にシースヒータあるいは赤外線ラ
ンプヒータ等の加熱機構や水冷等の冷却機構を付加する
ことにより、基材温度を調整する構成としても、本発明
を同様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0066】さらに、上記実施例では、ポリエステルフ
ィルム24上に銅酸化物薄膜を生成する場合について説
明したが、これに限らず、他の基材と他の液体原料とを
用いることにより、他の基材上に他の薄膜を生成するよ
うにしても、本発明を同様に実施して同様の効果を得る
ことができる。
【0067】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
液体原料供給手段が所定の量の液体原料を反応容器内に
供給し、霧状化原料噴射手段がこの液体原料供給手段か
ら供給される液体原料を霧状化して霧状化原料を作成
し、当該霧状化原料を基材に向けて噴射するようにした
ので、液体原料の霧状化を反応容器内で行うことによ
り、霧状化原料の輸送効率を高め、低圧下でも安定に膜
を生成できるCVD装置を提供できる。
【0069】また、請求項2に対応する発明は、上記霧
状化原料噴射手段が基材保持台に対して鉛直方向に配置
されるようにしたので、請求項1の効果に加え、重力の
作用により、一層霧状化原料の輸送効率を向上できるC
VD装置を提供できる。
【0070】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2の発明の霧状化原料噴射手段が液体原
料を霧状化するための超音波振動子を備えるようにした
ので、液体原料を非常に細かい粒径に霧状化できること
により、輸送効率を一層向上させて反応圧力の低圧化を
図り、もって、膜生成過程の低温化を図ることができる
CVD装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るCVD装置の構成を示
す模式図。
【図2】同実施例におけるネブライザーの構成を示す断
面図
【符号の説明】
1…容器本体、2a…上部フランジ、2b…下部フラン
ジ、3…真空反応容器、4a…上部真空バルブ、4b…
下部真空バルブ、5…真空ポンプ、6a…上部ネブライ
ザー、6b…下部ネブライザー、7…圧電セラミック
ス、8…金属電極、9…超音波振動子、10…エラスト
マー、11a…上部キャピラリー、11b…下部キャピ
ラリー、12a…上部フィードスルー、12b…下部フ
ィードスルー、13a…上部原料バルブ、13b…下部
原料バルブ、14…液体用定量ポンプ、15a…上部シ
ースヒータ、15b…下部シースヒータ、16…液体原
料容器、17…プラズマ電極、18…整合回路、19…
高周波電源、20a,20b…Oリングシール部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 霧状化原料を反応容器内に供給すると共
    に、該霧状化原料を前記反応容器内に配置されて基材を
    保持する基材保持台に向けて供給することにより、前記
    基材に薄膜を形成するCVD装置において、 所定の量の液体原料を前記反応容器内に供給する液体原
    料供給手段と、 この液体原料供給手段から供給される液体原料を霧状化
    して前記霧状化原料を作成し、当該霧状化原料を前記基
    材に向けて噴射する霧状化原料噴射手段とを備えたこと
    を特徴とするCVD装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のCVD装置において、 前記霧状化原料噴射手段は、前記基材保持台に対して鉛
    直方向に配置されることを特徴とするCVD装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のCVD装置
    において、 前記霧状化原料噴射手段は、前記液体原料を霧状化する
    ための超音波振動子を備えたことを特徴とするCVD装
    置。
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