JPH07160280A - 空調設備の電子消音装置 - Google Patents
空調設備の電子消音装置Info
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- JPH07160280A JPH07160280A JP5339396A JP33939693A JPH07160280A JP H07160280 A JPH07160280 A JP H07160280A JP 5339396 A JP5339396 A JP 5339396A JP 33939693 A JP33939693 A JP 33939693A JP H07160280 A JPH07160280 A JP H07160280A
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- air supply
- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 開ループ型の制御を行うことにより空調設備
機器の回転部から発生する500Hzまでの騒音の低周
波数成分を積極的に消すことのできる消音装置を提供す
る。 【構成】 給気ファンを内装した空気調和器から給気チ
ヤンバーと給気ダクトを経て空調ゾーンに調和空気を送
気する空調設備において,給気流の中心部にマイクロフ
ォンを設置すると共に,該マイクロフォンよりも給気流
の下流側にスピーカを設置し,マイクロフォンで検出さ
れた一次音を180度位相をシフトした二次音を作り出
してこれをスピーカから照射することにより一次音と二
次音を重ね合わせて500Hzまでの低周波数成分を消
音するようにした開ループの制御を行うものであって,
マイクロフォンで一次音を検出してからスピーカで二次
音を照射するまでの遅延時間を,マイクロフォンから一
次音と二次音が重ね合わせられる消音中心まで音が伝播
されるまでの時間と,マイクロフォンで一次音を検出し
てから二次音が消音中心に伝達されるまでの時間との差
となるように構成した空調設備の電子消音装置である。
機器の回転部から発生する500Hzまでの騒音の低周
波数成分を積極的に消すことのできる消音装置を提供す
る。 【構成】 給気ファンを内装した空気調和器から給気チ
ヤンバーと給気ダクトを経て空調ゾーンに調和空気を送
気する空調設備において,給気流の中心部にマイクロフ
ォンを設置すると共に,該マイクロフォンよりも給気流
の下流側にスピーカを設置し,マイクロフォンで検出さ
れた一次音を180度位相をシフトした二次音を作り出
してこれをスピーカから照射することにより一次音と二
次音を重ね合わせて500Hzまでの低周波数成分を消
音するようにした開ループの制御を行うものであって,
マイクロフォンで一次音を検出してからスピーカで二次
音を照射するまでの遅延時間を,マイクロフォンから一
次音と二次音が重ね合わせられる消音中心まで音が伝播
されるまでの時間と,マイクロフォンで一次音を検出し
てから二次音が消音中心に伝達されるまでの時間との差
となるように構成した空調設備の電子消音装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ビルなどの天井裏等に
設置した給気ダクトを介して空気吹出口から室内に給気
する空調設備において,該給気ダクトを介して室内に伝
播する騒音を防止する空調設備の電子消音装置に関す
る。
設置した給気ダクトを介して空気吹出口から室内に給気
する空調設備において,該給気ダクトを介して室内に伝
播する騒音を防止する空調設備の電子消音装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オフイスビル等では,機械室等に設置さ
れた空気調和器で調和空気を作り,これを天井裏等に設
置した給気ダクトを経て室内に供給することが最も普通
に行われている。この場合,給気ダクトを経て,空調機
器類の可動部で発生する騒音が室内に伝播し,室内に騒
音をもたらすことがある。
れた空気調和器で調和空気を作り,これを天井裏等に設
置した給気ダクトを経て室内に供給することが最も普通
に行われている。この場合,給気ダクトを経て,空調機
器類の可動部で発生する騒音が室内に伝播し,室内に騒
音をもたらすことがある。
