JPH07134432A - 負帯電用電子写真感光体およびその製造方法 - Google Patents

負帯電用電子写真感光体およびその製造方法

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JPH07134432A
JPH07134432A JP30322693A JP30322693A JPH07134432A JP H07134432 A JPH07134432 A JP H07134432A JP 30322693 A JP30322693 A JP 30322693A JP 30322693 A JP30322693 A JP 30322693A JP H07134432 A JPH07134432 A JP H07134432A
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aluminum
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hydrogen
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Application number
JP30322693A
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English (en)
Inventor
Yuzuru Fukuda
讓 福田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度で解像度が高く、残留電位が低く、干
渉模様の発生がなく、高画質のプリントを出力できるレ
ーザビームプリンター用の負帯電電子写真感光体、およ
び信頼性の高い長寿命の上記感光体を高い生産性と低コ
ストで製造する方法を提供する。 【構成】 本発明の負帯電用電子写真感光体は、支持体
1上に、第V族元素として窒素を含有したアモルファス
シリコンを主体とする電荷注入阻止層3と、水素、ハロ
ゲン、第III 族元素および第V族元素の少なくとも一種
を含有したアモルファスシリコンを主体とする光導電層
4とを有する。支持体1のアルミニウム表面には、純水
中での加熱処理、沸騰した純水中での煮沸処理および加
熱水蒸気処理の少なくとも一つの処理により、アルミニ
ウムの水和酸化物皮膜2が形成されている。また、アル
ミニウムの水和酸化物皮膜2の表面粗さはRmax で0.
01〜5μmの範囲にあることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負帯電用電子写真感光
体、特に半導体レーザビームプリンターに適した負帯電
用電子写真感光体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を採用したレーザビ
ームプリンターが、パーソナルコンピュータ、ワードプ
ロセッサ等の出力用端末として急速に普及してきた。レ
ーザビームプリンターに装着される感光体は、赤外感度
のある有機感光体が用いられている。しかしながら、有
機感光体は、赤外感度、帯電特性に優れているが、耐久
性、耐刷性が不足しているという問題があった。一方、
長寿命感光体としてアモルファスシリコン感光体が開発
され、実用化されているが、アモルファスシリコン感光
体は一般的に用いられている半導体レーザにおける長波
長領域での光学吸収が小さく、結果として、アモルファ
スシリコン感光体の感度は750nmより長波長領域で
急激に低下し、半導体レーザの光は光導電層に全て吸収
されない。その結果、表面反射光との干渉による画像上
での木目状の濃淡模様が現れ、画質を損なうものとな
る。この対策として、特開昭54−86341に開示さ
れているような反射防止層を設けることが提案されてい
るが、濃淡模様を完全に消去することは困難であった。
また、支持体表面に周期的な凹凸を付与したり(特開昭
60−168156)、ランダムで微小な凹凸を付与し
て(特開昭62−69272、特開昭63−2091
2)、支持体上でのレーザ光の正反射光を減少させ、干
渉を減少させることが提案されている。さらに別の方法
として、アルミニウム支持体上に陽極酸化処理を施す方
法(特開昭59−36256)が提案されている。これ
らの方法によると、支持体表面の凹凸化のために、サン
ドブラスト設備や陽極酸化処理設備等とそれに伴う処理
工程等の新たな設備と工程が必要となり、コストが増加
し、また生産性が低下するという問題があった。
【0003】また、負帯電用電子写真感光体構成の場
合、その電荷注入阻止層は伝導性を支配する元素として
第V族元素を含有したアモルファスシリコンを主体とす
る層であることが必要である。しかし、第V族元素の中
でも、窒素を含有してなる電荷注入阻止層では、他の第
V族元素のものとは異なる挙動を示すことが見出され
