JPH07127414A - 2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの潤滑油供給装置

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JPH07127414A
JPH07127414A JP5277056A JP27705693A JPH07127414A JP H07127414 A JPH07127414 A JP H07127414A JP 5277056 A JP5277056 A JP 5277056A JP 27705693 A JP27705693 A JP 27705693A JP H07127414 A JPH07127414 A JP H07127414A
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JP
Japan
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lubricating oil
flow rate
working medium
engine
temperature
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JP5277056A
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English (en)
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Tsuyoshi Kamiya
剛志 神谷
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00—Other engines
    • F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12—Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より低コストで潤滑油流量の制御が可能であ
り、また電子制御手段の異常時におけるフェールセーフ
対策を実現できる2サイクルエンジンの潤滑油供給装置
を提供する。 【構成】 潤滑油を吐出するオイルポンプ2と、該オイ
ルポンプ2からの潤滑油流量を制御する流量制御機構3
とを備えた2サイクルエンジンの潤滑油供給装置1にお
いて、上記流量制御機構3が、温度変化により体積の増
減する作動媒体25からなる駆動手段23を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクルエンジンの
潤滑油供給装置に関し、詳細にはオイルポンプからの潤
滑油流量を可変制御する流量制御機構の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】2サイクルエンジンの潤滑油供給装置と
して、潤滑油を吐出するオイルポンプと、該オイルポン
プからの潤滑油流量を制御する流量制御機構とを備えた
ものがある。上記オイルポンプとしては、エンジンのク
ランク軸の回転によりプランジャを往復駆動するように
したタイプのものが一般的であり、この場合に、上記流
量制御機構として、上記プランジャのストロークをステ
ップモータによって回転駆動されるカムによって可変制
御するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記ステップ
モータを利用して潤滑油流量を制御するものでは、ステ
ップモータが高価であることから装置全体のコストが増
加する問題がある。従ってよりコスト低減が図れる流量
制御機構が要請されている。
【0004】また上記ステップモータを利用したものに
限られることではないが、これらの流量制御機構をマイ
クロコンピュータ等によって電子制御するような場合、
上記マイクロコンピュータ等の異常時(暴走時)におけ
る対策(フェールセーフ対策)が必須となる。
【0005】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、より低コストで潤滑油流量の制御が可能であ
り、また電子制御手段の異常時におけるフェールセーフ
対策を実現できる2サイクルエンジンの潤滑油供給装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、潤滑
油を吐出するオイルポンプと、該オイルポンプからの潤
滑油流量を制御する流量制御機構とを備えた2サイクル
エンジンの潤滑油供給装置において、上記流量制御機構
が、温度変化により体積の増減する作動媒体からなる駆
動手段を備えていることを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、上記駆動手段が、エン
