JPH07145A - 酪酸菌組成物 - Google Patents

酪酸菌組成物

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JPH07145A
JPH07145A JP3169965A JP16996591A JPH07145A JP H07145 A JPH07145 A JP H07145A JP 3169965 A JP3169965 A JP 3169965A JP 16996591 A JP16996591 A JP 16996591A JP H07145 A JPH07145 A JP H07145A
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JP
Japan
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butyric acid
glucomannan
composition
acid bacterium
agar
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JP3169965A
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Katsuo Takashi
勝男 高師
Kiyotaka Otoari
清高 音在
Masataka Kusunoki
正隆 楠
Itsuki Fujita
逸樹 藤田
Akio Maeda
暁男 前田
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Miyarisan Seibutsu Igaku Kenkyusho KK
Original Assignee
Miyarisan Seibutsu Igaku Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製剤的およびバイオアベイラビリティーの観
点から優れた効果をもつ酪酸菌組成物の提供。 【構成】 酪酸菌を代表とする整腸生菌と、グルコマン
ナンとからなる酪酸菌組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製剤的およびバイオア
ベイラビリティーの観点から優れた効果を示す酪酸菌組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】酪酸菌、とりわけクロストリジウム・ブ
チリカム・ミヤイリ588は、1935年、宮入近治氏
が発見し〔千葉医学会誌13 2311〜2315(1
935)〕、その後、多くの研究者によって、本菌が各
種の食中毒起因菌に対し強くかつ安定に拮抗することが
見出された〔千葉医学会誌13 2141〜2161
(1935)〕、千葉大学腐敗研究所報告1 27〜53
(1948)、千葉大学腐敗研究所報告1 54〜59
(1948)、千葉大学腐敗研究所報告2 43〜50
(1949)〕。また臨床においても急性もしくは慢性
腸炎、赤痢、疫痢、消化不良症等さまざまな消化器官系
の疾患に対して有効であることが示された〔臨床内科4
973〜980(1935)、新薬と臨床25 150
5〜1509(1976)〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、海外渡航
者が増大し、これにともなって発展途上国への旅行者の
間で、いわゆる旅行者下痢症が重要な問題となってきて
いる。これは旅行時に種々の腸管病原体の感染を受け、
多くは下痢を主症状とする急性胃腸炎である。それら腸
管病原体のなかで、とりわけ毒素原性大腸菌により感染
発症するケースが多く、この毒素原性大腸菌下痢症に対
して、酪酸菌が有効であることが基礎的な実験において
示されている〔薬理と治療146073〜6080(1
986)、薬理と治療14 4651〜4655(19
86)、ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・ファーマコ
ロジー(Japan. J. Pharmacol.)50 495〜498
(1989)〕。
【0004】また近年、抗菌スペクトルが広く、且つ抗
菌活性の強い抗生剤が次々と臨床に登場し、これに伴っ
て抗生剤起因性の大腸炎、下痢症が重要な問題となって
きた。これは投与抗生剤により宿主と生理的に密接に係
わっている腸内フローラが破壊され、抗生剤耐性の特定
細菌、例えばマイナーポピュレーションであるクロスト
リジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)が顕
在化し、その産生する毒素によってもたらされるもの
で、高熱、白血球増多、低蛋白血症を伴い、腹痛、下
痢、血便等の激しい大腸炎症状を呈し、時に重篤な転帰
をとる場合がある。このような薬剤による大腸炎、下痢
