JPH07150252A - 連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の製造方法Info
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- JPH07150252A JPH07150252A JP31900293A JP31900293A JPH07150252A JP H07150252 A JPH07150252 A JP H07150252A JP 31900293 A JP31900293 A JP 31900293A JP 31900293 A JP31900293 A JP 31900293A JP H07150252 A JPH07150252 A JP H07150252A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 加工性およびほうろう密着性に優れたほうろ
う用冷延鋼板を連続焼鈍によって製造する。 【構成】 重量%で、C:0.0015〜0.0030
%、Si:0.2%以下、Mn:0.5%以下、P:0.
003〜0.024%、S:0.02%以下、Al:0.
01%以下、N:0.0040%以下、O:0.0150
〜0.0400%、Cu:0.015〜0.060%、
(Cu/P):2.5〜5.5、残部はFeおよび不可避
的不純物からなる連続鋳造スラブを熱延した後、巻取温
度:500〜700℃で巻取り、酸洗した後、焼鈍温
度:660℃〜850℃において、炉内の露点:−20
℃〜10℃に制御しながら脱炭しつつ連続焼鈍を行い、
焼鈍後冷却速度:40〜120℃/sec で冷却すること
を特徴とする連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の製造
方法。
う用冷延鋼板を連続焼鈍によって製造する。 【構成】 重量%で、C:0.0015〜0.0030
%、Si:0.2%以下、Mn:0.5%以下、P:0.
003〜0.024%、S:0.02%以下、Al:0.
01%以下、N:0.0040%以下、O:0.0150
〜0.0400%、Cu:0.015〜0.060%、
(Cu/P):2.5〜5.5、残部はFeおよび不可避
的不純物からなる連続鋳造スラブを熱延した後、巻取温
度:500〜700℃で巻取り、酸洗した後、焼鈍温
度:660℃〜850℃において、炉内の露点:−20
℃〜10℃に制御しながら脱炭しつつ連続焼鈍を行い、
焼鈍後冷却速度:40〜120℃/sec で冷却すること
を特徴とする連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の製造
方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工性およびほうろう
密着性に優れたほうろう用冷延鋼板の製造法に関する。
密着性に優れたほうろう用冷延鋼板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ほうろう用鋼板は古くからリムド鋼が用
いられてきたが、近年鋼材の製造に連続鋳造(以下CC
と称す)化比率が高まり、ほうろう用鋼板の製造にもC
C化が進みつつある。
いられてきたが、近年鋼材の製造に連続鋳造(以下CC
と称す)化比率が高まり、ほうろう用鋼板の製造にもC
C化が進みつつある。
【0003】代表的なほうろう用CC鋼として、製鋼段
階でRH脱ガス処理法により脱ガスを行ってC量を約5
0ppm以下とし、酸素を100〜200ppm程度残
留させたリムド鋼に近い鋼質を有する高酸素鋼(特公昭
59−25008号公報)がある。
階でRH脱ガス処理法により脱ガスを行ってC量を約5
0ppm以下とし、酸素を100〜200ppm程度残
留させたリムド鋼に近い鋼質を有する高酸素鋼(特公昭
59−25008号公報)がある。
【0004】ほうろう製品にとって最も重要な性能は耐
爪飛性である。爪飛びはほうろうの焼成時に鋼板中に侵
入した水素が冷却後にガスとなってほうろう層と地鉄の
界面に集中しほうろうが破壊される現象である。爪飛の
防止には介在物や析出物と鉄地との隙間に水素をトラッ
プすることが有効であり、高酸素鋼では水素をトラップ