た。すなわち、窒素を含有してなる電荷注入阻止層を用
いた感光体においては、上記の支持体表面に周期的また
はランダムな凹凸を付与する方法や陽極酸化処理を施す
方法では、支持体や陽極酸化処理表面と電荷注入阻止層
との接着性が悪く、電荷注入阻止層の着膜不安定や剥離
を誘発しやすく、電荷注入阻止層の安定した機能発現が
できないという欠点があった。さらに、局部剥離や点状
剥離が生じやすく、帯電電位の局部低下や画像上での黒
点や白点といった欠陥を発生するという問題を生じてい
た。さらに、長期にわたって使用していくと、感光層の
剥離が発生する場合もあった。これらは、窒素を含有し
てなる電荷注入阻止層のみに関する問題と考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上述のような従来のアモルファスシリコン電子写真
感光体における欠点を解消し、高感度で信頼性の高い長
寿命の負帯電用電子写真感光体および該電子写真感光体
を高い生産性かつ低コストで製造する方法を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、解像度が高く、干渉模
様の発生がなく、高画質のプリントを出力できるレーザ
ビームプリンターに適した負帯電用電子写真感光体およ
びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の問題
点を解消すべく鋭意研究を重ねた結果、アルニウムを純
水中での加熱処理、沸騰した純水中での煮沸処理および
加熱水蒸気処理の少なくともいずれか一つで処理して、
支持体表面にアルニウムの水和酸化物皮膜を形成すると
共に、アモルファスシリコンからなる電荷注入阻止層に
窒素を含有させることによって、高画質で解像度が高
く、残留電位が低く、干渉模様の発生のないレーザビー
ムプリンターに適した耐久性の良好な負帯電用電子写真
感光体が得られることを見出して、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明の負帯電用電子写真感光体
は、支持体上に、第V族元素として窒素を含有した窒素
化アモルファスシリコンを主体とする電荷注入阻止層
と、水素、ハロゲン、第III 族元素および第V族元素か
ら選ばれる元素の少なくとも一種を含有したアモルファ
スシリコンを主体とする光導電層とを有するものであっ
て、支持体の表面がアルミニウムからなり、かつ純水中
での加熱処理、沸騰した純水中での煮沸処理および加熱
水蒸気処理の少なくともいずれか一つの処理によるアル
ミニウムの水和酸化物皮膜が支持体表面に形成されてい
ることを特徴とする。また、本発明の負帯電用電子写真
感光体の製造方法は、上記処理により、支持体のアルミ
ニウム表面を粗面化することを特徴とする。アルミニウ
ムの水和酸化物皮膜の表面粗さはRmax で0.01〜5
μmの範囲にあることが好ましい。
【0006】本発明の負帯電用電子写真感光体は、光導
電層より表面側に反射防止層を設けてもよく、更には最
上部層に表面層を設けることが望ましい。反射防止層お
よび表面層は、そのいずれか一層だけあるいは両層を同
時に設けることができる。負帯電用電子写真感光体の各
層は、下記のような層から形成されることが好ましい。
すなわち、電荷注入阻止層は、上記したように、伝導性
を支配する第V族元素として窒素を含有したアモルファ
スシリコンを主体とする層からなる。光導電層は、水
素、ハロゲン、第III 族元素、第V族元素、炭素、窒素
および酸素から選ばれる元素の少なくとも一種を含有し
たアモルファスシリコンを主体とする層と、水素、ハロ
ゲン、第III 族元素および第V族元素から選ばれる元素
の少なくとも一種を含有したアモルファスシリコンゲル
マニウムを主体とする層とからなる。表面層は、水素、
ハロゲン、第III 族元素、炭素、窒素および酸素から選
ばれる元素の少なくとも一種を含有したアモルファスシ
リコンを主体とする層、または水素、ハロゲンおよび第
III 族元素から選ばれる元素の少なくとも一種を含有し
たアモルファス炭素を主体とする層からなり、これらの
層のいずれかまたは両層を複数層積層していてもよい。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。図1〜図
3は、本発明の負帯電用電子写真感光体の一例を示すも
のであって、図1には、支持体1表面上にアルミニウム
の水和酸化物皮膜2が形成され、その上にアモルファス
シリコン(以下、a−Siと略記する)を主体とする電
荷注入阻止層3とa−Siを主体とする光導電層4を積
層した感光体が示されている。図2には、光導電層4上
に更に表面層5が設けられており、表面層5は反射防止
層に置き換えることができる。また、図3においては、
a−Siを主体とする層およびアモルファス炭素を主体
