JPH07157524A - 巨大モノマーを含有するビニル共重合体 - Google Patents

巨大モノマーを含有するビニル共重合体

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JPH07157524A
JPH07157524A JP31130794A JP31130794A JPH07157524A JP H07157524 A JPH07157524 A JP H07157524A JP 31130794 A JP31130794 A JP 31130794A JP 31130794 A JP31130794 A JP 31130794A JP H07157524 A JPH07157524 A JP H07157524A
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vinyl
hydroxyethyl acrylate
styrene
water
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JP31130794A
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James Preston Stanley
ジェームス、プレストン、スタンレイ
Walter Paul Mayer
ウオルター、ポール、メイヤー
Eric Jay Nagel
エリック、ジェイ、ナジェル
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • C08F290/08Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated side groups
    • C08F290/12Polymers provided for in subclasses C08C or C08F
    • C08F290/124Polymers of aromatic monomers as defined in group C08F12/00

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巨大モノマー含有ビニル共重合体を提供す
る。 【構成】 i)巨大モノマー含有ビニル共重合体及びそ
の製造方法、 ii)水分散性ビニル共重合体塗料組成物及
びその製造方法、並びに iii) 巨大モノマー類及び巨大
モノマー混合物、及びそれらの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は(1)巨大モノマーを含
有するビニル共重合体、並びにこれを製造する方法、
(2)水分散性ビニル共重合体の塗料組成物、並びにこ
れを製造する方法、及び(3)巨大モノマー及び巨大モ
ノマー混合物、並びにこれを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装を形成するために種々の有機溶剤の
中に溶解又は分散させた有機ポリマー類を使用すること
はこの技術分野において周知である。溶剤又は分散媒を
用いる塗装の形成は多量の有機溶剤の除去を含み、そし
て特に近年においてこのような溶剤の除去は生態学的及
び環境的配慮から望ましくないと考えられるようになっ
た。従って主として水よりなる媒質の中に有機ポリマー
を溶解させ、又は分散させる塗料組成物に関心が増して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】若干の水分散性ビニル
共重合体は、ヒドロキシル基含有ビニル樹脂をアセトン
の中に溶解させ、これに若干のスチレン/無水マレイン
酸オリゴマーを加え、そしてこの後者を前者にグラフト
させる方法によって作ることができる。次に過剰の酸無
水物基を水と反応させてアミンで中和し、それによりそ
のビニル骨格から離れたペンダント極性荷電基を形成さ
せてそのビニル共重合体を水分散性にするのに充分な親
水性を作り出すものである。ところが、不幸にしてこの
方法は非常に経費がかかり、従ってその最終生成物は多
くの用途に対して価格の面であまりに高価にならざるを
えない。重合の間に適当な極性基を含むモノマーをビニ
ル共重合体の中に取り入れるのが、同じものを得るため
の良好でかつ低経費の方法の一つであろう。
【0004】これを実現するために正しいモノマーを見
出す多くの試みは不成功に終わっている。水を加えたと
きに沈殿又は凝集してゲル化するビニル共重合体、又は
水に溶解して粘稠な溶液をもたらし、そして水に敏感な
役立たない塗膜を生ずるようなビニル共重合体がしばし
ば問題である。正しいバランスを作り出すのは極めて困
難であることが実証されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はその一部として
下記の組成の反応成分、すなわち a) 1種以上のビニル基含有モノマー典型的には塩化
ビニル及び酢酸ビニル約1ないし99.9重量%、好まし
くは約10−90重量%、 b) 上記成分a)とは異なった1種以上のモノエチレ
ン性不飽和のモノマー、典型的にはヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート約0ないし98.9重量%、好まし
くは約0〜25重量%、及び c) 1種以上のモノエチレン性不飽和巨大モノマー、
典型的にはスチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロ
キシエチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生
成物の加水分解誘導体よりなるモノエチレン性不飽和の
巨大モノマー、或いは i) 無水トリメリット酸とヒドロ
キシエチルアクリレートとの反応生成物よりなる巨大モ
ノマー及び ii)スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒ
ドロキシエチルアクリレートとの反応生成物又はこの反
応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大モノマーを包含
するモノエチレン性不飽和の巨大モノマーの混合物約
0.1ないし99重量%、好ましくは約5〜60重量%の
反応生成物よりなるビニル共重合体に関する。
【0006】本発明はまたその一部として種々のビニル
共重合体を製造するための方法にも関するが、これは a) 1)約1ないし99.9重量%、好ましくは約10
ないし90重量%の1種以上のビニル基含有モノマー、
典型的には塩化ビニル及び酢酸ビニル、 2)約0ないし98.9重量%、好ましくは約0ないし2
5重量%の上記成分1)とは異なった1種以上のモノエ
チレン性不飽和のモノマー、典型的にはヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート、及び 3)約0.1ないし99重量%、好ましくは約5ないし6
0重量%の1種以上のモノエチレン性不飽和の巨大モノ
マー、典型的にはスチレン/無水マレイン酸共重合体と
ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物又はこの
反応生成物の加水分解誘導体よりなるモノエチレン性不
飽和の巨大モノマー、或いはi) 無水トリメリット酸と
ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物よりなる
巨大モノマー及びii)スチレン/無水マレイン酸共重合
体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物又は
この反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大モノマー
を包含するモノエチレン性不飽和の巨大モノマーの混合
物から成る反応混合物を形成し、そして b) 上記a)の反応混合物を上記ビニル共重合体の製
造に充分な重合条件のもとで反応させることよりなる。
【0007】本発明は更にその一部として、本発明のビ
ニル共重合体を包含する水分散性塗料組成物に関する
が、この組成物において各反応成分a)、b)及びc)
の重量比はそれぞれ約50−95%、0−20%及び5
−40%の範囲であることができ、そして上記ビニル共
重合体は、少なくとも若干のカルボン酸基を塩基で中和
した後で、本質的に水性の媒質の中に分散することがで
きるものである。
【0008】本発明は更にまたその一部として、水分散
性塗料組成物を製造する方法に関するが、これは a) 1)約50ないし95重量%、好ましくは約60
ないし90重量%の1種以上のビニル基含有モノマー、