するのに介在物が利用されている。
爪飛性である。爪飛びはほうろうの焼成時に鋼板中に侵
入した水素が冷却後にガスとなってほうろう層と地鉄の
界面に集中しほうろうが破壊される現象である。爪飛の
防止には介在物や析出物と鉄地との隙間に水素をトラッ
プすることが有効であり、高酸素鋼では水素をトラップ
するのに介在物が利用されている。
【0005】また、最近はほうろう製品メーカーからの
鋼板に対する要望がシビアになってきており、鋼板の耐
爪飛び性の性能以外に鋼板とほうろう層との密着(密着
性)およびほうろう層表面の泡、ピンホール等を低減し
た表面性状(表面性状性)が優れていることが重要な性
能となってきている。
鋼板に対する要望がシビアになってきており、鋼板の耐
爪飛び性の性能以外に鋼板とほうろう層との密着(密着
性)およびほうろう層表面の泡、ピンホール等を低減し
た表面性状(表面性状性)が優れていることが重要な性
能となってきている。
【0006】一方、ほうろう用鋼は鋼中に固溶C、Nが
残るため時効劣化を起こしやすく、加工性への要求の厳
しい台所器物などの成形が困難になるケースがある。本
発明者らの経験では台所器物の成形を可能にするために
は、0.8mm程度の板厚で時効劣化しても伸び46%以
上、YP200N/mm2以下を満足させることが必要であ
る。また、鋼中の固溶Cが原因となりほうろう焼成中に
泡を発生しやすく、直接一回掛けほうろう用途には用い
難い。そのため、オープンコイル焼鈍により脱炭を行い
鋼中C量をさらに下げる必要がある。
残るため時効劣化を起こしやすく、加工性への要求の厳
しい台所器物などの成形が困難になるケースがある。本
発明者らの経験では台所器物の成形を可能にするために
は、0.8mm程度の板厚で時効劣化しても伸び46%以
上、YP200N/mm2以下を満足させることが必要であ
る。また、鋼中の固溶Cが原因となりほうろう焼成中に
泡を発生しやすく、直接一回掛けほうろう用途には用い
難い。そのため、オープンコイル焼鈍により脱炭を行い
鋼中C量をさらに下げる必要がある。
【0007】しかし、オープンコイル焼鈍では、脱炭量
の微妙な制御が困難であり、脱炭量が多すぎ鋼中のC量
が5ppm以下になる場合がある。この場合、鋼板の結晶
粒界が脆化しほうろう製品の成形に多く用いられる絞り
加工中あるいは絞り加工に引き続くスピニング加工時
に、たて割れと呼ばれる脆性破壊が発生するという問題
が生じる。
の微妙な制御が困難であり、脱炭量が多すぎ鋼中のC量
が5ppm以下になる場合がある。この場合、鋼板の結晶
粒界が脆化しほうろう製品の成形に多く用いられる絞り
加工中あるいは絞り加工に引き続くスピニング加工時
に、たて割れと呼ばれる脆性破壊が発生するという問題
が生じる。
【0008】最近、高酸素鋼にB、MoやWを添加する
ほうろう用鋼板が提案されている(a.特開平3ー10
048号公報、b.特開平3−166336号公報)。
これらの発明鋼は優れたほうろう性を有しているが、成
形性については製鋼段階でしか脱炭が行なわれないた
め、固溶Cによる時効劣化の問題が生じる。特に冷却速
度の速い連続焼鈍では、この固溶Cによる時効劣化が顕
著に現われる。台所器物の成形を可能にすると考えられ
る、時効劣化後の伸び46%以上を確保するためには、
製鋼段階でスラブのC量を10ppm以下にする必要があ
ると考えられる。しかし、製鋼段階でスラブのC量を1
0ppm以下にするためには、製鋼脱炭を十分に行う必要
があり、そのため製鋼処理時間が極端に長くなり、それ
に伴い製鋼コストが急激に上昇するという問題が生じ
る。
ほうろう用鋼板が提案されている(a.特開平3ー10
048号公報、b.特開平3−166336号公報)。
これらの発明鋼は優れたほうろう性を有しているが、成
形性については製鋼段階でしか脱炭が行なわれないた
め、固溶Cによる時効劣化の問題が生じる。特に冷却速
度の速い連続焼鈍では、この固溶Cによる時効劣化が顕
著に現われる。台所器物の成形を可能にすると考えられ
る、時効劣化後の伸び46%以上を確保するためには、
製鋼段階でスラブのC量を10ppm以下にする必要があ
ると考えられる。しかし、製鋼段階でスラブのC量を1
0ppm以下にするためには、製鋼脱炭を十分に行う必要