とする層(以下、a−C層と略記する)のいずれかまた
は両層からなる2層構造(5a、5b)の表面層5を設
けた感光体が示されているが、表面層5aを反射防止層
に置き換えることもできる。
【0008】本発明において、支持体としては、アルミ
ニウムおよびその合金(以下、これらを単にアルミニウ
ムで代表する)よりなるもの、さらにアルミニウム以外
の導電性支持体および絶縁性支持体を用いることができ
る。アルミニウム以外の導電性材料としては、ステンレ
ス鋼、ニッケル、クロム等の金属およびその合金が挙げ
られ、絶縁性材料としては、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポ
リイミド等の高分子、ガラス、セラミックなどが挙げら
れる。アルミニウム以外の支持体を用いる場合には、他
の層と接触する面に、少なくとも2μm以上の膜厚を有
するアルミニウム膜が形成されいることが必要である。
このアルミニウム膜は、蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法等によって形成することができ
る。良好な特性のアルミニウム水和酸化物皮膜を得るた
めのアルミニウム材料としては、純Al系の材料の他
に、Al−Mg系、Al−Mg−Si系、Al−Mg−
Mn系、Al−Mn系、Al−Cu−Mg系、Al−C
u−Ni系、Al−Cu系、Al−Si系、Al−Cu
−Zn系、Al−Cu−Si系、Al−Cu−Mg−Z
n系、Al−Mg−Zn系等のアルミニウム合金材料の
中から適宜選択して使用することができる。
【0009】支持体のアルミニウム面に形成されるアル
ミニウムの水和酸化物皮膜は、光反射防止層およびその
上に形成される電荷注入阻止層との接着強化層としての
役割を果たすもので、次のようにして形成することがで
きる。まず、表面を鏡面切削仕上げし、所定の形状に加
工されたアルミニウム支持体を有機溶剤または洗剤を含
む純水中で超音波洗浄し、続いて純水中で超音波洗浄す
る。特にアルミニウム支持体が円筒形状である場合に
は、円筒の内・外面を清浄化する。この洗浄処理が不十
分であると、所望の特性を満たす良質な水和酸化物皮膜
を形成することができない。引き続き、純水中での加熱
処理、沸騰した純水中での煮沸処理および加熱水蒸気処
理の少なくともいずれか一つの処理により、支持体表面
にアルミニウムの水和酸化物皮膜を形成する。これらの
処理は、ステンレス鋼製または硬質ガラス製等の容器中
に純水を所定の液面になるまで入れ、電熱器、投げ込み
ヒーター、ガスバーナ等の加熱手段により、純水を加熱
し、あるいは更に水蒸気化させる。次いで、アルミニウ
ム支持体をこの加熱した純水中に浸漬して加熱または煮
沸するか、あるいは加熱水蒸気中に晒し、それによって
支持体表面にアルミニウムの水和酸化物皮膜を形成させ
る。このように、従来知られている陽極酸化処理とは異
なり、煮沸処理や加熱水蒸気処理といった簡便な方法で
アルミニウムの水和酸化物皮膜を形成することにより、
電子写真感光体の大幅な低コスト化が可能となる。
【0010】加熱した純水中に浸漬して水和酸化物皮膜
を形成する場合、処理温度は、100℃(沸騰水)であ
ることが、皮膜の特性上、また液温制御の容易さから望
ましいが、30〜100℃の間において適宜の温度に設
定してもよい。また、これらの処理時間は、通常0.1
秒〜180分、好ましくは20秒〜60分であり、加熱
水蒸気処理の場合のように、処理温度が高い程短時間で
よい。これらの処理において用いる純水としては、蒸溜
水またはイオン交換水等を用いることが可能であるが、
特に塩素分等が十分に取り除かれていることが、水和酸
化物皮膜の腐蝕やピンホール発生防止のために必要不可
欠である。支持体上に形成されるアルミニウムの水和酸
化物皮膜の表面粗さは、Rmax で0.01〜5μmの範
囲にあることが好ましく、より好適には0.03〜3μ
mである。表面粗さが、0.01μmより平滑になると
干渉模様が発生しやすくなる傾向にあり、また5μmよ
り粗くなると画像欠陥の発生や解像度の低下を生じる恐
れがある。
【0011】本発明は、支持体上にアルミニウムの水和
酸化物皮膜を形成することにより、初めて次の窒素化a
−Siを主体とする電荷注入阻止層の安定着膜を可能に
したものでる。その理由としては次のことが考えられ
る。例えば、支持体としてのアルミニウムの線膨脹係数
はおよそ2.0×10-5/degであり、他方窒素化a
−Siの線膨脹係数はおよそ2.5×10-6/degで
あり、両者の間に約1桁の線膨脹係数の違いがある。こ
のため、電子写真感光体全層作製後の冷却過程において
両者の収縮量に大きな差が生じ、過度の内部応力の発生
を招き、電荷注入阻止層の局部剥離や部分剥離を生じ、
支持体上に電荷注入阻止層の安定着膜はできない。一
方、本発明のごとく、アルミニウム支持体上にアルミニ
