JPH07157463A - 脂肪族ポリo−アリールウレタンの製造法 - Google Patents

脂肪族ポリo−アリールウレタンの製造法

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JPH07157463A
JPH07157463A JP30441693A JP30441693A JPH07157463A JP H07157463 A JPH07157463 A JP H07157463A JP 30441693 A JP30441693 A JP 30441693A JP 30441693 A JP30441693 A JP 30441693A JP H07157463 A JPH07157463 A JP H07157463A
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aryl
aliphatic
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aromatic hydroxyl
carbamate
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JP30441693A
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Shigeo Yokoyama
茂雄 横山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脂肪族ポリアミンと尿素および/またはカル
バミン酸O−アリールと芳香族ヒドロキシル化合物とか
ら、脂肪族ポリO−アリールウレタンを製造する方法に
おいて、尿素および/またはカルバミン酸O−アリール
の原単位を犠牲にすること無く高収率で脂肪族ポリO−
アリールウレタンを製造するプロセスを供給する。 【構成】 脂肪族ポリアミンと尿素および/またはカル
バミン酸O−アリールと芳香族ヒドロキシル化合物とか
ら、脂肪族ポリO−アリールウレタンを製造する方法に
おいて、上記化合物を反応後、反応液を濃縮し80〜1
50℃の温度でカルバミン酸O−アリールをイソシアン
酸と芳香族ヒドロキシル化合物とに熱分解し、芳香族ヒ
ドロキシル化合物に吸収、反応せしめ再びカルバミン酸
O−アリールとし、ウレタン化の原料としてリサイクル
する事を特徴とする方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,マスクドイソシアナー
トおよび脂肪族イソシアナートの中間原料等に広く用い
られている脂肪族ポリO−アリールウレタンの製造方法
に関する。さらに詳しくは,脂肪族1級ポリアミンを芳
香族ヒドロキシル化合物と尿素および/またはカルバミ
ン酸O−アリールとを反応させて,反応液中のアンモニ
ア濃度が1重量%以下になるように,副生するアンモニ
アを反応系から除去しながら反応させ、反応生成物中か
らカルバミン酸O−アリールを回収リサイクルすること
を特徴とする脂肪族ポリO−アリールウレタンの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,脂肪族O−アリールウレタンは,
芳香族ヒドロキシル化合物と脂肪族イソシアナートとを
反応させて製造されている。例えば,岩田 敬治著,プ
ラスチック材料講座2,ポリウレタン樹脂,175頁,
(日刊工業新聞社刊),1969年。この場合は当然の
ことながら、イソシナートの中間原料としての意味はな
い製造方法といえる。更に脂肪族イソシアナートは,対
応する脂肪族1級アミンとホスゲンとの反応によって得
られる。(例えば、英国特許1,077,031号明細
書)この方法は、猛毒性のホスゲンを使用すること、お
よび腐食性の塩化水素ガスが大量に副生すること、さら
には製品中に加水分解性の塩素化合物を含む場合があ
り、この副生物の除去が非常に困難であること等の欠点
を有している。したがって、芳香族ヒドロキシル化合物
と脂肪族イソシアナートとを反応させて脂肪族O−アリ
ールウレタン得る方法は満足すべきものではない。
【0003】脂肪族アミンと尿素および/またはカルバ
ミン酸O−アリールと芳香族ヒドロキシル化合物とから
脂肪族O−アリールウレタンを製造する方法としては、
特開平2−759号公報および特開平3−20254号
公報に記載されている。これらの方法では比較的高価な
脂肪族アミン基準の収率を向上させる為には、脂肪族ア
ミンのアミノ基に対して過剰量の尿素またはカルバミン
酸O−アリールを使用する必要がある。しかしこれらの
特許公報には過剰に用いた尿素またはカルバミン酸O−
アリールの回収にはなんら記載がなく、これらの原単位
の増加は免れなかった。
【0004】また,本発明と類似の方法として、脂肪族
1級アミンとアルコール類および尿素とを反応させて、
脂肪族ウレタンを製造方法する方法がいくつか提案され
