JPH07138159A - ビタミンe誘導体を有効成分とする皮膚疾患治療剤 - Google Patents
ビタミンe誘導体を有効成分とする皮膚疾患治療剤Info
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- JPH07138159A JPH07138159A JP29058393A JP29058393A JPH07138159A JP H07138159 A JPH07138159 A JP H07138159A JP 29058393 A JP29058393 A JP 29058393A JP 29058393 A JP29058393 A JP 29058393A JP H07138159 A JPH07138159 A JP H07138159A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記一般式
【化1】
(式中、Xは水素原子またはアシル基を表す。)で示さ
れるビタミンE誘導体またはその薬理学的に許容される
塩を有効成分として含有する皮膚疾患治療剤。 【効果】 優れた組織修復促進作用を有し、かつ毒性や
副作用が少ない皮膚疾患治療剤が提供される。
れるビタミンE誘導体またはその薬理学的に許容される
塩を有効成分として含有する皮膚疾患治療剤。 【効果】 優れた組織修復促進作用を有し、かつ毒性や
副作用が少ない皮膚疾患治療剤が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンE誘導体また
はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有す
る皮膚疾患治療剤に関する。
はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有す
る皮膚疾患治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚疾患としては、皮膚の炎症を主な症
状とする皮膚炎、皮膚の欠落を生じさせる皮膚潰瘍、皮
膚構成成分の異常である角化症、分泌異常、微生物・寄
生生物による皮膚病変などが挙げられる。これらの皮膚
疾患には、亜鉛華軟膏、副腎皮質ホルモン含有軟膏、非
ステロイド系消炎剤含有軟膏、抗生物質含有軟膏などが
広く用いられている。
状とする皮膚炎、皮膚の欠落を生じさせる皮膚潰瘍、皮
膚構成成分の異常である角化症、分泌異常、微生物・寄
生生物による皮膚病変などが挙げられる。これらの皮膚
疾患には、亜鉛華軟膏、副腎皮質ホルモン含有軟膏、非
ステロイド系消炎剤含有軟膏、抗生物質含有軟膏などが
広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の外用薬剤の中
で、副腎皮質ホルモン含有軟膏、非ステロイド系消炎剤
含有軟膏、抗生物質含有軟膏などは、その治療効果が著
しいが、その反面副作用の頻度および程度が比較的高い
という問題点がある。また、亜鉛華軟膏などの薬剤で
は、副作用が少ない代わりに治療効果が充分でないとい
う問題点がある。従って、従来用いられている薬剤と同
等またはそれ以上の治療効果を有し、さらに毒性や副作
用が少なくて長期の連用に付すことができる皮膚疾患治
療剤を提供することが望まれているのが現状である。
で、副腎皮質ホルモン含有軟膏、非ステロイド系消炎剤
含有軟膏、抗生物質含有軟膏などは、その治療効果が著
しいが、その反面副作用の頻度および程度が比較的高い
という問題点がある。また、亜鉛華軟膏などの薬剤で
は、副作用が少ない代わりに治療効果が充分でないとい
う問題点がある。従って、従来用いられている薬剤と同
等またはそれ以上の治療効果を有し、さらに毒性や副作
用が少なくて長期の連用に付すことができる皮膚疾患治
療剤を提供することが望まれているのが現状である。
【0004】しかして、本発明の目的は、優れた組織修
復促進作用を有し、かつ毒性や副作用が少ない皮膚疾患
治療剤を提供することにある。
復促進作用を有し、かつ毒性や副作用が少ない皮膚疾患
治療剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記一般式(I)
目的は、下記一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Xは水素原子またはアシル基を表
す。)で示されるビタミンE誘導体(以下これを、ビタ
ミンE誘導体(I)と略称することがある。)またはそ
の薬理学的に許容される塩(以下、単に塩とする。)を
有効成分として含有する皮膚疾患治療剤を提供すること
により達成される。
す。)で示されるビタミンE誘導体(以下これを、ビタ
ミンE誘導体(I)と略称することがある。)またはそ
