JPH07147127A - 異方性の熱分解グラファイトヒーター - Google Patents

異方性の熱分解グラファイトヒーター

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JPH07147127A
JPH07147127A JP6168588A JP16858894A JPH07147127A JP H07147127 A JPH07147127 A JP H07147127A JP 6168588 A JP6168588 A JP 6168588A JP 16858894 A JP16858894 A JP 16858894A JP H07147127 A JPH07147127 A JP H07147127A
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JP
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heater
cathode
emitter
current
pyrolytic graphite
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JP6168588A
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English (en)
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Robert C Treseder
ロバート・シー・トレゼダー
Thomas J Grant
トーマス・ジェイ・グラント
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Varian Associates Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/13Solid thermionic cathodes
    • H01J1/20Cathodes heated indirectly by an electric current; Cathodes heated by electron or ion bombardment
    • H01J1/22Heaters

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  • Solid Thermionic Cathode (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空電子管のための新規で改良されたヒータ
ーを提供する。 【構成】 非直接に加熱される真空管のカソードのため
のヒーターが、電流をグラファイトと通して、“c”方
向に流す異方性の熱分解グラファイトから作られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的には、真空管の電
子エミッター、すなわちカソードのためのヒーターに関
し、特に電流が“c”方向に流れる異方性の熱分解グラ
ファイトから作られるヒーターに関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】現代の
真空管のカソードヒーターは、一般的に、タングステ
ン、モリブデン、レニウムのような耐熱性金属、または
タングステン−レニウムのような耐熱性合金から作られ
たワイヤーを含む。ワイヤーは通常、平坦に巻かれた、
もしくはジグザクになった形状、または円筒状もしくは
螺旋のように、便利な形状に曲げられる。
【0003】適性な動作において、ヒーターワイヤー
は、加熱されるカソード、およびヒーターそれ自身の支
持構造物から電気的に絶縁される。ヒーターと他の要素
との間に電気的な絶縁は、典型的に、自立型ヒーターの
場合のように、ヒーターと残りの構造物との間に十分な
距離を保つことで行われる。代わって、ヒーターワイヤ
ーは、電気泳動的にコートされたヒーターの場合のよう
に、アルミナのような絶縁層でコートされる。他の場合
