JPH0714488Y2 - プレキャストコンクリート部材の接合構造 - Google Patents

プレキャストコンクリート部材の接合構造

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JPH0714488Y2
JPH0714488Y2 JP1989058272U JP5827289U JPH0714488Y2 JP H0714488 Y2 JPH0714488 Y2 JP H0714488Y2 JP 1989058272 U JP1989058272 U JP 1989058272U JP 5827289 U JP5827289 U JP 5827289U JP H0714488 Y2 JPH0714488 Y2 JP H0714488Y2
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徳三郎 石本
豊 布村
広 谷本
廣行 村瀬
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Sekisui House Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば家屋の基礎や擁壁等に使用される各種
プレキャストコンクリート部材(以下、PCコンクリート
部材という。)同志を互いに接合する構造に関するもの
である。
[従来の技術] 従来、二つのPCコンクリート部材を接合する構造とし
て、第8図のように隣接するPCコンクリート部材21に埋
設したL型接合金具22のフランジ23同志を突き合わせ、
両フランジ23をボルト24及びナット25により締め付けて
接合する構造がある。
また、第9図のように隣接するPCコンクリート部材21に
各々ボルト27の一端部を固定しておき、両ボルト27の他
端部に跨がって長ナット28を螺合して接合するターンバ
ックル式の接合構造もある。
[考案が解決しようとする課題] ところが、前記第8図のL型接合金具22等による接合構
造は、フランジ23同志を付き合わせた位置で固定するこ
とを目的としたものであるため、重量の大きい両PCコン
クリート部材21を引き寄せて間隔調節することは難しか
った。
また、前記第9図のターンバックル式の構造では、両ボ
ルト27のピッチの位相を合わせないと長ナット28を螺合
することができないため、二つのPCコンクリート部材21
を現場で少しずつ移動させて、それらの間隔を微調整し
なければならなかった。また、ボルト27と長ナット28と
は正確に同軸上にないと螺合が難しいため、二つのPCコ
ンクリート部材21がずれて配置されている場合には、同
PCコンクリート部材21を現場で移動させて正確に位置調
整しなければならなかった。
さらに、二つのPCコンクリート部材21を接合した後に、
同PCコンクリート部材21に外部から大きい力が加わった
とき、前記ボルト27は軸方向又は剪断方向にわずかしか
変形しないため、発見する余裕もなく同ボルト27の破断
事故が起こる場合があった。
本考案の目的は、上記問題を解決し、二つのPCコンクリ
ート部材を現場で細かく移動させなくてもこれらを容易
に接合することができ、これらの間隔も容易に調整する
ことができるばかりでなく、接合後における破断事故も
起こりにくい新規なPCコンリート部材の接合構造を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、請求項1のPCコンクリート
部材の接合構造においては、二つのプレキャストコンク
リート部材の隣接部に一対の接合棒材をそれらの一端部
において取着し、両接合棒材の他端部に雄ねじを形成
し、両雄ねじを互いに徐々に接近するように傾斜させる
とともに、一枚の接合プレートをプレキャストコンクリ
ート部材から離間した状態で配設し、前記接合プレート
に形成した二つの貫通孔の外側の縁部に二つの可撓突起
を斜めに切り起こして形成し、前記二つの貫通孔に前記
両雄ねじを貫通させ、両雄ねじにナットを螺合して接合
プレートを締め付けることにより、両接合棒材を互いに
引き寄せる構造にした。
請求項2のPCコンクリート部材の接合構造においては、
二つのプレキャストコンクリート部材の隣接部に一対の
接合棒材をそれらの一端部において取着し、両接合棒材
の他端部に雄ねじを形成し、これらの他端部を略平行に
対峙させるとともに、一枚の接合プレートに形成した二
つの貫通孔の外側の縁部に二つの可撓突起を斜めに切り
起こして形成し、前記二つの貫通孔に前記両接合棒材の
