JPH06316577A - 胃腸の刺激と潰瘍の形成が著しく少ないケトロラック誘導体 - Google Patents

胃腸の刺激と潰瘍の形成が著しく少ないケトロラック誘導体

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JPH06316577A
JPH06316577A JP6013935A JP1393594A JPH06316577A JP H06316577 A JPH06316577 A JP H06316577A JP 6013935 A JP6013935 A JP 6013935A JP 1393594 A JP1393594 A JP 1393594A JP H06316577 A JPH06316577 A JP H06316577A
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Carlos E A Monti
カルロス・エルネスト・アントニオ・モンティ
Aldoma Gustavo Enrique
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Roemmers SAICF
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    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)で表される(±)−5−ベンゾ
イル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−1−カル
ボン酸、即ちケトロラック酸の2−(1−ピロリジニ
ル)エチルエステルおよび薬学的に許容されるその付加
塩、好ましくはシュウ酸塩、ならびに当該化合物または
その付加塩を含有する製薬組成物。 【化1】 【効果】 市販のケトロラック(トロメタモール塩)
は、好ましからざる副作用(胃腸の刺激と潰瘍の形成)
があることで知られている。本発明の化合物を用いる
と、この好ましからざる副作用が顕著に少なくなり、鎮
痛・消炎剤として非常に有益である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケトロラック(ket
orolac)、即ち(±)−5−ベンゾイル−2,3
−ジヒドロ−1H−ピロリジン−1−カルボン酸の2−
(1−ピロリジニル)エチルエステル、薬学的に許容さ
れるこれらのエステルの付加塩、これらのものの調剤組
成物、および経口または非経口投与経路に用いる製剤の
製造にこれらのものを使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】関節炎のような慢性の炎症・刺激疾患の
治療には、一般に非ステロイド系の鎮痛・消炎剤が使わ
れる。しかしながら、長期にわたってこれらの薬剤を使
用すると数種の好ましからざる副作用が発生する。その
うち重篤なものとして、胃腸の刺激、及び潰瘍の形成が
あげられる。これら二つの副作用は、治療上の問題とし
て未解決のままになっている。
【0003】アリール酢酸またはアリールプロピオン酸
から誘導されるタイプの、最も強力な非ステロイド系鎮
痛・消炎剤の場合、皮下投与であっても、(患者にとっ
て、はるかに便利な)経口投与であっても、治療効果と
好ましからざる副作用の相関関係はほとんど変わらない
ことが観察された。
【0004】これについて、副作用は、胃腸の細胞に直
接接触する物質が可溶物を濃縮したものであるか、固体
であるかの点に依存しているのではなく、有効成分の血
漿濃度に依存すると考えられる(Lombardino
編、Non−steroidal Antiinfla
mmatory Drugs; Otternessa
nd Bliven、Chapter 4、 pp.2
29−230を参照)。
【0005】このため、これらカルボン酸系の鎮痛・消
炎剤性エステル類は、対応する酸類が持つ副作用が避け
られないと言われていた。したがって、これらの酸類の
うち、市販されているものは遊離酸(例えば、インドメ
タシン(Indometacin)、ナプロキセン(N
aproxen)、ケトプロフェン(Ketoprof
en)、イブプロフェン(Ibuprofen))か、
その塩(例えば、ジクロフェナック(Diclofen
ac)のナトリウム塩、ケトロラック(Ketorol
ac)のトロメタモール(trometamole)
塩)のみであって、エステル類は市販されていない。エ
