JPH0715031Y2 - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JPH0715031Y2
JPH0715031Y2 JP1987082629U JP8262987U JPH0715031Y2 JP H0715031 Y2 JPH0715031 Y2 JP H0715031Y2 JP 1987082629 U JP1987082629 U JP 1987082629U JP 8262987 U JP8262987 U JP 8262987U JP H0715031 Y2 JPH0715031 Y2 JP H0715031Y2
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electric signal
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敏夫 矢野
章雄 伊庭
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Casio Computer Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は、電子ギターやギターシンセサイザなどの電
子弦楽器に関する。
[考案の背景] 従来よりギタータイプ電子楽器が種々開発されている。
この種の電子弦楽器には、各弦の振動を独立に検出する
ピックアップセンサ(マグネット型の音響センサが一般
的である)と、全弦の振動を共通に検出するピックアッ
プセンサとの双方が設けられている場合が多い。
前者のピックアップセンサのことを各弦独立型ピックア
ップと言い、後者のピックアップセンサのことを汎用型
ピックアップということにする。
この2つのタイプのピックアップを楽器本体に設けた場
合、電子弦楽器の本体外部でいずれの出力に基づく音響
を出力するかをスイッチ操作にて切換えるようにするに
は、演奏上不便である。
つまり、上記各弦独立型ピックアップから得られる電気
信号から弦振動の基本周波数つまりピッチを抽出し、そ
れに基づき任意の音色の楽音を、そのピッチに対応する
音高で発生する。また上記汎用型ピックアップの出力は
適宜フィルタリングや音量制御が行われて音響出力とす
る。このような場合、この2つの出力を演奏にあわせて
適宜切換えて、あるいは合成して出力することを、演奏
中に簡単に行えるようにすることが望まれる。
[考案の目的] 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、より多彩な
音色の楽音信号が得られ、操作性のよい電子弦楽器を提
供することを目的とする。
[考案の要点] 即ち、本考案は上記目的を達成すべくなされたもので、
本体上に張設された弦と、本体上に設けられ、前記弦の
振動を検出して電気信号に変換して出力する第1の弦振
動検出手段(汎用型ピックアップに対応)と、本体上の
前記第1の弦振動検出手段とは異なる位置に設けられる
と共に、該弦の振動を検出して電気信号に変換して出力
する第2の弦振動検出手段(各弦独立型ピックアップに
対応)と、第2の弦振動検出手段が出力する電気信号の
振動周期を検出する周期検出手段と、前記周期検出手段
が検出した振動周期(ピッチ)に対応する音高の楽音信
号を発生させるよう指示する指示コードを出力する楽音
発生指示手段と、前記第1の弦振動検出手段が出力する
電気信号と楽音発生指示手段が出力する指示コードとを
選択的に出力する選択出力制御手段とを有することをそ
の要点とする。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら詳細に説
明する。
★★構成★★ 第1図は、同実施例の全体回路構成を示すもので、ギタ
ータイプの電子弦楽器のボディ内部の構成と、それに接
続される外部回路の構成を示している。
図中1は、第1弦のピッチ抽出回路であり、第2弦〜第
6弦も全く同じなので、図面では第1弦のピッチ抽出回
路1のみの詳細を示している。
11は各弦独立型のピックアップであって、第1弦の振動
を電気信号に変換する。つまり、本実施例では、6つの
弦夫々に対し各弦独立型ピックアップが設けられてい
る。そして、このピックアップ11の出力はフィルタ12
(ローパスフィルタ)に印加され、高次の倍音信号が除
去されるようになる。このフィルタ12のカットオフ周波
数は、各弦毎に振動周波数の範囲が異なるのにあわせ
