JPH07148418A - ヨウ素フィルタのリーク試験方法及びその試験装置 - Google Patents

ヨウ素フィルタのリーク試験方法及びその試験装置

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JPH07148418A
JPH07148418A JP5299395A JP29939593A JPH07148418A JP H07148418 A JPH07148418 A JP H07148418A JP 5299395 A JP5299395 A JP 5299395A JP 29939593 A JP29939593 A JP 29939593A JP H07148418 A JPH07148418 A JP H07148418A
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iodine filter
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air
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JP5299395A
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Tetsuo Fukazawa
哲生 深沢
Kiyomi Funabashi
清美 船橋
Noboru Miura
襄 三浦
Hidekazu Miura
英一 三浦
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放射性物質取扱施設のオフガス中から放射性ヨ
ウ素を除去するためのヨウ素フィルタのリークの有無
を、環境を汚染せず、非常に簡便に検出する。 【構成】試験すべきヨウ素フィルタより上流側に湿度を
変化できる空気導入装置を、ヨウ素フィルタより下流側
に湿度測定装置をそれぞれ設置する。空気導入装置から
乾燥空気をヨウ素フィルタ中に流し、ヨウ素フィルタ中
のヨウ素吸着材から水分を除去する。次に、湿度を上昇
させた空気をヨウ素フィルタ内に供給する。湿度測定装
置でヨウ素フィルタを通過してきた空気中の湿度を測定
する。ヨウ素フィルタに供給し始めた時間と湿度測定装
置で高湿度が検出されたときの時間との差よりヨウ素フ
ィルタのリークの有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヨウ素フィルタのリー
ク試験方法及びその試験装置に係り、特に原子力発電
所,再処理工場,放射性同位元素取扱施設,その他の原
子力施設等から発生するオフガス(排ガス)に含まれる
放射性ヨウ素を分離除去するオフガス処理設備に用いら
れているヨウ素フィルタのリーク試験方法及び試験装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヨウ素フィルタのリーク試験方法
としては、一般的にはフレオンを使用する方法が知られ
ていた。また、特公平4−75455号公報(特開昭58−1725
48号公報)に記載されているように、重水蒸気をヨウ素
フィルタに導入してリークを検出する方法が知られてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のヨウ素フィルタ
のリーク試験方法は、リーク試験技術としては優れた性
能を有しているが、自然界に存在しない物質を使用して
おり、環境保護や取扱いに注意する必要があった。
【0004】本発明の目的は、自然界に存在する物質を
用いて簡単にリークを検出できるヨウ素フィルタのリー
ク試験方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の特徴は、原子力施設から放出される排ガスに含ま
れる放射性ヨウ素をヨウ素吸着材により除去するヨウ素
フィルタのリーク試験方法において、空気中に含まれて
いるガス成分の組成を変化させた空気をヨウ素フィルタ
に通気し、このヨウ素フィルタの入口側における前記空
気の組成変化に対する前記ヨウ素フィルタの出口側にお
ける前記空気の組成変化の時間遅れを検出することにあ
る。
【0006】
【作用】大気中に含まれる物質をリーク検出の指標とす
