JPH07155374A - 白血球除去フィルター装置 - Google Patents

白血球除去フィルター装置

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Publication number
JPH07155374A
JPH07155374A JP5339012A JP33901293A JPH07155374A JP H07155374 A JPH07155374 A JP H07155374A JP 5339012 A JP5339012 A JP 5339012A JP 33901293 A JP33901293 A JP 33901293A JP H07155374 A JPH07155374 A JP H07155374A
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JP
Japan
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filter
blood
filter device
effective filtration
filtration area
Prior art date
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Application number
JP5339012A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Oka
慎一郎 岡
Hideichiro Inatome
秀一郎 稲留
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Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Medical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、大量の赤血球濃厚液を平均
流速40mL/分以上の急速で処理でき、しかも経時的
な流速低下が少なく、白血球の99%以上を除去するこ
とが出来、赤血球の回収率90%以上を達成するために
その内容積が100mL以下のフィルター装置を提供す
るにある。 【構成】 血液の入口と出口を有する容器内に、主とし
て繊維からなるフィルターが納められており、該フィル
ターによって、該血液の入口と出口とが隔てられてい
る、内容積100mL以下の輸血用のフィルター装置に
おいて、有効濾過面積/フィルター厚みが100〜30
0(cm)であり、かつ有効濾過面積が65〜110c
2 であることを特徴とする、輸血用全血または赤血球
製剤から白血球を除去するための白血球除去フィルター
装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸血用の全血製剤また
は赤血球製剤から副作用の原因となる混入白血球を除去
するためのフィルター装置に関する。詳しくは、特に外
科手術時の大量且つ急速な輸血に使用できる、血液処理
容量が大きく、処理流速が大きく、且つ経時的な流速低
下が少ない白血球除去フィルター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、輸血分野においては血液製剤中に
含まれる混入白血球を除去して輸血するいわゆる白血球
除去輸血が行われるようになってきている。これは製剤
中に混入している白血球が、輸血に伴う頭痛、吐き気、
悪寒、非溶血性発熱反応、アロ抗原感作、ウィルス感染
などの副作用を誘発させることが明らかになったためで
ある。特に血液内科を中心とする内科分野では、地中海
貧血患者への赤血球輸血に伴う非溶血性発熱反応の防止
や、再生不良性貧血患者や白血病患者など、繰り返し血
小板輸血を受ける患者に対するアロ抗原感作とそれに引
き続く血小板輸血不応答症の防止を目的として、白血球
除去輸血が広く行われている。
【0003】血液製剤から白血球を除去する方法には大
別して、血液成分の比重差を利用した遠心分離法と、繊
維素材や連続気孔を有する多孔質体を濾材とするフィル
ター法の2種類があるが、白血球除去能力の高いこと、
操作が簡便であること、コストが低いことなどの理由に
よりフィルター法が広く用いられている。
【0004】一方外科の分野では、外科手術に伴う大量
輸血の際に、血液製剤中に含まれる微小凝集塊によって
成人呼吸不全症候群が発症することが知られており、微
小凝集塊除去フィルターが広く使われてきた。しかし近
年になって、非溶血性発熱反応、輸血後GVHD、術後
感染症など、血液製剤中に含まれる白血球に起因する副
作用が外科分野でも注目されはじめ、白血球除去輸血の
必要性が認識されつつある。しかしながら、大量且つ急
速な輸血に使用可能な白血球除去フィルター装置、即ち
大量の血液を高い流速を維持しながら処理できるフィル
ター装置はこれまでなかった。
【0005】外科手術時にはしばしば赤血球濃厚液は1
000mL以上輸血する場合があり、また輸血速度も4
0mL/分に達する場合がある。1000mL以上の輸
血量は、200mL由来の赤血球濃厚液を1単位とする
時、8単位以上に相当する。
【0006】非溶血性発熱反応を防止するためには、患
者に注入される白血球数を5×108 個程度まで減少さ
せる必要があると言われており、8単位の赤血球濃厚液
に含まれる白血球を97%以上除去する必要がある。輸
血後GVHDや術後感染症の防止には、注入される白血