は、ヒーターは捕獲ヒーターの場合にように、ヒーター
と取り囲む構造物との間に分離した絶縁素子を配置する
ことで、その取り囲む構造物から電気的に絶縁される。
取り囲む構造物からヒーターを電気的に絶縁するための
他の構造物が、はめ込みヒーターの場合のように、絶縁
はめ込み材内にヒーターワイヤーを埋め込むことを必要
とする。上記構造物の組み合わせも広く使用されてい
る。要するに、間接的に加熱される真空管のカソードの
ための、典型的な現代の従来技術は基本的に絶縁され、
曲げられたワイヤーであり、そのワイヤーは近傍の構造
物から電気的に絶縁された、耐熱性の電気伝導性材から
作られた。
【0004】最も現代的な、間接加熱のカソードの応用
例に対し、曲げられた電気伝導性のある耐熱性ヒーター
が適している。この典型的な現代的なヒーターにおける
欠点は、電子放出に必要な温度を達成するために、1分
といったかなりの時間を必要とすることである。応用例
の中には、カソードが数秒で電子放出をしなければなら
ないもの、あるいは熱をカソードに非常に効率的に移動
させことが必要なものがある。さらに、ヒーターを含む
全真空管が衝撃に耐え、振動に耐える得るものでなけれ
ばならない応用例がある。
【0005】はめ込みヒーターは、衝撃、耐震に最もよ
く耐えるように見えるが、はめ込み材が大きな熱質量
(容量)をもつ。はめ込み材の熱質量は実質的に、真空
管のウォームアップに時間、すなわち、ヒーターに電流
が最初に流れたときからカソードが電子を放出するまで
の時間を増加させる。ウォームアップ時間ははめ込み材
の量を減らすことにより減少させることはできるが、は
め込み材の減少は構造物の完全さを悪くし、熱的および
機械的衝撃により、故障がちとなるため、この解決手段
は通常十分なものではない。上記した他のタイプのヒー
ターは低熱容量であるが、知られているかぎりでは、衝
撃、振動に耐えることができない。
【0006】熱分解グラファイト(これは高温度の下で
化学蒸着により製造される)は、直接に加熱されないカ
ソードのヒーターのために、提唱され、試されている。
熱分解グラファイトのヒーターは、出来上がった材料が
薄層をなし、異方性の材料特性を呈することから、ウォ
ームアップが速く、機械的な丈夫さが得られるものと考
えられていた。熱分解グラファイトの構造物は、炭素原
子が正確に六方パターンになって配列された基底面によ
り特徴付けされる。単結晶の基底面は規則的に積み重ね
られるが、しかし、熱分解グラファイトの基底面は多少
ランダムに積み重ねられる。
【0007】“a”方向として知られる基底面に平行な
方向は、高い引張り強度、低い熱膨張、高い熱伝導性お
よび適度の電気伝導性により特徴付けられる。たとえ
ば、2100℃の温度で絶縁基板上に蒸着された熱分解
グラファイトは25℃で“a"方向に以下の特性を呈す
る。
【0008】
【表1】 表1 特性 “a”方向の値 電気抵抗性 700×10-6 Ohm-cm 熱伝導性 3300 BTU/hr-ft2-F/in 線膨張(0℃から1000℃) 1.5×10-3 in/in 弾性係数(純張力) 4.29×106 psi 引張り強度 10×103 psi 圧縮強度 15×103 psi
【0009】過去に、放電管のヒーターおよび他の素子
が、熱分解グラファイトが、薄い異方性の熱分解窒化炭
素(APBN)基板上に“a”方向に積み重ねられ、ま
たは蒸着された熱分解グラファイトを利用していた。最
近、屈曲した伝導性パターンがAPBN基板の絶縁面上
に残留するように、グラファイトが選択的に除去されて
いる。電流は熱分解グラファイトを“a”方向に通過す
る。
【0010】このタイプのヒーターは速いウォームアッ
プのめたに非常に薄く作り得るが、問題がある。熱分解
グラファイトとAPBN基板との間の接合は非常に弱
く、そのため、ウォームアップの間の熱応力により、熱
分解グラファイト層がしばしばAPBNからおよびそれ
自身から分離する。ヒーターへの電気的接続を行うた
め、リード線が熱分解グラファイト表面に直接にろう付
けされる。
【0011】平滑な薄層状構造で、“a”方向に垂直な
面の熱分解グラファイトの引張り強度が低いため、熱分