ることにより、環境保護に留意する必要がなく、取扱い
も比較的簡単になる。試験に用いた物質と大気中に存在
している物質とは、試験に用いる物質の濃度を大幅に変
化させてヨウ素フィルタに導入することにより、容易に
弁別できる。
【0007】通気ガス中該物質のヨウ素フィルタの入口
側濃度変化に対する出口側濃度変化の時間遅れを把握す
ることにより、ヨウ素フィルタのリークの有無を判定す
ることができる。
【0008】大気中に含まれるガス成分は、ヨウ素フィ
ルタ中のヨウ素吸着材と可逆的に吸・脱着反応を起こ
す。ヨウ素フィルタのリークとは、通気ガスがヨウ素吸
着材層を通らずに通過してしまい、通気ガス中のヨウ素
が正常にヨウ素吸着材で除去されない状況になることを
指す。したがって、大気中に含まれるガス成分もヨウ素
フィルタにリークがあると、ヨウ素吸着材との吸・脱着
反応を起こさずにフィルタ中を通過してしまうので、リ
ークがない場合に比較して早くフィルタから出てしま
う。すなわち、ガス成分の時間遅れからリークの有無を
判断できる。正常にヨウ素吸着材が充填されたヨウ素フ
ィルタのガス成分の通過時間遅れは、ガス成分の種類,
濃度(流量),ヨウ素吸着材の量(層厚)に依存する。
予め基礎試験により正常な場合のガス成分の通過時間遅
れを評価しておくことにより、リークのある場合との差
異を明確化できる。
【0009】大気中に存在しているガス成分は、ヨウ素
吸着材中に大気と平衡状態である程度吸着している。こ
の場合、フィルタ中のヨウ素吸着材に吸着している該成
分を予め除去しておくと、時間遅れの差異の弁別が容易
となる。また、平衡吸着濃度より高濃度の該成分を含む
ガスを流しても弁別は容易となる。
【0010】また、大気中に存在しない成分であって
も、ヨウ素吸着材に吸着し、かつ脱離する成分であれ
ば、ヨウ素フィルタのリーク試験方法に用いることがで
きる。
【0011】ガス発生装置は成分濃度を変化させたガス
をヨウ素フィルタに流す役目を果たし、ガス中の成分濃
度を測定できる装置は成分濃度及びその時間変化(入口
側に対する時間遅れ)を検出する役目を果たす。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0013】実施例1 本発明の第1の実施例として、空気に含まれる大気中ガ
ス成分を水(水蒸気)とした場合について図1により説
明する。図1は本実施例におけるリーク試験装置の基本
構成を示している。
【0014】試験すべきヨウ素フィルタより上流側に湿
度を変化できる空気導入装置を、ヨウ素フィルタより下
流側に湿度測定装置をそれぞれ設置する。空気導入装置
からヨウ素フィルタを経て湿度測定装置までのガスの流
れはクローズしており、外部へのガスの流出及び外部か
らのガスの流入はない。設備的には複数のヨウ素フィル
タを試験することが多いので、ヨウ素フィルタを交換で
きるようにしておくと便利である。
【0015】まず、空気導入装置から湿度を低減した乾
燥空気をヨウ素フィルタ中に流し、ヨウ素フィルタ中の
ヨウ素吸着材から水分を除去する(ヨウ素吸着材を乾燥
させる)。この場合の湿度は0%に近い方が望ましい
が、30%以下であれば特に問題とはならない。乾燥空
気をヨウ素フィルタに供給している間、下流側の湿度測
定装置でヨウ素フィルタから流出した空気中の湿度を測
定し、ヨウ素フィルタに供給される空気中の湿度と同じ
値になるまで乾燥空気を流し続ける。
【0016】ヨウ素フィルタ出口より下流側での空気中
の湿度が低い値で安定してから、次に湿度を上昇させた
空気をヨウ素フィルタ内に供給する。ヨウ素フィルタ内
に供給する空気の湿度は、最初に供給した空気の湿度以
上であればよいが、望ましくは最初の空気中湿度より2
0%以上高い方が検出が容易となる。この高湿度空気を
ヨウ素フィルタに供給し始めた時間を把握しておく。ヨ
ウ素フィルタより下流側では引き続き湿度測定装置でヨ
ウ素フィルタを通過してきた空気中の湿度を測定し、高
湿度が検出されたときの時間を把握しておく。ヨウ素フ
ィルタに供給し始めた時間と湿度測定装置でヨウ素フィ
ルタを通過してきた空気中の湿度を測定し、高湿度が検
出されたときの時間との差よりヨウ素フィルタのリーク
の有無を判定する。
【0017】湿度測定結果の典型的な例とヨウ素フィル
