JPH07134406A - ポジ型感光性平版印刷版 - Google Patents

ポジ型感光性平版印刷版

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JPH07134406A
JPH07134406A JP28133893A JP28133893A JPH07134406A JP H07134406 A JPH07134406 A JP H07134406A JP 28133893 A JP28133893 A JP 28133893A JP 28133893 A JP28133893 A JP 28133893A JP H07134406 A JPH07134406 A JP H07134406A
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JP
Japan
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acid
printing plate
lithographic printing
photosensitive layer
phenol
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Application number
JP28133893A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Sasaki
充 佐々木
Katsuko Ota
勝子 太田
Fumiyuki Matsuo
史之 松尾
Shinichi Matsubara
真一 松原
Katsuhiko Tono
克彦 東野
Noriyoshi Kojima
紀美 小島
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高感度で耐刷性に優れたポジ型感光性平版印
刷版を提供する。 【構成】 ポジ型感光性平版印刷版であって、支持体上
に感光層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版であっ
て、前記感光層が (a)多価フェノール含有ノボラック樹脂の1,2−ナ
フトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル化合物お
よび (b)フェノール、m−クレゾール、p−クレゾールか
ら成るフェノール成分の少なくとも1種を含有するノボ
ラック樹脂を含有し、並びに該感光層の組成が下記一般
式〔I〕を満足することを特徴とする。 【数1】 200x+10000≧y≧200x+2000 …〔I〕 (式中、xは、前記(b)のノボラック樹脂のフェノー
ル成分量(%)、yは感光層の重量平均分子量を表わ
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポジ型感光性平版印刷版
に関する。更に詳しくは、感度が高く、耐刷性に優れた
ポジ型感光性平版印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、キノンジアジド化合物を使用
したポジ型感光性平版印刷版の耐刷性を向上させる目的
で数多く検討されている。例えば、フェノール性水酸基
を有するアクリルバインダー(特開昭50−55406
号、同51−33620号、同51−34711号、同
51−36129号等)、ポリウレタンバインダー(特
開昭63−261350号、同63−287942号、
特開平2−77748号、同2−156241号、同2
−287546号、同4−85542号等)、スルホン
アミドバインダー(特開平2−167550号)、アク
リル樹脂のキノンジアジドスルホン酸エステルの使用
(特開昭51−39023号、同51−39024号
等)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では、依然として耐刷性が不充分であったり、耐刷性が
向上しても感度が低下する等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
かかる難点を克服して優れた感光性平版印刷版を得るべ
く、鋭意検討の結果、支持体上に(a)多価フェノール
を含むノボラック樹脂の1,2−ナフトキノンジアジド
−4−スルホン酸エステル、(b)フェノール、m−ク
レゾール、p−クレゾールから選ばれた少なくとも1種
からなるノボラック樹脂を含有する感光層を設けてな
り、該感光層のポリスチレン換算重量平均分子量および
前記ノボラック樹脂のフェノール成分量(%)が特定の
関係式を満足するポジ型感光性平版印刷版とすることに
より、感度を低下させることなく、優れた耐刷性をも達
成されることを見出し、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明の目的は、高感度で耐刷性に
優れたポジ型感光性平版印刷版を提供することである。
しかして、かかる本発明の目的は、支持体上に感光層を
設けてなるポジ型感光性平版印刷版であって、前記感光
層が、 (a)多価フェノール含有ノボラック樹脂の1,2−ナ
フトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル化合物お
よび (b)フェノール、m−クレゾール、p−クレゾールか
ら成るフェノール成分の少なくとも1種を含有するノボ
ラック樹脂を含有し、並びに該感光層の組成が下記一般
式〔I〕を満足することを特徴とするポジ型感光性平版
印刷版、によって容易に達成される。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、(a)として表わす多価フェノールを含むノボ
ラック樹脂の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸
エステルの多価フェノールとしては、カテコール、レゾ
ルシン、ヒドロキノン、フロログルシン、ピロガロー
ル、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン等が挙げら
れ、好ましくはレゾルシン、ピロガロールであり、特に
好ましくはピロガロールである。
【0007】また、縮合剤としてはホルムアルデヒド、
ベンズアルデヒド、アセトン等が挙げられるが、好まし
くはホルムアルデヒド、アセトンであり、特に好ましく
はアセトンである。また、該樹脂のポリスチレン換算重
量平均分子量としては500〜5000であることが一
般的で、好ましくは1000〜4000である。