症に対しても酪酸菌が有効であることが、基礎的実験
〔日本細菌学雑誌43 829〜835(198
8)〕、および臨床〔小児科臨床41 2409〜24
14(1988)〕において明らかとなってきた。
【0005】これらの例にとどまることなく、酪酸菌は
さまざまな消化器疾患の他、便通促進、腸上皮細胞の修
復、大腸における水の再吸収等の働きをすることはすで
に周知の事柄である。
【0006】一方、グルコマンナンは、コンニャクや百
合根等から調製されるダイエタリーファイバー(食物繊
維)であり、粘質物を多量に含み、人の消化酵素で消化
分解されず、故に吸収されない低カロリーな多糖体とし
て知られている。摂取されたグルコマンナンは、高分子
架橋体の中に大量の水分とともに塩分や脂質、その他有
害な細菌代謝物等を取り込んで膨潤し体外へ排泄され
る。このようなことから、グルコマンナンは腸の機能を
正常に働かせ、便通を促したり、血中コレステロールを
低下したり、また栄養過多による肥満者に対して、満腹
感を与え肥満の改善効果等があるとされている。さらに
近年、大腸癌の発生と食物繊維摂取との相関が疫学的に
明らかとなり、この種の食物繊維がその予防に有効とさ
れ、重要性が見直されつつある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この優れ
た生理的特性を有するグルコマンナンと酪酸菌との組成
物について、製剤学的ならびにバイオアベイラビリティ
ーの観点から、鋭意検討を重ねた結果、本組成物が極め
て有用性の高いことが明らかとなり、本発明の完成をみ
た。即ち、本発明の要旨は、酪酸菌を代表する整腸生菌
と、グルコマンナンとからなる酪酸菌組成物にある。
【0008】本発明で用いることができる酪酸菌は、例
えば、Clostridium butyricum NIP1006(微工研菌
寄第11868号)、Clostridium butyricum NIP 10
15(微工研菌寄第11869号)、Clostridium buty
ricum NIP 1017(微工研菌寄第11870号)であ
り、とくに、クロストリジウム・ブチリカム・ミヤイリ
588(微工研菌寄第2789号)が好ましい。
【0009】一般に、酪酸菌の培養液から遠心分離法に
より収穫した酪酸菌ペーストはこの状態で乾燥した場合
は灰褐色の不定形のブロック様であり、これを粉砕して
も粒形は不揃いで、また矯味矯臭という点でも製剤上問
題がある。従って菌ペーストは乾燥する前に何等かの賦
型剤と液状もしくは泥状の状態で練合均質化した後に乾
燥するのが望ましい。
【0010】そこで、諸種の賦型剤と菌ペーストとを練
合し、その組成物の性状を検討したところ、グルコマン
ナンと酪酸菌ペーストとを練合した組成物が乳白色でき
わめて均質な細粒状を呈し、また、矯味矯臭の点でも改
善され、投与剤型として、さらには他の医薬品添加剤、
希釈剤等を加えて造粒しても良好に分散するなど、製剤
的にも優れていることが明らかとなった。
【0011】他方、酪酸菌のバイオアベイラビリティー
の観点から、その組成物について検討した。経口的に投
与された酪酸菌は胃内において、蛋白消化液ペプシンと
胃酸による低pH環境とに暴露されるが、芽胞として抵抗
性のある酪酸菌は死滅することなくここを通過し、十二
指腸に到達する。そこでpHが中性付近まで上昇し、食物
は各種の消化液により消化され、栄養に富んだ環境が作
られた後、酪酸菌は発芽増殖の機会を得る。しかしなが
ら、そこでは多数の常在菌が栄養が奪い合い、互いに拮
抗し、いわゆる腸内ミクロフローラを形成している。こ
のような環境下において、酪酸菌は発芽増殖し、薬理作
用の発現可能なポピュレーションに達することが要求さ
れる。大量投与されれば作用も増強されるが、投与量に
も限界がある。そこで、他の常在菌には資化されず、酪
酸菌のみに特異的に資化される選択的利用性のある成分
を配合することによって、酪酸菌のみのポピュレーショ
ンの増大をもたらす。すなわち、薬理作用を増強するこ
とを目的として、当該組成物について検討を加えた。
【0012】まず、人糞便より、光岡らの方法に従っ
て、Escherichia, Klebsiella などのEnterobacteriace
ae, Enterococcus, Lactobacillus, Bifidobacterium,
Eubacterium,Bacteroidaceae, Peptococcaceae, Veillo
nella,Megasphaera, Clostridium等の腸内細菌を分離し
た。これら腸内細菌が増殖可能な液体培地において、糖
成分の代わりにグルコマンナンを添加した培地をそれぞ
れ調製し、各腸内細菌のグルコマンナン利用性について
検討した。その結果、各種腸内細菌のうち、当該酪酸菌
クロストリジウム・ブチリカムのみが良好にグルコマン
ナンを資化することが明らかとなった。
