JPH07159202A - シート状物用測定方法および装置 - Google Patents

シート状物用測定方法および装置

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JPH07159202A
JPH07159202A JP30796493A JP30796493A JPH07159202A JP H07159202 A JPH07159202 A JP H07159202A JP 30796493 A JP30796493 A JP 30796493A JP 30796493 A JP30796493 A JP 30796493A JP H07159202 A JPH07159202 A JP H07159202A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】センサ支持体の変形に拘らず高精度に測定で
き、かつ、測定速度を向上でき、しかも測定密度も向上
できるシート状物用測定装置を得ることにある。 【構成】走行するシート状物11の幅方向に往復移動自在
なセンサ支持体7と、この支持体に前記幅方向に沿って
一定間隔Sで並設した複数の非接触形センサ12a〜12d
と、最も端に位置したセンサ12a から前記一定間隔を隔
ててシート状物11の幅方向外側位置に配置された較正基
準体14と、前記一定間隔をストロークとする支持体7の
往復移動によりシート状物11の略同一測定箇所を測定す
る相隣接するセンサのうち、較正基準体に近い一方のセ
ンサによる測定情報と、較正基準体から遠い他方のセン
サによる測定情報とをもとに、較正基準体に基づいて較
正した較正済みセンサ、或はこの較正済みセンサに基づ
いて較正した隣接の較正済みセンサを基準として、前記
他方のセンサを較正する処理手段16とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行するシート状物の
例えば表面温度等を非接触で測定するシート状物用測定
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビニールシート等は、溶かされた
成形樹脂材料を成形ロールから押し出して得ており、押
し出されたビニールシートは、連続して走行されロール
状に巻き取られる。
【0003】このシート状物に対し、その走行中におい
て必要により温度、光沢、反射率等を測定する場合に
は、温度センサ、光沢センサ、反射率センサ等の非接触
形センサが採用され、このセンサをシート状物の幅方向
に往復移動させることで測定情報を得ている。
【0004】ところで、従来の測定装置は、その概略を
図9に示されるように一対の支点aで両端支持されてシ
ート状物bの幅方向に延びて配置されるレールまたは送
りねじ軸等のガイド状のセンサ支持体cに、その長手方
向に沿って一つの非接触形センサdを移動自在に支持し
て、このセンサdをシート状物bの略全幅に渡るストロ
ークで往復移動させながらシート状物bの表面温度等を
測定する構成となっている。なお、シート状物bは図9
を描いた紙面の表裏方向に沿って走行する。
【0005】さらに、シート状物bの一方の側縁から外
側に外れた近傍位置に較正基準体eを配置して、必要な
時期に前記単一のセンサdを較正基準体eに対向させて
較正することにより、測定精度の信頼性を図るようにし
ている。
【0006】センサdの較正は次の理由により必要不可
欠である。つまり、センサdの感度(零点変動等の特性
やゲインを含む)は、一般に、周囲温度、周囲湿度、塵
埃の付着によるセンサdの汚れ等の因子により、次第に
低下することが知られている。このように次第に進行す
る感度低下を放置しておくと、それが測定誤差の原因と
なるため、定期的等必要な時期にセンサdの感度を前記
較正基準体eを用いて適正な感度レベルとなるように較
正する必要がある。
【0007】また、前記較正基準体eはシート状物bの
移動軌跡内に配置することは不可能であるので、既述の
ように走行するシート状物bの幅方向外側近傍に較正基
準体eは配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高精度の測
定をする場合に限らず、測定条件が一定であるというこ