があり、そのため製鋼処理時間が極端に長くなり、それ
に伴い製鋼コストが急激に上昇するという問題が生じ
る。
【0009】これらの発明鋼は優れたほうろう性を有し
ているが、一面時効劣化の問題を有している。すなわ
ち、従来技術の一つである上記特開昭3ー10048号
公報のほうろう用鋼板のC量は0.0025%以下であ
り、またもう一つの特開平3−166336号公報のほ
うろう用鋼板のC量は0.004%以下であるが、一般
にC量が0.0010%以上では、鋼中のCが充分固定
されておらず、鋼板製造後、日数が経過するにつれて、
鋼中のCが徐々に拡散して転位を固着し、伸び、γ値等
の機械的特性の劣化が顕著に現われ(これを固溶Cによ
る時効劣化という)、深絞り加工に耐えきれなくなり、
ほうろう製品用途が限定されるという問題があった。
ているが、一面時効劣化の問題を有している。すなわ
ち、従来技術の一つである上記特開昭3ー10048号
公報のほうろう用鋼板のC量は0.0025%以下であ
り、またもう一つの特開平3−166336号公報のほ
うろう用鋼板のC量は0.004%以下であるが、一般
にC量が0.0010%以上では、鋼中のCが充分固定
されておらず、鋼板製造後、日数が経過するにつれて、
鋼中のCが徐々に拡散して転位を固着し、伸び、γ値等
の機械的特性の劣化が顕著に現われ(これを固溶Cによ
る時効劣化という)、深絞り加工に耐えきれなくなり、
ほうろう製品用途が限定されるという問題があった。
【0010】一方、固溶Cによる時効劣化防止のためC
量が0.0010%未満にしようとすれば、引例方法で
は、製鋼処理時間が極端に長くなり、それに伴い製鋼コ
ストが急激に上昇するという問題が生じる。
量が0.0010%未満にしようとすれば、引例方法で
は、製鋼処理時間が極端に長くなり、それに伴い製鋼コ
ストが急激に上昇するという問題が生じる。
【0011】本発明は、製鋼段階で比較的安価に脱炭で
きる0.0015〜0.0030%までの脱炭にとどめる
ことにより脱炭コストを抑制するとともに、一方冷間圧
延後の薄板を連続焼鈍炉にて焼きなまし熱処理をする際
に、炉内雰囲気を調整することにより鋼中のC量を0.
0010%未満に脱炭するものである。これは薄板通板
中の脱炭であり、脱炭量はわずかであるため、脱炭コス
トは殆どかからず、しかも通板スピードを落とすことな
く脱炭処理できる点に着目したものである。また、製鋼
脱炭しない場合は、必要脱炭量が多すぎ、高速鋼板の連
続焼鈍炉では脱炭できない。
きる0.0015〜0.0030%までの脱炭にとどめる
ことにより脱炭コストを抑制するとともに、一方冷間圧
延後の薄板を連続焼鈍炉にて焼きなまし熱処理をする際
に、炉内雰囲気を調整することにより鋼中のC量を0.
0010%未満に脱炭するものである。これは薄板通板
中の脱炭であり、脱炭量はわずかであるため、脱炭コス
トは殆どかからず、しかも通板スピードを落とすことな
く脱炭処理できる点に着目したものである。また、製鋼
脱炭しない場合は、必要脱炭量が多すぎ、高速鋼板の連
続焼鈍炉では脱炭できない。
【0012】NbやBは酸化物も形成しやすく、高酸素
鋼では炭窒化物を形成できるだけのNbやBを適正量に
製鋼段階で制御することは困難である。また、NbやB
の炭窒化物はほうろう焼成時に再固溶する可能性もあ
り、再固溶したCによるほうろう焼成後の泡、ピンホー
ルの発生や、同じく再固溶したNbやBに起因する密着
性不良の問題も懸念される。
鋼では炭窒化物を形成できるだけのNbやBを適正量に
製鋼段階で制御することは困難である。また、NbやB
の炭窒化物はほうろう焼成時に再固溶する可能性もあ
り、再固溶したCによるほうろう焼成後の泡、ピンホー
ルの発生や、同じく再固溶したNbやBに起因する密着
性不良の問題も懸念される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】理想的なほうろう用鋼
板は、鋼中の固溶C量がその時効による成形性の劣化や
ほうろう施工後の泡が発生しない程度に低く、また、逆
に固容C量は最低限鋼板にたて割れが発生しない程度に
存在していることが必要である。さらにたて割れ性につ
いて言えば、鋼中のPの粒界偏析がこれに関係してお
