JPH07156541A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH07156541A
JPH07156541A JP5307670A JP30767093A JPH07156541A JP H07156541 A JPH07156541 A JP H07156541A JP 5307670 A JP5307670 A JP 5307670A JP 30767093 A JP30767093 A JP 30767093A JP H07156541 A JPH07156541 A JP H07156541A
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JP
Japan
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layer
color
recording material
tape
coloring layer
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JP5307670A
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Inventor
Takashi Kawaguchi
隆 川口
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色層が感熱発色層及びサーマルヘッド耐久
性に影響を全く与えず、所望の色に完全対応が可能で、
感熱発色層の発色濃度が十分で、製造上の問題が発生し
ないカラー感熱記録媒体を提供すること。 【構成】 カラー感熱記録材料10は、無色透明な基板
シート1の一面には、発色性物質及び加熱により上記発
色性物質を発色させる酸性物質を主成分として含む無色
透明の感熱発色層2が塗布形成されている。また、基材
シート1の上記感熱発色層2形成面の反対面には、顔料
を分散、若しくは染料を溶解させた着色層3が塗布形成
されており、更にその上には粘着剤層5を介して剥離紙
6が貼着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱により反応して像
が形成される感熱記録材料に関するものであり、特に、
サーマルヘッドにより発色されて文字や画像等を記録可
能であり、更に詳しくは下地を着色した感熱記録材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、実用化されている他の
記録材料及び他の記録材料を利用した記録方式に比べ、
取扱いが容易で且つ感熱記録装置も比較的安価であるた
め、広くコンピューター、ファクシミリ、レコーダー等
の出力に用いられている。
【0003】従来の感熱記録装置は、感熱発色層側から
サーマルヘッドもしくはレーザー光等の手段で加熱し、
その加熱された部位の感熱発色層が発色することで感熱
記録材料に文字や画像等を記録するものであった。
【0004】しかしながら近年感熱記録材料の用途拡大
に伴い、荷札、ラベル等の用途に使用される感熱記録材
料として、下地が着色されたものを要求する声が大きく
なりつつある。
【0005】感熱記録材料の下地を着色するためには、
図4に示すような、 A.感熱発色層と支持体との間に着色層を設ける。
【0006】B.支持体を着色する。
【0007】C.感熱発色層上に着色層を設ける。
【0008】以上の3方法が考えられる。尚、図中にお
いて、斜線を施した層は着色されている層を示してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法Aは、感熱発色層と着色層とが直接重ねられるので、
着色層に含まれる微量添加物が感熱発色層に悪影響を与
え、発色してしまう可能性が非常に高い。また、感熱記
録材料を作成する際に使用する着色層形成用塗工液が塗
布後に架橋させるタイプであると、熟成時間が必要とな
り、すぐさま感熱発色層を塗布できず、時間の浪費とな
る。さらに、着色層に残留溶剤が存在すると、溶剤の影
響によって感熱発色層が発色してしまう可能性も存在す
るのである。
【0010】上記の方法Bは、支持体として紙を用いる
ならば色対応に問題ないが、紙は引裂き及び引張り強度
がなく、ラベルとして使用するには耐久性に難があり不
向きである。また、支持体としてをフィルムを利用する
には、フィルムに着色剤を練り込まなくてはならず製造
コストの非常に高価なものとなってしまう。
【0011】また上記の方法Cは、前記方法Aで記述し
たように感熱発色層と着色層とが直接重ねられるので、
着色層形成用塗工液の溶媒が感熱発色層を侵さないもの
でなくてはならず、限られたタイプの塗工液しか使用で
きない。また、塗工後に着色層を乾燥定着させるために
熱を加えようとしても、感熱発色層が発色する虞がある
ため、熱を加える事ができない。そのため、使用可能な
着色層形成用の塗工液は常温硬化の塗工液しか使用でき
ない。更にまた、この方法で作成された感熱記録材料に
加熱印字を行うサーマルヘッドは着色層側から感熱記録