て、各弦毎に異なるように設定されるのが望ましい。
このフィルタ12の出力は、フィルタ・アンプ13に与え
られて、更に適宜フィルタリングされ増幅されて、ゼロ
クロスコンパレータ14に与えられる。
このゼロクロスコンパレータ14の詳細は、第2図に示す
ようになっており、上記フィルタ・アンプ13の出力がコ
ンデンサ14-1に与えられ信号となり、しかる後抵抗器
14-2を介してオペアンプ14-3の−端子に与えられる。
そして、この抵抗器14-2には、中心電圧レベル(後述す
る第4図、第5図のタイミングチャート中の中心レベル
で、一点鎖線で示してある)1/2Vccの電圧が抵抗器14-4
を介して与えられる。また上記電圧レベル1/2Vccは、上
記オペアンプ14-3の+端子にも与えられる。上記抵抗器
14-2と14-4の抵抗比は10対1程度が望ましい。
上記オペアンプ14-3の出力は、インバータ14-5にて反
転されて出力し、第1図の1/2分周器15に与えられる。
なお、上述した第2図のゼロクロスコンパレータ14は、
ひとつの例示的回路であって、このほかに、回路変形を
することは可能である。
この1/2分周器15は、ゼロクロスコンパレータ14のイン
バータ14-5の出力が立上る都度即ちの信号が立下る都
度、出力レベルを反転することにより1/2分周するもの
で、この1/2分周器15の出力は、本実施例の全体回路
動作を制御するマイクロプロセッサなどから成るCPU100
へ供給されると共に、Aカウンタ16に直接、Bカウンタ
17にインバータ18を介して供給される。
Aカウンタ16、Bカウンタ17では、夫々の印加信号が立
上るときに初期設定され、ハイレベルの間だけ、クロッ
クパルスCLKをカウントする。つまり、振動波形を1/2分
周して得られる波形信号のゼロクロス点間の時間間隔
を計測するようになる。そして、その計測動作は、印加
電圧が立下ることによって停止し、次の計数時までその
内容を保持するようになる。
従って、本実施例ではAカウンタ16、Bカウンタ17が、
交互に夫々のゼロクロス点間の時間間隔を計測する。
そして、このAカウンタ16、Bカウンタ17の計数値は、
上記CPU100へ供給される。
第1図中19は、ピーク位置及びエンベロープ検出回路で
あり、フィルタ12の出力電圧信号のピーク位置(正の
最大レベル位置)を検出すると共に、そのピーク位置間
を連結することによって得られるエンベロープ信号(包
絡線信号)を得て、夫々の信号、をCPU100へ供給す
る。
このピーク位置及びエンベロープ検出回路19の詳細は、
第3図に示してあり、フィルタ12からの信号は、オペ
アンプ19-1の+端子に供給され、このオペアンプ19-1の
出力がダイオード19-2を介して自身の−端子へ印加され
ると共に、抵抗器19-3を介してコンデンサ19-4の一端に
与えられる。
そして、このコンデンサ19-4の他端には、上記電圧レベ
ル1/2Vccが与えられる。従って、ダイオード19-2を介し
て与えられる電圧信号がコンデンサ19-4の電荷電圧より
も高い期間のみ充電され、そうでない期間は抵抗器19-5
を介して放電することになる。
上記オペアンプ19-1の出力は、抵抗器19-6を介し、オペ
アンプ19-7の−端子へ与えられる。また、上記抵抗器19
-6は、抵抗器19-8を介して電圧レベル1/2Vccに接続さ
れ、そして、上記オペアンプ19-7の+端子にも、電圧レ
ベル1/2Vccが接続される。この抵抗器19-6と19-8は同じ
抵抗値をもつものが望ましい。このオペアンプ19-7の出
力がピーク位置を示す信号となり、CPU100へ供給され
る。
上記抵抗器19-5の出力は、オペアンプ19-9の−端子に与
えられ、その+端子には、上記電圧レベル1/2Vccが与え
られる。そして、このオペアンプ19-9の出力は、抵抗器
19-10を介して、−端子へ帰還すると共に、抵抗器19-11
を介してエンベロープ信号として出力される。なお、
この第3図のピーク位置及びエンベロープ検出回路19
は、ひとつの例示回路であって、これ以外の構成をとっ
てもよい。
このエンベロープ信号は、CPU100により6弦分が後述
するように時分割多重化されて、A/Dコンバータ7に与
えられ、デジタル信号に変換された後、発音開始処理、
消音開始処理等の各種処理において使用される。
このA/Dコンバータ7は、与えられたアナログ信号をア
ナログデジタル変換処理を行った後、A/D終了信号をCPU
100へ供給する。CPU100は、このA/D終了信号を、メイン