とは基本的な前提である。しかし、シート状物Bの幅方
向に延びるセンサ支持体cは、両端支持されているだけ
であり、これら両端部を除く中間部は、シート状物bに
対向していて、その部分を下方から支持することができ
ない。
【0009】そのため、センサ支持体cがその自重によ
り僅かながらも下方に凸となるように撓むことは妨げ得
ない。また、温度変動等によっても同様なことが生じ得
る。したがって、シート状物bとセンサdとの距離は、
センサdが、シート状物bの幅方向中央に移動されたと
きに最も狭く、シート状物bの両側縁部がわに移動され
るに従い次第に広く変化する。
【0010】このような距離差およびそれに伴うセンサ
dのシート状物bに対する角度変化は、センサdの感度
に影響するから、前記較正基準体eによるセンサdの感
度較正の効果は、センサdが較正基準体eからシート状
物bの幅方向中央に移動される程期待できなくなる。そ
れ故、従来においては高精度の測定が困難であるという
問題がある。
【0011】また、従来においては、単一のセンサdを
シート状物bの幅方向に往復移動させて測定をしている
から、センサdの測定軌跡は図10(なお、図中矢印は
シート状物bの走行方向を示す。)の点線に示されるよ
うにシート状物bの略全幅に渡り大きく蛇行する。した
がって、測定速度が遅いという問題があるとともに、測
定密度が粗く、走行速度が速いシート状物bの測定には
適さないという問題がある。
【0012】本発明の目的は、センサ支持体の変形に拘
らず高精度の測定を実現できるとともに、測定速度を向
上でき、しかも測定密度も向上できるシート状物用測定
方法および装置を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のシート状物用測定方法は、走行するシート
状物の幅方向に沿って複数の非接触形センサが所定間隔
で並設されたセンサ支持体を、前記各センサのうち最も
端に位置されたセンサから前記所定間隔を隔てて前記シ
ート状物の幅方向外側位置に配置された較正基準体と前
記シート状物とに渡るように、前記シート状物の幅方向
に前記所定間隔と同一ストロークで往復移動させ、前記
最も端に位置されたセンサが前記較正基準体に対向する
第1位置に前記センサ支持体を移動させて、前記最も端
に位置されたセンサを前記較正基準体で較正するととも
に、前記シート状物に対向した残りの各センサにより前
記シート状物のセンサと対向した測定箇所を夫々測定
し、次に、前記最も端に位置されたセンサが前記シート
状物に対向する第2位置に前記センサ支持体を戻して、
前記シート状物に対向した各センサによりこれらに対向
した前記シート状物の前記測定箇所と略同一箇所を夫々
測定した後、前記略同一の測定箇所を測定した相隣接す
るセンサうち前記較正基準体に近い一方のセンサの測定
情報をもとに前記較正基準体から遠い他方のセンサの測
定情報を補正して、この他方のセンサを較正し、この較
正を前記センサ支持体が1ストローク移動されるたびに
前記較正基準体から遠い側のセンサ群について順次繰り
返して、すべてのセンサの較正をすることを特徴とする
ものである。
【0014】また、同様の目的を達成するために、本発
明のシート状物用測定装置は、走行するシート状物につ
いての測定情報を前記シート状物に対向配置される非接
触形センサにより得るシート状物用測定装置において、
前記シート状物の幅方向に沿って往復移動自在に設けら
れかつ前記シート状物と対向するセンサ取付け部を有し
たセンサ支持体と、前記センサ取付け部に前記幅方向に
沿って所定間隔で並設された複数の前記センサと、最も
端に位置されたセンサから前記所定間隔を隔てて前記シ
ート状物の幅方向外側位置に配置された較正基準体と、
前記センサ支持体を前記シート状物の幅方向に沿って前
記所定間隔と同一ストロークで往復移動させる支持体駆
動手段と、前記往復移動により前記シート状物の略同一
測定箇所を測定した相隣接する前記センサのうち、前記
較正基準体に近い一方のセンサによる前記測定箇所の測
定情報と、前記較正基準体から遠い他方のセンサによる
前記測定箇所の測定情報とをもとに、前記較正基準体に
基づいて較正された較正済みセンサ、或いはこの較正済
みセンサに基づいて較正された隣接の較正済みセンサを
