JPH0713431Y2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JPH0713431Y2
JPH0713431Y2 JP1986049051U JP4905186U JPH0713431Y2 JP H0713431 Y2 JPH0713431 Y2 JP H0713431Y2 JP 1986049051 U JP1986049051 U JP 1986049051U JP 4905186 U JP4905186 U JP 4905186U JP H0713431 Y2 JPH0713431 Y2 JP H0713431Y2
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敏之 吉田
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は,インバータ回路を用いた電気カミソリ等の
電気機器の電源回路に関するものである。
[従来の技術] 現在,世界の国々で使用されている商用交流電源の電源
電圧は,100V〜240Vの範囲内である。
そこで,従来,上記の範囲内で電源電圧が変動する場合
には,第5図に示すように,商用交流電源50に定電圧回
路51が接続されている。そして,この定電圧回路51で電
源電圧を100Vに降圧した後,この100Vの電圧でインバー
タ回路を動作させているもので,定電圧回路51にインバ
ータ回路52を接続し,このインバータ回路52の出力は,
発振用トランス53の2次側に接続されている整流ダイオ
ード54を介して蓄電池55に接続されており,この蓄電池
55の出力端は,第1のスイッチ56を介して電気カミソリ
等の電気機器の駆動回路57に接続されている。
インバータ回路52は,発振用トランジスタ58と発振用ト
ランス53とにより構成されており、発振用トランス53の
一次側巻線N1を発振用トランジスタ58のコレクタ巻線と
し,2次側巻線N2をインバータ回路52の出力用巻線とし,1
次側巻線N3を発振用トランジスタ58のベース回路に接続
してベース巻線として発振用の帰還回路を構成してい
る。
発振用トランジスタ58のベースには,ベース巻線,抵抗
59を介してベースバイアス用の抵抗66とダイオード67と
抵抗68とが接続され,さらに,第2のスイッチ62を介し
て抵抗60,抵抗61とからなる第1抵抗回路網が接続され
ている。
発振用トランジスタ58のコレクタには,発振用トランス
53の1次側巻線電流の逆流防止用のダイオード63に直列
に,スパイク電圧を吸収するためのコンデンサ64と抵抗
65との並列回路が接続されている。
このような構成において,蓄電池55の充電時には,ま
ず,スイッチ56をオフにして駆動回路57を発振用トラン
ス53の2次側から開放するとともに,充電電流は小電流
でよいので,スイッチ62もオフにされる。
この状態では,商用交流電源50の電源電圧は,定電圧回
路51により100Vに降圧されてインバータ回路52に印加さ
れる。
この電圧が印加されると,発振用トランジスタ58が時間
tでオンして,発振用トランス531次側巻線N1には,第
6図(a)に示すように,コレクタ電流(発振用トラン
ス53の1次電流)が流れ,この電流により発振用トラン
ス53の2次側巻線に起電力が誘起されるとともに,ベー
ス巻線N3には,帰還電圧が誘起されて,ベース回路にベ
ース電流が流れる。ベース電流が流れると,さらにコレ
クタ電流が増加することになる。このような正帰還動作
により,発振用トランジスタ58は急速に飽和状態にな
る。
発振用トランジスタ58が飽和状態になると,コレクタ電
流が流れなくなるので,発振用トランス53の2次側巻線
N2には,起電力が誘起されず,ベース回路への帰還電流
がなくなり,コレクタ電流は減少しはじめる。コレクタ
電流が減少すると,ベース回路は逆バイアスとなり,発
振用トランジスタ58は時間t2でオフとなる。
このようにして,インバータ回路52は発振して,発振用
トランス53の2次側巻線N2には,第6図(b)に示すよ
うに,発振用トランジスタ58がオフすると同時に,発振
用トランス53の2次側巻線N2には,2次電流が流れ,時間