ルーチンの処理の中で通常処理として受付けたり、ある
いは、必要に応じてインターラプトで受付たりする。な
お、このA/Dコンバータ7は、CPU100とは別体のチップ
であってもよく1チップマイクロコンピュータの内部の
A/Dコンバータであってもよい。
CPU100は、各種処理をバッファメモリ8との協働で実行
する。
また、このCPU100は、MIDIインターフェイス10と接続さ
れる。このMIDIとは、Musical Instrument Digital Int
erfaceの略称で、楽器どおしや、楽器とパーソナルコン
ピュータとを接続するための統一規格である。勿論、こ
のMIDIフォーマット以外のフォーマットを使用するイン
ターフェイスを用いてもよい。
そして、このMIDIインターフェイス10を介して、ギター
外部の音源部である外部音源モジュール200に、発音制
御指令や消音制御指令、更には音高変更指令を出力し、
弦やフレットの演奏操作にあわせて、外部音源モジュー
ル200に、楽音生成のための指示を行う。
第1図中、51〜53は、6つの弦に共通に設けられた汎用
型ピックアップである。この実施例では、ギター本体内
に3つの汎用型ピックアップ51〜53が、位置をずらす等
して設けられている。そして、どの汎用型ピックアップ
51〜53の出力をとり出すかを切換スイッチ54にて選択す
るようになっている。
勿論汎用型ピックアップは少なくとも1個あればよく、
種々この部分の構成は変更できることは明らかであり、
特に説明を要しないであろう。
さて、この切換スイッチ54の出力は、フィルタを構成す
るコンデンサ55に与えられる。このコンデンサ55は、一
端が接地された可変抵抗器56に接続される。この可変抵
抗器56の抵抗値を変更することによりフィルタのカット
オフ周波数がかわり、音色の変更制御が行える。
そして、コンデンサ55と切換スイッチ54との接続点に
は、更に一端が接地された可変抵抗器57が接続される。
この可変抵抗器57にて、出力音量が決定され、ジャック
部58に抵抗分割出力が与えられる。
従って、このジャック部58から外部へアコースティック
音が取り出し得るようになっており、更にアンプで増幅
する等した後スピーカを介して音響を得ることができ
る。
図中59は、出力モード切換スイッチであり、X端子は接
地され、C端子は一端がVccのハイレベル電圧と接続さ
れた抵抗器60と連結されると共に、CPU100へ、このC端
子のレベル信号がモード切換信号として入力する。ま
た、A端子は、上記切換スイッチ54、コンデンサ55、可
変抵抗器57の接続部と接続されている。また図中61はシ
ールド部であり接地されている。B端子は、他の回路部
分へ接続していない。
この出力モード切換スイッチ59により、A端子とX端子
とが接続されると、CPU100には、C端子と等電位つまり
Vccのレベル電圧が与えられ、演奏情報、つまり弦の操
作に従ったコード情報がMIDIインターフェイス部10を介
して外部へ出力可能となる。この場合A端子は接地され
るので上述した切換スイッチ54の出力はグランドレベル
に保持され、汎用型ピックアップ51〜53の出力は、ジャ
ック部58から取り出せない。つまり、A端子とX端子と
を接続すれば、汎用型ピックアップ51〜53の出力は禁止
される。
また逆にC端子とX端子とが出力モード切換スイッチ59
にて接続されていると、CPU100にはグランドレベル信号
がモード切換信号として与えられ、後述するとおりコー
ド信号をMIDIインターフェイス部10を介して出力しない
モードにこの電子弦楽器が設定されていることがCPU100
では検知される。その際、A端子は開放状態となってい
るため、切換スイッチ54を介して得られる。汎用型ピッ
クアップ51〜53の選択出力は、音色、音量の可変制御が
なされた後、ジャック部58を介して外部に取り出し得る
ようになる。
そして、B端子とX端子とが出力モード切換スイッチ59
にて接続されると、上述の説明から明らかなとおり、ジ
ャック部58からアコースティックな音を表わす電気信号
が出力すると共に、ピッチ抽出した結果得られる指示コ
ードがMIDIインターフェイス10を介して外部へ出力する
ことになる。つまり、2つの信号が楽器本体外部へ出力
する。
第1図中70は音色選択モードスイッチであり、CPU100に
は、開成状態で、電圧Vccの信号が抵抗器71を介して与
えられ、閉成状態で、グランドレベルの信号が与えられ