【0003】このような給気ダクトを経ての騒音防止の
ために,従来より,騒音源である空調機の機器の周囲を
吸音率の大きな材料(透過率の小さい材料)で囲って遮
音したり,ダクトの特にエルボ部分に吸音材を貼るか,
或いは消音装置を設けたりしていた。
ために,従来より,騒音源である空調機の機器の周囲を
吸音率の大きな材料(透過率の小さい材料)で囲って遮
音したり,ダクトの特にエルボ部分に吸音材を貼るか,
或いは消音装置を設けたりしていた。
【0004】このような遮音・消音技術は,1000H
z以上の比較的高い周波数成分の騒音を対象としたもの
であり,高周波数成分の騒音では効果を示したが500
Hz未満の低周波数成分の騒音には殆んど効果がなかっ
た。
z以上の比較的高い周波数成分の騒音を対象としたもの
であり,高周波数成分の騒音では効果を示したが500
Hz未満の低周波数成分の騒音には殆んど効果がなかっ
た。
【0005】一方,前記のようなビル空調では給気ファ
ン(空気調和器に装着されていることが多い)の回転部
から発生する騒音が主となる。ファン回転部から発生す
る騒音のなかで最も大きなエネルギーをもつ部分は,回
転周期に対応する主モードである。例えば2700rp
mで回転しているファンの騒音の主モードは45Hzに
現れる。発生する騒音はこの主モードの倍音が主とな
る。そして,ファン回転部の騒音源から離れるほど,つ
まりダクトの下流側にゆくほど,反射音や非線形成分が
重なり,さらにはダクトの板振動やその他の非線形成分
が重なるようになる。
ン(空気調和器に装着されていることが多い)の回転部
から発生する騒音が主となる。ファン回転部から発生す
る騒音のなかで最も大きなエネルギーをもつ部分は,回
転周期に対応する主モードである。例えば2700rp
mで回転しているファンの騒音の主モードは45Hzに
現れる。発生する騒音はこの主モードの倍音が主とな
る。そして,ファン回転部の騒音源から離れるほど,つ
まりダクトの下流側にゆくほど,反射音や非線形成分が
重なり,さらにはダクトの板振動やその他の非線形成分
が重なるようになる。
【0006】ダクト騒音を消す技術として,ダクト内の
音と同一の音圧レベルで且つ完全な逆位相の関係にある
逆位相音をぶつける方法が提案された。これは,アクテ
イブ騒音制御と呼ばれ,旧来より周知の「音の合成」の
物理法則を利用したものであるが,最近の電子機器や音
響技術の発達によって制御性が改善され,その消音効果
も向上するようになった。
音と同一の音圧レベルで且つ完全な逆位相の関係にある
逆位相音をぶつける方法が提案された。これは,アクテ
イブ騒音制御と呼ばれ,旧来より周知の「音の合成」の
物理法則を利用したものであるが,最近の電子機器や音
響技術の発達によって制御性が改善され,その消音効果
も向上するようになった。
【0007】従来提案されたダクト騒音に対してのアク
テイブ騒音制御には,図10,11に示すようなものが
知られている。図10に示すものは,給気ダクト50内
に設置したマイクロフォン51の上流側にスピーカー5
2を設置し,マイクロフォン51で検知された給気ダク
ト50内の騒音を最小にさせる音を電子フィルター53
で作り出して,その作り出した音をスピーカー52から
照射することにより,音を打ち消し合うように構成し
た,いわゆる閉ループ形のフィードバック制御を行う消
音装置である。
テイブ騒音制御には,図10,11に示すようなものが
知られている。図10に示すものは,給気ダクト50内
に設置したマイクロフォン51の上流側にスピーカー5
2を設置し,マイクロフォン51で検知された給気ダク
ト50内の騒音を最小にさせる音を電子フィルター53
で作り出して,その作り出した音をスピーカー52から
照射することにより,音を打ち消し合うように構成し
た,いわゆる閉ループ形のフィードバック制御を行う消
音装置である。
【0008】図11に示すものは,給気ダクト55内の
上流側と下流側の二箇所にマイクロフォン56,57を
設置すると共にそれらの中間にスピーカー58を設置
し,先ず上流側のマイクロフォン56で検知された給気
ダクト55内の騒音を最小にさせる音を電子フィルター
59で作り出して,その作り出した音をスピーカー58
から照射することにより音を打ち消し合うようにすると
共に,消音された後の給気ダクト55内の音を下流側の