ているが、これらの方法で得られる脂肪族ウレタンは、
いずれも脂肪族O−アリールウレタンではなく、脂肪族
O−アルキルウレタンである。例えば、米国特許2,4
09,712号明細書には、脂肪族1級アミンおよび尿
素を脂肪族アルコールと反応させて、脂肪族O−アルキ
ルモノウレタンを製造する方法が記載されている。これ
らの改良法として、特開昭56−103152号公報、
特開昭56−103153公報には、脂肪族1級ポリア
ミンを尿素およびカルバミン酸O−アリールの存在下で
脂肪族、脂環族、芳香脂肪族アルコールと反応させて、
脂肪族ポリO−アルキルウレタンを製造する方法が記載
されている。この場合カルバミン酸O−アリールは脂肪
族,脂環族,芳香脂肪族アルコールと置換されカルバミ
ン酸O−アルキルとなることが記載されている。
【0005】さらにこれらの改良方法として、例えば特
開昭56−65856号公報、特開昭59−20535
2号公報には、過剰に使用した尿素をアルコールとの反
応によりカルバミン酸O−アルキルとせしめ、このカル
バミン酸O−アルキルをアルコール類などの低沸成分を
蒸留除去後、減圧蒸留等により脂肪族O−アルキルウレ
タン成分より分離回収し、原料のカルバミン酸O−アル
キルとして再使用する方法の記載がある。しかしなが
ら、この方法をカルバミン酸O−アリールに適用するこ
とは、カルバミン酸O−アリールが熱的に不安定な物質
であり困難である。
【0006】例えば、化学大辞典(化学大辞典編集委員
会編、縮刷版第28刷、1984年)には、カルバミン
酸O−アルキルであるカルバミン酸O−メチルの沸点は
177℃、カルバミン酸O−エチルの沸点は184℃、
カルバミン酸O−ブチルの沸点は203℃(一部分解)
と記載されているが、カルバミン酸O−アリールである
カルバミン酸O−フェニルの沸点の記載はなく、200
度以上でイソシアン酸とフェノールに分解すると記載さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これまで記載したよう
に従来の技術では、脂肪族1級ポリアミンと芳香族ヒド
ロキシル化合物と尿素および/またはカルバミン酸O−
アリールとから、効率よく脂肪族ポリO−アリールウレ
タンを製造するためには、尿素および/またはカルバミ
ン酸O−アリールの原単位を犠牲にしなければならない
という問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】脂肪族1級ポリアミンと
芳香族ヒドロキシル化合物と尿素および/またはカルバ
ミン酸O−アリールとから脂肪族ポリO−アリールウレ
タンを製造する方法において、a)ウレタン化反応にお
ける、脂肪族1級ポリアミンのアミノ基:芳香族ヒドロ
キシル化合物:尿素および/またはカルバミン酸O−ア
リールのモル比を、1:5〜200:1.05〜2の範
囲に調節すること、b)反応液中のアンモニア濃度が1
重量%以下になるように、副生するアンモニアを反応系
から除去しながらウレタン化反応をさせること、および
c)得られたウレタン化反応液の中からカルバミン酸O
−アリールを回収し、ウレタン化反応原料としてリサイ
クルすること、を特徴とする脂肪族ポリO−アリールウ
レタンの製造法である。
【0009】本発明を更に詳細に説明すると、反応式1
に示すように、尿素と芳香族ヒドロキシル化合物は脂肪
族O−アリールウレタンを製造する条件下では比較的容
易に反応し、カルバミン酸O−アリールとなることを見
いだした。また、反応式2に示すカルバミン酸O−アリ
ールと脂肪族アミンとは容易に反応し、N−アルキル尿
素体を生成する。反応式3に示すように、尿素と脂肪族
アミンも比較的容易に反応し、N−アルキル尿素体を生
成するが、この反応速度は反応式2に示すカルバミン酸
O−アリールに比較してかなり遅い。従って、尿素およ
びカルバミン酸O−アリールは共に脂肪族O−アリール
ウレタンの原料として使用可能であり、カルバミン酸O
−アリールを使用する方がより好ましい。
【0010】また、反応式2または3の反応において、
カルバミン酸O−アリールおよび尿素の使用量が少ない
場合には、反応式4または5の反応により、N、N’ジ
アルキル尿素体を副生する。このN、N’ジアルキル尿
素体の副生を防止するためには理論量よりもかなり過剰
のカルバミン酸O−アリールおよび/または尿素を使用
することが必要である。
【0011】反応式6に示すN−アルキル尿素体と芳香
族ヒドロキシル化合物とが反応し、脂肪族O−アリール
ウレタンを生成する反応は、非常に遅く、また、平衡的
にも不利であるため生成するアンモニアを積極的に反応
系外に除去する必要がある。さらに、過剰に用いたカル
バミン酸O−アリールおよび/または尿素の回収、リサ
イクル方法について鋭意検討を進めた結果、驚くべきこ
とに、脂肪族アミンと芳香族ヒドロキシル化合物とカル
