JPH0715337B2 - 給湯器の温度制御装置 - Google Patents

給湯器の温度制御装置

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JPH0715337B2
JPH0715337B2 JP1044378A JP4437889A JPH0715337B2 JP H0715337 B2 JPH0715337 B2 JP H0715337B2 JP 1044378 A JP1044378 A JP 1044378A JP 4437889 A JP4437889 A JP 4437889A JP H0715337 B2 JPH0715337 B2 JP H0715337B2
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    • F24H1/00—Water heaters, e.g. boilers, continuous-flow heaters or water-storage heaters
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  • Control Of Temperature (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱交換器を通過する水の水量を検出するため
の水量センサを設けない給湯器の温度制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
給湯器の構造を簡単にして製造工程を簡略化するととも
に、製造コストを低減するために、出湯温度サーミスタ
のみによってフィードバック制御する給湯器の温度制御
装置では、熱交換器への入水温度を検知する入水温度サ
ーミスタと、熱交換器を通過する水の水量を検出するた
めの水量センサとが設けられていないため、出湯温度の
変化を検出するなどして出湯温度特性の向上を図るため
の機能を有するものが用いられている。
こうしたフィードバック制御の温度制御装置では、給湯
開始時に、大水量を前提として加熱量を決定すると、給
湯水量が少ない場合に過剰加熱によって出湯温度が高く
なり過ぎる場合が生じるおそれがある。また、再給湯の
場合には、熱交換器内の水が余熱によって加熱されてい
るため、重ねて加熱されると、過剰加熱になり、同様に
出湯温度が高くなり過ぎる場合が生じる。
このため、危険を避けるために、給湯初期には、給湯水
量が少ないこと、あるいは、後沸きによって熱交換器内
の水が加熱されていることを前提にして、加熱初期の加
熱量は、少なく設定されており、その後、フィードバッ
ク制御系の時定数による一定の時間遅れを伴って、出湯
温度センサによる検知温度に応じて、加熱量が徐々に変
更される。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、フィードバック制御の温度制御を行う従来
の給湯器では、加熱量を制御するための基礎となる検知
情報が、出湯温度センサのみによって与えられ、熱交換
器を通過する水の水量に関する情報がないため、フィー
ドバック制御系の時定数が大きめに設定してある。この
ため水量変化に伴って出湯温度が変化した場合に、どう
しても応答遅れが大きくなり、特に、給湯初期には、給
湯水量が少ないことを前提にした少なく設定された加熱
量が与えられるため、給湯が開始されてから加熱量が適
切に制御されるまでに時間が掛かり、給湯初期に適切な
加熱量が与えられない。また、一定の時間遅れを伴って
フィードバック制御されるため、再給湯において後沸き
がある場合に、余熱によって加熱された温度に基づいて
加熱量が制御されると、加熱量が不足してしまい、適切
な加熱量が与えられるまでにさらに遅れが生じる。
この結果、水量センサを備えない給湯器では、給湯開始
時の応答遅れが大きく、特に、再給湯時には、さらに応
答遅れが大きくなり、出湯温度の立ち上がりが遅いとい
う問題がある。
本発明は、水量センサを備えない給湯器において、再給
湯の場合の出湯温度の立ち上がり特性がよく、特に給湯
量が多い場合に立ち上がり特性の優れた給湯器の温度制
御装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1に記載の本発明の給湯器の温度制御装置は、熱
交換器への通水を検知する通水検知手段と、 該通水検知手段による通水の検知に応じて前記熱交換器
を加熱する加熱手段と、 前記熱交換器へ流入する水の入水温度を推定する入水温
度推定手段と、 前記熱交換器の流出部に設けられた温度センサと、 前記通水検知手段により通水停止が検知されてから通水
検知されるまでの時間を計時する通水停止時間計時手段
と、 該通水停止時間計時手段により計時された通水停止時間
が給湯終了後まもない再給湯を示す所定の短時間より長
く、再給湯を示さない所定の長時間より短い場合に前記
通水検知手段により通水が検知されてからの通過時間を
計時する計時手段と、 前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配が所
定値を越えたことを検出する下り勾配検出手段と、 前記計時手段による計時が開始されてから該下り勾配検
知手段により前記下り勾配が所定値を越えたことが検出
されるまでの経過時間に基づいて前記熱交換器を通過す
る水量を推定する水量推定手段と、 前記加熱手段の加熱量を目標温度、前記入水温度推定手
段による推定入水温度、および前記水量推定手段による
推定水量に基づいて制御する加熱制御手段とからなる。
請求項2に記載の本発明の給湯器の温度制御装置は、熱
交換器への通水を検知する通水検知手段と、 該通水検知手段による通水の検知に応じて前記熱交換器
を加熱する加熱手段と、 前記熱交換器へ流入する水の入水温度を推定する入水温
度推定手段と、 前記熱交換器の流出部に設けられた温度センサと、 前記通水検知手段により通水停止が検知されてから通水
検知されるまでの時間を計時する通水停止時間計時手段
と、 該通水停止時間計時手段により計時された通水停止時間
が給湯終了後まもない再給湯を示す所定の短時間より短
い場合に前記通水検知手段により通水が検知されてから
微小時間を計時する第1の計時手段と、 該第1の計時手段により前記微小時間が計時されたとき
