JPH0714513B2 - 鉄を含むシアン廃液の処理方法 - Google Patents
鉄を含むシアン廃液の処理方法Info
- Publication number
- JPH0714513B2 JPH0714513B2 JP57200852A JP20085282A JPH0714513B2 JP H0714513 B2 JPH0714513 B2 JP H0714513B2 JP 57200852 A JP57200852 A JP 57200852A JP 20085282 A JP20085282 A JP 20085282A JP H0714513 B2 JPH0714513 B2 JP H0714513B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyan
- copper
- waste liquid
- complex
- iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明はシアン廃液を有効に処理する方法に関するもの
である。
である。
メッキ前処理液などシアンを含む廃液はシアンが猛毒で
あるため、その廃棄にあたっては、シアンを無害な炭酸
ガスと窒素ガスに完全に分解させる処理を行うことが公
害防止上不可欠である。
あるため、その廃棄にあたっては、シアンを無害な炭酸
ガスと窒素ガスに完全に分解させる処理を行うことが公
害防止上不可欠である。
従来このシアン廃液処理には酸化分解処理法が広く用い
られている。
られている。
例えば最も一般的な方法である次亜塩素酸(HOCl)を用
いる酸化分解法はまず(1)式により、pH10以上でシア
ンをシアン酸に変え、次にpHを7.5〜8に下げてシアン
酸を(2)式のようにCO2とN2とに分解する方法であ
る。
いる酸化分解法はまず(1)式により、pH10以上でシア
ンをシアン酸に変え、次にpHを7.5〜8に下げてシアン
酸を(2)式のようにCO2とN2とに分解する方法であ
る。
CN-+HOCl→Cl-+HCNO ……(1) 2CNO-+3OCl-+H2O→2CO2+N2+3Cl-+2OH- ……(2) しかしながらシアン廃液中に鉄が存在する場合は鉄が主
としてフエロシアンイオン〔Fe(CN)▲4- 6▼〕の形と
なっておりこのイオンは酸化剤によっても非常に酸化さ
れ難いためこのような廃液は単なる酸化分解法では処理
できないものとされている。
としてフエロシアンイオン〔Fe(CN)▲4- 6▼〕の形と
なっておりこのイオンは酸化剤によっても非常に酸化さ
れ難いためこのような廃液は単なる酸化分解法では処理
できないものとされている。
このため鉄を含むシアン廃液の処理方法として酸化分解
処理後該液に硫酸第1鉄を加えて(3)式により鉄をフ
エロシアンの第1鉄塩として沈澱させる方法がとられて
いる。
処理後該液に硫酸第1鉄を加えて(3)式により鉄をフ
エロシアンの第1鉄塩として沈澱させる方法がとられて
いる。
Fe(CN)▲4- 6▼+2Fe2+→Fe2〔Fe(CN)6〕↓……(3) しかし、(3)式によって生ずる沈澱は空気中の酸素よ
って酸化されたり、紫外線の作用によったりして可溶性
の塩に変化しやすい性質があり処理後に再び廃液中のシ
アン濃度が増加する危険を有しこの2段の処理によって
もシアン廃液のシアン濃度を充分に下げることは困難で
ある。
って酸化されたり、紫外線の作用によったりして可溶性
の塩に変化しやすい性質があり処理後に再び廃液中のシ
アン濃度が増加する危険を有しこの2段の処理によって
もシアン廃液のシアン濃度を充分に下げることは困難で
ある。
本発明はこのような状況に鑑み種々検討の結果鉄を含ん
でいる場合でもシアン廃液の処理後のシアン濃度を1mg/
l以下にできる処理方法を開発したもので、鉄を含むシ
アン廃液を酸化分解処理する方法において、該廃液中に
含まれるフリーシアン、フエロシアン錯体及び該フエロ
シアン錯体よりも安定数の小さなシアン錯体を銅シアン
錯体に変えるのに必要な当量以上の銅イオンを添加し
て、フエロシアン錯体を銅シアン錯体に変えた後、酸化
分解処理を行うことを特徴とする 鉄を含むシアン廃液に、可溶性の銅塩類または銅溶液に
よって銅イオンを添加するとフエロシアンイオンとなっ
ている鉄は、(4)式により銅と置換され銅シアンイオ
ン〔Cu(CN)▲2- 4▼〕が生じ、この鉄は水酸基と結合
して水酸化物となって沈澱する。銅シアンイオンは通常
の酸化分解処理によって完全に処理できる。
でいる場合でもシアン廃液の処理後のシアン濃度を1mg/
l以下にできる処理方法を開発したもので、鉄を含むシ
アン廃液を酸化分解処理する方法において、該廃液中に
含まれるフリーシアン、フエロシアン錯体及び該フエロ
シアン錯体よりも安定数の小さなシアン錯体を銅シアン
錯体に変えるのに必要な当量以上の銅イオンを添加し
て、フエロシアン錯体を銅シアン錯体に変えた後、酸化