球をどの程度まで減少させればよいか現時点では明らか
になっていないが、白血球を99%程度除去すればその
発生頻度を低減できると期待される。
【0007】従来知られている、最も処理容量が大き
く、且つ処理流速が速いと言われる白血球除去フィルタ
ー装置は、有効濾過面積が約60cm2 であり、4単位
処理用として設計されている。このフィルター装置で8
単位を処理しようとした場合には、白血球除去率や流速
の顕著な低下が起こり、実用に耐えなかった。従来開示
されているフィルター装置の設計思想によれば、2倍の
血液を処理する場合には、フィルター装置の有効濾過断
面積を単純に2倍にすれば処理容量が2倍になり、白血
球除去率と流速の低下を回避できると考えられる。しか
しながら上記のフィルター装置の有効濾過面積を単純に
2倍にしようとすると、フィルター装置の容器が大きく
なりすぎて、製造が困難になったり、容器の密閉性、耐
圧性を確保することが困難になる。即ち、一般にフィル
ター装置を構成する容器は、フィルター装置として組み
立てる以前には、血液の入口側と出口側とのふたつの部
品に分かれており、これらの間にフィルターを挟んだ後
に超音波ウェルダーによって該ふたつの容器部品の辺縁
部を溶接する。容器の有効濾過面積が大きくなるほど溶
接しろも大きくなるため、溶接に大きなエネルギーを必
要とする。このため超音波ウェルドを実施する際のホー
ンの圧力及び振幅を大きく取らねばならない。このこと
がホーンの耐久性を著しく低下させ、安定的な製造を困
難にしたり、溶接そのものを困難にする。また、大きな
容器は成型時に「そり」が発生し易く、超音波溶接を困
難にするとともに、密閉性、耐圧性に悪影響を及ぼすと
いった問題があった。
【0008】以上のように、一定内容積以内且つ一定有
効濾過面積以内という制約の中で、高い白血球除去率と
大量の処理容量、高流速の維持とを共に達成しうるため
の技術手段について開示したものはなく、またこれまで
は、8単位以上の大量の赤血球濃厚液を、40mL/分
以上の高流速で処理し得る、特に外科手術に伴う大量急
速輸血に適用可能な白血球除去フィルター装置を提供す
るという観点そのものが無かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大量
の赤血球濃厚液を急速に輸血する際に用いることの出来
る、白血球除去フィルター、即ち8単位以上の赤血球濃
厚液を平均流速40mL/分以上で処理でき、且つ経時
的な流速低下が少ない白血球除去フィルター装置であっ
て、白血球の99%以上を除去することが出来、更には
赤血球の回収率90%以上を達成するためにその内容積
が100mL以下のフィルター装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
に従い、製造上もしくは品質上の支障を来すことなく、
内容積と有効濾過面積に関する一定の制約の中で、急速
に大量の血液を処理するために必要な要件を鋭意検討し
た結果、有効濾過面積/フィルター厚みが100〜30
0(cm)であり、且つ有効濾過面積が65〜110c
2 である場合に初めてその目的を達成しうることを見
いだし、本発明を完成させるに至った。即ち本発明は、
血液の入口と出口を有する容器内に、主として繊維から
なるフィルターが納められており、該フィルターによっ
て、該血液の入口と出口とが隔てられている、内容積1
00mL以下の輸血用のフィルター装置において、有効
濾過面積/フィルター厚みが100〜300(cm)で
あり、かつ有効濾過面積が65〜110cm2 であるこ
とを特徴とする、輸血用全血または赤血球製剤から白血
球を除去するための白血球除去フィルター装置である。
【0011】本発明におけるフィルター装置は、有効濾
過面積/フィルター厚みが100〜300(cm)であ
ることが必要であり、130〜270(cm)であるこ
とが好ましく、160〜240であることがより好まし
い。有効濾過面積/フィルター厚みが100(cm)未
満の場合には、血液処理に伴う経時的な流速と白血球除
去率の低下が顕著になるため不適であり、300(c
m)を超える場合には必要とする白血球除去率を達成す
るのが困難であるため不適である。なお、本発明におけ
る有効濾過面積とは、フィルター装置内に配置されるフ
ィルターの、実質的に血液の濾過に寄与する部分の、血
液の流れ方向に対して垂直な面の面積を言う。またフィ
ルター厚みとは、フィルター装置内に配置されている状
態での、有効濾過面積部分におけるフィルターの厚みを
言う。
【0012】また本発明におけるフィルター装置は、有
効濾過面積が65〜110cm2 であることが必要であ
り、70〜100cm2 であることが好ましく、75〜
95cm2 であることがより好ましい。有効濾過面積が
65cm2 未満の場合には血液処理の初期の時点におい
てすでに40mL/分の流速を達成することが困難にな
るため不適であり、110cm2 を越える場合には安定
的に製造すること、密閉性、耐圧性を確保することが困
難になるため不適である。
【0013】本発明におけるフィルター装置の主要部材
である繊維からなるフィルターは、不織布の他、織布、
紙など公知のフィルターのいずれの形態であってもよい
が、不織布は特に好適な形態であり、中でもメルトブロ
ー法によって作成されたものが好ましい。繊維からなる
フィルターのほか、スポンジ状の多孔質体やスクリーン
メッシュなどの公知のデプス型、ふるい型のフィルター
と組み合わせてもよい。ここでフィルターとは、血液中
に含まれるマクロアグリゲート、ミクロアグリゲート、