前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配を検
出する第1の下り勾配検出手段と、 該第1の下り勾配検出手段により検出された下り勾配の
値に基づいて前記熱交換器を通過する水量を推定する第
1の水量推定手段と、 前記通水停止時間計時手段により計時された前記通水停
止時間が前記所定の短時間より長く、再給湯を示さない
所定の長時間より短い場合に前記通水検知手段により通
水が検知されてからの経過時間を計時する第2の計時手
段と、 前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配が所
定値を越えたことを検出する第2の下り勾配検出手段
と、 前記第2の計時手段による計時が開始されてから該第2
の下り勾配検知手段により前記下り勾配が所定値を越え
たことが検出されるまでの経過時間に基づいて前記熱交
換器を通過する水量を推定する第2の水量推定手段と、 前記加熱手段の加熱量を目標温度、前記入水温度推定手
段による推定入水温度、および前記第1の水量推定手段
または前記第2の水量推定手段による推定水量に基づい
て制御する加熱制御手段とからなる。
請求項3に記載の給湯器の温度制御装置は、熱交換器へ
の通水を検知する通水検知手段と、 該通水検知手段による通水の検知に応じて前記熱交換器
を加熱する加熱手段と、 前記熱交換器へ流入する水の入水温度を推定する入水温
度推定手段と、 前記熱交換器の流出部に設けられた温度センサと、 前記通水検知手段により通水停止が検知されてから通水
検知されるまでの時間を計時する通水停止時間計時手段
と、 該通水停止時間計時手段により計時された通水停止時間
が給湯終了後まもない再給湯を示す所定の短時間より短
い場合に前記通水検知手段により通水が検知されてから
微小時間を計時する第1の計時手段と、 該第1の計時手段により前記微小時間が計時されたとき
前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配を検
出する第1の下り勾配検出手段と、 該第1の下り勾配検出手段により検出された下り勾配の
値に基づいて前記熱交換器を通過する水量を推定する第
1の水量推定手段と、 前記通水停止時間計時手段により計時された前記通水停
止時間が前記所定の短時間より長く、再給湯を示さない
所定の長時間より短い場合に前記通水検知手段により通
水が検知されてからの経過時間を計時する第2の計時手
段と、 前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配が所
定値を越えたことを検出する第2の下り勾配検出手段
と、 前記第2の計時手段による計時が開始されてから該第2
の下り勾配検知手段により前記下り勾配が所定値を越え
たことが検出されるまでの経過時間に基づいて前記熱交
換器を通過する水量を推定する第2の水量推定手段と、 前記通水検知手段により通水検知されてから前記熱交換
器により加熱された水の所定単位時間毎の温度上昇を前
記温度センサの検知温度に基づいて連続して積算する温
度上昇積算手段と、 前記通水停止時間計時手段により計時された前記通水停
止時間が前記所定の長時間より長い場合に前記温度上昇
積算手段により求められた前記温度上昇の積算値が前記
加熱手段の加熱開始後の一定時間に前記熱交換器に与え
られた所定の熱量に相当する所定積算値に達するまでの
経過時間を計時する第3の計時手段と、 該第3の計時手段に計時された前記経過時間に基づいて
前記熱交換器を通過する水量を推定する第3の水量推定
手段と、 前記加熱手段の加熱量を目標温度、前記入水温度推定手
段による推定入水温度、および前記第1の水量推定手
段、前記第2の水量推定手段または第3の水量推定手段
による推定水量に基づいて制御する加熱制御手段とから
なる。
〔作用〕
一般に、給湯が開始されたとき、それが再給湯である場
合には、その再給湯が、前回の給湯の終了後からある程
度時間が経過している場合には、熱交換器の温度は、温
度分布の均一化が進んでおり、また、内部ほど水の温度
が高いため、通水検知後の決まった時間に必ず下り勾配
として現れるとは限らない。しかし、余熱により湯水の
温度が給水温度より高くなっているため、熱交換器内の
最も温度が高い部分が通過し終わると下り勾配は必ず現
れるが、下り勾配が現れる時間は、水量に応じて異な
り、時間が短い場合は、水量が多いことの現れであり、
時間が長いことは水量の少ないことの現れである。
請求項1の発明は、上記の考察に基づいて、再給湯にお
ける水量を推定するもので、水量推定手段では、前回の
給湯終了後からある程度時間が経過していて、温度セン
サの検知温度の時間に対する変化としての下り勾配に大
きな差が生じない場合に対応したもので、このような場
合には、加熱手段による加熱の結果が現れる前に下り勾
配が必ず現れるため、通水検知から下り勾配が所定値を
越えるまでの時間に基づいて水量を推定する。ここで、
所定値は、下り勾配であることが検出される程度の緩や
かなものでよい。
請求項2の発明は、再給湯が行われた場合、その再給湯
が前回の給湯の終了後からまもなく、それほど時間が経
過していない場合についても、水量を推定するようにし
たもので、このような場合には、給湯開始前の給湯停止
時において、熱交換器内の湯水の温度分布は入口から出
口に向かって温度が次第に上昇する分布となっており、
こうした温度分布の状態において再給湯が開始される
と、熱交換器の出口の温度センサの検知温度は、その温
度分布に起因して、熱交換器の湯水の通過に応じて次第
に下降する。この場合、熱交換器から流出する湯水の温
度の下降変化状態は、熱交換器を通過する水量に応じて
変化し、水量が多い場合には、下降の程度すなわち下り
勾配が大きく、水量が少ない場合には、下り勾配が小さ
い。(第9図を参照) すなわち、第1の水量推定手段では、前回の給湯終了か
らまもない時期に再給湯が行われた場合に、通水検知手
段による通水の検知から加熱による温度上昇がまだ現れ
る前の微小時間後に、熱交換器の流出部に設けられた温
度センサによる検知温度の時間に対する勾配の値を検出
し、その下り勾配の値に基づいて熱交換器を通過する水
量を推定する。
第2の水量推定手段は、上記の請求項1記載の発明の主
要部に相当するものであり、前回の給湯終了後からある
程度時間が経過していて、温度センサの検知温度の時間
