JPH07129014A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JPH07129014A
JPH07129014A JP29763893A JP29763893A JPH07129014A JP H07129014 A JPH07129014 A JP H07129014A JP 29763893 A JP29763893 A JP 29763893A JP 29763893 A JP29763893 A JP 29763893A JP H07129014 A JPH07129014 A JP H07129014A
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JP
Japan
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transfer material
outer diameter
heating
fixing device
rotator
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Pending
Application number
JP29763893A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Goto
正弘 後藤
Koichi Tanigawa
耕一 谷川
Tatsuichi Tsukida
辰一 月田
Satoru Izawa
悟 伊澤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、定着ローラを小径化した場合で
も、逆カールを発生させず、またハーフトーン画像にお
いても画像不良を起こさず、さらに小サイズの転写材で
も確実に波打ちを防止できる加熱定着装置を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 定着ローラ9の外径形状を、中央部から端部
に向かうにつれ徐々に外径が大きくなり、次いで徐々に
外径が小さくなることを繰り返す波状形状する。この様
な波状形状を定着ローラに付与することにより、転写材
幅方向に対し部分的に転写材を外側方向に引っ張る一対
の力aと、その力を打ち消す方向に働く一対の力bが交
互に加わり、ストレスが波状形状の影響で周期的に解放
されているため、端部にストレスが集中することなく波
打ちが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式、静電記
録方式等を採用する画像形成装置に具備される定着装
置、詳しくは、互いに圧接して配設される加熱用回転体
と加圧用回転体とで構成される加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式、静電記録方式等を
採用する画像形成装置に具備される定着装置において
は、未定着トナー像を担持した転写材を、互いに圧接し
て回転する加熱用回転体である定着ローラと加圧用回転
体である加圧ローラとで形成されるニップ部に通過させ
ることにより、転写材上に永久画像として定着させる、
いわゆる加熱ローラ定着装置が広く用いられている。そ
して、このような加熱ローラ定着装置においては、定着
ローラ、加圧ローラの少なくとも一方の外径形状を、そ
の長手方向両端部の外径が最大、中央部の外径が最小と
なるような、いわゆる逆クラウン形状に構成し、上記ニ
ップ部を通過する時に転写材の両端を引っ張ることによ
りシワを防止している。このような構成においては、転
写材を定着ローラ等の長手方向に強制的に引き伸ばすこ
ととなり、その歪みがコシの弱い転写材の両端部に及
び、その結果、転写材の両端部がうねってしまう、いわ
ゆる「波打ち」が生じてしまい、両面印字の時等に画像
品位を損ねる場合があった。
【0003】そこで、特開平2−262684公報にお
いては、逆クラウン形状に構成された加圧ローラの最大
外径部を、その両端部よりも内側に位置させ、ここに相
当する転写材に僅かなスジを形成することにより、転写
材の両端部にコシを持たせ、シワ防止を行いながら上記
波打ちを防止する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、本
発明者等の検討によれば、上記改良提案にあっても、以
下のような不具合が生じることが分かった。
【0005】1.画像形成装置を小型化するために、定
着ローラを小径化した場合にあっては、定着ローラの機