解グラファイトへの良好なろう付けを行うことが難しか
った。“a”方向に垂直な面は“c”方向として知られ
る。
【0012】異方性の熱分解グラファイトが、19世紀
の後半に白熱電球のフィラメントとして利用された。2
0世紀初頭に、熱分解グラファイトは好適材料としてタ
ングステンに置き換えられ、これにより、熱分解グラフ
ァイトは電球のフィラメントのためのヒーターとして使
用されなくなった。20世紀初頭以来、タングステン
が、マイクロ波管のための電子銃、すなわちカソードを
含む、ほとんどの応用例に対し、フィラメントを加熱す
る標準的な材料になった。グラファイトが支承体または
基板から分離し、さらに、異方性グラファイトが互いに
分離する傾向があることから、熱分解グラファイトはタ
ングステンに置き換えられた。
【0013】本発明の目的は、真空電子管のための新規
で改良されたヒーターを提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、真空電子管のための
新規、改良された丈夫なカソードを提供することであ
る。
【0015】さらに、本発明の目的は、真空電子管のた
めの新規で、改良された熱分解グラファイトのカソード
ヒーターを提供することである。
【0016】さらに、本発明の他の目的は、真空電子管
のための新規で、改良され、効率の高い丈夫なヒーター
であって、僅か時間、すなわち5秒以内でウォームアッ
プのできるヒーターを提供することである。
【0017】さらに、本発明の他の目的は、単純で、加
熱されるカソードに組みつけする前に、調査でき、修正
できる、新規で改良された真空電子管のカソードヒータ
ーを提供することである。
【0018】さらに、本発明の他の目的は、進行波管、
マグネトロンのような、外部磁場が適用される真空電子
管のカソードヒーターであって、ヒーターに適用される
電流が外部磁場と相互作用しない磁場を形成するヒータ
ーを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に従い、真空管の
電子エミッターのためのヒーターが、電流がグラファイ
ト構造物を“c”方向、すなわち、グラファイト構造物
の基底面に垂直な方向に流れように配置した異方性の熱
分解グラファイトから成る。基底面では、グラファイト
の炭素原子が正確な六方パターンに配列されている。電
流が“c”方向に流れように配置することで、速いウォ
ームアップ時間および機械的安定性が達成される。
“c”方向は、“c”方向のよりも高い圧縮強度をもつ
“a”方向を越えた利点、より高い熱膨張係数、より低
い熱伝導性およびかなり高い電気抵抗性をもつ。特に、
2100℃の温度でAPBN基板上に“c”方向に蒸着
された異方性の熱分解グラファイトは25℃で動作の
間、以下の特性をもつ。
【0020】
【表2】 表2 特性 “c”方向の値 電気抵抗性 0.5 Ohm-cm 熱伝導性 13 BTU/hr-ft2-F/in 線膨張(0℃から1000℃) 25×10-3 in/in 弾性係数(純張力) 1.55×106 psi 引張り強度 約500 psi 圧縮強度 50×103 psi “c”方向の異方性の熱分解グラファイトの特性は同じ
条件の下での“a”方向に対する上記特性と比較される
べきもである。
【0021】本発明を実施したヒーターは機械的に形成
され、そのため非常にコンパクトとなり、丈夫なものと
なる。ヒーターが非常に低い熱質量をもち、ウォームア
ップ時間が非常に速い。好適に、構造物は、ヒーターの
縦軸線により定義される中央軸のまわりの回転円の形状
をもつ、複数の、積み重ねた基底面のように形状付けら
れる。出来上がった形状は一対の向かい合った端部をも
ち、縦軸線に平行な基底面に垂直に電流が流れるように
その端部に電気伝導体が接続される。
【0022】構造物はスリーブのように、またはシリン
ダーのように形成され得る。前者の場合、熱の移動は、
真空電子管内でヒーターからスリーブの中心に取り付け
られたカソードへの放出により行われる。シリンダーに
形状付けられたヒーターに対して、シリンダーはカソー
ドへの熱の伝導経路に接続され、これにより、より高い
熱の移動効率が与えられる。