の薬理学的に許容される塩(以下、単に塩とする。)を
有効成分として含有する皮膚疾患治療剤を提供すること
により達成される。
【0008】前記一般式(I)においてXが表すアシル
基としては、置換基を有していてもよいアルカノイル基
またはアロイル基が挙げられる。アルカノイル基は、直
鎖状または分岐鎖状のいずれでもよく、例えば、アセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバロイル基、バ
レリル基、ステアロイル基などが挙げられ、これらの基
は置換基としてフェニル基を有していてもよく、置換基
を有するアルカノイル基としては、例えば、フェニルア
セチル基、フェニルプロピオニル基などが挙げられる。
また、アロイル基としては、ベンゾイル基などが挙げら
れる。
基としては、置換基を有していてもよいアルカノイル基
またはアロイル基が挙げられる。アルカノイル基は、直
鎖状または分岐鎖状のいずれでもよく、例えば、アセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバロイル基、バ
レリル基、ステアロイル基などが挙げられ、これらの基
は置換基としてフェニル基を有していてもよく、置換基
を有するアルカノイル基としては、例えば、フェニルア
セチル基、フェニルプロピオニル基などが挙げられる。
また、アロイル基としては、ベンゾイル基などが挙げら
れる。
【0009】ビタミンE誘導体(I)は塩の形態でも優
れた特性を有するものとして存在し得る。そのような塩
としては、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸な
どの無機酸;またはフマル酸、酒石酸、コハク酸、クエ
ン酸、メタンスルホン酸などの有機酸との酸付加塩など
が挙げられる。当該塩は、医薬上許容され得る塩である
ことが好ましい。
れた特性を有するものとして存在し得る。そのような塩
としては、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸な
どの無機酸;またはフマル酸、酒石酸、コハク酸、クエ
ン酸、メタンスルホン酸などの有機酸との酸付加塩など
が挙げられる。当該塩は、医薬上許容され得る塩である
ことが好ましい。
【0010】ビタミンE誘導体(I)には各種の光学異
性体が存在するが、本発明はこれらの光学異性体、さら
には光学異性体の混合物をも包含するものである。
性体が存在するが、本発明はこれらの光学異性体、さら
には光学異性体の混合物をも包含するものである。
【0011】ビタミンE誘導体(I)は、例えば、下記
反応工程Aに従って合成することができる。
反応工程Aに従って合成することができる。
【0012】
【化3】
【0013】(上記反応工程中、Zはアミノ基の保護基
を表す。)
を表す。)
【0014】工程1 カルノシン(II)のアミノを保護し、一般式(I
I′)で示される、アミノ基が保護されたカルノシンを
得る工程であり、通常公知の方法により行うことができ
る。アミノ基の保護基としては、通常用いられているも
のであれば特に制限はなく、例えば、ベンジルオキシカ
ルボニル基などが挙げられる。当該反応は、水酸化ナト
リウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液などのアルカリ性
水溶液などの溶媒中、好ましくはpHを8〜10に調整
し、反応温度−10〜10℃で行われる。
I′)で示される、アミノ基が保護されたカルノシンを
得る工程であり、通常公知の方法により行うことができ
る。アミノ基の保護基としては、通常用いられているも
のであれば特に制限はなく、例えば、ベンジルオキシカ
ルボニル基などが挙げられる。当該反応は、水酸化ナト
リウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液などのアルカリ性
水溶液などの溶媒中、好ましくはpHを8〜10に調整
し、反応温度−10〜10℃で行われる。
【0015】工程2 工程1で得られたアミノ基が保護されたカルノシン(I
I′)とトコフェロール(III)のエステル化反応で
ある。即ち、塩化チオニルなどのハロゲン化剤により、
トコフェロール(III)の水酸基をハロゲン化して、
次いでアミノ基が保護されたカルノシン(II′)と反
応させることにより、一般式(IV)で示されるエステ
ルを形成させる。当該反応は、テトラヒドロフランなど
の溶媒中、反応温度−10〜30℃で行われる。また、
エステル(IV)は、塩化チオニルなどのハロゲン化剤
により、アミノ基が保護されたカルノシン(II′)の
カルボキシル基をハロゲン化して、次いでトコフェロー
ル(III)と反応させることにより得ることもでき
る。
I′)とトコフェロール(III)のエステル化反応で