械的強度が減少し、これを加圧ローラと圧接させた際に
弓状に撓んでしまい、これにより転写材の両端部にはよ
り多大な圧力と熱とが及ぶこととなり、転写材の繊維が
大きく引き伸ばされ、出力された転写材が非印字面に沿
って湾曲する、いわゆる逆カールが生じ易くなってしま
う。この逆カールは、特にパソコン用プリンタのように
フェイスダウン排紙が多用される画像形成装置にあって
は、逆カール矯正手段をもってしても完全には除去でき
ず、積載性が良好とは言えず、またフェイスアップ排紙
においては、排紙された転写材が丸まってしまい、著し
く画像品位を損ねることとなってしまう。
【0006】2.上記改良提案は転写材端部に僅かにス
ジを付けることで波打ちを防止していると記載してある
が、このスジは通常の文字画像では殆ど分からないがハ
ーフトーンを印字した時等はスジが認識されてしまう場
合があった。
【0007】3.上記改良提案では最大サイズの転写材
には波打ちに対する効果を発揮できるが、幅が狭い小サ
イズの転写材に関しては効果を得ることが出来ない。
【0008】本発明は、上記問題点を解決し、定着ロー
ラを小径化した場合でも、逆カールを発生させず、また
ハーフトーン画像においても画像不良を起こさず、さら
に小サイズの転写材でも確実に波打ちを防止できる加熱
定着装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願第一発明によれば、
上記目的は、未定着画像が形成された転写材を、所定の
温度に維持された加熱用回転体と、これに圧接された加
圧用回転体との間に形成されたニップ領域を通過させる
ことにより、上記未定着画像を転写材上に永久画像とし
て定着させる加熱定着装置において、上記加熱用回転体
または加圧用回転体の少なくとも一方の外径形状が転写
材通過領域内で徐々に外径が大きくなり、次いで徐々に
外径が小さくなることを繰り返す波状形状を有している
ことにより達成される。
【0010】また、本願第二発明によれば、上記目的
は、未定着画像が形成された転写材を、所定の温度に維
持された加熱用回転体と、これに圧接された加圧用回転
体との間に形成されたニップ領域を通過させることによ
り、上記未定着画像を転写材上に永久画像として定着さ
せる加熱定着装置において、上記加熱用回転体及び加圧
用回転体はその外径形状が転写材通過領域内で徐々に外
径が大きくなり、次いで徐々に外径が小さくなることを
繰り返す波状形状を有しており、加熱用回転体と加圧用
回転体は互いに波の位相が逆になっていることにより達
成される。
【0011】さらに、本願第三発明によれは、上記目的
は、未定着画像が形成された転写材を、所定の温度に維
持された加熱用回転体と、これに圧接された加圧用回転
体との間に形成されたニップ領域を通過させることによ
り、上記未定着画像を転写材上に永久画像として定着さ
せる加熱定着装置において、上記加熱用回転体は、外径
形状変化率が0.02以上の部分を有し、芯金凹部がR
20以上の滑らかな曲線または160度以上の変化角を
有して形成されており、表層離型層には熱収縮PFAチ
ューブを用いることにより達成される。
【0012】また、本願第四発明によれは、上記目的
は、未定着画像が形成された転写材を、所定の温度に維
持された加熱用回転体と、これに圧接された加圧用回転
体との間に形成されたニップ領域を通過させることによ
り、上記未定着画像を転写材上に永久画像として定着さ
せる加熱定着装置において、上記加熱用回転体は、外径
形状変化率が0.02以上の部分を有し、表層離型層に
はフッ素樹脂ディスパージョンを転写塗装することによ
り達成される。
【0013】
【作用】本願第一発明によれば、加熱用回転体または加
圧用回転体の少なくとも一方を、上述のような形状に形
成することにより、転写材の幅方向のストレスを短い周
期で分散させ、複数の転写材サイズに対応して、転写材
の波打ちを防ぐ。また、転写材を幅方向で短い周期で転
写材にコシをもたせるように変形させ、転写材全体に特
定方向の変形力を加えず、カールを減少させる。
【0014】また、本願第二発明によれば、加熱用回転
体と加圧用回転体の形状を上述のように構成すること
で、転写材を定着ローラ形状に倣わせる力が強く働くた
め、上記第一発明で述べた作用がより確実に働き、波打
ち、シワが防止される。また、加熱用回転体と加圧用回
転体で形成されるニップ幅が転写材幅方向で均一になり
易くなり、転写材幅方向の定着性が均一になるため、ニ
ップ幅が少ない中央部の定着性を良好にし、定着ローラ
制御温度を低くすることが可能となり、カール、波打ち
