JPH07142242A - 超電導磁石装置 - Google Patents
超電導磁石装置Info
- Publication number
- JPH07142242A JPH07142242A JP29082793A JP29082793A JPH07142242A JP H07142242 A JPH07142242 A JP H07142242A JP 29082793 A JP29082793 A JP 29082793A JP 29082793 A JP29082793 A JP 29082793A JP H07142242 A JPH07142242 A JP H07142242A
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- heat
- superconducting
- superconducting coil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】熱収縮の違いや、冷凍機で発生する機械振動に
よって超電導コイルの安定性が損なわれるのを防止でき
る冷凍機直冷式の超電導磁石装置を提供する。 【構成】超電導コイル11,12をGM冷凍機22の冷
却ステージ24で直接的に伝導冷却するようにした冷凍
機直冷式の超電導磁石装置において、冷却ステージ24
と超電導コイル11,12との間が可撓性部材で形成さ
れた熱伝導部材28で熱的に接続されている。
よって超電導コイルの安定性が損なわれるのを防止でき
る冷凍機直冷式の超電導磁石装置を提供する。 【構成】超電導コイル11,12をGM冷凍機22の冷
却ステージ24で直接的に伝導冷却するようにした冷凍
機直冷式の超電導磁石装置において、冷却ステージ24
と超電導コイル11,12との間が可撓性部材で形成さ
れた熱伝導部材28で熱的に接続されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導磁石装置に係
り、特に超電導コイルを極低温用冷凍機の冷却ステージ
で直接的に伝導冷却するようにした超電導磁石装置に関
する。
り、特に超電導コイルを極低温用冷凍機の冷却ステージ
で直接的に伝導冷却するようにした超電導磁石装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、現在実用化されている超
電導磁石装置の多くは、超電導コイルを臨界温度以下に
冷却する手段として、超電導コイルを液体ヘリウムで代
表される極低温液体中に浸漬する方式を採用している。
しかし、この方式では、液体ヘリウムや液体窒素といっ
た扱い難く、高価な冷媒をクライオスタットへ出し入れ
する必要があるので、無駄に消費される冷媒量が多く、
ランニングコストの増加を免れ得ない。
電導磁石装置の多くは、超電導コイルを臨界温度以下に
冷却する手段として、超電導コイルを液体ヘリウムで代
表される極低温液体中に浸漬する方式を採用している。
しかし、この方式では、液体ヘリウムや液体窒素といっ
た扱い難く、高価な冷媒をクライオスタットへ出し入れ
する必要があるので、無駄に消費される冷媒量が多く、
ランニングコストの増加を免れ得ない。
【0003】ところで、近年、新しい蓄冷材の発見等に
伴ってギホード・マクマホン型冷凍機で代表される極低
温用冷凍機の性能が飛躍的に向上している。このような
ことから、最近では、超電導コイルを極低温用冷凍機の
冷却ステージで直接的に伝導冷却する超電導磁石装置が
提案されている。この超電導磁石装置では、冷媒の無駄
をなくすことができるので、ランニングコストを大幅に
低下させることができる。
伴ってギホード・マクマホン型冷凍機で代表される極低
温用冷凍機の性能が飛躍的に向上している。このような
ことから、最近では、超電導コイルを極低温用冷凍機の
冷却ステージで直接的に伝導冷却する超電導磁石装置が
提案されている。この超電導磁石装置では、冷媒の無駄
をなくすことができるので、ランニングコストを大幅に
低下させることができる。
【0004】しかしながら、超電導コイルを極低温用冷
凍機で直接的に伝導冷却する、いわゆる冷凍機直冷式の
超電導磁石装置にあっても次のような問題があった。す
なわち、従来の冷凍機直冷式の超電導磁石装置にあって
は、極低温用冷凍機の冷却ステージを直接、超電導コイ
ルに熱的および機械的に接続したり、あるいは剛性の高
い熱伝導部材を介して超電導コイルに熱的および機械的
に接続したりしている。
凍機で直接的に伝導冷却する、いわゆる冷凍機直冷式の
超電導磁石装置にあっても次のような問題があった。す
なわち、従来の冷凍機直冷式の超電導磁石装置にあって
は、極低温用冷凍機の冷却ステージを直接、超電導コイ
ルに熱的および機械的に接続したり、あるいは剛性の高
い熱伝導部材を介して超電導コイルに熱的および機械的
に接続したりしている。
【0005】このため、運転開始時等において、熱収縮
の違いに起因して超電導コイルに無理な力が加わり易
く、これが原因となって超電導コイルがクエンチ(常電
導転移)することが往々にしてあった。また、冷凍機と
超電導コイルとを機械的に強固に連結しているので、運
転時に冷凍機で発生する機械振動が超電導コイルに伝わ
り、これが原因して超電導コイルがクエンチすることも
あり、超電導磁石としての安定性に欠ける問題があっ
た。
の違いに起因して超電導コイルに無理な力が加わり易
く、これが原因となって超電導コイルがクエンチ(常電
導転移)することが往々にしてあった。また、冷凍機と
超電導コイルとを機械的に強固に連結しているので、運
転時に冷凍機で発生する機械振動が超電導コイルに伝わ
り、これが原因して超電導コイルがクエンチすることも
あり、超電導磁石としての安定性に欠ける問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の冷
凍機直冷式の超電導磁石装置にあっては、超電導コイル
の安定性を確保することが本質的に困難であった。そこ
で本発明は、上述した不具合を解消できる冷凍機直冷式
の超電導磁石装置を提供することを目的としている。
凍機直冷式の超電導磁石装置にあっては、超電導コイル
の安定性を確保することが本質的に困難であった。そこ