ステルの形での使用も提案されているが(例えば、EP
289 262)、これは第四級アンモニウム塩であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これまでに、治療効果
が高く、胃腸管に対する刺激が少なく、潰瘍の形成頻度
が低い、新規の非ステロイド系鎮痛・消炎剤を開発しよ
うとするいくつかの試みがなされた。しかしながら、現
在までのところ、これら新規薬剤に対する要求は充分に
満たされていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)で表される組成物であるケトロラック、即ち
(±)−5−ベンゾイル−2,3−ジヒドロ−1H−ピ
ロリジン−1−カルボン酸の2−(1−ピロリジニル)
エチルエステル、または薬学的に許容される(I)の付
加塩、好ましくはシュウ酸塩を提供するものである。
【化2】
【0008】周知のように、市販されているケトロラッ
ク(トロメタモール塩)には、好ましからざる副作用
(胃腸の刺激と潰瘍の形成)がある。本発明の製品を使
用すると、驚くべきことに、前記の好ましからざる副作
用が顕著に減少し、この製品が非常に有益な鎮痛・消炎
剤となることが示唆されている。
【0009】本発明の第二の内容は、治療に用いる、特
にヒトおよび動物の疼痛と炎症の治療に用いるケトロラ
ックの2−(1−ピロリジニル)エチルエステル、また
は薬学的に許容されるその付加塩を提供することにあ
る。
【0010】本発明の第三の内容は、ケトロラックの2
−(1−ピロリジニル)エチルエステル、または薬学的
に許容されるその付加塩の治療有効量と、薬学的に許容
される賦形剤、特に経口または非経口投与経路に用いる
ガレン製剤(コンプリメイト(comprimate
s)、錠剤、糖衣錠、カプセル、シロップ、懸濁液、注
射液など)とを含有する製薬組成物を提供することにあ
る。
【0011】本発明の第四の内容は、製品の治療有効量
に、薬学的に許容される賦形剤の適量を配合することを
含む、前記組成物の製造方法を提供することにある。
【0012】本発明の第五の内容は、ケトロラックの2
−(1−ピロリジニル)エチルエステル、または薬学的
に許容されるその塩を、ヒトおよび動物の疼痛の治療に
用いる製剤の製造に使用することである。
【0013】本発明の第六の内容は、2−(1−ピルリ
ジニル)エチルクロリド、もしくはこれと同等のアルキ
ル化剤によって(±)−5−ベンゾイル−2,3−ジヒ
ドロ−1H−ピロリジン−1−カルボン酸をアルキル化
すること、及び結晶化によって単離される所望の付加塩
の形成に必要な酸または塩基を任意に添加することを含
む、ケトロラックの2−(1−ピロリジニル)エチルエ
ステルの製造方法を提供することにある。
【0014】表1に示す比較試験では、ケトロラックの
2−(1−ピロリジニル)エチルエステルのシュウ酸塩
(表中のB)の医薬品としての効果は、市販されている
製剤であってトロメタモール塩でもあるケトロラック塩
(表中のA)の効果に類似していることが立証されてい
る。従来の技術から見ると驚くべきことであるが、この
両製品は相互に類似する鎮痛・消炎、および解熱効果を
もっているのである。
【0015】さらに驚くべきことに、表2に示す比較試
験成績では、ケトロラックの2−(1−ピロリジニル)
エチルエステルのシュウ酸塩(B)の好ましからざる副
作用が、ケトロラックのトロメタモール塩(A)よりも
遥かに少ないことである。詳しく言うと、(B)の潰瘍
形成指数は(A)のそれの3分の1にすぎないこと、胃
の組織が(B)によって損傷されるか否かの実験では、
すべての実験動物に変化がなく、その半面(A)ではす
べての実験動物に出血もしくは壊死が認められたこと、
および(B)の胃粘膜損傷指数は(A)よりも著しく低
いことが観察される。(A)と(B)共に、上記に加
え、急性毒性は許容され得るものであった。したがっ
て、ケトロラックの2−(1−ピロリジニル)エチルエ
ステルは、ケトロラックよりも治療上有利であることが
示唆されている。
【0016】従来の技術では、ケトロラックを2−(1
−ピロリジニル)エチルエステルにすると、好ましから
ざる副作用が驚くほど少なくなることが分からなかっ
た。おおまかに言うと、ピロリジン・リングが五員環で
あるために副作用が少なくなるのであるが、このことは
重要なので次に説明する。
【0017】存在する原子に水素原子2個を加えて、ピ
ロリジン・リングを結ばせず、開形させたままにする
と、薬品としての効果はほとんど変わらないが、好まし