が減るだけでなく、加熱用回転体のヒータの消費電力を
低減させる。
【0015】さらに、本願第三発明によれば、加熱用回
転体の表層離型層としてPFA熱収縮チューブを用いた
ことにより、表層を予め一定の膜厚、表面粗さにして、
表面研磨の必要性を省き、ベタ黒等の画像での光沢ムラ
を発生させない。しかも、芯金の外径形状の変化角度θ
が160°以上または凹型外径形状時のR(直径)が2
0以上としたことにより、PFAチューブが加熱用回転
体中央部から徐々に溶融収縮しPFAチューブと芯金間
の空気を加熱用回転体端部に逃がし、気泡を発生させず
にPFA熱収縮チューブを溶着でき、加熱用回転体の芯
金の凹凸形状に関わらずPFAチューブを完全に接着さ
せる。
【0016】また、本願第四発明によれば、加熱用回転
体に外径形状変化率が0.02以上の部分を設け、表層
離型層にはフッ素樹脂ディスパージョンを転写塗装する
ことにより、表面研磨の必要性を省き、複雑な形状を有
する加熱用回転体の表面離型層に均一な膜厚、表面粗さ
を得ることが可能になり、ベタ黒画像等で光沢ムラを発
生させない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0018】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1ないし図5に基づいて説明する。図1は、本発明に係
る画像形成装置の構成図である。
【0019】図1において、1は感光ドラムであり、O
PC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材
料がアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基盤上に
形成されている。感光ドラム1は矢印の方向に回転駆動
され、先ず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2
によって一様帯電される。次に、画像情報に応じてON
/OFF制御されたレーザビーム3による走査露光が施
され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装
置4で現像、可視化される。現像方法としては、ジャン
ピング現像法、二成分現像法、FEED現像法等が用い
られ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いら
れることが多い。
【0020】可視化されたトナー像は、転写装置として
転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された転
写材P上に転写される。このトナー像が転写された転写
材Pは定着装置6へと搬送され、永久画像として定着さ
れた後、排紙トレイ7上に、いわゆるフェイスダウン排
紙される。一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの
残留トナーは、クリーニング装置8により感光ドラム1
表面より除去される。
【0021】図2に、本発明に係る加熱定着装置6の構
成を示す。図2において、9は定着ローラ、10は加圧
ローラであり、各々矢印の方向に回転する。本実施例で
は、通紙可能最大転写材サイズはLTRサイズ(幅21
6mm、長さ279mm)としており、定着ローラ9
は、肉厚3mm、内径が24mmの耐熱性に優れたアル
ミニウムから成る中空芯金11の表層部に、PFA12
が30μmの厚さで被覆されており、また中空芯金11
内部には、定着ローラ9を加熱するためのハロゲンヒー
タ13が配設されている。一方、加圧ローラ10は、外
径10mmの鉄から成る芯金14の外周部に、肉厚10
mmの離型性に優れたシリコーンゴム15が形成されて
いる。なお、この加圧ローラ10の硬度は、50°(A
SKER−C500g過重時)である。そして、これら
定着ローラ9と加圧ローラ10とは、各々の長手方向両
端部において、バネ(図示せず)により、互いに圧接さ
れている。また、定着ローラ9に対しては、定着ローラ
9の表面温度を検知するためのサーミスタ16が当接さ
れており、これにより検知された定着ローラ9の表面温
度情報は、A/D変換器(図示せず)を介してCPU
(図示せず)へと送られ、これに基づきCPU(図示せ
ず)は、ACドライバ(図示せず)を介してハロゲンヒ
ータ13のON/OFFを制御することにより、定着ロ
ーラ9の表面温度を所定値に制御する。
【0022】更に、本発明に係る加熱定着装置に具備さ