ジンの運転状態に応じて供給電力が制御されるヒータに
よって上記作動媒体の温度を可変制御するように構成さ
れていることを特徴としており、請求項3の発明は、上
記駆動手段が、温度制御に異常が発生したとき又は停止
されたとき、温度低下に伴って潤滑油流量を最大側に調
整するように構成されていることを特徴としている。さ
らに請求項4の発明は、上記駆動手段が、エンジンの温
度を用いて作動媒体の温度を変化させるように構成され
ていることを特徴としている。
【0008】請求項5の発明は、請求項1の発明におけ
る作動媒体をフェールセーフ対策に採用したものであ
り、上記オイルポンプが、エンジン回転によりプランジ
ャを往復動させることにより潤滑油を吐出する方式のも
のであり、上記流量制御機構が、ステップモータにより
上記プランジャのストロークを可変制御するストローク
可変機構と、上記ステップモータの回転をエンジン運転
状態に応じて電子制御するモータ回転電子制御手段と、
上記モータ回転電子制御手段に異常が生じたとき、温度
変化により体積の増減する作動媒体により上記ストロー
ク可変機構を潤滑油流量が最大となる向きに作動させる
異常時駆動手段とから構成されていることを特徴として
いる。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、温度変化で体積が増減す
る作動媒体を利用して流量制御機構を構成したので、ス
テップモータを使用した場合に比較してよりローコスト
で潤滑油の流量制御を実現できる。
【0010】この場合に、請求項2の発明では、上記駆
動手段が、エンジンの運転状態に応じて供給電力が制御
されるヒータによって作動媒体の温度を可変制御するよ
うに構成されているので、エンジンの運転状態に応じた
潤滑油流量を得ることができ、また請求項3の発明で
は、上記駆動手段が、温度制御の停止等による作動媒体
温度の低下に伴って潤滑油流量を最大側に調整するよう
に構成されているので、何らかの理由でヒータ電源がオ
フした場合等には安全側に移行するのでフェールセーフ
対策が実現される。
【0011】さらにまた請求項4の発明では、上記駆動
手段が、エンジンの温度を用いて作動媒体の温度を変化
させるように構成されているので、流量制御をより簡単
な構造でかつより低コストに行うことができる。
【0012】請求項5の発明では、ステップモータの回
転を電子制御する手段(CPU)に異常が発生した場合
は、異常時駆動手段が、作動媒体によりストローク可変
機構を潤滑油流量が最大となる向きに作動させるので、
フェールセーフ対策を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図6は請求項1〜3の発明の一実
施例(第1実施例)による2サイクルエンジンの潤滑油
供給装置を説明するための図であり、図1はオイルポン
プの断面側面図、図2は図1のII-II 線断面図、図3は
本実施例装置の制御装置を示すブロック図、図4,図5
は上記本実施例装置の動作を説明するためのタイムチャ
ート図、図6はその動作を説明するためのフローチャー
ト図である。
【0014】これらの図において、1は図示しない2サ
イクルエンジンに潤滑油を供給するオイルポンプであ
り、該ポンプ1は、潤滑油を吸い込み、吐出するポンプ
本体2と、該ポンプ本体2からの潤滑油流量を調節する
流量制御機構3とで構成されている。
【0015】上記ポンプ本体2は以下の構造を有してい
る。上ケース4aと下ケース4bとをボルト5で結合し
てなる円筒状のケース4内に円筒状の回転筒9を回転可
能に挿入配置し、該回転筒9内に、プランジャ16を回
転不能かつ軸方向移動可能に挿入するとともに、該プラ
ンジャ16のストロークを規制するストローク規制ピン
17を軸方向に移動可能に挿入する。さらに上記上ケー
ス4aの側部に上記エンジンで回転駆動され、上記回転
筒9を回転駆動する駆動軸6を図1紙面直角方向に挿入
配置する。上記駆動軸6の外周に形成された駆動歯6a
は上記回転筒9に係合ピン8により固着された歯車7の
従動歯7aに噛合している。上記ステップ規制ピン17
は付勢ばね21で常時上方に付勢されている。
【0016】上記回転筒9の内面と上記プランジャ1
6,及びストローク規制ピン17の対向端面とで囲まれ
た空間が油圧室10となっている。この油圧室10は、
上記回転筒9の回転に応じて該回転筒9の連通孔9aを
介して上記上ケース4aの吸込み室11又は吐出室12
に連通する。なお、11a,12aはそれぞれ上記各室
11,12に連通する吸込み口,吐出口であり、この吸
込み口11aは上記下ケース4bに形成された潤滑油供
給口18に図示しないオイル通路を介して連通してい
る。
【0017】上記歯車7の下面にはカム13が一体形成
されており、該カム13にはカム棒14が摺接してい