【0023】その構造物の他の利点は、ヒーターを通過
する電流が電子管の磁場に影響を与えないことである。
このことは、あるタイプの電子管、特に適正な動作に対
し外部磁場に依存するマグネトロン、進行波管において
特に重要である。
【0024】
【実施例】図1において、シリンダー10は、基板12
上に通常の方法による蒸着処理で形成された異方性の熱
分解グラファイトの基底面11を含む。基板12に接す
るシリンダー10の一部が基板上に蒸着され、図1に一
般的に図示されているように、水平に向いている基底面
が基板の面と平行となる。基板12に隣接するシリンダ
ー10の一部が基板上に蒸着された後に、シリンダーの
残部が基板上に順次蒸着され、そしてその基底面11が
すべて互いに平行になる。
【0025】同様の蒸着処理が基板14上に異方性の熱
分解管15を形成するために使用される。管15の基底
面13は互いに、かつ基板14の面に平行である。シリ
ンダー10または管15が形成された後に、基板12お
よび14は適切な公知の処理でシリンダーまたは管から
取り外される。
【0026】基底面11および13は、異方性の熱分解
グラファイトの“a”方向に伸長する。基底面11およ
び13に垂直な面(図1で垂直な方向)を“c”方向と
いうとする。図2−4において、基底面は特に図示され
ていないが、シリンダー10および管15に対して図1
に示されるように配置されると仮定する。本発明に従
い、電気的導体がシリンダー10または管15の上面お
よび底面の平行な面または端部に接続され、そして電流
が異方性の熱分解グラファイトの“c”方向にシリンダ
ーまたは管を流れる。
【0027】図2において、カソード組立体21が、図
1の管15に関連して説明したと同じように、管22
(ヒーター)の形状をもつ異方性の熱分解グラファイト
を含むものとして図示されている。管(ヒーター)22
は、環状の周囲および凹状形をもつ、ディスペンサーカ
ソード24およびカソード組立体21の中心線を定義す
る軸線23を中心としている。カソード24はヒーター
22により輻射および伝導により加熱され、カソード組
立体21を含むマイクロ波真空管に電子が放出される。
【0028】カソード組立体21が含まれる真空管の実
例は、進行波管(TWT)、クライストロンである。単
位平方センチメートル当たり10アンペアがカソード2
4から導出されるビームの典型的な密度である。
【0029】カソード組立体21は軸線23を中心とし
た管形をしたカソード支持体25上に取り付けられる。
カソード支持体25には好適にはモリブデンとレニウム
の合金(MoRe)が使用される。その理由は、それ
が、ヒーターの高温度に晒されたとき、延性をもつが、
再結晶しないからである。金属製カソード支持体25は
ヒーター22を通過して流れる電流の帰還路の一部で、
カソード24とそのための電源との間に電気的接続を形
成することに役立つ。
【0030】シリンダー26は、管のカソード支持体2
5の上方外側に接続され、そこから伸長している。シリ
ンダー26は支持体25のものよりもかなり厚い壁厚を
もち、モリブデンまたはモリブデン−レニウムの合金の
ような耐熱性金属により作られる。シリンダー26は、
シリンダーが軸線23を中心となるように、カソード支
持体25の上方外側面に接着される。シリンダー26
は、中心軸線23から半径方向外側に、支持体25から
離れるようにシリンダーの端部から伸長するフランジ2
7を有する。シリンダー26の内壁は、フランジ27の
ところに、カソード24の端部を収納するための切り込
み28を有し、端部は切り込みを構成する壁に適所に接
着される。
【0031】フランジ30を含むリング29は好適に
は、シリンダー26およびフランジ27の外壁の交差面
に好適に接着される。フランジ30を含むリング29は
電気的絶縁体であり、好適に誘電性APBNより作られ
る。ワッシャー32がフランジ30の下面およびリング
29の外壁にプレスばめされる。ワッシャー32の内周
囲および上面はリング29の外側壁およびフランジ30
の下面と接する。ワッシャー32はチタニウムおよびジ
ルコニウムの合金のような耐熱性金属により作られるワ
