JPH07134939A - 電子源、電子源の製造方法、電子源の駆動方法および電子線放射装置 - Google Patents
電子源、電子源の製造方法、電子源の駆動方法および電子線放射装置Info
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- JPH07134939A JPH07134939A JP28305493A JP28305493A JPH07134939A JP H07134939 A JPH07134939 A JP H07134939A JP 28305493 A JP28305493 A JP 28305493A JP 28305493 A JP28305493 A JP 28305493A JP H07134939 A JPH07134939 A JP H07134939A
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- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2201/00—Electrodes common to discharge tubes
- H01J2201/30—Cold cathodes
- H01J2201/312—Cold cathodes having an electric field perpendicular to the surface thereof
- H01J2201/3125—Metal-insulator-Metal [MIM] emission type cathodes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エネルギー半値幅0.5eV以下の電子線を
放出するMIM型電子源を実現し、それを用いた電子線
放射装置を実現する。 【構成】 6nmの絶縁層を持つMIM型電子源を作製
し、それを上部電極の仕事関数で決定される電子放出し
きい値電圧に1.5V以下の電圧を加えた電圧で駆動す
る。
放出するMIM型電子源を実現し、それを用いた電子線
放射装置を実現する。 【構成】 6nmの絶縁層を持つMIM型電子源を作製
し、それを上部電極の仕事関数で決定される電子放出し
きい値電圧に1.5V以下の電圧を加えた電圧で駆動す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属−絶縁体−金属型の
電子源、及びそれを備えた電子線放射装置に関する。
電子源、及びそれを備えた電子線放射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁層のトンネル現象を利用する金属−
絶縁体−金属型電子源(以下MIM型電子源と記す)
は、エネルギー分散の小さい面状電子線を取り出す有力
な候補と考えられてきた。図2のエネルギーダイアグラ
ムを用いてその電子放出の原理を示す。上部電極11と
下部電極13の間に駆動電圧14を印加すると絶縁層1
2内の電界のため、下部電極13中の電子は、トンネル
現象により障壁を透過し、絶縁層12、上部電極11の
伝導帯に出現する。これらの電子のうち、上部電極11
の仕事関数φ以上のエネルギーを有する電子は真空中1
6に放出されることになる。例えばAl−Al2O3−A
u構造等によりこの電子放出が観測されている。しかし
ながら従来のMIM型電子源は、放出電子のエネルギー
分散の半値幅ΔEが、通常1〜4eVと大きく、最小で
も0.8eVが報告されているにすぎない(バキューム
テクニック 28巻、ナンバー8 (1978)66
−75ページ:Vakuum Technik 28,
Heft 8(1978)pp66−75)。
絶縁体−金属型電子源(以下MIM型電子源と記す)
は、エネルギー分散の小さい面状電子線を取り出す有力
な候補と考えられてきた。図2のエネルギーダイアグラ
ムを用いてその電子放出の原理を示す。上部電極11と
下部電極13の間に駆動電圧14を印加すると絶縁層1
2内の電界のため、下部電極13中の電子は、トンネル
現象により障壁を透過し、絶縁層12、上部電極11の
伝導帯に出現する。これらの電子のうち、上部電極11
の仕事関数φ以上のエネルギーを有する電子は真空中1
6に放出されることになる。例えばAl−Al2O3−A