る。この音色選択モードスイッチ70によって、通常演奏
と、音色等のパラメータの設定とが、弦の操作で選択的
に実行可能となる。詳細は後述するとおりである。
★★ピッチ抽出回路の動作★★ 次に、本実施例のピッチ抽出回路1〜6の動作を説明す
る。
細部の説明の前に、本実施例のピッチ抽出の基本的な方
法について、先ず説明しよう。
振動波形がゼロクロス点を通過する毎に反転するゼロク
ロスコンパレータ14出力を1/2分周器15で分周し、その
出力レベルの変化毎に、Aカウンタ16とBカウンタ17と
が上述したとおり計数動作を交互に行う。
そして、振動波形のピーク点がピーク位置及びエンベロ
ープ検出回路19にて検知されると、前回のピーク点から
今回のピーク点までの時間に、計測されたカウンタ値を
必要に応じて加算処理を行って、波形の一周期の時間長
を算出する。この演算はCPU100にて行う。
従って、Aカウンタ16とBカウンタ17の計数値の2つあ
るいはいずれか一方にて、ピッキングなどを行ない発生
する弦の振動の基本波の周期が抽出できる。
第4図、第5図は、ピッチ抽出回路1の内部のタイミン
グチャートを示しており、第4図が倍音を含まないとき
の波形信号がフィルタ12を介して出力しているとき、第
5図が2倍音を含むときの波形信号がフィルタ12を介し
て出力しているときの各部の夫々の動作を示している。
なおそれ以上の倍音は、フィルタ12やフィルタ・アンプ
13にて除去される。従って、ゼロクロスコンパレータ14
には振動を表わす基本波あるいは2倍音までの倍音波形
を含む波形信号が与えられる。
第4図、第5図は、第1図のフィルタ12の出力を
示している。そしてこの波形信号は、ピーク位置及びエ
ンベロープ検出回路19に与えられ、コンデンサ19-4の充
電電圧を越えるレベルの電圧信号が与えられる都度、オ
ペアンプ19-1、ダイオード19-2、抵抗器19-3を介してコ
ンデンサ19-4に電荷を充電し、ピーク位置を通過すると
抵抗器19-5を介して放電し、その結果、コンデンサ19-4
の出力電圧は、第4図及び第5図に示すようにな
る。
従って、オペアンプ19-9を介し、抵抗器19-11を介して
出力されるエンベロープ信号は、第4図、第5図の
如くなる。
また、上記オペアンプ19-1の出力の変化によってオペア
ンプ19-7からは、コンデンサ19-4の充電開始時に立下る
と共に、充電終了時、つまり振動波形の正のピーク位
置で立上る第4図、第5図の信号が出力する。これ
が、第1図に示すピーク位置信号となる。
更に、フィルタ12の出力信号は、フィルタ・アンプ13
にて、レベル反転されると共に適宜フィルタリングや増
幅がなされ、ゼロクロスコンパレータ14に与えられる。
ゼロクロスコンパレータ14の内部のコンデンサ14-1(第
2図参照)の出力は、第4図、第5図の如くなる。
そして、この信号は、オペアンプ14-3を介して、ゼロク
ロス点を通過する毎にレベルが反転する第4図、第5
図のようになり、この信号の反転出力がインバータ14
-5から供給される。
従って、Aカウンタ16では、信号を1/2分周器15で分
周した出力(第4図、第5図)の立上り時に、リセ
ットされ、信号が反転するまで、クロック信号CLKを計
測する。そして、計測終了後は、その計測値を保持す
る。
Bカウンタ17では、Aカウンタ16と逆の計数動作をする
ようになる。つまり、Bカウンタ17は、信号が立下り
時に、リセットされ、信号が反転するまで、クロック信
号CLKを計測する。そして、計測終了後は、その計測値
を保持する。
従って、第4図のように基本波しか含まない波形信号
が、フィルタ12から与えられると、第4図、、か
ら理解されるとおり、波形1周期でAカウンタ16又はB
カウンタ17のいずれか一方のみが1回計測する。従っ
て、CPU100は、各カウンタの出力を、計測終了後に読込
み、ピーク検出時には、前のピークから今回のピークま
でに検出したカウンタ値、第4図の場合は1つの値を、
そのまま基本波の周期とすることになる。
後述するとおり、ピッチ抽出の精度を向上し、ノイズ等
によって誤動作することを防止するために、前回抽出し
たピッチと一致比較をして所定誤差範囲内での一致を検
知した場合にのみ、振動周波数の決定を行うようにす
る。
なお、前回の抽出ピッチと一致比較するのは一回だけで
なく、くり返し複数回の一致検出を行って周波数の決定
をすれば、誤動作が更に妨げる。
さて、第5図の如く2倍音を含む波形信号が、フィル