典型的には塩化ビニル及び酢酸ビニル、 2)約0ないし20重量%、好ましくは約5ないし15
重量%の上記成分1)とは異なった1種以上のモノエチ
レン性不飽和のモノマー、典型的にはヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート、及び 3)約5ないし40重量%、好ましくは約10ないし2
5重量%の1種以上のモノエチレン性不飽和の巨大モノ
マー、典型的にはスチレン/無水マレイン酸共重合体と
ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物又はこの
反応生成物の加水分解誘導体よりなるモノエチレン性不
飽和の巨大モノマー、或いはi) 無水トリメリット酸と
ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物よりなる
巨大モノマー及びii)スチレン/無水マレイン酸共重合
体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物又は
この反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大モノマー
を包含するモノエチレン性不飽和の巨大モノマーの混合
物を包含する反応混合物を形成し、そして b) 上記a)の反応混合物を反応させ、この場合この
反応を少なくとも若干のカルボン酸基が塩基で中和され
た後で、本質的に水性の媒質の中に分散できるような膜
形成用組成物を作り出すのに必要な程度まで行なわせる
ことよりなる。
【0009】本発明はその一部として、スチレン/無水
マレイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリレートと
の反応生成物、又はこの反応生成物の加水分解誘導体よ
りなるモノエチレン性不飽和の巨大モノマー、又は i)
無水トリメリット酸とヒドロキシエチルアクリレートと
の反応生成物よりなる巨大モノマー及び ii)スチレン/
無水マレイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリレー
トとの反応生成物又はこの反応生成物の加水分解誘導体
よりなる巨大モノマーを含むモノエチレン性不飽和の巨
大モノマーの混合物にも関する。
【0010】本発明はまたその一部として巨大モノマー
の混合物を製造する方法にも関し、この方法は a) 溶媒中に溶解した無水トリメリット酸を、モル過
剰量のヒドロキシエチルアクリレートと反応させ、 b) 溶媒中に溶解したスチレン/無水マレイン酸を、
上記段階a)からのヒドロキシエチルアクリレートのモ
ル過剰量と反応させ、 c) 任意的には、上記反応に、酸無水物基と反応し得
る水を取り入れ、そして d) i) 無水トリメリット酸とヒドロキシエチルアク
リレートとの反応生成物よりなる巨大モノマー及び ii)
スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシエチル
アクリレートとの反応生成物又はこの反応生成物の加水
分解誘導体よりなる巨大モノマーを包含する巨大モノマ
ー混合物を得ることよりなる。
【0011】
【詳述】本発明は水分散性の塗料組成物において使用す
るのに適した経済的なビニル共重合体樹脂を提供する。
本発明によって提供されるビニル共重合体樹脂は i) 約
1−99.9重量%、好ましくは約10−90重量%の1
種以上のビニル基含有モノマー、典型的には塩化ビニル
及び酢酸ビニルと、 ii)約0−98.9重量%、好ましく
は約0−25重量%の1種以上の、上記成分 i) とは異
なったモノエチレン性不飽和モノマー、典型的にはヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートと、及び iii) 約
0.1−99重量%、好ましくは約5−60重量%の1種
以上のモノエチレン性不飽和の巨大モノマー、典型的に
はスチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシエチ
ルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生成物の加
水分解誘導体よりなるモノエチレン性不飽和の巨大モノ
マー、或いは1)無水トリメリット酸とヒドロキシエチ
ルアクリレートとの反応生成物よりなる巨大モノマー及
び2)スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシ
エチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生成物
の加水分解誘導体よりなる巨大モノマーを含むモノエチ
レン性不飽和の巨大モノマーの混合物を含むモノマー混
合物との共重合によって作られる。
【0012】これらビニル共重合体樹脂は、i)−CH2-CH
Cl−の式の塩化ビニルの第1のモノマー性部分、 ii)−
CH2-CH(O-CO-CH3)−の式の酢酸ビニルの第2のモノマー
性部分、 iii) ヒドロキシプロピルアクリレートの第3
のモノマー性部分、及び iv)スチレン/無水マレイン酸
共重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成
物又はこの反応生成物の加水分解誘導体よりなるモノエ
チレン性不飽和の巨大モノマー、或いは1)無水トリメ
リット酸とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成
物よりなる巨大モノマー及び2)スチレン/無水マレイ
ン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応
生成物又はこの反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨
大モノマーを含むモノエチレン性不飽和の巨大モノマー
の混合物の第4のモノマー性部分よりなる各モノマー性
部分から構成されているのが好ましい。これらの好まし
いモノマー性部分の重量比はそれぞれ i) 及び ii)につ
いて1から99.9%までの範囲、 iii) について0から
98.9%までの範囲、そして iv)について0.1から99
%までの範囲であることができる。この共重合体はメチ
ルエチルケトン中で0.1から0.5までの範囲の平均固有
粘度を有するのも好ましい。
【0013】各コモノマー類の共重合反応は乳化重合、
溶液重合等の方法を含む任意公知の方法によって行なう
ことができる。その共重合体の中の酢酸ビニル部分は所
望の場合にビニルプロピオネート又は他の低級カルボン
酸のビニルエステルと置き換えることができる。本発明
のビニル共重合体は上述した各モノマーを混合物として
共重合させてメチルエチルケトンの中で0.1ないし0.5
の平均固有粘度を有する共重合体にすることによって得
られる。
【0014】通常的な溶液重合法が後で記述するように
本発明のビニル共重合体を形成させるために好ましく用
いることができる。同様に、例えば通常的な乳化重合の
ような他の重合法も用いることもできる。従って、本発
明のビニル共重合体を製造するために用いられる方法は
臨界的ではなく、そしてこのような方法は当業者によく
理解されている。
【0015】一般に、本発明のビニル共重合体は説明的
な例として述べるならば、その得られた共重合体のため
及び用いた種々の成分のための溶媒を使用する溶液重合
を用いて作ることができる。好適な溶剤は、例えばアセ
トン、メチルエチルケトン、メチル−n−ブチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン等のような通常的なケト
ン溶媒、並びにこのようなケトン溶媒と例えばメタノー
ル、エタノール及びイソプロパノールのようなアルコー
ル類との混合物を含む。本発明のビニル共重合体の例示
的な重合は後記例5ないし7に詳細に記述する。
【0016】この重合はバッチ式でも連続式でも実施す
ることができる。典型的には溶媒/モノマーの比率は所
望の分子量に依存して約0.3/1から約4/1まで変化
する。その選ばれる温度は反応速度及び共重合体の所望
の分子量に依存して約35℃から約80℃まで変化する
ことができる。いかなる油溶性のフリーラジカル触媒も
モノマーの重量に対して約0.01から約3.0%まで変化
する量で使用することができる。適当な触媒は説明的な
例として過酸化ジベンゾイル、過酸化ジラウロイル、ア
ゾビスブチロニトリル及びジイソプロピルパーオキシジ
カーボネートを含む。その反応系の各成分の蒸気圧以上
のいかなる圧力も採用することができ、約30psi から
100psi までの圧力が典型的である。なお、psi は0.