からざる副作用が少なくなる利点が失われてしまう。表
1と表2は、ケトロラックの2−(ジエチルアミノ)エ
チルエステルマレイン酸塩を対照サンプルとする比較試
験成績を示すものであるが、これらの表のうち、(C)
を見ると上記の点が分かる。表2によると、2−(ジエ
チルアミノ)エチルエステルの潰瘍形成指数は2−(1
−ピロリジニル)エチルエステルの2倍高い。また、2
−(ジエチルアミノ)エチルエステルによって胃粘膜を
損傷する危険は、2−(1−ピロリジニル)エチルエス
テルより遥かに高い。
【0018】トロメタモール塩と比較してもほとんど同
じ成績となる。さらに、試験対象としたエチル基をメチ
ル基に代えたものと、2−(ジメチルアミノ)エチルエ
ステルとを比較しても(表には載せていない)、類似す
る成績が観察される。
【0019】五員環のピロリジンリングでなく、六員環
であるものを持つ2−(1−ピペリジニル)エチルエス
テル、およびこれに対応する2−(4−モルフォリニ
ル)エチルエステルの二つの化合物を試みても(表には
載せていない)、前記の利点を得ることはできない。
【0020】ケトロラックの2−(1−ピロリジニル)
エチルエステルと薬学的に許容されるその付加塩は、薬
品として高い効果を発揮する。さらに、ケトロラック、
および(初めて調製された)構造的に類似するそのエス
テル類と比較すると、好ましからざる副作用が驚くほど
少ない。したがって、本発明の製品は鎮痛・消炎剤とし
て、特に有用であり、有益である。
【0021】
【実施例】実施例1: 薬品としての効果の比較試験 表1は、(市販の)ケトロラックのトロメタモール塩
(A)、ケトロラックの2−(1−ピロリジニル)エチ
ルエステルシュウ酸塩(本発明の主題)(B)、および
ケトロラックの2−(ジエチルアミノ)エチルエステル
マレイン酸塩(C=対照薬剤)をラットに経口投与し
て、その鎮痛、消炎、解熱効果を比較した試験成績を示
したものである。
【0022】鎮痛効果は、酢酸(3%)0.1mLの腹
腔内投与によって捻転を作り、これに対する抑制効果を
試験することにより測定した。
【0023】消炎効果は、足浮腫法(Paw−Edem
a method)によって評価した。この方法は、カ
ラゲニン(1%)によりラットの足の体積を増大させ、
その減少効果のパーセントを測定するものである。
【0024】解熱効果は、ビールイースト(beer
yeast)によりラットの体温を20%上昇させ、投
与後5、6、7および8時間目で直腸の温度を計ること
により測定した。測定は、対照サンプルに対比した体温
上昇のパーセントを計算して行った。
【0025】
【表1】
【0026】実施例2: 好ましからざる副作用の比較試験 表2は、(市販の)ケトロラック・トロメタモール塩、
本発明によるケトロラックの2−(1−ピロリジニル)
エチルエステルシュウ酸塩、およびケトロラックの2−
(ジエチルアミノ)エチルエステルマレイン酸塩(対照
製剤)をラットに経口投与して、急性毒性、潰瘍形成効
果、胃組織病変の可能性、および胃粘膜の損傷を比較し
た試験成績を示したものである。急性毒性をLD50で表
した。急性毒性は、三種の誘導体について似た程度であ
り、許容できる範囲内であった。
【0027】腫瘍形成効果は、一群6匹、合計3群のラ
ットを用いて測定した。上記3種の誘導体をそれぞれ6
2.5、100、100mg/kgづつを経口投与し
た。腫瘍形成効果の測定はつぎのようにして行った。先
ず、各ラットを顕微鏡で検査して結果を下記のように0
〜5の6段階に分けて数値化した。 (0=正常; 1=小出血; 2=かなりな出血; 3
=小潰瘍; 4=2mm以上の大潰瘍; 5=穿孔性潰
瘍)。 潰瘍形成指数=(個々の動物について上に定義した検査
結果の数値の和)×(反応した個体数)÷(個体総数)
2 ×100、として計算した。
【0028】胃組織病変の可能性については、上記と同
じラットを顕微鏡検査した。検査結果による可能性の度
合を病変なし、出血あり、壊死ありに分類した。
【0029】胃粘膜の損傷は次のようにして測定した。
先ず、ラットに化合物AとBを100mg/kgを経
口により単回投与するか、または1日当り25mg/k
gを7日間経口により連続投与した。これらのラットか
ら胃粘膜の内容物を採取した。これを細胞防御因子とし
て胃粘膜の損傷を測定した。実験毎に1群6匹、合計3
群を使用し、この中の1群を対照群とした。細胞防御因
子の減少値と対照群のそれとの差をパーセントで表して
試験成績とした。
【0030】
【表2】