白血球、血小板などの有形固形成分を捕捉する能力を有
する濾材を言う。
【0014】繊維からなるフィルターとして好適に用い
られる素材の例を挙げるならば、ポリアミド、芳香族ポ
リアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリ
トリフルオロクロルエチレン、ポリメチルメタアクリレ
ート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンな
どの合成繊維や、セルロースアセテート、キュプラアン
モニウムレーヨン、ピスコースレーヨンなどの再生繊
維、麻、綿、絹、毛繊維などであるが、次に述べる本発
明に好ましい特性をもつ繊維を形成させる際の製造のし
易さなどから合成繊維はより好ましい素材である。ま
た、この中でもポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンはより好ましい。
【0015】また繊維からなるフィルターには、平均繊
維直径が0.3〜10μmのフィルターを含むことが好
ましく、0.5〜5μmのフィルターを含むことがより
好ましく、更に0.8〜3.0μmのフィルターを含む
ことがより好ましい。平均繊維直径が0.3μm未満の
場合には、赤血球製剤や全血製剤を濾過する際の圧力損
失が高まり、流速が低くなる傾向が強いため好ましくな
く、一方平均繊維径が10μmを越えると繊維表面と白
血球の接触頻度が低く、良好なる白血球除去率を達成し
にくくなるため好ましくない。
【0016】ここで平均繊維直径とは、以下の手順で求
められる値を言う。フィルター装置内に配置されている
フィルターから、実質的に均一と認められる部分につい
てフィルターの一部分をサンプリングする。複数種類の
フィルターが配置されていると考えられる場合には、そ
れぞれからサンプリングする。走査型電子顕微鏡を用い
てサンプルの写真を撮影し、100本以上の繊維につい
て直径を測定し、その平均値を求める。複数種類のフィ
ルターが配置されているとき、平均繊維直径は各々につ
いて求める。
【0017】白血球除去フィルター装置内に配置される
繊維からなるフィルターの充填密度は、0.06〜0.
4g/cm3 であることが好ましく、0.08〜0.3
g/cm3 であることがより好ましく、更に0.10〜
0.25g/cm3 であることがより好ましい。0.0
6g/cm3 未満の場合には繊維間の間隙が大き過ぎる
ため、白血球の繊維表面への接触頻度が低下して白血球
除去率が低くなるため好ましくなく、0.4g/cm3
を越えると繊維間の間隙が小さくなりすぎ本発明の効果
をもってしても、流速が低下するため好ましくない。な
おここで充填密度とは、容器内に納められた状態での有
効濾過面積部分についてのフィルターの重量を、その
(有効濾過面積×フィルター厚み)で割った値である
が、複数種類のフィルターが配置されている場合、各々
のフィルターについて個別にその充填密度を議論すべき
ものであり、全種類フィルターの平均ではない。
【0018】本発明に用いる容器は、フィルターの有効
濾過面積部分の外周部分をワニグチ押さえによって挟む
構造を持つことが好ましい。一般に輸血用の白血球除去
フィルター装置では、血液がフィルターの有効濾過部分
を通らずにフィルターの辺縁部と容器との間隙をショー
トパスして白血球除去率が低下するのを防ぐために、有
効濾過面積部分の外周を、有効濾過面積部分の厚みより
も小さい厚みで押さえ、実質的に白血球を通過させない
高度に圧縮されたフィルター層を形成させる。従来のフ
ィルター装置では、有効濾過面積部分の外周を数mmの
幅にわたって平面で押さえ、該圧縮層を形成させてい
た。本発明のフィルター装置のように、有効濾過面積/
フィルター厚み、有効濾過面積ともに大きなフィルター
装置では、フィルターを圧縮する際の反発力が大きく、
従来のフィルター装置のように平面で押さえた場合に
は、超音波ウェルダーによる溶接が困難になる傾向が強
まる。外周部をワニグチ押さえによって圧縮する場合、
平面押さえと同等の白血球の横漏れ防止効果を、フィル
ターの反発力がはるかに小さい状態で達成することが出
来る。
【0019】なお、ワニグチ押さえとは、フィルター装
置を血液の流れ方向に平行な面で切断してフィルター圧
縮層の断面を観察するとき、該圧縮層が山切り状、波状
になるように、血液の入口側、出口側双方から稜線状の
突起によって押さえるものを言う。血液の入口側、出口
側の稜線状の突起の位置は、有効濾過面積部分の縁から
等距離にあっても、互いにずれた位置にあってもよい
が、等距離にある方が好ましい。
【0020】また、本発明の容器は、血液の入口側、出
口側を嵌合させるための爪、及び爪を引っかけるための
受け部が、容器の外周部に設けられていることが好まし
い。従来容器の内周部に設けられていた爪及び受け部を
外周部に設けることにより、はるかに大きなフィルター
の反発力に耐えて嵌合させることが可能になる。
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をより詳細に説
明する。
【実施例1】マクロアグリゲート及びマイクロアグリゲ
ート除去用フィルターとしてスパンボンド法により製造
された平均繊維直径32μm、19μm及び13μmの
不織布を充填密度0.22g/cm3 、厚み2.4mm
になるように、更にマイクロアグリゲート除去用フィル
ターとして抄造法により製造された平均繊維直径4.1
μmの不織布を充填密度0.17g/cm3 、厚み0.