07kg/cm2 として大略換算する。
【0017】本発明のビニル共重合体中に存在する各成
分a)、b)及びc)の相対的量は狭く限定的ではな
い。成分a)及びb)はそのビニル共重合体が基材の上
に満足な塗装を形成させることができるのを確実にする
のに充分な量で存在し、そして成分c)はそのビニル共
重合体が少なくとも若干のカルボン酸基を塩基で中和さ
せた後で、本質的に水性の媒質の中に分散することがで
きるのを確実にするのに充分な量で存在する。好ましく
はビニル共重合体は、成分a)+b):成分c)を重量
比で約1:0.01から1:1まで、そしてより好ましく
は約1:0.15から1:0.4までの重量比で含む。これ
らのビニル共重合体を製造するために本発明の方法にお
いては対応する量の各成分a)、b)及びc)が用いら
れる。
【0018】本発明のビニル共重合体は膜形成性であ
る。ここで用いる「膜形成性物質」は固体基材の上に塗
覆して連続した乾燥皮膜を形成することのできる物質を
意味する。このような塗覆は通常、その物質の適当な溶
媒の中の溶液から塗膜を形成させてこの塗膜を乾燥させ
ることによって行なわれる。膜形成物質は膜形成物質が
乾燥皮膜を形成するような条件のもとで液体膜や不連続
な固体粒子を形成する物質とは区別されるべきである。
【0019】成分a)及びb)から作られるビニル共重
合体は水中に分散可能でない。成分a)、b)及びc)
から作られるビニル共重合体は塩型に変えた後で水中に
分散可能である。本発明のビニル共重合体は少なくとも
若干のカルボン酸基を塩基で中和した後で、本質的に水
性の媒質の中に分散可能である。
【0020】本発明のビニル共重合体の中の成分a)及
びb)として用いることのできる例示的なエチレン性不
飽和モノマーは、ヒドロキシル基を含むか、又はヒドロ
キシル基に転化できる基を含む1種以上のビニル基含有
モノマー及び1種以上のエチレン性不飽和モノマーであ
る。このようなモノマーの典型的なものは加水分解させ
た酢酸ビニル、アルキル基の中に2個から約6個までの
炭素原子を有するヒドロキシアルキルアクリレート又は
同メタクリレート(例えばヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルアクリレート及びヒドロキシプロピルメタクリレー
ト)、アルカノール類(例えばアリルアルコール)、ア
ルケニルアセタール類(例えばビニルホルマール)等で
ある。典型的な他のモノマー類はハロゲン化ビニル(例
えば塩化ビニル)、ビニルエステル類(例えば酢酸ビニ
ル)、2ないし4個の炭素原子を有するα−オレフィン
類(例えばエチレン及びプロピレン)、アルキル基の中
に1ないし18個の炭素原子を有するアルキルアクリレ
ート及び同メタクリレート類(例えばメチル及びエチル
アクリレート及び同メタクリレート)、アクリル酸及び
メタクリル酸、アルケニル置換された芳香族化合物(例
えばスチレン及びα−メチルスチレン)、アルケニルア
ルキルエーテル類(例えばメチルビニルエーテル及びオ
クタデシルビニルエーテル)等である。成分a)及び
b)として用いることのできる好ましいモノマー類は2
個から約6個までの炭素原子をそのヒドロキシアルキル
基の中に有する塩化ビニル/酢酸ビニル/ヒドロキシア
ルキルアクリレート又は同メタクリレートの3元共重合
体である。この群の最も好ましいものは塩化ビニル/酢
酸ビニル/ヒドロキシプロピルアクリレート共重合体で
ある。
【0021】本発明のビニル共重合体において成分a)
及びb)として使用することのできる他のモノエチレン
性不飽和モノマー類は、例えばビニルプロピオネート、
及びUnion Carbide Chemicals and Plastics Company I
nc. 社から入手することのできるVYNATE(登録商
標)ビニルエステルモノマーのような種々のカルボン酸
のビニルエステル類、例えばメチルビニルエーテル、イ
ソブチルビニルエーテル及びセチルビニルエーテルのよ
うなビニルエーテル類、例えば塩化ビニリデン及び弗化
ビニリデンのようなハロゲン化ビニリデン、例えばアク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸及びイタコン酸のよ
うな不飽和カルボン酸類、例えば無水マレイン酸のよう
な無水の不飽和カルボン酸類、例えばジエチルマレエー
ト、ブチルベンジルマレエート、ジメチルイタコネー
ト、β−カルボキシエチルアクリレート、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート及びラ
ウリル(メタ)アクリレートのような不飽和カルボン酸
のエステル類、例えば(メタ)アクリロニトリルのよう
な不飽和ニトリル類、及び例えばスチレン、α−メチル
スチレン及びp−メチルスチレンのような芳香族ビニル
化合物を含む。
【0022】本発明のビニル共重合体において成分c)
として使用することのできる好適な巨大モノマー類は、
例えば無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水フェ
ニルマレイン酸、無水クロロマレイン酸、無水ジクロロ
マレイン酸、無水イタコン酸及び無水アコニット酸のよ
うな酸無水物基を含むエチレン性不飽和モノマーから誘
導される。酸無水物基含有モノマー類は通常、例えば上
にあげた他のエチレン性不飽和モノマーと共重合させ
る。好ましくは成分c)は、スチレン/無水マレイン酸
共重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成
物又はこの反応生成物の加水分解誘導体よりなるモノエ
チレン性不飽和の巨大モノマー、又は i)無水トリメリ
ット酸とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物
よりなる巨大モノマー及び ii)スチレン/無水マレイン
酸共重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生
成物又はこの反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大
モノマーを含むモノエチレン性不飽和の巨大モノマーの
混合物である。
【0023】成分b)としてヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートを含む本発明の水分散性塗料組成物に
対しては、成分c)は i) スチレン/無水マレイン酸共
重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物
であるか、又は ii)無水トリメリット酸とヒドロキシエ
チルアクリレートとの反応生成物1)及びスチレン/無
水マレイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリレート
との反応生成物の加水分解誘導体2)の混合物であるの
が好ましい。成分b)としてヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートを含まない本発明の水分散性塗料組成
物に対しては、成分c)はスチレン/無水マレイン酸共
重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物
又はこの反応生成物の加水分解誘導体よりなるモノエチ
レン性不飽和の巨大モノマーであるか、又は i) 無水ト
リメリット酸とヒドロキシエチルアクリレートとの反応
生成物よりなる巨大モノマー及び ii)スチレン/無水マ
レイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの
反応生成物又はこの反応生成物の加水分解誘導体よりな
る巨大モノマーを含むモノエチレン性不飽和の巨大モノ
マーの混合物であるのが好ましい。
【0024】スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒド
ロキシエチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応
生成物の加水分解誘導体は、ヒドロキシエチルアクリレ
ート:スチレン/無水マレイン酸共重合体のモル比約0.
4:1から1.4:1までを含む。無水トリメリット酸と
ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物はヒドロ
キシエチルアクリレート:無水トリメリット酸をモル比
で約0.8:1から1:1までの範囲で含む。成分c)が
混合物であるときはそのスチレン/無水マレイン酸共重
合体とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物又