【0031】実施例3; 製品の製造 ケトロラックの2−(1−ピロリジニル)エチルエステ
ルを次のようにして製造した。(±)−5−ベンゾイル
−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−1−カルボン
酸(ケトロラック)2.55g(10mmol)と、炭
酸ナトリウム4.2gの混合物を、約30分間還流し
た。これに2−(1−ピロリジニル)エチルクロリド塩
酸塩2.00g(15mmol)を加え、約15時間激
しく撹伴しながら還流を続けた。減圧下でこの溶液から
溶媒を除いて濃縮し、残滓をジクロロメタンに懸濁し、
塩化ナトリウムを飽和させた水溶液で数回洗った。有機
相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、真空蒸留に
より溶媒を蒸発させた。油分を無水エタノールに溶解
し、これに無水シュウ酸1.26gを加えた。これを結
晶化して、収率82%でケトロラックの2−(1−ピロ
リジニル)エチルエステルシュウ酸塩を得た。エタノー
ルからの結晶後、融点を測定したところ、167〜16
9℃であった。
【0032】2−(1−ピロリジニル)エチルクロリド
塩酸塩を塩化2−(ジエチルアミノ)エチル塩酸塩に代
え、シュウ酸をマレイン酸に代えた以外は、同様にして
収率84%でケトロラックの2−(ジエチルアミン)エ
チルマレイン酸エステルを得た。アセトンからの結晶
後、融点を測定したところ90〜92℃であった。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される(±)−5
    −ベンゾイル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−
    1−カルボン酸の2−(1−ピロリジニル)エチルエス
    テル、および薬学的に許容されるその付加塩。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記付加塩がシュウ酸塩であることを特
    徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 治療に用いることを特徴とする請求項1
    または請求項2のいずれかに記載の化合物。
  4. 【請求項4】 ヒトおよび動物の疼痛と炎症の治療に用
    いることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
    かに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 治療に有効な量の請求項1または請求項
    2のいずれかに記載の化合物と、薬学的に許容される適
    量の賦形剤からなる製薬組成物。
  6. 【請求項6】 上記薬学的に許容される賦形剤が、経口
    または非経口投与経路に用いるガレン製剤であることを
    特徴とする請求項5に記載の製薬組成物。
  7. 【請求項7】 ヒトおよび動物の疼痛または炎症の治療
    用製剤の製造での、請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の化合物の使用。
  8. 【請求項8】 2−(1−ピロリジニル)エチルクロリ
    ドもしくはその塩、またはこれらと同等のアルキル化剤
    によって(±)−5−ベンゾイル−2,3−ジヒドロ−
    1H−ピロリジン−1−カルボン酸をアルキル化し、か
    つ所望の付加塩の形成に必要な対応する酸を任意に添加
    することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
    かに記載の化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 所望量の適当なかつ薬学的に許容される
    賦形剤に、治療に有効な量の請求項1または請求項2の
    いずれかに記載の化合物を添加することを含む、製薬組
    成物の製造方法。
JP6013935A 1993-01-13 1994-01-12 胃腸の刺激と潰瘍の形成が著しく少ないケトロラック誘導体 Pending JPH06316577A (ja)

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DE (2) DE4300697C1 (ja)
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