ウムの水和酸化物皮膜を形成すると、水和酸化物皮膜は
支持体のアルミニウム(Al)が一部化学変化して水和
酸化物皮膜、すなわちアルミナ(Al2 3 )の一種に
なるため、この両者の界面での剥離は基本的に起こり得
なくなる。さらに、アルミナの線膨脹係数はおよそ6〜
7×10-6/degとなり、次に形成する窒素化a−S
iを主体とする電荷注入阻止層の線膨脹係数に近くな
る。したがって、冷却時の熱応力の発生が減少、抑制で
きる。以上の理由により、支持体上にアルミニウムの水
和酸化物皮膜を形成することにより、初めて窒素化a−
Siを主体とする電荷注入阻止層の安定着膜が可能にな
ると考えられる。
【0012】本発明の負帯電用電子写真感光体は、支持
体上にアルミニウムの水和酸化物皮膜が形成されてい
て、その上に電荷注入阻止層および光導電層を有する。
所望により、光導電層上に反射防止層および/または表
面層を設けることが望ましい。負帯電用の電荷注入阻止
層は、帯電時に基板からの正孔の注入を阻止する目的で
設けられる。この電荷注入阻止層は、伝導性を支配する
周期律表第V族元素として窒素を含有した窒素化a−S
iを主体として構成される。窒素化a−Siを主体とす
る電荷注入阻止層は、電荷注入阻止性、光減衰特性、製
造性に優れているので、本発明においては、添加元素と
して第V族元素の中から特に窒素を選択したものであ
る。この電荷注入阻止層は、上記のようにアルミニウム
の水和酸化物皮膜上に形成することにより、局部剥離や
微小剥離のない安定着膜が可能となり、長期にわたって
電荷注入阻止層としての機能発現が可能となる。上記電
荷注入阻止層において、ケイ素原子に対して原子比で
0.01〜0.7以下の窒素を含む場合、高い電荷注入
阻止性と低い残留電位とが両立して、電荷注入阻止層と
して一層優れた特性を有するようになる。上記原子比が
0.01より低い場合には、負帯電時における正孔の電
荷注入阻止性が低下し、また0.7を越える場合には、
感光体の残留電位が増加する。電荷注入阻止層の膜厚
は、0.1〜10μmの範囲、好ましくは0.1〜5μ
mの範囲である。
【0013】電荷注入阻止層上に設ける光導電層は、水
素、ハロゲン、周期律表第III 族元素および第V族元素
の少なくとも一種を含有したa−Siを主体とする層か
らなる。この光導電層は、水素およびハロゲンの少なく
とも一種を含有したa−Siを主体として形成され、こ
れに不純物元素として、ホウ素等の第III 族元素または
リン等の第V族元素を含有させて、電荷保持性を高める
ことが好ましい。特にハロゲンは暗減衰を低下させるの
に効果がある。水素および/またはハロゲンの含有量は
3〜40原子%の範囲が適当である。また、第III 族元
素または第V族元素の含有量は、必要な分光感度によっ
て決定され、通常0.01〜1000ppmの範囲が適
当である。光導電層には、帯電性の向上、暗減衰の低
減、感度の向上等の目的で、更に炭素、窒素および酸素
の少なくとも一種を含有させることが可能である。ま
た、ゲルマニウムおよび錫の少なくとの一種を含有させ
てもよい。さらに、光導電層は電荷発生層と電荷輸送層
との二層から構成されていてもよい。光導電層の膜厚
は、1〜100μmの範囲が好ましい。
【0014】光導電層は、また、水素、ハロゲン、第II
I 族元素、第V族元素、炭素、窒素および酸素の少なく
とも一種を含有したa−Siを主体とする層と、水素、
ハロゲン、第III 族元素および第V族元素の少なくとも
一種を含有したアモルファスシリコンゲルマニウムを主
体とする層(以下、a−SiGe層という)とからなる
積層構造であってもよい。a−Siを主体とする層は可
視光域において高い光感度を有しており、a−SiGe
層は特に750〜800nmの長波長域において高い光
感度を有する。したがって、両者を組み合わせることに
よって、可視光から800nmまでの長波長域にわたっ
て高い光感度を有する光導電層とすることが可能にな
る。両者の積層構造は、通常a−Si層とa−SiGe
層の順であるが、a−Si層とa−SiGe層を逆の順
で積層しても、あるいはa−SiGe層がa−Si層に
より挾まれたサンドウィッチ状になっていてもよい。
【0015】a−SiGe層との組み合わせにかかるa
−Si層は、単層構造の前記a−Si層と同様のものが
用いられる。他方、a−SiGe層は、ケイ素に対する
ゲルマニウムが原子比で0.01〜1の範囲にあること
が好ましい。このa−SiGe層には、光導電性の改善
のために、ハロゲンを1〜50原子%程度含有させても
よい。また、暗減衰、残留電位および光疲労を低減する
ために、ホウ素等の第III 族元素またはリン等の第V族
元素を含有させておくことが好ましい。その場合、例え
ばケイ素およびゲルマニウムに対するホウ素の含有量
は、ケイ素に対するゲルマニウム量により決定される
が、0.01〜1000ppmの範囲、好ましくは0.