タ12から与えられると、第5図、、から理解され
るとおり、波形1周期でAカウンタ16及びBカウンタ17
の双方が夫々交互に1回ずつ計測することになる。
従って、CPU100では、各カウンタの計数内容を上記1/2
分周器15の出力信号が反転する毎に読込み、ピーク位
置の検出時に、前のピークから今回のピークまでに検出
したカウンタ値、従ってAカウンタ16とBカウンタ17と
の2つのカウンタ値を加算して、基本波の周期とするこ
とになる。
★★全体回路動作、特にCPUの動作★★ 次に、本実施例の全体回路動作を詳述する。
第6図は、CPU100の動作を示すフローチャートであり、
メインルーチンでは、Aカウンタ16、Bカウンタ17の計
数値を各弦分読込む処理と、エンベロープ信号のAD変換
処理を中心に行う。
即ち、ステップS1は、パワーオン後の初期設定のルーチ
ンであって、このステップS1にてCPU100内部のレジスタ
やバッファメモリ8などの初期設定を行う。
次に、ステップS2乃至S4は、第1弦のAカウンタ16、B
カウンタ17の内容の読込み処理を行うルーチンであり、
ステップS2では、第1弦のエンベロープ値がしきい値を
越えたか否かジャッジする。このエンベロープ値は、上
記ピーク位置及びエンベロープ検出回路19のエンベロー
プ信号出力をA/Dコンバータ7でデジタル値に変換し
た値である。なお、この各弦のエンベロープ信号のA/D
変換の順序等については後述する。
しかして、このステップS2において、第1弦のエンベロ
ープがしきい値をこえていない(つまり振動レベルが小
である)ことを検知すると、弦がピッキングなどされて
いないとして、NOと判断をしてステップS5へ進む。
もし、弦がはじかれて、YESと判断すればステップS3へ
進み、1/2分周器15の出力つまり第4図や第5図の
出力が反転したか否か検知する。
そして、このステップS3でNOの判断がされると、何も処
理せずにステップS5へ進行し、ステップS3でYESの判断
がされると、Aカウンタ16かBカウンタ17の内容をCPU1
00は読込み、バッファメモリ8へ転送記憶する。
この場合において、CPU100は、ステップS4において上述
したとおり信号が立下ったときはAカウンタ16の内容
を読込み、信号が立上ったときはBカウンタ17の内容
を読込む。
そして、第1弦のAカウンタ16、Bカウンタ17の読込み
処理は終了し、ステップS5へ進む。ステップS5において
は、上記第1弦の処理(ステップS2〜S4)と全く同様の
処理を第2弦乃至第6弦の各弦毎に行ない、ステップS6
へ進む。
ステップS6では、A/Dコンバータ7から既にA/D終了信号
が与えられていて、選択弦の振動のエンベロープのAD変
換が終了しているか否かジャッジする。
もしNOならば、ステップS2にもどり上述した処理つまり
ステップS2〜S5を実行して再びこのステップS6のチェッ
クをすることを繰返す。
そして、このステップS6にてYESの判断がなされると、
ステップS7に進み、そのAD変換されたデジタル信号を、
選択弦のエンベロープ信号の値としてCPU100は受付け、
バッファメモリ8の所定エリアに格納する。このエンベ
ロープ値は上述したステップS2やステップS5内でのステ
ップS2に対応するステップで使用される。
そして、ステップS7に続けて、ステップS8において、次
の弦のAD変換をスタートする。つまり第1弦から第6弦
のエンベロープ信号をAD変換するために、ひとつの弦の
エンベロープ信号のAD変換が終了すれば、次の順位のエ
ンベロープ信号のAD変換を開始する。
そして、このステップS8に続けてステップS2へもどり、
以下同様にメインルーチンの処理を繰返す。
なお、このメインフローではAD変換の終了をステップS6
で検知しているが、割込で受付けてステップS7、S8同様
の処理を行ってもよい。
次に、ピーク位置及びエンベロープ検出回路19から出力
されるピーク位置信号の到来時の割込処理について説
明する。
この信号が立上ると、丁度フィルタ12の出力波形信号
が正のピーク位置をとるようになり(第4図、第5
図参照)、CPU100はメインルーチンの処理を一時中断
して、先ずステップT1の処理を行う。
ステップT1では、前回のピークから今回のピークまでに
読み込んだカウンタ値を加算して当該弦振動の周期の値
を得る。
この場合において、第4図の例では、ピーク位置からピ
ーク位置までにおいてAカウンタ16とBカウン17との一
方のみの計数結果により基本波の周期が決まり、第5図