る。該カム棒14は上記プランジャ16に挿通固定され
ており、またこのカム棒14は付勢ばね15により図示
上方向に付勢されている。この構成により、上記プラン
ジャ16は、上記回転筒9の回転に応じて上記カム13
によって図示上下方向に作動される。
【0018】上記流量可変機構3は、上記上ケース4a
の上端面に装着されたカバー19内に支持軸24を挿入
固定し、該支持軸24でカム20の摺動孔20aを軸方
向に摺動可能に支持し、該カム20の駆動ピン20bを
カバー19に形成されたガイド孔19a内に挿入し、該
駆動ピン20bに駆動機構23を接続した構造のもので
ある。上記カム20は横断面円形のもので、上記ストロ
ーク規制ピン17を最高位置に位置させてプランジャ1
6のストロークを最大とする小径部20cと、ここから
徐々に径を大きくして上記プランジャ16のストローク
を徐々に小さく規制するテーパ部20dとを備えてい
る。
【0019】上記駆動機構23は、上記カバー19内に
形成された収容室19b内に温度上昇により体積膨張す
る作動媒体(ワックス)25を充填し、該作動媒体25
内にヒータ26を挿入配置した構造のものである。上記
作動媒体25は、温度上昇により体積が膨張し、上記カ
ム20を図2左方(潤滑油流量が減少する方向)に前進
させ、温度降下により体積が収縮し、上記カム20を図
2右方(潤滑油量が増大する方向)に後退させる。そし
て上記ヒータ26への供給電力は流量制御装置27によ
ってエンジン運転状態に応じて制御される。なお、19
cは、上記作動媒体25の冷却を迅速にして、特に潤滑
油流量を増加させる場合の応答性を向上させるための冷
却フィンである。
【0020】上記流量制御装置27には、図3に示すよ
うに、バッテリ28が電源スイッチ29を介して接続さ
れており、またエンジンに配設されたエンジン回転検出
センサ30からのエンジン回転数信号f1と、スロット
ルポジションセンサ31からのスロットル開度信号f2
が入力されている。
【0021】上記流量制御装置27はその内部に、上記
バッテリ電源が供給される電源回路32と、上記エンジ
ン回転数信号f1及びスロットル開度信号f2がA/D
変換して入力され、潤滑油流量をエンジン運転状態に応
じて制御する流量制御手段として機能するマイクロコン
ピュータ(CPU)33と、該CPU33に接続されて
CPU33の異常を検出するウォッチドッグ回路(異常
検出手段)34と、異常時にモノマルチ信号を出力する
モノマルチ回路35と、上記ヒータ26への電力供給
を、上記モノマルチ回路35の出力がローの正常時には
CPU33の出力に応じたものとし、モノマルチ回路3
5の出力がハイの異常時には停止する切換制御回路(異
常時制御手段)36とを備えている。
【0022】次に本実施例の作用効果について説明す
る。まずオイルポンプ1の動作について説明すれば、エ
ンジンの回転により駆動軸6が回転筒9及びカム13を
回転駆動し、該カム13及びばね15が上記カム棒14
を図示上下方向に移動させる。この場合、上記回転筒9
の連通孔9aが上記吸い込み室11と連通すると、上記
プランジャ16が図示下方向に移動し、上記油圧室10
内が負圧になり、潤滑油が油圧室10内に吸い込まれ
る。そして上記カム13の凹部がカム棒14と一致する
とプランジャ16がばね力によって図示上方に移動し、
またこのとき上記連通孔9aが吐出室12と連通し、上
記吐出口12aより潤滑油が吐出されてエンジンに供給
される。
【0023】ここで潤滑油供給量は、上記プランジャ1
6のストロークにより決定され、該ストロークは上記駆
動機構23によってカム20を軸方向に前後移動させ
て、上記ストローク規制ピン17の位置を上下方向に移
動させることにより制御される。具体的には、図2に示
すようにカム20が後退端位置にあり、ストローク規制
ピン17がカム20の小径部20cに接している場合は
プランジャ16のストロークは最大であり、該ポンプ一
回転当たりの潤滑油流量は最大である。一方、図2にお
いてカム20が前進するほどテーパ部20dの大径側が
ストローク規制ピン17に接し、プランジャストローク
が小さくなり、潤滑油流量は減少する。
【0024】そしてカム20の前後位置はヒータ26へ
の給電量を流量制御装置27で制御することによって行
われる。この給電制御を図3〜図6に沿って説明する。
なお、図中、aは制御装置27が正常時のウォッチドッ
クパルス周期(固定値)、bは制御装置27に異常が生
じたと判定する場合の基準となるウォッチドックパルス
周期(固定値)であり、またcは異常時に出力されるモ
ノマルチ回路35のモノマルチ信号の設定値である。ま
たT1はウォッチドックカウンタ、T2はモノマルチカ
ウンタである。
【0025】まず、上記制御装置27の正常時,異常時
の切り換え制御を図3に基づいて説明する。CPU33