れる定着ローラの形状について、図3を参照しつつ詳述
する。この定着ローラ9は、その外径形状が中央部から
端部に向かうにつれ徐々に外径が大きくなり、次いで徐
々に外径が小さくなることを繰り返す波状形状を有して
いる。本実施例では、転写材通過領域内の中央部である
a部に対し左右対称となるような波状の外径形状を有し
ている。図4に定着ローラ9の外径形状のグラフを示
す。
【0023】この様な波状形状を定着ローラに付与する
ことにより、図5に示すように転写材幅方向に対し部分
的に転写材を外側方向に引っ張る一対の力aと、その力
を打ち消す方向に働く一対の力bが交互に加わる。この
結果、従来の逆クラウン形状では、転写材端部にストレ
スが集中するのに対し、本実施例では、ストレスが波状
形状の影響で周期的に解放されているため、端部にスト
レスが集中することなく波打ちが防止できる。また、シ
ワの原因となる転写材を中央部に寄せようとする一対の
力bが周期的に転写材に加わっているが、その幅が短く
転写材のコシによって持ちこたえられるため、シワに至
ることはない。
【0024】以上のような作用効果のため本実施例では
転写材のサイズに殆ど依存することなく、端部へのスト
レスの集中を防止できる。更に本実施例では図5に示す
ように転写材を幅方向に湾曲のさせ方が短い周期の波状
であるため特定方向に転写材を強くカールさせることが
なく、幅が短い領域での変形のため転写材のコシにより
殆ど定着ローラ形状の影響によるカールの発生はない。
【0025】以上のような作用効果を得るためには波状
形状の周期は短い方が好ましいが、シワの防止、及び転
写材サイズ依存性を殆どなくすためには周期が100m
m以下、好ましくは70mm以下が良く、波の深さは5
0〜300μmが好ましいことが本発明者の検討で分か
った。また波状部分の形状は円弧状、放物線状、双曲線
状等の滑らかな曲線とすることで画像に対する影響も殆
どなかった。
【0026】更に定着ローラの外径形状としては図4に
示すような波状形状を結ぶ中心線b(波形の積分値に相
当する)がストレートもしくは逆クラウン形状になって
いることがより確実に転写材のシワを防止する上では好
ましいことが本発明者の検討で分かった。
【0027】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
6に基づいて説明する。本実施例の加熱定着装置では定
着ローラの外径形状は実施例1と同様にし、加圧ローラ
の弾性層に発泡スポンジを用いたことを特徴としてい
る。
【0028】図6に本実施例である加熱定着装置60の
断面図を示す。定着ローラ9については実施例1と同様
の構成、形状のため説明は省略する。同様に実施例1と
同じ構成のものについては図2と同じ符号を記す。
【0029】本発明のように、定着ローラの外径形状を
単に逆クラウン形状とは異なり外径が中央部から順次大
きくなり、その後小さくなる波状形状とする時、定着ロ
ーラの外径変化率を大きくした場合、加圧ローラの弾性
層が定着ローラの形状変化に十分追従せず部分的にニッ
プ幅の不均一が生じ、例えば薄紙等のベタ黒等の画像で
光沢ムラが生じる場合があることが分かった。
【0030】そこで、本実施例では、加圧ローラ61は
外径10mmのSUS、鉄等から成る芯金611の上に
シリコーンゴムスポンジ層612を設け、外径形状が中
央部から端部にかけて徐々に外径が大きくなる逆クラウ
ン形状、または外径が一定のストレート形状で厚みが
9.5mm厚となるように研磨した後、その上に0.5
mm厚のシリコーンゴム層613を被覆し、加圧ローラ
として外径が30mm、硬度は45°(ASKER−
C)となるように仕上げた。
【0031】このような構成の加熱定着装置を用いるこ
とにより、実施例1で述べた作用効果が得られ、波打
ち、シワが防止できることは勿論、加圧ローラが弾性層
としてスポンジ層を用いており、スポンジ層が柔らかく
微小な形状変化に追従し易いという特徴を有しているた
め、定着ローラの外径形状が本発明のように複雑に変化
しても、その形状に追従して加圧することが可能になる
ためニップ幅が比較的均一になり、薄紙等で目立ち易い
ベタ黒の光沢ムラがなくなるという効果が得られる。
【0032】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
7ないし図9に基づいて説明する。本実施例の加熱定着
装置では、定着ローラ、加圧ローラの両者に上記実施例
のような波状形状をもたせ、更に定着ローラ、加圧ロー
ラの波状形状の位相を互いに逆にしたことを特徴として