基準として、前記他方のセンサを較正する処理手段とを
具備したものである。
【0015】
【作用】請求項1のシート状物測定方法は、センサの普
遍的な性質(第1性質)および走行するシート状物の表
面温度等の諸特性の普遍的な性質(第2性質)に利用し
て較正をするものである。ここに、第1性質とは、既述
のようにセンサ感度の低下は急激に生じることはなく時
間的に緩やかに進行するということである。例えば、周
囲の外気温度の変化は少なくとも1〜10分以上が必要
であり、センサへの塵埃の付着堆積には条件が悪い使用
条件下でも少なくとも1時間〜年単位の時間経過が必要
であるという類いである。また、第2性質とは、シート
状物の表面温度等の変化がシート状物の流れ(走行)方
向には急激に生じることなく、連続的かつ時間的に緩や
かに変動するということである。
【0016】さて、この測定方法においては、複数の非
接触形センサが間隔的に並設されたセンサ支持体を、シ
ート状物の幅方向に前記センサの配設間隔と同一ストー
ロークで往復移動させながら測定を行うとともに、その
1ストロークの移動のたびにセンサの較正を次々に行
う。
【0017】すなわち、センサ支持体が第1位置に移動
されると、最も端に位置されたセンサが較正基準体と対
向して、この基準体により較正される。このとき、他の
各センサはシート状物と対向して、その対向箇所(測定
箇所)の表面温度等の諸特性を測定する。
【0018】次に、センサ支持体が第2位置に移動され
ると、すべてのセンサがシート状物と対向し、かつ、前
記各測定箇所と略同一箇所の諸特性を測定する。この略
同一箇所の測定は、センサを複数用いることによりセン
サ支持体の移動ストロークが小さいとともに、前記第2
性質を利用することにより可能であり、実質的には同一
測定箇所を相隣接したセンサで測定したことになる。
【0019】そして、すでに較正基準体で較正されて最
も端に位置されたセンサ(隣接したセンサのうち較正基
準体に近い方の一方のセンサ)と実質的に同一測定箇所
を測定した隣接センサ(隣接したセンサのうち較正基準
体に遠い方の他方のセンサ)の測定情報を、前記最も端
に位置されたセンサを基準としてその測定情報をもとに
補正し、それにより、前記隣接センサを較正する。
【0020】この較正において、基準となる前記最も端
に位置されたセンサは、較正基準体で較正されてから短
時間のうちに前記隣接センサの較正基準となるから、そ
の感度低下は前記第1特性の利用により実質的にないと
見做し得、したがって、較正が正確に行われる。
【0021】このようにしてセンサ支持体が1ストロー
ク移動されるたびに、以上の較正が行われて、略同一測
定箇所を測定した相隣接するセンサうち較正基準体に近
い一方のセンサの測定情報をもとに較正基準体から遠い
他方のセンサの測定情報を補正して、この他方のセンサ
を較正するので、前記較正基準体から遠い側のセンサ群
についての較正をセンサ支持体が1ストローク移動され
るたびに順次繰り返して、すべてのセンサの較正でき
る。
【0022】また、この測定方法では、複数のセンサで
シート状物を諸特性を測定するのでその測定密度が高め
られるとともに、既述のようにセンサ支持体を移動する
ストロークも短いので、測定速度が高まり、シート状物
が高速で走行する場合の測定にも対応できる。
【0023】請求項2のシート状物測定装置において、
支持体駆動手段は、センサ支持体を、シート状物の幅方
向に、そのセンサ取付け部に並設したセンサの配設間隔
と同じストロークを持って往復移動させる。この移動に
より、最も端に位置されたセンサは較正基準体とシート
状物とに渡って位置を変えて、較正基準体に対向したと
きに、この基準体により較正される。また処理手段は、
前記往復移動により前記シート状物の略同一測定箇所を
測定した相隣接する前記センサのうち、前記較正基準体
に近い一方のセンサによる前記測定箇所の測定情報と、
前記較正基準体から遠い他方のセンサによる前記測定箇
所の測定情報とをもとに、前記較正基準体に基づいて較
正された較正済みセンサ、或いはこの較正済みセンサに
基づいて較正された隣接の較正済みセンサを基準とし
て、前記他方のセンサを較正する。したがって、この測
定装置は前記請求項1の測定方法を実施する。