タのリークの有無の判定手順を図2により説明する。図
2において、(a)はヨウ素フィルタに流入する空気中
の湿度変化、(b)はヨウ素フィルタから流出した空気
中の理想的な湿度変化、(c)はヨウ素フィルタから流出
した空気中の実際の湿度変化を模式的に示したものであ
る。ヨウ素フィルタに流入する空気中の湿度変化は空気
導入装置で調整しかつこの変化を把握しておき、ある時
間で湿度を上昇させる。ヨウ素フィルタから流出した空
気中の湿度変化は湿度測定装置で検出すると共にヨウ素
フィルタに流入する空気中の湿度を変化させた時からど
のくらいの時間で湿度が変化するか測定する。この時間
が予め正常なヨウ素フィルタで測定しておいた時間より
早い場合は試験したヨウ素フィルタにリークが存在する
こととなる。ヨウ素フィルタから流出した空気中の湿度
変化は、理想的には(b)に示すようになるが、実際に
はヨウ素フィルタ内のヨウ素吸着材との相互作用により
(c)に示すようにS字型のなだらかな湿度変化が測定
される。特に、正常な場合はなだらかになり、ヨウ素フ
ィルタのリークの程度がひどい場合は急激な変化とな
る。そのリークの程度が軽い程、水蒸気とヨウ素吸着材
との相互作用が増加し、湿度変化はなだらかになり、時
間遅れは後側にずれ、正常な場合に近づく。いずれにし
ても、正常な場合の湿度変化位置と比較することによ
り、ヨウ素フィルタのリークの有無を判定できる。
【0018】リーク試験後のヨウ素吸着材は水蒸気を吸
着した状態になっているので、再度乾燥空気を流してヨ
ウ素吸着材から水蒸気を除去しておく方が好ましい。
【0019】本リーク試験で正常だったヨウ素フィルタ
は原子力施設でそのまま使用できる。また、リークの発
見されたヨウ素フィルタは振動等によりリーク部分を消
失させるか新たなヨウ素吸着材をヨウ素フィルタ内に再
充填する。この場合、再度本リーク試験方法でリークの
有無を判定する。
【0020】以上、本実施例によれば、湿度を変化させ
た空気をヨウ素フィルタに供給して、湿度変化の時間遅
れを測定するだけなので、非常に簡便にヨウ素フィルタ
のリークの有無を判定できる。また、ヨウ素フィルタに
流入する空気に含ませる水蒸気は、自然界に存在する物
質であり、環境保護及び取扱いに注意する必要がない。
【0021】上記実施例においては、ヨウ素吸着材の種
類は特定しなかったが、活性炭,銀添着活性炭,銀ゼオ
ライト,銀モルデナイト,銀シリカゲル,銀アルミナ等
どのようなヨウ素吸着材であってもリークの有無を判定
できる。
【0022】本実施例では、リーク検出用ガス成分とし
て水(水蒸気)を選んだが、水蒸気以外の大気中に含ま
れるガス成分を選んでも同様の効果がある。ただし、こ
の場合は湿度測定装置の代わりにその成分を測定できる
装置を設置する必要がある。試験の手順は、成分のヨウ
素吸着材からの除去,成分濃度を高めたガスの通気,成
分濃度変化の入口側に対する出口側の時間遅れの検出,
リークの有無の判定,成分のヨウ素吸着材からの再除
去、となり、上記とまったく同じである。
【0023】実施例2 本発明の第2の実施例であるヨウ素フィルタのリーク試
験装置を図3により説明する。本実施例は、ある一定濃
度の二酸化炭素を含む空気をヨウ素フィルタに供給して
いる状態で二酸化炭素濃度を別の値に変化させた空気を
ヨウ素フィルタに流入させ、後者の濃度の二酸化炭素を
含む空気をヨウ素フィルタに供給し始めてから二酸化炭
素濃度測定装置でヨウ素フィルタを通過してきた空気中
の濃度変化後の二酸化炭素の濃度が検出されるまでの時
間遅れを自動的に検知して、ヨウ素フィルタのリークを
判定する方法である。
【0024】試験すべきヨウ素フィルタを挟んで、上流
側に二酸化炭素(CO2)濃度を変化できる空気導入装置
を、下流側に二酸化炭素濃度測定装置をそれぞれ設置す
る。また、二酸化炭素の濃度変化の時間遅れを測定する
時間遅れ判定装置を設置する。空気導入装置からヨウ素
フィルタを経て二酸化炭素濃度測定装置までのガスの流
れはクローズしており、外部へのガスの流出及び外部か
らのガスの流入はない。時間遅れ判定装置は、空気導入
装置及び二酸化炭素測定装置から二酸化炭素濃度が変化
した時間に関する情報を受け取り、自動的に二酸化炭素
の濃度変化の時間遅れを算出する。