で本発明は、上述した不具合を解消できる冷凍機直冷式
の超電導磁石装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、超電導コイルを冷凍機の冷却ステージを
介して伝導冷却するようにした超電導磁石装置におい
て、前記冷却ステージと前記超電導コイルとの間の熱伝
導路の一部を可撓性部材で形成したことを特徴としてい
る。
に、本発明は、超電導コイルを冷凍機の冷却ステージを
介して伝導冷却するようにした超電導磁石装置におい
て、前記冷却ステージと前記超電導コイルとの間の熱伝
導路の一部を可撓性部材で形成したことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】冷却ステージと超電導コイルとの間の熱伝導路
の一部が可撓性部材で形成されているので、冷却ステー
ジと超電導コイルとの間の熱的接続状態を十分に確保し
た状態で、かつ両者間での強固な機械的結合を抑制する
ことができる。この結果、熱収縮の違い等で超電導コイ
ルに無理な力が加わったり、冷凍機で発生した機械振動
が超電導コイルに直接的に伝わったりするのを防止でき
るので、超電導コイルの安定性を向上させることが可能
となる。
の一部が可撓性部材で形成されているので、冷却ステー
ジと超電導コイルとの間の熱的接続状態を十分に確保し
た状態で、かつ両者間での強固な機械的結合を抑制する
ことができる。この結果、熱収縮の違い等で超電導コイ
ルに無理な力が加わったり、冷凍機で発生した機械振動
が超電導コイルに直接的に伝わったりするのを防止でき
るので、超電導コイルの安定性を向上させることが可能
となる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1には本発明の一実施例に係る超電導磁石装置が
示されている。この超電導磁石装置は、内部が真空雰囲
気となるように排気された真空容器1を備えている。真
空容器1は、ステンレス鋼などの非磁性材で形成された
3つの要素2,3,4の組合せによって構成されてお
り、内部に環状の空洞5を備えている。すなわち、要素
2は、断面がコ字状で、かつ開口部を中心軸側に向けた
環状に形成されている。要素3は、要素2の軸方向長さ
とほぼ等しい長さを持つ筒体6と、この筒体6の図中下
端部に繋がり、要素2の図中下方に位置する開口部を気
密に閉塞し得るフランジ部7とで形成されている。一
方、要素4は、要素2の図中上方に位置する開口部内周
面と筒体6の外周面との間を気密に閉塞し得る環状に形
成されている。このように、真空容器1は、軸心線を中
心にして同心的に配置される要素のみの組合せによって
構成されている。
る。図1には本発明の一実施例に係る超電導磁石装置が
示されている。この超電導磁石装置は、内部が真空雰囲
気となるように排気された真空容器1を備えている。真
空容器1は、ステンレス鋼などの非磁性材で形成された
3つの要素2,3,4の組合せによって構成されてお
り、内部に環状の空洞5を備えている。すなわち、要素
2は、断面がコ字状で、かつ開口部を中心軸側に向けた
環状に形成されている。要素3は、要素2の軸方向長さ
とほぼ等しい長さを持つ筒体6と、この筒体6の図中下
端部に繋がり、要素2の図中下方に位置する開口部を気
密に閉塞し得るフランジ部7とで形成されている。一
方、要素4は、要素2の図中上方に位置する開口部内周
面と筒体6の外周面との間を気密に閉塞し得る環状に形
成されている。このように、真空容器1は、軸心線を中
心にして同心的に配置される要素のみの組合せによって
構成されている。
【0010】真空容器1の空洞5内には、真空容器1を
構成している壁との間に所定の間隔を設け、かつ真空容
器1の図中上壁から延びた断熱材製の支持部材、たとえ
ば繊維強化プラスチック製の複数の支持部材8によって
吊り下げ状態に熱シールド板9が配置されている。この
熱シールド板9は、筒体6と同心的な環状空間10が形
成されるように、銅やアルミニウムの板あるいはこれら
の層を持つ複合構成の板を組合せて構成されている。
構成している壁との間に所定の間隔を設け、かつ真空容
器1の図中上壁から延びた断熱材製の支持部材、たとえ
ば繊維強化プラスチック製の複数の支持部材8によって
吊り下げ状態に熱シールド板9が配置されている。この
熱シールド板9は、筒体6と同心的な環状空間10が形
成されるように、銅やアルミニウムの板あるいはこれら
の層を持つ複合構成の板を組合せて構成されている。
【0011】熱シールド板9で囲まれた環状空間10内
には、熱シールド板9とは非接触に、かつ筒体6と同心
的に超電導コイル11,12が配置されており、これら
超電導コイル11,12はそれぞれ吸熱部材13,14
を介して熱伝導部材15,16に熱的に接続されてい
る。
には、熱シールド板9とは非接触に、かつ筒体6と同心
的に超電導コイル11,12が配置されており、これら
超電導コイル11,12はそれぞれ吸熱部材13,14
を介して熱伝導部材15,16に熱的に接続されてい
る。
【0012】超電導コイル11,12および吸熱部材1
3,14は、具体的には次のように構成されている。す
なわち、超電導コイル11,12は、この例の場合、電
気絶縁材で被覆されたNb・Ti合金などの金属系超電
導線あるいは電気絶縁材で被覆されたNb3 Snなどの
化合物系超電導線で形成されている。具体的には、これ
らの超電導線を巻枠の外周に所定回数巻回した後に、エ
ポキシ樹脂のように熱伝導率の比較的良い樹脂を含浸し
て硬化させ、その後に巻枠の全部を取り去り、全体が所
定精度の円筒形状となるように成形したものとなってい
る。
3,14は、具体的には次のように構成されている。す
なわち、超電導コイル11,12は、この例の場合、電
気絶縁材で被覆されたNb・Ti合金などの金属系超電
導線あるいは電気絶縁材で被覆されたNb3 Snなどの
化合物系超電導線で形成されている。具体的には、これ
らの超電導線を巻枠の外周に所定回数巻回した後に、エ
ポキシ樹脂のように熱伝導率の比較的良い樹脂を含浸し
て硬化させ、その後に巻枠の全部を取り去り、全体が所
定精度の円筒形状となるように成形したものとなってい
る。
【0013】吸熱部材13は、図2にも示すように、銅