バミン酸O−アリールおよび/または尿素との反応後の
液を、150℃以下の温度で減圧下で過剰に用いた芳香
族ヒドロキシル化合物を蒸留除去する際に、反応式7に
示すようにカルバミン酸O−アリールが芳香族ヒドロキ
シル化合物とイソシアン酸に分解し、分解により生成し
たイソシアン酸を分解温度以下の温度で再び芳香族ヒド
ロキシル化合物と吸収、反応させることにより、反応式
8に示すようにカルバミン酸O−アリールが生成するこ
とを見いだし、尿素および/またはカルバミン酸O−ア
リール原単位を犠牲にすること無く、高収率で脂肪族O
−アリールウレタンを製造する方法を見いだし本発明を
完成するに至った。
【0012】芳香族ヒドロキシル化合物の共存下150
℃以下の低温で、カルバミン酸O−アリールが分解しイ
ソシアン酸が生成することは、本発明者がはじめて見い
だしたものである。 H2 NCONH2 +Ar−OH→H2 NCOO−Ar+
NH3 (反応式1) (反応式中、「R−」は脂肪族残基を示し、「Ar−」
は芳香族残基を示す。以下の反応式に於いても同様であ
る。) H2 NCOO−Ar+R−NH2 →R−NHCONH2
+Ar−OH(反応式2) H2 NCONH2 +R−NH2 →R−NHCONH2
NH3 (反応式3) H2 NCOO−Ar+2R−NH2 →R−NHCONH
−R+Ar−OH+NH3 (反応式4) H2 NCONH2 +2R−NH2 →R−NHCONH−
R+2NH3 (反応式5) R−NHCONH2 +Ar−OH→R−NHCOO−A
r+NH3 (反応式6) H2 NCOO−Ar→HNCO+Ar−OH(反応式
7) HNCO+Ar−OH→H2 NCOO−Ar(反応式
8) 以下に本発明の構成に付いて記載する。
【0013】本発明に用いられる芳香族ヒドロキシル化
合物は、芳香族基に直接ヒドロキシル基が結合している
ものであれば,どのようなものであってもよい。例え
ば、フェノール;クレゾール (各異性体)、キシレノ
ール(各異性体)、エチルフェノール(各異性体)、プ
ロピルフェノール(各異性体)等の各種アルキルフェノ
ール類;メトキシフェノール(各異性体)、エトキシフ
ェノール(各異性体)等の各種アルコキシフェノール
類;クロルフェノール(各異性体)、ブロモフェノール
(各異性体)、ジクロルフェノール(各異性体)、ジブ
ロモフェノール(各異性体)等のハロゲン化フェノール
類;メチルクロルフェノール(各異性体)、エチルクロ
ルフェノール(各異性体)、メチルブロモフェノール
(各異性体)、エチルブロモフェノール(各異性体)等
のアルキルおよびハロゲン置換フェノール類;ニトロフ
ェノール(各異性体)、ニトロナフトール(各異性体)
等のニトロ置換芳香族ヒドロキシル化合物類;シアノフ
ェノール(各異性体)、シアノナフトール(各異性体)
等のシアノ置換芳香族ヒドロキシル化合物類等が用いら
れる。
【0014】このような芳香族ヒドロキシル化合物は1
種だけでもよいし、2種以上混合して用いることもでき
る。また、蒸溜分離の容易なことから、比較的沸点の低
い芳香族モノヒドロキシル化合物を用いるのが好まし
い。本発明に用いられる脂肪族1級ポリアミンとは、二
つ以上の1級アミノ基が脂肪族炭素原子に結合している
ものであればどのようなものでもよく、脂環族1級ポリ
アミンや芳香脂肪族1級ポリアミンであってもよい。
【0015】このような脂肪族1級ポリアミンとして
は、例えば、エチレンジアミン、ジアミノプロパン(各
異性体)、ジアミノブタン(各異性体)、ジアミノペン
タン(各異性体)、ジアミノヘキサン(各異性体)、ジ
アミノデカン(各異性体)等の脂肪族1級ジアミン類;
トリアミノヘキサン(各異性体)、トリアミノノナン
(各異性体)、トリアミノドデカン(各異性体)、1,
8−ジアミノ−4−アミノメチル−オクタン、2,6−
ジアミノカプリン酸−2−アミノエチルエステル、1,
3,6−トリアミノヘキサン、1,6,11−トリアミ
ノウンデカン等の脂肪族1級トリアミン類、ジアミノシ
クロブタン、ジアミノシクロヘキサン(各異性体)、3
−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシ
ルアミン、トリアミノシクロヘキサン(各異性体)等の
脂環族1級ポリアミン類;ジ(アミノメチル)ベンゼン
(各異性体)、ジ(アミノメチル)ピリジン(各異性
体)、ジ(アミノメチル)ナフタレン(各異性体)等の
芳香脂肪族1級ポリアミン類などである。
【0016】また、これらの1級ポリアミンの骨格を作
っている脂肪族基、脂環族基、芳香族基において、その
水素の一部がハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、ア
リール基、エステル基、スルホン基、シアノ基等の置換
基によって置換されていてもよいし、骨格に不飽和結
合、エーテル結合、エステル結合、チオエーテル結合,
スルホン結合、ケトン結合などを含んでいてもよい。