t3で次の発振が発生するまで流れる。この2次電流は整
流ダイオード54により整流され,蓄電池55に充電され
る。
この時,スイッチ62はオフとなっているから,ベース電
流は抵抗68側のみを流れるので,ベース電流は少なくな
り,発振用トランジスタ58がオフされている時間は長く
なり,発振用トランス53の2次側に流れる充電電流は小
電流となる。このようにして,インバータ回路52は発振
して,発振用トランス53の2次側に充電電流が供給され
る。
交流運転時には,まず,スイッチ56をオンして発振用ト
ランス53の2次側回路に駆動回路57が接続された状態に
設定するとともに,大電流が必要であるから、スイッチ
62もオンにする。
この状態では,駆動回路57は,上記のようにダイオード
54の整流出力により直接駆動されて,電気機器は交流運
転される。
この時,スイッチ62はオンとなっているので,発振用ト
ランジスタ58のベース電流を抵抗68と抵抗60とに分流さ
せて多く流れるようにして,発振用トランジスタ58がオ
ンされる時間を長くしている。即ち,この場合,インバ
ータ回路52の発振用トランス53の2次側には大電流が流
れる。
[考案が解決しようとする問題点] このような構成であるから,100Vの地域から240Vの地域
で使用する場合のように,商用交流電源50の電源電圧が
大きく変化する場合でも,発振用トランス53の2次側巻
線N2に流れる2次電流を一定にするには,インバータ回
路52に印加される電圧を定電圧回路51により一定電圧に
降圧して使用しなければならない。
一般に,インバータ回路52の入力電圧が大になるほど発
振用トランジスタ58がオンしている時間が短くなるか
ら,発振周波数は高くなり,従って,インバータ回路52
の発振用トランス53の2次側巻線N2に流れる2次電流は
大になる。
従って,インバータ回路52の2次電流が変動すると,充
電時には,蓄電池55の劣化する原因となり,又,電気機
器の交流運転時には,駆動回路57が故障する原因とな
る。
そのため,商用交流電源の電源電圧が異なる地域でも電
気機器を使用するためには,定電圧回路51が不可欠であ
る。しかしながら,定電圧回路51は構成が複雑で,部品
点数も多く,コストも高くなるとともに,占有面積も大
となり電気機器が大型になる等の問題があった。
その上,充電時と交流運転時とを切り換えるには,蓄電
池55と駆動回路57とを開閉するスイッチ56と,発振用ト
ランス53の2次電流の切換用のスイッチ62との互いに独
立した2個のスイッチを用いていたので,それだけ部品
点数が多くなり,コスト面で問題があった。
[問題点を解決するための手段] 商用交流電源と,この商用交流電源に接続された整流回
路とこの整流回路の出力端に接続された平滑回路とから
なる直流電源回路と,この直流電源回路の出力端に接続
され,発振用トランジスタと発振用トランスとを有する
インバータ回路と,このインバータ回路の発振用トラン
ジスタのベース,エミッタ間に接続され,発振周波数を
制御する制御用トランジスタを有する制御回路とからな
り,インバータ回路により商用交流電源の電源電圧を降
圧して,電気機器の駆動回路に駆動電流を供給するとと
もに,電気機器の蓄電池へ充電電流を供給する電源回路
において, インバータ回路の発振用トランジスタのコレクタは,発
振用トランスの一次側巻線を介して整流回路の一方の出
力端に接続されるとともに,発振用トランジスタのベー
スは,発振用トランスのベース巻線,抵抗を介して整流
回路の出力端に接続された抵抗,ダイオードおよびコン
デンサからなる回路網の分圧点に接続され,発振用トラ
ンジスタのエミッタは,第2抵抗回路網の抵抗とこの抵
抗に直列に接続されている抵抗およびコンデンサを介し
て整流回路の他方の出力端に接続されるとともに,抵
抗,ダイオードを介して制御用トランジスタのベースが
接続され,発振用トランジスタのベースには,抵抗,ダ
イオードからなる第1抵抗回路網を介して制御用トラン
ジスタのコレクタが接続され,制御用トランジスタのベ
ース,エミッタ間にコンデンサを接続するとともに,第
2抵抗回路網の分圧点と発振用トランスの二次側巻線に
接続されている駆動回路と蓄電池との間にスイッチを接