やアルミニウムなどの良熱伝導金属材で内径が超電導コ
イル11の外径より所定だけ大きく、かつ軸方向長さが
超電導コイル11のそれとほぼ等しい円筒状に形成され
た筒状部17と、この筒状部17の一端側内面に内側に
突出するように一体に形成された環状部18とで構成さ
れている。そして、筒状部17と環状部18とには、図
2に示すように、これらに周方向の渦電流通路が形成さ
れないようにするために、軸方向に延びる切込み19が
形成されている。環状部18の幅は、超電導コイル11
の半径方向の厚みtより小さい値に設定されている。な
お、切込み19に高抵抗金属材を充填して吸熱部材13
の機械的強度の低下を防止することもできる。
やアルミニウムなどの良熱伝導金属材で内径が超電導コ
イル11の外径より所定だけ大きく、かつ軸方向長さが
超電導コイル11のそれとほぼ等しい円筒状に形成され
た筒状部17と、この筒状部17の一端側内面に内側に
突出するように一体に形成された環状部18とで構成さ
れている。そして、筒状部17と環状部18とには、図
2に示すように、これらに周方向の渦電流通路が形成さ
れないようにするために、軸方向に延びる切込み19が
形成されている。環状部18の幅は、超電導コイル11
の半径方向の厚みtより小さい値に設定されている。な
お、切込み19に高抵抗金属材を充填して吸熱部材13
の機械的強度の低下を防止することもできる。
【0014】このように構成された吸熱部材13内に超
電導コイル11が挿入され、この状態で超電導コイル1
1が筒状部17および環状部18に対してエポキシ樹脂
などの含浸樹脂層によって接着固定されている。
電導コイル11が挿入され、この状態で超電導コイル1
1が筒状部17および環状部18に対してエポキシ樹脂
などの含浸樹脂層によって接着固定されている。
【0015】一方、吸熱部材14は、銅やアルミニウム
などの良熱伝導金属材で円筒状に形成された筒状部11
9と、この筒状部119の一端側内面に内側に突出する
ように一体に形成された環状部20とで構成されてい
る。この例の場合、筒状部119の内径は、環状部20
より所定だけ離れた位置から反環状部側端部まで大径に
形成されている。そして、この大径部に超電導コイル1
2が挿入され、この状態で超電導コイル12が筒状部2
0に対してエポキシ樹脂などの含浸樹脂層によって接着
固定されている。なお、筒状部119と環状部20とに
は、吸熱部材13と同様に、周方向の渦電流通路を断ち
切るための図示しない切込みが形成されている。
などの良熱伝導金属材で円筒状に形成された筒状部11
9と、この筒状部119の一端側内面に内側に突出する
ように一体に形成された環状部20とで構成されてい
る。この例の場合、筒状部119の内径は、環状部20
より所定だけ離れた位置から反環状部側端部まで大径に
形成されている。そして、この大径部に超電導コイル1
2が挿入され、この状態で超電導コイル12が筒状部2
0に対してエポキシ樹脂などの含浸樹脂層によって接着
固定されている。なお、筒状部119と環状部20とに
は、吸熱部材13と同様に、周方向の渦電流通路を断ち
切るための図示しない切込みが形成されている。
【0016】上記のように構成された超電導コイル11
および吸熱部材13の一体化物は、吸熱部材13の環状
部18を下にし、熱シールド板9の上壁と吸熱部材13
とを連結する断熱材製の複数の支持部材21によって環
状空間10内に吊り下げ状態に配置されている。
および吸熱部材13の一体化物は、吸熱部材13の環状
部18を下にし、熱シールド板9の上壁と吸熱部材13
とを連結する断熱材製の複数の支持部材21によって環
状空間10内に吊り下げ状態に配置されている。
【0017】一方、超電導コイル12および吸熱部材1
4の一体化物は、吸熱部材14の環状部20を下にして
超電導コイル11の内側に配置され、この状態で環状部
20の周方向複数箇所がそれぞれ熱伝導部材15を介し
て吸熱部材13の環状部18に機械的および熱的に接続
され、これによって前述したを超電導コイル11および
吸熱部材13と一体に環状空間10内に吊り下げ状態に
配置されている。
4の一体化物は、吸熱部材14の環状部20を下にして
超電導コイル11の内側に配置され、この状態で環状部
20の周方向複数箇所がそれぞれ熱伝導部材15を介し
て吸熱部材13の環状部18に機械的および熱的に接続
され、これによって前述したを超電導コイル11および
吸熱部材13と一体に環状空間10内に吊り下げ状態に
配置されている。
【0018】熱伝導部材16および熱シールド板9の上
壁は、それぞれ極低温用冷凍機、この例ではギホード・
マクマホン型冷凍機(以後、GM冷凍機と略称する。)
22の冷却ステージに接続されている。
壁は、それぞれ極低温用冷凍機、この例ではギホード・
マクマホン型冷凍機(以後、GM冷凍機と略称する。)
22の冷却ステージに接続されている。
【0019】GM冷凍機22は、1段蓄冷器の蓄冷材と
して銅メッシュ等を用い、2段蓄冷器の蓄冷材としてE
r3 Niで代表される磁性蓄冷材を用いたもので、70K
程度に冷却される第1段冷却ステージ23と、4K以下に
冷却される第2段冷却ステージ24とを備えている。そ
して、このGM冷凍機22は、軸心線を超電導コイル1
1,12の軸心線に平行させ、かつ第1段冷却ステージ
23が超電導コイル11の半径方向外方で、熱シールド
板9と真空容器1の構成壁の間に位置し、また第2段冷
却ステージ24が超電導コイル11の半径方向外方で、
熱シールド板9で囲まれた空間内に位置するように、熱
シールド板9の上壁に設けられた孔25および真空容器
1の上壁に設けられた装着孔26を使って真空容器1に
取り付けられている。
して銅メッシュ等を用い、2段蓄冷器の蓄冷材としてE
r3 Niで代表される磁性蓄冷材を用いたもので、70K
程度に冷却される第1段冷却ステージ23と、4K以下に
冷却される第2段冷却ステージ24とを備えている。そ
して、このGM冷凍機22は、軸心線を超電導コイル1
1,12の軸心線に平行させ、かつ第1段冷却ステージ
23が超電導コイル11の半径方向外方で、熱シールド
板9と真空容器1の構成壁の間に位置し、また第2段冷
却ステージ24が超電導コイル11の半径方向外方で、