ッシャー32の下面はヒーター22の上端部にプレスば
めされる。好適にモリブデンおよびレニウムの合金の、
耐熱性金属のリードワイヤー(線)33がフランジ30
の頂点にチタニウム拡散接合によりろう付けされる。チ
タニウム拡散接合は、好適には、熱分解グラファイトの
ヒーター22が熔けることを防止するように形成され
る。
【0032】ヒーター22がワッシャー32にプレスば
めされ、ワッシャーがリング29の適所に嵌まり、その
リングがシリンダー26に接着された後、ヒーター22
の露出した端部にリング35を配置し、リングの内面が
シリンダーの外面と接するようにリングをシリンダー2
6に設置することによりヒーター組立体の製造が完了す
る。リング35はモリブデンまたはモリブデンとレニウ
ムとの合金のような耐熱性金属から作られる。リング3
5とシリンダー26との接合面はレーザー溶接37によ
り共に接着される。同心のシリンダー26の外壁と真空
管を形成するヒーター22の内壁との間の空間38は、
ヒーター22を適切に動作ために必要とされる電気的絶
縁を形成する。
【0033】動作中、電流が、リード線からヒーター2
2を通過して、すなわち異方性の熱分解グラファイトヒ
ーター22の“c”方向に、そしてリングへと流れる。
次に、電流はリング35およびシリンダー26を通過
し、カソード支持体25へと半径方向に流れる。ヒータ
ー22の抵抗は、最初の電流がリード線35に適用され
たときから1乃至5秒でカソードから全電子の放出がな
し得る最適な加熱をするためにワイヤーヒーターの抵抗
に近似する。図2の形状は、異方性の熱分解グラファイ
トヒーターの“c”方向の圧縮強度が高く、リング29
のフランジ30とリング35との間で、ヒーターの
“c”方向の熱膨張係数が高いので、機械的に安定であ
る。軸線方向23に平行な方向における熱膨張が高いこ
とから、ヒーター22の両端と、ワッシャー32とリン
グ35の上面との間に良好な接触が生じる。ヒーター2
2は、どのリング29、ワッシャー32またはリング3
5よりも高い、軸線方向23に平行な方向の熱膨張を有
し、ヒーターはリード線に対して顕著な圧縮力を加え
る。ヒーター22が接するパーツへのヒーターのプレス
ばめは、グラファイトヒーターをこれらパーツにろう付
けすることを不要にする。ヒーターが薄膜なって裂ける
ようになろうとも、またはフランジ30がフランジ27
から分離するようになろうとも、ヒーターに生じる圧縮
力は、装置の動作を悪くするようにはしない。
【0034】図2の設計の他の利点は、カソード組立体
21が組み立てられた後に、ヒーター22の抵抗を最終
的に修正することができるということである。ヒーター
の抵抗は、組立体21を清潔なレースの上に取り付け、
ヒーター22の直径を変えることにより、変化させるこ
とができ、適切なヒーター抵抗を達成できる。さらに、
図2の形状の利点は、ヒーター22に電流を流すことで
形成される磁場がカソード24の放出表面での磁場にほ
とんど影響を及ぼさないことである。
【0035】図3において、図示のカソード組立体41
は、凹状ディスペンサーカソード42を含み、ヒーター
組立体46は、図1のシリンダー10と同様に構成さ
れ、形成された異方性の熱分解グラファイト47を含
む。カソード42は円形の周囲およびカソード組立体の
縦軸線を定義する中心軸線43を有する。ディスペンサ
ーカソード42は、モリブデンまたはモリブデンおよび
レニウムの合金のような耐熱性金属で作られて金属製ス
リーブ(管)44に固着されている。管44は軸線43
を中心とし、ヒーター電源の一つのターミナルおよびヒ
ーター組立体41を一部とするマイクロ波電子管の電極
の電源ターミナルに電気的に接続されている。ヒーター
電源の他のターミナルはヒーター組立体46にリード線
を介して接続される。したがって、ヒーター47の
“c”方向は、ヒーター22の“c”方向が軸線23と
同じ方向に伸びるのと同様に、軸線43と同じ方向に伸
長する。
【0036】ヒーター組立体46は、電流が異方性の熱
分解グラファイト47を通って“c”方向に通過し、熱
がヒーター47からディスペンサーカソード42へと伝
導的に移動するように組み立てられる。さらに、ヒータ