【0017】本発明に用いられるカルバミン酸O−アリ
ールは使用する芳香族ヒドロキシル化合物のヒドロキシ
ル基(−OH)の代わりにアミノカルボキシル基(−O
CONH2 )が結合したものであればどのようなもので
あっても良い。例えば、カルバミン酸O−フェニル、カ
ルバミン酸O−(メチル)フェニル、カルバミン酸O−
(ジメチル)フェニル、カルバミン酸O−(クロル)フ
ェニルなどが挙げられる。
【0018】本発明の実施に際し用いられる芳香族ヒド
ロキシル化合物の量は、使用される脂肪族1級ポリアミ
ンのアミノ基1当量当り、5モル以上200モル以下と
なるよう使用するのが好ましい。5倍以下だと得られる
脂肪族ポリO−アリールウレタンの収率が低下する。ま
た、200モルより多いと空時収率が低下するばかりで
なく、芳香族ヒドロキシル化合物のリサイクル量が増大
するからである。
【0019】本発明に用いられる尿素とカルバミン酸O
−アリールの量は、反応系において脂肪族1級ポリアミ
ンのアミノ基1当量当り、尿素とカルバミン酸O−アリ
ールの和が1.05モル以上2モル以下となるのが好ま
しい。尿素とカルバミン酸O−アリールの和が脂肪族1
級ポリアミンのアミノ基1当量当り1.05モルより少
ないと先にも述べたようにN、N’ジアルキル尿素体が
副生するし、2モルより多いと未反応のカルバミン酸O
−アリールが多量に残存し、リサイクル量が多くなるか
らである。
【0020】また、反応系における尿素とカルバミン酸
O−アリールの比は任意の量をとりうる。カルバミン酸
O−アリールは尿素に比べ高価であり、原料として供給
する場合には尿素を主体とし、カルバミン酸O−アリー
ルはリサイクル量にとどめることが工業的には好まし
い。本発明の実施に際し,芳香族ヒドロキシル化合物を
過剰量用いて溶媒とすることは好ましい手法であるが,
適当な他の溶媒を用いることもできる。溶媒としては溶
解度などの点から例えばトルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン、ニトロベンゼンなどの芳香
族炭化水素類;ジオキサン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル
などのエーテル系化合物類;N,Nジメチルホルムアミ
ド、N,Nジメチルアセトアミドなどのアミド系化合物
類などがあげられる。
【0021】本発明の実施に際し,ウレタン化反応は1
60〜280℃の温度範囲で反応を行うことが好まし
い。160℃より低い温度で反応を行えば,反応速度が
遅いばかりでなく、アンモニアの溶解度が高く化学平衡
的にも不利となり、脂肪族O−アリールウレタンの収率
が低下する。また、280℃より高い温度で反応を行え
ば、尿素やカルバミン酸O−アリールが著しく分解した
り,芳香族ヒドロキシル化合物が脱水素変性したり,あ
るいは生成物である脂肪族O−アリールウレタンの分解
や変性等による収率低下を招いたりする。この意味にお
いて、より好ましい温度範囲は180〜250℃であ
る。
【0022】本発明の実施に際し、ウレタン化反応系に
副生したアンモニアの除去すべき量は、反応温度および
1級ポリアミンと芳香族ヒドロキシル化合物の塩基性度
の差によって多少異なるが、反応液中のアンモニア濃度
が1重量%以下となるように除去することが非常に重要
である。アンモニア濃度が1重量%以上だと、式6に示
した平衡のため脂肪族O−アリールウレタンはほとんど
得られないからである。さらに脂肪族ポリO−アリール
ウレタンの収率を多くするためには,反応の最終段階に
おける反応液中のアンモニア濃度が0.1重量%以下の
となるように除去することが好ましい。
【0023】反応系に副生したアンモニアを除去する好
ましい実施態様の一つとして、反応蒸留法がある。すな
わち、反応蒸留法とは、反応下で逐次生成してくるアン
モニアを蒸留によって気体状で分離する方法である。ア
ンモニアの蒸留効率を上げるために、溶媒もしくは芳香
族ヒドロキシル化合物の沸騰下で行うこともできる。反
応系に副生したアンモニアを除去する好ましいもう一つ
の実施態様として、不活性ガスを用いる方法がある。す
なわち、反応下で逐次的に生成してくるアンモニアを、
気体状で不活性ガスに同伴させることによって、反応系
から分離する方法である。このような不活性ガスとし
て、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、炭酸ガス、メ
タン、エタン、プロパン等を単独で、または混合して反
応系中に導入することも好ましい方法である。また、ガ
ス状の低沸点有機溶媒も不活性ガス同様に副生したアン
モニアを反応系から除去するのに用いることが出来る。
こうした低沸点の有機溶媒類として例えば、ジクロルメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の低級炭化水素類;テラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類を用いることもできる。