はこの反応生成物の加水分解誘導体の無水トリメリット
酸とヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物に対
する重量比は約1:10から99:1まで、又は更にそ
れ以上までの範囲であることができる。本発明の巨大モ
ノマーの例示的な製造方法は、後記例1、3及び4に詳
細に記述する。
【0025】本発明の方法において用いられる反応混合
物の中には好ましくは有機性反応溶媒が存在しているの
が好ましい。好適な溶媒にはケトン類、アルコール類、
エステル類、塩素化炭化水素等が含まれる。好ましい反
応溶媒は各脂肪族部分の中に2個ないし約4個までの炭
素原子を有する飽和脂肪族ケトンである。例示的なケト
ン類はアセトン、メチルエチルケトン、エチルプロピル
ケトン及びメチルブチルケトン、エチルブチルケトン等
を含む。用いる溶媒は好ましくはアセトン或いは下記の
諸性質を有する他の溶媒である: 1)低温度で沸騰し、従って各反応成分の熱分解を最低
にすること 2)本発明の組成物から容易に除去することができるこ
と 3)本発明の方法において用いられる反応混合物の中で
反応性でない(連鎖移動剤として以外の場合)こと及び 4)水溶性であること
【0026】反応溶媒の好適な量は各成分a)、b)及
びc)の100重量部当り75重量部から500重量部
までである。本発明の方法において反応溶媒を使用する
場合にはその生成物は本発明の組成物の有機溶媒中の溶
液である。これらの溶液(ワニス)は新規であり、そし
て本発明の一部をもなす。
【0027】上にあげたように、各成分a)、b)及び
c)の反応によって作り出されたビニル共重合体はこの
ビニル共重合体の中のカルボン酸基の充分な割合がより
親水性の基に転化されただけで(例えばそれらカルボン
酸基を塩基と反応させて塩の基を形成させて)水に分散
可能である。このような塩の形成は重合反応の後で過剰
量の塩基を使用することによって行なうことができる。
好ましくはこの添加させる塩基の量はその組成物を水分
散性にするのに充分な量であるのがよい。好適な塩基
は、例えばトリエチルアミン、アンモニア、ジメチルエ
タノールアミン等を含む。この中和された組成物は本発
明の新規な塩である。
【0028】本発明のビニル共重合体は他の種々の重合
体と一緒に分散させることができ、そしてそのまま、又
はアルキドポリマー、ポリウレタン、エポキシポリマー
又はラテックスポリマーと配合(アロイ化)して塗料、
インキ及び接着剤として使用することのできる混合物
(ブレンド)を形成することができる。
【0029】本発明のビニル共重合体はまた、本質的に
水性分散液(例えば連続相が大部分水であるような分散
液)の中の塩の形で塗装に有利に用いることができる。
このような分散液は好ましくは15ないし55重量%
(より好ましくは20ないし45重量%)の本発明のビ
ニル共重合体の塩、40ないし84重量%(より好まし
くは50ないし70重量%)の水及び0ないし35重量
%(より好ましくは0ないし10重量%)の有機溶媒
(例えば上に記述した反応溶媒)を含む。典型的にはこ
れら水性分散液は塩基を加え、次いで水を加え、そして
次に溶媒を追い出すことによって形成される。この塩基
はそのビニル共重合体の中のカルボン酸基を中和して水
分散性の塩を形成する。
【0030】本発明の水性分散液は典型的には次のよう
にして作ることができる。アセトン及びイソプロパノー
ルの中に溶解した共重合体ワニスを撹拌機付きの容器の
中へ入れる。その重合体の中のカルボン酸に対する化学
量論量の約半分に等しい量のトリエチルアミンを加え、
次いで脱イオン水を加える。このトリエチルアミンと水
とを良好な撹拌とともにゆっくりと添加混合し、良好な
分散液を形成させる。この分散液から約100℃までの
加温ジャケット温度において真空のもとに溶媒を追い出
し、それによって本質的に溶媒を含まない、非揮発分含
有量約36ないし40重量%の分散液を作り出す。この
溶媒を追い出した分散液のpHは典型的には約6.0ない
し7.0である。この溶媒を追い出した分散液は典型的に
は水酸化アンモニウムによって約8.5ないし9.0のpH
まで後中和する。場合により溶媒追い出しに先立って発
泡防止剤を加えることができる。例示的な水性分散液の
製造方法を後記の例8ないし10において詳細に記述す
る。
【0031】本発明の方法によって作られる水性分散液
は通常、液体の状態及び均質性、すなわちゲル、凝集
物、沈降物或いは粒々がない状態をpHが余り低過ぎな
い限り50℃において少なくとも2か月にわたり維持す
る。本発明の水性分散液は工業用の塗料、インキ、バイ
ンダ等の成分として使用することができる。本発明の水
性分散液は剪断に対して安定である。従って種々の顔料
をその水保持性(水で保持されている:ウオーターボー
ン)分散液の中へ直接磨砕混入して顔料入り塗料やイン
キを作ることができる。
【0032】場合により凝集溶媒(coalescing solven
t) をその膜形成を助けるために加えることができる。
典型的な共溶媒は、例えばモノブチルエチレングリコー
ル、モノプロピルエチレングリコール、モノエチルエチ
レングリコール、モノメチルエチレングリコール、モノ
メチルジエチレングリコール、モノエチルジエチレング
リコール、モノプロピルジエチレングリコール、モノブ
チルジエチレングリコール等(及び対応するプロピレン
オキシド系の溶媒系)を含む。充分な共溶媒を加えた場
合には、その塗装された水性分散液は乾燥して透明で光
沢のある塗膜となる。非変性の膜は熱可塑性である。
【0033】場合によってはヒドロキシル基又はカルボ
キシル基と反応し得る架橋剤をその水性分散液に加えて
熱硬化性のバインダや塗料を作り出すことができる。ポ
リアジリジン類及びポリカルボジイミド類が典型的なカ
ルボキシル基と反応性の架橋剤である。アミノホルムア
ルデヒド樹脂及び多官能性イソシアネート類は典型的な
ヒドロキシル官能性の架橋剤である。
【0034】本発明の水性分散液は他の水保持性ビヒク
ルと配合してポリマーアロイ(配合物)を形成させるこ
とができる。これらは例えば水還元性アルキド類、アル
カリ溶解性又は分散性のアクリル性及びスチレン−アク
リル性共重合体、ポリウレタン分散液、通常的なラテッ
クス類等を含む。この水性分散液は場合により可塑剤で
変性して塗膜の柔軟性を改善することができる。
【0035】本発明のビニル共重合体からつくられた塗
料は一般的にビニル共重合体から作られた塗料と同様
に、化学的抵抗性と柔軟性及び硬さの良好なバランスを
示す。本発明のビニル共重合体の塩の種々の水性分散液
の硬化した塗装の諸性質は溶剤系の塩化ビニル/酢酸ビ
ニル/ヒドロキシプロピルアクリレートの3元共重合体
と同じ範囲であった。本発明のビニルル共重合体の塩の
水性分散液の、種々の固体基材、例えばアルミニウムや
鋼鉄のような金属基材の上の透明な硬化した塗装が本発
明の塩含有ビニル共重合体及び架橋剤より成る本発明の
硬化可能混合物から作られる。この硬化可能混合物は本
発明の塩含有組成物の量よりも比較的少ない量の架橋剤
を含む。好ましくはこの硬化可能混合物は本発明の塩含
有組成物の100重量部当り約10ないし20重量部の
硬化剤を含む。好ましくはこの硬化可能混合物は架橋剤
と上述の本発明の水性分散液の1種とを混合することに
より作られ、そしてそのような場合にはこの硬化可能混
合物は主量の水と、副次的量の本発明の塩含有ビニル共
重合体と、副次的量の架橋剤と、及び場合により副次的
量の有機溶媒とを含む硬化可能水性分散液である。本発
明の硬化可能組成物によって、固体の基材上に公知の架
橋化及び塗装方法によって硬化した塗装が作られる。所
望の場合にはその基材に硬化可能組成物をこれに塗覆す
るに先立って公知の方法でプライマー塗装を施すことが
できる。好ましくは架橋剤はメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂(例えばヘキサメトキシメチルメラミン)、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、ポリアジリジン樹脂又はポリカ
ーボジイミド樹脂であるのがよい。本発明のビニル共重
合体塗料組成物(又はその塩)と架橋剤との硬化可能混
合物は新規であり、そしてこれを用いて基材を塗装する
方法及びそのようにして形成された塗装された基材と同
様に本発明の一部をなす。
【0036】本発明の目的のためにはスチレン/無水マ
レイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリレートとの
反応生成物の加水分解誘導体はこの反応生成物の中の未