分解処理を行うことを特徴とする 鉄を含むシアン廃液に、可溶性の銅塩類または銅溶液に
よって銅イオンを添加するとフエロシアンイオンとなっ
ている鉄は、(4)式により銅と置換され銅シアンイオ
ン〔Cu(CN)▲2- 4▼〕が生じ、この鉄は水酸基と結合
して水酸化物となって沈澱する。銅シアンイオンは通常
の酸化分解処理によって完全に処理できる。
2Fe(CN)▲4- 6▼+3Cu2+→3Cu(CN)▲2- 4▼+2Fe2+…
…(4) なお、フエリシアンイオン〔Fe(CN)▲3- 6▼〕となっ
ている鉄は、このイオンの安定度定数が銅シアンイオン
のそれよりも大きいため銅と置換されることはないが、
フエリシアンイオンは銅シアンイオンと同様に通常の方
法で酸化分解されるので問題はない。
…(4) なお、フエリシアンイオン〔Fe(CN)▲3- 6▼〕となっ
ている鉄は、このイオンの安定度定数が銅シアンイオン
のそれよりも大きいため銅と置換されることはないが、
フエリシアンイオンは銅シアンイオンと同様に通常の方
法で酸化分解されるので問題はない。
しかして酸化処理前の銅イオン添加量を上記の如く限定
したのは次の理由による。
したのは次の理由による。
フリーシアンやカドミウム、亜鉛、第1鉄など銅シアン
錯体よりも安定度定数の小さなシアン錯体を形成する金
属の含まれているシアン廃液に銅イオンを添加すると銅
イオンは安定度定数の小さなシアン錯体を形成している
金属と順次置換して(5)(6)(7)(8)式により
銅シアン錯体を形成する 4CN-+Cu2+→Cu(CN)▲2- 4▼ ……(5) Cd(CN)▲2- 4▼+Cu2+→Cu(CN)▲2- 4▼ ……(6) Zn(CN)▲2- 4▼+Cu2+→Cu(CN)▲2- 4▼ ……(7) 2Fe(CN)▲4- 6▼+3Cu2+→3Cu(CN)▲2- 4▼ ……
(8) 従って(5)、(6)、(7)式による反応が完結した
後(4)式(又は(8)式)による反応が完了するの
で、第1鉄を銅と完全に置換するにはフリーシアン、フ
エロシアン錯体及び該フエロシアン錯体よりも安定数の
小さなシアン錯体を銅シアン錯体に変えるのに必要な当
量以上の銅イオンを添加しなければならない。シアン廃
液中の鉄は大部分が第1鉄として存在しているから実操
業上は第1鉄、第2鉄の分離分析が困難であることから
全体の鉄に対して当量となるように銅イオンの添加量を
決定しても何等差し支えはない。
錯体よりも安定度定数の小さなシアン錯体を形成する金
属の含まれているシアン廃液に銅イオンを添加すると銅
イオンは安定度定数の小さなシアン錯体を形成している
金属と順次置換して(5)(6)(7)(8)式により
銅シアン錯体を形成する 4CN-+Cu2+→Cu(CN)▲2- 4▼ ……(5) Cd(CN)▲2- 4▼+Cu2+→Cu(CN)▲2- 4▼ ……(6) Zn(CN)▲2- 4▼+Cu2+→Cu(CN)▲2- 4▼ ……(7) 2Fe(CN)▲4- 6▼+3Cu2+→3Cu(CN)▲2- 4▼ ……
(8) 従って(5)、(6)、(7)式による反応が完結した
後(4)式(又は(8)式)による反応が完了するの
で、第1鉄を銅と完全に置換するにはフリーシアン、フ
エロシアン錯体及び該フエロシアン錯体よりも安定数の
小さなシアン錯体を銅シアン錯体に変えるのに必要な当
量以上の銅イオンを添加しなければならない。シアン廃
液中の鉄は大部分が第1鉄として存在しているから実操
業上は第1鉄、第2鉄の分離分析が困難であることから
全体の鉄に対して当量となるように銅イオンの添加量を
決定しても何等差し支えはない。
またこのようにして決定した最低限の銅イオン添加量以
上の銅イオンを添加すると過剰の銅イオンは緑色の水酸
化銅となり沈澱するのでシアン廃液の組成や添加する銅
溶液の銅濃度が不明の場合には水酸化銅の沈澱が生成す
る点を銅イオン添加の終点とする方法が、実操業上は便
利である。
上の銅イオンを添加すると過剰の銅イオンは緑色の水酸
化銅となり沈澱するのでシアン廃液の組成や添加する銅
溶液の銅濃度が不明の場合には水酸化銅の沈澱が生成す
る点を銅イオン添加の終点とする方法が、実操業上は便
利である。
以下本発明の実施例について説明する。
実施例1 鉄3g/l、フリーシアン800mg/lを含む廃液5m3に硫酸銅
溶液(Cu25g/l)1.25m3(フリーシアン、鉄に対し銅1.1
1当量)を加えた後次亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V
%)0.7m2を加えた後pHを8に下げて分解処理を行っ
た。この処理後廃液中に含まれているシアン濃度は0.8m
g/lであった。
溶液(Cu25g/l)1.25m3(フリーシアン、鉄に対し銅1.1
1当量)を加えた後次亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V
%)0.7m2を加えた後pHを8に下げて分解処理を行っ
た。この処理後廃液中に含まれているシアン濃度は0.8m