熱シールド板9で囲まれた空間内に位置するように、熱
シールド板9の上壁に設けられた孔25および真空容器
1の上壁に設けられた装着孔26を使って真空容器1に
取り付けられている。
【0020】上記のように配置されたGM冷凍機22の
第1段冷却ステージ23が可撓性の熱伝導部材27を介
して熱シールド板9の上壁に熱的接続され、また第2段
冷却ステージ24が同じく可撓性の熱伝導部材28を介
して前述した熱伝導部材16に熱的に接続されている。
第1段冷却ステージ23が可撓性の熱伝導部材27を介
して熱シールド板9の上壁に熱的接続され、また第2段
冷却ステージ24が同じく可撓性の熱伝導部材28を介
して前述した熱伝導部材16に熱的に接続されている。
【0021】熱伝導部材27,28は、図3に示すよう
に、銅やアルミニウム等で厚さが0.05mm程度の帯状に形
成された伝熱板31を互いの間に所定の間隔をあけて複
数枚積層し、これら伝熱板31の両端部のみに銅、アル
ミニウムあるいはインジウム等で形成されたスペーサ3
2を介在させて熱流端子33a,33bを構成したもの
となっている。このように構成された熱伝導部材27,
28の熱流端子33a,33bが、これら端子間に十分
な長さの余裕を持たせて対応部分にボルト等を介して熱
的および機械的に接続されている。なお、この例におい
て、熱伝導部材28を構成している伝熱板31の枚数
は、各伝熱板31の断面積を合計した全断面積が設計面
から導かれる必要断面積より若干狭くなるような枚数に
設定されている。これによって熱伝導部材28に熱流路
を若干絞る絞り機能を持たせている。また、この例では
帯状に形成された伝熱板31の組合せによって熱伝導部
材27,28を形成されているが、細い銅線やアルミニ
ウム線等を編んだ帯状の平編み部材を組合せて形成して
もよい。
に、銅やアルミニウム等で厚さが0.05mm程度の帯状に形
成された伝熱板31を互いの間に所定の間隔をあけて複
数枚積層し、これら伝熱板31の両端部のみに銅、アル
ミニウムあるいはインジウム等で形成されたスペーサ3
2を介在させて熱流端子33a,33bを構成したもの
となっている。このように構成された熱伝導部材27,
28の熱流端子33a,33bが、これら端子間に十分
な長さの余裕を持たせて対応部分にボルト等を介して熱
的および機械的に接続されている。なお、この例におい
て、熱伝導部材28を構成している伝熱板31の枚数
は、各伝熱板31の断面積を合計した全断面積が設計面
から導かれる必要断面積より若干狭くなるような枚数に
設定されている。これによって熱伝導部材28に熱流路
を若干絞る絞り機能を持たせている。また、この例では
帯状に形成された伝熱板31の組合せによって熱伝導部
材27,28を形成されているが、細い銅線やアルミニ
ウム線等を編んだ帯状の平編み部材を組合せて形成して
もよい。
【0022】真空容器1の上壁には、図1に示すよう
に、この上壁を気密に貫通する形にブッシング34が装
着されており、このブッシング34を介してパワーリー
ド35が外部から超電導コイル11、12に接続されて
いる。パワーリード35の真空容器1内に位置する部分
で、途中の部分はたとえば窒化アルミニウム等のように
電気絶縁機能を備え、かつ熱伝導率の高い部材36を介
して熱シールド板9に熱的に接続されている。また、こ
の例では、パワーリード35のうち、外部から部材36
までの部分37が絶縁被覆された銅線で形成されてお
り、部分36から超電導コイル11,12までの部分3
8が絶縁被覆された酸化物超電導線で形成されている。
この酸化物超電導伝導線は超電導転移温度が100K程度の
ものである。
に、この上壁を気密に貫通する形にブッシング34が装
着されており、このブッシング34を介してパワーリー
ド35が外部から超電導コイル11、12に接続されて
いる。パワーリード35の真空容器1内に位置する部分
で、途中の部分はたとえば窒化アルミニウム等のように
電気絶縁機能を備え、かつ熱伝導率の高い部材36を介
して熱シールド板9に熱的に接続されている。また、こ
の例では、パワーリード35のうち、外部から部材36
までの部分37が絶縁被覆された銅線で形成されてお
り、部分36から超電導コイル11,12までの部分3
8が絶縁被覆された酸化物超電導線で形成されている。
この酸化物超電導伝導線は超電導転移温度が100K程度の
ものである。
【0023】なお、図1では真空容器1内を排気する真
空排気系や圧力、温度等を計測する計測系が省略されて
いる。このような構成であると、GM冷凍機22を運転
開始させると、このGM冷凍機22の第1段および第2
段冷却ステージ23,24が温度低下する。この結果、
熱シールド板9および熱伝導部材27の顕熱が伝導によ
って第1段冷却ステージ23に伝わる。また、超電導コ
イル11,12,吸熱部材13,14および熱伝導部材
15,16,28の顕熱が伝導によって第2段冷却ステ
ージ24に伝わる。このため、これらの顕熱がGM冷凍
機22によって吸収される。したがって、上記各部材は
徐々に冷却される。そして、最終的に、熱シールド板9
が70K 程度に、また超電導コイル11,12、吸熱部材
13,14および熱伝導部材15,16が第2段冷却ス
テージ24の最低到達温度に近い温度、つまり4K以下に
冷却される。
空排気系や圧力、温度等を計測する計測系が省略されて
いる。このような構成であると、GM冷凍機22を運転
開始させると、このGM冷凍機22の第1段および第2
段冷却ステージ23,24が温度低下する。この結果、
熱シールド板9および熱伝導部材27の顕熱が伝導によ
って第1段冷却ステージ23に伝わる。また、超電導コ
イル11,12,吸熱部材13,14および熱伝導部材
15,16,28の顕熱が伝導によって第2段冷却ステ
ージ24に伝わる。このため、これらの顕熱がGM冷凍
機22によって吸収される。したがって、上記各部材は
徐々に冷却される。そして、最終的に、熱シールド板9
が70K 程度に、また超電導コイル11,12、吸熱部材
13,14および熱伝導部材15,16が第2段冷却ス
テージ24の最低到達温度に近い温度、つまり4K以下に
冷却される。
【0024】この温度では、超電導コイル11,12を