ある。即ち、塩化チオニルなどのハロゲン化剤により、
トコフェロール(III)の水酸基をハロゲン化して、
次いでアミノ基が保護されたカルノシン(II′)と反
応させることにより、一般式(IV)で示されるエステ
ルを形成させる。当該反応は、テトラヒドロフランなど
の溶媒中、反応温度−10〜30℃で行われる。また、
エステル(IV)は、塩化チオニルなどのハロゲン化剤
により、アミノ基が保護されたカルノシン(II′)の
カルボキシル基をハロゲン化して、次いでトコフェロー
ル(III)と反応させることにより得ることもでき
る。
【0016】工程3 工程2で得られたエステル(IV)のアミノ基の保護基
を還元的に除去して、一般式(I−1)で示されるビタ
ミンE誘導体[一般式(I)においてXが水素原子であ
る化合物;以下、ビタミンE誘導体(I−1)とす
る。]を得る工程である。当該反応は、水素雰囲気下、
メタノール、エタノール、プロパノール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンなどの不活性溶媒中、パラジウム−
炭素、パラジウム−黒などの触媒の存在下、反応温度1
5〜50℃で行われる。
を還元的に除去して、一般式(I−1)で示されるビタ
ミンE誘導体[一般式(I)においてXが水素原子であ
る化合物;以下、ビタミンE誘導体(I−1)とす
る。]を得る工程である。当該反応は、水素雰囲気下、
メタノール、エタノール、プロパノール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンなどの不活性溶媒中、パラジウム−
炭素、パラジウム−黒などの触媒の存在下、反応温度1
5〜50℃で行われる。
【0017】また、一般式(I)においてXがアシル基
である化合物は、反応工程Aにおいて、アミノ基が保護
されたカルノシン(II′)の代わりにN−アシルカル
ノシン(イミダゾール核上の窒素原子はアシル化されて
いない)を用い、これとトコフェロールとのエステル化
反応を行うことにより得ることができる。
である化合物は、反応工程Aにおいて、アミノ基が保護
されたカルノシン(II′)の代わりにN−アシルカル
ノシン(イミダゾール核上の窒素原子はアシル化されて
いない)を用い、これとトコフェロールとのエステル化
反応を行うことにより得ることができる。
【0018】例えば、N−アシルカルノシンのうち、N
−アシル−L−カルノシンは、特開昭58−12475
0号公報によれば、アルカリ性水溶液中、pH9〜1
3.5、反応温度15〜20℃に保持しながら、L−カ
ルノシンにアシル供与体を作用させることにより得られ
る。アシル供与体としては、一般式(RCO)2 O[式
中、Rはアルキル基、アリール基またはアラルキル基を
示す]で示されるカルボン酸無水物、または一般式RC
OCl[式中、Rは前記定義のとおりである。]で示さ
れるカルボン酸クロリドが好ましく用いられ、例えば、
無水酢酸、無水プロピオン酸、アセチルクロリド、プロ
ピオニルクロリド、ベンゾイルクロリドなどが挙げられ
る。
−アシル−L−カルノシンは、特開昭58−12475
0号公報によれば、アルカリ性水溶液中、pH9〜1
3.5、反応温度15〜20℃に保持しながら、L−カ
ルノシンにアシル供与体を作用させることにより得られ
る。アシル供与体としては、一般式(RCO)2 O[式
中、Rはアルキル基、アリール基またはアラルキル基を
示す]で示されるカルボン酸無水物、または一般式RC
OCl[式中、Rは前記定義のとおりである。]で示さ
れるカルボン酸クロリドが好ましく用いられ、例えば、
無水酢酸、無水プロピオン酸、アセチルクロリド、プロ
ピオニルクロリド、ベンゾイルクロリドなどが挙げられ
る。
【0019】このようにして得られるビタミンE誘導体
(I)の反応混合物からの単離・精製は、一般に有機化
合物を反応混合物から単離・精製するに際して用いられ
ている方法と同様の方法により行われる。例えば、反応
混合物を水にあけ、ジエチルエーテル、酢酸エチルなど
の有機溶媒で抽出し、抽出液を冷希塩酸、重曹水、食塩
水などで順次洗浄し、乾燥後、濃縮して粗生成物を得、
該粗生成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィー
などにより精製し、ビタミンE誘導体(I)を得る。
(I)の反応混合物からの単離・精製は、一般に有機化
合物を反応混合物から単離・精製するに際して用いられ
ている方法と同様の方法により行われる。例えば、反応
混合物を水にあけ、ジエチルエーテル、酢酸エチルなど
の有機溶媒で抽出し、抽出液を冷希塩酸、重曹水、食塩
水などで順次洗浄し、乾燥後、濃縮して粗生成物を得、
該粗生成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィー
などにより精製し、ビタミンE誘導体(I)を得る。
【0020】また、ビタミンE誘導体(I)の塩は、通
常の塩形成反応により製造することができる。
常の塩形成反応により製造することができる。
【0021】本発明の有効成分であるビタミンE誘導体
(I)またはその塩は、後述の試験例から明らかなとお
り、優れた組織修復促進作用を有している。臨床的に
は、該組織修復促進作用と合わせ、疾患原因となる異常
免疫反応を調節し、かつ病巣修復を促進することが期待
できる。
(I)またはその塩は、後述の試験例から明らかなとお
り、優れた組織修復促進作用を有している。臨床的に
は、該組織修復促進作用と合わせ、疾患原因となる異常
免疫反応を調節し、かつ病巣修復を促進することが期待
できる。
【0022】さらに、ビタミンE誘導体(I)またはそ
の塩は、ラットの毒性試験において、体重、臓器重量、
臨床生化学的検査値を測定した結果、著しい毒性を示さ
ないことが分かった。
の塩は、ラットの毒性試験において、体重、臓器重量、
臨床生化学的検査値を測定した結果、著しい毒性を示さ
ないことが分かった。
【0023】従って、ビタミンE誘導体(I)またはそ
の塩は、褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、糖尿病性潰瘍、下
腿潰瘍など)、皮膚炎(脂漏性皮膚炎、膿疱性皮膚炎、
進行性指掌角皮症など)、虫さされ、乾癬などの皮膚疾
患の治療に有効である。
の塩は、褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、糖尿病性潰瘍、下
腿潰瘍など)、皮膚炎(脂漏性皮膚炎、膿疱性皮膚炎、
進行性指掌角皮症など)、虫さされ、乾癬などの皮膚疾
患の治療に有効である。
【0024】本発明の皮膚疾患治療剤は、皮膚疾患の治
療に有用な剤型、例えば、軟膏剤、クリーム剤、ローシ
ョン剤、リニメント剤、エアロゾル剤などの形態をとる
ことができる。従って、本発明の皮膚疾患治療剤は、ビ
タミンE誘導体(I)を含有する医薬組成物をも包含す
るものである。
療に有用な剤型、例えば、軟膏剤、クリーム剤、ローシ
ョン剤、リニメント剤、エアロゾル剤などの形態をとる
ことができる。従って、本発明の皮膚疾患治療剤は、ビ
タミンE誘導体(I)を含有する医薬組成物をも包含す
るものである。
【0025】このような組成物は、任意所要の製薬用担
体、賦形剤などの医薬上許容される添加剤などを使用し
て、慣用の手段によって調製される。軟膏剤またはクリ
ーム剤である薬剤組成物には、例えば、動物性または植
物性の脂肪、ロウ、パラフィン、澱粉、トラガカント、
セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコー
ン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、酸化亜鉛などの希
釈剤、またはこれらの物質の混合物などを含ませること
ができる。ローション剤またはリニメント剤である場合
には、水、エタノール、イソプロピルアルコール、炭酸
エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベ
ンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、ジメチルホルムアミド、油(例えば落花生油な
ど)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコー
ル、ポリエチレングリコールなどの希釈剤、またはこれ
らの物質の混合物などを含ませることができる。エアロ
ゾル剤である薬剤組成物には、例えば、クロロフルオロ
炭化水素などの噴射基剤を含ませることができる。
体、賦形剤などの医薬上許容される添加剤などを使用し
て、慣用の手段によって調製される。軟膏剤またはクリ
ーム剤である薬剤組成物には、例えば、動物性または植
物性の脂肪、ロウ、パラフィン、澱粉、トラガカント、
セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコー
ン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、酸化亜鉛などの希
釈剤、またはこれらの物質の混合物などを含ませること
ができる。ローション剤またはリニメント剤である場合
には、水、エタノール、イソプロピルアルコール、炭酸
エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベ
ンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、ジメチルホルムアミド、油(例えば落花生油な