に対する変化としての下り勾配に大きな差が生じない場
合に対応したもので、このような場合でも、加熱手段に
よる加熱の結果が現れる前に下り勾配が現れるため、通
水検知から下り勾配が所定値を越えるまでの時間に基づ
いて水量を推定する。ここで、所定値は、下り勾配であ
ることが検出される程度の緩やかなものでよい。
このように、給湯停止時間が、再給湯を示す場合には、
上記のとおり、それぞれ水量が推定される。
これらの再給湯における下り勾配は、上述のとおり加熱
手段による加熱の結果が現れる前に必ず現れるため、再
給湯の場合には、速やかに水量を推定することができ
る。
請求項3の発明は、さらに、再給湯でない場合の水量を
推定するための第3の水量推定手段をさらに設けたもの
で、給湯停止時間が、再給湯でないことを示す長時間よ
り長い場合には、以下のとおり、水量が推定される。
給湯器では、加熱結果のすべてが出湯温度として現れる
までには時間遅れがあり、再給湯でない場合について、
給湯を開始してから一定時間の間に熱交換器に与えられ
た所定の熱量だけを考えた場合には、その熱量のすべて
が出湯温度の変化として現れるまでの時間は、出湯温度
そのものとは関係なく、熱交換器内で加熱された湯水が
熱交換器の流出部に設けられた温度センサに到達するま
での時間に応じたものである。
すなわち、水量が多い場合には、与えられた熱量の結果
が温度センサに伝達される速度が速くなるため熱量のす
べてが出湯温度の変化として現れるまでの時間は短くな
り、水量が少ない場合には、与えられた熱量の結果が温
度センサに伝達される速度が遅くなるためその時間が長
くなる。
第3の水量推定手段は、こうした考察に基づいて、再給
湯でない初期給湯の場合について水量を推定するように
したものである。
第3の水量推定手段による水量の推定を行うためには、
通水が検知されると、加熱手段による加熱が始まるとと
もに、熱交換器の流出部に設けられた温度センサの検知
温度に基づいて、所定単位時間毎の温度上昇が積算さ
れ、また、第3の計時手段によって時間が計時される。
温度上昇の積算値が、加熱手段によって一定時間に与え
られた所定の熱量に相当する所定積算値に達すると、計
時が終了してそのときまでの経過時間から熱交換器を通
過する水の水量が推定される。
このように、第3の水量推定手段では、再給湯でない場
合に、加熱手段による加熱結果の一部のみが現れた時期
に速やかに水量を推定することができる。
従って、請求項3の発明では、再給湯の場合には、前回
の給湯の終了後の停止時間に応じて生じることによると
の考察に基づいて、第1、あるいは第2の水量推定手段
によって、上記のとおり、再給湯における水量を速やか
に推定し、再給湯でない場合には、第3の水量推定手段
によって水量を推定でき、給湯開始からまもない給湯初
期の時期にそれぞれ水量を推定することができる。
水量がそれぞれの推定手段によって推定されると、加熱
制御手段は、目標温度、入水温度、推定水量に基づいて
加熱手段の加熱量を決定するため、水量に応じた適切な
加熱量を決定できる。従って、水量が多い場合でも、加
熱量不足が生じにくく、出湯温度の立ち上がりが速くな
る。
〔発明の効果〕
本発明では、入水温度の検出を熱交換器の上流に水温セ
ンサを設けることなく、入水温度推定手段により推定し
ているため、水温センサが不要にでき、部品数の低減、
配線の単純化が可能になる。
本発明の請求項1の発明では、再給湯か否かを、給湯停
止時間に応じて判別して、また、再給湯の場合について
も、給湯停止時間が長い場合に、必ず現れる下り勾配が
現れるまでの時間に基づいて、異なる水量の推定が行わ
れるため、給湯状態に対応した最も早い時期に水量推定
を行うことができ、速やかに推定された水量に基づい
て、加熱量を決定することができる。
特に、再給湯における下り勾配は、加熱開始に伴う温度
上昇より速く現れるため、再給湯の場合には、再給湯で
ない初期給湯の場合と比べて、より早い時期に水量の推
定を行うことができる。
従って、水量センサを設けていないにも拘らず、加熱開
始の早い時期に、水量に応じて加熱量を制御できるた
め、出湯温度の立ち上がりを速くすることができる。
請求項2の発明では、再給湯の場合の熱交換器内の温度
分布の差が、給湯停止時間に応じて異なることに基づい
て、下り勾配が早く現れる場合には、その下り勾配に基
づいて水量を推定し、下り勾配が現れる時間が遅い場合
には、その現れた時間に応じて水量を推定するため、前
回の給湯から再給湯が行われるまでの時間に応じて、そ
れぞれの状態における最も速い時期に水量を推定して加
熱量を決定できる。
特に、再給湯における下り勾配は、加熱開始に伴う温度
上昇より速く現れるため、再給湯の場合には、再給湯で
ない初期給湯の場合と比べて、より早い時期に水量の推
定を行うことができる。
従って、水温センサを設けていないにも拘らず、加熱開
始の早い時期に、水量に応じて加熱量を制御できるた
め、出湯温度の立ち上がりを速くすることができる。
請求項3の発明では、再給湯でない初期給湯の場合に
も、給湯を開始してから一定時間の間に熱交換器に与え
られた所定の熱量が熱交換器の流出部の温度センサの検
知温度として現れるまでの時間に基づいて、水量を推定
できる。従って、再給湯が行われない場合についても、
加熱の結果が現れ始めた速い時期に速やかに水量が推定
でき、それに基づいて加熱量が決定できる。
この結果、請求項3の発明では、再給湯であるか初期給
湯を給湯停止時間に応じて判別して、また、再給湯の場
合についても、給湯停止時間によって異なる熱交換器内
の湯水の温度分布に対応して異なる水量の推定が行われ
るため、再給湯であるか初期給湯であるかに応じて、そ
れぞれの給湯状態に対応した最も早い時期に水それぞれ
の給湯状態に対応した最も早い時期に水量推定を行うこ
とができ、水量センサを設けないにも拘らず水量の違い
を特定でき、速やかに推定された水量に基づいて、加熱
量を決定することができる。
また、加熱量の制御においては、給湯開始の早い時期
に、水量に応じた最適の加熱量を決定することができ、
特に、水量が多い場合の出湯温度の立ち上がり特性に優
れ、また、水量に応じた出湯温度特性の優れた給湯を行
うことができる。
この結果、熱交換器の近傍の給水配管の構造を簡略化で
き、安価で、しかも従来と比較して出湯温度特性の優れ
た給湯器とすることができる。
〔実施例〕