材料に接しながら印字を行うため、着色剤として顔料を
使用して着色層を形成すると、印字の際に顔料がサーマ
ルヘッドの表面を削ってしまい、ヘッドの寿命を著しく
低下させてしまうのである。また更に、感熱発色層が着
色層の下側に存在するため、感熱発色層に形成された文
字や像を着色層を通して視認することとなる。つまり、
着色層に隠蔽性の強い着色剤を用いると、感熱発色層に
形成された文字や像が見えなくなったり、文字や像の本
来の色が視認できなくなる。したがって、所望とする色
全てに対応できるわけではないのである。
【0012】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、着色層が感熱発色層及びサーマ
ルヘッド耐久性に影響を全く与えず、所望の色に完全対
応が可能で、感熱発色層の発色濃度が十分で、製造上の
問題が発生しない、下地が着色された感熱記録媒体を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の感熱記録材料は、無色透明なプラスチックフ
ィルムからなる支持体の一面に、加熱することにより発
色する無色透明な感熱発色層を設けたものであり、前記
感熱発色層が形成された支持体の他面に、着色層を設け
ている。
【0014】尚、前記感熱発色層上に、無色透明な樹脂
による保護層を設けていてもよい。尚、前記感熱記録材
料は、前記支持体の着色層が設けられている面に着色層
を介して粘着剤層を塗布形成するとともに、その粘着剤
層に剥離紙を貼着したものでもよい。
【0015】更に、前記感熱記録材料は、テープ状のも
のであり、テープスプールに巻回された状態で、テープ
印字装置に着脱自在に装着されるテープ収納カセットに
収納されていてもよい。
【0016】
【作用】本発明の感熱記録材料は、無色透明な支持体の
一面に無色透明な感熱発色層を形成し、その支持体の感
熱発色層を形成した面の反対面上に着色層を設けた構成
になっている。そして、着色層の色が、支持体および感
熱発色層を通して視認される。
【0017】上記の構成によって、着色層に含まれる薬
剤が感熱発色層に影響を与える事はなくなる。また、着
色層が最上面に存在しないために、印字の際にサーマル
ヘッドに接触することがないためサーマルヘッドの耐久
性に影響を与える事はない。さらに、着色層に比較的自
由な材料を使用する事が可能となるため、所望とする色
に完全に対応する事も可能となり、製造工程上の問題も
消滅する。発色濃度も十分なものとする事が可能となる
のである。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0019】初めに、図1に基づいて本実施例に係るカ
ラー感熱記録材料10の構成について説明する。図1は
カラー感熱記録材料10を模式的に示すの断面図であ
り、カラー感熱記録材料10は、本発明の支持体に相当
する無色透明な基材シート1の一面(図1中上側の面)
には、無色透明の感熱発色層2が塗布形成されている。
更に、感熱発色層2上には、紫外線吸収剤を分散させた
常温硬化型シリコン樹脂からなる保護層4が設けられて
いる。また、前記感熱発色層2と前記保護層4との間に
は、オーバーコート層7が形成されている。また、基材
シート1の他面(図1中下)には、顔料を分散、若しく
は染料を溶解させた着色層3が塗布形成されており、更
にその上には粘着剤層4を介して剥離紙5が貼着されて
いる。
【0020】前記基材シート1は、無色透明なプラスチ
ックフィルム即ち、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル及びその共重合体、ポリメタクリレート及び
その共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等の物質
を用いることが可能である。次に無色透明な感熱発色層
2は、ロイコ染料、ロイコ染料と熱時発色反応を起こし
ロイコ染料を発色させる顕色剤、これらのロイコ染料と
顕色剤との間の発色反応を促進する発色促進剤、ロイコ
染料と顕色剤とを結合するバインダ、助剤等から構成さ
れる。但し、ロイコ染料、顕色剤、バインダ及び助剤
は、無色透明でなくてはならないため、材料の屈折率が
非常に似通ったものを用いなければならない。
【0021】例えば、本発明の感熱発色層に適用可能な
ロイコ染料としては、以下のものがある。
【0022】(イ)トリフェニルメタン系染料 3,3−ビス(P−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、3,3−ビス(P−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレッ
トラクトン)、3,3−ビス(P−ジメチルアミノフェ
ニル)−6−クロルフタリド、3,3−ビス(P−ジブ
チルアミノフェニル)フタリド(別名マラカイトグリー
ンラクトン)。
【0023】(ロ)フルオラン系染料 3−ジメチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジ
メチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3
−ジメチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−メチルアミノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−(N−メチルアニリノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−オルトクロロアニリノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8ベンゾフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−P−ブチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−
モルホリノ−5,6ベンゾフルオラン、3−エチル−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、2−アニリノ−6
−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−メチル−N−
シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン。
【0024】(ハ)フェノチアジン系染料 ベンゾイルロイコメチレンブルー、2,2ジメチルロイ
コメチレンブルー、P−アニソイルロイコメチレンブル
ー、N−ビバリルロイコメチレンブルー。
【0025】(ニ)ローダミンラクタム系染料 N−フェニルローダミンβラクタム、アードローダミン
βサルトン。
【0026】(ホ)スピロピラン系染料 ベンゾ−β−ナフトスピロピラン、1,3,3−トリメ
チル−6’−クロル−8’−メトキシ−インドリノベゾ
スピロピラン。
【0027】また、顕色剤としてはフェノール性化合物
が使用され、かかるフェノール性化合物は常温以上で液
化、又は気化して前記ロイコ染料と反応し、ロイコ染料
を発色させるものである。フェノール性化合物として
は、例えば、以下のものがある。 4,4’−イソプロ
ピリデンジフェノール(ビスフエノールA)、4,4’
−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、
4,4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−tert
−ブチルフェノール)、4,4’−sec−ブチリデン
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンフェノー
ル、4−tert−ブチルフェノール、4−tert−
オクチルフェノール、4−tert−オクチルカラコー
ル、4−フェニルフェノール(P−フェニルフェノー
ル)、4−ヒドロキシジフエノキシド、2,2’−ジヒ
ドロキシジフェノール、αナフトール、βナフトール、
メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ベンジル−4−
ヒドロキシベンゾエート、エチル−4−ヒドロキシベン
ゾエート、プロピル−4−ヒドロキシベンゾエート、4
−ヒドロキシ−アセトフエノール、ノボラック型フェノ
ール樹脂、ハロゲン化ノボラック型フェノール樹脂、そ
の他フェノール重合体等。
【0028】更に、発色促進剤としては、ステアリン酸
アミド、ステアリン酸メチレンビスアミド、オレイン酸
アミド、パルミチン酸アミド、抹香オレイン酸アミド、
ヤシ脂肪酸アミド等が適用可能である。
【0029】また、バインダとしては、以下のような化
合物が適用可能である。例えば、ポリビニルアルコー
ル、澱粉又はその変性物及び誘導体、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アラビヤゴム、ゼラチン、カゼイン、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸
塩、スチレン/無水マレイン酸共重合物、イソブチレン
/無水マレイン酸共重合物、スチレン/ブタジエン共重
合物、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸
エステル、ポリウレタン等がある。
【0030】その他感熱発色層2には、各種ワックス、
高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸アミド、分散剤、潤滑
剤、消泡剤、微粉末等の助剤が含有されてもよい。
【0031】次に、オーバーコート層7を形成する化合
物としては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ポビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、澱
粉、ゼラチン、メトキシセルロース等が適用可能であ
る。また、オーバーコート層7は感熱発色層2を外部刺