1〜100ppmの範囲が適当であり、リンの含有量
は、0.01〜100ppmの範囲、好ましくは0.0
1〜10ppmの範囲が適当である。さらに、前述と同
様の目的で、炭素、窒素および酸素の少なくとも一種を
含有させてもよい。a−SiGe層の膜厚は、0.1〜
50μmの範囲が適当であり、好ましくは0.5〜20
μmである。
【0016】本発明においては、光導電層より表面側に
a−Siを主体とする反射防止層を設けることが望まし
い。反射防止層は、電荷注入阻止層の役目を持っていて
もよく、また表面保護層としての役目を兼ねてもよい。
反射防止層は、使用する光源の波長に反射スペクトルの
極小値を合わせるように、膜厚と屈折率を調整すればよ
い。膜厚は、屈折率をnとすると、λ(2m+1)/4
n(ここに、λ:光源の波長、m:0,1,2・・・)
とすればよく、屈折率は光導電層の屈折率n1 の平方根
(n1 1/2 )に近似させればよい。この屈折率は、シリ
コンに対する炭素、窒素および酸素の含有量により、約
4から2まで変化させることができる。反射防止層の膜
厚は、0.01〜5μmの範囲が適当であり、好ましく
は0.1〜2μmである。膜厚が0.01μmよりも薄
い場合には、反射スペクトルの極小値を十分に得ること
ができず、一方5μmよりも厚い場合には、反射スペク
トルのピーク幅が狭くなり、感光体の製造が膜厚分布等
の点から難しくなる。
【0017】本発明においては、感光体の最上部層に表
面層を設けることが望ましい。この表面層は、水素、ハ
ロゲン、第III 族元素、炭素、窒素および酸素の少なく
とも一種を含有したa−Siを主体とする層からなる
か、または水素、ハロゲンおよび第III 族元素の少なく
とも一種を含有したa−C層から構成される。フッ素等
のハロゲンの添加はコロトロンヘの付着物を阻止する作
用がある。また、第III族元素の添加は、電荷保持能を
向上させ、残留電位を低下させる作用がある。さらに、
光透過率や電荷保持能を向上させるために、炭素、窒
素、酸素を添加することができる。表面層は、またa−
Siを主体とする層および/またはa−C層の複数層か
らなる積層構造であってもよい。図3はその例を示すも
のであって、表面層5が第一の表面層5aと第二の表面
層5bとの2層構造からなる。表面層が、水素および/
またはハロゲンを含有したa−C層の場合には、層中に
含まれる多量の水素またはハロゲンは、層中に鎖状の−
CH2 −結合、−C(ハロゲン)2 −結合または分岐状
の−CH3 結合を増加させ、結果として層の硬度を損な
うことになるため、層中の水素および/またはハロゲン
の含有量は50原子%以下であることが必要である。ま
た、表面層の膜厚は、0.01〜10μmの範囲が適当
であり、好ましくは0.1〜5μmの範囲である。表面
層は、純水の水滴による接触角が60°以上であること
が好ましく、特に80°以上であることが好ましい。ま
た、表面硬度がビッカース硬度で500kg/mm2
上であることが好ましく、1000kg/mm2 以上で
あることがより好ましい。
【0018】次に、支持体上設けられる前記各層を形成
する方法について説明する。支持体上に形成する各層
は、いずれもプラズマCVD法によるグロー放電分解
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、真空
蒸着法等の手段によって形成することができるが、グロ
ー放電分解法が特に好ましい。その際、原料ガスとして
は、電荷注入阻止層、光導電層、および必要に応じて設
けられる反射防止層の場合は、ケイ素原子を含む主原料
ガスが用いられ、また表面層の場合は、ケイ素原子を含
む主原料ガスまたは炭化水素もしくはそのハロゲン置換
体を含む主原料ガスが用いられる。グロー放電分解法に
よって、a−Siを主体とする層またはa−C層を形成
する場合、ガス原料を減圧容器内に導入し、グロー放電
を生起させればよい。原料ガスとしては、上記主原料ガ
スおよび必要に応じて添加元素を含む原料ガスの混合ガ
スを用いる。この混合ガスに更に水素ガスあるいはヘリ
ウム、アルゴン、ネオン等の不活性ガスをキャリアガス
として混合することができる。グロー放電分解は、直流
および交流放電のいずれを採用してもよい。また、成膜
条件は、周波数5GHz以下(a−C層を形成する場合
は、0.1〜2.45GHz、好適には5〜20MH
z)、反応器内圧10-5〜10Torr(0.001〜
1333Pa)〔a−C層を形成する場合は、0.1〜
5Torr(13.3〜667Pa)〕、放電電力10
〜3000W、支持体温度30〜300℃(a−C層を
形成する場合は、30〜400℃)であり、各層の膜厚
は、放電時間の調整により適宜設定することができる。
【0019】a−Siまたはこれを主体とする層を形成
する場合は、ケイ素を含む主原料ガスとして、シラン
類、特にシラン(SiH4 )および/またはジシラン
(Si26 )が使用される。本発明において、ケイ素
を含む主原料ガスと混合される原料ガスとしては、水
素、ハロゲン、炭素、窒素(第V属元素の一種)、酸
素、第III 族元素、第V族元素等の添加元素を含むガス
が使用される。水素を含む原料ガスとしては、通常水素