【0008】また、これらの樹脂の水酸基へのキノンジ
アジド化合物の縮合率としては5〜80%であることが
一般的で、10〜40%が好ましい。本発明において
は、該キノンジアジド化合物を内包したノボラック樹脂
の含有量は、溶媒を除く感光性組成物全体に対し、5〜
60重量%であることが一般的で、好ましくは10〜5
0重量%である。
【0009】本発明において(b)として表わすフェノ
ール、m−クレゾール、p−クレゾールからなるフェノ
ール成分の少なくとも1種を含有するノボラック樹脂に
おいて、フェノール、m−クレゾール及び/又はp−ク
レゾールの含量はそれぞれ各々0〜50%、0〜80%
及び/又は0〜80%であることが一般的で、好ましく
は0〜20%、20〜70%及び/又は10〜50%で
ある。
【0010】また、該ノボラック樹脂の含有量は感光性
組成物の全固形分に対し、5〜95重量%であることが
一般的で、好ましくは20〜90重量%である。さら
に、本発明の感光層の組成は、下記一般式〔I〕を満足
する。
【0011】
【数2】 200x+10000≧y≧200x+2000 …〔I〕
【0012】(式中、xは、前記(b)のノボラック樹
脂のフェノール成分量(%)、yは感光層のポリスチレ
ン換算重量平均分子量を表わす。)〔I〕式における、
ノボラック樹脂のフェノール成分量(%)とは、ノボラ
ック樹脂中におけるフェノール骨格を有するモノマー成
分量(%)を示し、例えば、フェノール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール等のフェノール骨格を有するモノマ
ー成分が、ノボラック樹脂中で占める割合(%)であ
る。
【0013】〔I〕式における、感光層のポリスチレン
換算重量平均分子量とは、感光層をテトラヒドロフラン
に溶解し、不溶成分およびゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーカラムを通らない高極性成分を除去した
後、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで分離
し、紫外−可視分光光度検出器(254nm)を用いて
検出した、ポリスチレン換算重量平均分子量をいう。
【0014】また、前記xおよびyは、下記一般式〔I
I〕をも満足していることが好ましく、下記一般式〔III
〕をも満足しているとさらに好適である。
【0015】
【数3】 200x+9000≧y≧200x+2500 …〔II〕 200x+8000≧y≧200x+3000 …〔III 〕
【0016】本発明において用いられる感光性組成物に
は以上の各素材のほか、必要に応じて、他の添加剤を含
むことができる。例えば、活性光線の照射によりハロゲ
ン遊離基を生成する化合物を含有することができるが、
このような化合物としては、下記一般式〔I〕及び〔I
I〕でそれぞれ示されるトリハロアルキル化合物又はジ
アゾニウム塩化合物が好ましく用いられる。一般式
〔I〕
【0017】
【化1】
【0018】(式中、Xaは炭素原子数1〜3個のトリ
ハロアルキル基を示し、WはN,S,Se,P,Cの各
原子を示し、ZはO,N,S,Se,Pの各原子を示
す。Yは発色団基を有し、かつWとZを環化させるに必
要な非金属原子群を示す。但し、非金属原子群により形
成された環が前記Xaを有していてもよい。)
【0019】一般式〔II〕 Ar−N2 - (式中、Arはアリール基を表わし、Xは無機化合物の
対イオンを表す。)具体的には、例えば一般式〔I〕の
トリハロアルキル化合物としては、下記一般式〔III
〕、〔IV〕又は〔V〕で表される化合物が含まれる。
【0020】
【化2】
【0021】(式中、Xaは炭素原子1〜3個を有する
トリハロアルキル基、Lは水素原子またはメチル基、J
は置換若しくは非置換アリール基又は複素環基を表し、
nは0,1または2である。)一般式〔III 〕で表わさ
れる化合物としては具体的には、
【0022】
【化3】
【0023】等のベンゾフラン環を有するオキサジアゾ
ール化合物、特開昭54−74728号公報に記載され
ている2−トリクロロメチル−5−(p−メトキシスチ
リル)−1,3,4−オキサジアゾール化合物、又は
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】 等が挙げられる。
【0026】また、一般式〔IV〕又は〔V〕で表わされ
る化合物としては具体的には、特開昭53−36223
号公報に記載されている4−(2,4−ジメトキシ−4
−スチリル)−6−トリクロロメチル−2−ピロン化合
物、特開昭48−36281号公報に記載されている
2,4−ビス−(トリクロロメチル)−6−p−メトキ
シスチリル−S−トリアジン化合物、2,4−ビス(ト
リクロロメチル)−6−p−ジメチルアミノスチリル−
S−トリアジン化合物等が挙げられる。
【0027】一方、ジアゾニウム塩化合物としては、露
光によって強力なルイス酸を発生するジアゾニウム塩が
好ましく、対イオン部分としては無機化合物の対イオン
が推奨される。このような化合物の具体例としては、ジ
アゾニウム塩のアニオン部分がフッ化リンイオン、フッ
化ヒ素イオン、フッ化アンチモンイオン、塩化アンチモ
ンイオン、塩化スズイオン、塩化ビスマスイオン及び塩
化亜鉛イオンの少なくとも1種である芳香族ジアゾニウ
ム塩が挙げられ、好ましくはパラジアゾフェニルアミン
塩が挙げられる。
【0028】上記活性光線の照射によりハロゲン遊離基
を生成する化合物の全感光層中に含まれる量は0.01
〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜20
重量%、特に好ましくは0.2〜10重量%である。本
発明の感光性平版印刷版においては、好ましくは上記活
性光線の照射によりハロゲン遊離基を生成する化合物と
共に、その光分解生成物と相互作用をすることによって
その色調を変える変色剤が含有される。このような変色
剤としては、発色するものと退色又は変色するものとの
2種類がある。退色又は変色する変色剤としては、例え
ばジフェニルメタン、トリフェニルメタン系チアジン、
オキサジン系、キサンテン系、アンスラキノン系、イミ
ノナフトキノン系、アゾメチン系等の各種色素が有効に
用いられる。
【0029】これらの例としては具体的には次のような
ものが挙げられる。ブリリアントグリーン、エオシン、
エチルバイオレット、エリスロシンB、メチルグリー
ン、クリスタルバイオレット、ベイシックフクシン、フ
ェノールフタレイン、1,3−ジフェニルトリアジン、
