JPH07146528A - 画像形成組成物、画像形成材料及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成組成物、画像形成材料及び画像形成方法

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JPH07146528A
JPH07146528A JP29352493A JP29352493A JPH07146528A JP H07146528 A JPH07146528 A JP H07146528A JP 29352493 A JP29352493 A JP 29352493A JP 29352493 A JP29352493 A JP 29352493A JP H07146528 A JPH07146528 A JP H07146528A
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JP
Japan
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image
image forming
tellurium
compound
layer
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JP29352493A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
Noritaka Nakayama
憲卓 中山
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高感度でかつ高濃度、また保存性にも優れ、
更に高解像度の金属画像を形成させる画像形成組成物、
画像形成組成材料及び前記画像形成材料を用いた好適な
画像形成方法の提供。 【構成】 .還元されることによりテルル金属となる
下記一般式〔1〕で示される有機テルルカチオン化合物
Aを含有することを特徴とする画像形成組成物。 .支持体上に、Aを含有する層を設けたことを特徴と
する画像形成材料B。 .Bに、画像信号に応じてそれぞれ光エネルギー、熱
エネルギー、電荷を付与することにより、テルル金属画
像を形成することを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成組成物および材
料に関し、更に詳しくは、高感度でかつ保存性に優れた
金属画像を形成させる画像形成組成物および材料に関
し、更に前記の画像形成材料を用いた好適な画像形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コバルト、銅、ニッケル、パ
ラジウム、ルテニウム、銀等の金属含有化合物の酸化還
元を利用した画像形成組成物および材料が幾つか提案さ
れている。その中で、テルル化合物は還元することによ
り黒色のテルル金属になることから、化合物そのものを
黒色画像形成組成物および材料として用いたり、また金
属に還元されることから、形成された金属パターンを導
電性層として利用することなどが提案されている。例え
ば、ベルギー国特許第820,220号、米国特許4,066,460
号、特公昭54-43891号等では四ハロゲン化テルル、ある
いはそれらの錯体を画像形成物質として利用することが
提案されている。しかしながら、四ハロゲン化テルルが
加水分解し易いため、画像材料形成時および/または保
存時に注意を要するという欠点を有していた。このよう
な欠点を解決するために、米国特許4,142,896号等では
テルル(IV)の有機テルル化合物を画像形成物質として
利用することが提案されている。しかしながら、これら
に記載された化合物は、溶解性が劣るため、画像形成材
料形成時の溶媒が制限されたり、更にそれらを画像形成
物質として用いた場合には、その後の増幅工程がないた
めに、画像形成に対して高エネルギーが必要であった。
これらの問題点を解決するために、米国特許4,251,623
号、同4,287,354号等ではテルル(II)の有機テルル化
合物を画像形成物質として利用することが提案されてい
る。しかしながら、これらの化合物を用いた場合には、
前述の問題点はかなり改善されるものの、十分な画像濃
度が得られなかったり、保存性が十分確保されない場合
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事情に
基づいてなされたものである。すなわち、本発明の課題
は有機テルルカチオン化合物を含有して、高感度でかつ
高濃度、また保存性に優れ、更には高解像度の画像を形
成できる画像形成組成物、画像形成組成材料及び前記画
像形成材料を用いた好適な画像形成方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討の結果、還元されることによ
りテルル金属となる有機テルルカチオン化合物を含有す
る画像形成組成物を用いることにより前記課題を解決で
きることを見い出した。
【0005】また、前述の画像形成組成物を画像形成材
料、および好適な画像形成方法も併せて検討した結果、
本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は還元されることによ
りテルル金属となる有機テルルカチオン化合物を含有す
ることを特徴とする画像形成組成物であり、前記請求
項1記載の有機テルルカチオン化合物が下記一般式
〔1〕で表されることを特徴とする画像形成組成物であ
り、支持体上に、還元されることによりテルル金属と
なる有機テルルカチオン化合物を含有する層を備えたこ
とを特徴とする画像形成材料である。
【0007】また、支持体上に、還元されることによ
りテルル金属となる有機テルルカチオン化合物を含有す
る層を備えた画像形成材料に、画像信号に応じて光エネ
ルギーを与えて、テルル金属画像を形成することを特徴
とする画像形成方法であり、支持体上に、還元される
ことによりテルル金属となる有機テルルカチオン化合物
を含有する層を備えた画像形成材料に、画像信号に応じ
て熱エネルギーを与えて、テルル金属画像を形成するこ
とを特徴とする画像形成方法であり、支持体上に、還
元されることによりテルル金属となる有機テルルカチオ
ン化合物を含有する層を備えた画像形成材料に、画像信
号に応じて電荷を付与することによりテルル金属画像を
形成することを特徴とする画像形成方法である。
【0008】
【化2】
【0009】R1、R2及びR3は各々同じであっても異
なっていてもよく、各々置換又は非置換のアルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、複素環基を表し、またR1、R2及びR3は2個以上
が互いに結合して環を形成しても良い。また、X1 -は対
アニオンを表す。
【0010】以下、本発明の画像形成組成物、材料およ
びそれらを用いた画像形成方法について、詳細に説明す
る。
【0011】(1)画像形成組成物 本発明の画像形成組成物は、還元することによりテルル
金属となる有機テルルカチオン化合物を含有することを
特徴としている。本発明で用いられる有機テルルカチオ
ン化合物は、後述する画像形成方法で与える熱、光、電
荷の付与により還元され、テルル金属を生じるものなら
ば特に制限はないが、それらの中で特に下記の一般式
〔1〕で表されるものが好ましい。
【0012】
【化3】
【0013】R1、R2及びR3は各々同じであっても異
なっていてもよく、各々置換又は非置換のアルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、複素環基を表し、またR1、R2及びR3は2個以上
が互いに結合して環を形成しても良い。また、X1 -は対
アニオンを表す。有機テルルカチオン化合物の具体例と
しては、
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】などを挙げることができる。これらの有機
テルルカチオン化合物は、J.Organometal.Chem.,103
巻、p.136-140(1975)等に記載されているように、こ
の技術分野において公知のテルル(II)の有機テルル化
合物に、有機ハロゲン化物を反応させて形成する方法、
四ハロゲン化テルルに、3倍モルのグリニャール試薬あ
るいはリチウム試薬を反応させる方法、テルル(IV)の
ジハロ有機テルル化合物にK2SO3、NaCO3共存下で有機ハ
ロゲン化物を反応させて形成する方法、J.Organometal.