り、ほうろう用鋼板は、Pがたて割れを生じさせない程
度の偏析状態となっている鋼板であると言える。
板は、鋼中の固溶C量がその時効による成形性の劣化や
ほうろう施工後の泡が発生しない程度に低く、また、逆
に固容C量は最低限鋼板にたて割れが発生しない程度に
存在していることが必要である。さらにたて割れ性につ
いて言えば、鋼中のPの粒界偏析がこれに関係してお
り、ほうろう用鋼板は、Pがたて割れを生じさせない程
度の偏析状態となっている鋼板であると言える。
【0014】オープンコイル焼鈍で鋼中の固溶C量およ
びPの粒界偏析を前述の程度に制御することは現在の技
術では困難である。さらに短納期化への要求が高まって
いる最近のユーザーニーズに対応しにくい。連続焼鈍は
数十分で焼鈍が完了するため、さらに短納期化の要望に
対応できる焼鈍方法である。
びPの粒界偏析を前述の程度に制御することは現在の技
術では困難である。さらに短納期化への要求が高まって
いる最近のユーザーニーズに対応しにくい。連続焼鈍は
数十分で焼鈍が完了するため、さらに短納期化の要望に
対応できる焼鈍方法である。
【0015】本発明は台所器物に代表される比較的加工
の難しいほうろう製品に適するほうろう用冷延鋼板を短
納期化が可能な連続焼鈍で安価に製造することを目的と
する。
の難しいほうろう製品に適するほうろう用冷延鋼板を短
納期化が可能な連続焼鈍で安価に製造することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは連続焼鈍に
より、台所用途として必要な加工性、耐たて割れ性をも
ち、ほうろう焼成層中に泡やピンホールが少なく、か
つ、密着性に優れたほうろう用冷延鋼板を連続焼鈍によ
って製造すべく種々の検討を重ねた結果、焼鈍中の温
度、露点および焼鈍後の冷却速度を適正に制御すること
により、鋼中の固溶C量およびPの粒界偏析を適正化で
きる方法を見いだした。
より、台所用途として必要な加工性、耐たて割れ性をも
ち、ほうろう焼成層中に泡やピンホールが少なく、か
つ、密着性に優れたほうろう用冷延鋼板を連続焼鈍によ
って製造すべく種々の検討を重ねた結果、焼鈍中の温
度、露点および焼鈍後の冷却速度を適正に制御すること
により、鋼中の固溶C量およびPの粒界偏析を適正化で
きる方法を見いだした。
【0017】上記の課題を解決する手段としての本発明
の構成は以下のとおりである。重量%で、C:0.00
15〜0.0030%、Si:0.2%以下、Mn:0.
5%以下、P:0.003〜0.024%、S:0.02
%以下、Al:0.01%以下、N 0. 0040%以
下、O:0.0150〜0.0400%、Cu:0.01
5〜0.060%、(Cu/P):2.5〜5.5、残部
はFeおよび不可避的不純物からなる連続鋳造スラブを
熱延した後、巻取温度:500〜700℃で巻取りを行
い、酸洗した後、焼鈍温度:660℃〜850℃におい
て炉内の露点:−20℃〜10℃に制御しながら脱炭し
つつ連続焼鈍し、焼鈍後冷却速度:40〜120℃/se
c で冷却することを特徴とする連続焼鈍によるほうろう
用冷延鋼板の製造方法。
の構成は以下のとおりである。重量%で、C:0.00
15〜0.0030%、Si:0.2%以下、Mn:0.
5%以下、P:0.003〜0.024%、S:0.02
%以下、Al:0.01%以下、N 0. 0040%以
下、O:0.0150〜0.0400%、Cu:0.01
5〜0.060%、(Cu/P):2.5〜5.5、残部
はFeおよび不可避的不純物からなる連続鋳造スラブを
熱延した後、巻取温度:500〜700℃で巻取りを行
い、酸洗した後、焼鈍温度:660℃〜850℃におい
て炉内の露点:−20℃〜10℃に制御しながら脱炭し
つつ連続焼鈍し、焼鈍後冷却速度:40〜120℃/se
c で冷却することを特徴とする連続焼鈍によるほうろう
用冷延鋼板の製造方法。
【0018】
【作 用】以下に本願発明をその構成要件のもたらす作
用を中心にさらに詳細に説明する。 C:0.0030wt.%以上のCでは後述する連続焼鈍で
の脱炭が不十分となり、時効劣化やほうろう焼成後の泡
を発生しやすくなる。スリバー疵とよばれる表面疵が発
生しやすくなる。一方、0.0015wt.%以下では製鋼