アリザリンレッドS、チモールフタレイン、メチルバイ
オレット2B、キナルジンレッド、ローズベンガル、メ
タニルイエロー、チモールスルホフタレイン、キシレノ
ールブルー、メチルオレンジ、オレンジIV、ジフェニル
チオカルバゾン、2,7−ジクロロフルオレセイン、パ
ラメチルレッド、コンゴーレッド、ベンゾプルプリン4
B、α−ナフチルレッド、ナイルブルー2B、ナイルブ
ルーA、フェナセタリン、メチルバイオレット、マラカ
イトグリーン、パラフクシン、ビクトリアピュアブルー
BOH〔保土谷化学(株)製〕、オイルブルー#603
〔オリエント化学工業(株)製〕、オイルピンク#31
2〔オリエント化学工業(株)製〕、オイルレッド5B
〔オリエント化学工業(株)製〕、オイルスカーレット
#308〔オリエント化学工業(株)製〕、オイルレッ
ドOG〔オリエント化学工業(株)製〕、オイルレッド
RR〔オリエント化学工業(株)製〕、オイルグリーン
#502〔オリエント化学工業(株)製〕、スピロンレ
ッドBEHスペシャル〔保土谷化学工業(株)製〕、m
−クレゾールパープル、クレゾールレッド、ローダミン
B、ローダミン6G、ファーストアシッドバイオレッド
R、スルホローダミンB、オーラミン、4−p−ジエチ
ルアミノフェニルイミノナフトキノン、2−カルボキシ
アニリノ−4−p−ジエチルアミノフェニルイミノナフ
トキノン、2−カルボステアリルアミノ−4−p−ジヒ
ドロオキシエチルアミノ−フェニルイミノナフトキノ
ン、p−メトキシベンゾイル−p′−ジエチルアミノ−
o′−メチルフェニルイミノアセトアニリド、シアノ−
p−ジエチルアミノフェニルイミノアセトアニリド、1
−フェニル−3−メチル−4−p−ジエチルアミノフェ
ニルイミノ−5−ピラゾロン、1−β−ナフチル−4−
p−ジエチルアミノフェニルイミノ−5−ピラゾロン。
【0030】また、発色する変色剤としてはアリールア
ミン類を挙げることができる。この目的に適するアリー
ルアミン類としては、第一級、第二級芳香族アミンのよ
うな単なるアリールアミンのほかにいわゆるロイコ色素
も含まれ、これらの例としては次のようなものが挙げら
れる。
【0031】ジフェニルアミン、ジベンジルアニリン、
トリフェニルアミン、ジエチルアニリン、ジフェニル−
p−フェニレンジアミン、p−トルイジン、4,4′−
ビフェニルジアミン、o−クロロアニリン、o−ブロモ
アニリン、4−クロロ−o−フェニレンジアミン、o−
ブロモ−N,N−ジメチルアニリン、1,2,3−トリ
フェニルグアニジン、ナフチルアミン、ジアミノジフェ
ニルメタン、アニリン、2,5−ジクロロアニリン、N
−メチルジフェニルアミン、o−トルイジン、p,p′
−テトラメチルジアミノジフェニルメタン、N,N−ジ
メチル−p−フェニレンジアミン、1,2−ジアニリノ
エチレン、p,p′,p″−ヘキサメチルトリアミノト
リフェニルメタン、p,p′−テトラメチルジアミノト
リフェニルメタン、p,p′−テトラメチルジアミノジ
フェニルメチルイミン、p,p′,p″−トリアミノ−
o−メチルトリフェニルメタン、p,p′,p″−トリ
アミノトリフェニルカルビノール、p,p′−テトラメ
チルアミノジフェニル−4−アニリノナフチルメタン、
p,p′,p″−トリアミノトリフェニルメタン、p,
p′,p″−ヘキサプロピルトリアミノトリフェニルメ
タン。
【0032】本発明においては上記変色剤のうちpH領
域1〜5で変色しうる色素が好ましい。上記の変色剤の
感光性平版印刷版の感光層中に占める割合は、0.01
〜10重量%であることが好ましく、更に好ましくは
0.02〜5重量%で使用される。
【0033】本発明の感光性平版印刷版には、上記の化
合物に加え、必要に応じ有機酸及び/又は酸無水物を含
有することができるが、このような有機酸としては公知
の種々の有機酸がすべて用いられるがpKa値が2以上
である有機酸が好ましく、更に好ましくはpKa値が
3.0〜9.0であり、特に好ましくは3.5〜8.0
の有機酸が用いられる。但し、本発明で使用されるpK
a値は25℃における値である。
【0034】このような有機酸としては、例えば化学便
覧基礎編II(丸善(株)1966年、第1054〜10
58頁)に記載されている有機酸で、上記pKa値を示
し得る化合物をすべて挙げることができる。このような
化合物としては、例えば安息香酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、イソフタル酸、p−トルイン酸、q−トルイル
酸、β−エチルグルタル酸、m−オキシ安息香酸、p−
オキシ安息香酸、3,5−ジメチル安息香酸、3,4−
ジメトキシ安息香酸、グリセリン酸、グルタコン酸、グ
ルタル酸、p−アニス酸、コハク酸、セバシン酸、β,
β−ジエチルグルタル酸、1,1−シクロブタンジカル
ボン酸、1,3−シクロブタンジカルボン酸、1,1−
シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロペンタン
ジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、
β,β−ジメチルグルタル酸、ジメチルマロン酸、α−
酒石酸、スペリン酸、テレフタル酸、ピメリン酸、フタ
ル酸、フマル酸、β−プロピルグルタル酸、プロピルマ
ロン酸、マンデル酸、メソ酒石酸、β−メチルグルタル
酸、β,β−メチルプロピルグルタル酸、メチルマロン
酸、リンゴ酸、1,1−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボ
ン酸、エルカ酸、ウンデセン酸、ラウリン酸、n−カプ
リン酸、ペラルゴン酸、n−ウンデカン酸等を挙げるこ
とができる。その他メルドラム酸やアスコルビン酸など
のエノール構造を有する有機酸も好ましく用いることが
できる。上記有機酸の感光層中に占める割合は0.05
〜10重量%が適当であり、好ましくは0.1〜5重量
%である。
【0035】また、本発明に用いる酸無水物としては公
知の種々の酸無水物がすべて用いられるが、好ましくは
環状酸無水物であり、このようなものとして例えば無水
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、3,6−エンドオキシ−Δ4 −テトラヒド
ロ無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水グル
タル酸、無水マレイン酸、クロル無水マレイン酸、α−
フェニル無水マレイン酸、無水コハク酸、ピロメリット
酸等が挙げられる。これらの酸無水物は感光層中に0.