ど)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコー
ル、ポリエチレングリコールなどの希釈剤、またはこれ
らの物質の混合物などを含ませることができる。エアロ
ゾル剤である薬剤組成物には、例えば、クロロフルオロ
炭化水素などの噴射基剤を含ませることができる。
【0026】本発明の皮膚疾患治療剤は、ビタミンE誘
導体(I)またはその塩を0.1〜20重量%、好まし
くは0.5〜10重量%含有することができる。
導体(I)またはその塩を0.1〜20重量%、好まし
くは0.5〜10重量%含有することができる。
【0027】本発明の皮膚疾患治療剤の投与量は、疾
病、患者の重篤度、薬物に対する忍容性、患部の面積な
どにより異なるが、通常成人1日当たり、10mg〜5
g、好ましくは100〜500mgであり、これを1回
または数回に分割して投与するのがよい。
病、患者の重篤度、薬物に対する忍容性、患部の面積な
どにより異なるが、通常成人1日当たり、10mg〜5
g、好ましくは100〜500mgであり、これを1回
または数回に分割して投与するのがよい。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。なお、対照薬としてトコレチナートを用
いた。
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。なお、対照薬としてトコレチナートを用
いた。
【0029】試験例1 体重約250gのウィスター(Wister)系雄性ラ
ットを1群9匹または10匹とし、後背部正中線上より
切開し、左右肩甲部皮下に検体[ビタミンE誘導体(I
−1)およびトコレチナート]を染み込ませた円形濾紙
(直径10mm、厚さ1.1mm、重さ約37mg)を
各1枚ずつ挿入した。挿入日を0日目として、7日目に
エーテル致死させ、肉芽を摘出した。摘出した肉芽を生
理食塩水にて洗浄し、充分水分を取り除いた後、湿重量
を測定した。その後、肉芽を60℃で一昼夜乾燥させた
後、乾燥重量として測定した。測定した肉芽重量から濾
紙重量を除いた後、左右の肉芽重量の平均を1個体当た
りの肉芽重量として用いた。なお感染防止のため、ペニ
シリンGカリウム(1万単位/ml)および硫酸ストレ
プトマイシン(1g力価:8ng/ml)の1:1(v
/v)混液を1日1回、0.2ml/匹ずつ皮下注射し
た。結果を表1に示す。
ットを1群9匹または10匹とし、後背部正中線上より
切開し、左右肩甲部皮下に検体[ビタミンE誘導体(I
−1)およびトコレチナート]を染み込ませた円形濾紙
(直径10mm、厚さ1.1mm、重さ約37mg)を
各1枚ずつ挿入した。挿入日を0日目として、7日目に
エーテル致死させ、肉芽を摘出した。摘出した肉芽を生
理食塩水にて洗浄し、充分水分を取り除いた後、湿重量
を測定した。その後、肉芽を60℃で一昼夜乾燥させた
後、乾燥重量として測定した。測定した肉芽重量から濾
紙重量を除いた後、左右の肉芽重量の平均を1個体当た
りの肉芽重量として用いた。なお感染防止のため、ペニ
シリンGカリウム(1万単位/ml)および硫酸ストレ
プトマイシン(1g力価:8ng/ml)の1:1(v
/v)混液を1日1回、0.2ml/匹ずつ皮下注射し
た。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】上記表中、*印はコントロール群に対して
5%の危険率で有意差があることを示し、**印はコン
トロール群に対して1%の危険率で有意差があることを
示す。
5%の危険率で有意差があることを示し、**印はコン
トロール群に対して1%の危険率で有意差があることを
示す。
【0032】試験例2 前日に剃毛しておいたウィスター(Wister)系雄
性ラット(体重約320〜380g)の背部を正中線に
平行に4箇所、メスを用いて縦に約1.5cmの切創を
作った。切創は正中線から左右対称に約2cmずつ離
し、上下間は約4cm離しており、絹糸で1つの切創に
つき2箇所ずつ等分縫合した。切創は作成日を0日と
し、3日目まで計4回、検体[ビタミンE誘導体(I−
1)およびトコレチナート]を軟膏基剤(プラスチベー
ス)に混和したものを塗布した。塗布後4日目にラット
をエーテル致死させ、その皮膚を剥離した。剥離した皮
膚は、切創部が約1cmになるよう短冊型に切り、切創
部の癒着度を判定するため、レオメーターを用いて、切
創部の耐創張力を測定した。また、コントロールを10
0%として耐創張力の増加率を求めた。なお、各検体は
基剤に対し0.1%または1%の割合で混和し、創傷部
周辺に100mg/siteの割合で塗布した。結果を
表2に示す。
性ラット(体重約320〜380g)の背部を正中線に
平行に4箇所、メスを用いて縦に約1.5cmの切創を