段階での処理時間が長くなり、製鋼コストも上昇する。
そこで、C含有量は、0.0015〜0.0030wt.%
の範囲と定めた。
用を中心にさらに詳細に説明する。 C:0.0030wt.%以上のCでは後述する連続焼鈍で
の脱炭が不十分となり、時効劣化やほうろう焼成後の泡
を発生しやすくなる。スリバー疵とよばれる表面疵が発
生しやすくなる。一方、0.0015wt.%以下では製鋼
段階での処理時間が長くなり、製鋼コストも上昇する。
そこで、C含有量は、0.0015〜0.0030wt.%
の範囲と定めた。
【0019】Si:成形性、ほうろう性への影響は小さ
いが、低い方が望ましく、0.2wt.%を超えると鋼板の
表面清浄が劣化することからその含有量を0.2wt.%以
下とした。
いが、低い方が望ましく、0.2wt.%を超えると鋼板の
表面清浄が劣化することからその含有量を0.2wt.%以
下とした。
【0020】Mn:MnもSiと同様に成形性、ほうろ
う性への影響は小さいが、A3変態温度を低下させる元
素であり、その含有量が0.5wt.%を超えるとA3変態
点が下がりすぎてほうろうの焼成中に変態がおこり焼成
歪みが発生する。
う性への影響は小さいが、A3変態温度を低下させる元
素であり、その含有量が0.5wt.%を超えるとA3変態
点が下がりすぎてほうろうの焼成中に変態がおこり焼成
歪みが発生する。
【0021】P:PはCuとともにほうろう前処理(酸
洗)時に影響をおよぼす。すなわち、鋼中のPとCuの
含有量に応じて、鋼板の酸への溶け易さが変化する。後
述するCu量およびCu/P比についてそれぞれ最適範
囲を選んだとき、Cu/P比の関係より、Pの最適範囲
が定まり、その下限は0.003wt.%、上限は0.02
4wt.%となる。
洗)時に影響をおよぼす。すなわち、鋼中のPとCuの
含有量に応じて、鋼板の酸への溶け易さが変化する。後
述するCu量およびCu/P比についてそれぞれ最適範
囲を選んだとき、Cu/P比の関係より、Pの最適範囲
が定まり、その下限は0.003wt.%、上限は0.02
4wt.%となる。
【0022】S:Sは熱間圧延中に割れを引き起こす原
因となる。その防止のためにはMnを多量に添加しなけ
ればならず、コストアップになるのでその上限を0.0
2wt.%にした。
因となる。その防止のためにはMnを多量に添加しなけ
ればならず、コストアップになるのでその上限を0.0
2wt.%にした。
【0023】Al:Alは製鋼段階で脱酸材として用い
られるが、本発明ではOを含有させ、形成された介在物
によって爪飛びを抑制している。0.01wt.%を超える
Al添加は爪飛び抑制に有効なOの含有を困難とする。
そこで、Al含有量は0.01wt.%以下とした。
られるが、本発明ではOを含有させ、形成された介在物
によって爪飛びを抑制している。0.01wt.%を超える
Al添加は爪飛び抑制に有効なOの含有を困難とする。
そこで、Al含有量は0.01wt.%以下とした。
【0024】N:Nはほうろう性への影響は少ないもの
の、Cと同様に時効劣化をおこし、成形性を低下させ
る、それを防止するためには0.0040wt.%以下であ
ることが必要である。
の、Cと同様に時効劣化をおこし、成形性を低下させ
る、それを防止するためには0.0040wt.%以下であ
ることが必要である。
【0025】O:Oは鋼中に介在物を形成し、爪飛び発
生を抑制する重要な元素である。爪飛び発生を抑制する
には比較的多量のO量を要し、0.0150wt.%以上で
あることがが必要である。一方、0.0400wt.%以上
になると連続鋳造時にピンホールが発生しやすくなり、
表面疵を引き起こしたり、また粗大な介在物がてきやす
くほうろうの前処理として行われる酸洗時に膨れ欠陥が
発生する。そこで、O含有量の範囲を0.0150〜0.
0400wt.%と定めた。
生を抑制する重要な元素である。爪飛び発生を抑制する
には比較的多量のO量を要し、0.0150wt.%以上で
あることがが必要である。一方、0.0400wt.%以上
になると連続鋳造時にピンホールが発生しやすくなり、
表面疵を引き起こしたり、また粗大な介在物がてきやす
くほうろうの前処理として行われる酸洗時に膨れ欠陥が
発生する。そこで、O含有量の範囲を0.0150〜0.