05〜10重量%、特に0.1〜5重量%含有されるこ
とが好ましい。
【0036】本発明の感光性平版印刷版には好ましくは
下記一般式〔VI〕で表わされる置換フェノール類とアル
デヒド類との縮合樹脂及び/又は該樹脂のo−ナフトキ
ノンジアジドスルホン酸エステル化合物を含む。一般式
〔VI〕
【0037】
【化6】
【0038】(式中、R5 及びR6 はそれぞれ水素原
子、アルキル基又はハロゲン原子を表わし、R7 は炭素
原子数2以上のアルキル基又はシクロアルキル基を表わ
す。)上記一般式〔VI〕で表わされる置換フェノール類
において、R5 およびR6 は各々水素原子、アルキル基
(1ないし3の炭素原子数を含むものを包含する。炭素
原子数1ないし2のアルキル基は特に有用である。)ま
たはハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の
各原子の内特に塩素原子および臭素原子が好ましい。)
を表し、R7 は炭素原子数2以上のアルキル基(好まし
くは炭素原子数15以下であり、炭素原子数3ないし8
のアルキル基は特に有用である。)またはシクロアルキ
ル基(3ないし15の炭素原子数を含むものを包含す
る。炭素原子数3ないし8のシクロアルキル基は特に有
用である。)を表す。
【0039】上記置換フェノール類の例としては、イソ
プロピルフェノール、tert−ブチルフェノール、t
ert−アミルフェノール、ヘキシルフェノール、te
rt−オクチルフェノール、シクロヘキシルフェノー
ル、3−メチル−4−クロロ−5−tert−ブチルフ
ェノール、イソプロピルクレゾール、tert−ブチル
クレゾール、tert−アミルクレゾール、ヘキシルク
レゾール、tert−オクチルクレゾール、シクロヘキ
シルクレゾール等が挙げられ、そのうち特に好ましくは
tert−オクチルフェノールおよびtert−ブチル
フェノールが挙げられる。
【0040】また、上記アルデヒド類の例としてはホル
ムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、
アクロレイン、クロトンアルデヒド、フルフラール等の
脂肪族および芳香族アルデヒドが挙げられ、炭素原子数
1ないし6のものを包含する。そのうち好ましくはホル
ムアルデヒドおよびベンズアルデヒドである。該置換フ
ェノール類とアルデヒド類とを縮合させた樹脂は、一般
式〔VI〕により表される置換フェノールと、アルデヒド
類とを酸性触媒の存在下で重縮合して合成される。使用
される酸性触媒としては、塩酸、しゅう酸、硫酸、リン
酸等の無機酸や有機酸が用いられ、置換フェノール類と
アルデヒド類との配合比は、置換フェノール類1モル部
に対しアルデヒド類が0.7〜1.0モル部用いられ
る。反応溶媒としては、アルコール類、アセトン、水、
ストラヒドロフラン等が用いられる。
【0041】所定温度(−5〜120℃)、所定時間
(3〜48時間)反応後、減圧下加熱し、水洗して脱水
させて得るか、又は水結析させて反応物を得る。上記置
換フェノール類とアルデヒド類との重合樹脂のo−ナフ
トキノンジアジドスルホン酸エステル化合物は、前記縮
合樹脂を適当な溶媒、例えば、ジオキサン等に溶解させ
て、これにo−ナフトキノンジアジドスルホン酸クロラ
イドを投入し、加熱撹拌しながら、炭酸アルカリ等のア
ルカリを当量点まで滴下することによりエステル化させ
て得られる。
【0042】前記エステル化物において、フェノール類
の水酸基に対するo−ナフトキノンジアジドスルホン酸
クロライドの縮合率(水酸基1個に対する反応率%)
は、5〜80%が好ましく、より好ましくは20〜70
%、更に好ましくは30〜60%である。該縮合率は、
元素分析によりスルホニル基の硫黄原子の含有量を求め
て計算する。
【0043】本発明の感光性平版印刷版の感光層中に占
める前記一般式〔VI〕で表される置換フェノール類とア
ルデヒド類とを縮合させた樹脂および該樹脂のo−ナフ
トキノンジアジドスルホン酸エステル化合物の量は0.