反応の無水マレイン酸基の少なくとも若干量、好ましく
は実質的に全部、そして最も好ましくは全てが加水分解
されていることを意味する。
【0037】
【実施例】本発明を以下にあげる諸例により説明する。採用する略記号 以下の諸例において下記の略記号を
用いる
【表1】
【0038】表1にあげる諸性質の説明 ○ゲルのないワニス 「良好」はその溶剤ベースのワニスが約1ミクロンの粒
度よりも大きなゲル粒子を実質的に含まなかったことを
意味する。水中分散液へ転化する前にその共重合体溶液
をアセトンで稀釈してガラス板の上に流した。乾燥塗膜
を顕微鏡で検査した。 ○貯蔵寿命 「良好」はその水性分散液が50℃において少なくとも
2か月にわたり安定であったことを示す。良好と等級付
けられた分散液は25℃において少なくとも1年間の客
観化された貯蔵寿命を有する。「安定」とはそれら分散
液が液状にとどまり、そして沈降物や凝集物が本質的に
ないことを意味する。 ○分散液初期安定性 「良好」はアミンで変性された反応器ワニスが温和な撹
拌のもとで水に容易に分散して平均粒度約0.3ミクロン
以下の均一な分散液を形成したことを意味する。得られ
た分散液は沈降物、凝集物或いは粒々を実質的に含ま
ず、そして溶媒を追い出す間中安定にとどまった。 ○固型分/粘度 「良好」は溶媒を追い出した最終的な水性分散液が約3
00cPs以下の粘度において35重量%以上の固型分
含有量を有したことを示す。 ○最終実用性能 「良好」はその溶媒を追い出した最終的水性分散液が、
例えばEGMEのような適当な凝集溶媒で改質してガラ
スの上に落とし流したときに透明で粒々のない塗膜を形
成したことを意味する。それら分散液は高剪断混合条件
のもとで安定であり、そしてインキ、上塗り塗料等に調
合することができた。
【0039】
【実施例】例1 SMA/HEA巨大モノマーの製造 加熱マントル、凝縮器、撹拌機及び空気導入管を備えた
2リットルフラスコに550gのMIBKと1.6gのメ
トキシフェノールとを入れた。この混合物に450gの
SMAを加え、そして得られた反応混合物を80−10
0℃に加熱してSMAを溶解させた。次にこの混合物を
75℃に冷却し、そして33gのHEAと33gのMI
BKとの混合物を滴加した。この混合物を加熱して8時
間にわたり還流させ、次いで75−80℃に冷却して1
50gの水を20分間にわたり滴加した。温度を還流温
度(約88℃)まで上昇させて2ないし3時間に保っ
た。得られた溶液は下に述べる重合へ供給するためにそ
のまま用いることができるか、又はこれは所望の場合に
溶媒をEGMEと交換することができる。溶媒の交換は
上述の生成物を用い、そしてそのフラスコに真空蒸留装
置を取り付けてEGMEを同時に加えながらMIBKを
蒸留除去できるように滴加漏斗を設けることによって行
なった。
【0040】例2 TMA/HEA巨大モノマーの製造 1リットル丸底フラスコに加熱マントル、撹拌機、凝縮
器、空気吹き込み管及び熱電対を設けた。このフラスコ
に384gのTMA、232gのHEA、100gのア
セトン、0.15gのメトキシフェノール及び0.01gの
フェノチアジンを入れた。この混合物を60℃に加熱
し、ゆっくりとした空気導入を開始させ、そして2.0g
のTEAを加えた。4時間反応させた後、その混合物を
冷却し、200gのEGMEを加え、そしてこの混合物
を回転蒸発器の中に入れてここでアセトンとトリエチル
アミンとを真空のもとに50℃において追い出した。
【0041】例3 MIBK溶媒中でのTMA/H
EA及びSMA/HEAの巨大モノマーの混合物の製造 加熱マントル、撹拌機、凝縮器及び空気導入管を設けた
3リットルの丸底フラスコに500gのMIBK、0.6
gのメトキシフェノール及び82gのTMAを加えた。
この混合物を短時間80−100℃に加熱してTMAを
溶解させ、次いで約50℃まで冷却し、100gのMI
BKと混合させた124gのHEAを加えた。この反応
混合物を次に空気のゆっくりとした導入を続けながら1
11−112℃に加熱した。この反応混合物をこの温度
で7時間保った。次にこの混合物を40℃まで冷却し、
500gのMIBKを加え、次いで撹拌しながら636
gのSMAを加えた。次に温度を、全てのSMAが溶解
してしまうまで80℃に上昇させ、次いで111−11
2℃まで上昇させて3時間保った。この期間の最後に、
その混合物を80−84℃まで冷却し、200gの水を
加え、そしてこの混合物を更に1.5時間加熱した。この
最終混合物を室温まで冷却し、約700gのアセトンで
稀釈し、そして後に記述する重合のための供給物として
用いた。
【0042】例4 アセトン中でのTMA/HEA
及びSMA/HEAの巨大モノマーの混合物の製造 外部加熱用装置、内部冷却コイル、電磁撹拌機及びいく
つかの試料採取口を備えたステンレス鋼製2リットル高
圧反応器をこの合成に用いた。220gのアセトン、0.
44gのメトキシフェノール、55gのTMA及び81.
4gのHEAをその開放した反応器に仕込み、次いで装
置を組み立てた。その混合物を120℃に8時間にわた
り加熱し、次いで室温に冷却した。次に440gのアセ
トンの中に溶解した420gのSMAを加えた。この反
応混合物を再び120℃に4時間加熱し、次いで冷却し
て132gの水を加えた。この反応器を更に1時間12
0℃に再加熱し、その後でその最終反応混合物を室温ま
で冷却した反応器から取り出した。
【0043】例5−7及び対照例A−E 液で満たされたジャケット付きの3リットルの連続ルー
プ反応器の中で重合を実施した。この反応器への2つ又
は3つの供給流が存在した。第1の供給流、すなわちモ
ノマー供給流1は塩化ビニル、酢酸ビニル、アセトン及
び場合により追加的ないくつかの試薬を含んでいた。第
2の供給流、すなわち供給流2はアセトン中のIPP重
合開始剤を含んでいた。第3の供給流、すなわち供給流
3はもし存在する場合にアセトン中の第2のモノマー溶
液を含んでいた。
【0044】この反応器を密度計の読み及びスポット試
料によって適当な樹脂固型分に達するまで連続供給のも
とに運転した。IPP投入量は所望の固型分を維持する
ように調節した。固型分が所望の範囲内にあったときに
のみ代表的な樹脂ワニスを捕集して原型の水性生成物を
作った。捕集したワニスを未反応の塩化ビニル及び若干
のアセトン並びに酢酸ビニルを除去するために真空ポン
プを用いてバッチ式の追い出しを行なった。
【0045】例5 モノマー供給物3:例3と同様に作った。95g/10
00gモノマー供給物 供給物2:アセトン中5重量%のIPP、約50g/h
rないし約2000g/hrモノマー供給物 樹脂固型分:15ないし17重量% 温度 :60℃
【0046】例6 モノマー供給物3:例4と同様に作った。96g/10
00gモノマー供給物 供給物2:アセトン中2.5重量%のIPP、約45g/
hrないし約1300g/hrのモノマー供給物 樹脂固型分:16重量% 温度 :59℃
【0047】例7 モノマー供給物3:例1と同様に作った。140g/1
000gモノマー供給物 供給物2:アセトン中10重量%のIPP、約55g/
hrないし約1300g/hrのモノマー供給物 樹脂固型分:16−17重量% 温度 :59℃
【0048】対照例A *):例2と同様にして作った モノマー供給物3: なし 供給物2:アセトン中10重量%のIPP、約25g/
hrないし約1900g/hrのモノマー供給物 樹脂固型分:10重量% 温度 :60℃
【0049】対照例B モノマー供給物3: なし 供給物2:アセトン中10重量%のIPP、約45g/
hrないし約2000g/hrのモノマー供給物 樹脂固型分:11−13重量% 温度 :60℃
【0050】対照例C モノマー供給物3: なし 供給物2:アセトン中20重量%のIPP、約20g/
hrないし約1400g/hrのモノマー供給物 樹脂固型分:11−12重量% 温度 :60℃
【0051】対照例D モノマー供給物3: なし 供給物2:アセトン中10重量%のIPP、約80g/
hrないし約2100g/hrのモノマー供給物 樹脂固型分:14−15重量% 温度 :60℃
【0052】対照例E モノマー供給物3:アセトン中17.6重量%のアクリ
ル酸、250g/1500gモノマー供給物で供給し、
次の1500gのモノマー供給物について供給せずを交
互に繰り返す 供給物2:アセトン中10重量%のIPP、約150g
/hrないし約2600g/hrのモノマー供給物 樹脂固型分:15−17重量% 温度 :59℃
【0053】例8 水保持性ビニル分散液の製造 この例は小さな粒度と良好な貯蔵寿命とを同時に達成す
るのにSMA/HEA及びTMA/HEAの巨大モノマ
ーの混合物が優れていることを示す。
【0054】例5に記述したアセトン中のポリマー溶液