u構造等によりこの電子放出が観測されている。しかし
ながら従来のMIM型電子源は、放出電子のエネルギー
分散の半値幅ΔEが、通常1〜4eVと大きく、最小で
も0.8eVが報告されているにすぎない(バキューム
テクニック 28巻、ナンバー8 (1978)66
−75ページ:Vakuum Technik 28,
Heft 8(1978)pp66−75)。
【0003】一方、MIM型電子源の応用が期待される
電子線描画装置や電子線を利用した計測装置等では一般
に電子光学系を用いた電子線の収束や偏向などを行な
う。その際色収差による電子ビーム軌道のずれを防止す
るため、電子線のエネルギー分散の半値幅ΔEは0.5
eV以下が求められる。
電子線描画装置や電子線を利用した計測装置等では一般
に電子光学系を用いた電子線の収束や偏向などを行な
う。その際色収差による電子ビーム軌道のずれを防止す
るため、電子線のエネルギー分散の半値幅ΔEは0.5
eV以下が求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MIM型電子源は、素
子内部の絶縁層12(以下図2を参照)をポテンシャル
障壁としているため、電子はトンネル現象による障壁の
透過後、絶縁層12の伝導帯、さらには上部電極11の
伝導帯を走行しなければならない。このような固体中を
電子が走行する場合、電子散乱の効果は避けられず、ト
ンネル電子は次々とエネルギーを失っていき、素子内部
で非常に広いエネルギー分散を持つようになる。そのた
め放出される電子線のエネルギー分散も非常に大きく、
MIM型電子源の実用化の妨げとなってきた。
子内部の絶縁層12(以下図2を参照)をポテンシャル
障壁としているため、電子はトンネル現象による障壁の
透過後、絶縁層12の伝導帯、さらには上部電極11の
伝導帯を走行しなければならない。このような固体中を
電子が走行する場合、電子散乱の効果は避けられず、ト
ンネル電子は次々とエネルギーを失っていき、素子内部
で非常に広いエネルギー分散を持つようになる。そのた
め放出される電子線のエネルギー分散も非常に大きく、
MIM型電子源の実用化の妨げとなってきた。
【0005】本発明の目的は、エネルギー半値幅ΔEが
0.5eV以下の電子線を放出するMIM型電子源を可
能にし、それを用いた電子線描画装置等の電子線放射装
置を提供することにある。
0.5eV以下の電子線を放出するMIM型電子源を可
能にし、それを用いた電子線描画装置等の電子線放射装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、6nm以下
の絶縁層を持つMIM型電子源を、上部電極の仕事関数
で決定される電子放出しきい値電圧に1.5Vを加えた
電圧以下で駆動することにより達成できる。
の絶縁層を持つMIM型電子源を、上部電極の仕事関数
で決定される電子放出しきい値電圧に1.5Vを加えた
電圧以下で駆動することにより達成できる。
【0007】具体的には、(1)上部電極と下部電極の
間に絶縁層を挟んだ構造を有し、両電極間に電圧を印加
することにより上部電極から電子を放出する電子源にお
いて、絶縁層の膜厚が6nm以下であり、上部電極の仕
事関数によって決定される電子放出しきい値電圧に1.
5V以下の電圧を加算した電圧を印加したときに電子線
の放出が可能である電子源、(2)上部電極と下部電極
の間に絶縁層を挟んだ構造体がマトリクス状に2次元配
列した構造を有し、両電極間にマトリクス駆動電圧を印
加することにより上部電極から電子を放出する電子源に
おいて、絶縁層の膜厚が6nm以下であり、上部電極の
仕事関数によって決定される電子放出しきい値電圧に
1.5V以下の電圧を加算した電圧を印加したときに電
子線の放出が可能である電子源、(3)電子源の絶縁層
を、0.0001A/m2以上0.1A/m2以下の化成
電流密度による陽極酸化で形成する電子源の製造方法、
(4)上記(1)、(2)項等に記載された電子源と、
電子源から放出された電子線を縮小する電子光学系と、
電子光学系を通過した電子線を照射する試料を保持する
手段を有する電子線放射装置、等により達成できる。
間に絶縁層を挟んだ構造を有し、両電極間に電圧を印加
することにより上部電極から電子を放出する電子源にお
いて、絶縁層の膜厚が6nm以下であり、上部電極の仕
事関数によって決定される電子放出しきい値電圧に1.