05〜15重量%が好ましく、特に好ましくは1〜10
重量%であり、重量平均分子量Mwは好ましくは、5.
0×102 〜5.0×103 の範囲であり、更に好まし
くは7.0×102 〜3.0×103 の範囲である。そ
の数平均分子量Mnは3.0×102 〜2.5×103
の範囲であることが好ましく、更に好ましくは4.0×
102 〜2.0×103 の範囲である。
【0044】上記分子量の測定は、GPCによって行
う。数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの算出
は、柘植盛男、宮林達也、田中誠之著“日本化学会誌”
800頁〜805頁(1972年)に記載の方法によ
り、オリゴマー領域のピークを均す(ピークの山と谷の
中心を結ぶ)方法にて行うものとする。本発明の感光性
平版印刷版には更に分子構造中に下記構造単位〔A〕及
び〔B〕の少なくとも1種を有する化合物を含有するこ
ともできる。
【0045】
【化7】
【0046】(式中、nは2〜5000の整数を表わ
す。)本発明に用いられる前記構造単位〔A〕及び
〔B〕の少なくとも1種を有する化合物としては、上記
構造単位〔A〕及び〔B〕の1方又は両方を有する化合
物であればいかなるものでもよいが、特にnが2〜50
00の範囲内の整数であり、かつ沸点が240℃以上で
ある化合物が好ましく、更に好ましくはnが2〜500
の範囲内の整数であり、かつ沸点が280℃以上である
化合物であり、最も好ましいものはnが3〜100の範
囲内の化合物である。このような化合物としては、例え
ば、
【0047】
【化8】
【0048】(ただし、ブロックポリマー、ランダムポ
リマーを含む) ・ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキル
エーテル (末端がアルキルエーテルを形成している) (ただし、ランダムポリマーを含む)
【0049】
【化9】 等が挙げられる。
【0050】具体的には例えば以下のようなものが好ま
しい。すなわち、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビ
タントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオ
レエート、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ
ット、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエ
チレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリ
コールモノオレエート、ポリエチレングリコールジステ
アレート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
ホルムアルデヒド縮合物、オキシエチレンオキシプロピ
レンブロックコポリマー、ポリエチレングリコール、テ
トラエチレングリコール等である。
【0051】上記構造単位〔A〕及び〔B〕の少なくと
も1種を有する化合物の感光性平版印刷版の感光層中に
占める割合は0.1〜20重量%が好ましく、より好ま
しくは0.2〜10重量%である。また、上記化合物は
上記含有量の範囲内であれば、単独で用いてもよいし2
種以上組合わせて使用してもよい。
【0052】本発明の感光性平版印刷版には、ノボラッ
ク樹脂以外のアルカリ可溶性樹脂を含有することもでき
る。用いられる樹脂としては例えばフェノール水酸基、
スルホンアミド基又はカルボキシル基を有するビニル系
重合体、更にカルボキシル基、スルホンアミド基を有す
るウレタン樹脂が挙げられる。フェノール性水酸基又は
スルホンアミド基を有するビニル系重合体としては、炭
素−炭素二重結合が開裂して、重合してできた重合体で
あり下記一般式〔VII〕〜〔XIII〕の少なくとも1つの
構造単位を含む重合体が好ましく用いられる。
【0053】
【化10】
【0054】式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原
子、アルキル基、またはカルボキシル基を表し、好まし
くは水素原子である。R3 は水素原子、ハロゲン原子ま
たはアルキル基を表し、好ましくは水素原子またはメチ
ル基、エチル基等のアルキル基である。R4 は水素原
子、アルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
し、好ましくは水素原子である。Aは窒素原子または酸
素原子と芳香族炭素原子とを連結する置換基を有しても
よいアルキレン基を表し、mは0〜10の整数を表し、
Bは置換基を有してもよいフェニレン基または置換基を
有してもよいナフチレン基を表す。本発明においては、
これらのうち一般式〔XIII〕で示される構造単位を少な
くとも1つ含む共重合体が好ましい。
【0055】前記ビニル系重合体としては共重合体型の
構造を有していることが好ましく、このような共重合体
において、前記一般式〔VII 〕〜〔VIII〕の各々で示さ
れる構造単位の少なくとも1種と組み合わせて用いるこ
とができる単量体単位としては、例えばエチレン、プロ
ピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレン等のエ
チレン系不飽和オレフィン類、例えばスチレン、α−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレ
ン等のスチレン類、例えばアクリル酸、メタクリル酸等
のアクリル酸類、例えばイタコン酸、マレイン酸、無水
マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類、例えばア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸2−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−
クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、エタクリル酸エチル等のα−メチレン脂
肪族モノカルボン酸のエステル類、例えばアクリロニト
リル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、例えばア
クリルアミド等のアミド類、例えばアクリルアニリド、
p−クロロアクリルアニリド、m−ニトロアクルリアニ
リド、m−メトキシアクリルアニリド等のアニリド類、
例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビ
ニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類、例えばメチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビ
ニルエーテル、β−クロロエチルビニルエーテル等のビ
ニルエーテル類、塩化ビニル、ビニリデンクロライド、
ビニリデンシアナイド、例えば1−メチル−1−メトキ
シエチレン、1,1−ジメトキシエチレン、1,2−ジ