(ワニス)をそのポリマーの中の若干の酸基を中和させ
るためにアミン中でを撹拌することによって本質的に溶
剤を含まない水性分散液に変えた。次に水を撹拌しなが
ら加えて水性分散液を形成させた。次いで残分の溶媒を
追い出した。最後に追加的アミンを加えてpHを調節し
た。
【0055】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 66 VAc 6.6 HPA 10 SMA・HEA・H2 O付加物 14.7 TMA・HEA付加物 2.7
【0056】SMA/HEA及びTMA/HEAの巨大
モノマーの混合物を例3におけると同様にMIBK中で
単一容器反応で製造した。重合体固型分の酸価は70で
あった(約60はSMAより導かれ、そして約10はT
MAより導かれた)。この重合体の固有粘度は0.25で
あった。その重合体の溶液は28重量%の非揮発分を有
していた。
【0057】上述のワニス595.9gを鋸歯状混合ブレ
ードを有する高速ディスパーザを備えた混合槽に入れ
た。このブレードは低粘度及び高粘度において良好な渦
流を維持するような形状になっており、それにより水が
加えられたときに「粘性衝撃」を与えるように調整され
ていた。9.61gのTEAを撹拌しながら加え、次いで
313.9gの蒸留水を加えた。この水は約30ないし9
0秒間の時間間隔にわたって加えた。水を加えた後でp
Hは6.7であった。約50%の理論上の酸基が中和され
た。
【0058】得られた分散液を2リットルの細首フラス
コに移して、熱水浴、凝縮器及び真空ポンプの設けられ
たRotovap蒸発装置の上に載せた。この分散液を
100mmの真空で水浴温度95−99℃において溶媒
及び残留モノマーが本質的になくなるように追い出し
た。この追い出しした分散液の温度は100mmの真空
度において約63℃であった。この追い出しした分散液
のpHは5.6であった。この追い出しした分散液を室温
まで冷却し、そして28%濃度の水酸化アンモニウムで
pH9.6に調節した。最終分散液はスキムミルクに似た
外観と粘度とを有する均一で粒々のない液体であった。
全固型分含有量は40重量%であった。平均粒度は0.0
8ミクロンであり、粒子の90%が0.17ミクロン以下
であった。この分散液は室温及び50℃において3か月
以上安定であった。水保持性ビニル分散液の諸性質を下
記の表1にあげる。
【0059】この水性分散液を50phrの凝集溶媒で
あるEGMEで変性した。ガラス板の上に1ミルの厚さ
に湿潤塗膜を落とし流した。この乾燥塗膜(フィルム)
は、無色透明の粒々がなかった。この分散液の揮発分追
い出しの間の発泡傾向は一般に低かった。必要の場合は
消泡剤、すなわちRohne−Poulenc社から入
手できるColloids770を重合体固型分に対し
て0.1重量%の量で加えることにより発泡を制御した。
【0060】例9 水保持性ビニル分散液の製造 この例は小さな粒度と良好な貯蔵寿命とを同時に達成す
るのにSMA/HEA及びTMA/HEAの巨大モノマ
ーの混合物が優れていることを示す。
【0061】例6に記述したアセトン中のポリマー溶液
(ワニス)をそのポリマーの中の若干の酸基を中和させ
るためにアミン中で撹拌することによって本質的に溶剤
を含まない水性分散液に変えた。次に水を撹拌しながら
加えて水性分散液を形成させた。次いで残分の溶媒を追
い出した。最後に追加的アミンを加えてpHを調節し
た。
【0062】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 66 VAc 6.6 HPA 10 SMA・HEA・H2 O付加物 14.7 TMA・HEA付加物 2.7
【0063】SMA/HEA及びTMA/HEAの巨大
モノマーの混合物を例4におけると同様にアセトン中で
行った単一容器反応で製造した。重合体固型分の酸価は
70であった(約60はSMAより導かれ、そして約1
0はTMAより導かれた)。この重合体の固有粘度は
0.21であった。その重合体の溶液は28重量%の非揮
発分を有していた。
【0064】上述のワニス555.6gを、鋸歯状混合ブ
レードを有する高速ディスパーザの設けられている混合
槽に入れた。このブレードは低粘度及び高粘度において
良好な渦流を維持するような形状になっており、それに
より水が加えられたときに「粘性衝撃」を与えるように
なっていた。10.78gのTEAを撹拌しながら加え、
次いで320.0gの蒸留水を加えた。この水は約30な
いし90秒間の時間間隔にわたって加えた。0.156g
の消泡剤(Colloids 770)を撹拌混入し
た。水を加えた後でpHは8.2であった。約55%の理
論上の酸基が中和された。
【0065】得られた分散液を2リットルの細首フラス
コに移して、熱水浴、凝縮器及び真空ポンプの設けられ
たRotovap蒸発装置の上に載せた。この分散液を
100mmの真空で水浴温度95−99℃において溶媒
及び残留モノマーが本質的になくなるように追い出し
た。この追い出しした分散液の温度は100mmの真空
度において63℃であった。この追い出しした分散液の
pHは6.3であった。この追い出しした分散液を室温ま
で冷却し、そして28%濃度の水酸化アンモニウム4.0
gでpH9.9に調節した。最終分散液はスキムミルクに
似た外観と粘度とを有する均一で粒々のない液体であっ
た。全固型分含有量は39重量%であり、粘度は148
cPsであった。平均粒度は0.08ミクロンであった。
この分散液は例8の分散液と類似の貯蔵安定性を有し
た。この水性ビニル分散液の諸性質を下記の表1にあげ
る。
【0066】この水性分散液を50phrの凝集溶媒で
あるEGMEで変性した。ガラス板の上に1ミルの厚さ
に湿潤塗膜を落とし流した。その乾燥塗膜は無色透明で
粒々がなかった。
【0067】例10 水保持性ビニル分散液の製造 この例はモノマー混合物中でHEA/SMAモノマーを
用いて直接重合させることによって小さな粒度と良好な
貯蔵安定性とを有する水性ビニル分散液を製造できるこ
とを示す。しかしながらこのワニスの中の、HEA/S
MA巨大モノマーの中の多官能性部分に起因するゲル粒
子はこのワニスを水性分散液に転化できる前に濾過又は
遠心分離する必要がある。
【0068】例7に記述したアセトン中のポリマー溶液
(ワニス)をそのポリマーの中の若干の酸基を中和させ
るためにアミン中で撹拌することによって本質的に溶剤
を含まない水性分散液に変えた。次に水を撹拌しながら
加えて水性分散液を形成させた。次いで残留溶媒を追い
出した。最後に追加的アミンを加えてpHを調節した。
【0069】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 65 VAc 5 HPA 10 SMA・HEA(H2 O) 20
【0070】この巨大モノマーは例1におけると同様に
製造した。重合体固型分の酸価は87であり、これは全
てSMAに由来した。この重合体の固有粘度は0.15で
あった。その重合体の溶液は33重量%の非揮発分を有
してかすみ状であった。ガラスの上に落とし流した塗膜
は非常に微細な不溶性粒子を示した。このワニスをアセ
トンで10%固型分濃度に稀釈して濾過した。得られた
透明ワニスを固型分濃度23%まで濃縮して次のように
水中に分散させた。
【0071】上述のワニス6.9gを、鋸歯状混合ブレー
ドを有する高速ディスパーザの設けられている混合槽に
入れた。このブレードは低粘度及び高粘度において良好
な渦流を維持し、それにより水が加えられたときに「粘
性衝撃」を与えるような形状であった。4.21gのTE
Aを撹拌しながら加え、次いで76.5gの蒸留水を加え
た。この水は約30ないし90秒間の時間間隔にわたっ
て加えた。水を加えた後でpHは10.5であった。理論
上の酸基の100%が中和された。
【0072】得られた分散液を1リットルの細首フラス
コに移し、そして熱水浴、凝縮器及び真空ポンプの設け
られたRotovap蒸発装置の上に載せた。この分散
液の揮発分を20mmの真空で水浴温度60℃において
追い出した。この追い出しした分散液のpHは8.9であ
った。最終分散液はスキムミルクに似た外観と粘度とを
有する均一で粒々のない液体であった。全固型分含有量
は28重量%であった。
【0073】この水性分散液を50phrの凝集溶媒で
あるEGMEで変性した。ガラス板の上に1ミルの厚さ
に湿潤塗膜を落とし流した。その乾燥塗膜は無色透明で
粒々がなかった。
【0074】この分散液は50℃において約90日間に
わたり安定であり、そして室温において400日間以上
安定であった。この水保持性ビニル分散液の諸性質を表
1にあげる。
【0075】対照例F 水保持性ビニル分散液の製造 この例は無水トリメリット酸エステルを含有するビニル