【0024】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の第1実
施例を説明する。図1および図2は本発明方法を実施す
るシート状物用温度測定装置の構成を示す図であって、
符号1で示す固定の架台の一端側上面には軸受2を介し
てボールねじ3が取付けられ、他端側上面にはレール4
が取付けられている。レール4はボールねじ3と平行で
あって、かつ、このねじ3の略軸線延長線上に設けられ
ている。
【0025】架台1上にはボールねじ3の一端部が接続
されるパルスモータ5が取付けられているとともに、こ
のモータ5側に位置して制御盤6が取付けられている。
そして、架台1上にはセンサ支持体7が設けられてい
る。
【0026】センサ支持体7は、横長をなす四角枠状で
あり、その上枠部は架台1と平行であってセンサ取付け
部8として用いられている。このセンサ支持体7の下枠
部9にはボールねじ3のボールが収納された移動子3a
が複数固定されているとともに、転接される車輪10が
固定されて、これらを介してセンサ支持体7はボールね
じ3およびレール4に渡って支持されている。
【0027】前記ボールねじ3、レール4、パルスモー
タ5、および車輪10は支持体駆動手段を形成してい
る。したがって、所定数の駆動パルスでパルスモータ5
を正転または逆転動作させることにより、センサ支持体
7はボールねじ3およびレール4の軸方向に所定のスト
ロークで移動されるようになっている。
【0028】このセンサ支持体7の内側には被検査材と
してのシート状物11が通されるようになっている。シ
ート状物11は例えば溶かされた成形樹脂材料を成形ロ
ールから押し出して得たビニールシートであって、セン
サ支持体7のセンサ取付部8と下枠部9との間を通って
連続して走行され、図示しない巻き取りロールに巻き取
られる。なお、シート状物11は図1および図2を描い
た紙面の表裏方向に沿って走行される。
【0029】シート状物11と対向するセンサ取付け部
8には、その長手方向に沿って、言い換えればシート状
物11の幅方向に沿って、複数例えば4個の非接触形の
センサ例えば温度センサ12a〜12dが所定の間隔S
で並設されている。これらのセンサ12a〜12dはそ
の真下に対向するシート状物11の温度を非接触で測定
し、その測定した温度に応じた電圧レベルの電気信号を
出力する。
【0030】前記架台1上には制御盤6側に位置して基
準体支持台13が取付けられ、この支持台13上には較
正基準体14が取付けられている。較正基準体14はシ
ート状物11の幅方向外側位置に配置されていて、所定
の温度を保持する。しかも、較正基準体14は、各温度
センサ12a〜12dのうちシート状物11の制御盤6
側の一端に最も近く配置された温度センサ12aに対し
て、前記複数のセンサ12a〜12d相互間の間隔Sを
隔てて設けられているとともに、センサ支持体7の移動
に伴い前記端位置の温度センサ12aが真上に対向され
るようになっている。
【0031】なお、図1および図2中15は制御盤6と
センサ支持体7との間に渡って配線されたフレキシブル
ケーブルである。ケーブル15はセンサ支持体7の移動
を許容する長さを有し、このケーブル15を介して各温
度センサ12a〜12dの測定温度(測定情報)が制御
盤6に入力されるとともに、較正基準体14についての
制御出力が制御盤6から較正基準体14に与えられるよ
うになっている。
【0032】図1および図2に示されるように前記制御
盤6は、電子回路により形成される処理手段16と、パ
ルスモータ5の動作を制御するパルスモータ駆動回路1
7と、CRT等のコンピュータ用ディスプレイ18とを
備えている。パルスモータ駆動回路17は、パルスモー
タ5を所定時間ごとに所定の印加駆動パルス数だけ正転
または逆転させて、前記間隔Sをストロークとする往復
移動をセンサ支持体7に行わせる。
【0033】処理手段16の構成は図3に示されてい
る。同図3中において、符号19a〜19dは各温度セ
ンサ12a〜12dに夫々別々に対応して設けられたセ
ンサ信号増幅器であって、これらの出力端にはA/D変
換器20a〜20dが夫々別々に接続されている。各変
換器20a〜20dは多値のA/D変換するものであ
り、その出力端は夫々コンピュータ21に接続されてい
る。また、図3中22は前記較正基準体14の温度を設