次に本発明の給湯器の温度制御装置を図面に示す実施例
に基づいて説明する。
第2図に示すガス燃焼式給湯器1の燃焼器ケース10内に
は、複数のバーナを配してなるバーナ群11が設けられて
いる。燃焼器ケース10の下方には、バーナ群11へ燃焼用
空気を供給するための送風機12が設けられている。燃焼
器ケース10内のバーナ群11の上方には水管式の熱交換器
13が設けられ、内部を通過する水はバーナ群11による燃
焼熱により加熱される。燃焼器ケース10内のバーナ群11
の近傍には、バーナ群11を点火するスパーカ14と、バー
ナ群11の着火を検知するフレームロッド15とが備えられ
ている。また、燃焼器ケース10の上方には、燃焼排ガス
を外部へ排出するための排気口2が設けられている。
バーナ群11の下方には、燃焼ガスを供給するためのノズ
ル管16が備えられ、ノズル管16にはバーナ群11の各バー
ナにそれぞれ対応して燃料ガスを噴出する複数の燃料噴
出口16aが設けられている。
ノズル管16へ燃料ガスを導く燃料管20には、通電時に燃
料ガスを通過させる2つの電磁弁21、22、通電電流に応
じて供給圧力を制御することによって燃料ガスの供給量
を調節するガバナ比例弁23が上流側より順にそれぞれ設
けられている。
図示しない水供給源から熱交換器13へ水を導く水供給管
17には、給湯水量を調節するための電動式水量制御装置
18、熱交換器13を通過する水を検知する水流スイッチ19
が上流側から順に備えられ、また熱交換器13から流出す
る温水を図示しない給湯口へ導く給湯管17aには、熱交
換器13から流出する湯水の出湯温度Toutを検知する出湯
温サーミスタ25が備えられている。
制御装置30は、マイクロコンピュータを中心とする制御
回路を有し、水流スイッチ19の通水検知状態、通水停止
検知状態に応じて所定のシーケンスで燃焼の開始および
停止を行うとともに、第1図に示す機能構成によって、
出湯温サーミスタ25のみをセンサとして出湯水の温度制
御を行う。
ここでは、熱交換器13への入水温度サーミスタと熱交換
器13を通過する水の水量を検出するための水量センサと
が設けられていないため、制御装置30は、入水温度推定
手段である入水温度推定部31、水量推定手段である水量
推定部32、および初期水量推定部33を有し、出湯温サー
ミスタ25の検知温度Tに基づいて入水温度Tinと水量W
とをそれぞれ推定する。
入水温度推定部31は、出湯温サーミスタ25の検知温度T
に基づいて、入水温度Tinを推定し、それをメモリ31aに
記憶する。
次に入水温度Tinの推定方法を、第3図に基づいて説明
する。
水流スイッチ19の通水検知によって給湯の開始が検知さ
れたときに(ステップ1においてYES)、出湯温サーミ
スタ25の検知温度Tが変化している場合には、再給湯で
あることが考えられる。従って、検知温度Tに温度勾配
がある場合には(ステップ2においてNO)、検知温度T
に基づいた新たな入水温度Tinの推定を行わず、そのと
きメモリ31aに記憶されている記憶温度Tmemを入水温度T
inとする。
給湯の開始が検知されたときに、温度勾配が検出されな
い場合には(ステップ2においてYES)、出湯温サーミ
スタ25の検知温度Tと、すでにメモリ31aに入水温度Tin
として記憶されている記憶温度Tmemとを比較し、検知温
度Tが記憶温度Tmemより低い場合には(ステップ3にお
いてYES)、検知温度Tを新たな入水温度Tinとして推定
し(ステップ4)、推定された入水温度Tinをメモリ31a
の記憶温度Tmemとして更新する(ステップ5)。
検知温度Tが記憶温度Tmemより高い場合には(ステップ
3においてNO)、記憶温度Tmemに検知温度Tの温度情報
の一部を取り入れて新たな入水温度Tinを推定し(ステ
ップ6)、それを記憶温度Tmemとする(ステップ5)。
ステップ6の入水温度の推定では、新たな推定温度Tin
は、記憶温度Tmemの温度情報の一部と検知温度Tの温度
情報の一部とから Tin=(a×Tmem+b×T)/(a+b)によって、新
たな入水温度Tinが演算される。
ここで、a,bは、加算されて上式の分母となっているこ
とから明らかなとおり、記憶温度Tmemと検知温度Tとの
加算割合を決めるための係数であって、上述の記憶温度
Tmemに検知温度Tの温度情報の一部を取り入れるという
記載の趣旨からもわかるように、a≧bの関係で設定さ
れた正の数である。
水量推定部32は、熱交換器13を通過する水量Wp1を推定
する。
一般に、熱交換器13から流出する湯水の温度上昇ΔT
は、水が熱交換器13へ流入してから流出するまでにバー
ナ群11によって加熱された結果である。いま、単位時間
当たりに水量Wuの水が、熱交換器13を通過するために時
間t必要であったとすると、このとき、熱交換器13から
流出する湯水の温度上昇ΔTに関与した総加熱量QTは、
一般に、例えば単位時間当たりの加熱量Quと加熱時間t
(熱交換器13を通過するために必要な時間t)との積で
表すことができる。すなわち、 QT=Qu×t … で表される。
ここで、Qu×tは、加熱時間t中の単位時間当たりの加
熱量Quの積算を示すものである。
従って、総加熱量QTを、時間t1から時間tnまでの加熱時
間t中に加熱量が変化して、単位時間当たりの加熱量Qu
が一定でない場合を含めて示すと、 QT=Qn+Qn-1+Qn-2+…+Q2+Q1 =▲Σn 1▼Qt … となる。
ここで、Qn、Qn-1、Qn-2、…、Q2、Q1は、各単位時間t
n、tn-1、tn-2、…、t2、t1におけるそれぞれの加熱量
を示す。
また、バーナ群11による総加熱量QTは、熱交換器13の容
積に応じた熱交換器13内の全水量Uの温度上昇ΔTに作
用したものであると見なすことができるため、 QT=ΔT×U … となる。従って、式と式とから、 ΔT×U=▲Σn 1▼Qt =Qn+Qn-1+Qn-2+…+Q2+Q1 … この結果、時間を遡って各単位時間毎の加熱量を積算し
たとき、熱交換器13内の全水量Uに対してΔTの温度上
昇を与えた総加熱量QTに見合うだけの加熱量が得られる
までの単位時間の合計を求めれば、それを加熱時間tと
することができる。
さらに、この加熱時間tは、熱交換器13内を水が通過す
るために要した時間であり、熱交換器13内の全水量Uと
水量Wとの間には、 U=W×t … の関係があることから、 W=U/t … によって、水量Wを求めることができる。