続し,このスイッチにより駆動回路と蓄電池とを切り換
えると共に,第2抵抗回路網の分圧点に接続された抵抗
とコンデンサとの並列回路をスイッチにより短絡可能に
したものである。
[作用] この考案は,前記のような構成となっているので、商用
交流電源の電源電圧の変化に伴うインバータ回路の発振
周波数の変動を,制御用トランジスタにより制御して、
インバータ回路の発振用トランジスタの2次電流を一定
にするようにして,商用交流電源の電源電圧が高くなる
と,インバータ回路の発振周波数が高くなり,発振用ト
ランジスタのコレクタ電流が増加し,第2抵抗回路網に
よる電圧降下が大になる。
コレクタ電流が第2抵抗回路網で設定されている電流値
を越えると,制御用トランジスタにベース電流が流れ,
制御用トランジスタはオンする。
制御用トランジスタがオンすると,発振用トランジスタ
のベース電流が制御用トランジスタのコレクタ電流とし
て流れるので,発振用トランジスタはオフする。
発振用トランジスタがオフすると,コレクタ電流が流れ
なくなるので,発振用トランスの2次側巻線に2次電流
が流れ,駆動回路に供給される。
次いで,発振用トランスの1次側巻線のエネルギーがな
くなると同時に,発振用トランジスタのベース電流が流
れ,発振用トランジスタはオンして次の発振を開始す
る。
このようにして,インバータ回路の発振周波数の変動を
制御用トランジスタにより制御してインバータ回路の発
振用トランジスタの2次電流を一定にしている。
交流運転時には,スイッチをオンして,発振用トランジ
スタのエミッタ回路に接続されている第2抵抗回路網の
コンデンサと抵抗との並列回路が短絡された状態とな
る。
ここで,整流回路の直流出力がインバータ回路に印加さ
れると,発振用トランジスタがオンし,上記のような動
作により,駆動回路には大電流が供給される。
充電時には,スイッチをオフして発振用トランジスタの
エミッタ回路には,第2抵抗回路網のコンデンサと抵抗
との並列回路が接続された状態となる。そこで,上記の
ように,発振用トランジスタがオフした時,第2の分圧
点では,エミッタ側が+となる方向にコンデンサが充電
されているので,この電荷が逆バイアスとして動作する
から,コンデンサの電荷が抵抗を介して放電した後,発
振用トランジスタはオンする。
このように,コンデンサと抵抗との並列回路の時定数で
決まる時間,発振用トランジスタの次の発振は遅延する
ことになり,インバータ回路の発振周波数は低くなり,
充電電流は小電流となる。
[考案の実施例] この考案の実施例を,第1図〜第4図に基づいて詳細に
説明する。
第5図に示す従来のものに比較して,定電圧回路51を用
いることなく,インバータ回路6の発振用トランジスタ
7のベース,エミッタ間に制御回路8を接続するととも
に,充電時と交流運転時との切換えを1個のスイッチで
行うようにしたことにこの考案の特徴がある。
第1図に示すように,100V〜240Vの範囲で電源電圧が変
化する商用交流電源1に,全波整流回路2が接続すると
ともに,この全波整流回路2の出力端には,チョークコ
イル3と平滑コンデンサ4とからなる平滑回路が接続さ
れて直流電源回路5が構成されている。
直流電源回路5の出力端,即ち,平滑コンデンサ4の両
端には,ブロッキングオッシレータ型のインバータ回路
6が接続されており,インバータ回路6の発振用トラン
ジスタ7のベース,エミッタ間には,発振周波数を制御
する制御回路8が接続されている。
インバータ回路6は,抵抗9,抵抗10,ダイオード11の直
列回路と,抵抗10とダイオード11との直列回路に並列に
接続されているコンデンサ12と,NPN型の発振用トランジ
スタ7,発振用トランス13および,発振用トランジスタ7
のコレクタに接続されているダイオード16に,さらに直
列に接続されている抵抗14とコンデンサ15との並列回
路,発振用トランジスタ7のベース抵抗17とから構成さ
れている。
発振用トランス13は,互いに磁気的に結合されている3
個の巻線N1,N2,N3により構成されており,第1の1次
側巻線N1はコレクタ巻線とし,て,発振用トランジスタ
7のコレクタと整流回路2の一方の出力端に接続されて