5V以下の電圧を加算した電圧を印加したときに電子線
の放出が可能である電子源、(2)上部電極と下部電極
の間に絶縁層を挟んだ構造体がマトリクス状に2次元配
列した構造を有し、両電極間にマトリクス駆動電圧を印
加することにより上部電極から電子を放出する電子源に
おいて、絶縁層の膜厚が6nm以下であり、上部電極の
仕事関数によって決定される電子放出しきい値電圧に
1.5V以下の電圧を加算した電圧を印加したときに電
子線の放出が可能である電子源、(3)電子源の絶縁層
を、0.0001A/m2以上0.1A/m2以下の化成
電流密度による陽極酸化で形成する電子源の製造方法、
(4)上記(1)、(2)項等に記載された電子源と、
電子源から放出された電子線を縮小する電子光学系と、
電子光学系を通過した電子線を照射する試料を保持する
手段を有する電子線放射装置、等により達成できる。
【0008】
【作用】本発明の作用を図1のエネルギーダイアグラム
を用いて説明する。MIM電子源の絶縁層12をトンネ
ル現象により電子が透過する確率はファウラーノルドハ
イムの原理より絶縁層12内の電界強度で決まる。この
電界強度は絶縁層12に印加する駆動電圧14に比例
し、絶縁層の膜厚dに反比例する。よって絶縁層12を
薄くすればより低い駆動電圧12でトンネル現象を発現
し、下部電極13のフェルミ準位17近傍から上部電極
11へ向かって電子が透過する。例えば6nmの絶縁層
12の場合約4.5Vで電子が透過する。
を用いて説明する。MIM電子源の絶縁層12をトンネ
ル現象により電子が透過する確率はファウラーノルドハ
イムの原理より絶縁層12内の電界強度で決まる。この
電界強度は絶縁層12に印加する駆動電圧14に比例
し、絶縁層の膜厚dに反比例する。よって絶縁層12を
薄くすればより低い駆動電圧12でトンネル現象を発現
し、下部電極13のフェルミ準位17近傍から上部電極
11へ向かって電子が透過する。例えば6nmの絶縁層
12の場合約4.5Vで電子が透過する。
【0009】一方、このトンネル電子が真空16中に放
出されるのは透過してきた電子が上部電極中でとるエネ
ルギー準位が上部電極11の真空準位19以上の場合で
ある。真空準位19は上部電極11のフェルミ準位18
より仕事関数φの分だけエネルギー準位が高い。よって
MIM電子源が電子を放出するにはトンネル現象の起こ
る下部電極13のフェルミ準位17が上部電極11のフ
ェルミ準位18より少なくとも仕事関数φの分だけエネ
ルギーが高くなるように駆動電圧14を印加しなければ
ならない。さもなければ透過電子の上部電極中でのエネ
ルギー準位は真空準位以上と成り得ないからである。こ
れが上部電極11の仕事関数φによって決定されるMI
M電子源の電子放出しきい値電圧であり、例えば上部電
極11がAuの場合約4.7Vとなる。
出されるのは透過してきた電子が上部電極中でとるエネ
ルギー準位が上部電極11の真空準位19以上の場合で
ある。真空準位19は上部電極11のフェルミ準位18
より仕事関数φの分だけエネルギー準位が高い。よって
MIM電子源が電子を放出するにはトンネル現象の起こ
る下部電極13のフェルミ準位17が上部電極11のフ
ェルミ準位18より少なくとも仕事関数φの分だけエネ
ルギーが高くなるように駆動電圧14を印加しなければ
ならない。さもなければ透過電子の上部電極中でのエネ
ルギー準位は真空準位以上と成り得ないからである。こ
れが上部電極11の仕事関数φによって決定されるMI
M電子源の電子放出しきい値電圧であり、例えば上部電
極11がAuの場合約4.7Vとなる。
【0010】先に述べたように膜厚dが6nm以下の絶
縁層12を持つMIM電子源の場合、4.5V以下の駆
動電圧14の印加で電子がトンネルしているので、4.
7Vを印加すればすぐ電子放出が開始される。これに対
し、膜厚dが6nmより厚いとトンネル現象が発現する
のに必要な駆動電圧14が高くなるので電子放出開始電
圧が高くなる。図3に様々な膜厚dのAl2O3膜を用い
て電子放出開始電圧を求めた実験結果を示す。
縁層12を持つMIM電子源の場合、4.5V以下の駆
動電圧14の印加で電子がトンネルしているので、4.