ガスが使用されるが、主原料ガスおよび/または混合ガ
ス中に水素が含まれていれば、場合により特に添加しな
くてもよい。ハロゲンを含む原料ガスとしては、SiF
4 、SiCl4 、SiHF3 、SiHCl3 、SiH2
2 、SiH2 Cl2 等を使用することができる。炭
素、窒素および酸素を含有させるための原料ガスとして
は、炭素を含む原料ガスでは、メタン、エタン、プロパ
ン、アセチレンのような炭化水素、CF4 、C2 6
ようなハロゲン化炭化水素を用いることができ、窒素を
含む原料ガスでは、N2 単体ガスや、NH3 、N
2 4 、HN3 等の水素化窒素化合物のガスを用いるこ
とができ、さらに酸素を含む原料ガスでは、O2 、N2
O、CO、CO2 等を用いることができる。第III 族元
素を含む原料ガスとしては、B、Al、Ga、In等を
含むガスを使用することができ、典型的にはジボラン
(B2 6 )が挙げられる。また、第V族元素を含む原
料ガスとしては、上記の窒素を含むガスの他に、P、A
s、Sb等を含むガスを使用することができる。典型的
にはホスフィン(PH3 )またはアンモニア(NH3
が挙げられる。前記a−SiGe層を形成するために
は、四水素化ゲルマニウム(GeH4 )等のゲルマンま
たは四フッ化ゲルマニウム(GeF4 )等のハロゲン化
ゲルマニウム含有ガスを使用することができる。
【0020】a−C層を形成する主原料としては、次の
ようなものが使用される。すなわち、主体となる炭素の
原料としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペ
ンタン等の一般式Cn 2n+2で示されるパラフィン系炭
化水素、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンテン等
の一般式Cn 2nで示されるオレフィン系炭化水素、ア
セチレン、アリレン、ブチン等の一般式Cn 2n-2で示
されるアセチレン系炭化水素の直鎖状または分岐状の脂
肪族炭化水素、シクロプロパン、シクロブタン、シクロ
ペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロブ
テン、シクロペンテン、シクロヘキセン等の脂環式炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタリン、ア
ントラセン等の芳香族炭化水素、あるいはこれらの置換
体が挙げられる。また、a−C層にハロゲンを含有させ
る場合には、例えば、四塩化炭素、クロロホルム、四フ
ッ化炭素、トリフルオロメタン、クロロトリフルオロメ
タン、ジクロロジフルオロメタン、ブロモトリフルオロ
メタン、パーフルオロエタン、パーフルオロプロパン等
のハロゲン化炭化水素を用いることができる。これらの
炭素原料は、常温でガス状であっても固体状または液状
であってもよく、固体状または液状である場合には気化
して用いられる。さらに、必要に応じて炭化水素または
そのハロゲン置換体を含む主原料ガスと混合される原料
ガスとしては、前述した窒素、酸素、第III 族元素、第
V族元素等を含むガスが挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 表面を鏡面切削仕上げした円筒状の高純度(4N)Al
−Mg合金支持体(以下、単にAl支持体という)を、
アセトンを用いて室温で10分間超音波洗浄した後、室
温下に純水中で10分間超音波洗浄した。引き続いて、
沸騰した純水中で10分間煮沸処理を施して、支持体表
面にアルミニウムの水和酸化物皮膜を形成した。形成さ
れた皮膜の表面粗さRmax は0.3μmであった。次
に、容量結合型プラズマCVD装置を用い、シラン、水
素およびアンモニアの混合ガスをグロー放電分解するこ
とにより、表面に水和酸化物皮膜を形成した円筒状Al
支持体上に膜厚約3.5μmの電荷注入阻止層を形成し
た。その際の成膜条件は次の通りであった。 100%シランガス流量:120cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:60cm3 /min 反応器内圧:133.3Pa(1.0Torr) 放電電力:250W 放電周波数:13.56MHz 支持体温度:250℃ なお、以下の各層の成膜条件における放電周波数および
支持体温度は上記の値に固定した。
【0022】電荷注入阻止層の形成後、反応器内を十分
に排気し、シラン、水素およびジボランの混合ガスを導
入して、グロー放電分解することにより、電荷注入阻止
層上に膜厚25μmの光導電層を形成した。その際の成
膜条件は次の通りであった。 100%シランガス流量:240cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 10ppm水素希釈ジボランガス流量:10cm3 /m
in 反応器内圧:133.3Pa(1.0Torr) 放電電力:300W その後、下記の成膜条件で光導電層上に膜厚0.7μm
のアモルファス炭化シリコンからなる表面層を形成し
た。 100%シランガス流量:80cm3 /min 100%メタンガス流量:110cm3 /min 200ppm水素希釈ジボランガス流量:160cm3