おり,2次側巻線N2はインバータ回路6の出力巻線,第2
の1次側巻線N3は発振用トランジスタ7のベース巻線と
してインバータ回路6の発振用の帰還巻線としている。
抵抗9,抵抗10,ダイオード11の直列回路は,平滑コンデ
ンサ4に並列に接続されているとともに,この平滑コン
デンサ4の+端子は,抵抗14とコンデンサ15との並列回
路に直列にダイオード16が接続されている直並列回路を
介して発振用トランジスタ7のコレクタに接続され,さ
らに,発振用トランス13の第1の1次側巻線N1を介して
発振用トランジスタ7のコレクタに接続されている。
発振用トランジスタ7のベースは,第2の1次側巻線N3
(ベース巻線),ベース抵抗17を介して抵抗9と抵抗10
との分圧点に接続されている。
制御回路8は,制御用トランジスタ18と,抵抗19とダイ
オード20との直列回路からなる第1抵抗回路網と,抵抗
21,抵抗22,抵抗23およびダイオード24とからなる第2抵
抗回路網とにより構成されている。
制御用トランジスタ18のコレクタは,第1抵抗回路網を
介して発振用トランジスタ7のベースに接続されてお
り,制御用トランジスタ18のベースは,第2抵抗回路網
のダイオード24,抵抗23(抵抗21と抵抗23間の第1の分
圧点)を介して発振用トランジスタ7のエミッタに接続
されているとともに,抵抗21,抵抗22を介して平滑コン
デンサ4の−端子に接続されている。抵抗21,抵抗22間
の第2の分圧点には,抵抗22に並列接続されるコンデン
サ25の一端が接続されているとともに,充電時と交流運
転時とを切換えるスイッチ28の可動接点28aが接続され
ている。
インバータ回路6の出力端となる発振用トランス13の2
次側巻線N2には,整流用ダイオード26を介して電気機器
に内蔵されている蓄電池27が接続されているとともに,
蓄電池27にはスイッチ28(スイッチ28の固定接点28b,固
定接点28c)を介して電気機器の駆動回路29が接続され
ている。
コンデンサ30は制御用トランジスタ18により発振用トラ
ンジスタ7がオフされる時間を遅延させるもので,抵抗
23とコンデンサ30との値により決まる時定数で制御用ト
ランジスタ18をオンさせている。
次に,第1図〜第4図を用いて,動作について説明す
る。
電気カミソリ等の電気機器が商用交流電源1により直接
起動されて大電流が必要とされる交流運転時と,小電流
で蓄電池27が充電される充電時とについて説明する。
第2図,第3図は,それぞれ電源電圧が240Vの場合の交
流運転時と充電時とを示し,(a)は発振用トランス13
の1次電流(発振用トランジスタ7のコレクタ電流),
(b)は発振用トランス13の2次電流を示している。
まず,交流運転時には,電気機器は直接商用交流電源1
に接続されているとともに,時間t1にスイッチ28をオン
すると,コンデンサ25と抵抗22との並列回路は,発振用
トランジスタ7のエミッタ回路からは短絡された状態と
なる。
すると,商用交流電源1の交流出力は,全波整流回路2
により全波整流され,チョークコイル3,平滑コンデンサ
4により平滑されて,平滑コンデンサ4の出力端には,
直流出力が得られる。この直流出力がインバータ回路6
に印加されると,第2図(a)に示すように,時間t1
発振用トランジスタ7がオンして,発振用トランス13の
1次側巻線N1には,時間t1からコレクタ電流が流れ始
め,このコレクタ電流は抵抗21を介して平滑コンデンサ
4の−端子側に帰還している。
発振用トランジスタ7のコレクタに1次側巻線N1と並列
に接続されているダイオード16,コンデンサ15,抵抗14と
による直並列回路は,発振用トランス13の1次電流の逆
流防止用で,コレクタ電流は,ダイオード16に阻止さ
れ,1次側巻線N1を介して流れる。
1次側巻線N1にコレクタ電流が流れると,矢印A方向に
起電力が生じ,2次側巻線N2には,矢印Bで示す逆方向の
起電力が誘起されるが,この起電力は整流用ダイオード
26に対して逆電位となるので,2次側巻線N2には電流が流
れない。
又,コレクタ電流が流れることにより,発振用トランン
ス13のベース巻線N3(第2の1次側巻線N3)にも起電力
が誘起され,ベースに正帰還されることになり,発振用