いる。
【0033】図7に本実施例の加熱定着装置70の断面
図を示す。上記実施例1と同じ構成の部材については同
じ番号を付記し説明は省略する。本実施例では定着ロー
ラ、加圧ローラの外径形状の関係、及び加圧ローラの構
成に特徴を有しているため、それについて説明する。加
圧ローラ71は外径10mmのSUS、鉄等の芯金71
1の上にシリコーンゴム層712を厚み約10mmで設
け、その上に50μm厚のPFAチューブ層713が被
覆接着されており、その外径は30mm、硬度は45°
である。次に、定着ローラ、加圧ローラの外径形状の関
係を図8を基に説明する。定着ローラ9の外径形状は転
写材通過領域中央部aから端部に向かうにつれて徐々に
外径が大きくなり、次いで徐々に外径が小さくなること
を繰り返す波状形状を有しており、一方、加圧ローラ7
1は転写材通過領域中央部aから端部に向かうにつれ徐
々に外径が小さくなり、次いで徐々に外径が大きくなる
ことで定着ローラ9とは逆位相の波状形状を有してい
る。図9に定着ローラ、加圧ローラの外径形状グラフを
示す。
【0034】本実施例の作用効果は特に加圧ローラとし
て表層離型性、耐久性に優れたPFAチューブを用いた
ものに対して有効である。加圧ローラ表層にPFAチュ
ーブを用いた場合、加圧ローラ表層の滑り性が良くなる
ため、転写材のグリップ力が弱まり上記実施例1で述べ
たような効果が得られにくくなってしまう。更に加圧ロ
ーラ表層が硬くなるために定着ローラの複雑な形状に加
圧力が追従することが難しくなるため定着性の不均一性
が増す。しかしながら、この様に定着ローラと加圧ロー
ラの形状を構成することで、転写材を定着ローラ形状に
倣わせる力が強く働くため、上記実施例1で述べた作用
効果がより効果的に得られ、波打ち、シワの防止が可能
になる。更に定着ローラと加圧ローラで形成されるニッ
プ幅が転写材幅方向で均一になり易くなり、転写材幅方
向の定着性が均一になるため、従来はニップ幅が少ない
中央部の定着性を良好にするために、定着ローラの制御
温度を決定していたのに比較すると、定着ローラ制御温
度を低くすることができ、カール、波打ちが減るだけで
なく、定着用ヒータの消費電力も下げることが可能とな
る。本実施例の作用効果の説明は加圧ローラ表層にPF
Aチューブを用いた系について説明したが、加圧ローラ
表層にPFAチューブを有さない系についても同様の作
用効果が得られるのは言うまでもない。
【0035】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4を図
10ないし図13に基づいて説明する。本実施例では上
記実施例の様に外径変化率が大きい定着ローラ形状を得
るための最適な定着ローラ構成を提供することを目的と
している。以下図10に示した加熱ローラを参考に本実
施例の内容について説明する。
【0036】定着ローラ101はAl、鉄等から成る芯
金NC制御によって所望の形状に切削加工し、その後芯
金1011表面をブラスト加工、アルマイト処理等の表
面処理を行った後、洗浄、あるいは洗浄処理のみを行
い、その後プライマー1012を塗布し、20〜50μ
m厚のPFA熱収縮チューブ1013を被覆し、PFA
の融点以上(約350°)に加熱し、PFA熱収縮チュ
ーブ1013を芯金1011上に溶着させる。その後チ
ューブ端部を所定の寸法にカットし定着ローラ101を
得ることができる。
【0037】この様に、定着ローラ表層の離型層として
PFA熱収縮チューブを用い、それをPFAの融点以上
に加熱することによりPFAチューブが定着ローラ中央
部から徐々に溶融収縮しPFAチューブと芯金間の空気
は定着ローラ端部に逃げていくことができる(加熱温度
が低いと収縮不十分で気泡の除去が不完全となる)。こ
の結果定着ローラ芯金1011の凹凸形状に関わらずP
FAチューブ内部に気泡が生じることがなくなり、芯金
1011に対しPFAチューブが完全に接着することが
できる。
【0038】更に定着ローラ表層の離型層としてPFA
熱収縮チューブを用いたことで予め一定の膜厚、表面粗
さを有しているため、表面研磨の必要性がなく、従来の
ようにPFA粉体を静電塗装、またはPTFE、PFA
デッスパージョンをスプレー塗装した後研磨した定着ロ
ーラに比べ、定着ローラ外径形状の凹凸による塗装時の
厚みムラ、研磨時の研磨ムラが発生することがなく、離
型層の膜厚、表面粗さが均一にすることができるためベ
タ黒等の画像で光沢ムラが生じることが無くなる。
【0039】なお、本実施例では波状形状の定着ローラ