形成している線材が超電導状態に転移する。また、パワ
ーリード35の酸化物超電導線で形成された部分38も
超電導状態に転移する。したがって、この状態で超電導
コイル11,12を付勢できることになる。
形成している線材が超電導状態に転移する。また、パワ
ーリード35の酸化物超電導線で形成された部分38も
超電導状態に転移する。したがって、この状態で超電導
コイル11,12を付勢できることになる。
【0025】そして、この場合には、GM冷凍機22の
第1段冷却ステージ23を可撓性部材で形成された熱伝
導部材27を介して熱シールド板9に熱的に接続し、ま
た第2段冷却ステージ24を可撓性部材で形成された熱
伝導部材28を介して熱伝導部材16に熱的に接続して
いるので、第1段冷却ステージ23と熱シールド板9と
の間および第2段冷却ステージ24と熱伝導部材16と
の間の熱的接続状態を十分に確保した状態で、かつ両者
間での強固な機械的結合を抑制することができる。すな
わち、熱伝導部材27,28は、それぞれ厚さが0.05mm
程度の帯状に形成された伝熱板31を互いの間に所定の
間隔をあけて複数枚積層した構成となっている。部材の
剛性は、通常、厚みの2乗に比例する。このため、必要
な断面積を有する単材で熱伝導部材を形成した場合に比
べ、熱伝導部材27,28の柔軟性を向上させることが
できる。したがって、熱収縮の違い等で超電導コイル1
1,12に無理な力が加わったり、GM冷凍機22で発
生した機械振動が超電導コイル11,12に直接的に伝
わるのを防止できるので、これらの力や振動によって超
電導コイル11,12がクエンチするのを防止すること
ができ、超電導コイル11,12の安定性を向上させる
ことができる。なお、第1段冷却ステージ23および熱
シールド板9は、70K と比較的高温に保たれるので、両
者間での熱収縮量の差は小さい。したがって、熱伝導部
材27を省略することもできる。
第1段冷却ステージ23を可撓性部材で形成された熱伝
導部材27を介して熱シールド板9に熱的に接続し、ま
た第2段冷却ステージ24を可撓性部材で形成された熱
伝導部材28を介して熱伝導部材16に熱的に接続して
いるので、第1段冷却ステージ23と熱シールド板9と
の間および第2段冷却ステージ24と熱伝導部材16と
の間の熱的接続状態を十分に確保した状態で、かつ両者
間での強固な機械的結合を抑制することができる。すな
わち、熱伝導部材27,28は、それぞれ厚さが0.05mm
程度の帯状に形成された伝熱板31を互いの間に所定の
間隔をあけて複数枚積層した構成となっている。部材の
剛性は、通常、厚みの2乗に比例する。このため、必要
な断面積を有する単材で熱伝導部材を形成した場合に比
べ、熱伝導部材27,28の柔軟性を向上させることが
できる。したがって、熱収縮の違い等で超電導コイル1
1,12に無理な力が加わったり、GM冷凍機22で発
生した機械振動が超電導コイル11,12に直接的に伝
わるのを防止できるので、これらの力や振動によって超
電導コイル11,12がクエンチするのを防止すること
ができ、超電導コイル11,12の安定性を向上させる
ことができる。なお、第1段冷却ステージ23および熱
シールド板9は、70K と比較的高温に保たれるので、両
者間での熱収縮量の差は小さい。したがって、熱伝導部
材27を省略することもできる。
【0026】また、実施例では、熱伝導部材28に熱流
路を絞る機能も持たせているので、第2段冷却ステージ
24で発生している温度変動(GM冷凍機では冷媒ガス
を周期的に移動させて寒冷を発生させているので、冷却
ステージの温度が変動する。)が直接的に超電導コイル
11,12に伝わるのを防止でき、温度変動が原因して
超電導コイル11,12がクエンチするのを防止するこ
ともできる。
路を絞る機能も持たせているので、第2段冷却ステージ
24で発生している温度変動(GM冷凍機では冷媒ガス
を周期的に移動させて寒冷を発生させているので、冷却
ステージの温度が変動する。)が直接的に超電導コイル
11,12に伝わるのを防止でき、温度変動が原因して
超電導コイル11,12がクエンチするのを防止するこ
ともできる。
【0027】また、実施例では、GM冷凍機22の第2
段蓄冷器に装着される蓄冷材として、特に10K 以下にお
いて比熱の大きいEr3 Ni等の磁性蓄冷材を用いてい
るが、図1から判るように、上記磁性蓄冷材の位置して
いる場所は、超電導コイル11の外周面外側で磁場勾配
の小さい場所であるため、超電導コイル11,12で発
生した磁場に起因して磁性蓄冷材に作用する磁気力を小
さな値に抑えることができる。
段蓄冷器に装着される蓄冷材として、特に10K 以下にお
いて比熱の大きいEr3 Ni等の磁性蓄冷材を用いてい
るが、図1から判るように、上記磁性蓄冷材の位置して
いる場所は、超電導コイル11の外周面外側で磁場勾配
の小さい場所であるため、超電導コイル11,12で発
生した磁場に起因して磁性蓄冷材に作用する磁気力を小
さな値に抑えることができる。
【0028】また、実施例では、真空容器1を、軸心線
を中心にして同心的に配置される要素2,3,4のみの
組合せによって構成しているので、この真空容器1内
に、たとえば超電導コイル11と吸熱部材13の組だけ
を配置するような場合、つまり特性を変更するような場
合には、図4に示すように、要素3を予め用意されてい
る径の異なる要素3aに置換えるだけで対応できる。し
たがって、装置としての自由度および応用性の向上に寄
与できる。
を中心にして同心的に配置される要素2,3,4のみの
組合せによって構成しているので、この真空容器1内
に、たとえば超電導コイル11と吸熱部材13の組だけ
を配置するような場合、つまり特性を変更するような場
合には、図4に示すように、要素3を予め用意されてい
る径の異なる要素3aに置換えるだけで対応できる。し
たがって、装置としての自由度および応用性の向上に寄
与できる。
【0029】図5には本発明の別の実施例に係る超電導
磁石装置における要部のみの断面図が示されている。そ
して、この図では、図1と同一機能要素部分が同一符号
で示されている。したがって、重複する部分の詳しい説
明は省略する。
磁石装置における要部のみの断面図が示されている。そ