の例ではAカウンタ16とBカウンタ17との双方の計数結
果の加算値により基本波の周期が決まる。これは、既に
説明したとおりである。
そして、次のステップT2では、CPU100がステップT1にて
得た周期の値から音階テーブル(第1図のCPU100内にテ
ーブルとして記録されている。)をサーチし、当該弦振
動に相当する音階情報(半音単位)を得る。あわせて、
半音以下の周波数情報を得て、後述するステップT6にお
いて周波数制御を行う際に使用すればより効果的であ
る。更にこのステップT6にて、今回操作された弦の音階
情報をバッファメモリ8の所定エリアに記録する。
次にステップT3において、出力モード切換スイッチ59の
操作によりC端子とX端子とが接続されているか否かジ
ャッジする。もしYESの判断がなされると、ステップT4
以下の動作をすることなくメインルーチンへリターンす
る。つまりピッチ抽出を行って、対応する発音制御指令
をMIDIインターフェイス10を介し外部音源モジュールへ
出力しないようにする。
従って、ギター本体からは、ジャック部58を介してアコ
ーステイックな音の電気信号のみが出力することにな
る。
もし、出力モード切換スイッチ59によりX端子とA端子
もしくはB端子とが接続されておれば、ステップT3では
NOの判断をして続いてステップT4に進む。
なお、A端子が指定されると、ジャック部58からは何ら
信号が出力しなくなり、B端子が指定されると、ジャッ
ク部58からはピッキングした弦に対応する振動を表わす
電気信号が出力することになる。その動作はこれまでの
説明から自明であろう。
さて、ステップT3でNOとなりステップT4へ進むと、前回
バッファメモリ8に書込んだ音階情報(半音単位)と上
記ステップT2にて書込んだ音階情報(半音単位)とを比
較し、一致するか否か、つまり抽出した周期が半音以内
の相違なのか否か判断する。もしNOの判断がでると、こ
の割込み処理は終了してメインフローへリターンする。
そして、ステップT4にてYESの判断がなされると次にス
テップT5へゆき、音色選択モードスイッチ70の操作状態
を検知する。即ち、オン操作されて入力する電圧信号が
ロウレベル(グランドレベル)であれば、通常演奏モー
ドであるとして次にステップT6へゆく。
ステップT6では、発音・周波数制御指令をMIDIインター
フェイス10を介して、外部音源モジュール200へ転送
し、対応する音高の楽音の発生制御をする。この場合、
発音開始時にあっては、半音単位の周波数情報によって
発音を開始し、しかる後は半音以下の周波数情報も加味
して楽音の音高を決定するようにしてもよい。あるい
は、最初から、半音以下の周波数情報を反映して、楽音
の音高制御をするようにしてもよい。
このようにして、発音開始後にあって、この割込み処理
の際、ステップT6において周波数変更指令をMIDIインタ
ーフェイス10を介して、外部音源モジュール200に送出
し、弦振動の周波数変化にあわせた音高変更制御をす
る。弦振動が減衰してくると、消音制御もこのステップ
T6で行う。従って、メインルーチンにて、各弦の振動周
期に対応する計数値がCPU100にて検出されている状態
で、このインターラプト処理T1〜T6を実行することによ
り、当該ピッチの楽音の発生制御が外部音源モジュール
200に対し行われる。
さて、この場合においても、もし、出力モード切換スイ
ッチ59がB端子とX端子を接続しているのであれば、汎
用型ピックアップ51〜53の出力を、切換スイッチ54にて
選択して、コンデンサ55、可変抵抗器56からなるフィル
タにてフィルタリングし、可変抵抗器57にて抵抗分割す
ることにより音量制御した結果得られる電気信号をジャ
ック部58を介して外部へ出力する。
従って外部の音響装置からは、上述した外部音源モジュ
ール200から発生する楽音と、アコースティック音を電
気的に処理して得られる音とを増幅して適宜合成するな
どして音響出力することが可能となる。
さて、以上は通常の演奏モードにおける動作であった
が、演奏者のスイッチ切換操作によって音色モードスイ
ッチ59がオフ動作状態でCPU100に与えられるレベルがハ
イレベル(Vccレベル)であれば、CPU100にあっては、
音色などのパラメータの設定モードにあることが検知さ
れステップT5からステップT7に進む。
ステップT7では、操作されたフレット位置を今回抽出し
た音階情報と、操作弦の番号とから検索し、フレット番
号を確定する。続くステップT8において、上記弦の番号