なお、この場合、水の通過に伴う時間遅れの定数を加味
してもよい。
水量推定部32では、出湯温サーミスタ25の検知温度T
と、入水温度推定部31のメモリ31aに記憶されている入
水温度Tinとから温度上昇ΔTを求め、さらに熱交換器1
3内の全水量Uとから上式によって総加熱量QTを算出
する。
一方、後述する温調制御部34により所定単位時間Δt毎
の加熱量出力情報ΔQを、第4図に示す加熱量記憶部32
aの、エリアE1、エリアE2、…、エリアExに順次連続し
て記憶し、それを所定時間蓄積し、所定時間を経過した
情報については、新たな情報が与えられる都度、順次削
除する。
すなわち、例えば、温調制御部34による所定単位時間Δ
t毎の加熱量出力情報ΔQが、第5図に示すとおり、時
間とともに、……、ΔQn-4、ΔQn-3、ΔQn-2、ΔQn-1、
ΔQn、ΔQn+1、ΔQn+2、……、のように変化している場
合、時刻Δtnには、加熱量記憶部32aでは、第4図のA
に示すとおり、エリアE1には時刻ΔtnにおけるΔQnが、
エリアE2には時刻Δtn-1におけるΔQn-1が、エリアE3に
は時刻Δtn-2におけるΔQn-2が、エリアE4には時刻Δtn
-3におけるΔQn-3が、以下エリアExまで、時刻Δtnより
前の各加熱量出力情報ΔQがそれぞれのエリアEに対応
して記憶されている。
そして、次の時刻Δtn+1には、第4図のBに示すとお
り、時刻Δtn+1における加熱量出力情報ΔQn+1がエリア
E1に記憶され、以下、ΔQnがエリアE2に、ΔQn-1がエリ
アE3に、ΔQn-2がエリアE4に、……、以下同様にエリア
Exまで、時刻Δtnにおける各エリアEの加熱量出力情報
ΔQがそれぞれシフトされて記憶される。
その後、同様に、一番新しい加熱量出力情報ΔQが常に
エリアE1に記憶され、エリアExの記憶情報が削除される
ようにして、所定単位時間Δt毎の加熱量出力情報ΔQ
が連続して記憶蓄積される。
水量推定部32では、このように記憶された加熱量出力情
報ΔQを、新しい情報から順に積算し、上式により、
算出された総加熱量QTと等しくなったときの所定単位時
間Δtの合計を熱交換器13から流出する水の加熱時間t
として求める。
この加熱時間tに基づいて、上式より熱交換器13を通
過する水の水量Wp1を推定する。
なお、ここで推定される水量Wp1は、加熱時間tにおけ
る平均の水量Wとしての数値であり、給湯水量Wが逐次
変更されている場合には、各時刻における水量Wを表す
ことができない。
また、上記の水量推定部32は、記憶蓄積された加熱量出
力情報ΔQを新しい情報から順に積算したとき、総加熱
量QTと等しくなる場合にだけ有効な加熱時間tが求めら
れるものである。
従って、例えば、給湯初期には、加熱量出力情報QTの積
算において、加熱時間tを短くして加熱量出力情報QTを
積算して得られる総加熱量QTをどれだけ少なくしても、
熱交換器13へ与えた総加熱量QTに相当するだけの温度上
昇ΔTが現れていないため、推定される水量Wp1は、実
際の水量Wより遥かに大きい値を示す。
すなわち、熱交換器13から流出した湯水が温度上昇ΔT
を伴っている場合、バーナ群11により熱交換器13へ与え
られた総加熱量QTが熱交換器13の容積に応じた全水量U
に作用した結果が温度上昇ΔTとなっているが、給湯初
期には、熱交換器13から流出する湯水は、バーナ群11に
より加熱される前の水が多量に含まれた状態のものであ
るため、温度上昇ΔTが非常に小さいものである。これ
に対して、通水の検知に応じてバーナ群11によって熱交
換器13へ与えられた熱量は、バーナ群11の燃焼量に応じ
た特定できる量である。
このように、熱交換器13へ与えられた総加熱量QTに対し
て温度上昇ΔTが非常に小さいということから導かれる
結論は、水量Wが非常に大きいことを示すことになる。
この給湯初期における水量Wp1の推定の様子を示すと、
第6図のようになる。この第6図では、例えば、実線C
が大水量の場合を、実線Dが小水量の場合をそれぞれ示
す。
ここで、水量推定部32の推定による水量Wp1が、実際の
水量Wに代わるものとして有効な水量Wc、Wdをそれぞれ
示すのは、給湯開始後、それぞれ時間tc、時間tdを経過
したときである。このため、給湯開始から、これらの時
間tc、時間tdをそれぞれ経過するまでは、水量Wp1に基
づいた温度制御では、適切な加熱量Qを決定することが
できない。
そこで、本実施例では、給湯初期に限って上記の水量推
定部32により推定される水量Wp1に代えて、初期水量推
定部33によって熱交換器13を通過する水量Wを推定して
いる。
ここでは、給湯が開始されたときに、前回の給湯による
影響がある場合とない場合、すなわち、熱交換器13等の
余熱の影響がある場合(以下「再給湯」とする)と、影
響のない場合(以下「初期給湯」とする)とによって推
定方法を変えている。
初期給湯では、給湯開始後の出湯温度Toutは、第7図に
示すとおり、その水量Wに応じた変化で現れ、例えば、
大水量の場合には、熱交換器13で加熱された湯水が出湯
温サーミスタ25まで移動する速度が速く、出湯温サーミ
スタ25によって速く検知されるため、実線Eに示すよう
に比較的早く上昇し、小水量の場合には、熱交換器13で
加熱された湯水が出湯温サーミスタ25まで移動する速度
が遅く、出湯温サーミスタ25によって遅く検知されるた
め、実線Fに示すとおり、大水量の場合と比べて、上昇
するのが遅い。
初期水量推定部33は、熱交換器13に対して与えられた熱
量が出湯温度Toutの変化として現れるまでの時間が、こ
のように通過する水量Wに応じて異なることに基づいて
初期水量Wp2を推定するもので、加熱による所定の熱量
が検出されるまでの経過時間tmを計時部33aによって計
時して初期給湯における初期水量Wp00を推定する。
ここでは、与えられた所定の熱量を示すものとして、給
湯開始とともに検知温度Tの温度上昇ΔTを積算した積
算値P(検知温度Tについての時間に関する積分値)を
求め、この積算値Pが所定積算値P0になるまでの経過時
間tmを計時して初期水量Wp00を推定する。
この所定積算値P0は、燃焼開始とともに熱交換器13に与
えられる一定時間の熱量を示すものであり、ここでは、
実際に熱交換器13を通過する水量Wの違いをはっきりと
検出できるようにするために、燃焼開始後の比較的短時