【0024】またさらに、反応蒸留や不活性ガス等を用
いる温度を低下させたり、反応速度を高める目的で、触
媒を用いることもできる。このような触媒としては、例
えば、希土類元素、アンチモン、ビスマスの単体および
これらの元素の酸化物、硫化物および塩類、ホウ素単体
およびホウ素化合物、周期律表の銅族、亜鉛族、アルミ
ニウム族、炭素族、チタン族の金属およびこれらの金属
の酸化物および硫化物、周期律表の炭素を除く炭素族、
チタン族、バナジウム族、クロム族元素の炭化物および
窒化物等が好ましく用いられる。触媒を用いる場合、こ
れら触媒と脂肪族1級アミンの量比はいくらでもとりう
るが、脂肪族1級アミンに対し重量比で通常0.000
1〜1倍の触媒を用いるのが好ましい。
【0025】本発明の実施に際し、反応圧力は、反応系
の組成、反応温度、アンモニアの除去方法、および反応
装置の種類等によって異なるが、通常0.1〜50気圧
の圧力範囲で反応を行うことが好ましい。さらに好まし
くは、1〜30気圧の圧力範囲が工業的に実施する上で
好ましい。同様に、反応時間も、反応系の組成、反応温
度、アンモニアの除去方法、および反応装置の種類等に
よって異なるが、通常数十分〜数十時間である。好まし
くは数十分〜数時間である。
【0026】本発明の実施に際し使用する装置の様式
は、なんら限定されるものではなく、例えば,縦型の管
形装置の内部を原料液を流下させながら反応を進め,副
生するアンモニアを装置の上部から取り出して除去する
方法や、あるいは槽型装置を用いて反応させると共に、
副生するアンモニアを気相に取り出して除去する方法、
およびこれらを組み合わせた方法等が好ましく用いられ
る。さらに必要に応じて、これらの装置の上部に蒸留塔
および/または部分凝縮器等を設けることも好ましい方
法である。
【0027】上記の反応後の液(以下 ウレタン化反応
液という)中には、脂肪族ポリO−アリールウレタンの
ウレタン基1当量当たり、約4〜199モルの芳香族ヒ
ドロキシル化合物、および、約0.05〜1モルのカル
バミン酸O−アリールを含む。この液から目的物である
脂肪族ポリO−アリールウレタンを残し、他の有用成分
であるカルバミン酸O−アリールを除去するに際して
は、減圧下において、80〜150℃の温度において、
数十分〜数十時間、また、脂肪族ポリO−アリールウレ
タン溶液中の芳香族ヒドロキシル化合物濃度が、10〜
60重量%になるような条件で熱分解反応を行うことに
より、脂肪族ポリO−アリールウレタンを損なうこと無
く、カルバミン酸O−アリールはイソシアン酸と芳香族
ヒドロキシル化合物に熱分解する。このような低温でカ
ルバミン酸O−アリールが芳香族ヒドロキシル化合物と
イソシアン酸に分解することは実に驚くべきことであ
る。
【0028】また、分解により生成したイソシアン酸を
再びカルバミン酸O−アリールの戻す方法としては、分
解により生成したガスを分解温度以下の芳香族ヒドロキ
シル化合物と接触、吸収、反応させることにより達成さ
れる。カルバミン酸O−アリールの除去および回収につ
いて更に詳細に記載する。ウレタン化反応液よりカルバ
ミン酸O−アリールを除去するに際して、同時に芳香族
ヒドロキシル化合物を蒸溜除去することが好ましい。芳
香族ヒドロキシル化合物が大量に存在すると、反応式7
に示すカルバミン酸O−アリールが分解しイソシアン酸
と芳香族ヒドロキシル化合物になる反応が進行しても、
イソシアン酸が気相に抜ける前に、反応式8に示すイソ
シアン酸と芳香族ヒドロキシル化合物とからカルバミン
酸O−アリールを生成する反応が優先的に進むため、カ
ルバミン酸O−アリールの分解はほとんど起こらない。
得られる脂肪族ポリO−アリールウレタン溶液中の芳香
族ヒドロキシル化合物濃度が10〜60重量%にまで濃
縮することが好ましい。芳香族ヒドロキシル化合物濃度
が60重量%より高い濃度では、カルバミン酸O−アリ
ールの分解はほとんど起こらず、また、10重量%より
も低い濃度では、目的物である脂肪族ポリO−アリール
ウレタンが分解を起こしたり、下記の反応式9に示すよ
うな好ましくない反応を起こし、脂肪族O−アリールウ
レタンの収率が低下する。
【0029】2R−NHCOO−Ar→R−NHCON
H−R+Ar−OCOO−Ar(反応式9) ウレタン化反応液より、カルバミン酸O−アリールを除
去するに際して、好ましい温度範囲は、80℃〜150
℃の範囲である。80℃よりも低い温度ではカルバミン
酸O−アリールの分解はほとんど起こらず、また、15
0℃よりも高い温度では、反応式9に示すような好まし
くない反応が起こり、目的物である脂肪族ポリO−アリ
ールウレタンの収率が低下する。
【0030】ウレタン化反応液より、カルバミン酸O−
アリールを除去するに際して、5mmHg〜400mm