トランジスタ7にベース電流が流れる。
発振用トランジスタ7にベース電流が流れると,コレク
タ電流はさらに増加する。このように正帰還動作により
ある一定のベース電流で,発振用トランジスタ7は急速
に飽和状態になる。
発振用トランジスタ7が飽和状態になると,コレクタ電
流はあまり流れなくなるので,発振用トランジスタ7の
電圧降下が大になり,1次側巻線N1に流れる電流が小さく
なるから,ベース巻線N3に流れる電流も小さくなり,第
2図(a)に示すように,時間t2で発振用トランジスタ
7はオフとなる。
ここで,飽和状態になるコレクタ電流値は,抵抗21,抵
抗23で設定されており,時間t2でコレクタ電流がこの電
流値を越えると,抵抗23およびダイオード24を介して制
御用トランジスタ18にベース電流が流れ,これをオンす
る。
制御用トランジスタ18が時間t2でオンすると,この制御
用トランジスタ18のコレクタは,発振用トランジスタ7
のベースに接続されているので,発振用トランジスタ7
のベースに流れていたベース電流が,抵抗19,ダイオー
ド20を介して制御用トランジスタ18のコレクタ電流とし
て流れるので,発振用トランジスタ7は,時間t2でオフ
となる。
発振用トランジスタ7がオフして,コレクタ電流が流れ
なくなると,1次側巻線N1には,矢印A方向と逆方向の起
電力が生じるとともに,2次側巻線N2にも逆起電力が生じ
る。
この逆起電力により,第2図(b)に示すように,2次側
巻線N2に大きな2次電流が流れる。この2次電流は整流
用ダイオード26に対して順方向となるので,2次電流は整
流用ダイオード26により整流されて駆動回路29には,駆
動電流が給電される。
このようにして,時間t3で,1次側巻線N1に蓄えられたエ
ネルギーがなくなると,元の状態に戻り,インバータ回
路6は,次の発振を開始するが,この時,スイッチ28が
オン状態となっているので,コンデンサ25と抵抗22との
並列回路は短絡された状態となっている。
従って,発振用トランス13の1次側巻線N1のエネルギー
がなくなると同時に,発振用トランジスタ7のベース電
流は,抵抗9,抵抗17とベース巻線N3を介して発振用トラ
ンジスタ7のベースにただちに流れ,発振用トランジス
タ7はオンして次の発振を開始する。
このようにしてインバータ回路6は発振を繰り返し,駆
動回路29には駆動電流が供給される。
ここで,商用交流電源1の電源電圧が変化したとする
と,例えば,240Vから100Vに変化したとすると,インバ
ータ回路6の入力電圧,即ち,直流電源回路5の平滑コ
ンデンサ4の両端の電圧は低くなるので,第4図(a)
に示すように,インバータ回路6の発振周波数は低くな
り,発振用トランジスタ7のコレクタ電流は減少し,抵
抗21による電圧降下が小となるが,コレクタ電流が第1
抵抗回路網の抵抗21,抵抗23で設定されている電流値に
なると,抵抗23,ダイオード24を通して制御用トランジ
スタ18のベースにベース電流が流れ,制御用トランジス
タ18は時間t2でオンする。
制御用トランジスタ18がオンすると,上記したように,
発振用トランス13の2次側巻線N2には,第4図(b)に
示すように、大きな2次電流が流れ,駆動回路29に駆動
電流が給電される。
次に,蓄電池27を充電する場合について説明する。
充電時には,交流運転時よりも充電電流は少なくてよ
い。
そこで,スイッチ28をオフ状態に設定するとともに,商
用交流電源1に接続すると,上記と同様な動作により,2
次側巻線N2には,2次電流が流れ,蓄電池27へは充電電流
が給電されるのであるが,スイッチ28がオフ状態の場合
には,コンデンサ25と抵抗22との並列回路は,発振用ト
ランジスタ7のエミッタ回路に接続された状態となって
いる。
従って,時間t2で発振用トランジスタ7がオフした時,
第2の分圧点では,第3図(a)に点線でコンデンサ25
の電位曲線として示すように,コンデンサ25の電位は,
エミッタ側が+となる方向に充電される。
そこで,発振用トランジスタ7がオフすると,交流運転
時の場合には,上記のように,発振用トランス13の1次
側巻線N1に蓄えられたエネルギーが,2次側巻線N2に受け
渡された時点で,発振用トランジスタ7がオンして,イ