【0025】まず、空気導入装置からある一定濃度の二
酸化炭素を含む空気を平衡に達するまでヨウ素フィルタ
中に供給する。次に二酸化炭素濃度を変化させた空気を
ヨウ素フィルタ中に供給する。この場合における二酸化
炭素濃度は、最初にヨウ素フィルタに供給した空気中の
濃度と異なっていればよいが、望ましくは最初の二酸化
炭素濃度より10%以上高いか低い方が検出が容易とな
る。この二酸化炭素濃度を変化させた空気を流し始めた
時間を空気導入装置から時間遅れ判定装置に情報として
伝達する。下流側では二酸化炭素濃度測定装置で通過し
てきた空気中の二酸化炭素濃度を測定し、入口側変化に
対応した濃度変化が検出された時間を時間遅れ判定装置
に情報として伝達する。濃度を変化させた二酸化炭素を
ヨウ素フィルタに供給し始めた時間と二酸化炭素濃度測
定装置でヨウ素フィルタを通過してきた空気中の二酸化
炭素濃度を測定し、二酸化炭素濃度の変化が検出された
ときの時間との差よりヨウ素フィルタのリークの有無を
判定する。
【0026】ヨウ素フィルタのリークの有無の判定手順
は実施例1の場合と同様であり、予め正常なヨウ素フィ
ルタで測定しておいた時間より早く濃度変化が検出され
た場合は試験したヨウ素フィルタにリークが存在するこ
ととなる。時間遅れ判定装置に正常な場合の時間遅れの
情報を予め与えておけば、自動的にヨウ素フィルタのリ
ークの有無を判定してくれる。
【0027】この場合、二酸化炭素濃度を低い値から高
い値に変化させても、逆に高い値から低い値に変化させ
てもよいが、前者の場合はリーク試験後のヨウ素吸着材
が二酸化炭素を吸着した状態になっているので、二酸化
炭素濃度の低い空気を流してヨウ素吸着材から二酸化炭
素を除去しておく方が好ましい。
【0028】本リーク試験で正常だったヨウ素フィルタ
は原子力施設でそのまま使用できる。また、リークの発
見されたヨウ素フィルタは振動等によりリーク部分を消
失させるかヨウ素吸着材を再充填する。この場合、再度
本リーク試験方法でリークの有無を判定する。
【0029】以上、本実施例によれば、二酸化炭素濃度
を変化させた空気を流して、濃度変化の時間遅れを測定
するだけなので、実施例1と同様な効果を得ることがで
きる。
【0030】上記実施例においては、ヨウ素吸着材の種
類は特定しなかったが、活性炭,銀添着活性炭,銀ゼオ
ライト,銀モルデナイト,銀シリカゲル,銀アルミナ等
どのようなヨウ素吸着材であってもリークの有無を判定
できる。
【0031】本実施例では、リーク検出用ガス成分とし
て二酸化炭素を選んだが、二酸化炭素以外の大気中に含
まれるガス成分を選んでも同様の効果がある。ただし、
この場合は二酸化炭素濃度測定装置の代わりにその成分
を測定できる装置を設置する必要がある。試験の手順
は、一定濃度の成分を含むガスの通気,成分濃度を変化
させたガスの通気,成分濃度変化の入口側に対する出口
側の時間遅れの検出,リークの有無の判定となり、上記
とまったく同じである。
【0032】実施例3 本発明の第3の実施例であるヨウ素フィルタのリーク試
験装置を図4により説明する。本実施例は、ヨウ素フィ
ルタ内のヨウ素吸着材に吸着しているアルゴンより高濃
度のアルゴンを含む空気を流し、ヨウ素フィルタ出口よ
り下流側で高濃度のアルゴンが検出される時間遅れを自
動的に検知して、リークを判定する方法である。
【0033】試験すべきヨウ素フィルタの上流側に高濃
度のアルゴンを含む空気をヨウ素フィルタに導入できる
空気導入装置を、ヨウ素フィルタの下流側にアルゴン濃
度測定装置をそれぞれ設置する。また、空気導入装置か
らアルゴン濃度測定装置に、高濃度アルゴン含有空気を
導入した時間の情報を送れるようにしておく。空気導入
装置からヨウ素フィルタを経てアルゴン濃度測定装置ま
でのガスの流れはクローズしており、外部へのガスの流
出及び外部からのガスの流入はない。設備的には複数の
ヨウ素フィルタを試験することが多いので、ヨウ素フィ
ルタを交換できるようにしておくと便利である。
【0034】高濃度のアルゴンを含む空気をヨウ素フィ
ルタに供給する。この場合におけるアルゴン濃度は、ヨ
ウ素吸着材中のアルゴン濃度より高くなっていればよい
が、望ましくは5%以上高い方がその濃度変化の検出が
容易となる。この濃度を高くした空気を流し始めた時間