間の加熱量に相当する値が設定されている。そのため、
経過時間tmは、第7図においては、例えば、大水量の場
合には時間teで、小水量の場合には時間tfでそれぞれ示
される。
この結果、第7図に示すとおり、それぞれの水量Wにお
いて出湯温度が安定する前の比較的早い時期に、大水量
の場合には、推定される水量Wp00が有効な値を示す時間
tcに対して早い時間teで、また、小水量の場合には、同
様の時間tdに対して早い時間tfでそれぞれの経過時間tm
の計時を終了でき、それぞれの経過時間tmに応じて、初
期水量Wp00を推定することができる。
特に、大水量の場合には、小水量において出湯温度が安
定する時間tdに比べて著しく早い時間teで、経過時間tm
の計時を終えることができ、それにより、速やかに大水
量であることを検出できる。
推定される初期水量Wp00は、第8図に示すとおり、この
計時された経過時間tmに応じて、経過時間tmが短いほど
多く、経過時間tmが長くなるにつれて少なくなるように
それぞれ推定される。
なお、第7図における時間tc、tdは、それぞれ第6図に
おける時間tc、tdと同じ時間を示すものである。
従って、参考までに説明すると、第7図においてそれぞ
れの水量において計時を終了する各時間te、tfは、第6
図における時間te、tfと、それぞれ同じ時間を示すもの
であり、ここで明らかなとおり、これらの時間te、tf
は、水量推定部32において推定される水量Wp1が、ある
一定の水量値Wxを示すまでの時間であることがわかる。
さらに、初期水量推定部33では、再給湯時における水量
Wの推定をより早く行うために、加熱開始に伴う温度上
昇が現れる前の検知温度Tの下り勾配Gによって初期給
湯における水量Wを推定する。
ここでは、給湯が停止されてから再給湯が行われるまで
の時間が短い場合と、長い場合とに応じて、それぞれ異
なった推定方法を用いている。
給湯停止時間が短い場合には、熱交換器13内の湯水の温
度は、給湯終了時の温度とほぼ同じであるため、このと
きは、第9図に示すとおり、給湯停止時において熱交換
器13内の入口から出口に向かって上昇する温度分布が、
熱交換器13内を通過する湯水の流れによって出湯温サー
ミスタ25に順次検知されるものであるから、出湯温度To
utは、時間とともに低下し、そのときの下り勾配Gは、
水量Wに応じて異なり、下り勾配が大きいほど水量Wが
多く、下り勾配Gが小さいほど水量Wが少ない。
従って、ここでは、給湯検知後の微小初期時間t0を経過
したときの検知温度Tの下り勾配Gに応じて水量Wを推
定し、再給湯時間の初期水量Wp02としている。
温度の下り勾配Gは、第9図に示すとおり、水量Wに応
じて変化が異なって現れる。
ここでは、下り勾配Gが大きいほど水量Wが多く、下り
勾配Gが小さいほど水量Wが少ないように、それぞれ初
期水量Wp0を推定する。
また、給湯を停止してからの経過時間が長い場合には、
熱交換器13の内部ほど湯水の温度が高く、出湯温度サー
ミスタ25で検知される検知温度Tは、第10図に示すとお
り、給湯開始時に一旦上昇してから下降する。このた
め、微小初期時間t0後の下り勾配Gが、例えば小水量の
場合には得られないため、上記のように、初期水量Wp02
を推定することができない場合がある。
しかし、こうした場合でも、熱交換器13等の余熱によっ
て加熱された水が流出することから、下り勾配Gは必ず
現れる。
そこで、給湯停止時間が長くなった場合には、給湯開始
後に、所定の下り勾配Gが現れるまでの時間trを計時
し、この計時時間trに基づいて水量Wを推定し、初期水
量Wp01とする。
温調制御部34は、コントローラ40によって設定された目
標温度Tset、出湯温サーミスタ25によって検知された出
湯温度Tout、入水温度推定部31で推定された入水温度Ti
n、初期水量推定部33によってそれぞれ推定される初期
水量Wp00、Wp02、Wp01あるいは水量推定部32によって推
定される水量Wp1から加熱量Qを決定する。
ここでは、給湯開始直後は、水量スイッチ19の作動開始
水量Wsを熱交換器13を通過する水量Wとし、推定された
入水温度Tin、コントローラ40の目標温度Tsetに基づい
て加熱量Qを決定する。
その後、初期水量推定部33によってそれぞれ推定される
初期水量Wp00、Wp02、Wp01を水量Wとして加熱量Qを決
定し、これらの初期水量Wp00、Wp02、Wp01に基づいて決
定される時間tpが経過すると、水量推定部32によって推
定される水量Wp1を水量Wとして、加熱量Qを決定す
る。
この初期時間tpは、水量推定部32によって推定される水
量p1が、実際の水量Wに代わるものとして有効な値を示
すまでの時間で、第6図に示したように各水量Wに応じ
て異なり、例えば、大水量の場合には、時間tcで、小水
量の場合には、時間tdで示される時間であり、第7図に
示したように、各水量に応じて出湯温度が安定するまで
の時間でもある。
出湯温サーミスタ25の検知温度Tが一定温度に上昇する
と、検知温度Tに基づいてフィードバック制御を行う。
このフィードバック制御においては、前述の水量推定部
32によって推定された水量Wp1に基づいてフィードバッ
ク制御系の時定数をその都度設定することによって、安
定した温度制御を行い、ハンチング等が起こらないよう
にしている。従って、水量変化に伴ってフィードバック
制御系の時定数が変化した場合でも、安定した温度制御
ができる。
なお、温調制御部34の加熱量Qは、加熱量出力情報ΔQ
として、所定単位時間Δt毎に前述の加熱量記憶部32a
へ順次記憶される。
駆動部35は、温調制御部34の加熱量Qに基づいて、送風
機12およびガバナ比例弁23を駆動制御する。ここでは、
温調制御部34による加熱量Qに基づいて電圧を送風機12
に印加して駆動し、検出される送風機12の回転数に基づ
いてガバナ比例弁23への電流値を通電制御する。
さらに、制御装置30では、給水量が加熱能力を越えない
ようにするために、出湯温サーミスタ25の検知温度Tに
基づいて電動式水量制御装置18の開度を調節して、通過
水量を制限する。
なお、使用者によって目標温度Tsetを任意に設定するこ
とができるコントローラ40は、給湯器の仕様に応じて設
置され、コントローラ40が設けられた場合には、使用者
の操作に応じて目標温度Tsetが設定され、コントローラ