7mmになるように有効濾過断面積90mm×90mm
の容器に容器出口側にむかって順次充填し、更に同一容
器内出口側に白血球除去用フィルターとして、メルトブ
ロー法により製造された平均繊維直径1.8μmのポリ
エステル不織布を充填密度0.11g/cm3 、厚み
1.2mmになるように、更にその出口側に同じくメル
トブロー法により製造された平均繊維直径1.2μmの
ポリエステル不織布を充填密度0.13g/cm3 、厚
み1.8mmになるように充填し、白血球除去フィルタ
ー装置を作成した。本フィルター装置の有効濾過面積/
フィルター厚みは138cmである。
【0022】200mlの血液に28mlのCPDを加
えて調製した全血228mlから、採血後8時間以内に
遠心分離によって多血小板血漿96mlを除去して調製
し、4℃で15日間保存した132mlの赤血球濃厚液
(ヘマトクリット65%)8単位(1056mL)を2
5℃になるまで室温(26℃)に放置した後、上記フィ
ルター装置にて濾過した。濾過を開始する際、フィルタ
ーを血液回路を介して赤血球製剤が入っている血液バッ
グに接触した後、血液バッグを手でつかんで加圧し強制
的にフィルター内に血液を満たした。かくしてフィルタ
ー内に血液が満たされた後、落差1.5mで血液を流
し、血液バッグ内に血液が無くなるまで濾過を行い濾過
した血液を回収した(以下、回収された赤血球製剤を回
収液という)。濾過前の赤血球製剤(以下、濾過前液と
いう)及び回収液の体積、白血球数を測定し白血球残存
率を求めた。 白血球残存率=1−(回収液中の白血球数)/(濾過前
液中の白血球数)×100 (%) なお、濾過前液及び回収液の体積は、それぞれの重量を
血液の比重(1.075)で割った値とした。また濾過
前液の白血球濃度の測定は次の方法で行った。濾過前液
の白血球濃度の測定:チュルク液によって、10倍希釈
した濾過前液をバーガーチュルク型の血球計算盤に注入
し、光学顕微鏡を用いて大区画4区画中に存在する白血
球をカウントし、この値をn1 とした。 濾過前液白血球濃度=n1 ×(1/4)×105 個/m
l 濾過前液中の白血球数=(濾過前液白血球濃度)×{濾
過前液体積(ml)}
【0023】また、回収液の白血球数の測定は、以下に
示す方法によって行った。回収液1mLに2mLの溶血
液(11.45gシュウ酸アンモニウム/1LSore
nson’sBuffer,pH6.8)を加えて攪拌
し10分室温に静置した後、300μLのアクリジンオ
レンジ染色液(11μmolアクリジンオレンジ、1%
牛血清アルブミン加EBSS)を加えて白血球の核を蛍
光染色し、バーガーチュルク型の血球計算盤に注入し
て、落射式蛍光顕微鏡下で大区画36区画中に存在する
白血球をカウントし、この値をn2 とした。 回収液白血球濃度=n2 ×(1/36)×3.3×10
4 個/ml 回収液中の白血球数=(回収液白血球濃度)×{回収液
体積(ml)}
【0024】以上の結果、白血球除去率は99.6%、
赤血球回収率は94.7%、平均流速は43.0mL/
分であった。1056mL処理終了直前の流速は38.