ンバータ回路6は次の発振を開始するが,コンデンサ25
には,発振用トランジスタ7のエミッタが+電位となる
方向に電荷が蓄えられているので,この電位が逆バイア
スとして動作することになる。
従って,第3図(a)に示すように,時間t1〜時間t4
間は,点線で示す放電曲線に沿って,コンデンサ25の電
荷が抵抗22を介して完全に放電された後,時間t4で発振
用トランジスタ7がオンする。従って,コンデンサ25と
抵抗22とによる時定数で決まる時間だけ,発振用トラン
ジスタ7の次の発振は遅延することになる。又,インバ
ータ回路6の発振周波数は低くなるから,発振用トラン
ス13の2次電流はそれだけ少なくなるとともに,第2図
に示す交流運転時の場合に比較して,発振用トランジス
タ7のコレクタ電流のピーク値は抵抗22のために下がっ
ているので,それだけ発振用トランジスタ7がオフする
時間が早くなる。
従って,制御用トランジスタ18もそれだけ早くオンする
ことになり,発振用トランス13の2次電流のピーク値も
小さくなり,蓄電池27の充電電流は小さくなる。
このように,2次側巻線N2に流れる2次電流は,発振用ト
ランジスタ7がオンしている時間に比例するので,制御
用トランジスタ18がオンする電流値を,抵抗21,抵抗22,
抵抗23,ダイオード24からなる第2抵抗回路網の抵抗値
により設定するとともに,制御用トランジスタ18のコレ
クタ電流を抵抗19,ダイオード20からなる第1抵抗回路
網の抵抗値で設定すれば,第2図,第4図に示すよう
に,電源電圧が100Vから240Vに変化した場合でも,発振
用トランス13の2次側巻線N2に流れる2次電流はほぼ一
定である。
又,交流運転時と充電時との切換えは,1個のスイッチ28
をオン,オフして切り換えている。
[考案の効果] この考案は,商用交流電源と,この商用交流電源に接続
された整流回路とこの整流回路の出力端に接続された平
滑回路とからなる直流電源回路と,この直流電源回路の
出力端に接続され,発振用トランジスタと発振用トラン
スとを有するインバータ回路と,このインバータ回路の
発振用トランジスタのベース,エミッタ間に接続され,
発振周波数を制御する制御用トランジスタを有する制御
回路とからなり,インバータ回路により商用交流電源の
電源電圧を降圧して,電気機器の駆動回路に駆動電流を
供給するとともに,電気機器の蓄電池へ充電電流を供給
する電源回路において, インバータ回路の発振用トランジスタのコレクタは,発
振用トランスの一次側巻線を介して整流回路の一方の出
力端に接続されるとともに,発振用トランジスタのベー
スは,発振用トランスのベース巻線,抵抗を介して整流
回路の出力端に接続された抵抗,ダイオードおよびコン
デンサからなる回路網の分圧点に接続され,発振用トラ
ンジスタのエミッタは,第2抵抗回路網の抵抗とこの抵
抗に直列に接続されている抵抗およびコンデンサの並列
回路を介して整流回路の他方の出力端に接続されるとと
もに,抵抗,ダイオードを介して制御用トランジスタの
ベースが接続され,発振用トランジスタのベースには,
抵抗,ダイオードからなる第1抵抗回路網を介して制御
用トランジスタのコレクタが接続され,この制御用トラ
ンジスタのベース,エミッタ間にコンデンサを接続する
とともに,第2抵抗回路網の分圧点と発振用トランスの
二次側巻線に接続されている駆動回路と蓄電池との間に
スイッチを接続し,このスイッチにより駆動回路と蓄電
池とを切り換えると共に,第2抵抗回路網の分圧点に接
続された抵抗とコンデンサとの並列回路をスイッチによ
り短絡可能にしたので,商用交流電源の電源電圧の変化
に伴うインバータ回路の発振周波数の変動を制御用トラ
ンジスタにより制御して,インバータ回路の発振用トラ
ンスの2次電流が一定となるから,簡単な回路構成で広
範囲の電源電圧の変化に対応することができるととも
に,従来のように複雑な定電圧回路を用いる必要もな
く,装置全体を小型化することが出来る。
その上,電気機器の交流運転時には,スイッチをオンし
て,発振用トランジスタのエミッタ回路に接続されてい
る第2抵抗回路網のコンデンサと抵抗との並列回路を短
絡して,発振用トランジスタの発振周波数を高くして駆