Hgの減圧下行うことが好ましい。5mmHgよりも低
い圧力を工業的に得るのは困難であり、また、400m
mHgを越える圧力では、上記温度範囲で芳香族ヒドロ
キシル化合物が沸騰せず芳香族ヒドロキシル化合物濃度
が高く好ましくないからである。但し、不活性ガスや低
沸点不活性溶剤をキャリアガスとして使用する場合に
は、常圧で行うこともできる。
【0031】ウレタン化反応液より、カルバミン酸O−
アリールを除去するに際して、カルバミン酸O−アリー
ルの滞留時間は、温度、芳香族ヒドロキシル化合物濃
度、圧力などにより異なるが、通常0.1時間〜50時
間の範囲で行われる。0.1時間より短い時間では分解
は不十分であり、50時間を越えるような長い時間滞留
させることは装置の巨大化を招くからである。
【0032】ついで、イソシアン酸を芳香族ヒドロキシ
ル化合物に吸収、反応させ、カルバミン酸O−アリール
とするに際しては、吸収、反応させる温度は、カルバミ
ン酸O−アリールを分解せた温度よりも低い温度が好ま
しい。分解温度よりも吸収、反応温度が低い場合には吸
収効率が高く吸収装置が小型化出来る。イソシアン酸を
芳香族ヒドロキシル化合物に吸収させる装置としては、
例えば充填塔、段塔、スプレー塔、濡れ壁塔、気泡塔、
気泡撹拌塔などの通常の装置が使用される。また、イソ
シアン酸の吸収と芳香族ヒドロキシル化合物の凝縮を兼
ねたような装置、例えば濡れ壁塔、も使用することがで
きる。
【0033】また,本発明の反応は,回分式,連続式い
ずれの方法でも実施できる。本発明の方法は,脂肪族O
−アリールモノウレタンおよびポリウレタンを製造する
のに適しており,工業的に多量に使用されている1,6
−ヘキサメチレンジイソシアナートのマスクドイソシア
ナートである1,6−ヘキサメチレン−O,O’−ジフ
ェニルウレタンの製造,3−イソシアナートメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアナート
(イソホロンジイソシアナート)のマスクドイソシアナ
ートである3−フェノキシカルボニルアミノメチル−
3,5,5−トリメチル−1−フェノキシカルボニルア
ミノシクロヘキサンの製造,およびm−キシリレンジイ
ソシアナートのマスクドイソシアナートであるm−キシ
リレン−O,O−ジフェニルウレタンの製造にも適した
方法である。
【0034】
【実施例】本発明の実施例に係わる分析方法、原料の製
造方法等について説明する。 (原料の分析方法)芳香族ヒドロキシル化合物,カルバ
ミン酸O−アリールおよび脂肪族1級アミンの定量は,
ガスクロマトグラフィー(GC)および液体クロマトグ
ラフィー(LC)で行った。尿素,カルバミン酸O−ア
リールおよび脂肪族O−アリールウレタンの定量は,ゲ
ルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)お
よびLCで行った。
【0035】(参考例1)(脂肪族O−アリールウレタ
ンの製造例) 図2に示すような上部に分縮器、下部にリボイラーを備
えた充填剤を詰めた高さ4m、内容積8000ミリリッ
トルの充填塔(SUS304製、充填物:SUS316
製ディクソン3mm径)を用い、充填塔の上部より原料
を連続的に供給し、充填塔の下部リボイラー部より反応
物を連続的に抜きだした。また、下部リボイラーに熱を
供給しフェノール蒸気を4kg/hrの速度で発生さ
せ、上部分縮器ではほぼ定量的にこのフェノール蒸気を
凝縮させ反応により発生したアンモニアをガスとして抜
きだした。
【0036】ヘキサメチレンジアミン464g(4モ
ル)、尿素600g(10モル)、フェノール7520
g(80モル)からなる原料混合物を用い、反応圧力
2.0kg/cm2 G、反応温度225℃の条件で原料
混合物を1000g/hrの速度で供給した。反応初期
の1.5時間は非定常状態の為サンプルを廃棄した。定
常状態での原料供給量は、7000gであり、充填塔上
部から約14モルのアンモニアガスがでており、下部リ
ボイラーからの抜きだし液量は6750gであった。こ
の液中には、1,6−ビス(フェノキシカルバミノ)ヘ
キサン(PhOCONH(CH2 6 NHCOOPh、
以下BPCHと略記する。)1130gおよび副生物と
して、N,N’−ビス(6−フェノキシカバミノ−ヘ
キシル)ウレア(PhOCONH(CH2 6 NHCO
NH(CH2 6 NHCOOPh、以下BPCHUと略
記する。)7g、N−(6−フェノキシカバミノ−ヘ
キシル)ウレア(PhOCONH(CH2 6 NHCO
NH2 、以下PCHUと略記する。)12g、N−
(6−フェノキシカバミノ−ヘキシル)サリチルアミド
(PhOCONH(CH2 6 NHCOPhOH、以下
PCHSと略記する。)6g、およびカルバミン酸フ
ェニル(PhOCONH2 、以下PCと略記する。)2
23gを含んでいた。
【0037】