から、エンジン回転数信号f1,スロットルカイド信号
f2等に応じたマイコンヒータ出力(パルス信号)が出
力される。そしてウォッチドックパルス周期がaである
正常時には、モノマルチ回路35の信号がローであるの
で、切換え制御回路36において、ノット回路36aに
より反転信号がハイとなり、アンド回路36bを介して
マイコンヒータ出力がヒータ26に供給される。このヒ
ータ26の発熱により作動媒体25の体積が変化し、こ
れによりカム20が前後方向に移動し、プランジャスト
ロークが変化し、潤滑油流量がエンジン運転状態に応じ
た量に制御される。
【0026】一方、ウォッチドックパルス周期がb以上
の異常時には、リセット信号がハイとなってモノマルチ
信号がハイとなり、切り換え制御回路36の出力が常時
ローとなり、ヒータ26への電力供給は遮断される。こ
れにより作動媒体25が収縮し、カム20が後退し、プ
ランジャストロークが大きくなり、潤滑油流量が増加す
る。
【0027】次に上記制御装置27によるヒータ25へ
の給電制御動作を図4〜図6に基づいて説明する。上記
制御装置27による制御動作ががスタートすると、ウォ
ッチドックカウンタT1及びモノマルチカウンタT2が
リセットされ(ステップS1)、電源状態の異常の有無
が判定され(ステップS2)、電源が正常の場合は、タ
イマT1,T2がカウントアップされ(ステップS
3)、モノマルチカウンタT2のカウント値がモノマル
チ信号設定値cと比較される(ステップS4)。この場
合はスタート当初であるからT2<cであり、仮異常状
態と判断され、これにより上述のモノマルチ信号がハイ
となり、切換え制御回路36の出力が常時ローとなって
マイコン制御はオフとなる(ステップS9)。これによ
りヒータ26への通電は遮断され、カム20は最大スト
ローク位置に移動する(ステップS10,S11)。
【0028】そしてステップS7に移行し、ウォッチド
ックパルスの入力の有無が判定され、該パルスが入力さ
れない場合はステップS12においてウォッチドックカ
ウンタ値T1が異常時ウォッチドックパルス周期bと比
較され、T1<bの場合はステップS2に戻り、ステッ
プS3,S4,S9〜11,S7の経路でフローが流れ
る。そして、ウォッチドックパルスが入力されると、ウ
ォッチドックタイマT1がリセットされ(ステップS
7,S8)、ステップS2に戻り、モノマルチカウンタ
値T2がモノマルチ信号設定値cを越えると、ステップ
S5において正常時におけるマイコンヒータ出力パルス
によってヒータ26に給電され(ステップS6)、この
後はステップS2〜S8に沿って正常時の給電制御が行
われる。
【0029】一方、ステップS2において電源が遮断さ
れる等の何らかの電源異常が判断されると、ヒータ26
への電源供給がオフされ(ステップS15)、これによ
り作動媒体26が温度低下により収縮してカム20を後
退させ、該カム20の小径部20cがストローク規制ピ
ン17に当接し、その結果、プランジャストロークが最
大となり、潤滑油流量が増加する。
【0030】また、制御装置27のCPU33に異常が
発生すると、ストロークS12でウォッチドックカウン
タ値T1が異常時周期bより大となり、マイコンリセッ
ト信号がローとなってモノマルチ信号がハイとなるとと
もに、両タイマT1,T2がリセットされる(ステップ
S13,S14)。そしてステップS2に戻り、ステッ
プS4でT2<cと判定され、異常時制御に切り換えら
れ、ヒータ電力は遮断される(ステップS9,S1
0)。これにより作動媒体25が収縮してカム20を後
退端に移動させ、その結果プランジャストロークが最大
となり、オイルポンプ1回転当たりの吐出量は最大とな
る。なお、再びウォッチドックパルスが入力されるとマ
イコンヒータ出力により制御される正常制御状態に戻
る。
【0031】このように本実施例では、ヒータ26への
電力供給量を制御し、作動媒体25の体積を膨張収縮さ
せてカム20を前後移動させ、もってプランジャストロ
ークを制御するようにしたので、上述のステップモータ
を用いてカムを回転制御するようにしたものに比較して
構造が簡素であり、コストの低減を図ることができる。
【0032】また本実施例では、エンジンの運転状態に
応じてヒータ電力を制御するようにしたので、エンジン
運転状態に応じた潤滑油供給量を得ることができる。
【0033】さらにまた本実施例では、CPU33に異
常が発生した場合、及び電源に異常が発生した場合は、
ヒータ26への電力供給を遮断し、作動媒体25を収縮
させてカム20をプランジャストローク最大位置に移動
させるようにしたので、CPU33,電源異常時には潤
滑油流量を増加させる安全側に移行でき、フェールセー
フ対策が実現できる。
【0034】図7,図8は、請求項3の発明の一実施例
(第2実施例)に係る潤滑油供給装置を説明するための