で作用効果を説明したが、例えば図11に示したように
中央部から端部に行くに従い徐々に外径が太くなるか、
または中央部から端部にかけて一定外径の定着ローラで
端部で急激に外径が小さくなっている形状の定着ローラ
芯金1111(転写材最大サイズの端部に相当する部分
の外径を細くする)、同様に図12のように中央部から
端部に行くに従い徐々に外径が太くなるか、または中央
部から端部にかけて一定外径の定着ローラで端部に行く
途中で急激に外径が小さくなり、次いで再び外径が大き
くなり最後に外径が再び急激に小さくなる形状の定着ロ
ーラ芯金1211(転写材最大サイズ及びそれより小さ
いサイズの端部に相当する部分の外径を細くする)の上
にPFA熱収縮チューブ(1112、1212)の溶着
することで同様の作用効果により膜厚ムラのない定着ロ
ーラ111、121が得られる。
【0040】このようにPFA熱収縮チューブを適用す
ることが他のフッ素樹脂塗装方式に比べて優れるのは、
本発明者の検討によると定着ローラの外径変化率(傾
き:図11中の(D1−D2)/L)が幅方向1mm当
たり0.02mm以上の部分を有する場合であることが
分かった。一方、上述したようにPFA熱収縮チューブ
を適用した場合に外径形状が急激に変わった場合には内
部の空気が逃げきれずに気泡が生じる場合がある。特に
この現象は外径形状が小なる部分から大なる部分に移行
する凹部で発生し易く、これに関しても適正値が存在
し、本発明者の検討によると図13に示すように芯金1
311の外径形状の変化角度θが160°以上または凹
型外径形状時のR(直径)が20以上であれば気泡が発
生せずにPFA熱収縮チューブ1312を溶着できるこ
とが分かった。
【0041】〈実施例5〉次に、本発明の実施例5を図
14に基づいて説明する。本実施例では上記実施例及び
従来例で示唆される定着ローラ形状を得るための最適な
定着ローラ構成を提供することを目的としている。以
下、図14に示した定着ローラを参考に本実施例の内容
について説明する。
【0042】定着ローラ141はAl、鉄等から成る芯
金NC制御によって所望の形状に切削加工し、その後芯
金1411表面をブラスト加工、アルマイト処理等の表
面処理を行った後洗浄、あるいは洗浄処理のみを行い、
その後プライマー1412を塗布し、図14に示すよう
にPFA(またはPTFEあるいはPFA、PTFE混
合タイプ)ディスパージョン1414を10〜30μm
の厚みで定着ローラ芯金1411形状に倣った形状を有
するロールコーター151により塗布し、PFAの融点
以上で加熱焼成し定着ローラ141を得ることができ
る。
【0043】この様にPFAディスパージョンを定着ロ
ーラ芯金1411形状に倣った形状を有するロールコー
ターにより転写方式で塗布することで芯金の凹凸形状に
倣って均一な膜厚でPFAディスパージョンを塗布する
ことが可能になり、更に塗布時にロールコーターにより
PFAディスパージョン層に一定の圧力が加えられ、表
面を滑らかにする効果が生じ研磨の必要性も無くなる。
この結果上記実施例と同様に、表層離型層の膜厚、表面
粗さが定着ローラ外径形状の凹凸に関わらず均一にする
ことができるためベタ黒等の画像で光沢ムラが生じるこ
とが無くなる。
【0044】また本実施例の塗装方式が他の一般的なフ
ッ素樹脂塗装方式に比して優れるのは上記実施例と同じ
く、定着ローラの外径変化率が0.02以上の場合であ
り、更に本実施例ではPFA熱収縮チューブ仕様と異な
り気泡が生じる心配が全くないという利点を有する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱定着装置における加熱用回転体または加圧用回転体
の少なくとも一方の外径形状を、転写通過領域内で徐々
に外径が大きくなり、次いで徐々に外径が小さくなるこ
とを繰り返す波状形状とすることにより、加熱定着装置
を通過する際に生じる転写材の波打ち、カール、シワを
効果的に防止することができる。更に、上記形状の様に
外径変化率が大なる部分を有する加熱ローラの表層離型
層にPFA熱収縮チューブあるいはPFAディスパージ
ョンをロールコーターで塗布したものを用いることで、
表層離型層の膜厚、表面粗さの均一な加熱定着ローラを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における画像形成装置の構成
図である。
【図2】本発明の実施例1における加熱定着装置の構成
図である。
【図3】本発明の実施例1における定着ローラの形状を
示す図である。
