JPH07155106A - チョコレート製品 - Google Patents
チョコレート製品Info
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- JPH07155106A JPH07155106A JP5341511A JP34151193A JPH07155106A JP H07155106 A JPH07155106 A JP H07155106A JP 5341511 A JP5341511 A JP 5341511A JP 34151193 A JP34151193 A JP 34151193A JP H07155106 A JPH07155106 A JP H07155106A
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Abstract
け感を持つチョコレート製品、あるいはこれらの特性と
マイルドさとを合わせ持ち、今までにない良好な、変わ
った食感、口当たりを享受できるチョコレート製品を提
供する。 【構成】 対称型トリグリセリド(1,3位に飽和脂肪
酸残基、2位に不飽和脂肪酸残基)の含有量が70重量
%以上で、そのうちの1,3−ジパルミトイル−2−オ
レオイルグリセリン(POP)の含有量が30重量%以
上、そして非対称型トリグリセリド(1,2位に飽和脂
肪酸残基、3位に不飽和脂肪酸残基)の含有量が4重量
%以下のハードバターと、カカオ脂とを組み合わせた油
脂成分及び糖成分とからなるチョコレート製品。上記の
ようなハードバターと糖成分からなるハードバター相
と、カカオ脂と糖成分とからなるカカオ脂相とが互いに
分離された状態で一体とされてなるチョコレート製品。
Description
組成のハードバターを使用することによってスナップ
性、口どけ感などの食感を更に向上させたチョコレート
製品に関する。
チョコレートを主とした製菓、製パン等の食品分野及び
医薬、化粧品分野に広く使用されている。この種のハー
ドバターは、1,3−ジパルミトイル−2−オレオイル
グリセリン(略称POP)、1−パルミトイル−2−オ
レオイル−3−ステアロイルグリセリン(略称P0
S)、1,3−ジステアロイル−2−オレオイルグリセ
リン(略称SOS)等の一分子内に一個の不飽和結合を
有する対称型トリグリセリド類(略称SUS)を主成分
としている。
にオレイン酸だけでなく、リノール酸が結合しているも
のも含む)を約80重量%(そのうちPOPは、約16
重量%)含むが、非対称型トリグリセリド(1,2−飽
和脂肪酸残基、3位に不飽和脂肪酸残基が結合:略称S
SU)は殆ど含まれていない。一方、対称型トリグリセ
リドが主成分であり、カカオ脂以外のハードバターの代
表的なものとしては、パーム中融点部(略称PMF)が
知られている。PMFは、対称型トリグリセリドの中で
もPOPが主成分(約57重量%)であること、またカ
カオ脂には殆ど存在しない非対称トリグリセリド(その
内の殆どはPPOである)を11.8重量%含むことに
特徴がある。
分を多く含む天然の油脂、例えば、パーム油、シア脂、
サル脂等の油脂の分画、あるいは酵素による選択的エス
テル交換反応によって得られる対称型トリグリセリドに
富んだ油脂の分画油として得ることができるが、分画油
をそのままもしくはこれを適宜配合し、ハードバターと
して利用されている。ハードバターの特性は、室温以下
では充分な硬さを維持しながらも体温付近になると速や
かに融解するという塑性領域が極めて狭いことである。
このためハードバターは、カカオ脂の代用脂としてチョ
コレート製品に使用した場合、保存時には充分な硬さを
有し、音を立てて割れる特性を有するが、熱を吸収し、
素早く融解するとの速融性に優れた特性を持っているた
め、口の中では冷涼感や味の切れとして感じられる。
にスナップ性と呼ばれる特性があるが、これは室温に保
存したときのチョコレートが「パリッ」や「パキッ」等
の音と共に割れる特徴として現れる。ハードバターは室
温付近において完全な固体であるためこのような特性を
有する。このスナップ性と呼ばれる特性はチョコレート
の嗜好性の一つの特徴であり、従来から好まれてきた特
性の一つである。
画油とシア脂の分画油を混合した従来のハードバター