Chem.,190巻、C64(1980)等に記載されているように、
テルル(IV)のジハロ有機テルル化合物にテトラフェニ
ルホウ素酸ナトリウムを反応させて形成する方法、J.Or
ganometal.Chem.,99巻、p.115(1975)等に記載されて
いるように、オルガノジテルリドに有機ハロゲン化物を
添加して不均化させる方法、テルル(IV)のジハロ有機
テルル化合物に、等モルのグリニャール試薬あるいはリ
チウム試薬を反応させる方法、テルロピリリウム化合物
は米国特許4,365,017号等に記載されている方法などに
より合成することができる。
【0021】なお、前記の方法で調製される有機テルル
カチオン化合物の対アニオンはハロゲンであることが多
いため、必要に応じてアニオン交換を行なってもよい。
アニオン交換は、溶解度積の差を利用、イオン交換樹脂
を利用するなど公知のイオン交換法を用いることができ
る。
【0022】上述した有機テルルカチオン化合物の対ア
ニオンとしては、F-,Cl-,Br-,I-,ClI2 -,Cl
Br2 -,Br3 -,IBr2 -,BrI2 -,I3 -,FSO3 -,N
3 -,CN-,NCO-,NCS-,NCSe-,ClO4 -,B
4 -,PF6 -,SbF6 -,AsF6 -,CO3 2-,NO3 -
SO4 2-,PO4 3-,R4−COO-,R4−SO3 -
【0023】
【化10】
【0024】(R4は、置換又は非置換のアルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、複素環基を表す。)、
【0025】
【化11】
【0026】(R5〜R9は各々同じであっても異なって
いてもよく、各々は水素、ハロゲン、ニトリル基、シア
ノ基、置換又は非置換のアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は複素環基を
表し、又R5〜R9は2個以上が互いに結合して環を形成
してもよい。)、
【0027】
【化12】
【0028】(R10、R11及びR12は置換又は非置換の
アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、複素環基を表す。)などを挙げるこ
とができる。
【0029】更に、下記一般式〔2〕で表されるホウ素
アニオンは、対応する有機テルルカチオン化合物の有機
溶剤への溶解性に優れることから好適に用いることがで
きる。
【0030】
【化13】
【0031】前述のホウ素アニオンのうちある種のもの
は、それ自身、光を受けてラジカルを発生するため、光
源を選択することにより、後述の光ラジカル発生剤を用
いることなしにテルル(0)の画像を形成することがで
きる。
【0032】このような光を受けてラジカルを発生す
る、一般式〔2〕で表されるホウ素アニオンのR13、R
14、R15及びR16は各々同じであっても異なっていても
よく、各々置換又は非置換のアルキル基、アリール基、
アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、複素環基
又はシアノ基を表し、またR13、R14、R15及びR16
2個以上が互いに結合して環を形成しても良い。アルキ
ル基としては直鎖、分岐アルキルが含まれ、メチル基、
エチル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基、オク
チル基、ステアリル基等が挙げられる。アルケニル基及
びアルキニル基としては炭素数2〜20のものが好まし
い。シクロアルキル基としては5〜7員環のものが好ま
しい。アラルキル基としてはベンジル基が好ましい。複
素環基としては芳香族性を有する複素環基が好ましく例
えばチオフェン基が挙げられる。アリール基としてはフ
ェニル基、ナフチル基が好ましい。これらの基は更に置
換されていても良く、置換基としてはハロゲン原子、シ
アノ基、ニトロ基、アルキル基、アリール基、ヒドロキ
シ基、アミノ基(アルキル置換アミノ基を含む)、アル
コキシ基、カルバモイル基、−COOR、−OCOR
(Rはアルキル基、アリール基等の有機基)が挙げられ
る。
【0033】なお、一般式〔2〕で表されるホウ素アニ
オンの具体例としては、
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】を挙げることができる。本発明では、有機
テルルカチオン化合物の添加量は、通常、画像形成組成
物中1〜70重量%、好ましくは5〜50重量%の範囲に選
定するのが好ましい。
【0041】画像形成組成物は、上記の有機テルルカチ
オン化合物の他に、バインダー樹脂と各種添加剤から構
成される。含有されるバインダー樹脂および各種添加剤
は有機テルルカチオン化合物を分解させないものであれ
ば、後述する画像形成方法に応じて適時選択して用いる
ことができる。
【0042】前記バインダー樹脂としては、、例えばポ
リエステル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ウレ
タン系樹脂、アミド系樹脂、セルロース系樹脂、オレフ
ィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リサルフォン、ポリカプロラクトン樹脂、ポリアクリロ
ニトリル樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹
脂などを挙げることができ、これらの樹脂は、1種単独
でもよいし、2種以上併用しても良い。
【0043】なお、前記のバインダー樹脂は通常、画像
形成組成物中30〜99重量%、好ましくは50〜95重量%で
ある。本発明では、後述する画像形成方法に応じて、光
還元剤、光ラジカル発生剤、熱で還元性物質を発生する
化合物、導電性化合物、増感剤が添加される。有機テル
ルカチオン化合物自体が光還元される場合を除いて、光
照射して潜像を形成させる場合には、光還元剤が添加さ
れる。
【0044】ここにおいて「光還元剤」とは、化合物が
光分解または転移を起こして、有機テルルカチオン化合
物をテルル(0)に還元し得るような還元剤またはこの
ような還元剤に転換しうる還元剤前駆体を生成し得る物
質を指し、前記光還元剤としては、例えばキノン類、ジ
スルフィド類、ジアゾアントロン類、ジアゾフェナント
ロン類、カルバジド類、ジアゾスルホネート類、ジアゾ
ニウム塩、芳香族アジド類、ベンズイミダゾール類およ
びアジリジン類等が挙げられ、これらの具体的な化合物
としては、1974年10月のリサーチ・ディスクロージャー
の12617項、13〜14頁と14〜17頁の第1表に記載されて
いるものなどを用いることができる。
【0045】また、ラジカルにより還元される有機テル
ルカチオン化合物を組成物に含有する場合には、光ラジ
カル発生剤が添加される。このような「光ラジカル発生
剤」としては、例えば、ベンゾインやベンゾイソメチル
エーテル等のベンゾイン系化合物、ベンゾフェノンやミ
ヘラーズケトン等のカルボニル化合物、アゾビスイソブ
チロニトリルやアゾジベンゾイル等のアゾ化合物、ジベ
ンゾチアゾリルスルフィドやテトラエチルチウラムスル
フィド等の硫黄化合物、四臭化炭素やトリブロムフェニ
ルスルホン等のハロゲン化物、ジ−tert−ブチルパーオ
キシドやベンゾイルパーオキシド等の過酸化物、欧州特
許0,126,712号、同0,152,377号等に記載されている鉄ア
レーン錯体などが挙げられ、さらに、下記一般式
〔3〕、〔4〕で表されるカチオン染料とボレートアニ
オンからなる錯体や遷移金属配位錯体カチオンとボレー
トアニオンからなる錯体なども感光波長領域を種々とれ
ることから、本発明では好適に用いることができる。
【0046】
【化20】
【0047】
【化21】
【0048】式中、Dye+はカチオン性色素、Mk+
遷移金属配位錯体カチオンを表し、式中R13、R14、R
15及びR16は一般式〔2〕で定義されたものと同義であ
り、X2はヒドロキシル基又は−N(R19)(R20)基
(R19、R20は各々水素原子又は置換されてもよいアル
キル基を表し、R17、R18又はR19は互いに結合して環
を形成していてもよい。)を表し、Mは遷移金属原子を
表す。kは1〜3の整数、jは2又は3、mは1〜5、
nは1〜4のそれぞれ整数を表す。
【0049】Dye+で表されるカチオン性色素として
はシアニン色素やポリメチン色素が好ましい。カチオン
性色素の具体例としては特開昭62-143044号、63-208036
号、同64-84245号、同64-88444号、特開平1-152108号、
同3-202609号等の明細書に記載されているものを用いる
ことができる。
【0050】なお、一般式〔4〕のMk+で表される遷移
金属配位錯体カチオンの具体例として、下記化合物群A
を挙げることができる。
【0051】≪化合物群A≫