40が設置されない場合には、一定の温度(例えば60℃)
が目標温度Tsetとされる。
次に、以上の構成からなる本実施例のガス燃焼式給湯器
1における温度制御について、水量Wの推定を中心にし
て、第11図を参考に説明する。
使用者が給湯管17aの下流に設けられた図示しない給湯
栓を開くと、水供給管17内を水が通過して熱交換器13内
へ流入する。
水流スイッチ19によって給湯が検知されると(ステップ
11においてYES9、所定のシーケンスで点火制御が行われ
て燃焼が開始される。このとき、出湯温度Toutが変化し
ない場合に限って、出湯温サーミスタ25の検知温度Tに
応じて入水温度Tinが新たに推定され、メモリ31aの記憶
温度Tmemが更新される。
また、このとき、例えば、給湯停止時間によって再給湯
であるか否かが判別され、再給湯の場合には(ステップ
12においてYES)、給湯停止時間が、給湯終了後まもな
い再給湯を示す所定の短時間より長いか否かが判別され
る(ステップ13)。
給湯停止時間が、所定の短時間より長い場合には(ステ
ップ13においてYES)、所定の下り勾配Gが現れるまで
の時間trの計時が開始され(ステップ14)、所定の下り
勾配Gが現れると(ステップ15においてYES)、時間tr
の計時が終了し(ステップ16)、給湯終了後、ある程度
時間が経過してはいるが、まだ熱交換器13等に余熱があ
る場合の再給湯の場合として、計時された時間trに基づ
いて初期水量Wp01が推定される(ステップ17)。
給湯停止時間が、所定の短時間より短い場合には(ステ
ップ13においてNO)、微小初期時間t0の計時が開始され
る(ステップ18)。
微小初期時間t0が経過すると(ステップ19においてYE
S)、給湯終了後のまもない時期の再給湯の場合とし
て、そのときの下り勾配Gに基づいて初期水量Wp02が推
定される(ステップ20)。
給湯停止時間が、所定の長時間より長くて、再給湯でな
い場合には(ステップ12においてNO)、給湯開始後の経
過時間tmの計時が開始され(ステップ21)、出湯温サー
ミスタ25の検知温度Tの所定単位時間Δt毎の温度上昇
ΔTが積算されて、積算値Pが算出される(ステップ2
2)。
積算値Pが所定積算値P0以上になると(ステップ23にお
いてYES)、計時部33aによる経過時間tmの計時が終了し
(ステップ24)、計時された経過時間tmに基づいて初期
水量Wp00が推定される(ステップ25)。
初期水量Wp02、Wp01、Wp00が推定されると、各初期水量
Wp02、Wp01、Wp00に基づいて、水量推定部32により推定
される水量WP1による温調制御へ移行する時期を決める
ための初期時間tpが設定される(ステップ26)。
初期時間tpが経過すると(ステップ27)、水量推定部32
により推定された水量Wp1による制御が開始され(ステ
ップ28)、以後、水量Wp1により加熱量Qが決定され
る。
ここで推定された水量Wp1は、フィードバック制御にお
ける時定数として利用されるため、例えば流量変化によ
って出湯温度が変化した場合に、その流量変化に応じた
時定数によって加熱量Qを補正することができるため、
加熱量の補正に伴うハンチング等が発生しにくい。
給湯栓を閉めて給湯を停止すると(ステップ23において
YES)、燃焼が停止する。
以上のとおり、本実施例によれば、給湯初期に、速やか
に水量が推定されるため、適切な加熱量が決定される。
特に、再給湯の場合には、通常の給湯開始の場合より早
い時期に水量が推定され、また、特に水量が多い程、推
定された水量に基づいて早く温調制御が開始される。従
って、出湯温度の立ち上がりが、従来の場合と比較して
向上する。
また、本実施例では、センサとしては出湯温サーミスタ
が設けられるだけであり、熱交換器の流入部にセンサが
設けられていないため、給湯器の構造が簡単になり、製
造工程が簡略化できるとともに、単なるフィードバック
制御の給湯器と同等の構造でありながら、非常に安定し
たフィードフォワード制御に近い出湯温度特性が得られ
る。
上記の実施例では、入水温度を検出する手段として、入
水温度推定部を設けて入水温度センサを設けないものも
のを示したが、入水温度をセンサによって直接検知する
ものでもよい。
以上の実施例では、ガスを燃料とするガス給湯器を示し
たが、石油等の他の燃料による給湯器でもよい。また、
加熱源は、バーナに限定されず、電気加熱等の加熱手段
によるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のガス燃焼式給湯器の制御装置におけ
る機能的構成を示す機能ブロック図、第2図は本実施例
のガス燃焼式給湯器の概略を示す概略構成図、第3図は
本実施例の制御装置における入水温度の推定過程を説明
するための流れ図、第4図は本実施例の加熱量記憶部の
記憶エリアを示すエリアマップ、第5図は本実施例の制
御装置における加熱量出力情報の変化を示すタイムチャ
ート、第6図は本実施例の水量推定部による推定水量Wp
1の変化を示すタイムチャート、第7図は本実施例にお
ける出湯温度の変化を水量について示したタイムチャー
ト、第8図は本実施例の初期水量推定部における計時部
による経過時間tmと推定される初期水量Wp00との関係を
示す特性図、第9図は給湯停止時間が短い場合の再給湯
時における出湯温度の変化を水量毎に示したタイムチャ
ート、第10図は給湯停止時間が長い場合の再給湯時にお
ける出湯温度の変化を水量に対応して示したタイムチャ
ート、第11図は本実施例における水量の推定過程を示す
流れ図である。 図中、11…バーナ群(加熱手段)、13…熱交換器、19…
水流スイッチ(通水検知手段)、25…出湯温サーミスタ
(温度センサ)、31…入水温度推定部(入水温度検出手
段)、33…初期水量推定部(第1の下り勾配検出手段、
第1の水量推定手段、第2の下り勾配検出手段、第2の
水量推定手段、温度上昇積算手段、第3の水量推定手
段)、33a…計時部(通水停止時間計時手段、第1の計
時手段、第2の計時手段、第3の計時手段)、34…温調
制御部(加熱制御手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器への通水を検知する通水検知手段
    と、 該通水検知手段による通水の検知に応じて前記熱交換器
    を加熱する加熱手段と、 前記熱交換器へ流入する水の入水温度を推定する入水温