激、特に水や圧力等から保護することを主な目的として
おり、これよりオーバーコート層7には耐水化剤が含有
される。ここに、耐水化剤としては、ホルマリン、グリ
オキサール、クロム明ばん、メラミン、メラミンホルマ
リン、ポリアミド樹脂、ポリアミド・エピクロルヒドリ
ン樹脂等が適用可能である。尚、オーバーコート層7
は、固形分換算で0.5−10g/m2 、特に、1−5
g/m2 の範囲で塗布形成されるのが望ましい。
【0032】また、強力な耐光性や耐溶剤性等を付与す
るためにオーバーコート層7上に形成される保護層4
は、常温硬化型シリコン樹脂を主成分として構成される
樹脂保護層であり、かかる常温硬化型シリコン樹脂は、
他の樹脂、例えば、ポリビニル系、ポリウレタン系、ポ
リアクリル系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリ
アミド系、ポリカーボネート系、シリコン系等の樹脂と
混合されて使用されたり、また、常温硬化型シリコン樹
脂が単独で使用される。ここに、前記常温硬化型シリコ
ン樹脂として適用可能なものとしては、室温硬化型レジ
ン系シリコン、室温硬化型ゴム系シリコン等があり、具
体的には、各種のシリコンコーティング剤(例えば、東
レダウコーニング・トリコーン社製のSR2410、S
R2411、SE5060、SE5070、SE198
0)が適用できる。
【0033】更に、かかる保護層4中に分散される紫外
線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール誘導体が好適で
あり、ベンゾトリアゾール誘導体としては、以下の化合
物が適用可能である。例えば、2−(5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−
ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0034】次に、粘着剤層5を構成する粘着剤として
は、溶剤型アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、水溶性粘
着剤、ホットメルト粘着剤、エマルジョン系粘着剤等の
粘着剤が用いられる。
【0035】また、剥離紙6としては、グラシン紙、上
質紙にシリコンやポリエチレンをコートしたもの、ポリ
エチレンテレフタラート(PET)にシリコンやポリエ
チレンをコートしたものを使用するのがよい。
【0036】1.カラー感熱記録材料10の作成 次に、上記のように構成されるカラー感熱記録材料10
の作成方法について簡単に説明する。
【0037】前記各成分からカラー感熱記録材料10を
作成するには、先ず、顔料もしくは染料をバー、エアー
ナイフ、コンマ、リバースロール、グラビアロール等の
塗布装置により基材シート1の一面に塗布し、その後熱
風により乾燥させて着色層3を形成する。
【0038】次に、ロイコ染料とバインダとの分散液、
及び、顕色剤とバインダとの分散液を調整し、それぞれ
を一にして混合攪拌して感熱剤塗料を調整する。かかる
感熱剤塗料を前記塗布装置により基材シート1の他面に
塗布し、その後熱風により乾燥させて感熱発色層2を形
成する。
【0039】この後、感熱発色層2上にオーバーコート
剤をまた前記塗布装置により塗布し、乾燥させてオーバ
ーコート層7を形成する。このオーバーコート層7は、
常温硬化型シリコン樹脂溶液中の溶剤が感熱発色層2に
影響を与える虞がある場合に、その溶剤から感熱発色層
2を保護する作用を行なう。そして、更に、紫外線吸収
剤を分散させた常温硬化型シリコン樹脂溶液をオーバー
コート層7上に塗布乾燥して保護層4を形成する。更
に、剥離紙6上に粘着剤を塗布した粘着剤面を基材シー
ト1の着色層3形成面に貼付する。これにより、カラー
感熱記録材料10が作成される。
【0040】以下に、カラー感熱記録材料10の具体的
な作成方法の一例を示す。
【0041】(1)基材シート1 基材シート1として、厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム(両面易接着処理品)を使用した。
【0042】(2)着色層3形成用塗工液の塗布 市販のフィルムコーティング用赤色グラビアインクを乾
燥時の塗布量が3g/m2 となるようにグラビアロール
にて塗布し、その後乾燥して着色層3を形成した。
【0043】(3)感熱剤塗料の調整 感熱剤塗料の調整のため先ず、下記の組成を有するA
液、及び、B液を調整した。
【0044】 [A液] 1.ロイコ染料 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 5重量部 2.バインダ ポリビニルアルコール15%水溶液 45重量部 3.水 50重量部 [B液] 1.顕色剤 ビスフェノールA 10重量部 2.発色促進剤 ステアリン酸アマイド 5重量部 3.バインダ ポリビニルアルコール15%水溶液 35重量部 4.水 50重量部 前記組成を有するA液、B液を調整した後、各A液、B
液をそれぞれ別々にボールミルにて48時間分散し、こ