7Vを印加すればすぐ電子放出が開始される。これに対
し、膜厚dが6nmより厚いとトンネル現象が発現する
のに必要な駆動電圧14が高くなるので電子放出開始電
圧が高くなる。図3に様々な膜厚dのAl2O3膜を用い
て電子放出開始電圧を求めた実験結果を示す。
【0011】従来のMIM型電子源から放出される電子
線のエネルギー分散が大きくなる原因であった固体中で
のトンネル電子の散乱の効果は、上記のような薄い絶縁
層12を持つMIM型電子源でもやはり避けられない。
ところで上記のように膜厚dが6nm以下のMIM電子
源の場合、4.7Vの印加ですぐに電子放出が開始され
るので、例えば5.5Vと低い駆動電圧14で十分な電
子放出強度が得られる。このような場合、放出される電
子のエネルギー分散は下部電極のフェルミ準位17と上
部電極11の真空準位19のエネルギー差である0.8
eV以下しか持ち得ない。なぜなら散乱によって固体中
で真空準位18以下のエネルギー準位に落ちた電子は仕
事関数φの障壁にさえぎられ放出されないからである。
このように薄い絶縁層12を持つMIM電子源を作製
し、それを上部電極11の仕事関数φから決定される電
子放出しきい値電圧の近傍の駆動電圧12で動作させる
ことにより、仕事関数φの障壁を一種のフィルターとし
て利用して低いエネルギー準位に落ちた電子を取り除
き、電子線のエネルギー分散を狭めることが本発明の本
質である。
線のエネルギー分散が大きくなる原因であった固体中で
のトンネル電子の散乱の効果は、上記のような薄い絶縁
層12を持つMIM型電子源でもやはり避けられない。
ところで上記のように膜厚dが6nm以下のMIM電子
源の場合、4.7Vの印加ですぐに電子放出が開始され
るので、例えば5.5Vと低い駆動電圧14で十分な電
子放出強度が得られる。このような場合、放出される電
子のエネルギー分散は下部電極のフェルミ準位17と上
部電極11の真空準位19のエネルギー差である0.8
eV以下しか持ち得ない。なぜなら散乱によって固体中
で真空準位18以下のエネルギー準位に落ちた電子は仕
事関数φの障壁にさえぎられ放出されないからである。
このように薄い絶縁層12を持つMIM電子源を作製
し、それを上部電極11の仕事関数φから決定される電
子放出しきい値電圧の近傍の駆動電圧12で動作させる
ことにより、仕事関数φの障壁を一種のフィルターとし
て利用して低いエネルギー準位に落ちた電子を取り除
き、電子線のエネルギー分散を狭めることが本発明の本
質である。
【0012】次に、このように仕事関数φの障壁を利用
しエネルギー分散を狭めた電子のエネルギー半値幅を決
定する効果について説明する。放出される電子のエネル
ギー分散は次に述べる理由から偏った分布を持つ。ま
ず、素子内部のトンネル電子の散乱により、高エネルギ
ー準位から放出される電子は少なく、電子放出強度は低
エネルギー準位側ほど強くなる。しかし、一方で真空準
位18から0.5eV程度のエネルギー範囲では、たと
え放出前に真空準位18以上のエネルギーを有している
電子でも全て放出されるわけではなく、仕事関数φのポ
テンシャル障壁のしきいの影響で急速に減速されて量子
力学的放出確率が低くなるため電子放出強度が急激に弱
くなる。これは真空準位18以上のエネルギーを有する
トンネル電子に対して、仕事関数φをポテンシャル障壁
として適用したシュレイディンガー方程式を解くと示せ
る。放出確率の計算結果を図4に示す。
しエネルギー分散を狭めた電子のエネルギー半値幅を決
定する効果について説明する。放出される電子のエネル
ギー分散は次に述べる理由から偏った分布を持つ。ま
ず、素子内部のトンネル電子の散乱により、高エネルギ
ー準位から放出される電子は少なく、電子放出強度は低
エネルギー準位側ほど強くなる。しかし、一方で真空準
位18から0.5eV程度のエネルギー範囲では、たと
え放出前に真空準位18以上のエネルギーを有している
電子でも全て放出されるわけではなく、仕事関数φのポ
テンシャル障壁のしきいの影響で急速に減速されて量子
力学的放出確率が低くなるため電子放出強度が急激に弱
くなる。これは真空準位18以上のエネルギーを有する
トンネル電子に対して、仕事関数φをポテンシャル障壁
として適用したシュレイディンガー方程式を解くと示せ
る。放出確率の計算結果を図4に示す。
【0013】この2つの効果から、放出電子のエネルギ
ー分散スペクトルは高エネルギー準位側、低エネルギー
準位側とも少ない分布を持ち、結果として半値幅は全エ
ネルギー分散に対しより狭くなる。図5に5.5nmの
膜厚の絶縁層12を有し、上部電極11にAuを用いた
MIM型電子源の駆動電圧14とエネルギー半値幅ΔE
の関係を求めた実験結果を示す。これより駆動電圧14
が6.3V、すなわち上部電極11の電子放出しきい値
電圧4.7Vに1.5Vを加えた電圧以下で駆動すると
全エネルギー分散1.5eV以下でエネルギー半値幅Δ
Eは0.5eV以下の電子線が得られる。
ー分散スペクトルは高エネルギー準位側、低エネルギー
準位側とも少ない分布を持ち、結果として半値幅は全エ
ネルギー分散に対しより狭くなる。図5に5.5nmの
膜厚の絶縁層12を有し、上部電極11にAuを用いた