は、15℃〜20℃付近までは充分なスナップ性を有す
るが、20℃〜25℃付近のスナップ性は失われて行
き、25℃以上になると完全に消失する。また、様々な
条件下で製造されたPMF(例えば、特開昭55−11
4261号公報、同60−8397号公報、あるいは同
61−209298号公報参照)は、口溶けは良くなる
が、スナップ性がカカオ脂より著しく高くなることはな
く、従来のパーム油の分画技術だけでは、スナップ性を
向上させる技術は見当たらない。通常、PMFは、チョ
コレート等をソフトにするハードバターとして用いられ
ており、カカオ脂のスナップ性を低下させる特性を有し
ている。
向上させる方法は、シア脂、サル脂等から分画されたハ
ードバターをカカオ脂に混合する方法、あるいはパーム
完硬脂やナタネ完硬脂等をカカオ脂に混合する方法が通
常用いられる。しかしこれらの油脂はカカオ脂よりも融
点が非常に高く、スナップ性は維持されるが口どけが著
しく悪くなる。従って、口どけを悪化させずに20℃〜
25℃付近のスナップ性を維持させる方法は現在のとこ
ろ提案されていない。また、15℃〜20℃付近におけ
るスナップ性はカカオ脂等の従来からの油脂に上記記載
の融点の高い油脂を混合しても向上することはほとんど
なく、この付近でのスナップ性が著しく向上するハード
バターも現在のところ提案されてない。
スナップ性を有すると共に、良好な口溶け感を持つチョ
コレート製品を提供することである。また本発明の目的
は、高いスナップ性、良好な口溶け感と共に、チョコレ
ートの持つマイルドさとを合わせ持ち、今までにない良
好な、変わった食感、口当たりを享受できるチョコレー
ト製品を提供することでもある。
な好ましい食感、あるいは今までにない食感を持つチョ
コレート製品を求めて検討を行った。その結果、チョコ
レート製品に、その代用油脂として、特に、1,3−ジ
パルミトイル−2−オレオイルグリセリン(POP)の
成分に富み、かつ非対称トリグリセリドの成分が一定値
以下とされた特定の組成のハードバターを使用すること
により、15℃〜20℃付近の温度領域においてカカオ
脂あるいは従来のハードバターにない著しいスナップ性
を有し、かつそれが従来のハードバターでは消失してい
く20℃〜25℃付近の温度領域まで充分に維持され、
しかも、25℃〜35℃付近での温度領域で速やかに融
解することで口どけもカカオ脂と同等あるいはそれ以上
の性能を有するチョコレート製品が得られることを見出
した。また、このような特徴を有するハードバターと糖
成分からなるハードバター相と、カカオ脂と糖成分から
なるカカオ脂相とから構成されるチョコレート製品は、
従来のチョコレート製品には見られない変わった食感が
付与されることをも見出し、本発明を完成させたもので
ある。
飽和脂肪酸残基が、2位に炭素数18の不飽和脂肪酸残
基が結合した対称型トリグリセリドの含有量が70重量
%以上で、そのうちの1,3−ジパルミトイル−2−オ
レオイルグリセリンの含有量が30重量%以上、かつ
1,2位に炭素数16〜22の飽和脂肪酸残基が、3位
に炭素数18の不飽和脂肪酸残基が結合した非対称型ト
リグリセリドの含有量が4.0重量%以下であるハード
バターと、カカオ脂とを組み合わせた油脂成分及び糖成
分からなるチョコレート製品にある。
2の飽和脂肪酸残基が、2位に炭素数18の不飽和脂肪
酸残基が結合した対称型トリグリセリドの含有量が70
重量%以上で、そのうちの1,3−ジパルミトイル−2
−オレオイルグリセリンの含有量が30重量%以上、か
つ1,2位に炭素数16〜22の飽和脂肪酸残基が、3
位に炭素数18の不飽和脂肪酸残基が結合した非対称型
トリグリセリドの含有量が4.0重量%以下であるハー
ドバターと糖成分からなるハードバター相と、カカオ脂
と糖成分とからなるカカオ脂相とが互いに分離された状
態で一体とされてなるチョコレート製品にある。
である。 (2)非対称型トリグリセリドの含有量が1重量%以下
である。 (3)1,3−ジパルミトイル−2−オレオイルグリセ
リンの含有量が70重量%以上(更に好ましくは、75
重量%以上)である。 (4)ハードバターが、油脂成分中に20重量%以上
(更に好ましくは、30重量%以上、特に、50重量%