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】
【化24】
【0055】ここでPh:phenyl Bu:buthyl iPr:i-p
ropyl Bz:benzylを表す。
【0056】
【化25】
【0057】M2+23 Ru2+ Cl Ru2+ NHCOC3H7(i) Co2+ Cl 上記の遷移金属配位錯体カチオン以外に、特開平4-2614
05号等の明細書に記載されているものを用いることがで
きる。光還元剤および/または光ラジカル発生剤の含有
量は、画像形成組成物中0.01〜20重量%が好ましく、よ
り好ましくは0.1〜10重量%である。
【0058】本発明では、光エネルギーで画像形成を行
なう場合には、画像形成効率をアップさせるために、組
成物に増感剤を添加するのが好ましい。前記増感剤とし
ては、特開昭64-13140号に記載のトリアジン系化合物、
特開昭64-13141号に記載の芳香族オニウム塩、芳香族ハ
ロニウム塩、特開昭64-13143号に記載の有機過酸化物、
特公昭45-37377号や米国特許第3,652,275号に記載のビ
スイミダゾール化合物などが挙げられる。
【0059】また、下記一般式〔5〕で表されるホウ酸
塩も増感剤として好適に用いることができる。
【0060】
【化26】
【0061】式中、R13、R14、R15及びR16は一般式
〔2〕で定義されたものと同義であり、Y+はカウンタ
ーカチオン(例えばアルカリ金属カチオン、アンモニウ
ムカチオン、ホスフォニウムカチオンなどの5A族オニ
ウム化合物、スルホニウムカチオン等)を表す。該化合
物の具体例は特開昭64-13142号、特開平2-4804号、米国
特許3,754,921号、同3,716,366号、同4,297,441号、同
4,307182号に記載されている。
【0062】増感剤の含有量は、画像形成組成物中0.01
〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%
である。
【0063】有機テルルカチオン化合物自体が直接熱で
還元される場合を除いて、熱により生成する還元剤によ
って、還元される有機テルルカチオン化合物を組成物中
に含有する場合には、熱により分解または転移を起こし
て、有機テルルカチオン化合物をテルル(0)に還元し
得るような還元剤またはこのような還元剤に転換しうる
還元剤前駆体を生成し得る化合物を含有すればよい。
【0064】具体的には、ラジカル、カチオンあるいは
アニオン発生可能な化合物が挙げられ、それらは、一元
開始剤や二元開始剤(レドックス開始剤)などに分類さ
れ、一元開始剤の具体的なものとしては、アゾビスイソ
ブチロニトリルやアゾジベンゾイル等のアゾ化合物、ジ
-tert-ブチルパーオキシドやベンゾイルパーオキシド等
の過酸化物、テトラアルキルチウラムジスルフィド等の
ジスルフィド化合物、AgC25やPb(C25)4等の有
機金属化合物、アセチルアセトンのマンガン錯体やペン
タシアノベンジルコバルテート等の有機金属錯体などが
挙げられ、レドックス開始剤としては、ベンゾイルパー
オキシドとジメチルアニリン、4価のセリウム塩とポリ
ビニルアルコールなどが挙げられる。熱還元剤および/
または熱還元性物質前駆体の含有量は、画像形成組成物
中0.01〜30重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜20
重量%である。
【0065】電荷を付与することによりテルル金属画像
を形成する場合には、導電性化合物を添加するのが好ま
しい。このような導電性化合物は、有機テルルカチオン
化合物を分解、あるいは後述する画像記録を阻害しない
ものであれば特に制限はなく、例えば、過塩素酸リチウ
ム、過塩素酸ナトリウム、テトラアルキルアンモニウム
塩等の支持電解質、N,N-ジメチルステアリン酸アミド等
のアミド類、第4級アンモニウム塩等のカチオン系化合
物、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネ
ート、アルキルサルフェート、アルキルホスフェート等
のアニオン系化合物、アルキルベタイン、アルキルイミ
ダゾリン、アルキルアラニン等の両性イオン化合物、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
アルキルアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等
の非イオン性化合物、ポリビニルベンジル型カチオン、
ポリアクリル酸型カチオンなどの導電性樹脂、酸化亜
鉛、酸化錫、酸化インジウムあるいはそれらをドープし
た金属酸化物等の導電性微粒子などが挙げられる。この
ような、導電性化合物の含有量は、画像形成組成物中0.
1〜40重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜30重量%
である。
【0066】上述の化合物あるいは樹脂のほかに、本目
的を阻害しない範囲で、剥離剤、フィラー(無機微粒
子、有機樹脂粒子)、顔料、帯電防止剤、可塑剤、熱溶
剤、酸素クエンチャーなど他の添加剤を添加しても良
い。
【0067】そのような剥離剤としては、(変性)シリ
コーンオイルや(変性)シリコーン樹脂、ポリエチレン
ワックス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型
ワックス類、弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤、シ
リカ、酸化チタンなどのフィラー等が挙げられ、通常、
受像層形成組成物中においてそれらの含有量は0.01〜20
重量%であり、好ましくは0.1〜20重量%である。
【0068】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子と
してはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子などを挙げる
ことができる。
【0069】顔料としては、チタンホワイト、炭酸カル
シウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、ク
レー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げること
ができる。
【0070】帯電防止剤としては、カチオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高
分子帯電防止剤、導電性微粒子などのほか「11290の化
学商品」化学工業日報社、p.875〜p.876などに記載の化
合物なども好適に用いることができる。
【0071】可塑剤としてはフタル酸エステル類、トリ
メリット酸エステル類などのほかに「11290の化学商
品」化学工業日報社、p.843〜p.857などに記載の化合物
なども好適に用いることができる。
【0072】また、熱溶剤としては常温で固体であり、
加熱時に可逆的に液体となる化合物が用いられる。前記
熱溶剤としては、テルピネオール、メントール、1,4-シ
クロヘキサンジオール、フェノール等のアルコール類、
アセトアミド、ベンズアミド等のアミド類、クマリン、
ケイ皮酸ベンジル等のエステル類、ジフェニルエーテ
ル、クラウンエーテル等のエーテル類、カンファー、p-
メチルアセトフェノン等のケトン類、バニリン、ジメト
キシベンズアルデヒド等のアルデヒド類、ノルボルネ
ン、スチルベン等の炭化水素類、マルガリン酸等の高級
脂肪酸、エイコサノール等の高級アルコール、パルミチ
ン酸セチル等の高級脂肪酸エステル、ステアリン酸アミ
ド等の高級脂肪酸アミド、ベヘニルアミン等の高級アミ
ンなどに代表される単分子化合物、蜜ロウ、キャンデリ
ラワックス、パラフィンワックス、エステルワックス、
モンタンロウ、カルナバワックス、アミドワックス、ポ
リエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックスな
どのワックス類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹
脂、ロジンフェノール樹脂等のロジン誘導体、フェノー
ル樹脂、ケトン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカプロラクトン系樹
脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルなどのポリオレフィンオキサイドなどに代表される高
分子化合物などを挙げることができる。
【0073】本発明においては、上記記載の熱溶剤の融
点あるいは軟化点が10〜150℃のものが好ましい。
【0074】酸素クエンチャーとしては、例えば米国特