MIM型電子源の駆動電圧14とエネルギー半値幅ΔE
の関係を求めた実験結果を示す。これより駆動電圧14
が6.3V、すなわち上部電極11の電子放出しきい値
電圧4.7Vに1.5Vを加えた電圧以下で駆動すると
全エネルギー分散1.5eV以下でエネルギー半値幅Δ
Eは0.5eV以下の電子線が得られる。
【0014】これらの結果から一般に6nm以下の絶縁
層12を持つMIM型電子源を、上部電極11の仕事関
数φで決定される電子放出しきい値電圧に1.5Vを加
えた駆動電圧12以下で動作することにより、放出電子
のエネルギー分散の半値幅を0.5eV以下とすること
が可能であることがわかる。絶縁層12は薄いほどトン
ネル確率が向上し電子放出量が増大するので良いが、両
電極間には最低でも電子放出しきい値電圧を印加しなけ
ればならないので、膜厚の下限はこの電圧を印加しても
絶縁破壊しない値となる。
層12を持つMIM型電子源を、上部電極11の仕事関
数φで決定される電子放出しきい値電圧に1.5Vを加
えた駆動電圧12以下で動作することにより、放出電子
のエネルギー分散の半値幅を0.5eV以下とすること
が可能であることがわかる。絶縁層12は薄いほどトン
ネル確率が向上し電子放出量が増大するので良いが、両
電極間には最低でも電子放出しきい値電圧を印加しなけ
ればならないので、膜厚の下限はこの電圧を印加しても
絶縁破壊しない値となる。
【0015】
【実施例】 実施例1 本発明の実施例1のMIM型電子源を図6により説明す
る。下部電極13にAl、絶縁層12にAl2O3、上部
電極11にAu膜を用いた構造とした。下部電極13と
してTa,Ti等を用い、絶縁膜12をその陽極酸化膜
とすることも可能である。また、上部電極11は、Au
以外の他の金属や高濃度ドープされた半導体でもよい。
る。下部電極13にAl、絶縁層12にAl2O3、上部
電極11にAu膜を用いた構造とした。下部電極13と
してTa,Ti等を用い、絶縁膜12をその陽極酸化膜
とすることも可能である。また、上部電極11は、Au
以外の他の金属や高濃度ドープされた半導体でもよい。
【0016】まず、熱酸化膜付きSi基板等の絶縁性基
板15にスパッタリング法により、Alを20nm形成
する。次に陽極酸化により例えば5.5nmのAl2O3
を形成する。最後にAuを10nm、スパッタリング法
により形成し、MIM型電子源を完成した。MIM型電
子源の放出面積は1mm2とした。Al,およびAuは
MBE法等で単結晶成長させるのも有効である。
板15にスパッタリング法により、Alを20nm形成
する。次に陽極酸化により例えば5.5nmのAl2O3
を形成する。最後にAuを10nm、スパッタリング法
により形成し、MIM型電子源を完成した。MIM型電
子源の放出面積は1mm2とした。Al,およびAuは
MBE法等で単結晶成長させるのも有効である。
【0017】本発明を実現するには、6nm以下のよう
な薄い膜厚の絶縁層でも電圧印加時に絶縁破壊や一種の
絶縁破壊に近いフォーミング現象が発現しない良質の絶
縁膜が必要である。従来のMIM型電子源は絶縁層の膜
質が悪く、絶縁破壊等を防止するため膜厚が10から2
0nmと厚かった。そのため電子をトンネルさせるため
に必要な駆動電圧12が高く、放出電子のエネルギー分
散が大きくなる原因となってきた。そこで本実施例では
上記の陽極酸化を0.1A/m2以下の低化成電流密度
を用いて行なった。低化成電流密度を用いれば、6nm
以下の膜厚でも良質の絶縁特性を持つ陽極酸化膜を形成
できることは特願平05−213744に述べた。
な薄い膜厚の絶縁層でも電圧印加時に絶縁破壊や一種の
絶縁破壊に近いフォーミング現象が発現しない良質の絶
縁膜が必要である。従来のMIM型電子源は絶縁層の膜
質が悪く、絶縁破壊等を防止するため膜厚が10から2
0nmと厚かった。そのため電子をトンネルさせるため
に必要な駆動電圧12が高く、放出電子のエネルギー分
散が大きくなる原因となってきた。そこで本実施例では
上記の陽極酸化を0.1A/m2以下の低化成電流密度
を用いて行なった。低化成電流密度を用いれば、6nm
以下の膜厚でも良質の絶縁特性を持つ陽極酸化膜を形成
できることは特願平05−213744に述べた。
【0018】次に、本実施例のMIM型電子源が、上部
電極の仕事関数によって決定される電子放出しきい値電
圧に1.5V以下の電圧を加算した電圧を印加したとき
に電子線の放出が可能であることを示す。AlおよびA
u電極間に駆動電圧14(以下図1も参照)を徐々に印
加した時のダイオード電流、放出電流特性を図7に示
す。ダイオード電流は駆動電圧14が約4Vの時、放出
電流は約4.7Vの時に急激に立ち上がり、MIM型電
子源にトンネル電流が流れていることがわかる。さらに
5.6Vまで印加すると70μAのダイオード電流、1
4nAの放出電流が観測された。このように膜厚が6n
m以下の絶縁層12を有するMIM型電子源の場合、電
子放出しきい値電圧(4.7V)以下でトンネル電流が
流れ、しきい値を越えると電子放出が開始されることが
わかる。
電極の仕事関数によって決定される電子放出しきい値電
圧に1.5V以下の電圧を加算した電圧を印加したとき