して、この図では、図1と同一機能要素部分が同一符号
で示されている。したがって、重複する部分の詳しい説
明は省略する。
【0030】この実施例に係る超電導磁石装置には、G
M冷凍機22の駆動電源が停電したときやGM冷凍機2
2が故障したときの対策が講じられている。すなわち、
吸熱部材13における筒状部17の外面および熱伝導部
材16の外面に銅管などで形成された冷却管41がロー
付け等によって固着されている。冷却管41の両端には
断熱材で形成された細いチューブ42a,42b(ただ
し、チューブ42bは図示せず。)の一端側が接続され
ており、これらチューブ42a,42bの他端側はそれ
ぞれ気密封止機構43を介して真空容器1の壁を貫通し
て外部へ導かれている。そして、GM冷凍機22の駆動
電源が停電したときや、GM冷凍機22が故障したとき
には、バッテリを電源とする図示しない制御器が動作
し、図示しないボンベから液体ヘリウムを導き、これを
チューブ42a,42bを介して冷却管41に通流させ
るようにしている。
M冷凍機22の駆動電源が停電したときやGM冷凍機2
2が故障したときの対策が講じられている。すなわち、
吸熱部材13における筒状部17の外面および熱伝導部
材16の外面に銅管などで形成された冷却管41がロー
付け等によって固着されている。冷却管41の両端には
断熱材で形成された細いチューブ42a,42b(ただ
し、チューブ42bは図示せず。)の一端側が接続され
ており、これらチューブ42a,42bの他端側はそれ
ぞれ気密封止機構43を介して真空容器1の壁を貫通し
て外部へ導かれている。そして、GM冷凍機22の駆動
電源が停電したときや、GM冷凍機22が故障したとき
には、バッテリを電源とする図示しない制御器が動作
し、図示しないボンベから液体ヘリウムを導き、これを
チューブ42a,42bを介して冷却管41に通流させ
るようにしている。
【0031】したがって、上記構成の超電導磁石装置で
は、図1に示したものと同様の効果が得られるととも
に、GM冷凍機22の駆動電源が停電したときや、GM
冷凍機22が故障したときにおいても運転を継続させる
ことができる。また、運転開始時に冷媒管41に液体ヘ
リウムまたは液体窒素を通流させて超電導コイルや吸熱
部材を予冷することもできるので、運転開始までに要す
る時間を短縮できる。
は、図1に示したものと同様の効果が得られるととも
に、GM冷凍機22の駆動電源が停電したときや、GM
冷凍機22が故障したときにおいても運転を継続させる
ことができる。また、運転開始時に冷媒管41に液体ヘ
リウムまたは液体窒素を通流させて超電導コイルや吸熱
部材を予冷することもできるので、運転開始までに要す
る時間を短縮できる。
【0032】図6には本発明のさらに別の実施例に係る
超電導磁石装置における要部のみの断面図が示されてい
る。そして、この図においても図1と同一機能要素部分
が同一符号で示されている。したがって、重複する部分
の詳しい説明は省略する。
超電導磁石装置における要部のみの断面図が示されてい
る。そして、この図においても図1と同一機能要素部分
が同一符号で示されている。したがって、重複する部分
の詳しい説明は省略する。
【0033】この実施例に係る超電導磁石装置において
も、GM冷凍機22の駆動電源が停電したときや、GM
冷凍機22が故障したときの対策が講じられている。す
なわち、可撓性部材で形成された熱伝導部材27と熱シ
ールド板9の上壁との間、第2段冷却ステージ24と可
撓性部材で形成された熱伝導部材28との間および図示
しないパワーリードの真空容器1内に位置する部分にそ
れぞれ熱スイッチ44,45,46(ただし、パワーリ
ードの途中に設けられた熱スイッチ46は図示せず。)
を介在させるとともに、熱シールド板9の内周面に、た
とえば70K 程度の温度において特に比熱の大きい磁性蓄
冷材47を取付けている。
も、GM冷凍機22の駆動電源が停電したときや、GM
冷凍機22が故障したときの対策が講じられている。す
なわち、可撓性部材で形成された熱伝導部材27と熱シ
ールド板9の上壁との間、第2段冷却ステージ24と可
撓性部材で形成された熱伝導部材28との間および図示
しないパワーリードの真空容器1内に位置する部分にそ
れぞれ熱スイッチ44,45,46(ただし、パワーリ
ードの途中に設けられた熱スイッチ46は図示せず。)
を介在させるとともに、熱シールド板9の内周面に、た
とえば70K 程度の温度において特に比熱の大きい磁性蓄
冷材47を取付けている。
【0034】熱スイッチ44は媒体としてヘリウムガス
を用いたものである。熱スイッチ44には、媒体である
ヘリウムガスを出し入れするための断熱材製の細いチュ
ーブ48a,48b(ただし、チューブ48bは図示せ
ず。)の一端側が接続されており、これらチューブ48
a,48bの他端側はそれぞれ気密封止機構49を介し
て真空容器1の壁を貫通して外部へ導かれている。パワ
ーリードの途中に設けられた熱スイッチも同様に設けら
れている。
を用いたものである。熱スイッチ44には、媒体である
ヘリウムガスを出し入れするための断熱材製の細いチュ
ーブ48a,48b(ただし、チューブ48bは図示せ
ず。)の一端側が接続されており、これらチューブ48
a,48bの他端側はそれぞれ気密封止機構49を介し
て真空容器1の壁を貫通して外部へ導かれている。パワ
ーリードの途中に設けられた熱スイッチも同様に設けら
れている。
【0035】一方、熱スイッチ45は媒体としてヘリウ
ムガスを用いたものである。熱スイッチ45には、媒体
であるヘリウムガスを出し入れするための断熱材製の細
いチューブ50a,50b(ただし、チューブ50bは
図示せず。)の一端側が接続されており、これらチュー
ブ50a,50bの他端側はそれぞれ気密封止機構51
を介して真空容器1の壁を貫通して外部へ導かれてい
る。そして、GM冷凍機22の駆動電源が停電したとき
や、GM冷凍機22が故障したときには、バッテリを電
源とする図示しない制御器が動作し、チューブ48a,
48bを介して熱スイッチ44からヘリムガスを抜き出
し、またチューブ50a,50bを介して熱スイッチ4
5からヘリウムガスを抜き出すことによって熱スイッチ
44,45の熱抵抗を大に切換えるようにしている。な