作った。切創は正中線から左右対称に約2cmずつ離
し、上下間は約4cm離しており、絹糸で1つの切創に
つき2箇所ずつ等分縫合した。切創は作成日を0日と
し、3日目まで計4回、検体[ビタミンE誘導体(I−
1)およびトコレチナート]を軟膏基剤(プラスチベー
ス)に混和したものを塗布した。塗布後4日目にラット
をエーテル致死させ、その皮膚を剥離した。剥離した皮
膚は、切創部が約1cmになるよう短冊型に切り、切創
部の癒着度を判定するため、レオメーターを用いて、切
創部の耐創張力を測定した。また、コントロールを10
0%として耐創張力の増加率を求めた。なお、各検体は
基剤に対し0.1%または1%の割合で混和し、創傷部
周辺に100mg/siteの割合で塗布した。結果を
表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】試験例3 前日に除毛しておいたSD系雄性ラット(6週齢〜8週
齢)の背部に、皮ポンチを用いて、正中線を中心とした
直径15mmの筋膜に達する円形打ち抜き傷を各固体に
1箇所作製した。検体[ビタミンE誘導体(I−1)お
よびトコレチナート]は、軟膏基剤(親水軟膏)に混和
し、創傷作成当日から1日1回、各個体に100mgず
つ塗布投与した。創傷作成0日目の欠損部位の面積を1
00%とし、2、4、6、8、10、12および14日
後の欠損部位の面積から治癒率を求めた。結果を表3に
示す。
齢)の背部に、皮ポンチを用いて、正中線を中心とした
直径15mmの筋膜に達する円形打ち抜き傷を各固体に
1箇所作製した。検体[ビタミンE誘導体(I−1)お
よびトコレチナート]は、軟膏基剤(親水軟膏)に混和
し、創傷作成当日から1日1回、各個体に100mgず
つ塗布投与した。創傷作成0日目の欠損部位の面積を1
00%とし、2、4、6、8、10、12および14日
後の欠損部位の面積から治癒率を求めた。結果を表3に
示す。
【0035】
【表3】
【0036】上記表中、*印はコントロール群に対して
5%の危険率で有意差があることを示し、**印はコン
トロール群に対して1%の危険率で有意差があることを
示す。
5%の危険率で有意差があることを示し、**印はコン
トロール群に対して1%の危険率で有意差があることを
示す。
【0037】試験例4(毒性試験) ウィスター(Wister)系雄性ラットを1群10匹
とし、ビタミンE誘導体(I−1)を1g/kgまたは
2g/kg、経口投与し、3、7、10、13および1
4日後の体重を測定した。結果を表4に示す。また、ウ
ィスター(Wister)系雌性ラットについても同様
に試験を行い、3、7、10、14および15日後の体
重を測定した。結果を表5に示す。
とし、ビタミンE誘導体(I−1)を1g/kgまたは
2g/kg、経口投与し、3、7、10、13および1
4日後の体重を測定した。結果を表4に示す。また、ウ
ィスター(Wister)系雌性ラットについても同様
に試験を行い、3、7、10、14および15日後の体
重を測定した。結果を表5に示す。
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】実施例1(クリーム剤) ミリスチン酸イソプロピル10部、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアレート3部、ジイソプロピルアジ
ペート2部、パラオキシ安息香酸メチル0.2部および
ビタミンE誘導体(I−1)3部を混合し、約40℃に
加温、攪拌して溶解したのち、冷却して室温に戻した。
一方、カルボキシビニルポリマー1部を水65.3部お
よびエタノール5部に膨潤させた。これに前記の混合液
を添加し、均一に乳化した。乳化後、ジイソプロパノー
ルアミン0.5部を水10部に溶解したものを添加し、
全体が均一になるまで充分に攪拌して、クリーム剤を得
た。
ソルビタンモノステアレート3部、ジイソプロピルアジ
ペート2部、パラオキシ安息香酸メチル0.2部および
ビタミンE誘導体(I−1)3部を混合し、約40℃に
加温、攪拌して溶解したのち、冷却して室温に戻した。
一方、カルボキシビニルポリマー1部を水65.3部お
よびエタノール5部に膨潤させた。これに前記の混合液
を添加し、均一に乳化した。乳化後、ジイソプロパノー
ルアミン0.5部を水10部に溶解したものを添加し、
全体が均一になるまで充分に攪拌して、クリーム剤を得
た。
【0041】実施例2(軟膏剤) ビタミンE誘導体(I−1)3部をミリスチン酸イソプ
ロピル10部に溶解した。これに、流動パラフィン5部
および白色ワセリン82部を約80℃に加温、攪拌して
液状としたのち約50℃まで冷却しておいたものを加
え、固まるまでよくかき混ぜて、軟膏剤を得た。
ロピル10部に溶解した。これに、流動パラフィン5部