れらの各A液、B液を十分混合攪拌して感熱剤塗料を調
整した。
【0045】(4)感熱剤塗料の塗布 前記のように調整した感熱剤塗料を基材シート1の一面
に、乾燥時の塗工量が5g/m2 となるようにグラビア
ロールにて塗布し、その後乾燥して感熱発色層2を形成
した。
【0046】(5)オーバーコート層7の塗布形成 上記感熱発色層2上にシリコン樹脂を積層する前処理と
して、ポリビニルアルコール(クラレ社製)、変性NB
R(ニトリル・ブタジエンゴム、武田薬品社製)、及
び、自己架橋製アクリル系エマルジョン(ロームエンド
ハース社製)をそれぞれ20%含有する水溶液を作成
し、上記のように形成した感熱発色層2上に乾燥時の塗
工量が2g/m2 となるようにグラビアロールにて塗布
し、その後、乾燥してオーバーコート層7を形成する。
尚、このオーバーコート層7は無色透明である。
【0047】(6)保護層4の塗布形成 続いて、保護層4を形成すべく下記組成を有するシリコ
ン樹脂を混合したウレタン樹脂溶液を調整した。
【0048】 [ウレタン樹脂溶液] 1.ポリウレタン(三洋化成社製 UA−90) 100重量部 2.ポリウレタン架橋剤(三洋化成社製 SCAT−24) 1重量部 3.常温硬化型シリコン樹脂 (東レダウコーニング社製 SR2411) 30重量部 4.トルエン 100重量部 5.紫外線吸収剤 2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾール 3重量部 上記各組成物を攪拌混合してウレタン樹脂溶液を調整し
た後、オーバーコート層7上に乾燥時の塗工量が2g/
2 となるようにグラビアロールにて塗布して保護層4
を形成する。この保護層4は、無色透明である。
【0049】(7)剥離紙6の調整 まず、下記組成を有する粘着剤を調整する。
【0050】 [粘着剤] 1.油脂(一方社製油脂 AS−2050) 100重量部 2.油脂(一方社製油脂 B−45) 2重量部 3.酢酸エチル 30重量部 前記各成分を攪拌混合して粘着剤を調整した後、片面に
シリコン塗工してなる厚さ60μmの片面にシリコン塗
工された剥離紙6のシリコン塗工面に、前記粘着剤を2
0g/m2 となるように塗工して粘着剤層5を形成す
る。
【0051】(8)感熱記録材料10の作成 上記のように調整した剥離紙6の粘着剤層5を、着色層
3が形成された側の基材シート1の一面に貼付する。こ
れにより、感熱記録材料が作成される。
【0052】(9)印字 上記の作業によって得られたカラー感熱記録材料10
を、市販の熱転写装置(ブラザー製FAX改造品)を用
いて印字してみたところ、赤い下地に十分良好な濃度を
備えた印字像を得ることが出来た。また印字する際に
は、スティッキング等の発生はみられなかった。連続印
字を行ってみたが、サーマルヘッドに何の影響も見られ
なかった。
【0053】比較例1 上記実施例において、着色層3を無色透明感熱発色層2
上に塗布してカラー感熱記録材料を製造した。実施例と
同様の印字装置を用いて印字試験を行ったところ、着色
層3の隠蔽力の影響で十分な濃度を備えた印字像形成す
る事ができなかった。
【0054】また、連続印字を行ったところ、サーマル
ヘッドの摩耗が見られた。
【0055】2.印字テープTの作成 続いて、前記のように作成されたカラー感熱記録材料1
0を使用して印字テープTを作成する方法について、図
2及び図3を参照して説明する。図2はテープカセット
の上カセットケースを除いて示す下カセットケースの平
面図、図3はテープ印字装置の斜視図である。
【0056】先ず、カラー感熱記録材料10をテープカ
セットC内に装着する場合、前記のように作成されたカ
ラー感熱記録材料10を12mm幅に切断し、これをテ
ープスプール10(外径、高さ共に12mmに形成され
ている)の周囲に、剥離紙6が外側となるように巻回す
る。かかるテープスプール10を下カセットケース11
内で図2に示す状態にセットする(テープスプール10
は下カセットケース11と図示しない上カセットケース
とにより回動可能に保持される)。
【0057】尚、下カセットケース11内において、印
字テープTはテープスプール10からテープ案内部12
を経て開口部13まで案内されており、かかる印字テー
プTは、後述するテープ印字装置20のテープ送り軸2
1に嵌合されて印字テープTの送り動作を行なうテープ
送りローラ14により送られる。また、開口部13に
は、サーマルヘッド15(後述するテープ印字装置20
のカセット装着部22に固設されており、縦方向に複数
個の発熱素子が設けられている)が配置されている。
【0058】更に、サーマルヘッド15に対向してロー
ラ支持部材16(テープ印字装置20に軸19の回りに
回動可能に支持されている)が配設されている。かかる
ローラ支持部材16には、プラテンローラ17、及び、
圧接ローラ18が回動可能に支持されており、前記サー
マルヘッド15により印字テープTに文字等の印字を行
なう際には、ローラ支持部材16が軸19の回りに反時
計方向に回動される。これにより、プラテンローラ17