ー47が“c”方向に軸線43に沿って伸長すると、ヒ
ーターとディスペンサーカソード42との間の熱伝導性
は増加する。
【0037】ヒーター組立体46は耐熱性金属、好適に
はモリブデンにより作られたカップ48を含む。カップ
48は、軸線43に対してほぼ直角に伸長し、カソード
の放出面に向かい合うカソード42の面に接着した外側
面を有する端部49を有する。カップはまた、軸線43
を中心とし、ぼほ同じ方向に伸長する側壁51を含む。
側壁51はヒーター対し電気的絶縁が達成されるよう
に、熱分解グラファイトヒーター47の円柱状の側壁か
ら離される。カップ48に対して熱分解グラファイトヒ
ーター47を本来の位置に維持するために、誘電性リン
グ52、好適にAPBNで作られた(熱膨張係数が低い
ことから)リングが熱分解ヒーター47の円柱状の壁に
わって滑設される(slide)。リング52の内側周囲およ
び外側周囲はヒーター47の円柱状の壁およびカップ4
8の壁51の内側面に係合する。
【0038】ヒーター47がカップ48内に挿入される
前に、誘電性APBN製スペーサ53(これは、端部4
9の内面とほぼ整合するディスク形を有する)が、カッ
プ48に配置される。次に、リング54(これはモリブ
デンとレニウムの合金のような耐熱性金属により作られ
る)はスペーサ53上に配置される。リング54は、カ
ップの側壁51の内径にほぼ等しい外形、および円柱状
ヒーター47の直径よりも僅かに小さい内径を有する。
リングの中央開口によりヒーター47は軸線43に沿っ
て伸長ができる。
【0039】耐熱性金属、好適にモリブデンにより作ら
れたリード線45はリング54に接続される。リード線
45はカップ48の壁51にあるスロット58を通って
突き出る。
【0040】リング54が適所に配された後に、ヒータ
ー47はカップ48内で、リングの上に載置される。次
に、キャップ56(耐熱性金属、好適にはモリブデンに
より作られる)は、ディスク状のカップの側壁がカップ
48の側壁の内面と係合するようにカップ48上に配置
される。リング(ディスク)52に代わるものとして、
キャップ56は、円柱状ヒーター47の外壁とカップ4
8の内壁51との間の空間に突き出る耳57を含む。キ
ャップ56はレーザー接続により側壁51に留め付けら
れる。
【0041】動作中、電流は、管44からカソード42
を通り、カップ48の端部49に、したがって、側壁5
1に流れる。側壁51から、電流はキャップ56および
ヒーター47を通り“c”方向に流れる。ヒーターか
ら、電流はリング(ディスク)54を通りリード線45
へと流れる。
【0042】このような動作は、ヒーター47の“c”
方向の電気的抵抗が比較的高く、カソードの速いウォー
ムアップがもたらされるために、優れた利点をもつ。ヒ
ーター47の温度が上昇すると、ヒーターのリング54
およびキャップ56への圧縮力を増加するように、軸線
方向43の方向に伸長し、これによりヒーター47と、
リング54およびキャップ56との間に所望の確実な接
触圧および電気的接触が与えられる。
【0043】本発明を実施し、ディスペンサーカソード
42と組み合う他の実施例が図4に図示され、そこで
は、異方性の熱分解グラファイト製の円柱状ヒーター4
7の両端部がリード線61および62により、ヒーター
電源の両端のターミナルに直接接続される。ヒーター4
7は、図3に関連して説明したものと同様に、耐熱性の
金属製カップ48に配置される。ただし、図4の実施例
において、ヒーターの端部、すなわち、面または表面は
APBN製のスペーサ162および63によりカップ4
8から共に電気的に絶縁される。(図3に示されるよう
に)ディスク54がヒーター47の頂端とスペーサとの
間に挟まれるのと同じように、ヒーター47の平坦面と
スペーサ63との間に、耐熱性金属のディスク65が挟
まれる。
【0044】リード線61がディスク65から、図3に
関連して説明したのと同様に、カップ48のスロットを
通って伸長する。ただし、図4において、APBN製の
ディスク66がヒーター47の平坦な下面とディスク状
の端部キャップ56の上面との間に挟まれる。リード線