に電子線の放出が可能であることを示す。AlおよびA
u電極間に駆動電圧14(以下図1も参照)を徐々に印
加した時のダイオード電流、放出電流特性を図7に示
す。ダイオード電流は駆動電圧14が約4Vの時、放出
電流は約4.7Vの時に急激に立ち上がり、MIM型電
子源にトンネル電流が流れていることがわかる。さらに
5.6Vまで印加すると70μAのダイオード電流、1
4nAの放出電流が観測された。このように膜厚が6n
m以下の絶縁層12を有するMIM型電子源の場合、電
子放出しきい値電圧(4.7V)以下でトンネル電流が
流れ、しきい値を越えると電子放出が開始されることが
わかる。
【0019】次に、本実施例のMIM型電子源から放出
される電子線のエネルギー半値幅ΔEが0.5eV以下
となっていることを示す。MIM型電子源の放出電子の
エネルギー分散スペクトルを、静電セクタ型エネルギー
アナライザを用いて測定した結果を図8に示す。駆動電
圧14は5.3Vとした。全エネルギー幅は0.6eV
と駆動電圧14と上部電極11の仕事関数φとの差に対
応する。また半値幅ΔEは0.36eVと非常に狭い。
される電子線のエネルギー半値幅ΔEが0.5eV以下
となっていることを示す。MIM型電子源の放出電子の
エネルギー分散スペクトルを、静電セクタ型エネルギー
アナライザを用いて測定した結果を図8に示す。駆動電
圧14は5.3Vとした。全エネルギー幅は0.6eV
と駆動電圧14と上部電極11の仕事関数φとの差に対
応する。また半値幅ΔEは0.36eVと非常に狭い。
【0020】図9はさらに駆動電圧14を印加し6.2
Vとしたときのエネルギー分散スペクトルである。低エ
ネルギー側、すなわち仕事関数φの障壁側ではスペクト
ルの立上りの傾斜は図8と変わらない。これは、駆動電
圧14を上げても真空準位18上のトンネル電子の量子
力学的放出確率は同じだからである。一方高エネルギー
側では、図8よりスペクトルは裾をひき、エネルギー分
散は広がる。これは駆動電圧14の上昇に伴い、トンネ
ル現象が起きる下部電極13のフェルミ準位17のエネ
ルギー準位が、上部電極11の真空準位18に対し高く
なるためである。しかし、素子内部での電子の散乱効果
が大きいため、大部分のトンネル電子はエネルギーを失
い、より低いエネルギー準位から放出されるため、エネ
ルギー分散の半値幅ΔEは駆動電圧14の上昇には追随
せず急激には広がらない。そのため、6.2Vの印加で
も半値幅ΔEは0.5eVとなっている。
Vとしたときのエネルギー分散スペクトルである。低エ
ネルギー側、すなわち仕事関数φの障壁側ではスペクト
ルの立上りの傾斜は図8と変わらない。これは、駆動電
圧14を上げても真空準位18上のトンネル電子の量子
力学的放出確率は同じだからである。一方高エネルギー
側では、図8よりスペクトルは裾をひき、エネルギー分
散は広がる。これは駆動電圧14の上昇に伴い、トンネ
ル現象が起きる下部電極13のフェルミ準位17のエネ
ルギー準位が、上部電極11の真空準位18に対し高く
なるためである。しかし、素子内部での電子の散乱効果
が大きいため、大部分のトンネル電子はエネルギーを失
い、より低いエネルギー準位から放出されるため、エネ
ルギー分散の半値幅ΔEは駆動電圧14の上昇には追随
せず急激には広がらない。そのため、6.2Vの印加で
も半値幅ΔEは0.5eVとなっている。
【0021】実施例2 本発明の実施例2の上部電極と下部電極の間に絶縁層を
挟んだMIM構造体をマトリクス状に2次元配列したマ
トリクス駆動のMIM型電子源を図10により説明す
る。MIM構造体は、6nm以下の絶縁層を有し、放出
面積5x5μm2とする。放出面積はこれ以外にも任意
に選べるのは当然である。幅5μmの下部電極13を1
μm間隔で形成し、その上面を低化成電流密度で陽極酸
化し、絶縁層12する。次に、これに直交する方向に上
部電極11を幅5μm,間隔1μmで形成し、MIM型
電子放出群を作製する。これに電子放出させたい交点に
電圧が印加されるようマトリクス駆動し、任意形状の電
子線を放出させた。
挟んだMIM構造体をマトリクス状に2次元配列したマ
トリクス駆動のMIM型電子源を図10により説明す
る。MIM構造体は、6nm以下の絶縁層を有し、放出
面積5x5μm2とする。放出面積はこれ以外にも任意
に選べるのは当然である。幅5μmの下部電極13を1
μm間隔で形成し、その上面を低化成電流密度で陽極酸
化し、絶縁層12する。次に、これに直交する方向に上
部電極11を幅5μm,間隔1μmで形成し、MIM型
電子放出群を作製する。これに電子放出させたい交点に
電圧が印加されるようマトリクス駆動し、任意形状の電
子線を放出させた。
【0022】実施例3 本発明の実施例3の電子線描画装置を図11により説明
する。電子源として実施例2のMIM型電子源を用い
る。マトリクス駆動により得られた所望の集積回路パタ
ーン形状に対応する電子線は、ブランカ20を通った
後、電子レンズ21により1/100に縮小され、偏向
器22を通過して、ウェハ23上に転写される。これに
より、0.05μmの解像度を持つ一括露光が可能な縮
小転写型電子線描画装置が可能となる。
する。電子源として実施例2のMIM型電子源を用い