【0013】また、実際に人糞便中において、選択的に
酪酸菌が増殖するかどうか観察するために、糞便懸濁液
を調製し、これにコーンスターチもしくはグルコマンナ
ンを添加し酪酸菌を接種、培養した結果、グルコマンナ
ン添加液は、対照のコーンスターチ添加液と比較して、
pHは著名に低下し、酪酸菌が増殖していることが観察さ
れた。
【0014】さらに、グルコマンナンを3日間自由に摂
取させたマウスに酪酸菌を投与し、その腸管内容物中の
酪酸菌の菌数を調べたところ、グルコマンナン摂取マウ
スの方が非摂取マウスよりも腸内の酪酸菌の菌数の多い
ことが確認された。これらの実験結果は、消化管内にお
いてグルコマンナンが常在腸内細菌により資化されず、
併用した酪酸菌のみに選択的に資化され、グルコマンナ
ンと酪酸菌とを配合した組成物は、そのポピュレーショ
ンの増大をもたらしめることを示している。
【0015】以上、製剤学的もしくは、バイオアベイラ
ビリティーの観点からみて本組成物は優れた特徴をも
つ。
【0016】なお、この組成物の良好な配合割合(重
量)は、菌ペースト1重量部に対して、グルコマンナン
0.1〜1000重量部、とくに0.2から10重量部
までが最適であるが、目的とする菌濃度に応じて調製す
るには、グルコマンナン量を適宜増減することが可能で
ある。
【0017】この組成物を例えば、医薬品として用いる
場合の剤型は、このままでも用いられるが散剤、顆粒
剤、細粒剤、錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、エンテリッ
クコーティング剤等に製剤化してもよい。希釈剤には、
一般の医薬品製剤に使用される賦形剤、結合剤、崩壊剤
等が用いられ、これに加えて着色剤、矯味剤、安定化
剤、保存剤、滑沢剤等を添加しても良い。
【0018】機能性食品用としては、このままでも用い
られるが、他の食物繊維、オリゴサッカライド、穀物
類、ビタミン類等を加え、さらに、フレーバー、着色
剤、矯味剤等を加え、食に適した形態に形成加工するこ
とも可能である。
【0019】また、動物用としては、このままでも用い
られるが、人向けと同様に各種賦形剤、添加剤を加え、
同様の剤型としても用いられる。とうもろこし粉、大豆
かす、大麦粉、裸麦粉、大豆粉、米ぬか、脱脂米ぬか、
もみがら、ばれいしょ粉、かんしょ粉、豆腐かす、デン
プン、酵母、魚粉等の家畜飼料に配合し、用いることも
可能である。
【0020】投与量については、菌数として一日当たり
1×106 〜1×1010個の範囲が適当であるが、患者
の年齢、疾患の症状に応じて、また、機能性食品用、動
物用はそれぞれ目的に応じて、適宜、増減が可能であ
る。投与方法は、医薬品では1日、1回〜3回食後に服
用することが好ましいが、適宜服用することも可能であ
る。機能性食品用、動物用では、1日1回〜数回自由に
摂取して良い。
【0021】
【実施例】
実施例1 酪酸菌とグルコマンナンとの組成物の調製は次のように
行った。既知のCS培地(特開昭59−187784)に
よって培養した酪酸菌(クロストリジウム ブチリカム
ミヤイリ 588)の菌ペースト100gにグルコマ
ンナン100gを添加し、練合機で均一になるまで練合
した。次に棚式真空乾燥機により50℃下、5時間、真
空乾燥(10mmHg)を行った。得られた乾燥物は粉
砕機により粉砕して該組成物を得た。該組成物は乳白色
で均質な細粒状でほとんど無味無臭であった。なお、本
組成物中の生菌数は1.8×1010個/gであった。
【0022】実施例2 人糞便中より、EnterobacteriaceaeはDHL agar, TS aga
r 培地を、EnterococcusはTATAC agar, TSagar培地を、
Lactobacillus はLBS agar, BL agar 培地を、Bifidoba
cterium はBS agar,BL agar, EG agar培地を、Eubacter
ium はES agar,BL agar,EG agar 培地を、Bacteroidace
aeはNBGT agar, BL agar, EG agar 培地を、Peptococca
ceaeはBL agar, EG agar培地を、Veillonella ならびに
Megasphaera はVS agar, BL agar, EG agar 培地を、Cl
ostridium はBL agar, EG agar培地をそれぞれ使用し分
離した。これらの分離菌は次の培地を用い、グルコマン
ナンの資化試験に供した。判定は、培養終了後の酸の産
生を、pHを測定することにより行った。 GAM 糖分解用半流動培地 52.5g グルコマンナンorグルコース 5g 精製水 1000ml
【0023】さらに、酪酸菌の二株クロストリジウム・
ブチリカム・ミヤイリ588,C,butyricum NIP 100
6,その他同属の標準株であるC. pasteurianum ATCC6