定した温度CAに保持するための較正基準体制御回路で
ある。
【0034】コンピュータ21は、各温度センサ12a
〜12dに夫々別々に対応する演算部としての補正係数
レジスタRa〜Rd(図示しない)を備えている。な
お、補正係数レジスタRa〜Rdに設定される補正係数
の値は所定時間ごとに自動的に更新されるようにするこ
とが望ましく、このような更新手順をコンピュータ21
で実施することにより、補正係数レジスタRa〜Rdに
設定された補正係数が長時間の経過中に変動するおそれ
をなくすことができる。
【0035】次に、前記構成の測定装置による測定手順
を説明する。まず、較正基準体制御回路22により較正
基準体14が既知の所定温度に保持された後、センサ支
持体7は、初期位置としての第1位置、言い換えれば、
図1に示されるように各温度センサ12a〜12dのう
ち最も制御盤6側の端に位置されたセンサ12aが較正
基準体14に対向する第1位置に配置される。
【0036】この初期状態においてセンサ支持体7を通
過するシート状物11表面の温度が各温度センサ12b
〜12dで測定される。なお、図3および動作を説明す
るための図4(A)中Pa〜Pdは温度センサ12a〜
12dの直下に位置されるシート状物11の測定箇所を
示している。
【0037】この測定において、図4(A)に示される
ように温度センサ12aは較正基準体14の温度を測定
し、これに隣接した温度センサ12bは測定箇所Paの
温度を測定し、このセンサ12bに隣接した温度センサ
12cは測定箇所Pbの温度を測定し、このセンサ12
cに隣接した温度センサ12dは測定箇所Pcの温度を
測定する。
【0038】ここに、例えば、較正基準体14の温度が
Coであり、測定箇所Paの温度がTAa、測定箇所P
bの温度がTAb、測定箇所Pcの温度がTAcである
とすると、夫々の温度が対向する温度センサ12a〜1
2dにより測定されて、その測定情報(電気信号)は増
幅されて、その温度に対応する電圧値に応じた値のデジ
タルデータに変換されてコンピュータ21に入力され
る。
【0039】次に、コンピュータ21によりパルスモー
タ駆動回路17が制御されるので、パルスモータ17の
動作によりセンサ支持体7が、シート状物11の幅方向
に沿って移動されて図2および図4(B)に示される第
2位置に配置される。そして、この位置において各温度
センサ12a〜12dによる温度測定がなされる。この
第2位置では、前記最も端に位置された温度センサ12
aがシート状物11に対向するとともに、他のすべての
温度センサ12b〜12dもシート状物11に対向す
る。
【0040】この場合、各温度センサ12a〜12dの
相互間隔Sと、前記最も端の温度センサ12aと較正基
準体14との相互間隔Sとが同じであることから、第2
位置に移動されることで、温度センサ12aは前記測定
箇所Paと略同一箇所と対向し、これに隣接した温度セ
ンサ12bは前記測定箇所Pbと略同一箇所と対向し、
このセンサ12bに隣接した温度センサ12cは前記測
定箇所Pcと略同一箇所と対向し、さらに、このセンサ
12cに隣接した温度センサ12dは前記測定箇所Pd
と略同一箇所と対向して、これらの箇所の温度測定を行
う。
【0041】ここに略同一箇所とは、シート状物11の
幅方向には同じであるが、シート状物11は走行してい
るので、その長手方向の位置がずれているという意味で
あるが、シート状物11の温度特性の変化はシート状物
11の流れ(走行)方向には急激に生じることなく、連
続的かつ時間的に緩やかに変動するという、前記普遍的
な第2性質と相俟って、センサ12a〜12dの移動ス
トローク(前記間隔S)が小さいことにより、既述のよ
うに流れ方向の測定位置が多少ずれていても、実質的に
は同一測定箇所を測定していると見做すことができる。
【0042】この第2位置での測定において、測定箇所
Paの温度がTBa、測定箇所Pbの温度がTBb、測
定箇所Pcの温度がTBc、測定箇所Pdの温度がTB
dであるとすると、夫々の温度が対向する温度センサ1
2a〜12dにより測定されて、その測定情報は増幅さ
れて、その温度に対応する電圧値に応じた値のデジタル
データに変換されてコンピュータ21に入力される。
【0043】そして、コンピュータ21は、それに入力