はサーマルヘッド15に圧接され、サーマルヘッド15
により確実に文字等の印字が行なわれるとともに、圧接
ローラ18はテープ送りローラ14に圧接され、両ロー
ラ18、14の協働により印字後の印字テープTがテー
プカセットCの外部に送られるものである。
【0059】かかるテープカセットCはテープ印字装置
20(図3参照)の後方(図3中右方)に設けられたテ
ープ装着部22にセットされる。この後、サーマルヘッ
ド15の発熱素子を選択的に通電して、印字テープTの
保護層4の側から感熱発色層2を加熱することにより、
感熱発色層2内で発色反応を発生させて所望の文字等を
感熱発色層2内に形成する。
【0060】このように文字等の印字が行なわれた印字
テープTはテープ送りローラ14と圧接ローラ18との
協働によりテープカセットCの外部に排出される。排出
された印字テープTはカッタにて切断され、かかる印字
テープTが印字ラベルとされる。
【0061】上記テープ印字装置20により印字テープ
Tに所望の文字を印字して印字ラベルを作成し、その印
字ラベルは、剥離紙6を剥すことによって、粘着剤層5
の粘着力により所望の位置に貼付けることができる。即
ち、所望の位置に、所望の文字が印字された鮮やかな色
の印字ラベルを貼付けることができる。
【0062】以上詳細に説明した通り本実施例に係る印
字テープTでは、無色透明な基材シート1の一方の面に
形成された感熱発色層2上に無色透明なオーバーコート
層7を設けるとともに、オーバーコート層7上に常温硬
化型樹脂を主成分とする無色透明な保護層4を設けたの
で、直接着色層3を見ることができ、顔料若しくは染料
の持つ色を忠実に再現でき、その色が鮮やかに見える。
【0063】また、剥離紙6を剥すことにより、印字テ
ープTの基材シート1の感熱発色層2が形成されている
側とは反対側の面に粘着剤層5の粘着面が現われるの
で、印字テープTをその粘着剤層5の粘着力により所望
の位置に貼付けることができる。
【0064】また、保護層4は常温硬化型シリコン樹脂
を主成分として形成されており、かかる保護層4上でサ
ーマルヘッド15を相対摺動させながら印字を行うよう
にしたので、サーマルヘッド15と印字テープTとをス
ムースに相対摺動させつつ印字することができ、また、
かかる摺動によってもサーマルヘッド15を摩耗させる
ことなくサーマルヘッドの寿命の長期化を図ることがで
きる。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したことから明かなように、
本発明の感熱記録材料は、無色透明支持体の無色透明感
熱発色層形成面の反対面上に着色層を設けた構成になっ
ている。
【0066】上記の構成によって、着色層が感熱発色層
に影響を与える事はなくなる。また、着色層が最上面に
存在しないために、サーマルヘッドに接触することがな
いためサーマルヘッドの耐久性に影響を与える事はな
い。さらに、着色層に比較的自由な材料を使用する事が
可能となるため、所望とする色に完全に対応する事も可
能となり、製造工程上の問題も消滅する。発色濃度も十
分なものとする事が可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】感熱記録材料の断面図である。
【図2】テープカセットの上カセットケースを除いて示
す下カセットケースの平面図である。
【図3】テープ印字装置の斜視図である。
【図4】従来の感熱記録材料を模式的に断面図である。
【符号の説明】
1 基板シート 2 感熱発色層 3 着色層 10 カラー感熱記録材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無色透明なプラスチックフィルムからな
    る支持体の一面に、加熱することにより発色する無色透
    明な感熱発色層を設けた感熱記録材料において、 前記感熱発色層が形成された支持体の他面に、着色層を
    設けたことを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 前記感熱発色層上に、無色透明な樹脂に
    よる保護層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 前記感熱記録材料は、前記支持体の着色
    層が設けられている面に着色層を介して粘着剤層を塗布
    形成するとともに、その粘着剤層に剥離紙を貼着したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
  4. 【請求項4】 前記感熱記録材料は、テープ状のもので
    あり、テープスプールに巻回された状態で、テープ印字
    装置に着脱自在に装着されるテープ収納カセットに収納
    されていることを特徴とする請求項1,2及び3に記載
    の感熱記録材料。
JP5307670A 1993-12-08 1993-12-08 感熱記録材料 Pending JPH07156541A (ja)

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