お、パワーリードの途中に設けられた熱スイッチも同様
に熱抵抗大に切換えられる。
ムガスを用いたものである。熱スイッチ45には、媒体
であるヘリウムガスを出し入れするための断熱材製の細
いチューブ50a,50b(ただし、チューブ50bは
図示せず。)の一端側が接続されており、これらチュー
ブ50a,50bの他端側はそれぞれ気密封止機構51
を介して真空容器1の壁を貫通して外部へ導かれてい
る。そして、GM冷凍機22の駆動電源が停電したとき
や、GM冷凍機22が故障したときには、バッテリを電
源とする図示しない制御器が動作し、チューブ48a,
48bを介して熱スイッチ44からヘリムガスを抜き出
し、またチューブ50a,50bを介して熱スイッチ4
5からヘリウムガスを抜き出すことによって熱スイッチ
44,45の熱抵抗を大に切換えるようにしている。な
お、パワーリードの途中に設けられた熱スイッチも同様
に熱抵抗大に切換えられる。
【0036】したがって、上記構成の超電導磁石装置で
は、図1に示したものと同様の効果が得られるととも
に、GM冷凍機22の駆動電源が停電したときや、GM
冷凍機22が故障したときに、熱スイッチ44,45お
よびパワーリードの途中に設けられた熱スイッチが、い
わゆるオフに切換えられ、GM冷凍機22およびパワー
リードを介して外部から侵入する熱量が抑えられる。ま
た、磁性蓄冷材47が保持している寒冷によって熱シー
ルド板9の温度上昇が抑制される。このため、GM冷凍
機22の駆動電源が停電したときや、GM冷凍機22が
故障したときにおいても、しばらくの期間は運転を続行
することができる。勿論、上記期間内に停電が回復した
ときには、各熱スイッチに媒体を導入することによって
運転を継続することができる。
は、図1に示したものと同様の効果が得られるととも
に、GM冷凍機22の駆動電源が停電したときや、GM
冷凍機22が故障したときに、熱スイッチ44,45お
よびパワーリードの途中に設けられた熱スイッチが、い
わゆるオフに切換えられ、GM冷凍機22およびパワー
リードを介して外部から侵入する熱量が抑えられる。ま
た、磁性蓄冷材47が保持している寒冷によって熱シー
ルド板9の温度上昇が抑制される。このため、GM冷凍
機22の駆動電源が停電したときや、GM冷凍機22が
故障したときにおいても、しばらくの期間は運転を続行
することができる。勿論、上記期間内に停電が回復した
ときには、各熱スイッチに媒体を導入することによって
運転を継続することができる。
【0037】なお、上述した各例では、冷凍機として第
1段および第2段の冷却ステージを備えたGM冷凍機を
用い、第1段冷却ステージで熱シールド板を伝導冷却
し、第2段冷却ステージで超電導コイルを伝導冷却する
ようにしているが、図7に示すように、熱シールド板9
を伝導冷却するためのGM冷凍機22aと、超電導コイ
ル11を伝導冷却するためのGM冷凍機22bとを別々
に設けてもよい。
1段および第2段の冷却ステージを備えたGM冷凍機を
用い、第1段冷却ステージで熱シールド板を伝導冷却
し、第2段冷却ステージで超電導コイルを伝導冷却する
ようにしているが、図7に示すように、熱シールド板9
を伝導冷却するためのGM冷凍機22aと、超電導コイ
ル11を伝導冷却するためのGM冷凍機22bとを別々
に設けてもよい。
【0038】また、図8に示すように、性能がほぼ等し
い2台のGM冷凍機22を設け、各GM冷凍機22の第
1段冷却ステージ23で熱シールド板9を共通に伝導冷
却し、第2段冷却ステージ24で超電導コイル11を共
通に伝導冷却するようにしてよい。勿論、熱シールド板
を二重以上設ける場合には、それに対応した段数の冷却
ステージを持つGM冷凍機を用いてもよいし、これら熱
シールド板を別々にGM冷凍機で伝導冷却してもよい。
い2台のGM冷凍機22を設け、各GM冷凍機22の第
1段冷却ステージ23で熱シールド板9を共通に伝導冷
却し、第2段冷却ステージ24で超電導コイル11を共
通に伝導冷却するようにしてよい。勿論、熱シールド板
を二重以上設ける場合には、それに対応した段数の冷却
ステージを持つGM冷凍機を用いてもよいし、これら熱
シールド板を別々にGM冷凍機で伝導冷却してもよい。
【0039】また、上記各例では、臨界温度の低い超電
導コイルを用いているが、臨界温度が100K程度と高い、
たとえば酸化物超電導体で形成された超電導コイルにつ
いても本発明を適用できることは勿論である。また、使
用する極低温用冷凍機もGM冷凍機に限られるものでは
ない。
導コイルを用いているが、臨界温度が100K程度と高い、
たとえば酸化物超電導体で形成された超電導コイルにつ
いても本発明を適用できることは勿論である。また、使
用する極低温用冷凍機もGM冷凍機に限られるものでは
ない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷凍機直冷式であるが故に起こる問題点、つまり熱収縮
の違いに起因して超電導コイルに無理な力が加わって超
電導コイルがクエンチしたり、運転時に冷凍機で発生す
る機械振動が超電導コイルに伝わって超電導コイルがク
エンチしたりするのを防止でき、超電導コイルの安定性
を向上させることができる。
冷凍機直冷式であるが故に起こる問題点、つまり熱収縮
の違いに起因して超電導コイルに無理な力が加わって超
電導コイルがクエンチしたり、運転時に冷凍機で発生す
る機械振動が超電導コイルに伝わって超電導コイルがク
エンチしたりするのを防止でき、超電導コイルの安定性
を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る超電導磁石装置の縦断
面図
面図
【図2】同装置に組込まれた超電導コイルと吸熱部材と
を取出して示す斜視図
を取出して示す斜視図
【図3】同装置に組込まれた可撓性を有する熱伝導部材
の斜視図
の斜視図
【図4】同装置を1コイル用に組立て直した場合の縦断
面図
面図
【図5】本発明の別の実施例に係る超電導磁石装置の要
部だけを取出して示す断面図
部だけを取出して示す断面図
【図6】本発明のさらに別の実施例に係る超電導磁石装
置の要部だけを取出して示す断面図
置の要部だけを取出して示す断面図