許4,772,541号の第11欄58行目から第12欄35行目に記載
の化合物等が挙げられる。
【0075】本発明では、添加剤全体の添加量は、通
常、画像形成組成物中0.1〜30重量%の範囲に選定する
のが好ましい。
【0076】(2)画像形成材料 本発明では、支持体上に、還元されることによりテルル
金属となる有機テルルカチオン化合物を含有する層を備
えたことを特徴としている。
【0077】この場合、有機テルルカチオン化合物を含
有する層を備えた画像形成材料ならば特に制限はなく、
画像形成材料自身に自己支持性のある場合は、そのまま
用いることもできるし、支持体上に画像形成組成物層が
積層された画像形成材料を用いてもよい。以下の様に、
本発明の画像形成材料について図面を参照して説明す
る。図1の(a)は、支持体2上に画像形成組成物層1
が積層された画像形成材料である。この場合、支持体2
としては、例えば紙、コート紙、および合成紙(ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、もしくはそれらを紙とはり合
せた複合材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シー
ト、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートベ
ースフィルム、ポリエチレンテレフタレートベースフィ
ルム、ポリエチレンナフタレートベースフィルム、ポリ
イミドベースフィルム、ポリエーテルイミドベースフィ
ルム、ポリカーボネートベースフィルム、ポリエーテル
エーテルケトンベースフィルム、ポリアリレートベース
フィルム、ポリスルホンベースフィルム、ポリエーテル
スルホンベースフィルム等の単層あるいはそれらを2層
以上に積層した各種プラスチックフィルムないしシー
ト、アルミなどの各種の金属で形成されたフィルムない
しシート、ガラスなどの各種のセラミックス類で形成さ
れたフィルムないしシート等を挙げることができ、それ
らの具体的なものとして、特開昭59-85972号、同60-245
593号、同61-172795号、同61-197282号、同62-87390
号、同62-158095号、同62-198497号、同62-278087号、
同63-315293号、同64-44781号、特開平1-188392号、同1
-280586号、同2-16051号、同2-25392号、同2-110457
号、同2-223484号、同2-225086号、同2-263689号、同3-
49990号、同3-51187号、同3-76687号等に記載されてい
る支持体も好適に用いることができる。さらに、特公昭
60-30930号、特開昭61-112693号、同62-148293号、同62
-152793号、同63-1595号、同63-231984号、同64-44781
号、同64-47536号、特開平1-168493号、同2-92592号等
に記載されているように、多孔質構造を有する支持体も
本発明では好適に用いることができる。
【0078】支持体は、OHPやマスク材料などの透過
原稿、ガラスなどに貼付けるシール用途のように透明性
を要求される場合においては、必要とする透明度を損な
わないものが好ましい。また、反射画像の場合において
は、形成される画像の鮮明性を高めるために白色顔料、
例えばチタンホワイト、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウ
ム等が添加されているのが好ましい。また、後述する画
像形成時に加熱する場合には、寸法安定性に優れる各種
プラスチックフィルムないしシートが好ましい。支持体
の厚みは通常10〜1000μm、好ましくは25〜800μmであ
り、このような範囲の中から適宜に選定される。
【0079】画像形成組成物層1は、上述の画像形成組
成物を溶媒に分散あるいは溶解して塗工液を調製し、こ
の塗工液を支持体などの積層させる面に塗布し乾燥し画
像形成層を形成する塗工法や、剥離可能なシート上に前
記記載の層を形成した後、積層させる面上に加熱および
/または加圧することや、ラミネートする転写法等によ
り、形成することができる。上記塗工法に用いる溶媒と
しては、水、アルコール類(例えばエタノール、プロパ
ノール)、セロソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン)、ケトン類(例えばアセトン、メ
チルエチルケトン)、エステル系溶剤(例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなど)、エーテル類(例えばテトラヒド
ロフラン、ジオキサン)、塩素系溶剤(例えばクロロホ
ルム、トリクロルエチレン)、アミド系溶剤(例えばジ
メチルホルムアミド、N-メチルピロリドン)、ジメチル
スルホキシド等が挙げられる。前記塗工法には、従来か
ら公知のグラビアロールによる面順次塗り別け塗布法、
押し出し塗布法、ワイヤーバー塗布法、ロール塗布法等
を採用することができる。前記の層は、積層させる面の
表面全体に渡って形成されていても良いし、必要に応じ
て表面の一部に形成されていても良い。なお、画像形成
組成物層は単層としてもよく、あるいは必要に応じて、
組成等が同一の、あるいは相違する2層以上の多層構造
として設けてもよい。画像形成組成物層の厚みは通常0.
5〜100μm、好ましくは2〜50μmであり、このような範
囲の中から目的に応じて適宜に選定される。
【0080】本発明において、電荷を付与することによ
りテルル金属画像を形成する場合には、さらに導電性層
や光電変換化合物含有層などの電子感応性層が設けられ
る。具体的には、直接電荷を付与する場合には、図1の
(f)の態様の様に画像形成組成物層1と接する形で、
支持体2との間に導電性層6が積層されるのが好まし
い。なお、導電性層は、支持体自体が金属、導電性樹脂
フィルムなどの導電性のものであれば支持体自体を導電
性層として用いてもよい。上述の導電性層6は、アルミ
ニウム、亜鉛、アンチモン、インジウム、セレン、ス
ズ、タンタル、クロム、鉛、金、銀、白金、ニッケル、
ニオブ、ゲルマニウム、ケイ素、モリブデン、マンガ
ン、タングステン、パラジウムなどの金属を1種あるい
は2種以上併用、あるいは有機化合物の電荷移動錯体、
イオンラジカル塩、金属錯体の部分酸化体などの電荷移
動型化合物などにより形成することができる。前記記載
の金属層は、真空蒸着法、イオンプレーティング法、ス
パッタリング法などの公知の方法によって金属蒸着薄膜
として、金属の単結晶あるいは多結晶として設けること
ができるし、前記金属結晶を微細粉末にしたものをポリ
マーバインダー中に分散した後、画像形成組成物層1を
積層する面に塗布乾燥して設けることもできる。また、
電荷移動型有機化合物は真空蒸着、電着あるいは溶剤に
溶解あるいは分散させて塗布乾燥することによって設け
ることができる。
【0081】また、光電変換化合物を用いて、光照射で
電子伝動に寄与するキャリヤーを発生させ、印加電場の
もとで、電荷を発生させて画像を形成する場合には、図
1の(g)、(h)の態様の様に光電変換化合物含有層
7(光電変換層)が、画像形成組成物層1に隣接する様
に設けられる。このような光電変換化合物としては、例
えば、β-Ag2S、Cu2O、CuI、ZnO、ZnS、Zn
Se、CdS、CdSe、PbS、Sb2、Bi2、 I
n2Te3、GeS、GeSe、Tl2Sなどの金属塩、クロロ
フィル、スクワリリウム、各種金属フタロシアニン、無
金属フタロシアニン、メロシアニン、ペリレンテトラカ
ルボン酸誘導体などの有機色素類、ポリアセチレン(P
A)、ポリ(3-メチルチオフェン)(PMT)、ポリ(N-メ
チルピロール)、ポリ(N-ビニルカルバゾール)(PVC
z)-2,4,7-トリニトロフルオレン電解移動錯体、電気化
学的にドープしたPVCzやポリ〔メタクリル酸-4-(N,N-
ジフェニルアミノ)フェニル〕(PDAPM)などの高分子
化合物が挙げられ、これらは上述の導電性層6と同様の
方法で設けることができる。導電性層6、光電変換化合
物含有層7の厚みは通常0.005〜20μm、好ましくは0.02
〜5.0μmである。なお、この光電変換化合物含有層7は
上述のように、画像形成組成物層1上に設けて一体化さ
せたものであっても、あるいは光電変換化合物含有層7
を別の支持体上に設けた別シートとしても良い。
【0082】また、導電性層を別の支持体上に設けたも
のを対面させて、後述の画像形成方法の電荷付与の効率
を向上させてもよい。
【0083】本発明では、上述の画像形成組成物層1、
支持体2、導電層6、光電変換化合物含有層7以外に種
々の目的のために他の層を設けてもよい。例えば、図1
の(b)〜(e)の態様の様に画像形成組成物層と支持
体との間に断熱性、バリアー性、クッション性、接着
性、耐熱性、色調調整等を付与する目的で中間層3(下