g/lであった。
実施例2 実施例1と同じ廃液5m3に硫酸銅溶液(Cu25g/l)1.35m
3(フリーシアン、鉄に対し銅1.20当量)を加えた後次
亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)0.7m3を加え酸化処
理後pHを8に下げて分解処理した。この処理後廃液中の
シアン濃度は0.5mg/lであった。
3(フリーシアン、鉄に対し銅1.20当量)を加えた後次
亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)0.7m3を加え酸化処
理後pHを8に下げて分解処理した。この処理後廃液中の
シアン濃度は0.5mg/lであった。
実施例3 鉄5g/l、フリーシアン600mg/lの廃液7m3に銅を含む廃
液(銅濃度不明)を銅の水酸化物が生成するまで加えそ
の後次亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)0.7m3を加え
て酸化処理した後pHを8に下げて分解処理した。この処
理後の廃液のシアン濃度は0.4mg/lであった。
液(銅濃度不明)を銅の水酸化物が生成するまで加えそ
の後次亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)0.7m3を加え
て酸化処理した後pHを8に下げて分解処理した。この処
理後の廃液のシアン濃度は0.4mg/lであった。
比較例 実施例1と同じ廃液5m3に硫酸銅溶液(Cu25g/l)1.0m3
(フリーシアン、鉄に対しCu0.89当量)を加えた後、次
亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)0.7m3を加えて酸化
処理後、pHを8に下げて分解処理した。この処理後の廃
液のシアン濃度は30.2mg/lであった。
(フリーシアン、鉄に対しCu0.89当量)を加えた後、次
亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)0.7m3を加えて酸化
処理後、pHを8に下げて分解処理した。この処理後の廃
液のシアン濃度は30.2mg/lであった。
従来例 鉄3g/l、フリーシアン800mg/lを含むシアン廃液4m3に
次亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)2m3を加えて酸
化処理した後pHを8に下げて分解処理したが、処理後の
廃液のシアン濃度は45mg/lであった。この処理後の廃液
に更に硫酸第1鉄を加えて沈澱を生成させたが、廃液の
シアン濃度は5.3mg/lであった。
次亜塩素酸ナトリウム溶液(10W/V%)2m3を加えて酸
化処理した後pHを8に下げて分解処理したが、処理後の
廃液のシアン濃度は45mg/lであった。この処理後の廃液
に更に硫酸第1鉄を加えて沈澱を生成させたが、廃液の
シアン濃度は5.3mg/lであった。
以上述べた如く本発明方法は鉄を含むシアン廃液の処理
を従来法に比べて簡単かつ有効に行なえるものであり、
公害防止上顕著な効果を有するものである。
を従来法に比べて簡単かつ有効に行なえるものであり、
公害防止上顕著な効果を有するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】鉄を含むシアン廃液を酸化分解処理する方
法において、該廃液中に含まれるフリーシアン、フエロ
シアン錯体及び該フエロシアン錯体よりも安定数の小さ
なシアン錯体を銅シアン錯体に変えるのに必要な当量以
上の銅イオンを添加して、フエロシアン錯体を銅シアン
錯体に変えた後、酸化分解処理を行うことを特徴とする
鉄を含むシアン廃液の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57200852A JPH0714513B2 (ja) | 1982-11-16 | 1982-11-16 | 鉄を含むシアン廃液の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57200852A JPH0714513B2 (ja) | 1982-11-16 | 1982-11-16 | 鉄を含むシアン廃液の処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5990692A JPS5990692A (ja) | 1984-05-25 |