62は、カップ48の側壁で、スロット55が伸長する
側壁の部分に対して直径方向で向かい合う側壁部分上の
比較的短いスロット67を通って伸長する。
【0045】スペーサ66の底面はディスク状の端部キ
ャップ56の上面に接触し、ヒーター47の横方向の移
動を防止するために、窒化ホウ素の誘電性リング52
が、リングの内側および外側が側壁に接するように、ヒ
ーターの円柱状側壁と、カップ48の円筒状の内側側壁
51との間に配置される。リード線61および62に対
する確実な支持を与えるために、ディスク65およびス
ペーサ66がどこでもカップ48の側壁51へと伸長す
る。
【0046】動作中、電流がリード線61から流れ、次
に、図3において、電流がヒーターの“c”方向に流れ
るのと同様に、異方性の熱分解グラファイトヒーター4
7を通って“c”方向に流れる。ヒーター47から、電
流がリード線62を通って電源ターミナルに戻る。
【0047】図3の構造に関する効果が、(1)速いウォ
ームアップ時間をもたらす低いヒーターの電気抵抗、
(2)機械的安定性、および(3)ディスク63をヒーター
47に接続する必要性のない、確実な接触力に関連して
図4の構造物においても得られる。さらに、熱伝導路が
ヒーター47からカソード42に、APBN製スペーサ
63および64、並びにカソード42と接するカップ4
8を通過するようにして存在する。
【0048】本発明のいくつかの特定の実施例を説明
し、図示してきたが、特許請求の範囲により画成される
本発明の思想および範囲から逸脱することなく、説明
し、図示した特定の実施例の詳細を変化させ得ることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】異方性の熱分解グラファイトの“a”および
“c”方向の現象を説明する際に、有用な図である。
【図2】本発明を実施した第1実施例のヒーターおよび
ヒーターにより輻射により加熱されるディスペンサーカ
ソードの断面図である。
【図3】ディスペンサーカソードを伝導的に加熱する第
1および第2のヒーターの側面図である。
【図4】ディスペンサーカソードを伝導的に加熱する第
1および第2のヒーターの側面図である。
【符号の説明】
21 カソード組立体 22 ヒーター
(管) 23 軸線 24 ディスベン
サーカソード 25 カソード支持体 26 シリンダー 27 フランジ 28 切り込み 29 リング 30 フランジ 32 ワッシャー 35 リング 37 レーザー溶接 38 空間

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 “c”方向をもつ異方性の熱分解グラフ
    ァイト構造物、および電流を熱分解グラファイト構造物
    を通過させ“c”方向に流す手段から成る真空管の電子
    エミッターのためのヒーター。
  2. 【請求項2】 構造物が、構造物の縦軸線を定義する軸
    線のまわりの回転円のように形成され、構造物が、一対
    の向かい合う端部、電流が縦軸線に平行に前記向かい合
    う端部の間の構造物を通るように、電流をヒーター電源
    から前記構造物の端部に供給する、前記向かい合う端部
    に接続された電気伝導体手段を有する、請求項1に記載
    のヒーター。
  3. 【請求項3】 構造物が円筒状管のように形成され、請
    求項2に記載のヒーター。
  4. 【請求項4】 構造物が中実のシリンダーのように形成
    される、請求項2に記載のヒーター。
  5. 【請求項5】 電子エミッターと、電子エミッターと熱
    交換関係に取り付けられ、“c”方向をもつ異方性の熱
    分解グラファイト構造物を含む、前記エミッターのため
    のヒーターと、電流を熱分解グラファイト構造物を通し
    て“c”方向に流すための手段とから成る電子管のため
    の、間接的に加熱されるカソード。
  6. 【請求項6】 ヒーター構造物がヒーター構造物の縦軸
    線を定義する中心軸線のまわりの回転円のように形成さ
    れ、 ヒーター構造物が、一対の向かい合う端部、電流が、縦
    軸線に平行な前記向かい合う端の間のヒーター構造物を