共重合体が短い貯蔵寿命で小さな粒度の分散液を作り出
すことを示す。
【0076】対照例Aに記述したアセトン中の重合体溶
液(ワニス)を、その重合体の中の酸基を中和するため
にアミン中で撹拌することによって本質的に溶剤を含ま
ない水性分散液に変えた。次に水を撹拌混入して水性分
散液を形成させた。次いで残分の溶媒を追い出した。最
後に追加的アミンを加えてpHを調節した。
【0077】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 77 VAc 3 HPA 10 HPA・TMA付加物 10
【0078】このHPA/TMA巨大モノマーは例2に
おけると同様にしてDMFの中で製造した。重合体固型
分の酸価は37であり、これは全てTMAに由来した。
この重合体の固有粘度は0.28であった。そのアセトン
中の重合体溶液を冷水/イソプロパノールの中で沈殿さ
せることによって残余のモノマーと分離し、次いで冷水
で洗浄して真空オーブンの中で1夜乾燥させた。その乾
燥樹脂を23重量%の非揮発分含有量となるようにアセ
トンの中に再び溶解させた。
【0079】116.9gの上述のワニスを鋸歯状混合ブ
レード付きの高速ディスパーザの設けられた混合槽に入
れた。このブレードは低粘度及び高粘度において良好な
渦流を維持し、それにより水が加えられたときに「粘性
衝撃」を与えるような形状であった。2.15gのTEA
を撹拌しながら加え、次いで76.5gの蒸留水を加え
た。この水は約30ないし90秒間の時間間隔にわたっ
て加えた。水を加えた後でpHは10.0であった。理論
上の酸基の100%が中和された。
【0080】得られた分散液を1リットルの細首フラス
コに移し、そして熱水浴、凝縮器及び真空ポンプの設け
られたRotovap蒸発装置の上に載せた。この分散
液を20mmの真空で水浴温度60℃において追い出し
た。この追い出しした分散液のpHは8.1であった。こ
の追い出しした分散液は近似的粒度約0.1ミクロンを有
するかすみがかった半透明な外観を有する低粘度で粒々
のない液体であった。全固型分含有量は約30−35重
量%であった。
【0081】この水保持性分散液を50phrの凝集溶
媒であるEGMEで変性した。ガラス板の上に1ミルの
厚さに湿潤塗膜を落とし流した。その乾燥塗膜は無色透
明で粒々がなかった。
【0082】この分散液は50℃において約5日間にわ
たり安定であり、そして室温において約40日間安定で
あった。この水保持性ビニル分散液の諸性質を表1にあ
げる。
【0083】対照例G 水保持性ビニル分散液の製造 この例は通常のカルボン酸官能基のビニルモノマーであ
るVCl、VAc及びHPAのビニル共重合体をアセト
ン溶液から水/アミンに転化させたときに不安定で品質
の劣った水保持性分散液がもたらされることを示す。
【0084】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 81 VAc 3 HPA 13 マレイン酸 3
【0085】重合体固型分の計算した酸価は29であっ
た。この重合体の固有粘度は0.27であった。アセトン
中の重合体溶液を次のようにして水中に分散させた:
【0086】79.5gの重合体固型分を含有する対照例
Bに記述したワニス370.2gを高速混合ブレードの設
けられた混合槽に入れた。撹拌しながら7.92gのTE
Aを加え、次いで230.0gの蒸留水を加えた。この水
は約30ないし90秒間の時間間隔にわたって加えた。
分散液は形成されず、重合体は凝固した。そのpHは
9.8であった。理論上の酸基の100%が中和された。
この水保持性ビニル分散液の諸性質を表1にあげる。
【0087】対照例H 水保持性ビニル分散液の製造 この例は通常のカルボン酸官能基のビニルモノマーであ
るVCl、VAc及びHPAのビニル共重合体をアセト
ン溶液から水/アミンの中に分散させたときに不安定で
品質の劣った水保持性分散液がもたらされることを示
す。
【0088】対照例Cに記述したアセトン中の重合体溶
液(ワニス)を、その重合体の中の酸基の中和のために
アミン中に撹拌することによって水性分散液に変えた。
次に水を撹拌混入して水性分散液を形成させた。次いで
残分の溶媒を追い出した。
【0089】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 74 VAc 3 HPA 11 CEA 12
【0090】この重合体固型分の酸価は47であった。
この重合体の固有粘度は0.26であった。アセトン中の
重合体溶液はその残留モノマーを冷水/イソプロパノー
ルの中で沈殿させ、次いで冷水で沈澱させ、そして真空
オーブンの中で1夜乾燥させることによって精製した。
その乾燥樹脂を23重量%の非揮発分含有量となるよう
にアセトンの中に再び溶解させた。得られた重合体溶液
を次のようにして水の中に分散させた。
【0091】155.8gの上述のワニスを鋸歯状混合ブ
レード付きの高速ディスパーザの設けられた混合槽に入
れた。このブレードは低粘度及び高粘度において良好な
渦流を維持し、それにより水が加えられたときに「粘性
衝撃」を与えるような形状であった。撹拌しながら3.0
3gのTEAを、加え、次いで102.0gの蒸留水を加
えた。この水は約30ないし90秒間の時間間隔にわた
って加えた。水を加えた後でpHは9.9であった。理論
上の酸基の100%が中和された。得られた微細粒度の
分散液を1リットルの細首フラスコに移して熱水浴、凝
縮器及び真空ポンプの設けられたRotovap蒸発装
置の上に載せた。この分散液の揮発分を20mmの真空
で水浴温度60℃において追い出した。
【0092】この追い出しした分散液は、そのアセトン
の半量以下が追い出された後で不安定になって凝集し
た。この水保持性ビニル分散液の諸性質を表1にあげ
る。
【0093】その部分的に揮発分を追い出した分散液は
pH9.3を有した。
【0094】対照例I 水保持性ビニル分散液の製造 この例は通常のカルボン酸官能基のビニルモノマーであ
るVCl、VAc及びHPAのビニル共重合体をアセト
ン溶液から水/アミンの中に分散させたときに不安定で
品質の劣った水保持性分散液がもたらされることを示
す。
【0095】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 80 VAc 3 HPA 10 イタコン酸 7
【0096】この重合体固型分の計算した酸価は61で
あった。この重合体の固有粘度は0.23であった。アセ
トン中の重合体溶液を次のようにして水中に分散させ
た:
【0097】20.9gの重合体固型分を含有する対照例
Dに記述したワニス90.9gを高速混合ブレードの設け
られた混合槽に入れた。撹拌しながら2.53gのTEA
を加え、次いで59.5gの蒸留水を加えた。この水は約
30ないし90秒間の時間間隔にわたって加えた。理論
上の酸基の100%が中和された。水を加えたときに均
一でかすみがかった半透明な分散液が形成されたが、こ
の分散液は1時間後に凝固した。
【0098】その揮発分の追い出されていない分散液の
pHは9.2であった。この分散液は余りに不安定である
ため揮発分の追い出しを行なうことができなかった。こ
の水保持性ビニル分散液の諸性質を表1にあげる。
【0099】対照例J 水保持性ビニル分散液の製造 この例は通常のカルボン酸官能基のビニルモノマーであ
るVCl、VAc及びHPAのビニル共重合体をアセト
ン溶液から水/アミンの中に分散させたときに不安定で
品質の劣った水保持性分散液がもたらされることを示
す。
【0100】この例においてその重合体は重量%で表わ
して下記の分析組成を有した: VCl 72.8 VAc 4.5 HPA 13.6 アクリル酸 9.1
【0101】そのアクリル酸 モノマーはアクリル酸基
が集中しているブロック状構造を作りだすようにリアク
ターの中に間欠的に集中供給した。この重合体の固型分
についての計算した酸価は61であった。この重合体の
固有粘度は0.2であった。アセトン中の重合体溶液を次
のようにして水中に分散させた。
【0102】29.9gの重合体固型分を含有する対照例
Eに記述したワニス129.9gを高速混合ブレードの設
けられた混合槽に入れた。撹拌しながら3.82gのTE
Aを加え、次いで60.0gの蒸留水を加えた。この水は
約30ないし90秒間の時間間隔にわたって加えた。理
論上の酸基の100%が中和された。水を加えたときに
粗くて不安定な分散液が形成された。その揮発分の追い
出されていない分散液のpHは9.9であった。この水保
持性ビニル分散液の諸性質を表1にあげる。
【0103】
【表2】
【0104】註:1)小粒度安定分散液を作り得るがワ