された前記温度情報CA、CoおよびTAa〜TAcと
TBa〜TBdとをもとに、演算処理により各温度セン
サ12a〜12bを次々に較正する。
【0044】この較正において、前記最も端に位置する
温度センサ12aは次のようにして較正される。つま
り、温度センサ12aに対応する補正係数レジスタRa
の値(補正係数であって便宜上Raで表す。)は、Co
=CA・Raの関係式から、Ra=Co/CAの演算に
より求められる。このように温度センサ12aについて
は、測定値に補正係数Raを乗算することにより真の温
度測定値を得ることができる。すなわち、温度センサ1
2aを較正できる。
【0045】また、測定箇所Paを前記温度センサ12
aとともに測定する温度センサ12b(これは温度セン
サ12aに隣接している。)は次のようにして較正され
る。つまり、測定箇所Paの真の温度がTaであるとす
ると、この温度TaはTa=TBa・Raの関係式で求
められる。そして、温度センサ12aに対応する補正係
数レジスタRbの値(補正係数であって便宜上Rbで表
す。)は、Ta=TBa・Ra、Ta=TBa・Rbで
あるので、Rb=Ra・(TBa/TAa)の演算式に
よる演算で求められる。
【0046】このように温度センサ12bによる測定値
に補正係数Rbを乗算することにより、測定箇所Paの
真の温度Taを測定できる。すなわち、較正基準体14
によってすでに較正された温度センサ12aを、較正基
準として隣接する温度センサ12bの較正ができるもの
である。
【0047】なお、ここにTa=TBa・Ra=TBa
・Rbの関係式の成立は、前記普遍的な性質、つまり、
シート状物11の温度特性の変化はシート状物11の流
れ(走行)方向には急激に生じることなく、連続的かつ
時間的に緩やかに変動するという第2性質と、温度セン
サ12a〜12dの感度低下が時間的に緩やかに進行す
るという前記第1性質とに基づいている。
【0048】そして、次にセンサ支持体7は図4(C)
に示されるように温度センサ12aが再び較正基準体1
4に対向するように第1位置に戻される。この第1位置
での温度測定に基づき、温度センサ12aが既述のよう
にして再び較正されることは勿論のこと、同時に測定箇
所Pbを測定した相隣接する温度センサ12b、12c
のうち、較正基準体14から遠い方に位置された温度セ
ンサ12cが、較正基準体14に近い方の温度センサ1
2bを較正基準として較正される。その較正の手法は、
前記温度センサ12a、12bとの関係において、較正
基準体14から遠い方の温度センサ12bが、較正基準
体14に近い方の温度センサ12aを較正基準として較
正する手順と同様であるので、その説明を省略する。
【0049】また、次にセンサ支持体7は図4(D)に
示されるように温度センサ12aが再び較正基準体14
に対向するように第2位置に戻される。この第2位置で
の温度測定に基づき、温度センサ12bが既述のように
して再び較正されることは勿論のこと、同時に測定箇所
Pcを測定した相隣接する温度センサ12c、12dの
うち、較正基準体14から遠い方に位置された温度セン
サ12dが、較正基準体14に近い方の温度センサ12
cを較正基準として較正される。その較正の手法も、前
記のように温度センサ12a、12bとの関係におい
て、温度センサ12bが温度センサ12aを較正基準と
して較正する手順と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0050】すなわち、以上のようにして、略同一の測
定箇所を測定した相隣接する温度センサうち較正基準体
14に近い一方の温度センサの測定情報をもとに較正基
準体14から遠い他方の温度センサの測定情報を補正し
て、この他方の温度センサを較正するとともに、この較
正をセンサ支持体7が1ストローク移動されるたびに較
正基準体14から遠い側の温度センサ群について順次繰
り返して、すべての温度センサ12a〜12dを較正で
きる。
【0051】したがって、センサ支持体7のセンサ取付
け部8がその自重や温度変化等により撓むにも拘らず、
前記較正によって測定誤差が少なくなるため、高精度の
温度測定を実現できる。
【0052】しかも、前記測定においては、単一ではな
く複数の温度センサ12a〜12dでシート状物11の