【図7】冷凍機の設け方の別の例を説明するための模式
図
図
【図8】冷凍機の設け方のさらに別の例を説明するため
の模式図
の模式図
1…真空容器 2,3,4…真
空容器の構成要素 5…真空の空胴 8,21…支持
部材 9…熱シールド板 10…環状空間 11,12…超電導コイル 13,14…吸
熱部材 15,16…熱伝導部材 19…切込み 22,22a,22b…GM冷凍機 23…第1段冷
却ステージ 24…第2段冷却ステージ 31…伝熱板 27,28…可撓性を有した熱伝導部材 33a,33b…熱流端子 35…パワーリ
ード
空容器の構成要素 5…真空の空胴 8,21…支持
部材 9…熱シールド板 10…環状空間 11,12…超電導コイル 13,14…吸
熱部材 15,16…熱伝導部材 19…切込み 22,22a,22b…GM冷凍機 23…第1段冷
却ステージ 24…第2段冷却ステージ 31…伝熱板 27,28…可撓性を有した熱伝導部材 33a,33b…熱流端子 35…パワーリ
ード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢澤 孝 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 浦田 昌身 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 前田 秀明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 門間 茂樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 金子 智美 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 荒岡 勝政 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内
Claims (2)
- 【請求項1】超電導コイルを冷凍機の冷却ステージを介
して伝導冷却するようにした超電導磁石装置において、
前記冷却ステージと前記超電導コイルとの間の熱伝導路
の一部が可撓性部材で形成されていることを特徴とする
超電導磁石装置。 - 【請求項2】前記可撓性部材で形成された部分は、前記
冷却ステージで発生する温度の変動が前記超電導コイル
に直接的に伝わるのを抑制するための熱流路絞り部を兼
用していることを特徴とする請求項1に記載の超電導磁
石装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29082793A JPH07142242A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 超電導磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29082793A JPH07142242A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 超電導磁石装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07142242A true JPH07142242A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17761002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29082793A Pending JPH07142242A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 超電導磁石装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07142242A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004087706A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 冷凍機冷却型超電導磁石装置 |
| KR100429777B1 (ko) * | 2002-06-26 | 2004-05-03 | 주식회사 덕성 | 지엠냉각기를 사용하는 초전도전자석용 보빈 |
| JP2006165098A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Toshiba Corp | 熱伝導体およびその製造方法 |
| JP2012209381A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Toshiba Corp | 超電導磁石装置 |
| WO2013034408A1 (de) * | 2011-09-08 | 2013-03-14 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung und verfahren zum kühlen einer einrichtung |
| JP2013207018A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Toshiba Corp | 超電導コイル冷却システム |
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| WO2021043486A1 (en) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | Siemens Healthcare Limited | Current leads for superconducting magnets |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP29082793A patent/JPH07142242A/ja active Pending
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