引層)、画像形成組成物層と反対の面に帯電防止、複数
枚給仕防止、滑り性、他の画像形成材料との接着防止、
カール防止、筆記性、光反射防止、表面性調整等を目的
としてバッキング層4、画像形成組成物層の表面には、
画像耐久性、保存性、筆記性、光反射防止、滑り性、表
面性調整等を付与する目的でオーバーコート層5を設け
てもよい。前記の中間層3、バッキング層4およびオー
バーコート層5を設ける場合、それぞれの厚みは、通常
0.01〜30μmの範囲に選定するのが好適である。また、
前記各層は、単層としてもよく、あるいは必要に応じて
組成等が同一の、あるいは相違する2層以上の多層構造
として設けて機能分離させても良い。前記、中間層3、
バッキング層4およびオーバーコート層5は画像形成組
成物層と同様の方法で形成することができる。
【0084】また、塗工法で上記記載の層を形成する場
合、中間層3および/またはバッキング層4は紫外線、
電子線などの活性エネルギー線により硬化可能な組成
物、あるいは熱により硬化可能な組成物の場合は塗布乾
燥後、前記同様の活性エネルギー線を照射または熱をか
けることによって層を硬化形成させてもよい。この場
合、溶媒に希釈することなしに層を形成することもでき
る。さらに支持体が、樹脂フィルムの場合には、該フィ
ルムに中間層および/またはバッキング層形成塗工液を
塗布乾燥、あるいはフィルム形成時の延伸過程の途中で
形成塗工液を塗布乾燥した後、延伸させて目的とするフ
ィルムを得る塗工法や、樹脂フィルム形成成分と中間層
および/またはバッキング層形成成分を別々に溶融混練
したものの共押し出し、延伸させてフィルムに成形する
共押し出し法なども好適に用いることができる。なお、
本発明において、画像形成組成物層1と支持体2、ある
いは導電性層6や光電変換化合物含有層7などの積層す
る層間の接着強度が不十分な場合(たとえば積層する樹
脂同士の、ぬれ角度(接触角)の差が大きい場合、特に
5deg以上ある場合)は、積層する層を設ける前に、積
層される表面の処理を施しておくことが好ましく、この
表面処理の方法としては、コロナ放電処理、火炎処理、
オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化
学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライ
マー処理、グラフト化処理など公知の樹脂表面改質技術
をそのまま適用することができる。具体的には「高分子
表面の基礎と応用(下)」化学同人、2章及び/又は
「高分子新素材便覧」丸善、8章等に記載の方法を参照
でき、それらを一種あるいは二種以上を併用することも
できる。なお、代表的な画像形成材料の構成を図1に示
すが、本発明では特にこれらの構成に限定されるもので
はない。
【0085】(3)画像形成方法 a)画像形成方法―1 本発明において、画像を形成する第一の態様として、画
像形成材料にイメージワイズに光エネルギーを与える。
すると、画像形成組成物層中の有機テルルカチオン化合
物は与えられた光エネルギーに応じて、直接あるいは光
還元剤および/または光ラジカル発生剤を介してテルル
(0)に還元され、画像形成組成物層にテルル金属画像
が形成される。この場合のテルル(0)への還元は、有
機テルルカチオン化合物自体が分解してテルル(0)に
還元、不均化反応により部分的にテルル(0)に還元さ
れる場合、あるいは熱および/または空気に対して不安
定なテルル(II)(以下潜像と略す場合がある)にな
り、最終的に分解あるいは不均化により、全てあるいは
部分的にテルル(0)に還元される場合を指す。
【0086】前記光エネルギーとしては、有機テルルカ
チオン化合物あるいは光還元剤および/または光ラジカ
ル発生剤を還元させるのに対して活性な電磁波を発生さ
せるものは全て用いることができる。例えば、レーザ
ー、発光ダイオード、キセノンフラッシュランプ、ハロ
ゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライドラン
プ、タングステンランプ等を挙げることができる。この
際加えられるエネルギーは、有機テルルカチオン化合物
あるいは光還元剤および/または光ラジカル発生剤の種
類により、露光距離、時間、強度を調整することで適時
選択して用いることができる。前記エネルギーを一括露
光する場合には、所望露光画像のネガパターンを遮光性
材料で形成したマスク材料を重ね合わせ、露光すればよ
い。発光ダイオードアレイ等のアレイ型光源を使用する
場合や、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、タン
グステンランプ等の光源を、液晶、PLZT等の光学的シャ
ッター材料で露光制御する場合には、画像信号に応じた
デジタル露光をすることが可能である。この場合はマス
ク材料を使用せず、直接書き込みを行うことができる。
レーザーの場合には、光をビーム状に絞り、画像データ
に応じた走査露光が可能であるため、マスク材料を使用
せず、直接書き込みを行うのに適している。またレーザ
ーを光源として用いる場合には、露光面積を微小サイズ
に絞ることが容易であり、高解像度の画像形成が可能と
なる。本発明で用いられるレーザー光源は、一般によく
知られているYAGレーザー、ガラスレーザー等の固体
レーザー、He−Neレーザー、CO2レーザー、COレ
ーザー、その他の放電励起分子レーザー、エキシマーレ
ーザーなどの気体レーザー、化学レーザー、色素レーザ
ー、半導体レーザー等を使用することができる。その中
でも、YAGレーザー、He−Neレーザー、半導体レー
ザーが好ましく、特に半導体レーザーは小型、安価であ
り、その組成により発振波長を変化させることができる
ので、使用する組成物の感光波長域に合わせて適宜選択
することも可能であり好ましい。好ましく用いられる半
導体レーザーの組成とその発振波長範囲を例示すれば、
InGaPレーザー(0.65〜1.0μm)、AlGaAsレ−ザ
−(0.7〜1.0μm)、GaAsPレーザー(0.7〜1.0μ
m)、InGaAsレーザー(1.0〜3.5μm)、InAsPレ
ーザー(1.0〜3.5μm)、CdSnP2レーザー(1.01μ
m)、GaSbレーザー(1.53μm)等である。
【0087】前述のようにして画像を形成することがで
きるが、有機テルルカチオン化合物が、直接あるいは光
還元剤および/または光ラジカル発生剤を介して光エネ
ルギーにより、熱に対して不安定なテルル(II)になる
場合や、不均化反応を更に進めて画像濃度を高める場合
には、画像露光後更に熱処理するのが好ましい。熱処理
手段としては、オーブン、ヒートロール、ホットスタン
プ、サーマルヘッド、レーザー光、赤外線フラッシュ、
熱ペンなど温度のみを掛けるものでも、温度を掛けると
同時に圧力を掛けるものでも適時選択して用いることが
できる。加熱温度および時間は生成したテルル(II)の
熱安定性や不均化の程度、画像形成組成物層に含有され
る有機テルルカチオン化合物や熱源によって異なるが、
オーブンを用いる場合の加熱温度は、通常60〜200℃、
好ましくは80〜180℃の範囲であり、加熱時間は通常0.1
〜300秒、好ましくは0.5〜100秒である。ヒートロール
を用いる場合の加熱温度は、通常60〜200℃、好ましく
は80〜180℃の範囲であり、搬送速度は通常0.1〜100mm
/秒、好ましくは0.5〜50mm/秒である。また、ホット
スタンプを用いる場合の加熱温度は、通常60〜200℃、
好ましくは80〜150℃の範囲で、圧力としては、通常0.0
5〜10Kg/cm2、好ましくは0.5〜5Kg/cm2、また加熱時
間は、通常0.1〜300秒、好ましくは0.5〜100秒である。
【0088】b)画像形成方法―2 本発明において、画像を形成する第二の態様として、画
像を形成するには、画像形成材料にイメージワイズに熱
エネルギーを与える。すると、画像形成組成物層中の有
機テルルカチオン化合物は与えられた熱エネルギーに応
じて、直接あるいは、熱によって生成する還元剤を介し
て、テルル(0)に還元され画像形成組成物層にテルル
金属画像が形成される。この場合のテルル(0)への還
元は、有機テルルカチオン化合物自体が分解してテルル
(0)に還元される場合や、不均化反応などにより部分
的にテルル(0)に還元される場合を指す。前記熱エネ
ルギーを与える熱源としては、サーマルヘッド、通電ヘ
ッド、レーザー光、赤外線フラッシュ、熱ペンなどの公
知のものを使用することができる。
【0089】図2は上記画像を形成するために、熱エネ
ルギーを付与する熱源として通電ヘッドを用いる場合の
断面を模式的に示す断面図であり、図2に於いて、画像
形成組成物層9は、通電ヘッドの記録電極13、帰路電極
14を設置された導電性基材11および蒸着層10上に設けら
れて構成されている。
【0090】図3も同様に、熱エネルギー付与手段に通