7mL/分であり、最後まで良好な流速を維持した。
【0025】
【実施例2】マクロアグリゲート及びマイクロアグリゲ
ート除去用フィルターとしてスパンボンド法により製造
された平均繊維直径32μm、19μm及び13μmの
不織布を充填密度0.23g/cm3 、厚み1.5mm
になるように、更にマイクロアグリゲート除去用フィル
ターとして抄造法により製造された平均繊維直径4.1
μmの不織布を充填密度0.17g/cm3 、厚み0.
7mmになるように有効濾過断面積95mm×95mm
の容器に容器出口側にむかって順次充填し、更に同一容
器内出口側に白血球除去用フィルターとして、メルトブ
ロー法により製造された平均繊維直径1.7μmのポリ
エステル不織布を充填密度0.11g/cm3 、厚み
1.2mmになるように、更にその出口側に同じくメル
トブロー法により製造された平均繊維直径1.2μmの
ポリエステル不織布を充填密度0.14g/cm3 、厚
み1.7mmになるように充填し、白血球除去フィルタ
ー装置を作成した。本フィルター装置の有効濾過面積/
フィルター厚みは177cmである。このフィルター装
置を用いた他は、実施例1と同様の実験を行った。以上
の結果、白血球除去率は99.9%、赤血球回収率は9
5.0%、平均流速は48.8mL/分であった。10
56mL処理終了直前の流速は44.2mL/分であ
り、最後まで良好な流速を維持した。
【0026】
【比較例1】マクロアグリゲート及びマイクロアグリゲ
ート除去用フィルターとしてスパンボンド法により製造
された平均繊維直径32μm、19μm及び13μmの
不織布を充填密度0.17g/cm3 、厚み4.5mm
になるように、有効濾過断面積67mm×67mmの容
器に容器出口側にむかって順次充填し、更に同一容器内
出口側に白血球除去用フィルターとして、メルトブロー
法により製造された平均繊維直径1.8μmのポリエス
テル不織布を充填密度0.12g/cm3 、厚み7.5
mmになるように充填し、白血球除去フィルター装置を
作成した。本フィルター装置の有効濾過面積/フィルタ
ー厚みは37.5cmである。このフィルター装置を用
いた他は、実施例1と同様の実験を行った。以上の結
果、白血球除去率は94.9%、赤血球回収率は94.
8%、平均流速は32.5mL/分であった。処理開始
直後は良好な流速を達成していたが、1056mL処理
終了直前の流速は18.1mL/分であり、経時的な流
速の減少が顕著であった。
【0027】
【比較例2】マクロアグリゲート及びマイクロアグリゲ
ート除去用フィルターとしてスパンボンド法により製造
された平均繊維直径32μm、19μm及び13μmの
不織布を充填密度0.23g/cm3 、厚み1.5mm
になるように、更にマイクロアグリゲート除去用フィル
ターとして抄造法により製造された平均繊維直径4.1
μmの不織布を充填密度0.17g/cm3 、厚み0.
7mmになるように有効濾過断面積77mm×77mm
の容器に容器出口側にむかって順次充填し、更に同一容
器内出口側に白血球除去用フィルターとして、メルトブ
ロー法により製造された平均繊維直径1.7μmのポリ
エステル不織布を充填密度0.11g/cm3 、厚み
1.2mmになるように充填し、更にその出口側に同じ
くメルトブロー法により製造された平均繊維直径1.2
μmのポリエステル不織布を充填密度0.14g/cm
3 、厚み1.7mmになるように充填し、白血球除去フ
ィルター装置を作成した。本フィルター装置の有効濾過
面積/フィルター厚みは118cmである。このフィル
ター装置を用いた他は、実施例1と同様の実験を行っ
た。以上の結果、白血球除去率は96.6%、赤血球回
収率は95.6%、平均流速は24.3mL/分であっ
た。処理開始直後は良好な流速を達成していたが、10
56mL処理終了直前の流速は5.9mL/分であり、
経時的な流速の減少が顕著であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の白血球除去フィルター装置は、
特定の有効濾過面積/フィルター厚み及び有効濾過面積
を与えることにより、1000mL以上の大量の血液
を、経時的な流速低下を起こすことなく、40mL/分
以上の高流速で処理することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液の入口と出口を有する容器内に、主
    として繊維からなるフィルターが納められており、該フ
    ィルターによって、該血液の入口と出口とが隔てられて
    いる、内容積100mL以下の輸血用のフィルター装置
    において、有効濾過面積/フィルター厚みが100〜3
    00(cm)であり、かつ有効濾過面積が65〜110
    cm2 であることを特徴とする、輸血用全血または赤血
    球製剤から白血球を除去するための白血球除去フィルタ
    ー装置
JP5339012A 1993-12-03 1993-12-03 白血球除去フィルター装置 Pending JPH07155374A (ja)

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