を空気導入装置からアルゴン濃度測定装置に情報として
伝達し、アルゴン濃度測定装置で高濃度のアルゴンを測
定した時間との時間差よりヨウ素フィルタのリークの有
無を判定する。
【0035】このリークの有無の判定手順は実施例1の
場合と同様であり、予め正常なヨウ素フィルタで測定し
ておいた時間より早く高濃度アルゴンが検出された場合
は試験したヨウ素フィルタにリークが存在することとな
る。アルゴン濃度測定装置に正常な場合の時間差を予め
入力しておけば、自動的にリークの有無を判定できる。
【0036】リーク試験後のヨウ素吸着材がアルゴンを
吸着した状態になっているので、アルゴン濃度の低い空
気を流してヨウ素吸着材からアルゴンを除去しておく方
が好ましい。
【0037】本リーク試験で正常だったヨウ素フィルタ
は原子力施設でそのまま使用できる。また、リークの発
見されたヨウ素フィルタは振動等によりリーク部分を消
失させるかヨウ素吸着材をヨウ素フィルタ内に再充填す
る。この場合、再度本リーク試験方法でリークの有無を
判定する。
【0038】以上、本実施例によれば、アルゴン濃度を
変化させた空気を流して、濃度変化の時間遅れを測定す
るだけなので、実施例1と同様な効果を得ることができ
る。上記実施例においては、ヨウ素吸着材の種類は特定
しなかったが、活性炭,銀添着活性炭,銀ゼオライト,
銀モルデナイト,銀シリカゲル,銀アルミナ等どのよう
なヨウ素吸着材であってもリークの有無を判定できる。
【0039】本実施例では、リーク検出用ガス成分とし
てアルゴンを選んだが、アルゴン以外の成分を選んでも
同様の効果がある。ただし、この場合はアルゴン濃度測
定装置の代わりにその成分を測定できる装置を設置する
必要がある。試験の手順は、高濃度の成分を含むガスの
通気、高濃度成分導入後の出口側での検出の時間遅れの
把握、リークの有無の判定となり、上記とまったく同じ
である。
【0040】実施例4 本発明の第4の実施例であるヨウ素フィルタのリーク試
験装置を図5により説明する。本実施例は、ヨウ素フィ
ルタにプロパンを供給し、ヨウ素フィルタから吐出され
たプロパンが検出される時間遅れを自動的に検知して、
ヨウ素フィルタのリークを判定する方法である。
【0041】試験すべきヨウ素フィルタの上流側に、プ
ロパン導入装置を設置する。プロパン検出装置は、プロ
パン導入装置とヨウ素フィルタのプロパン流入口とを連
絡する配管及びヨウ素フィルタのプロパン流出口とプロ
パン回収装置とを連絡する配管にそれぞれ接続される。
プロパン導入装置からヨウ素フィルタを経てプロパン回
収装置まで、及びプロパン検出装置へのガスの流れはク
ローズしており、外部へのガスの流出及び外部からのガ
スの流入はない。
【0042】プロパン導入装置からプロパンをヨウ素フ
ィルタに供給する。この場合、プロパンは単独でも構わ
ないが、プロパン検出装置で検出できるだけの量が含ま
れていれば問題ない。プロパン検出装置は、まずヨウ素
フィルタに供給されるプロパンを検出するようにしてお
き、プロパンを流し始めた時間を検知すると同時に、次
にヨウ素フィルタから吐出されたプロパンが検出できる
ように切り換えられる。プロパン検出装置を前述のよう
に切り換えてから、ヨウ素フィルタから吐出されたプロ
パンを検出するまでの時間よりヨウ素フィルタにおける
リークの有無を判定する。
【0043】このリークの有無の判定手順は実施例1の
場合と同様であり、正常なヨウ素フィルタに対する、前
述のように検知されたプロパンを流し始めた時間とヨウ
素フィルタから吐出されたプロパンを検出するまでの時
間との差(予め測定)より早くプロパンが検出された場
合は試験したヨウ素フィルタにリークが存在することに
なる。プロパン検出装置にヨウ素フィルタが正常な場合
における前記時間差を予め入力しておけば、自動的にヨ
ウ素フィルタのリークの有無を判定できる。
【0044】リーク試験後のヨウ素吸着材がプロパンを
吸着した状態になっているので、プロパン濃度の低い空
気を流してヨウ素吸着材からプロパンを除去しておく方
が好ましい。また、プロパンは大気中に存在しないの
で、試験後はプロパン回収装置で回収した方が望まし
い。
【0045】本リーク試験で正常だったヨウ素フィルタ
は原子力施設でそのまま使用できる。また、リークの発