動回路に大電流を供給し,蓄電池の充電時には,スイッ
チをオフして,並列回路を発振用トランジスタのエミッ
タ回路に挿入して,この発振用トランジスタの発振周波
数を下げて蓄電池の充電電流を小電流とするとともに,
充電時と交流運転時との切換を,蓄電池と駆動回路とを
開閉するスイッチで兼用することが出来るようにしたの
で,その分,部品点数が少なくなり,コストが安くな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案の実施例を示すもので,第1
図は回路図,第2図は電源電圧が240Vの場合の交流運転
時の発振用トランス13の電流波形を示すもので,(a)
は1次電流の波形図,(b)は2次電流の波形図,第3
図は電源電圧が240Vの場合の充電時の発振用トランス13
の電流波形を示すもので,(a)は1次電流の波形図,
(b)は2次電流の波形図,第4図は電源電圧が100Vの
場合の交流運転時の発振用トランス13の電流波形を示す
もので,(a)は1次電流の波形図,(b)は2次電流
の波形図,第5図〜第6図は従来例を示すもので,第5
図は回路図,第6図は電源電圧が240Vの場合の発振用ト
ランス53の電流波形を示すもので,(a)は1次電流の
波形図,(b)は2次電流の波形図である。 1……商用交流電源 2……整流回路 5……直流電源回路 6……インバータ回路 7……発振用トランジスタ 8……制御回路 13……発振用トランス 18……制御用トランジスタ 19……抵抗 20……ダイオード 21……抵抗 22……抵抗 23……抵抗 25……コンデンサ 27……蓄電池 28……スイッチ 29……駆動回路 N1……発振用トランス13の一次側巻線 N2……発振用トランス13の二次側巻線 N3……発振用トランス13のベース巻線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用交流電源と, この商用交流電源に接続された整流回路とこの整流回路
    の出力端に接続された平滑回路とからなる直流電源回路
    と, この直流電源回路の出力端に接続され,発振用トランジ
    スタと発振用トランスとを有するインバータ回路と, このインバータ回路の前記発振用トランジスタのベー
    ス,エミッタ間に接続され,発振周波数を制御する制御
    用トランジスタを有する制御回路とからなり,前記イン
    バータ回路により前記商用交流電源の電源電圧を降圧し
    て,電気機器の駆動回路に駆動電流を供給するととも
    に,前記電気機器の蓄電池へ充電電流を供給する電源回
    路において, 前記インバータ回路の前記発振用トランジスタのコレク
    タは,前記発振用トランスの一次側巻線を介して前記整
    流回路の一方の出力端に接続されるとともに,前記発振
    用トランジスタのベースは,前記発振用トランスのベー
    ス巻線,抵抗を介して前記整流回路の出力端に接続され
    た抵抗,ダイオードおよびコンデンサからなる回路網の
    分圧点に接続され, 前記発振用トランジスタのエミッタは,第2抵抗回路網
    の抵抗とこの抵抗に直列に接続されている抵抗およびコ
    ンデンサの並列回路を介して前記整流回路の他方の出力
    端に接続されるとともに,抵抗,ダイオードを介して前
    記制御用トランジスタのベースが接続され, 前記発振用トランジスタのベースには,抵抗,ダイオー
    ドからなる第1抵抗回路網を介して前記制御用トランジ
    スタのコレクタが接続され, この制御用トランジスタのベース,エミッタ間にコンデ
    ンサを接続するとともに,前記第2抵抗回路網の分圧点
    と前記発振用トランスの二次側巻線に接続されている前
    記駆動回路と前記蓄電池との間にスイッチを接続し, このスイッチにより前記駆動回路と前記蓄電池とを切り
    換えると共に,前記第2抵抗回路網の分圧点に接続され
    た前記抵抗とコンデンサとの並列回路を前記スイッチに
    より短絡可能にしたこと を特徴とする電源回路。
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