メトキシエチレン、1,1−ジメトキシカルボニルエチ
レン、1−メチル−1−ニトロエチレン等のエチレン誘
導体類、例えばN−ビニルピロール、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデ
ン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、等の
ビニル系単量体がある。これらのビニル系単量体は不飽
和二重結合が開裂した構造で高分子化合物中に存在す
る。
【0056】上記の単量体のうち、一般式〔VII 〕〜
〔XIII〕で示される構造単位の少なくとも1種と組み合
わせて用いるものとして、(メタ)アクリル酸類、脂肪
族モノカルボン酸のエステル類、ニトリル類が総合的に
優れた性能を示し、好ましい。より好ましくは、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、アク
リル酸エチル等である。
【0057】これらの単量体は前記ビニル系重合体中に
ブロック又はランダムのいずれの状態で結合していても
よい。前記ビニル系重合体中における、一般式〔VII 〕
〜〔XIII〕のそれぞれで示される構造単位の含有率は、
5〜70モル%が好ましく、特に、10〜40モル%が
好ましい。
【0058】以下に本発明に用いられるビニル系重合体
の代表的な具体例をあげる。なお下記に例示の化合物に
おいて、Mwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量、
s,k,l,o,mおよびnは、それぞれ構造単位のモ
ル%を表す。
【0059】
【化11】
【0060】
【化12】
【0061】
【化13】
【0062】
【化14】
【0063】
【化15】
【0064】また、カルボキシル基を有するビニル系共
重合体としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸等の
アクリル酸類;例えばイタコン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類などのカルボ
キシル基を有する単量体成分を必須成分として合成され
るビニル系共重合体が挙げられる。該共重合体において
カルボキシル基を有する単量体成分としては、更に例え
ばエチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、
イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類;例えば
スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
p−クロロスチレン等のスチレン類;例えばアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
2−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロア
クリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、エタクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノ
カルボン酸のエステル類;例えばアクリロニトリル、メ
タアクリロニトリル等のニトリル類;例えばアクリルア
ミド等のアミド類;例えばN−フェニルマレイミド等の
イミド類;例えばアクリルアニリド、p−クロロアクリ
ルアニリド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メトキ
シアクリルアニリド等のアニリド類;例えば酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニ
ル等のビニルエステル類;例えばメチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテ
ル、β−クロロエチルビニルエーテル等のビニルエーテ
ル類;塩化ビニル;ビニリデンクロライド;ビニリデン
シアナイド;例えば1−メチル−1−メトキシエチレ
ン、1,1−ジメトキシエチレン、1,2−ジメトキシ
エチレン、1,1−ジメトキシカルボニルエチレン、1
−メチル−1−ニトロエチレン等のエチレン誘導体類;
例えばN−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、
N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデン、N−ビ
ニルピロリドン等のN−ビニル化合物、等のビニル系単
量体等が好ましく挙げられる。これらのビニル系単量体
は不飽和二重結合が開裂した構造で高分子化合物中に存
在する。
【0065】本発明においては、上記の単量体のうち、
脂肪族モノカルボン酸のエステル類、ニトリル類が特に
好ましく用いられる。これらの単量体は上記高分子化合
物中にブロック又はランダムのいずれの状態で結合して
いてもよい。また、カルボキシル基を有するウレタン樹
脂としては、好ましくは下記一般式(C)で表わされる
ジイソシアネート化合物と、一般式(D)又は(E)で
表わされるカルボキシル基を有するジオール化合物の反
応生成物を基本骨格とするポリウレタン樹脂が挙げられ
る。
【0066】
【化16】
【0067】式中、R1 は置換基を有していてもよい二
価の脂肪族又は芳香族炭化水素を示す。必要に応じ、R
1 中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例え
ばエステル、ウレタン、アミド、ウレイド基を有してい
てもよい。R2 は水素原子、置換基を有していてもよい
アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アリー
ロキシの各基を示し、好ましくは水素原子、炭素数1〜
8個のアルキル基、炭素数6〜15個のアリール基を示
す。R3 ,R4 及びR5 はそれぞれ同一でも相異してい
てもよく、単結合、置換基を有していてもよい二価の脂
肪族基又は芳香族炭化水素基を示す。好ましくは炭素数
1〜20個のアルキレン基、炭素数6〜15個のアリー
レン基、更に好ましくは炭素数1〜8個のアルキレン基
を示す。また必要に応じ、R3 ,R4 及びR5 中にイソ
シアネート基と反応しない他の官能基、例えばエステ
ル、ウレタン、アミド、ウレイド、エーテルの各基を有
していてもよい。
【0068】尚、R2 ,R3 ,R4 及びR5 のうちの2
つあるいは3つで環を形成していてもよい。Arは置換
基を有していてもよい三価の芳香族炭化水素基を示し、
好ましくは炭素数6〜15個の芳香族基を示す。一般式
(C)で示されるジイソシアネート化合物として、具体
的には、2,4−トリレンジイソシアネート、2,4−
トリレンジイソシアネートの二量体、2,6−トリレン
ジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、
メタキシリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソ
シアネート、3,3′−ジメチル−ビフェニル−4,
4′−ジイソシアネート等の如き芳香族ジイソシアネー
ト化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシア
ネート、ダイマー酸ジイソシアネート等の如き脂肪族ジ
イソシアネート化合物;イソホロンジイソシアネート、
4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、メチルシクロヘキサン−2,4(又は2,6)ジ
イソシアネート、1,3−(イソシアネートメチル)シ
クロヘキサン等の如き脂環族ジイソシアネート化合物;
1,3−ブチレングリコール1モルとトリレンジイソシ
アネート2モルとの付加体等の如きジオールとジイソシ
アネートとの反応物であるジイソシアネート化合物等が
挙げられる。
【0069】また一般式(D)又は(E)で示されるカ
ルボキシル基を有するジオール化合物としては具体的に
は、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロ
キシエチル)プロピオン酸、2,2−ビス(3−ヒドロ
キシプロピル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキ
シメチル)酢酸、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸、4,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン酸、酒石酸等が挙げられる。
【0070】なお上記ポリウレタン樹脂は一般式(C)
で示されるジイソシアネート化合物および一般式(D)
又は(E)で示されるカルボキシル基を有するジオール
化合物2種以上から形成されてもよい。本発明における
ノボラック以外のアルカリ可溶性樹脂の感光層中に占め
る割合は2〜80重量%が好ましい。
【0071】本発明の感光性平版印刷版には上記の素材
の他、必要に応じて更に増感剤、可塑剤、界面活性剤な
どを添加することができる。更に、これらの各成分を下
記の溶媒に溶解させ、更にこれを適当な支持体の表面に
塗布乾燥させることにより、感光層を設けて、感光性平
版印刷版を形成することができる。
【0072】本発明の感光性平版印刷版を形成する感光
性組成物の各成分を溶解する際に使用し得る溶媒として
は、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、
エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート等のセ
ロソルブ類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ジオキサン、アセトン、シクロヘキサノン、トリ
クロロエチレン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
これら溶媒は、単独であるいは2種以上混合して使用す
ることができる。
【0073】上記感光性組成物を支持体表面に塗布する
際に用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例え
ば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン
塗布等が可能である。この際塗布量は用途により異なる
が、例えば固形分として0.5〜5.0g/m2 が好ま
しい。
【0074】本発明の感光性平版印刷版において感光層
を設ける支持体としては、アルミニウム、亜鉛、鋼、銅
等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アル
ミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着された金属板、紙、プ
ラスチックフィルム及びガラス板、樹脂が塗布された
紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、親水化処理
したプラスチックフィルム等が挙げられる。このうち好
ましいのはアルミニウム板である。本発明の感光性平版
印刷版の支持体としては砂目立て処理、陽極酸化処理お
よび必要に応じて封孔処理等の表面処理が施されている
アルミニウム板を用いることがより好ましい。
【0075】これらの処理には公知の方法を適用するこ
とができる。砂目立て処理の方法としては、例えば、機
械的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられ
る。機械的方法としては、例えば、ボール研磨法、ブラ
シ研磨法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法等
が挙げられる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の
各種方法を単独あるいは組み合わせて用いることができ
る。好ましいのは電解エッチングによる方法である。
【0076】電解エッチングは、りん酸、硫酸、塩酸、
硝酸等の無機の酸を単独ないし2種以上混合した浴で行
なわれる。砂目立て処理の後、必要に応じてアルカリあ
るいは酸の水溶液によってデスマット処理を行い中和し
て水洗する。陽極酸化処理は、電解液として、硫酸、ク
ロム酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸等を1種または2
種以上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電
解して行なわれる。形成された陽極酸化皮膜量は1〜5
0mg/dm2 が適当であり、好ましくは10〜40m
g/dm2 である。陽極酸化皮膜量は、例えば、アルミ
ニウム板をリン酸クロム酸溶液(リン酸85%液:35
ml、酸化クロム(VI):20gを1リットルの水に溶
解して作製)に浸漬し、酸化皮膜を溶解し、板の皮膜溶
解前後の重量変化測定等から求められる。
【0077】封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例と
して挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対し
て、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属
塩の水溶液による下引き処理を施すこともできる。本発
明の感光性平版印刷版は、通常の方法で現像処理するこ
とができる。例えば、透明陽画フィルムを通して超高圧
水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、タン
グステンランプ等の光源により露光し、次いで、種々の
アルカリ現像液にて現像する。この結果未露光部分のみ
が支持体表面に残り、ポジ−ポジ型のレリーフ像が形成
される。
【0078】上記アルカリ現像液としては、例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウ
ム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム等の
アルカリ金属塩の水溶液が挙げられる。アルカリ金属塩
の濃度は0.1〜10重量%が好ましい。又、該現像液
中に必要に応じアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤
やアルコール等の有機溶媒を加えることができる。
【0079】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述するが、本
発明はその要旨を越えない限りこれら実施例に制限され
るものではない。
【0080】実施例1〜3 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調
質H16)を5%水酸化ナトリウム水溶液中で60℃で
1分間脱脂処理を行った後、0.5モル/lの塩酸水溶
液中で温度;25℃、電流密度;60A/dm2 、処理
時間;30秒間の条件で電解エッチング処理を行った。
次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液中で60℃、10
秒間のデスマット処理を施した後、20%硫酸溶液中で
温度;20℃、電流密度;3A/dm2 、処理時間;1
分間の条件で陽極酸化処理を行った。更に又、90℃の
熱水で20秒間、熱水封孔処理を行い、平版印刷版材料
用支持体のアルミニウム板を作製した。
【0081】上記のように作製したアルミニウム板に下
記組成の感光性組成物塗布液を回転塗布機を用いて塗布
し、90℃で4分間乾燥し、感光層膜厚が2.2g/m
2 のポジ型感光性平版印刷版を得た。
【0082】〔感光性組成物塗布液〕 ・ナフトキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−ス
ルホニルクロリドとピロガロール−アセトン樹脂(Mw
=2,500)のエステル化生成物(縮合率20%)…
………20部 ・フェノールとm−,p−混合クレゾール(フェノー
ル:m−クレゾール:p−クレゾール=5:57:3
8)とホルムアルデヒドの共重縮合樹脂(Mw=5,5
00)…………80部 ・p−tert−オクチルフェノールとホルムアルデヒ
ドより合成されたノボラック樹脂(Mw=1,800)
とナフトキノン−(1,2)−ジアジド−(2)−5−
スルホン酸クロライドとのエステル化合物(縮合率50
%)……1部 ・3,4−ジメトキシ安息香酸…………5部 ・2−トリクロロメチル−5−〔β−(2−ベンゾフリ
ル)ビニル〕−1,3,4−オキサジアゾール…………
1部 ・ビクトリアピュアーブル−BOH(保土谷化学(株)
製)…………1部 ・メチルセロソルブ…………800部
【0083】こうして得られた感光性平版印刷版上に、
ステップタブレット(イーストマン・コダック社製N
o.2、濃度差0.15ずつで21段階のグレースケー
ル)を密着し、1kWメタルハライドランプ(岩崎電気
(株)製、“アイドルフィン2000”)を光源として
60秒間露光し、コニカ(株)製現像液“SDR−1”
の6倍希釈溶液で25℃、45秒間皿現像し、クリア段
数と印刷可能枚数を評価した。評価結果は感光層のゲル
パーミエーションクロマトグラフィーによる重量平均分
子量(Mw)の評価結果と共に表−1に示す。
【0084】比較例1 実施例1において、ナフトキノン(1,2)−ジアジド
−(2)−4−スルホニルクロリドとピロガロール−ア
セトン樹脂(Mw=2,500)のエステル化生成物
(縮合率20%)の代わりにナフトキノン(1,2)−
ジアジド−(2)−5−スルホニルクロリドとピロガロ
ール−アセトン樹脂(Mw=2,500)のエステル化
生成物(縮合率20%)を用いて、同様に感光性平版印
刷版を作成、露光、現像、評価した。評価結果を表−1
に示す。
【0085】比較例2 実施例1において、フェノールとm−,p−混合クレゾ
ール(フェノール:m−クレゾール:p−クレゾール=
5:57:38)とホルムアルデヒドの共重縮合樹脂
(Mw=5,500)の代わりに同組成でMw=3,0
00の樹脂を用いて、同様に感光性平版印刷版を作成、
露光、現像、評価した。評価結果を表−1に示す。
【0086】比較例3 実施例1において、フェノールとm−,p−混合クレゾ
ール(フェノール:m−クレゾール:p−クレゾール=
5:57:38)とホルムアルデヒドの共重縮合樹脂
(Mw=5,500)の代わりに同組成でMw=13,
000の樹脂を用いて、同様に感光性平版印刷版を作
成、露光、現像、評価した。評価結果を表−1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】(Mwの測定法)感光層を約0.1wt%
のテトラヒドロフラン溶液とし、昭和電工(株)製フィ
ルターShodex DT ED−13CRで濾過し
た。このサンプルを、東ソー(株)製TSK gel
GMHXL(7.8mmID×30cm)×2本+プレカ
ラムで分離し、(株)島津製作所製、紫外−可視分光光
度検出器(254nm)で検出し、(株)島津製作所
製、データ解析装置CHROMATOPACC−R4A
でMwをポリスチレン換算として算出した。表−1の結
果から本発明の感光性平版印刷物は、感度、耐刷力に優
れていることがわかる。
【0089】
【発明の効果】本発明のポジ型感光性平版印刷版は、感
度、耐刷力が優れ、工業的価値が極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 史之 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 松原 真一 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 東野 克彦 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 小島 紀美 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層を設けてなるポジ型感
    光性平版印刷版であって、前記感光層が (a)多価フェノール含有ノボラック樹脂の1,2−ナ
    フトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル化合物お
    よび (b)フェノール、m−クレゾール、p−クレゾールか
    ら成るフェノール成分の少なくとも1種を含有するノボ
    ラック樹脂を含有し、並びに該感光層の組成が下記一般
    式〔I〕を満足することを特徴とするポジ型感光性平版
    印刷版。 【数1】 200x+10000≧y≧200x+2000 …〔I〕 (式中、xは、前記(b)のノボラック樹脂のフェノー
    ル成分量(%)、yは感光層の重量平均分子量を表わ
    す。)
JP28133893A 1993-11-10 1993-11-10 ポジ型感光性平版印刷版 Pending JPH07134406A (ja)

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