電ヘッドを用いて階調を出す場合の断面を模式的に示す
断面図であり、画像形成組成物層9は、通電ヘッドの記
録電極13を設置された抵抗層16、絶縁性基材15上に設け
られて構成されている。
【0091】図4の(a)は、熱エネルギー付与手段の
熱源にサーマルヘッド18を用いた場合の断面を模式的に
示す断面図であり、画像形成組成物層9が直接サーマル
ヘッド18により熱エネルギーが印加され、印加部分がテ
ルル(0)画像12に形成される。又(b)の態様のよう
に画像形成組成物層9が支持体17を介してサーマルヘッ
ド18により熱エネルギーを印加され、印加部分がテルル
(0)画像を形成するよう構成されてもよい。
【0092】上述の通電ヘッドやサーマルヘッドの場合
印加する電圧あるいはパルス巾を変調することにより、
与える熱エネルギーを連続的にあるいは多段階に変化さ
せることができる。熱エネルギーを与える熱源としてレ
ーザー光を用いるときは、レンズ等の光学系を用いるこ
とによって、レーザー光の光量や照射面積を変化させる
ことにより与える熱エネルギーを変化させることができ
る。音響光学素子を内蔵したドットジェネレーターを用
いれば網点の大小に応じた熱エネルギーを与えることも
できる。熱エネルギーを与える熱源として赤外線フラッ
シュランプを用いるときは、レーザー光を用いる場合と
同様に、加熱を光熱変換物質含有層を介して行なうとよ
い。また、光熱変換物質含有層などの、画像の濃淡を連
続的に表現したパターンあるいは網点パターンを介して
加熱を行なってもよいし、また一面の光熱変換物質含有
層と前記のパターンのネガに相当するネガパターンを組
み合わせて加熱を行なってもよい。熱エネルギーの与え
方としては画像形成組成物層側から行なっても、支持体
側から行なっても、あるいは両側から行なってもよい。
【0093】c)画像形成方法―3 本発明において、画像を形成する第三の態様として、画
像形成材料にイメージワイズに電気エネルギーを与え
る。すると、画像形成組成物層中の有機テルルカチオン
化合物は与えられた電荷に応じて、テルル(0)に還元
され画像形成組成物層にテルル金属画像が形成される。
この場合のテルル(0)への還元は、電荷を付与した場
合に化学的および/または電気的な変化を起こさせ、直
接テルル(0)へ還元する場合や、あるいは潜像を形成
させ、次いで熱などによって全てあるいは部分的にテル
ル(0)に還元される場合を指す。画像形成は、図5に
示したように導電性化合物を含有する画像形成組成物層
9表面に記録電極13を設置させ、導電性基材11上の蒸着
層10に帰路電極14を接触させて、これらの電極間に電圧
を印加させることによりテルル(0)画像12を形成させ
ることができる。この場合、十分にテルル(0)に還元
されていない潜像の場合には、電荷付与後熱処理を施す
ことにより、より多くの分解あるいは不均化させテルル
(0)の画像を形成さてもよい。
【0094】その他の態様として、例えば、導電性化
合物を含有する画像形成組成物層を備えた画像形成材料
に、通電電極を接し、電極と画像形成材料の導電層間に
潜像または可視像が形成されるのに十分な画像状の電荷
を付与させ、次いで画像形成組成物層を加熱し、該画像
形成組成物層に形成された潜像または可視像が形成され
た領域を、より多く分解あるいは不均化させてテルル
(0)の画像を形成させる方法、導電性化合物を含有
する画像形成組成物層を備えた画像形成材料と、別の支
持体上の導電性層からなる特定の画像表面とを接触さ
せ、画像形成材料の導電性層と別の支持体上に設けた導
電性層との間に、潜像または可視像が形成されるのに十
分な画像状の電荷を付与させ、次いで画像形成組成物層
を加熱し、該画像形成組成物層に形成された潜像または
可視像が形成された領域を、より多く分解あるいは不均
化させてテルル(0)の画像を形成させる方法、図6
に示したように、画像形成組成物層9上に光電変換化合
物層21を積層させた画像形成材料、あるいは画像形成組
成物層9上に、別の支持体上に光電変換化合物層21を積
層した光電変換材料とを対面させて、光電変換化合物層
21に像様に画像露光し、同時に導電性層20と光電変換化
合物層21間に電圧を印加し(画像露光時の電圧印加の持
続時間は、前述の画像形成組成物層9に蓄積可能な潜像
または可視像を形成させるのに十分な電荷を付与させる
ことができる程度とする)、次いで画像形成組成物層9
を加熱し、該画像形成組成物層9に形成された潜像また
は可視像が形成された領域を、より多く分解あるいは不
均化させてテルル(0)の画像12を形成させる方法な
ど、目的とする画像の種類によって種々の方法を適時選
択することができる。これらの方法において電荷を付与
する際の画像形成物質層に掛ける電圧は通常150V以
下、好ましくは100V以下に設定される。
【0095】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。なお、以下
において「部」は、特に断りがない限り「有効成分とし
ての重量部」を表す。
【0096】<画像形成組成物>下記の画像形成組成物
をそれぞれの溶媒に溶解もしくはビーズミル分散して画
像形成組成物塗工液を調製した。
【0097】 a)有機テルルカチオン化合物(化合物−1) 2.0部 2-イソプロポキシ-1,4-ナフトキノン 0.5部 ポリビニルアセトアセタール 7.5部 〔積水化学工業(株)、S-LEC KS-1〕 アセトン 10部 ジメチルホルムアミド 80部 b)有機テルルカチオン化合物(化合物−2) 2.0部 光還元剤(化合物−A) 0.25部 増感剤(化合物−I) 0.25部 スチレン-アクリロニトリル共重合体 7.5部 〔三井東圧化学(株)製、ライタック-A 200PC〕 メチルアルコール 20部 アセトン 10部 ジメチルホルムアミド 60部 c)有機テルルカチオン化合物(化合物−3) 2.0部 光還元剤(化合物−B) 0.25部 増感剤(化合物−I) 0.5部 ポリアリレート 7.25部 〔ユニチカ(株)製、Uポリマー U-100〕 ジクロロメタン 30部 ジメチルホルムアミド 60部 d)有機テルルカチオン化合物(化合物−4) 2.0部 増感剤(化合物−V) 1.0部 エチルセルロース 7.0部 〔ハーキュレス製、T-10〕 メチルアルコール 20部 アセトン 10部 ジメチルホルムアミド 60部 e)有機テルルカチオン化合物(化合物−5) 2.0部 光還元剤(化合物−A) 0.25部 増感剤(化合物−I) 0.5部 スチレン−アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム共重合体 〔日本合成ゴム(株)製、JSR AES117〕 7.25部 アセトン 20部 ジメチルホルムアミド 70部 f)有機テルルカチオン化合物(化合物−6) 2.0部 光還元剤(化合物−B) 0.25部 増感剤(化合物−III) 0.1部 スチレン−アクリロニトリル−アクリルゴム共重合体 〔日立化成(株)製、バイタックスV6700PC〕 7.65部 ジクロロメタン 40部 ジメチルホルムアミド 50部 g)有機テルルカチオン化合物(化合物−7) 2.0部 光還元剤(化合物−C) 0.1部 増感剤(化合物−IV) 0.4部 ポリカーボネート 7.5部 〔三菱瓦斯化学(株)、ユーピロンZ-200〕 ジクロロメタン 30部 ジメチルホルムアミド 60部 h)有機テルルカチオン化合物(化合物−8) 2.0部 増感剤(化合物−V) 1.0部 ポリビニルブチラール 7.0部 〔積水化学工業(株)、S-LEC BX-1〕 メチルアルコール 20部 アセトン 20部 ジメチルホルムアミド 50部 i)有機テルルカチオン化合物(化合物−9) 2.0部 増感剤(化合物−VI) 0.5部 酢酸酪酸セルロース 7.5部 ジクロロメタン 30部 ジメチルホルムアミド 60部 j)有機テルルカチオン化合物(化合物−10) 2.0部 増感剤(化合物−V) 1.0部 ポリビニルホルマール 7.0部 〔電気化学工業(株)、デンカホルマール #20〕 ジメチルホルムアミド 90部 k)有機テルルカチオン化合物(化合物−4) 2.0部 リチウムパークロレート 0.5部 スチレン−ブタジエン共重合体 7.5部 〔新日鐵化学(株)製、Kレジン KR01〕 ジクロロメタン 30部 ジメチルホルムアミド 60部 l)有機テルルカチオン化合物(化合物−9) 2.0部 導電性微粒子 1.5部 〔三菱マテリアル(株)製、透明タイプ ITO〕 スチレン−メタクリル酸メチル共重合体 6.0部 〔新日鐵化学(株)製、エスチレン-MS 600〕 p-ベンジルビフェニル 0.5部 ジオキサン 45部 ジメチルホルムアミド 45部 m)有機テルルカチオン化合物(化合物−3) 2.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.75部 ポリカーボネート 6.75部 〔三菱瓦斯化学(株)、ユーピロンZ-200〕 m-ターフェニル 0.5部 ジオキサン 20部 トルエン 20部 ジメチルホルムアミド 50部 n)有機テルルカチオン化合物(化合物−1) 2.0部 テトラエチルチウラムジスルフィド 0.75部 ポリアリレート 6.75部 〔ユニチカ(株)製、Uポリマー U-100〕 4,4'-ジエチルビフェニル 0.5部 ジクロロメタン 40部 ジメチルホルムアミド 50部 o)画像形成組成物a)の有機テルルカチオン化合物