/min 反応器内圧:133.3Pa(1.0Torr) 放電電力:120W
【0023】以上のようにして製造された負帯電用電子
写真感光体を半導体レーザプリンター(XP−9、富士
ゼロックス社製)に装着して画像評価を行った。その
際、クリーナ装置にはポリウレタン樹脂製ブレードを用
いた。また、現像剤として二成分現像剤を使用し、磁気
ブラシ現像を行った。得られた画像は鮮明であり、干渉
模様は見られなかった。また、カブリは認められず、黒
点や白点等の画像欠陥もなかった。
【0024】比較例1 支持体上にアルミニウムの水和酸化物皮膜の形成を行わ
なかった以外は、実施例1と同様にしてa−Si感光体
を製造した。製造された電子写真感光体について実施例
1と同様の画像試験を行ったところ、得られた画像は鮮
明であり、またカブリは認められなかった。ただし、若
干の干渉模様および電荷注入阻止層の剥離による点状画
像欠陥が見られた。
【0025】実施例2 実施例1と同様にして、アルミニウムの水和酸化物皮膜
を形成した。次に、容量結合型プラズマCVD装置を用
い、シラン、水素およびアンモニアの混合ガスをグロー
放電分解することにより、円筒状Al支持体上に膜厚約
1μmの電荷注入阻止層を形成した。その際の成膜条件
は次の通りであった。 100%シランガス流量:100cm3 /min 100%水素ガス流量:150cm3 /min 100%アンモニアガス流量:100cm3 /min 反応器内圧:133.3Pa(1.0Torr) 放電電力:230W 電荷注入阻止層の形成後、シランに対してジボランの濃
度を0.1ppmの割合で混合した混合ガスを導入した
以外は、実施例1と同様にして光導電層を形成した。そ
の後、下記の成膜条件で光導電層上に膜厚0.6μmの
アモルファス炭化シリコンからなる表面層を形成した。 100%シランガス流量:70cm3 /min 100%エチレンガス流量:70cm3 /min 200ppm水素希釈ジボランガス流量:140cm3
/min 反応器内圧:133.3Pa(1.0Torr) 放電電力:100W 以上のようにして製造された負帯電用電子写真感光体に
対して、実施例1と同様の画像試験を行った。得られた
画像は鮮明であり、干渉模様は見られなかった。また、
カブリは認められず、黒点や白点等の画像欠陥もなかっ
た。
【0026】比較例2 支持体上にアルミニウムの水和酸化物皮膜の形成を行わ
なかった以外は、実施例2と同様にしてa−Si感光体
を製造した。製造された電子写真感光体について実施例
1と同様の画像試験を行ったところ、得られた画像は鮮
明であり、またカブリは認められなかった。ただし、若
干の干渉模様および電荷注入阻止層の剥離による点状画
像欠陥が見られた。
【0027】実施例3 実施例1と同様のAl支持体を用い、洗剤を含む純水を
用いて室温で20分間超音波洗浄した後、室温下に純水
中で10分間超音波洗浄した。引き続いて、25分間加
熱水蒸気処理を施して、アルミニウムの水和酸化物皮膜
を形成した。形成された皮膜の表面粗さRmax は0.1
μmであった。次いで、実施例2と同様にして、電荷注
入阻止層および(第一の)光導電層を形成した。上記第
一の光導電層上に、膜厚が2μmでゲルマニウムの含有
量が20原子%のアモルファスシリコンゲルマニウムか
らなる第二の光導電層を形成した。その際の成膜条件は
次の通りであった。 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 50%ゲルマンガス流量:90cm3 /min 反応器内圧:133.3Pa(1.0Torr) 放電電力:220W その後、実施例2と同様にして、第二の光導電層上に表
面層を形成した。以上のようにして製造された負帯電用
電子写真感光体に対して、実施例1と同様の画像試験を
行った。得られた画像は鮮明であり、干渉模様は見られ
なかった。また、カブリは認められず、黒点や白点等の
画像欠陥もなかった。
【0028】比較例3 支持体上にアルミニウムの水和酸化物皮膜の形成を行わ
なかった以外は、実施例3と同様にしてa−Si感光体
を製造した。製造された電子写真感光体について実施例
1と同様の画像試験を行ったところ、得られた画像は鮮
明であり、またカブリは認められなかった。ただし、若
干の干渉模様および電荷注入阻止層の剥離による点状画
像欠陥が見られた。
【0029】実施例4 実施例1と同様のAl支持体を用い、洗剤を含む純水を
用いて室温で20分間超音波洗浄した後、室温下に純水
中で10分間超音波洗浄した。引き続いて、80℃の純
水中で35分間加熱処理を施し、アルミニウムの水和酸
化物皮膜を形成した。形成された皮膜の表面粗さRmax
は0.2μmであった。次いで、実施例2と同様にし
て、電荷注入阻止層、光導電層および表面層を形成し
た。以上のようにして製造された負帯電用電子写真感光
体に対して、実施例1と同様の画像試験を行った。得ら
れた画像は鮮明であり、干渉模様は見られなかった。ま
た、カブリは認められず、黒点や白点等の画像欠陥もな
かった。
【0030】比較例4 支持体上にアルミニウムの水和酸化物皮膜の形成を行わ