および白色ワセリン82部を約80℃に加温、攪拌して
液状としたのち約50℃まで冷却しておいたものを加
え、固まるまでよくかき混ぜて、軟膏剤を得た。
【0042】
【発明の効果】優れた組織修復促進作用を有し、かつ毒
性や副作用が少ない皮膚疾患治療剤が提供される。
性や副作用が少ない皮膚疾患治療剤が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子またはアシル基を表す。)で示さ
れるビタミンE誘導体またはその薬理学的に許容される
塩を有効成分として含有する皮膚疾患治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29058393A JPH07138159A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | ビタミンe誘導体を有効成分とする皮膚疾患治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29058393A JPH07138159A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | ビタミンe誘導体を有効成分とする皮膚疾患治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07138159A true JPH07138159A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17757902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29058393A Pending JPH07138159A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | ビタミンe誘導体を有効成分とする皮膚疾患治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07138159A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002526446A (ja) * | 1998-09-23 | 2002-08-20 | リサーチ ディベロップメント ファンデーション | トロフェロール、トコトリエノール、その他のクロマン及び側鎖誘導体、並びにそれらの利用 |
| WO2004026856A1 (de) * | 2002-09-17 | 2004-04-01 | Phenion Gmbh & Co. Kg | Tocopherylester |
| US8148424B2 (en) | 1998-09-23 | 2012-04-03 | Research Development Foundation | Tocopherols, tocotrienols, other chroman and side chain derivatives and uses thereof |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP29058393A patent/JPH07138159A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002526446A (ja) * | 1998-09-23 | 2002-08-20 | リサーチ ディベロップメント ファンデーション | トロフェロール、トコトリエノール、その他のクロマン及び側鎖誘導体、並びにそれらの利用 |
| US8148424B2 (en) | 1998-09-23 | 2012-04-03 | Research Development Foundation | Tocopherols, tocotrienols, other chroman and side chain derivatives and uses thereof |
| US8664264B2 (en) | 1998-09-23 | 2014-03-04 | Research Development Foundation | Tocopherols, tocotrienols, other chroman and side chain derivatives and uses thereof |
| WO2004026856A1 (de) * | 2002-09-17 | 2004-04-01 | Phenion Gmbh & Co. Kg | Tocopherylester |
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