雄ねじを貫通させ、この両雄ねじにナットを螺合して前
記可撓突起を締め付けることにより、両接合棒材を互い
に引き寄せる構造とした。
請求項3のPCコンクリート部材の接合構造においては、
二つのプレキャストコンクリート部材の隣接部に一対の
雌ねじ部材をその軸線が互いに接近するように傾斜させ
て埋設し、両雌ねじ部材の上方に二つの貫通孔を形成し
た一枚の接合プレートを配設し、頭部を備えた二本のボ
ルトを前記二つの貫通孔に貫通させるとともに前記雌ね
じ部材に螺合して接合プレートを締め付けることによ
り、両雌ねじ部材を互いに引き寄せる構造とした。
[作用] 請求項1のPCコンリート部材の接合構造においては、前
記接合プレートに設けられた貫通孔は雌ねじのない単な
る孔であるため、同貫通孔に前記接合棒材の他端部の雄
ねじを容易に貫通させることができる。また、接合プレ
ートをPCコンクリート部材から離間した状態で配設した
から、前記雄ねじにナットを螺合し接合プレートを締め
付けて、両接合棒材を互いに引き寄せることにより、両
接合棒材の一端部に取着したPCコンクリート部材の間隔
を調整することができる。また、二つの貫通孔の外側の
縁部に二つの可撓突起を斜めに切り起こして形成したか
ら、ナットを締め付けるときに同可撓突起が水平に近づ
く方向に変形することによっても、PCコンクリート部材
を引き寄せられる量は増加する。
また、PCコンクリート部材を接合した後に、同PCコンク
リート部材に外部から大きい力がかかって、接合棒材に
材料の降伏点を越える荷重が負荷された場合でも、接合
棒材が破断する前に曲げ変形するため発見を容易にす
る。
請求項2のPCコンクリート部材の接合構造においては、
貫通孔を介した雄ねじにナットを螺合し可撓突起を締め
付けることにより、同可撓突起を押圧して水平に近づく
方向に塑性変形させ、同可撓突起の先端同志を互いに接
近させることにより、両接合棒材を引き寄せ、両接合棒
材の一端部に取着したPCコンクリート部材の間隔を調整
することができる。その他は、上記請求項1の接合構造
と同様の作用を奏する。
請求項3のPCコンクリート部材の接合構造においては、
軸線が互いに接近するように傾斜させて埋設された雌ね
じ部材にボルトを螺合し、接合プレートを締め付けるこ
とにより二つの雌ねじ部材を互いに引き寄せることがで
きる。その他は、上記請求項1の接合構造と同様の効果
を奏する。
[第一実施例] 以下、本考案をPCコンクリート布基礎部材の接合構造に
具体化した第一実施例について、第1図〜第3図を参照
して説明する。
第1図において連続して敷設される左右のPCコンクリー
ト布基礎部材1の隣接部コーナーには各々矩形状の切欠
部2が設けられ、両切欠部2の対向する対峙面29には一
対の接合棒材3がそれらの一端部を同対峙面29に埋設す
ることにより取着されており、これらの一端部はアンカ
ー効果を持たせるために異形鉄筋となっている。前記両
接合棒材3の他端部は互いに対向状に突出しているが、
その中間部から他端部にかけては各々斜め上方に曲げら
れることにより互いに徐々に接近するように傾斜してお
り、両他端部には雄ねじ4が形成されている。
前記切欠部2内には、一枚の四角板状の接合プレート5
がPCコンクリート布基礎部材1から離間した状態で配設
され、前記接合棒材3の他端部は接合プレート5に設け
られた一対の貫通孔6に貫通されている。この接合プレ
ート5において両貫通孔6は、プレス加工等により打ち
抜かれ、同貫通孔6の外側縁部には切り起こしにより可
撓突起7が形成されている。両貫通孔6の軸心は可撓突
起7により前記接合棒材3に一致するように各々内側に
傾斜するとともに同可撓突起7の先端は円弧状にアール
が形成され、貫通される前記接合棒材3の外形に合致し
て点接触を防ぐように形成されている。前記両接合棒材
3の他端部には傾斜座金13が外嵌されるとともに下部に
円弧面を形成したいわゆる自動車用ナット8が螺着さ
れ、同自動車用ナット8を締め付けることにより同接合
棒材3が互いに引き寄せられるように構成されている。
また、前記自動車用ナット8の下部は前記両可撓突起7
の上端部に当接し、同自動車用ナット8を締め付けるこ
とにより可撓突起7は斜め上方への立ち上がりが押圧さ
れて水平に近づく方向に塑性変形する。この可撓突起7
の先端同志が前記塑性変形に伴い互いに接近することに
よって、前記接合棒材3を互いに引き寄せることもでき
る。
以上のように構成されたPCコンクリート部材の接合構造
による現場での接合方法を説明する。