0400wt.%と定めた。
【0026】Cu:Cuはほうろうの密着性確保のため
に有効な元素であり、0.015wt.%以上の添加でその
効果を発揮する。一方、ほうろうの前処理として行われ
る酸洗での酸洗速度を下げる元素でもあり、0.060w
t.%を超えるとほうろうの密着に必要な酸洗後の表面の
適度な凹凸が得られなくなる。したがって、Cu含有量
は0.015〜0.060wt.%の範囲と定めた。
に有効な元素であり、0.015wt.%以上の添加でその
効果を発揮する。一方、ほうろうの前処理として行われ
る酸洗での酸洗速度を下げる元素でもあり、0.060w
t.%を超えるとほうろうの密着に必要な酸洗後の表面の
適度な凹凸が得られなくなる。したがって、Cu含有量
は0.015〜0.060wt.%の範囲と定めた。
【0027】Cu/P比:Cu/P比はほうろう掛け後
の良好な表面性状性を確保するために必要である。Cu
/P比が高い場合も低い場合でも泡、ピンホールが発生
しやすくなり表面性状性が劣化する。そこでCu/P比
を2.5〜5.5とした。
の良好な表面性状性を確保するために必要である。Cu
/P比が高い場合も低い場合でも泡、ピンホールが発生
しやすくなり表面性状性が劣化する。そこでCu/P比
を2.5〜5.5とした。
【0028】巻取温度:巻取温度が700℃を超えると
熱延後の結晶粒が異常に大きくなり、またPの粒界偏析
による脆化が起こり冷間圧延が困難になる。一方、50
0℃以下では伸びの劣化が問題となるため、巻取温度の
範囲を500〜700℃とした。
熱延後の結晶粒が異常に大きくなり、またPの粒界偏析
による脆化が起こり冷間圧延が困難になる。一方、50
0℃以下では伸びの劣化が問題となるため、巻取温度の
範囲を500〜700℃とした。
【0029】焼鈍温度:焼鈍温度が660℃未満では再
結晶粒が十分成長せず、後述する成形性へ影響を与える
冷却速度の制御を行っても、本発明の目的である台所器
物の成形に必要な時効後の伸び46%以上、YP200
N/mm2以下を得ることが困難になる。また、850℃を
超える焼鈍では後述する露点制御を行っても固溶C含有
量が十分下がらなくなる。
結晶粒が十分成長せず、後述する成形性へ影響を与える
冷却速度の制御を行っても、本発明の目的である台所器
物の成形に必要な時効後の伸び46%以上、YP200
N/mm2以下を得ることが困難になる。また、850℃を
超える焼鈍では後述する露点制御を行っても固溶C含有
量が十分下がらなくなる。
【0030】露点:焼鈍中の炉内雰囲気[例えば、N2
90%、H2 10%の組成をもつ]の露点を−20〜1
0℃とすると、適当な脱炭が起こり、また、焼鈍前すな
わちスラブでのC量を30ppm以下とすれば、焼鈍中の
脱炭によって鋼中のC量が5〜15ppmとなり泡発生の
抑制が可能となる。さらにこのような脱炭した鋼板に、
後述する焼鈍後の冷却速度の制御を行うことにより、時
効劣化、たて割れの防止が可能となる。よって、その露
点を−20〜10℃とした。
90%、H2 10%の組成をもつ]の露点を−20〜1
0℃とすると、適当な脱炭が起こり、また、焼鈍前すな
わちスラブでのC量を30ppm以下とすれば、焼鈍中の
脱炭によって鋼中のC量が5〜15ppmとなり泡発生の
抑制が可能となる。さらにこのような脱炭した鋼板に、
後述する焼鈍後の冷却速度の制御を行うことにより、時
効劣化、たて割れの防止が可能となる。よって、その露
点を−20〜10℃とした。
【0031】冷却速度:連続焼鈍ラインでの焼鈍後の冷
却速度について種々検討を加えた結果、時効劣化および
たて割れが、この冷却速度に影響を受けることを確認し
た。
却速度について種々検討を加えた結果、時効劣化および
たて割れが、この冷却速度に影響を受けることを確認し
た。
【0032】表1に示すスラブを連続鋳造で鋳込み、1
150℃加熱後、880℃〜920℃仕上げ、600〜
630℃巻取の熱延条件で3.8mmまで熱間圧延した。
酸洗後、冷圧率79%で冷間圧延し、連続焼鈍ラインで
800℃の焼鈍後、5〜160℃/Sの冷却速度で400
℃まで冷却した。
150℃加熱後、880℃〜920℃仕上げ、600〜
630℃巻取の熱延条件で3.8mmまで熱間圧延した。
酸洗後、冷圧率79%で冷間圧延し、連続焼鈍ラインで
800℃の焼鈍後、5〜160℃/Sの冷却速度で400
℃まで冷却した。
【0033】
【表1】
【0034】その結果、脱炭後にC量=15ppmと若干
高くかつ焼鈍後の冷却速度が早い(120℃/S以上)の
場合、時効劣化が生じやすく、本発明の目標である時効
後の伸びが46%以上を得ることが困難になる。また、
脱炭後にC量=5ppmと低くかつ冷却速度が遅い(30
℃/S以下)場合、たて割れの発生温度が上昇し、台所用
器物の成形に必要な耐たて割れ性の確保が困難になるこ
とを確認した。この結果を図1に示す。
高くかつ焼鈍後の冷却速度が早い(120℃/S以上)の
場合、時効劣化が生じやすく、本発明の目標である時効
後の伸びが46%以上を得ることが困難になる。また、
脱炭後にC量=5ppmと低くかつ冷却速度が遅い(30