図であり、図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本第2実施例は、駆動機構23における熱源としてエン
ジン温度を利用した例である。
【0035】本第2実施例では、エンジンの熱を伝達す
るためのヒートパイプ38の一端部38aを上記作動媒
体25内に挿入埋設し、他端部38bをエンジン39の
シリンダボディ40内に挿入埋設している。上記ヒート
パイプ38の他端部38bはシリンダボディ40の排気
ポート40a側に位置し、かつシリンダライナ41の外
面に沿うように気筒軸方向に延びている。
【0036】本第2実施例によれば、エンジン始動直後
等のシリンダ温度が低い状態では、作動媒体25は収縮
状態にあることからカム20を図7に実線で示す位置に
後退させており、そのためプランジャストロークが小さ
い状態に規制され、潤滑流量は比較的少ない。
【0037】一方、シリンダ温度が上昇するにつれて、
作動媒体25が膨張してカム20を同図に二点鎖線で示
す位置に前進させる。これによりストローク規制ピン1
7にカム20の小径部20c側が当接し、徐々にプラン
ジャストロークが増大し、潤滑油流量が増加する。
【0038】このように本第2実施例では、エンジンの
熱を利用して作動媒体25を膨張収縮させるようにした
ので、極めて簡単な構造によってエンジン温度が高くな
るほど、つまりエンジン運転条件が過酷になるほど多量
の潤滑油を供給できる。
【0039】図9〜図12は請求項5の発明の一実施例
(第3実施例)による潤滑油供給装置を説明するための
図であり、図中、図2と同一符号は同一又は相当部分を
示す。本第3実施例は作動媒体をフェールセイフ対策に
利用した例である。
【0040】図において、44はプランジャストローク
制御用のカムであり、これは小径部44aと、テーパ部
44bと、螺旋カム部44cとから構成されている。こ
の螺旋カム部44cは、図11に示すように、上記小径
部44aと同径から徐々に大径となる螺旋状をなしてお
り、最大径部分には段部44dが形成されている。また
上記テーパ部44bは上記螺旋カム部44cと小径部4
4aとを滑らかに連続させている。
【0041】上記カム44はカバー19の側面に固定さ
れたステップモータ43の出力軸43aに軸方向摺動可
能にかつ共に回転するように装着されている。また該カ
ム44の反モータ側には駆動穴44eが軸芯に沿って形
成されており、該駆動穴44e内にはカバー19の収容
室19bから延長されたガイド筒部19dが軸方向に摺
動可能に挿入されている。上記駆動穴44e,ガイド筒
部19d及び上記収容室19b内には作動媒体25が充
填されている。
【0042】本第3実施例における通常運転状態では、
ヒータ26の発熱により作動媒体25が膨張して駆動穴
44e内容積が増大し、これによりカム44が図示実線
の位置に移動してストローク規制ピン17は螺旋カム部
44cに当接する。そしてステップモータ43がカム4
4を流量制御装置27からの制御信号に応じて回転駆動
する。これによりストローク規制ピン17が上下方向に
移動してプランジャストロークを制御し、その結果、エ
ンジン運転状態に応じた潤滑油流量が得られる。
【0043】一方、CPUあるいは電源に異常発生が発
生すると、ヒータ26への電力が遮断され、これにより
作動媒体25が収縮してカム44を図示二点鎖線の位置
に移動させる。その結果、ストローク規制ピン17の位
置がカム44のテーパ部44bあるいは小径部44aに
当接し、その結果プランジャストロークが大きくなり、
潤滑油流量が増加する。
【0044】このように本第3実施例では、CPUある
いは電源に異常が発生した場合は作動媒体25の収縮に
よりカム22を潤滑油流量が増大する側に移動させるこ
とができ、簡単な構造でフェールセイフ対策を実現でき
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る2サ
イクルエンジンの潤滑油供給装置によれば、温度変化で
体積が増減する作動媒体を利用して流量制御機構を構成
したので、ステップモータを使用した場合に比較してよ
りローコストで潤滑油の流量制御を実現できる効果があ
る。
【0046】上記作動媒体を利用した流量制御機構を構
成するに当たって、請求項2の発明では、上記駆動手段
を、エンジンの運転状態に応じて供給電力が制御される
ヒータによって作動媒体の温度を可変制御するように構
成したので、エンジンの運転状態に応じた潤滑油流量を
確保できる効果がある。
【0047】また請求項3の発明では、上記駆動手段
を、温度制御が停止されたとき、温度低下に伴って潤滑
油流量が最大側に調整されるように構成したので、何ら
かの理由でヒータ電源がオフした場合等は安全側に移行
するというフェールセーフ対策を簡単な構造で実現でき
る効果がある。