013,C.beijerinckii ATCC 25752,C.acetobut
ylicum IAM19012については、次の培地をグルコマ
ンナン資化試験に用いた。 カシトン 15g イーストエキス 1g 塩化ナトリウム 2.5g L-シスチン塩酸塩 0.05g チオグリコール酸ナトリウム 0.5g グルコマンナン又はグルコース 5g 精製水 1000ml
【0024】なお、当該菌による資化能の判定は37
℃、3日間の培養後、BCP 又はBTB を加えることにより
調べた。
【0025】その結果、表−1に示すようにグルコース
添加培地では、すべての被検菌において良好な増殖が認
められた。しかしながら、グルコマンナン添加培地で
は、良好な増殖が認められたのは、クロストリジウム・
ブチリカム・ミヤイリ588とC.butyricum NIP 10
06の2株のみであった。
【0026】
【表1】
【0027】実施例3 健康な人の糞便0.5gを採取し、直ちに嫌気性グロー
ブボックス内で、0.03%チオグリコール酸ナトリウ
ム添加PBS 30mlに懸濁し糞便懸濁液を調製した。別に
同PBS 9mlにスターチ0.3gもしくはグルコマンナ
ン0.3gをそれぞれ添加した液を調製し、これを糞便
懸濁液と等量混和した。これらの混和液に酪酸菌クロス
トリジウム・ブチリカム・ミヤイリ588を濃度5×1
4/mlになるように接種し、37℃下、24時間静置
培養を行った。なお、対照として上記糖類の添加してい
ない系についても同様の操作を行った。増殖の判定は被
検液のpH、発泡、検鏡を指標とした。結果は、表−2に
示す通り、対照のスターチ添加系と比べてグルコマンナ
ン添加系のほうがpH低下ならびに発泡が著しく、また検
鏡下、酪酸菌がメジャーであることが確認された。
【0028】
【表2】
【0029】実施例4 給水にグルコマンナンを5%混和し、これを3日間自由
に摂取させた ICR系マウス(約30g)に、クロストリ
ジウム・ブチリカム・ミヤイリ588を一頭当り 3.1×
106 個、経口的に投与した。投与3時間、6時間後に
動物を屠殺に処し、全消化管を摘出し、嫌気性グローブ
ボックス内において、その内容物中のクロストリジウム
・ブチリカム・ミヤイリ588の生菌数を GAM平板培地
を用い測定した。なお、対照としてグルコマンナンを摂
取させていない系についても同様の操作を行った。結果
は表−3に示す通り、グルコマンナンを摂取させた動物
において、特に投与3時間後の菌数が対照に比較して多
かった。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明の酪酸菌組成物によれば、製剤的
に優れ、かつバイオアベイラビリティーの観点からも、
優れた特徴をもつ組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/36 J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酪酸菌を代表とする整腸生菌と、グルコ
    マンナンとからなる酪酸菌組成物。
  2. 【請求項2】 酪酸菌がクロストリジウム・ブチリカム
    ・ミヤイリ588である請求項(1)に記載の酪酸菌組
    成物。
JP3169965A 1991-07-10 1991-07-10 酪酸菌組成物 Pending JPH07145A (ja)

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JP3169965A JPH07145A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 酪酸菌組成物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001292728A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Enajikku Kk 肥満防止食品
WO2007114378A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Nippon Paper Chemicals Co., Ltd. 飲食用組成物
CN109561725A (zh) * 2016-06-10 2019-04-02 N·V·努特里奇亚 患过敏症的风险和用于降低该风险的营养物

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JP2001292728A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Enajikku Kk 肥満防止食品
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