先ず、互いに接合するPCコンクリート布基礎部材1
をその切欠部2及び突出した接合棒材3が対向するよう
に並べる。接合プレート5は各々の接合棒材3にその両
貫通孔6をそれぞれ同時に外嵌し両接合棒材3を接合す
る。また、予め一方の接合棒材3に外嵌しておいてから
他方の接合棒材3に外嵌してもよい。
この接合プレート5の貫通孔6は雌ねじのない単なる孔
であるため、同貫通孔6に前記一対の接合棒材3の傾斜
した両他端部を容易に貫通させられる。よって、接合棒
材3は接合プレートによりいわゆる遊びを持たせて互い
に接合することが可能となり、PCコンクリート布基礎部
材1同志の位置に多少のずれがある場合でも、そのずれ
をカバーして容易に接合することができる。また、従来
のターンバックル式のボルト27と長ナット28のようにピ
ッチの位相ずれを考慮する必要もない。
両接合棒材3各々に自動車用ナット8をねじ込み、
同ナット8を締め付ける。この際、互いに接近するよう
に傾斜した接合棒材3に自動車用ナット8をねじ込んで
行くので、対向した接合棒材3同志を引き寄せることが
できる。この引き寄せ作用により接合するPCコンクリー
ト布基礎部材1の間隔を調整できる。
続いて、接合棒材3や接合プレート5の一部が塑性
変形し、接合棒材3と接合プレート5とが一体化する程
に強く締め付ける。
次に、前記切欠部2全体にモルタルを埋め込んで完
成する。
また、PCコンクリート部材の引き寄せ量を大きくとる必
要のない場合には、第4図に示すように接合棒材3の他
端部を略平行に対峙させて貫通孔6に貫通させることも
できる。前記可撓突起7が水平に近づく方向に塑性変形
することのみによっても、対向した接合棒材3同志を引
き寄せてPCコンクリート布基礎部材1の間隔を調整する
こともできる。
また、施工後において本実施例の接合部に材料の降伏点
を越える荷重が負荷された場合、接合棒材3が塑性変形
を始めてから破断するまでには曲げ変形を必ず伴うの
で、破断までの変形量が非常に大きく、破壊事故等の発
生以前に不良箇所を発見しやすく大変安全な接合構造と
することができる。
また、接合プレート5はプレス等による平板の打ち抜き
加工及び切り起こし加工だけで形成されるので、従来の
ターンバックル式のものに比べて低コストで製作でき
る。
[第二実施例] 以下、本考案を同じくPCコンクリート布基礎部材の接合
構造に具体化した第二実施例について、第5図を参照し
て説明する。
左右のPCコンクリート布基礎部材1の両切欠部2の下面
30には一対の雌ねじ部材10がその軸を互いに接近するよ
うに傾斜させて埋設され、両雌ねじ部材10には接合棒材
9としての長ボルトの一端部が螺着されている。従っ
て、接合棒材9の他端部も互いに徐々に接近するように
傾斜している。両接合棒材9には前記雌ねじ部材10の端
部に当接するゆるみ止めナット14が螺合されている。前
記雌ねじ部材10は連結ねじ11を介してアンカー部材12に
より抜け防止が図られている。その他の構成は第一実施
例と同様である。
従って、本実施例の接合構造によっても第一実施例と同
様の効果を奏し、接合棒材9の曲げ変形による不良箇所
の発見も可能である。
[第三実施例] 以下、本考案を同じくPCコンクリート布基礎部材の接合
構造に具体化した第三実施例について、第6図を参照し
て説明する。
本実施例においては、第二実施例における両雌ねじ部材
10の上方に接合プレート5を配設し、頭部15を備えた両
ボルト33を同接合プレート5の貫通孔6に貫通させると
ともに雌ねじ部材10に螺合する構成となっている。ま
た、前記両ボルト33のゆるみ止めナット14が省略されて
いることや雌ねじ部材10の連結ねじ34を頭部35付きとし
たことについても第二実施例と相違している。
本実施例の接合構造によれば、両ボルト33を雌ねじ部材
10に螺入して接合プレート5を締め付けることにより、
両雌ねじ部材10を互いに引き寄せるこができるので、第
一実施例と同様の効果を奏する。また、ボルト33の曲げ
変形による不良箇所の発見も可能である。
なお、本考案は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように考案の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1)接合棒材3,9の一端部をPCコンクリート部材1に
取着する構造は前記実施例以外の構造でもよく、例えば
ホールインアンカーとすることもできる。
(2)接合プレート5の形状は問わず、二つの貫通孔6