| JPH0714513B2 true JPH0714513B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=16431287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57200852A Expired - Lifetime JPH0714513B2 (ja) | 1982-11-16 | 1982-11-16 | 鉄を含むシアン廃液の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0714513B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA1241774A (en) * | 1984-05-23 | 1988-09-06 | Bruce R. Conard | Effluent treatment |
| JP6145682B2 (ja) * | 2015-10-29 | 2017-06-14 | 株式会社片山化学工業研究所 | 錯シアン含有廃水の処理方法およびそれに用いる処理剤 |
| CN114933352A (zh) * | 2022-04-13 | 2022-08-23 | 惠州Tcl环境科技有限公司 | 一种含氰废水的处理方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51121957A (en) * | 1975-04-18 | 1976-10-25 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Method of treating waste liquid |
-
1982
- 1982-11-16 JP JP57200852A patent/JPH0714513B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5990692A (ja) | 1984-05-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4070281A (en) | Method for treating waste water | |
| Glaze et al. | Evaluating the formation of brominated DBPs during ozonation | |
| EA200000437A1 (ru) | Способ удаления селена из потоков технологической воды и устройство для его осуществления | |
| EP0166557B1 (en) | Process for waste treatment | |
| JPS5948155B2 (ja) | 廃液の処理方法 | |
| Karametaxas et al. | Photodegradation of EDTA in the presence of lepidocrocite | |
| JPH0714513B2 (ja) | 鉄を含むシアン廃液の処理方法 | |
| JPH05345189A (ja) | 有機ハロゲン化合物含有廃水の処理方法 | |
| JPS5549191A (en) | Purifying treatment method of waste water | |
| JPS6159248B2 (ja) | ||
| RU2154613C1 (ru) | Способ очистки сточных вод от цианидов и роданидов | |
| JPH06510946A (ja) | シアン化物水溶液の無毒化 | |
| Bottari et al. | Potentiometric investigation of complexes between tin (II) and edta | |
| US4176060A (en) | Process for soluble cyanide removal from wastewater streams | |
| JPS6018475B2 (ja) | シアン含有メッキ液排水の処理方法 | |
| JPH0249798B2 (ja) | Jukikagobutsuganjusuinoshorihoho | |
| JPH0780479A (ja) | 有機化合物含有廃液の処理方法 | |
| US5316684A (en) | Process for reduction of hexavalent chromium | |
| KR102696668B1 (ko) | 시안화수소 함유 배기가스 및 폐수 처리방법 | |
| JP3314410B2 (ja) | シアン化合物の処理方法 | |
| JPH0691276A (ja) | 有機ハロゲン化合物含有廃水の処理方法 | |
| JPS6216153B2 (ja) | ||
| JPH0135713B2 (ja) | ||
| JPS55137087A (en) | Decomposing method of cyanometal complex | |
| JP2767367B2 (ja) | アンモニア性窒素含有排水の処理方法 |