【0048】さらにまた請求項4の発明では、上記駆動
手段を、エンジンの温度を用いて作動媒体の温度を変化
させるように構成したので、潤滑油流量制御をさらに簡
単な構造でまた低コストで実現できる効果がある。
【0049】請求項5の発明では、ステップモータの回
転を電子制御する手段(CPU)に異常が発生した場合
は、作動媒体により潤滑油流量を増大させる異常時駆動
手段を設けたので、簡単な構造でフェールセーフ対策を
実現できる効果があり、この異常実施例駆動手段を設け
たことによりステップモータの回転トルクが増大する等
の問題が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明の一実施例(第1実施例)
による2サイクルエンジンの潤滑油供給装置のオイルポ
ンプの断面側面図である。
【図2】上記第1実施例のオイルポンプの流量制御機構
部分の断面正面図である。
【図3】上記第1実施例の制御装置部分のブロック構成
図である。
【図4】上記第1実施例の波形図である。
【図5】上記第1実施例の波形図である。
【図6】上記第1実施例のフローチャート図である。
【図7】請求項4の発明の一実施例(第2実施例)の流
量制御機構部分の断面正面図である。
【図8】上記第2実施例のヒートパイプが配設されたエ
ンジンの断面側面図である。
【図9】請求項5の発明の一実施例(第3実施例)の流
量制御機構部分の断面正面図である。
【図10】上記第3実施例のカムの左側面図である。
【図11】上記第3実施例のカムの正面図である。
【図12】上記第3実施例のカムの右側面図である。
【符号の説明】
2 ポンプ本体(オイルポンプ) 3 流量制御機構 16 プランジャ 23 駆動機構(駆動手段,異常時駆動手段)) 25 作動媒体(ワックス) 26 ヒータ 33 CPU(モータ回転電子制御手段) 34 ウォッチドック回路(異常検出手段) 38 ヒートパイプ(エンジン温度利用による作動媒体
温度変化手段) 43 ステップモータ 44 カム(ストローク可変手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04B 9/04 C 7214−3H 13/00 F 7214−3H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油を吐出するオイルポンプと、該オ
    イルポンプからの潤滑油流量を制御する流量制御機構と
    を備えた2サイクルエンジンの潤滑油供給装置におい
    て、上記流量制御機構が、温度変化により体積の増減す
    る作動媒体からなる駆動手段を備えていることを特徴と
    する2サイクルエンジンの潤滑油供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記駆動手段が、エ
    ンジンの運転状態に応じて供給電力が制御されるヒータ
    によって作動媒体の温度を可変制御するように構成され
    ていることを特徴とする2サイクルエンジンの潤滑油供
    給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記駆動手段
    が、温度制御が停止したとき又は異常となったとき、作
    動媒体の温度を低下させ、該温度低下に伴って潤滑油流
    量を最大側に調整するように構成されていることを特徴
    とする2サイクルエンジンの潤滑油供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記駆動手段が、エ
    ンジンの温度を用いて作動媒体の温度を変化させるよう
    に構成されていることを特徴とする2サイクルエンジン
    の潤滑油供給装置。
  5. 【請求項5】 潤滑油を吐出するオイルポンプと、該オ
    イルポンプからの潤滑油流量を制御する流量制御機構と
    を備えた2サイクルエンジンの潤滑油供給装置におい
    て、上記オイルポンプが、エンジン回転によりプランジ
    ャを往復動させることにより潤滑油を吐出する方式のも
    のであり、上記流量制御機構が、ステップモータにより
    上記プランジャのストロークを可変制御するストローク
    可変手段と、上記ステップモータの回転をエンジン運転
    状態に応じて電子制御するモータ回転電子制御手段と、
    温度変化により体積の増減する作動媒体からなり、上記
    モータ回転電子制御手段に異常が生じたとき上記ストロ
    ーク可変手段を潤滑油流量が最大となる向きに作動させ
    る異常時駆動手段とから構成されていることを特徴とす
    る2サイクルエンジンの潤滑油供給装置。
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