る。マトリクス駆動により得られた所望の集積回路パタ
ーン形状に対応する電子線は、ブランカ20を通った
後、電子レンズ21により1/100に縮小され、偏向
器22を通過して、ウェハ23上に転写される。これに
より、0.05μmの解像度を持つ一括露光が可能な縮
小転写型電子線描画装置が可能となる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、6nm以下の良質の絶縁層を
有するMIM型電子源を、上部電極の電子放出しきい値
電圧(仕事関数φ)+1.5V以下の電圧の駆動電圧で
動作することにより、エネルギー半値幅0.5eV以下
の単色面状電子源が得られる。これにより電子光学系に
よる縮小が可能な電子線放射装置が実現する。
有するMIM型電子源を、上部電極の電子放出しきい値
電圧(仕事関数φ)+1.5V以下の電圧の駆動電圧で
動作することにより、エネルギー半値幅0.5eV以下
の単色面状電子源が得られる。これにより電子光学系に
よる縮小が可能な電子線放射装置が実現する。
【図1】本発明のMIM型電子源の電子放出原理を説明
するためのエネルギーダイアグラムの図である。
するためのエネルギーダイアグラムの図である。
【図2】従来のMIM型電子源の電子放出原理を説明す
るためのエネルギーダイアグラムの図である。
るためのエネルギーダイアグラムの図である。
【図3】MIM型電子源の絶縁膜厚と電子放出開始電圧
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図4】MIM型電子源の上部電極の真空準位以上のエ
ネルギーを有するトンネル電子の真空中への量子力学的
放出確率を示す図である。
ネルギーを有するトンネル電子の真空中への量子力学的
放出確率を示す図である。
【図5】MIM型電子源の駆動電圧とエネルギー半値幅
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図6】本発明の実施例1のMIM型電子源の断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明の実施例1のMIM型電子源の電子放出
特性図である。
特性図である。
【図8】本発明の実施例1のMIM型電子源を5.3V
で駆動した際のエネルギー分散スペクトル図である。
で駆動した際のエネルギー分散スペクトル図である。
【図9】本発明の実施例1のMIM型電子源を6.2V
で駆動した際のエネルギー分散スペクトル図である。
で駆動した際のエネルギー分散スペクトル図である。
【図10】本発明の実施例2のマトリクス駆動MIM型
電子源の平面図である。
電子源の平面図である。
【図11】本発明の実施例3の電子線描画装置の斜視図
である。
である。
上部電極…11、絶縁層…12、下部電極…13、駆動
電圧…14、絶縁性基板…15、真空…16、下部電極
のフェルミ準位…17、上部電極のフェルミ準位…1
8、真空準位…19、ブランカ…20,電子レンズ…2
1、偏向器…22、ウェハ…23。
電圧…14、絶縁性基板…15、真空…16、下部電極
のフェルミ準位…17、上部電極のフェルミ準位…1
8、真空準位…19、ブランカ…20,電子レンズ…2
1、偏向器…22、ウェハ…23。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 富雄 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 成清 正 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山田 絵実子 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (9)
- 【請求項1】上部電極と下部電極の間に絶縁層を挟んだ
構造を有し、上記両電極間に電圧を印加することにより
上記上部電極から電子を放出する電子源において、上記
絶縁層の膜厚は6nm以下であり、上記上部電極の仕事
関数によって決定される電子放出しきい値電圧に1.5
V以下の電圧を加算した電圧を印加したときに電子線の
放出が可能であることを特徴とする電子源。 - 【請求項2】上記絶縁層はAlの陽極酸化膜である請求
項1記載の電子源。 - 【請求項3】上記絶縁層はTaの陽極酸化膜である請求
項1記載の電子源。 - 【請求項4】上記絶縁層はTiの陽極酸化膜である請求
項1記載の電子源。 - 【請求項5】上部電極と下部電極の間に絶縁層を挟んだ
構造体がマトリクス状に2次元配列した構造を有し、上
記両電極間にマトリクス駆動電圧を印加することにより
上記上部電極から電子を放出する電子源において、上記
絶縁層の膜厚は6nm以下であり、上記上部電極の仕事
関数によって決定される電子放出しきい値電圧に1.5
V以下の電圧を加算した電圧を印加したときに電子線の
放出が可能であることを特徴とする電子源。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電
子源の両電極間に、上記上部電極の仕事関数によって決
定される電子放出しきい値電圧に1.5V以下の電圧を
加算した電圧を印加して駆動することを特徴とする電子