【図4】本発明の実施例1における定着ローラ及び加圧
ローラの外径形状を示す図である。
【図5】本発明の実施例1における定着ローラから転写
材に加わる力を示す図である。
【図6】本発明の実施例2における加熱定着装置の構成
図である。
【図7】本発明の実施例3における加熱定着装置の構成
図である。
【図8】本発明の実施例3における定着ローラ及び加圧
ローラの形状を示す図である。
【図9】本発明の実施例3における定着ローラ及び加圧
ローラの外径形状を示す図である。
【図10】本発明の実施例4における定着ローラの形状
を示す図である。
【図11】本発明の実施例4における定着ローラの形状
を示す図である。
【図12】本発明の実施例4における定着ローラの形状
を示す図である。
【図13】本発明の実施例4における定着ローラの形状
を示す図である。
【図14】本発明の実施例5における定着ローラの形状
及びPFA塗布方法を示す図である。
【符号の説明】
9 定着ローラ(加熱用回転体) 10 加圧ローラ(加圧用回転体) 612 シリコーンスポンジ層(弾性層) 1011 芯金 1013 熱収縮PFAチューブ P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊澤 悟 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着画像が形成された転写材を、所定
    の温度に維持された加熱用回転体と、これに圧接された
    加圧用回転体との間に形成されたニップ領域を通過させ
    ることにより、上記未定着画像を転写材上に永久画像と
    して定着させる加熱定着装置において、上記加熱用回転
    体または加圧用回転体の少なくとも一方の外径形状が転
    写材通過領域内で徐々に外径が大きくなり、次いで徐々
    に外径が小さくなることを繰り返す波状形状を有してい
    ることを特徴とする加熱定着装置。
  2. 【請求項2】 加熱用回転体または加圧用回転体の波状
    形状は、100mm以下の周期で形成されていることと
    する請求項1に記載の加熱定着装置。
  3. 【請求項3】 加圧用回転体は、弾性層を有し、該弾性
    層が発泡弾性体から成ることとする請求項1または請求
    項2に記載の加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 未定着画像が形成された転写材を、所定
    の温度に維持された加熱用回転体と、これに圧接された
    加圧用回転体との間に形成されたニップ領域を通過させ
    ることにより、上記未定着画像を転写材上に永久画像と
    して定着させる加熱定着装置において、上記加熱用回転
    体及び加圧用回転体はその外径形状が転写材通過領域内
    で徐々に外径が大きくなり、次いで徐々に外径が小さく
    なることを繰り返す波状形状を有しており、加熱用回転
    体と加圧用回転体は互いに波の位相が逆になっているこ
    とを特徴とする加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 未定着画像が形成された転写材を、所定
    の温度に維持された加熱用回転体と、これに圧接された
    加圧用回転体との間に形成されたニップ領域を通過させ
    ることにより、上記未定着画像を転写材上に永久画像と
    して定着させる加熱定着装置において、上記加熱用回転
    体は、外径形状変化率が0.02以上の部分を有し、芯
    金凹部がR20以上の滑らかな曲線または160度以上
    の変化角を有して形成されており、表層離型層には熱収
    縮PFAチューブを用いることを特徴とする加熱定着装
    置。
  6. 【請求項6】 未定着画像が形成された転写材を、所定
    の温度に維持された加熱用回転体と、これに圧接された
    加圧用回転体との間に形成されたニップ領域を通過させ
    ることにより、上記未定着画像を転写材上に永久画像と
    して定着させる加熱定着装置において、上記加熱用回転
    体は、外径形状変化率が0.02以上の部分を有し、表
    層離型層にはフッ素樹脂ディスパージョンを転写塗装す
    ることを特徴とする加熱定着装置。
JP29763893A 1993-11-04 1993-11-04 加熱定着装置 Pending JPH07129014A (ja)

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