見されたヨウ素フィルタは振動等によりリーク部分を消
失させるかヨウ素吸着材を再充填する。この場合、再度
本リーク試験方法でリークの有無を判定する。
【0046】以上、本実施例によれば、プロパンを流し
て、出口で検出するまでの時間を測定するだけなので、
実施例1と同様な効果を得ることができる。
【0047】本実施例では、リーク検出用ガス成分とし
てプロパンを選んだが、プロパン以外の成分を選んでも
同様の効果がある。ただし、この場合はプロパン検出装
置の代わりにその成分を測定できる装置を設置する必要
がある。試験の手順は、成分を単独であるいは成分を含
むガスの通気、成分導入後の出口側での検出までの時間
の把握,リークの有無の判定となり、上記とまったく同
じである。
【0048】実施例5 本発明の第5の実施例として、放射性物質取扱設備(例
えば、原子力発電所)のオフガス処理装置に装着したヨ
ウ素フィルタのリーク試験装置を、図6により説明す
る。
【0049】放射性物質取扱設備では、ヨウ素フィルタ
の上流側に前処理設備、ヨウ素フィルタの下流側に後処
理設備及びスタックが設けられる。ヨウ素フィルタのオ
フガス流入口と前処理設備、及びヨウ素フィルタのオフ
ガス流出口と後処理設備及びスタックは、配管にてそれ
ぞれ接続されている。湿度を変化させた空気をヨウ素フ
ィルタに導入する空気導入装置が、ヨウ素フィルタのオ
フガス流入口に連絡された配管に接続される。ヨウ素フ
ィルタから吐出されたガスをサンプリングするためのサ
ンプリングラインが、ヨウ素フィルタのオフガス流出口
に連絡された配管に接続されている。また、空気導入装
置から湿度測定装置に、ヨウ素フィルタに供給する空気
中の湿度を変化させた時間の情報を送れるようにしてお
く。空気導入装置からヨウ素フィルタを経て湿度測定装
置までのガスの流れは、オフガスラインの途中に存在し
ている弁によりクローズさせた方が好ましいが、リーク
試験用空気が流れれば問題ない。
【0050】実施例1同様にヨウ素フィルタ中の湿分を
除去後、高湿度空気を空気導入装置からヨウ素フィルタ
中に供給し、供給し始めた時間を湿度測定装置に情報と
して伝達する。湿度測定装置は、サンプリングラインに
よりヨウ素フィルタから吐出された空気をサンプリング
しこの空気中の湿度を測定し、空気導入装置から伝えら
れた開始時間と湿度測定装置での測定時間との差よりヨ
ウ素フィルタのリークの有無を判定する。
【0051】このリークの有無の判定手順は実施例1の
場合と同様であり、予め正常なヨウ素フィルタで測定し
ておいた時間より早く湿度が検出された場合は試験した
ヨウ素フィルタにリークが存在することとなる。湿度測
定装置に正常な場合における前述の時間差を予め入力し
ておけば、自動的にリークの有無を判定できる。
【0052】リーク試験後のヨウ素吸着材が湿分を吸着
した状態になっているので、低湿度空気を流してヨウ素
吸着材から湿分を除去しておく方が好ましい。
【0053】本リーク試験で正常だったヨウ素フィルタ
はそのまま使用できる。また、リークの発見されたヨウ
素フィルタは振動等によりリーク部分を消失させるかヨ
ウ素吸着材を再充填する。
【0054】以上、本実施例によれば、サンプリングラ
インを利用して湿度を変化させた空気を流して、湿度変
化の時間遅れを測定するだけなので、非常に簡便にかつ
低コストで実機に装着されたヨウ素フィルタのリークの
有無を判定できる。
【0055】本実施例では、リーク検出用ガス成分とし
て水(水蒸気)を選んだが、これ以外の成分を選んでも
同様の効果がある。ただし、この場合は湿度測定装置の
代わりにその成分を測定できる装置を設置する必要があ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ヨウ素フィルタのリー
クの有無を非常に簡便にかつ低コストで検出できる効果
がある。また、実機装着前のヨウ素フィルタだけでな
く、実機装着後のヨウ素フィルタのリーク検出も簡便に
できる。さらに、大気中に含まれるガス成分をリーク検
出の手段として用いているため、取扱いが容易であり、
環境汚染の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるヨウ素フィルタのリー
ク試験装置の構成図である。