とフレット番号とから、対応する音色パラメータを得
て、MIDIインターフェイス10を介して外部音源モジュー
ル200へ転送する。
その結果外部音源モジュール200では転送されてきたパ
ラメータに従って発生する楽音の波形やエンベロープ等
種々制御して所望の音色の楽音を発生するように、内部
の回路の動作状態を設定する。
従って、上述した通常状態のモードにあって発生する楽
音の種類は、このステップT8にて設定したものとなる。
そして、ステップT8の動作終了後、メインルーチンへリ
ターンする。
このように本実施例にあってはギター本体に音色スイッ
チを設けなくとも、モード切換で、弦及びフレットの選
択操作で多数の音色の切換ができる。
以上説明したとおり、本実施例にあっては、出力モード
切換スイッチ59の切換操作によって、ジャック部58から
アコースティックな音の信号のみを発生出力したり、又
はMIDIインターフェイス10を介してピッチ抽出に基づき
得た指示コードのみを外部へ出力したり、更にはその双
方を出力したりすることを電子ギター本体のスイッチ操
作で指定でき、演奏中でも簡単にそのような切換が可能
となる。
なお、上記実施例においては、本件発明をボディに6つ
の弦が設けられた電子ギターに適用したが、その他のタ
イプの電子弦楽器にも適用可能である。
また、上記実施例においては、ゼロクロスコンパレータ
14によるゼロクロス点の検知に基づく周期データによっ
てピッチ抽出を行なっているが、それ以外の方式によっ
て、例えば最大ピーク値間などを検出することによって
ピッチ抽出をしてもよい。
[考案の効果] 以上詳述した如く本考案の電子弦楽器によれば、電子弦
楽器本体に、第1の弦振動検出手段(汎用型ピックアッ
プ手段)が出力する電気信号と、第2の弦振動検出手段
が出力する電気信号の振動周期(ピッチ)を検出して得
られる指示コードとを選択的に外部に出力するようにし
た選択出力制御手段を設けたので、演奏中でもどのよう
な演奏音を出力するのか演奏者の希望するところに従っ
て簡単に切換可能となる。
従って、演奏者にとって操作性がよく使い易い電子弦楽
器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の一実施例を示し、第1図は、同実施例
の回路構成を示す図、第2は、第1図のゼロクロスコン
パレータの詳細回路図、第3図は、ピーク位置及びエン
ベロープ検出回路の詳細回路図、第4図及び第5図は、
同実施例の動作のタイミングチャートを示す図、第6図
は、同実施例の動作を示すフローチャートを示す図であ
る。 1〜6……ピッチ抽出回路、7……A/Dコンバータ、11
……各弦独立型ピックアップ、14……ゼロクロスコンパ
レータ、15……1/2分周器、16……Aカウンタ、17……
Bカウンタ、19……ピーク位置及びエンベロープ検出回
路、51〜53……汎用型ピックアップ、54……切換スイッ
チ、58……ジャック部、59……出力モード切換スイッ
チ、70……音色選択モードスイッチ、100……CPU、200
……外部音源モジュール。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体上に張設された弦と、 前記本体上に設けられ、前記弦の振動を検出して電気信
    号に変換して出力する第1の弦振動検出手段と、 前記本体上の前記第1の弦振動検出手段とは異なる位置
    に設けられ、該弦の振動を検出して電気信号に変換して
    出力する第2の弦振動検出手段と、 第2の弦振動検出手段が出力する電気信号の振動周期を
    検出する周期検出手段と、 前記周期検出手段が検出した振動周期に対応する音高の
    楽音信号を発生させるよう指示する指示コードを出力す
    る楽音発生指示手段と、 前記第1の弦振動検出手段が出力する電気信号と楽音発
    生指示手段が出力する指示コードとを選択的に出力する
    選択出力制御手段と を有することを特徴とする電子弦楽器。
  2. 【請求項2】前記弦は、本体上に複数張設され、 前記第2の弦振動検出手段は、前記複数の弦の振動を独
    立して検出し、各弦の振動に対応する電気信号を独立し
    て出力する ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    電子弦楽器。
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