ニスを濾過しなければできない。 2)典型的には小ゲルを含み、濾過を必要とする。 3)50℃で約5日間内に凝固する。 NA=塗覆不能
【0105】本発明は上記種々の例によって説明した
が、本発明がそれらによって限定されると考えるべきで
はなく、本発明の技術的範囲は以上に開示された包括的
な領域に及ぶものである。本発明の精神的技術的範囲を
逸脱することなく種々の変形態様及び具体例を作り出す
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス、プレストン、スタンレイ アメリカ合衆国、ニュージャージー州、 08805、バウンド・ブルック、ミドルブル ック・ロード 1786番 (72)発明者 ウオルター、ポール、メイヤー アメリカ合衆国、ニュージャージー州、 08833、レバノン、ポッターストウン・ロ ード ボックス 266、 アールディーナ ンバー2 (72)発明者 エリック、ジェイ、ナジェル アメリカ合衆国、ニュージャージー州、 08876、ソマービル、カウントリー・スク ウェアー・ウエイ 30番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a) 1種以上のビニル基含有モノマー約
    1ないし99.9重量%、 b) 上記成分a)とは異なる1種以上のモノエチレン
    性不飽和モノマー約0ないし98.9重量%、及び c) スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシ
    エチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生成物
    の加水分解誘導体よりなるモノエチレン性不飽和の巨大
    モノマー、或いは i) 無水トリメリット酸とヒドロキシ
    エチルアクリレートとの反応生成物よりなる巨大モノマ
    ー及び ii)スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロ
    キシエチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生
    成物の加水分解誘導体よりなる巨大モノマーを包含する
    モノエチレン性不飽和の巨大モノマーの混合物約0.1な
    いし99重量%の反応生成物よりなるビニル共重合体。
  2. 【請求項2】a) 塩化ビニル、 b) 酢酸ビニル、 c) ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、及び d) スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシ
    エチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生成物
    の加水分解誘導体よりなるモノエチレン性不飽和の巨大
    モノマー、或いは i) 無水トリメリット酸とヒドロキシ
    エチルアクリレートとの反応生成物よりなる巨大モノマ
    ー及び ii)スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロ
    キシエチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生
    成物の加水分解誘導体よりなる巨大モノマーを包含する
    モノエチレン性不飽和の巨大モノマーの混合物の反応生
    成物よりなる、請求項1のビニル共重合体。
  3. 【請求項3】a) 1種以上のビニル基含有モノマー約
    50ないし95重量%、 b) 上記成分a)とは異なる1種以上のモノエチレン
    性不飽和モノマー約0ないし20重量%、及び c) スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシ
    エチルアクリレートとの反応生成物の加水分解誘導体よ
    りなるモノエチレン性不飽和の巨大モノマー、或いは
    i) 無水トリメリット酸とヒドロキシエチルアクリレー
    トとの反応生成物よりなる巨大モノマー及び ii)スチレ
    ン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリ
    レートとの反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大モ
    ノマーを包含するモノエチレン性不飽和の巨大モノマー
    の混合物約5ないし40重量%、の反応生成物よりなる
    ビニル共重合体を包含し、しかしてこの場合このビニル
    共重合体は、少なくとも若干のカルボン酸の基が塩基で
    中和された後で本質的に水性の媒質の中に分散できるも
    のである、水分散性塗料組成物。
  4. 【請求項4】a) 塩化ビニル、 b) 酢酸ビニル、 c) ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、及び d) スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシ
    エチルアクリレートとの反応生成物の加水分解誘導体よ
    りなるモノエチレン性不飽和の巨大モノマー、或いは
    i) 無水トリメリット酸とヒドロキシエチルアクリレー
    トとの反応生成物よりなる巨大モノマー及び ii)スチレ
    ン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリ
    レートとの反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大モ
    ノマーを包含するモノエチレン性不飽和の巨大モノマー
    の混合物の反応生成物を包含する、請求項3の水分散性
    塗料組成物。
  5. 【請求項5】a) 1種以上のビニル基含有モノマー約
    50ないし95重量%、 b) 上記成分 a) とは異なる1種以上のモノエチレン
    性不飽和モノマー約0ないし20重量%、及び c) スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシ
    エチルアクリレートとの反応生成物の加水分解誘導体よ
    りなるモノエチレン性不飽和の巨大モノマー、或いは
    i) 無水トリメリット酸とヒドロキシエチルアクリレー
    トとの反応生成物よりなる巨大モノマー及び ii)スチレ
    ン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキシエチルアクリ
    レートとの反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大モ
    ノマーを包含するモノエチレン性不飽和の巨大モノマー
    の混合物約5ないし40重量%の反応生成物よりなるビ
    ニル共重合体を包含し、しかしてこの場合このビニル共
    重合体は、そのカルボン酸の基と塩基との反応より導か
    れた少なくとも若干の塩の基を有しているものである、
    水分散性の塩含有塗料組成物。
  6. 【請求項6】 主量の水と副次的量の請求項6の水分散
    性の塩含有塗料組成物とを包含する水性分散液。
  7. 【請求項7】 請求項6の水分散性の塩含有塗料組成物
    と、架橋剤とを包含する硬化性混合物。
  8. 【請求項8】 主量の水と、副次的量の請求項6の水分
    散性の塩含有塗料組成物と、架橋剤とを包含する水分散
    液である硬化性混合物。
  9. 【請求項9】 スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒ
    ドロキシエチルアクリレートとの反応生成物、又はこの
    反応生成物の加水分解誘導体よりなる巨大モノマー。
  10. 【請求項10】 i)無水トリメリット酸とヒドロキシエ
    チルアクリレートとの反応生成物よりなる巨大モノマー
    及び ii)スチレン/無水マレイン酸共重合体とヒドロキ
    シエチルアクリレートとの反応生成物又はこの反応生成
    物の加水分解誘導体よりなる巨大モノマーを包含する巨
    大モノマーの混合物。
JP31130794A 1993-11-24 1994-11-22 巨大モノマーを含有するビニル共重合体 Pending JPH07157524A (ja)

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