【図2】本発明によるリーク検出の方法をしめす説明図
である。
【図3】本発明の他の実施例であるヨウ素フィルタのリ
ーク試験装置の構成図である。
【図4】本発明の他の実施例であるヨウ素フィルタのリ
ーク試験装置の構成図である。
【図5】本発明の他の実施例であるヨウ素フィルタのリ
ーク試験装置の構成図である。
【図6】本発明の他の実施例であるヨウ素フィルタのリ
ーク試験装置の構成図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 英一 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子力施設から放出される排ガスに含まれ
    る放射性ヨウ素をヨウ素吸着材により除去するヨウ素フ
    ィルタのリーク試験方法において、空気中に含まれてい
    るガス成分の組成を変化させた空気をヨウ素フィルタに
    通気し、このヨウ素フィルタの入口側における前記空気
    の組成変化に対する前記ヨウ素フィルタの出口側におけ
    る前記空気の組成変化の時間遅れを検出することを特徴
    とするヨウ素フィルタのリーク試験方法。
  2. 【請求項2】空気中に含まれておりかつこの空気の組成
    を変化させる前記ガス成分が、窒素,酸素,アルゴン,
    二酸化炭素,ネオン,ヘリウム,メタン,クリプトン,
    水素,一酸化二窒素,一酸化炭素,キセノン,オゾン,
    二酸化窒素,アンモニア,二酸化イオウ、及び水蒸気の
    うちの少なくとも1種類である請求項1のヨウ素フィル
    タのリーク試験方法。
  3. 【請求項3】リーク試験中に前記ヨウ素吸着材に吸着さ
    れた前記ガス成分をリーク試験後に前記ヨウ素吸着材か
    ら除去することを特徴とする請求項1のヨウ素フィルタ
    のリーク試験方法。
  4. 【請求項4】原子力施設から放出される排ガスに含まれ
    ている放射性ヨウ素をヨウ素吸着材により除去するヨウ
    素フィルタのリーク試験方法において、前記ヨウ素吸着
    材に吸着されているガス成分を予め除去しまたはそのガ
    ス成分の濃度を予め低下させた後、このガス成分を含む
    ガスを前記ヨウ素フィルタに通気し、前記ヨウ素フィル
    タの出口側で前記ガス成分の出現する時間遅れを検出す
    ることを特徴とするヨウ素フィルタのリーク試験方法。
  5. 【請求項5】原子力施設から放出される排ガスに含まれ
    ている放射性ヨウ素をヨウ素吸着材により除去するヨウ
    素フィルタのリーク試験方法において、前記フィルタ吸
    着材に吸着されているガス成分の濃度より高濃度の前記
    ガス成分を含むガスを前記ヨウ素フィルタに通気し、前
    記ヨウ素フィルタの出口側での前記ガス成分の出現する
    時間遅れを検出することを特徴とするヨウ素フィルタの
    リーク試験方法。
  6. 【請求項6】ヨウ素吸着材に吸着されかつ前記ヨウ素吸
    着材から脱離する成分を含むガスをヨウ素フィルタに通
    気し、前記ヨウ素フィルタの出口側に出現する前記成分
    の時間遅れを検知することを特徴とするヨウ素フィルタ
    のリーク試験方法。
  7. 【請求項7】ヨウ素フィルタに供給するガス中に含まれ
    る成分の濃度を変化させるガス発生装置と、ヨウ素フィ
    ルタを保持する装置と、ヨウ素フィルタを通過したガス
    中の成分濃度を測定できる装置からなるヨウ素フィルタ
    のリーク試験装置。
  8. 【請求項8】原子力施設オフガス処理系のヨウ素フィル
    タの上流側サンプリングラインに成分濃度を変化させる
    ことのできるガス発生装置を、下流側サンプリングライ
    ンにガス中の成分濃度を測定できる装置を設置すること
    を特徴としたヨウ素フィルタのリーク試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104111144A (zh) * 2014-07-18 2014-10-22 中国科学院上海光学精密机械研究所 高效空气过滤器扫描检漏装置及检漏方法
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