℃/S以下)場合、たて割れの発生温度が上昇し、台所用
器物の成形に必要な耐たて割れ性の確保が困難になるこ
とを確認した。この結果を図1に示す。
【0035】このような結果となる理由として冷却速度
が早い場合には、Cが拡散する時間が少なく多くのCの
固溶Cとして鋼中に残るため時効劣化を生じ、反対に冷
却速度が遅い場合には、Pの粒界への偏析が進み耐たて
割れ性を劣化させるものと考えられる。これより、時効
劣化の防止およびたて割れの抑制の両立が可能となる範
囲として冷却速度を40〜120℃/Sとした。
が早い場合には、Cが拡散する時間が少なく多くのCの
固溶Cとして鋼中に残るため時効劣化を生じ、反対に冷
却速度が遅い場合には、Pの粒界への偏析が進み耐たて
割れ性を劣化させるものと考えられる。これより、時効
劣化の防止およびたて割れの抑制の両立が可能となる範
囲として冷却速度を40〜120℃/Sとした。
【0036】
【実施例】転炉で溶製しRH真空脱ガス処理で成分で調
整を行った溶鋼を連続鋳造で鋳込んだ。得られたスラブ
を1150℃〜1220℃で加熱し、仕上げ温度880
〜920℃、巻取温度520〜540℃で3.8mmまで
熱間圧延した。酸洗後、冷圧率79%で冷間圧延し、連
続焼鈍ライン780℃〜800℃の焼鈍を行い、冷却速
度5〜160℃/Sで400℃まで冷却し、次いで伸び率
0.6〜1.0%のスキンパスを行った。
整を行った溶鋼を連続鋳造で鋳込んだ。得られたスラブ
を1150℃〜1220℃で加熱し、仕上げ温度880
〜920℃、巻取温度520〜540℃で3.8mmまで
熱間圧延した。酸洗後、冷圧率79%で冷間圧延し、連
続焼鈍ライン780℃〜800℃の焼鈍を行い、冷却速
度5〜160℃/Sで400℃まで冷却し、次いで伸び率
0.6〜1.0%のスキンパスを行った。
【0037】このようにして得られた本発明鋼1〜15
と比較鋼の〜の合金組成、および連続焼鈍炉の雰囲
気ガスの露点および連続焼鈍後の冷却速度を表2に示
す。これらの鋼板を表3に示す条件で時効後の引張試験
およびたて割れ発生温度を、さらに表4に示す条件で直
接一回掛けほうろうを行い、ほうろう性能を調査した。
と比較鋼の〜の合金組成、および連続焼鈍炉の雰囲
気ガスの露点および連続焼鈍後の冷却速度を表2に示
す。これらの鋼板を表3に示す条件で時効後の引張試験
およびたて割れ発生温度を、さらに表4に示す条件で直
接一回掛けほうろうを行い、ほうろう性能を調査した。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】なお、密着指数はPEI法で求め、爪飛発
生数は100×200(mm)の試験片での表面での発生
数を求めた。また、泡は外観目視によって判定した。そ
の結果を表5に示す。
生数は100×200(mm)の試験片での表面での発生
数を求めた。また、泡は外観目視によって判定した。そ
の結果を表5に示す。
【0042】
【表5】
【0043】本発明鋼は何れも良好な加工性、ほうろう
性を示すのに対し、比較鋼は冷却速度が遅いため、た
て割れが0℃で発生している。(これまでの調査より、
たて割れ発生温度は器物の加工度により異なるが、−2
0℃以下であれば問題はない。)比較鋼、はともに
冷却速度が早く、時効後の伸びが目標値(46%以上)
を下回っている。比較鋼は冷却速度が遅いため、たて
割れが0℃で発生している。また、O量が少なく爪飛び
も発生している。比較鋼はO量が低く、爪飛びを発生
している。比較鋼は露点が低く脱炭が不十分のため、
ほうろう後に泡が発生している。比較鋼は冷却速度が
遅いため、たて割れが0℃で発生している。
性を示すのに対し、比較鋼は冷却速度が遅いため、た
て割れが0℃で発生している。(これまでの調査より、
たて割れ発生温度は器物の加工度により異なるが、−2
0℃以下であれば問題はない。)比較鋼、はともに
冷却速度が早く、時効後の伸びが目標値(46%以上)
を下回っている。比較鋼は冷却速度が遅いため、たて
割れが0℃で発生している。また、O量が少なく爪飛び
も発生している。比較鋼はO量が低く、爪飛びを発生
している。比較鋼は露点が低く脱炭が不十分のため、
ほうろう後に泡が発生している。比較鋼は冷却速度が
遅いため、たて割れが0℃で発生している。
【0044】
【発明の効果】本発明方法により製造したほうろう用冷
延鋼板は高い成形性とほうろう性が要求される台所器物
に適用できるだけでなく、当然ながらシステムキッチン
や家電部品などのほうろう製品にも適用できる。
延鋼板は高い成形性とほうろう性が要求される台所器物
に適用できるだけでなく、当然ながらシステムキッチン
や家電部品などのほうろう製品にも適用できる。
【図1】冷却速度に対する時効後の伸びおよびたて割れ
発生温度の関係を示すグラフである。
発生温度の関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.0015〜0.003
0%、Si:0.2%以下、Mn:0.5%以下、P:
0.003〜0.024%、S:0.02%以下、Al:
0. 01%以下、N:0.0040%以下、O:0.01