    度推定手段と、 前記熱交換器の流出部に設けられた温度センサと、 前記通水検知手段により通水停止が検知されてから通水
    検知されるまでの時間を計時する通水停止時間計時手段
    と、 該通水停止時間計時手段により計時された前記通水停止
    時間が給湯終了後まもない再給湯を示す所定の短時間よ
    り長く、再給湯を示さない所定の長時間より短い場合に
    前記通水検知手段により通水が検知されてからの通過時
    間を計時する計時手段と、 前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配が所
    定値を越えたことを検出する下り勾配検出手段と、 前記計時手段による計時が開始されてから該下り勾配検
    知手段により前記下り勾配が所定値を越えたことが検出
    されるまでの経過時間に基づいて前記熱交換器を通過す
    る水量を推定する水量推定手段と、 前記加熱手段の加熱量を目標温度、前記入水温度推定手
    段による推定入水温度、および前記水量推定手段による
    推定水量に基づいて制御する加熱制御手段とからなる給
    湯器の温度制御装置。
  2. 【請求項2】熱交換器への通水を検知する通水検知手段
    と、 該通水検知手段による通水の検知に応じて前記熱交換器
    を加熱する加熱手段と、 前記熱交換器へ流入する水の入水温度を推定する入水温
    度推定手段と、 前記熱交換器の流出部に設けられた温度センサと、 前記通水検知手段により通水停止が検知されてから通水
    検知されるまでの時間を計時する通水停止時間計時手段
    と、 該通水停止時間計時手段により計時された通水停止時間
    が給湯終了後まもない再給湯を示す所定の短時間より短
    い場合に前記通水検知手段により通水が検知されてから
    微小時間を計時する第1の計時手段と、 該第1の計時手段により前記微小時間が計時されたとき
    前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配を検
    出する第1の下り勾配検出手段と、 該第1の下り勾配検出手段により検出された下り勾配の
    値に基づいて前記熱交換器を通過する水量を推定する第
    1の水量推定手段と、 前記通水停止時間計時手段により計時された前記通水停
    止時間が前記所定の短時間より長く、再給湯を示さない
    所定の長時間より短い場合に前記通水検知手段により通
    水が検知されてからの経過時間を計時する第2の計時手
    段と、 前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配が所
    定値を越えたことを検出する第2の下り勾配検出手段
    と、 前記第2の計時手段による計時が開始されてから該第2
    の下り勾配検知手段により前記下り勾配が所定値を越え
    たことが検出されるまでの経過時間に基づいて前記熱交
    換器を通過する水量を推定する第2の水量推定手段と、 前記加熱手段の加熱量を目標温度、前記入水温度推定手
    段による推定入水温度、および前記第1の水量推定手段
    または前記第2の水量推定手段による推定水量に基づい
    て制御する加熱制御手段とからなる給湯器の温度制御装
    置。
  3. 【請求項3】熱交換器への通水を検知する通水検知手段
    と、 該通水検知手段による通水の検知に応じて前記熱交換器
    を加熱する加熱手段と、 前記熱交換器へ流入する水の入水温度を推定する入水温
    度推定手段と、 前記熱交換器の流出部に設けられた温度センサと、 前記通水検知手段により通水停止が検知されてから通水
    検知されるまでの時間を計時する通水停止時間計時手段
    と、 該通水停止時間計時手段により計時された通水停止時間
    が給湯終了後まもない再給湯を示す所定の短時間より短
    い場合に前記通水検知手段により通水が検知されてから
    微小時間を計時する第1の計時手段と、 該第1の計時手段により前記微小時間が計時されたとき
    前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配を検
    出する第1の下り勾配検出手段と、 該第1の下り勾配検出手段により検出された下り勾配の
    値に基づいて前記熱交換器を通過する水量を推定する第
    1の水量推定手段と、 前記通水停止時間計時手段により計時された前記通水停
    止時間が前記所定の短時間より長く、再給湯を示さない
    所定の長時間より短い場合に前記通水検知手段により通
    水が検知されてからの経過時間を計時する第2の計時手
    段と、 前記温度センサの検知温度の時間に対する下り勾配が所
    定値を越えたことを検出する第2の下り勾配検出手段
    と、 前記第2の計時手段による計時が開始されてから該第2
    の下り勾配検知手段により前記下り勾配が所定値を越え
    たことが検出されるまでの経過時間に基づいて前記熱交
    換器を通過する水量を推定する第2の水量推定手段と、 前記通水検知手段により通水検知されてから前記熱交換
    器により加熱された水の所定単位時間毎の温度上昇を前
    記温度センサの検知温度に基づいて連続して積算する温
    度上昇積算手段と、 前記通水停止時間計時手段により計時された前記通水停
    止時間が前記所定の長時間より長い場合に前記温度上昇
    積算手段により求められた前記温度上昇の積算値が前記
    加熱手段の加熱開始後の一定時間に前記熱交換器に与え
    られた所定の熱量に相当する所定積算値に達するまでの
    経過時間を計時する第3の計時手段と、 該第3の計時手段に計時された前記経過時間に基づいて
    前記熱交換器を通過する水量を推定する第3の水量推定
    手段と、 前記加熱手段の加熱量を目標温度、前記入水温度推定手
    段による推定入水温度、および前記第1の水量推定手
    段、前記第2の水量推定手段または第3の水量推定手段
    による推定水量に基づいて制御する加熱制御手段とから
    なる給湯器の温度制御装置。
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