【実施例1】 (カルバミン酸O−アリールの分解、回収例)図1に示
すような10リットルの加熱フラスコおよび10リット
ルの溜出液受器のがついたガラス製の大型ロータリーエ
バポレターを用意し、エバポレーターの減圧ラインを内
径12cm、高さ60cmのガス吸収塔(充填物;ガラ
ス製ラシヒリング)に接続した。あらかじめ、ガス吸収
塔の底部液ダメにフェノールを4kg仕込み、付属のポ
ンプを使用し、50℃の温度で1kg/hrの流量で吸
収液であるフェノールを吸収塔内に循環させた。参考例
1で得たウレタン化反応液6750gを大型ロータリー
エバポレターに仕込み、50mmHgの圧力でフェノー
ルの溜出量が約1kg/hrになるように内液温度を8
0℃から120℃に調節し、約5時間濃縮操作を行っ
た。
【0038】回収された濃縮液の量は1800gであ
り、この中には、BPCH1133g、BPCHU8
g、PCHU7g、PCHS6g、およびPC25gの
成分がふくまれていた。また、溜出液量は4860gで
あり、この中には12gのPCが含まれていた。 さら
に、回収されたガス吸収液は4070gであり、この中
には175gのPCが含まれていた。また、真空ポンプ
のオイル中にイソシアン酸のポリマーと思われる白色物
が存在していた。
【0039】この結果をまとめると、濃縮操作中には目
的物であるBPCH量はほとんど変化せず、カルバミン
酸O−アリ−ルであるPCが約90%分解を起こし、溜
出液中に5%、吸収液中に80%の割合で移動してい
た。
【0040】
【実施例2】 (リサイクルしたカルバミン酸O−アリールを使用した
脂肪族O−アリールウレタンの製造例)原料として、ヘ
キサメチレンジアミン465g、尿素524g、実施例
1で回収したPC175gを含むフェノール溶液407
0g、およびフェノール3628gを使用した以外は、
参考例1と同じ装置を用い、参考例1と同じ条件で反応
を行った。定常状態での原料供給量は7000gであっ
た。
【0041】反応中反応器上部から約13モルのアンモ
ニアガスの発生が観察された。また、反応器下部から回
収された液量は6770gであった。この液中にはフェ
ノール以外に、BPCH1141g、BPCHU5g、
PCHU6g、PCHS6g、PC223gの生成物が
含まれていた。目的生成物であるBPCHの供給ヘキサ
メチレンジアミン基準の収率は98.2%であった。
【0042】
【比較例1】原料としてPCを含むフェノール溶液の替
わりに、フェノールを使用した以外は実施例2と同じ装
置を用い、同じ条件で反応を行った。具体的な原料組成
はヘキサメチレンジアミン464.8g、尿素524
g、フェノール7528gであり、定状状態での原料供
給量は7000gであった。
【0043】反応中反応器上部から約13モルのアンモ
ニアガスの発生が観察された。また、反応器下部から回
収された液量は6765gであった。この液中にはフェ
ノール以外、BPCH1100g、BPCHU34g、
PCHU13g、PCHS7g、PC89gの生成物が
含まれていた。目的生成物であるBPCHの供給ヘキサ
メチレンジアミン基準の収率は93.8%であった。
【0044】
【実施例3〜6、比較例2〜3】 (カルバミン酸O−アリールの分解)実施例1と同じ装
置を用いガス吸収塔の底部液ダメに毎回新しいフェノー
ル4kgを仕込み、付属のポンプを使用し、50℃の温
度で1kg/hrの流量で吸収液であるフェノールを吸
収塔内に循環させた。参考例1で得たウレタン化反応液
6750gを大型ロータリーエバポレターに仕込み、1
0mmHg〜500mmHgの圧力でフェノールの溜出
速度が約1kg/hrになるように温度を調節し濃縮操
作を行った。このときのPC分解率およびBPCH量の
変化などを表1にまとめて示す。
【0045】なお、表1中、「温度」は濃縮操作中の平
均温度を、「(濃度)」は回収液中のフェノール濃度
を、「(分解率)」は濃縮操作中にPCが分解した割合
を、「(回収率)」は濃縮操作後のBPCHが回収され
た割合を、示す。 (参考例2)(脂肪族O−アリールウレタンの製造例) 参考例1と同じ装置を用い、原料ジアミンをイソホロン
ジアミン682g(4モル)とした以外は参考例−1と
同じ条件で反応を行った。定常状態での原料混合物供給
量は7300gであり、充填塔上部より約14モルのア
ンモニアの発生が確認され、下部リボイラー部からの抜
き出し液量は7000gであった。この液中には、12
00gの3,5,5−トリメチル−1−フェノキシカル
バミノ−3−フェノキシカルバミノメチル−シクロヘキ
サン(以下IPDUと略記)、250gのPC、約54
50gのフェノールの他に、分子内に尿素結合を有する
副生物やアミド結合を有する副生物などが約100g含
まれていた。
【0046】
【実施例7】 (IPDUを含む液からのカルバミン酸O−アリールの
分解、回収例)実施例1と同じ装置を用い、参考例2で