50〜0.0400%、Cu:0.015〜0.060
%、(Cu/P):2.5〜5.5、残部はFeおよび不
可避的不純物からなる連続鋳造スラブを熱延した後、巻
取温度:500〜700℃で巻取り、酸洗した後、焼鈍
温度:660℃〜850℃において、炉内の露点:−2
0℃〜10℃に制御しながら脱炭しつつ連続焼鈍を行
い、焼鈍後冷却速度:40〜120℃/sec で冷却する
ことを特徴とする連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31900293A JPH07150252A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31900293A JPH07150252A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07150252A true JPH07150252A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=18105407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31900293A Pending JPH07150252A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 連続焼鈍によるほうろう用冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07150252A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007083722A1 (ja) * | 2006-01-18 | 2007-07-26 | Nippon Steel Corporation | ほうろう加工品及び釉薬 |
| EP2513346B1 (de) | 2009-12-10 | 2017-06-07 | ThyssenKrupp Steel Europe AG | Verfahren zum herstellen eines gut umformbaren stahlflachprodukts |
| CN113355590A (zh) * | 2020-03-06 | 2021-09-07 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种三层复合组织高强钢板及其制造方法 |
| EP3556894B1 (en) | 2016-12-19 | 2022-04-20 | Posco | Ultra-high strength steel sheet having excellent bendability and manufacturing method therefor |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP31900293A patent/JPH07150252A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007083722A1 (ja) * | 2006-01-18 | 2007-07-26 | Nippon Steel Corporation | ほうろう加工品及び釉薬 |
| JP2007217789A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-30 | Nippon Steel Corp | ほうろう加工品及び釉薬 |
| CN101370952B (zh) | 2006-01-18 | 2013-05-01 | 新日铁住金株式会社 | 搪瓷加工产品以及瓷釉 |
| US8758893B2 (en) | 2006-01-18 | 2014-06-24 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Enamelware and glaze |
| EP2513346B1 (de) | 2009-12-10 | 2017-06-07 | ThyssenKrupp Steel Europe AG | Verfahren zum herstellen eines gut umformbaren stahlflachprodukts |
| EP3556894B1 (en) | 2016-12-19 | 2022-04-20 | Posco | Ultra-high strength steel sheet having excellent bendability and manufacturing method therefor |
| CN113355590A (zh) * | 2020-03-06 | 2021-09-07 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种三层复合组织高强钢板及其制造方法 |
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