源の駆動方法。 - 【請求項7】請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電
子源の陽極酸化膜の形成を、0.0001A/m2以上
0.1A/m2以下の化成電流密度を用いて陽極酸化す
ることにより行なうことを特徴とする電子源の製造方
法。 - 【請求項8】請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電
子源と、該電子源から放出された電子線を縮小する電子
光学系と、該電子光学系を通過した電子線を照射する試
料を保持する手段を有することを特徴とする電子線放射
装置。 - 【請求項9】上記電子光学系は電子レンズ、偏向器等で
構成されている請求項8記載の電子線放射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28305493A JPH07134939A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 電子源、電子源の製造方法、電子源の駆動方法および電子線放射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28305493A JPH07134939A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 電子源、電子源の製造方法、電子源の駆動方法および電子線放射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07134939A true JPH07134939A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17660609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28305493A Pending JPH07134939A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 電子源、電子源の製造方法、電子源の駆動方法および電子線放射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07134939A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003529183A (ja) * | 1999-07-29 | 2003-09-30 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | ダイヤモンドで支持された電子ソース用光電陰極 |
| WO2020225991A1 (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 電子放出素子及び電子顕微鏡 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP28305493A patent/JPH07134939A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003529183A (ja) * | 1999-07-29 | 2003-09-30 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | ダイヤモンドで支持された電子ソース用光電陰極 |
| WO2020225991A1 (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 電子放出素子及び電子顕微鏡 |
| JP2020184453A (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 電子放出素子及び電子顕微鏡 |
| CN113795902A (zh) * | 2019-05-08 | 2021-12-14 | 国立研究开发法人产业技术综合研究所 | 电子发射元件以及电子显微镜 |
| EP3968352A4 (en) * | 2019-05-08 | 2023-01-04 | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology | ELECTRON EMITTING ELEMENT AND ELECTRON MICROSCOPE |
| US12051557B2 (en) | 2019-05-08 | 2024-07-30 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Electron emission device and electron microscope |
| CN113795902B (zh) * | 2019-05-08 | 2025-02-25 | 国立研究开发法人产业技术综合研究所 | 电子发射元件以及电子显微镜 |
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