得たIPDUを含むウレタン化反応液全量を仕込み、実
施例1と同じ条件で濃縮操作を実施した。回収された濃
縮液の量は1950gであり、この中には、1200g
のIPDU、620gのフェノール、25gのPCが含
まれていた。また、溜出液量は5000gであり、この
中に含まれていたPCの量は12gとわずかであった。
ガス吸収液中には210gのPCが含まれていた。
【0047】この結果をまとめると、120℃の温度で
約5時間濃縮操作を行うことにより、カルバミン酸O−
アリール(PC)が90%分解をおこし、大部分がガス
吸収液に回収されることがわかった。
【0048】
【実施例8】 (イソシアン酸の吸収およびカルバミン酸O−アリール
としての回収)図3に示すような内容積300ミリリッ
トルの温度計付きのガス吸収瓶(容器Aと呼ぶ)と温度
計および凝縮器のついた内容積300ミリリットルのガ
ス吸収瓶(吸収瓶Bと呼ぶ)を用意し、これらのガス吸
収瓶を直列に接続した。容器AにPC10重量%、フェ
ノール40重量%およびBPCH50重量%を含む混合
液200gをいれ、吸収瓶Bに吸収液としてフェノール
200gをいれた。
【0049】PCを含む混合液をいれた容器Aの温度を
120℃になるように温度を調節し、また、吸収瓶Bの
温度を50℃に調節した後、容器Aに窒素ガスを1リッ
トル毎時の速度で4時間導入し続けた。この間に容器A
の液量は徐々に減少し、吸収瓶Bの液量がわずかに増加
した。窒素ガスの導入停止後、温度を50℃にまで低下
させ容器Aおよび吸収瓶Bの内容物を分析した。結果を
表2に示す。
【0050】
【実施例9〜11、比較例4】実施例8と同じ装置を用
い、吸収瓶Bの温度を60〜125℃に変化させた以外
は同じ条件で実験を行った。結果を表2に示す。表2に
示すように、吸収瓶の温度を熱分解温度より高めるとカ
ルバミン酸O−アリールの回収率は大きく低下する。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】実施例、比較例を比べても明らかなよう
に、本発明の方法は従来公知の方法に較べ、尿素および
/またはカルバミン酸O−アリールの原単位を犠牲にす
ること無く、高収率で脂肪族ポリO−アリールウレタン
を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、実施例3〜7、比較例2〜3の装置
の一例を示す説明図である。
【図2】参考例1、2、実施例2、比較例1の装置の一
例を示す説明図である。
【図3】実施例8〜11、比較例4の装置の一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
A:加熱フラスコ B:ロータリーエバポレーター C:溜出液受器 D:Bのコンデンサー E:吸収塔 F:吸収液循環ポンプ G:原料混合槽 H:充填塔型反応器 I:リボイラー J:Hのコンデンサー K:容器A L:吸収瓶B M:凝縮器 N:オイルバス Q:ボールフィルター a:吸収塔の温度調節用温水入口 b:吸収塔の温度調節用温水出口 c:冷却水入口 d:冷却水出口 e:真空ポンプにつながる減圧ライン f:原料供給口 g:反応液出口 h:ガス出口 i:冷却水入口 j:冷却水出口 k:リボーラー熱媒入口 l:リボーラー熱媒出口 m:窒素ガス入口 n:窒素ガス出口 p:冷却水入口 q:冷却水出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族1級ポリアミンと芳香族ヒドロキ
    シル化合物と尿素および/またはカルバミン酸O−アリ
    ールとから脂肪族ポリO−アリールウレタンを製造する
    方法において、a)ウレタン化反応における、脂肪族1
    級ポリアミンのアミノ基:芳香族ヒドロキシル化合物:
    尿素および/またはカルバミン酸O−アリールのモル比
    を、1:5〜200:1.05〜2の範囲に調節するこ
    と、b)反応液中のアンモニア濃度が1重量%以下にな
    るように、副生するアンモニアを反応系から除去しなが
    らウレタン化反応をさせること、およびc)得られたウ
    レタン化反応液の中からカルバミン酸O−アリールを回
    収し、ウレタン化反応原料としてリサイクルすること、
    を特徴とする脂肪族ポリO−アリールウレタンの製造
    法。
  2. 【請求項2】 ウレタン化反応液の中から、過剰に用い
    た芳香族ヒドロキシル化合物を除去し脂肪族ポリO−ア
    リールウレタンを得る際に、カルバミン酸O−アリール
    を芳香族ヒドロキシル化合物とイソシアン酸とに分解
    し、更に芳香族ヒドロキシル化合物に吸収、反応せしめ
    再びカルバミン酸O−アリールとして回収することを特
    徴とする請求項1記載の方法。
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