以上)含まれている。 (5)ハードバター相とカカオ脂相とを形成する固形部
分の重量比は、90:10〜10:90(更に好ましく
は、70:30〜30:70)にある。
説明する。本発明のチョコレート製品には、以下のよう
な特定のグリセリド組成のハードバターが使用されてい
ることを特徴としている。すなわち、本発明で使用され
るハードバターのグリセリド組成は、(1)1,3位に
炭素数16〜22の飽和脂肪酸残基が、2位に炭素数1
8の不飽和脂肪酸残基が結合した対称型トリグリセリド
の含有量が70重量%以上で、そのうちの1,3−ジパ
ルミトイル−2−オレオイルグリセリン(POP)の含
有量が30重量%以上、そして(2)1,2位に炭素数
16〜22の飽和脂肪酸残基が、3位に炭素数18の不
飽和脂肪酸残基が結合した非対称型トリグリセリドの含
有量が4.0重量%以下である。
おいて、ハードバター中の対称型トリグリセリドの含有
量は、80重量%以上(更に好ましくは、90重量%以
上)であることが好ましい。また対象型トリグリセリド
のうち、1,3−ジパルミトイル−2−オレオイルグリ
セリン(POP)の含有量は、70重量%以上(更に好
ましくは、75重量%以上)であることが好ましい。ま
た、ハードバター中の非対称型トリグリセリドの含有量
は、1重量%以下であることが好ましい。そして対称型
トリグリセリドを構成する飽和脂肪酸残基は、パルミチ
ン酸、ステアリン酸が好ましく、不飽和脂肪酸残基は、
オレイン酸、リノール酸が好ましい。
ドバターは、天然油脂を原料とした酵素による選択的エ
ステル交換反応により得られた油脂、あるいはその油脂
を分画もしくは他の単離技術によって得ることができ
る。すなわち、トリグリセリド中、2位にオレイン酸が
結合している油脂と遊離のパルミチン酸とを1,3位に
位置特異性を有するリパーゼ、例えば、アスペルギルス
系、ムコール系あるいはリゾプス系リパーゼ等の存在下
で1,3−位選択的エステル交換反応により得ることが
できる。なお、このグリセリドの製造方法は、例えば、
特開昭55−71797号公報に開示されている方法に
準じて実施することができる。特に、前述した特開昭6
1−209298号公報などに開示されている、分別製
造法により得たパーム油中融点画分とパルミチン酸とを
原料して上記の選択的エステル交換反応を利用すること
で非常に良質なハードバターを容易に得ることができ
る。このような選択的エステル交換反応を行うことによ
って原料のPMF中の非対称の部分は、その殆どがトリ
飽和型グリセリドになり、その後の分別工程によって除
去される。尚、従来の特開昭60−8397号公報に見
られるような再分別の方法のみよって製造されたPMF
は、その中の対称型トリグリセリドが濃縮されると共に
非対称型トリグリセリドも濃縮されてしまうので、従来
の如何なる分別方法を用いても本発明のように非対称成
分を一定値以下に除去することは不可能である。
ドバターとカカオ脂とを組み合わせた油脂成分及び糖成
分とからなる。上記ハードバターは、油脂成分中に20
重量%以上(更に好ましくは、30重量%以上、特に、
50重量%以上)含まれていることが好ましい。また油
脂成分中の1,3−ジパルミトイル−2−オレオイルグ
リセリン(POP)の含有量は、30重量%以上(更に
好ましくは、45重量%以上)であることが好ましい。
なお、本発明のチョコレート製品には、例えば、前述の
PMF(パーム中融点部)のような公知のハードバター
が含まれていてもよいが、この場合にも油脂成分中での
非対称型トリグリセリドの含有量は、4.0重量%以下
となるように使用する。
使用される、例えば、ショ糖、果糖、あるいはこれらの
混合物を挙げることができるが、ソルビトールなどの糖
アルコールの粉末などを使用しても良い。また、本発明
のチョコレート製品においても、従来のチョコレート製
品に含まれている種々の任意成分を含ませることができ
る。これらの例としては、脱脂粉乳、全脂粉乳、乳化剤
(通常、レシチン)、香料などを挙げることができる。
これらは、目的とする製品に応じて種類、添加量等が選
択される。例えば、ミルク風味を特に付加させる場合に
は、その配合に全脂粉乳等を加えれば良い。
なハードバターと糖成分とからなるハードバター相と、
カカオ脂と糖成分とからなるカカオ脂相とが互いに分離