が設けられていればよい。また、接合プレート5は第7
図に示すように両側下方に折曲部5aを設けて断面コ字状
とし、接合棒材3のガタを防止することもできる。
(3)PCコンクリート布基礎部材以外の各種PCコンクリ
ート部材の接合構造としても具体化できる。
[考案の効果] 請求項1ないし請求項3のPCコンクリート部材の接合構
造によると、二つのPCコンクリート部材にわずかな位置
ずれがある場合でも、その位置ずれをカバーして容易に
接合できるとともに、二つのPCコンクリート部材の間隔
を十分に調整することができ、さらに、施工後も不良箇
所を事前に発見しやすく安全な接合構造とすることがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を具体化したPCコンクリート部材の接合
構造の第一実施例の使用状態を示す斜視図、第2図は同
接合構造の縦断面図、第3図は同接合構造に使用する接
合プレートの斜視図、第4図は同実施例の別例の縦断面
図、第5図は第二実施例を示す縦断面図、第6図は第三
実施例を示す縦断面図、第7図は接合プレートの別例を
示す断面図、第8図及び第9図は従来例を示す縦断面図
である。 1……PCコンクリート布基礎部材、3,9……接合棒材、
5……接合プレート、6……貫通孔、7……可撓突起、
15……頭部、33……ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 谷本 広 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 積水ハウス株式会社内 (72)考案者 村瀬 廣行 岐阜県岐阜市奥237番地 (56)参考文献 実公 昭63−19420(JP,Y2)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つのプレキャストコンクリート部材
    (1)の隣接部に一対の接合棒材(3,9)をそれらの一
    端部において取着し、両接合棒材(3,9)の他端部に雄
    ねじ(4)を形成し、両雄ねじ(4)を互いに徐々に接
    近するように傾斜させるとともに、一枚の接合プレート
    (5)をプレキャストコンクリート部材(1)から離間
    した状態で配設し、前記接合プレート(5)に形成した
    二つの貫通孔(6)の外側の縁部に二つの可撓突起
    (7)を斜めに切り起こして形成し、前記二つの貫通孔
    (6)に前記両雄ねじ(4)を貫通させ、両雄ねじ
    (4)にナット(8)を螺合して接合プレート(5)を
    締め付けることにより、両接合棒材(3,9)を互いに引
    き寄せることを特徴とするプレキャストコンクリート部
    材の接合構造。
  2. 【請求項2】二つのプレキャストコンクリート部材
    (1)の隣接部に一対の接合棒材(3,9)をそれらの一
    端部において取着し、両接合棒材(3,9)の他端部に雄
    ねじ(4)を形成し、これらの他端部を略平行に対峙さ
    せるとともに、一枚の接合プレート(5)に形成した二
    つの貫通孔(6)の外側の縁部に二つの可撓突起(7)
    を斜めに切り起こして形成し、前記二つの貫通孔(6)
    に前記両接合棒材(3,9)の雄ねじを貫通させ、この両
    雄ねじ(4)にナット(8)を螺合して前記可撓突起
    (7)を締め付けることにより、両接合棒材(3,9)を
    互いに引き寄せることを特徴とするプレキャストコンク
    リート部材の接合構造。
  3. 【請求項3】二つのプレキャストコンクリート部材
    (1)の隣接部に一対の雌ねじ部材(10)をその軸線が
    互いに接近するように傾斜させて埋設し、両雌ねじ部材
    (10)の上方に二つの貫通孔(6)を形成した一枚の接
    合プレート(5)を配設し、頭部(15)を備えた二本の
    ボルト(33)を前記二つの貫通孔(6)に貫通させると
    ともに前記雌ねじ部材(10)に螺合して接合プレート
    (5)を締め付けることにより、両雌ねじ部材(10)を
    互いに引き寄せることを特徴とするプレキャストコンク
    リート部材の接合構造。
JP1989058272U 1989-05-20 1989-05-20 プレキャストコンクリート部材の接合構造 Expired - Lifetime JPH0714488Y2 (ja)

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