なかった以外は、実施例4と同様にしてa−Si感光体
を製造した。製造された電子写真感光体について実施例
1と同様の画像試験を行ったところ、得られた画像は鮮
明であり、またカブリは認められなかった。ただし、若
干の干渉模様および電荷注入阻止層の剥離による点状画
像欠陥が見られた。
【0031】
【発明の効果】本発明の負帯電用電子写真感光体は、支
持体上に、窒素化a−Siを主体とする電荷注入阻止層
と、水素、ハロゲン、第III 族元素および第V族元素の
少なくとも一種を含有したa−Siを主体とする光導電
層とを有し、かつ支持体のアルミニウム表面に、純水中
での加熱処理、沸騰した純水中での煮沸処理および加熱
水蒸気処理の少なくともいずれか一つの処理によるアル
ミニウムの水和酸化物皮膜が形成されているものであ
る。その結果、レーザビームプリンター用負帯電感光体
として、高感度で解像度が高く、干渉模様の発生のない
高画質のプリントを出力できる。特に、支持体表面にア
ルミニウムの水和酸化物皮膜が形成されていることによ
り、電荷注入阻止層との接着性が良くなり、電荷注入阻
止層の安定した機能発現ができ、電気特性ならびに画質
特性に優れた負帯電用電子写真感光体を得ることができ
る。しかも、電荷注入阻止層が、負帯電感光体構成に必
要な伝電性を支配する第V族元素として窒素を含有した
窒素化a−Siを主体として構成されているため、高い
電荷注入阻止性と低い残留電位とを両立することができ
る。また、本発明は、純水中での加熱処理、沸騰した純
水中での煮沸処理および加熱水蒸気処理といった非電気
化学的で容易かつ簡単な処理により、支持体上にアルミ
ニウムの水和酸化物皮膜を形成して粗面化するため、従
来におけるサンドブラスト設備や陽極酸化設備等の大が
かりな設備とそのような陽極酸化工程が不要となるの
で、信頼性の高い長寿命の負帯電用電子写真感光体を高
い生産性と低廉なコストで製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の負帯電用電子写真感光体の一例を示
す断面図である。
【図2】 本発明の負帯電用電子写真感光体の他の例を
示す断面図である。
【図3】 本発明の負帯電用電子写真感光体の別の例を
示す断面図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、第V族元素として窒素を含
    有した窒素化アモルファスシリコンを主体とする電荷注
    入阻止層と、水素、ハロゲン、第III 族元素および第V
    族元素から選ばれる元素の少なくとも一種を含有したア
    モルファスシリコンを主体とする光導電層とを有する負
    帯電用電子写真感光体において、支持体の表面がアルミ
    ニウムからなり、かつ純水中での加熱処理、沸騰した純
    水中での煮沸処理および加熱水蒸気処理の少なくともい
    ずれか一つの処理によるアルミニウムの水和酸化物皮膜
    が支持体表面に形成されていることを特徴とする負帯電
    用電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 光導電層が、水素、ハロゲン、第III 族
    元素、第V族元素、炭素、窒素および酸素から選ばれる
    元素の少なくとも一種を含有したアモルファスシリコン
    を主体とする層と、水素、ハロゲン、第III 族元素およ
    び第V族元素から選ばれる元素の少なくとも一種を含有
    したアモルファスシリコンゲルマニウムを主体とする層
    とからなる請求項1記載の負帯電用電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 光導電層より表面側に反射防止層を設け
    た請求項1または2に記載の負帯電用電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 最上部層に、水素、ハロゲン、第III 族
    元素、炭素、窒素および酸素から選ばれる元素の少なく
    とも一種を含有したアモルファスシリコンを主体とする
    層、または水素、ハロゲンおよび第III 族元素から選ば
    れる元素の少なくとも一種を含有したアモルファス炭素
    を主体とする層からなる表面層を設けた請求項1〜3の
    いずれかに記載の負帯電用電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 アルミニウムの水和酸化物皮膜が形成さ
    れた支持体の表面粗さが、Rmax で0.01〜5μmの
    範囲にある請求項1〜4のいずれかに記載の負帯電用電
    子写真感光体。
  6. 【請求項6】 純水中での加熱処理、沸騰した純水中で
    の煮沸処理および加熱水蒸気処理の少なくともいずれか
    一つの処理により、支持体のアルミニウム表面を粗面化
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    負帯電用電子写真感光体の製造方法。
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