された状態で一体とされてなる態様のものでも良い。す
なわち、ハードバターと糖成分とからなるハードバター
相は、上記のようにハードバターと糖、そして必要によ
り通常チョコレートに含ませることができる上記任意成
分が配合されてなる固形部分からなり、一方、カカオ脂
と糖成分とからなるカカオ脂相は、カカオ脂と糖、そし
て必要により通常チョコレートに含ませることができる
上記任意成分が配合されてなる固形部分からなる。そし
てこれらが互いに分離された状態でしかもこれらが一体
に形成され、固形物をなしている。なお、ハードバター
相には、上記のようにPMFやカカオ脂が含まれていて
も良いが、ハードバターは、油脂成分中に20重量%以
上(更に好ましくは、30重量%以上、特に、50重量
%以上)含まれていることが好ましい。分離された状態
とは、一体に形成された固形物において、カカオ脂相の
連続相中に、ハードバター相が、局部的に存在している
状態、又は分散している状態、あるいはカカオ脂相とハ
ードバター相とが上記とは逆転している態様、更には、
ハードバター相と、カカオ脂相とがそれぞれ層状態にあ
り、これらが積層されている状態などがある。これらの
局部的に存在する相の形態は任意であり、また一層の厚
さや積層状態にある厚さも任意であるが、ハードバター
相はスナップ性が特に優れ、一方カカオ脂相はマイルド
な口溶け感を示すことからこれらの両者の特性が発揮さ
れる様な形態で構成することが好ましい。ハードバター
相とカカオ脂相とを形成する固形部分の重量比は、上記
のようにチョコレート製品の形状などによって食感が変
化するためその構成比も変わり得るが、90:10〜1
0:90(更に好ましくは、70:30〜30:70)
にあることが好ましい。
ト製品の好ましい形態を示すものである。図1は、ハー
ドバター相(HB相)の連続相中に、ホワイトチョコレ
ートからなるカカオ脂相(CB相)が島のように局部的
に存在している状態のチョコレート製品の一例を示すも
のであり、図2は、純ミクルチョコレートからなるカカ
オ脂相(CB相)の連続相中に、粒状のハードバター相
(HB相)が分散して存在している状態のチョコレート
製品の一例を示すものであり、また図3は、純ミルクチ
ョコレートからなる板状のカカオ脂相(CB相)を、二
枚の板状のハードバター相(HB相)が両面から挟み、
積層されてなる状態のチョコレート製品の一例を示すも
のである。図のような構成とすることにより、スナップ
感のある食感と、通常のチョコレートのマイルドな食感
とが調和して今までに無い良好な、変わった食感を味わ
うことができる。特に、図1や図3に見られるように、
ハードバター相(HB相)の強度を生かした構成とする
ことにより、食感の改良と同時にチョコレート製品自体
の強度を保つことができる。
更に具体的に説明する。なお、例中の%及び部は全て重
量基準である。
F(パーム油中融点画分、ヨウ素価32)500部と市
販のパルミチン酸(純度95%)500部をn−ヘキサ
ン2000部に溶解し、これにリゾプス・デレマーのリ
パーゼ25部を吸着させたセライト80部を添加し、4
0℃3日間密閉容器中で混合攪拌しエステル交換反応を
行った。然る後に系から酵素を濾別し、n−ヘキサンを
除去した粗反応生成物を薄膜式分子蒸留機により215
℃/0.05torrの条件で脱酸し、反応生成物48
0部を得た。次いで、その生成物400部をシリカゲル
2000部のカラムクロマト処理して精製を行い、トリ
グリセリド380部を得た。更に、そのトリグリセリド
300部をn−ヘキサンによる分画を行い、中融点画分
(収率55%)を得た。これを常法の減圧下での水蒸気
蒸留よる脱臭処理を行い、ハードバター1を得た。
ーブ油500部と市販のパルミチン酸(純度95%)2
500部をn−ヘキサン3000部に溶解し、上記の方
法と同様にエステル交換反応及び脱酸処理を行い、反応
生成物480部を得た。次いで、その反応生成物400
部をカラムクロマト処理して精製を行い、トリグリセリ
ド360部を得た。更に、n−ヘキサンによる分画から
中融点画分(収率34%)を得た。これを常法の減圧下
での水蒸気蒸留による脱臭処理を行い、ハードバター2
を得た。
(HB2)について、ODA(オクタデシルシラン)カ