(化合物−1)を化合物−11に変えた以外はa)と同一
の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0098】p)画像形成組成物a)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−1)を化合物−12に変えた以外は
a)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0099】q)画像形成組成物c)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−3)を化合物−13に変えた以外は
c)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0100】r)画像形成組成物d)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−4)を化合物−15に変えた以外は
e)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0101】s)画像形成組成物i)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−9)を化合物−16に変えた以外は
i)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0102】t)画像形成組成物k)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−4)を化合物−14に変えた以外は
k)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0103】u)画像形成組成物l)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−9)を化合物−17に変えた以外は
a)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0104】v)画像形成組成物m)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−3)を化合物−13に変えた以外は
m)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0105】w)画像形成組成物n)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−1)を化合物−12に変えた以外は
n)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0106】x)画像形成組成物g)の有機テルルカチ
オン化合物(化合物−7)を化合物−18に変えた以外は
g)と同一の組成の画像形成組成物塗工液を調製した。
【0107】
【化27】
【0108】
【化28】
【0109】
【化29】
【0110】
【化30】
【0111】
【化31】
【0112】<画像形成材料>以下のようにして本発
明、および比較例としての画像形成材料を作成し、本発
明および比較の画像形成材料の構成を表1に示す。
【0113】また、画像形成材料の保存性を下記の基準
で評価し、その結果を表1に併せて示す。
【0114】
【表1】
【0115】
【表2】
【0116】画像形成材料保存性;画像形成材料が下記
の保存条件下で、保存前の画像形成材料の濃度から+0.
10以下になってしまう日数(T)で評価。
【0117】 耐熱保存性(DT保存性、55℃・湿度20%) ◎………14≦T (日) ○………7≦T<14 (日) △………3≦T<7 (日) ×………T<2 (日) 耐熱耐湿保存性(HDT保存性、50℃・湿度80%) ◎………14≦T (日) ○………7≦T<14 (日) △………3≦T<7 (日) ×………T<2 (日) 室温保存性(RT保存性、25℃) ◎………30≦T (日) ○………20≦T<30 (日) △………10≦T<20 (日) ×………T<10 (日) 低温保存性(LT保存性、−5℃) ◎………30≦T (日) ○………20≦T<30 (日) △………10≦T<20 (日) ×………T<10 (日) −支持体− a)100μm延伸透明ポリエチレンテレフタレートフィル
ム〔ダイアホイルヘキスト(株)製、T100〕 b)100μm延伸白色ポリエチレンテレフタレートフィル
ム〔ダイアホイルヘキスト(株)製、W410〕 c)100μm延伸多孔質白色ポリエチレンテレフタレート
フィルム〔ダイアホイルヘキスト(株)製、W900J〕 d)画像形成組成物層積層側に厚み400ÅでAlの金属薄
膜を真空蒸着法にて形成した、100μmの延伸透明ポリエ
チレンテレフタレートフィルム e)画像形成組成物層積層側に厚み200ÅAlの金属薄膜
を真空蒸着法にて形成した、40μmのカーボンブラック
充填導電性ポリカーボネートフィルム〔バイエルンジャ
パン(株)製、マクロホールKL3-1009〕 f)画像形成組成物層積層側に厚み400ÅでIn23を真
空蒸着法にて形成した、100μmの延伸透明ポリエチレン
テレフタレートフィルム。
【0118】−表面処理− a)表面をコロナ放電処理 b)表面を(空気:メタン=105:100)のモル比で火炎
処理 c)表面を紫外線(低波長タイプ:189nm)を10分間照
射して、紫外線処理。
【0119】−中間層− a)エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量
10%、メルトインデックス20g/10min)を十分に溶融
混錬して押し出して、厚さ30μmの中間層を基材上に形
成 b)下記の組成の中間層形成塗工液を、ワイヤーバーコ
ーティングにより塗布・乾燥し厚さ0.1μmの中間層を形
成。
【0120】 ポリエステル系樹脂 5.0部 〔ユニチカ(株)製、エリーテルUE3600〕 メチルエチルケトン 45部 トルエン 40部 −画像形成組成物層− 上述の溶媒に溶解もしくはビーズミル分散した画像形成
組成物塗工液を、ワイヤーバーコーティングにより塗布
・乾燥し厚さ20μmの画像形成組成物層を形成。
【0121】−オーバーコート層− a)下記の組成のオーバーコート層形成塗工液を、ワイ
ヤーバーコーティングにより塗布・乾燥し厚さ1.0μmの
オーバーコート層を形成 メチルセルロース 2.5部 〔信越化学工業(株)製、メトロースSM-15〕 蒸留水 97.5部 b)下記の組成のオーバーコート層形成塗工液を、ワイ
ヤーバーコーティングにより塗布・乾燥し厚さ1.0μmの
オーバーコート層を形成 ポリビニルアセトアセタール 2.5部 〔積水化学工業(株)製、S-LEC KX-1〕 蒸留水 57.5部 イソプロピルアルコール 40部 c)下記の組成のオーバーコート層形成塗工液をビーズ
ミル分散して調製後、ワイヤーバーコーティングにより
塗布・乾燥し厚さ1.0μmのオーバーコート層を形成 ポリメチルメタクリレート 28部 〔三菱レーヨン(株)製、ダイアナールBR-83〕 導電性微粒子 12部 〔三井金属(株)製、導電性粉末 Sacon TYPE-IV〕 メチルエチルケトン 30部 酢酸エチル 30部 表1,2から明らかなように、本発明の画像形成材料は
顕著に優れた耐熱保存性、耐熱耐湿保存性、室温保存
性、低温保存性を示している。
【0122】<画像形成方法> −実施例、比較例− a)画像形成材料の画像形成組成物層側に、ウェッジパ
ターンを掛けて、明室感材用プリンター〔大日本スクリ
ーン(株)製、P-627-HA〕で一括露光(露光エネルギー
1000mJ/cm2)して潜像を形成し、画像形成材料をオー
ブンで加熱処理により画像を形成させた。画像形成材料
の感度、および再現されている解像度を下記の基準で評
価。評価した結果および加熱処理条件を表3に示す。
【0123】感度;透過濃度0.1から3.0で隣接するステ
ップ間の濃度差が0.10であるようなウェッジ階調を持つ
マスクを掛けて露光、加熱処理して画像を形成し、形成
された画像濃度を遮光部+0.10の濃度を与える露光エネ
ルギー(E)を評価。
【0124】◎………E≦250 (mJ/cm2) ○………250<E≦500 (mJ/cm2) △………500<E≦1000 (mJ/cm2) ×………1000<E (mJ/cm2) 解像度;プレートコントロールウエッジ(UGRA社製)を