    通して流れるように、ヒーター電源から前記ヒーター構
    造物に電流を供給するための、前記端部に接続された電
    気伝導体手段を有する、請求項5に記載のカソード。
  7. 【請求項7】 電流を前記電源の一つのターミナルから
    前記エミッターおよび前記端部の一つに供給するため
    の、前記エミッターおよび前記端部の一つに電気的かつ
    機械的に接続された金属製支持部材をさらに有する、請
    求項5に記載のカソード。
  8. 【請求項8】 前記支持部材が管状で、かつ前記ヒータ
    ー構造物と中心が一致する、請求項7に記載のカソー
    ド。
  9. 【請求項9】 ヒーター構造物が、第1および第2の耐
    熱性端部部材によりそれぞれ限定される第1および第2
    の向かい合う端部を有する管として形成され、 前記部材の一つが、金属製で、 該金属製部材が、前記第1の端部を前記支持部材に電気
    的かつ機械的に接続し、 部材の他方が、前記第2の端部を前記支持部材に機械的
    に接続する電気的誘電体であり、 電流をヒーター電源から前記第2の端部に供給する電気
    的リード線が前記他方の部材と前記第2の端部との間で
    本来の位置に保持される、請求項8に記載のカソード。
  10. 【請求項10】 第1および第2の端部部材がリング
    として形成され、 前記リングの一つがヒーター構造物および支持部材の端
    部壁に対しそれぞれ接する第1の面および第2の向かい
    合う面を有するフランジを含む、請求項9に記載のカソ
    ード。
  11. 【請求項11】 ヒーター構造物が、熱がヒーター構造
    物からエミッターに主に輻射により移動するように、エ
    ミッターに対して取り付けられる、請求項9に記載のカ
    ソード。
  12. 【請求項12】 ヒーター構造物が、熱がヒーター構造
    物からエミッターに主に輻射により移動するように、エ
    ミッターに対して取り付けられる、請求項8に記載のカ
    ソード。
  13. 【請求項13】 前記ヒーターの構造物の前記端部の一
    つを前記エミッターに電気的かつ機械的に接続し、前記
    構造物と前記エミッターとの間に熱伝導路を形成し、ヒ
    ーター電源と前記端部との間で、支持部材およびエミッ
    ターを介して電気的接続を形成する金属体をさらに含
    む、請求項12に記載のカソード。
  14. 【請求項14】 前記ヒーター構造物を前記エミッター
    に機械的に接続し、前記ヒーター構造物と前記エミッタ
    ーとの間に熱伝導路を形成する金属体をさらに含む、請
    求項12に記載のカソード。
  15. 【請求項15】 前記他の端部をヒーター電源のターミ
    ナルに電気的に接続するための電気的リード線をさらに
    含む、請求項12に記載のカソード。
  16. 【請求項16】 前記第1および第2の端部をヒーター
    電源の両ターミナルに電気的に接続する第1および第2
    の電気的リード線をさらに含む、請求項12に記載のカ
    ソード。
  17. 【請求項17】 金属体がヒーター構造物の側壁に係合
    する側壁を有するカップとして形成され、 耐熱性の電気絶縁体が、第1の端部に接し、カップの壁
    上の面に接する向かい合う面を有し、 カップの壁上の向かい合う面の一つがエミッターに接
    し、 カップが、リード線が伸長する開口を含む、請求項12
    に記載のカソード。
JP6168588A 1993-06-30 1994-06-29 異方性の熱分解グラファイトヒーター Pending JPH07147127A (ja)

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US08/086,271 US5444327A (en) 1993-06-30 1993-06-30 Anisotropic pyrolytic graphite heater
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