温度特性を測定するので、これら温度センサ12a〜1
2dの測定軌跡は図5(なお、図中矢印はシート状物1
1の走行方向を示す。)中点線で示すように小さな幅で
蛇行されるようになり、測定密度を高めることができ
る。
【0053】その上、複数の温度センサ12a〜12d
を用いて測定することにより、センサ支持体7の移動ス
トロークが短くなり、したがって、測定速度が高まり、
シート状物11が高速で走行する場合の測定にも対応で
きる。
【0054】なお、本発明は前記第1実施例には制約さ
れない。例えば、図6に示す第2実施例のようにセンサ
支持体7の下枠部9をセンサ取付け部として利用して、
そこには前記センサ12a〜12dと同数の温度センサ
12a′〜12d′を同間隔Sごとに取付けるととも
に、較正基準体14の下面に温度センサ12a′が対向
してその温度を非接触で測定するようにして、走行する
シート状物11の表面温度を両面から測定できるように
してもよい。そして、以上の点以外の構成は図示しない
点を含めて前記第1実施例と同じであるので、その説明
は省略するが、この第2実施例においても本発明の初期
の目的を達成できる。
【0055】また、図7の第3実施例に示されるように
一対の較正基準体14A、14Bを、シート状物11の
幅方向外側位置であってかつ両側に夫々に設けて、セン
サ支持体7が1ストローク移動されるたびに、一方の較
正基準体14Aの温度センサ12aから他方の較正基準
体14B側の温度センサ12dに向けて順次較正をする
と同時に、他方の較正基準体14Bの温度センサ12d
から一方の較正基準体14A側の温度センサ12aに向
けて順次較正を行うようにしてもよい。この場合、同じ
温度センサについての較正は合計して平均するものとす
る。そして、以上の点以外の構成は図示しない点を含め
て前記第1実施例と同じであるので、その説明は省略す
るが、この第3実施例においても本発明の初期の目的を
達成できることは勿論のこと、前記平均化処理により較
正の精度をより向上できる利点がある。
【0056】また、図8の第4実施例に示されるように
シート状物11の幅方向外側位置の少なくとも一方に、
複数例えば二つの較正基準体14a、14bを相互間隔
Sを隔てて配置して実施してもよい。なお、以上の点以
外の構成は図示しない点を含めて前記第1実施例と同じ
であるので、その説明は省略するが、この第4実施例に
おいても本発明の初期の目的を達成できることは勿論の
こと、複数の較正基準体14a、14bを用いて較正を
することにより、較正の精度をより向上できる利点があ
る。また、この場合に、各較正基準体14a、14bの
温度などの基準値は互いに異なっていてもよい。
【0057】なお、本発明は温度の測定以外にも、走行
するシート状物に印刷が施される場合に、その印刷欠点
或いは印刷濃度の欠点検出用の測定に適用できるととも
に、シート状物そのものの欠点検出用の測定、或いは、
走行するシート状物の表面粗さ、厚さ、透明度、光沢、
水分の含有度、反射率、シート状物に混入した金属粉の
検出用の測定等にも適用できる。そして、これらの測定
対象に応じて、非接触センサには、温度センサの他、一
次元のCCDセンサ、距離センサ、フォトダイオード、
渦流センサ、赤外線水分センサ、光沢センサ、反射率セ
ンサ等を使用できる。
【0058】
【発明の効果】以上詳記したように本発明に係るシート
状物用測定方法および装置においては、所定間隔で並設
された複数の非接触形センサの前記所定間隔をストロー
クとするセンサ支持体の往復移動により、シート状物の
略同一測定箇所を測定する相隣接したセンサのうち、較
正基準体に近い一方のセンサによる測定情報と、較正基
準体から遠い他方のセンサによる測定情報とをもとに、
較正基準体に基づいて較正した較正済みセンサ、或はこ
の較正済みセンサに基づいて較正した隣接の較正済みセ
ンサを基準として、前記他方のセンサを較正する較正で
あるから、センサ支持体の自重等による変形に拘らず、
高精度の測定を実現できるとともに、測定速度を向上で
き、しかも測定密度も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る測定方法を実施する
測定装置の構成をそのセンサ支持体が第1位置に移動さ