用い150線/インチの網点2〜98%の再現性を顕微鏡で観
察し再現されている網点領域(Z)を観察。
【0125】◎………2≦Z≦98 (%) ○………5≦Z≦95 (%) △………10≦Z≦90 (%) ×………15≦Z≦85 (%) b)明室感材用プリンターの代わりに、キセノンフラッ
シュランプ〔理想科学(株)製、ゼノファクスFX180を
使用、露光時間は1mm秒、露光エネルギーは100mJ/cm2
で露光回数が10回〕を用いた以外はa)と同様に評価
した。画像形成材料の感度、および再現されている解像
度をa)と同じ基準で評価。評価した結果、および加熱
処理条件を表3に示す。
【0126】c)明室感材用プリンターの代わりに、半
導体レーザー〔シャープ(株)製LT090MD、出力100mW、
主波長830nm〕を用いて走査露光〔ビーム径8μm、走査
ピッチ5μm〕して潜像を形成し、画像形成材料をオー
ブンで加熱処理により画像を形成させた。画像形成材料
の感度(画像形成に必要最低の平均露光量)、および再
現されている解像度を下記の基準で評価。評価した結
果、および加熱処理条件を表3に示す。
【0127】感度;画像形成材料表面の平均露光量
(E:必要最低の平均露光量) ◎………E≦250 (mJ/cm2) ○………250<E≦500 (mJ/cm2) △………500<E≦1000 (mJ/cm2) ×………1000<E (mJ/cm2) 解像度;必要最低の平均露光量で画像を形成した際の1
mm当りの解像可能な線の本数(N) ◎………120≦N (本) ○………80≦N<120 (本) △………40≦N<80 (本) ×………N<40 (本)
【0128】
【表3】
【0129】表3からも明らかなように、本発明の画像
形成材料における感度、および解像度は共に良好であ
る。
【0130】d)画像形成組成物層とは反対の基材面に
図2のような通電ヘッド(記録電極、帰路電極とも50μ
m)を用いて、500Vまで出せる直流電流器を電源とし
て、両極間に50Vの電圧を印加し、搬送速度100mm/秒
で、通電時間5msec、周期20msecで画像状に記録を行な
い、解像度を下記の基準で、また得られた画像の濃度を
測定評価した。結果を表4に示す。
【0131】
【表4】
【0132】解像度;得られた画像間の距離(L)を顕
微鏡で観察 ◎………L≦200±10 (μm) ○………200±20≦L<200±10 (μm) △………200±40≦L<200±20 (μm) ×………L<20 0±40 (μm) 表4からも明らかなように、本発明の画像形成材料にお
ける解像度は通電ヘッドを用いても良好であることが明
白である。
【0133】e)画像形成材料の導電層に陽極を接続
し、陰極(50μm)に接続した記録針を画像形成組成物
層に接地させ、500Vまで出せる直流電流器を電源とし
て、両極間に50Vの電圧を印加し、搬送速度200mm/秒
で、通電時間5msec、周期10msecで画像状に記録を行な
い、次いで画像形成材料を加熱処理して画像を形成し
た。得られた画像の解像度をd)と同じ基準で、また得
られた画像の濃度を測定評価した。結果および加熱処理
条件を表5に示す。
【0134】
【表5】
【0135】表5からも明らかなように、本発明の画像
形成材料における解像度および画像濃度は、電荷を付与
した場合でも良好であることが明白である。
【0136】f)400Åの厚みでIn23を100μm延伸透
明ポリエチレンテレフタレートフィルム〔ダイアホイル
ヘキスト(株)製、T100G〕に蒸着し、その上にCdSを
500nmの厚みでスパッタした。このCdSと、該画像形成
組成物層を密着し、両In23層間に4Vの電圧を印加
しつつ、ウェッジパターンを掛けて、500nm、1000ルッ
クスの光を画像形成材料の基材側から画像状に1.0秒間
露光した。次いで画像形成材料を加熱処理して画像を形
成した。得られた画像の最大到達濃度を測定し、また、
感度および解像度をa)と同じ基準で評価した。結果お
よび加熱処理条件を表6に示す。
【0137】
【表6】
【0138】表6からも明らかなように、本発明の画像
形成材料における画像濃度、感度および解像度は電荷を
付与し、さらに光露光した場合においても良好であるこ
とが明白である。
【0139】
【発明の効果】本発明の、還元されることによりテルル
金属となる有機テルルカチオン化合物を含有した画像形
成組成物、画像形成組成材料及び前記画像形成材料を用
いた好適な画像形成方法は、高感度でかつ高濃度、また
保存性にも優れ、更に高解像度の画像を形成できるとい
う顕著に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、還元されることによりテルル金属と
なる有機テルルカチオン化合物を含有した画像形成組成
材料の代表的な例の断面を模式的に示す断面図である。
【図2】画像形成時に熱エネルギーを付与する、本発明
の画像形成方法−2で示される画像形成組成材料の一例
の断面を模式的に示す断面図である。
【図3】画像形成時に熱エネルギーを付与する、本発明
の画像形成方法−2で示される画像形成組成材料の一例
の断面を模式的に示す断面図である。
【図4】画像形成時に熱エネルギーを付与する、本発明
の画像形成方法−2で示される画像形成組成材料の一例
の断面を模式的に示す断面図である。
【図5】画像形成時に電荷を付与する、本発明の画像形
成方法−3で示される画像形成組成材料の一例の断面を
模式的に示す断面図である。
【図6】画像形成時に光電変換化合物層を積層させて像
様に画像露光し、電荷を付与する、本発明の画像形成方
法で示される画像形成組成材料の一例の断面を模式的に
示す断面図である。
【符号の説明】 1 画像形成組成物層 2 支持体 4 バッキング層 5 オーバーコート層 8 導電性オーバーコート層 11 導電性基材 12-1 Te金属画像(高エネルギー印加時) 12-2 Te金属画像(低エネルギー印加時) 15 絶縁性基材 16 抵抗層 18 サーマルヘッド 19 光電変換材料基材 20 導電層 21 光電変換層 22 マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 5/56 509 9413−2H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元されることによりテルル金属となる
    有機テルルカチオン化合物を含有することを特徴とする
    画像形成組成物。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の有機テルルカチオン
    化合物が、下記一般式〔1〕で表されることを特徴とす
    る画像形成組成物。 【化1】 〔R1、R2及びR3は各々同じであっても異なっていて
    もよく、各々置換又は非置換のアルキル基、アリール
    基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、複素
    環基を表し、またR、R及びR3は2個以上が互い
    に結合して環を形成しても良い。また、X1 -は対アニオ
    ンを表す。〕
  3. 【請求項3】 支持体上に、還元されることによりテル
    ル金属となる有機テルルカチオン化合物を含有する層を
    備えたことを特徴とする画像形成材料。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載された画像形成材料
    に、画像信号に応じて光エネルギーを与えて、テルル金
    属画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項3に記載された画像形成材料
    に、画像信号に応じて熱エネルギーを与えて、テルル金
    属画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記請求項3に記載された画像形成材料
    に、画像信号に応じて電荷を付与することによりテルル
    金属画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115079517A (zh) * 2017-11-30 2022-09-20 罗门哈斯电子材料有限责任公司 盐和包含其的光致抗蚀剂
US11505565B2 (en) 2017-11-30 2022-11-22 Rohm And Haas Electronic Materials Llc Zwitterion compounds and photoresists comprising same

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