ラムを用いた分取高速液体クロマトグラフによるトリグ
リセリド分析と硝酸銀カラムを用いた対称型、非対称型
トリグリセリド分析を行い、その結果を得た。得られた
トリグリセリド組成(TG組成)、及び対称型(SU
S)成分と非対称型成分の組成は、以下の表1の通りで
ある。なお、表1には、上記と同様な方法で得たPM
F、カカオ脂(CB)のトリグリセリド組成及び対称型
(SUS)成分と非対称型成分の組成も併記した。な
お、表1において、トリグリセリドの構成脂肪酸のう
ち、「P」は、パルミチン酸、「L」は、リノール酸、
「S」は、ステアリン酸、「O」は、オレイン酸を表
す。またtr.は、0.05以下を表す。
1、HB2、及びPMF)とカカオ脂(CB)を配合し
て下記の表2に示す評価用油脂(A〜F及びa〜e)を
調製した。表2には、評価用油脂中の対称型TGの含有
量、POP含有量、及び非対称型TGの含有量を示す。
評価用油脂を用いて下記のような配合の本発明に従うチ
ョコレート製品I−A〜F、及び比較用のチョコレート
製品I−a〜e、並びに本発明に従うチョコレート製品
II−A、及び比較用のチョコレート製品II−aを製造し
た。
の油脂成分に対する対称型トリグリセリドの含有量、P
OPの含有量、そして非対称型トリグリセリドの含有量
は以下の表3の通りである。
た各チョコレート製品の性能(スナップ性、口溶け)を
以下の方法で評価した。なお、評価は、チョコレート製
品の製造後、20℃で2週間エージングを施した後に行
った。 (1)スナップ性 スナップ性はその指標となる破断応力(25℃でチョコ
レート製品が割れるときの最大応力)を測定することに
より、評価した。 サンプルの大きさ:15×35×7mm 測定装置:YAMADEN(株)製クリープメーター、
RHEONER RE−33005 評価基準は、以下の通りである。 ++:カカオ脂(比較例2:I−b)に比較して極めて
高いスナップ性を有している。 +:カカオ脂(比較例2:I−b)に比較してやや高い
スナップ性を有している。 ±:カカオ脂(比較例2:I−b)とほぼ同じスナップ
性を有している。 −:カカオ脂(比較例2:I−b)よりも低いスナップ
性を有している。
価基準は、以下の通りである。 ++:カカオ脂(比較例2:I−b)に比較して極めて
口溶けが良い。 +:カカオ脂(比較例2:I−b)に比較してやや口溶
けが良い。 ±:カカオ脂(比較例2:I−b)とほぼ同じ口溶けの
良さを有している。 以上の結果を表4に示す。
に、ハードバター(HB1、HB2)とカカオ脂(C
B)とを組み合わせた油脂成分を使用した本発明に従う
チョコレート製品I−A〜F(実施例1〜6)及びII−
A(実施例7)は、油脂成分としてカカオ脂のみを用い
た比較用のチョコレート製品I−b(比較例2)、PM
Fのみを用いた比較用のチョコレート製品I−a(比較
例1)、II−a(比較例6)、あるいはPMFとカカオ
脂とを組み合わせた油脂成分を使用した比較用のチョコ
レート製品I−c〜e(比較例3〜5)に比べ、25℃
での破断応力が高く、良好なスナップ性を持ち、また口
溶けにおいても良好である。
て製造した。まず、上記で製造したホワイトチョコレー
トをテンパリング後、型に島模様の隆起状になるように
成型し、島模様のカカオ脂相を形成した(図の黒塗
部)。次に、上記実施例1で調製したチョコレート製品
I−Aをテンパリング後、隆起状の島模様のカカオ脂相
の隙間に流し込み、連続相となるハードバター相を形成
した。このようにして本発明に従うチョコレート製品を
製造した。
て製造した。まず、上記実施例1で調製したチョコレー
ト製品I−Aをテンパリング後、チョコレート型に薄く
流し、成型固化した後、次にその上から上記で製造した
ミルクチョコレートをテンパリング後、再び薄くチョコ
レート型に流し、成型固化し、更にこの上に前記と同様
に実施例1のチョコレート製品I−Aを薄く流し、成型
固化した。このようにして三層が一体となった(ハード
バター層とカカオ脂層とが積層されてなる)本発明に従
うチョコレート製品を製造した。
品は、共にハードバター相の特徴である高いスナップ性
と、ホワイトチョコレートやミルクチョコレートのカカ
オ脂相の持つまろやかさとが調和し、歯触り、口当たり