れた状態で示す略正面図。
【図2】同第1実施例に係る測定装置の構成をそのセン
サ支持体が第2位置に移動された状態で示す略正面図。
【図3】同第1実施例に係る測定装置が備える処理手段
の回路構成を示すブロック図。
【図4】(A)〜(D)は同第1実施例に係る測定装置
による測定動作を説明するための図。
【図5】同第1実施例におけるシート状物に対する温度
センサの測定軌跡を示す図。
【図6】本発明の第2実施例に係る測定装置の構成を示
す略正面図。
【図7】本発明の第3実施例に係る測定装置の構成を示
す略正面図。
【図8】本発明の第4実施例に係る測定装置の構成を示
す略正面図。
【図9】従来例に係る温度測定装置の構成を概略的に示
す図。
【図10】同従来例におけるシート状物に対する温度セ
ンサの測定軌跡を示す図。
【符号の説明】
3…ボールねじ(支持体駆動手段)、3a…移動子(支
持体駆動手段)、4…レール(支持体駆動手段)、
5…パルスモータ(支持体駆動手段)、7…センサ支持
体、 8…センサ取付け部、10…車輪
(支持体駆動手段)、 11…シート状物、12…温
度センサ(センサ)、 14…較正基準体、16…
処理手段、 S…間隔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行するシート状物の幅方向に沿って複数
    の非接触形センサが所定間隔で並設されたセンサ支持体
    を、前記各センサのうち最も端に位置されたセンサから
    前記所定間隔を隔てて前記シート状物の幅方向外側位置
    に配置された較正基準体と前記シート状物とに渡るよう
    に、前記シート状物の幅方向に前記所定間隔と同一スト
    ロークで往復移動させ、 前記最も端に位置されたセンサが前記較正基準体に対向
    する第1位置に前記センサ支持体を移動させて、前記最
    も端に位置されたセンサを前記較正基準体で較正すると
    ともに、前記シート状物に対向した残りの各センサによ
    り前記シート状物のセンサと対向した測定箇所を夫々測
    定し、 次に、前記最も端に位置されたセンサが前記シート状物
    に対向する第2位置に前記センサ支持体を戻して、前記
    シート状物に対向した各センサによりこれらに対向した
    前記シート状物の前記測定箇所と略同一箇所を夫々測定
    した後、 前記略同一の測定箇所を測定した相隣接するセンサうち
    前記較正基準体に近い一方のセンサの測定情報をもとに
    前記較正基準体から遠い他方のセンサの測定情報を補正
    して、この他方のセンサを較正し、 この較正を前記センサ支持体が1ストローク移動される
    たびに前記較正基準体から遠い側のセンサ群について順
    次繰り返して、すべてのセンサの較正をすることを特徴
    とするシート状物用測定方法。
  2. 【請求項2】走行するシート状物についての測定情報を
    前記シート状物に対向配置される非接触形センサにより
    得るシート状物用測定装置において、 前記シート状物の幅方向に沿って往復移動自在に設けら
    れかつ前記シート状物と対向するセンサ取付け部を有し
    たセンサ支持体と、 前記センサ取付け部に前記幅方向に沿って所定間隔で並
    設された複数の前記センサと、 最も端に位置されたセンサから前記所定間隔を隔てて前
    記シート状物の幅方向外側位置に配置された較正基準体
    と、 前記センサ支持体を前記シート状物の幅方向に沿って前
    記所定間隔と同一ストロークで往復移動させる支持体駆
    動手段と、 前記往復移動により前記シート状物の略同一測定箇所を
    測定した相隣接する前記センサのうち、前記較正基準体
    に近い一方のセンサによる前記測定箇所の測定情報と、
    前記較正基準体から遠い他方のセンサによる前記測定箇
    所の測定情報とをもとに、前記較正基準体に基づいて較
    正された較正済みセンサ、或いはこの較正済みセンサに
    基づいて較正された隣接の較正済みセンサを基準とし
    て、前記他方のセンサを較正する処理手段とを具備した
    シート状物用測定装置。
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