共に今までに感じたことの無い変わった食感を有し、ま
た良好な風味を有していた。
グリセリドを一定値以下に低減させてなる特定のトリグ
リセリド組成のハードバターを、カカオ脂と組み合わ
せ、これを油脂成分として含有した本発明のチョコレー
ト製品は、従来にない高いスナップ性を有すると共に、
口溶け感も極めて良好である。またこのような特性を持
つハードバター用いたハードバター相と、カカオ脂相と
が分離状態で、しかもこれらが一体にとされたチョコレ
ート製品には、カカオ脂の持つマイルドさが更に加わ
り、口に入れたときに従来に無い変わった良好な食感が
付与される。
脂相(CB相)が局部的に存在している状態のチョコレ
ート製品の一例を示す図である。
ードバター相(HB相)が分散して存在している状態の
チョコレート製品の一例を示す図である。
ハードバター相(HB相)が両面から挟み、積層されて
なる状態のチョコレート製品の一例を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 1,3位に炭素数16〜22の飽和脂肪
酸残基が、2位に炭素数18の不飽和脂肪酸残基が結合
した対称型トリグリセリドの含有量が70重量%以上
で、そのうちの1,3−ジパルミトイル−2−オレオイ
ルグリセリンの含有量が30重量%以上、かつ1,2位
に炭素数16〜22の飽和脂肪酸残基が、3位に炭素数
18の不飽和脂肪酸残基が結合した非対称型トリグリセ
リドの含有量が4.0重量%以下であるハードバター
と、カカオ脂とを組み合わせた油脂成分及び糖成分から
なるチョコレート製品。 - 【請求項2】 油脂成分中の1,3−ジパルミトイル−
2−オレオイルグリセリンの含有量が30重量%以上で
ある請求項1に記載のチョコレート製品。 - 【請求項3】 1,3位に炭素数16〜22の飽和脂肪
酸残基が、2位に炭素数18の不飽和脂肪酸残基が結合
した対称型トリグリセリドの含有量が70重量%以上
で、そのうちの1,3−ジパルミトイル−2−オレオイ
ルグリセリンの含有量が30重量%以上、かつ1,2位
に炭素数16〜22の飽和脂肪酸残基が、3位に炭素数
18の不飽和脂肪酸残基が結合した非対称型トリグリセ
リドの含有量が4.0重量%以下であるハードバターと
糖成分からなるハードバター相と、カカオ脂と糖成分と
からなるカカオ脂相とが互いに分離された状態で一体と
されてなるチョコレート製品。 - 【請求項4】 ハードバターと糖成分とからなるハード
バター相と、カカオ脂と糖成分とからなるカカオ脂相と
がそれぞれ層状態にあり、これらが積層されている請求
項3に記載のチョコレート製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5341511A JP2811146B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | チョコレート製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5341511A JP2811146B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | チョコレート製品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07155106A true JPH07155106A (ja) | 1995-06-20 |
| JP2811146B2 JP2811146B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=18346633
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5341511A Expired - Lifetime JP2811146B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | チョコレート製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2811146B2 (ja) |
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