マイクロフォン57で検知してフィードバックさせるよ
うに構成した,いわゆる閉ループ形のフィードフォワー
ド制御を行う消音装置である。
上流側と下流側の二箇所にマイクロフォン56,57を
設置すると共にそれらの中間にスピーカー58を設置
し,先ず上流側のマイクロフォン56で検知された給気
ダクト55内の騒音を最小にさせる音を電子フィルター
59で作り出して,その作り出した音をスピーカー58
から照射することにより音を打ち消し合うようにすると
共に,消音された後の給気ダクト55内の音を下流側の
マイクロフォン57で検知してフィードバックさせるよ
うに構成した,いわゆる閉ループ形のフィードフォワー
ド制御を行う消音装置である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のような空調設備
における消音装置の消音対象は,基本調和振動を主成分
とする騒音である。従って,振動モードが異なる高次の
調和振動を図10や図11に示したような従来の消音装
置で消音しようとすると,閉ループ形であるフィードバ
ック制御や閉ループ形のフィードフォワード制御である
ために,かえって制御が不安定になることが多かった。
における消音装置の消音対象は,基本調和振動を主成分
とする騒音である。従って,振動モードが異なる高次の
調和振動を図10や図11に示したような従来の消音装
置で消音しようとすると,閉ループ形であるフィードバ
ック制御や閉ループ形のフィードフォワード制御である
ために,かえって制御が不安定になることが多かった。
【0010】特に,空調機やファン等,空調設備機器の
回転部から発生する騒音は機器の回転周波数によってそ
の成分が決まるので,機器の回転周波数を分析すれば騒
音の周波数が分かるはずである。また,空調機などは一
般に一定の回転数で動作するから,従来のように周波数
や音圧の変化をマイクロフォンで刻々と捕らえて,信号
を遅延させるための電子フィルタの容量を制御する閉ル
ープ形のフィードバックやフィードフォワード制御を行
うものは,回路が複雑となる。
回転部から発生する騒音は機器の回転周波数によってそ
の成分が決まるので,機器の回転周波数を分析すれば騒
音の周波数が分かるはずである。また,空調機などは一
般に一定の回転数で動作するから,従来のように周波数
や音圧の変化をマイクロフォンで刻々と捕らえて,信号
を遅延させるための電子フィルタの容量を制御する閉ル
ープ形のフィードバックやフィードフォワード制御を行
うものは,回路が複雑となる。
【0011】従って,本発明は開ループ型の制御を行う
ことにより空調設備機器の回転部から発生する500H
zまでの騒音の低周波数成分を積極的に消すことのでき
る消音装置を提供することを目的とする。
ことにより空調設備機器の回転部から発生する500H
zまでの騒音の低周波数成分を積極的に消すことのでき
る消音装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,給気フ
ァンを内装した空気調和器から給気チヤンバーと給気ダ
クトを経て空調ゾーンに調和空気を送気する空調設備に
おいて,給気流の中心部にマイクロフォンを設置すると
共に,該マイクロフォンよりも給気流の下流側にスピー
カを設置し,マイクロフォンで検出された一次音を18
0度位相をシフトした二次音を作り出してこれをスピー
カから照射することにより一次音と二次音を重ね合わせ
て500Hzまでの低周波数成分を消音するようにした
開ループの制御を行うものであって,マイクロフォンで
一次音を検出してからスピーカで二次音を照射するまで
の遅延時間を,マイクロフォンから一次音と二次音が重
ね合わせられる消音中心まで音が伝播されるまでの時間
と,マイクロフォンで一次音を検出してから二次音が消
音中心に伝達されるまでの時間との差となるように構成
した空調設備の電子消音装置を提供する。
ァンを内装した空気調和器から給気チヤンバーと給気ダ
クトを経て空調ゾーンに調和空気を送気する空調設備に
おいて,給気流の中心部にマイクロフォンを設置すると
共に,該マイクロフォンよりも給気流の下流側にスピー
カを設置し,マイクロフォンで検出された一次音を18
0度位相をシフトした二次音を作り出してこれをスピー
カから照射することにより一次音と二次音を重ね合わせ
て500Hzまでの低周波数成分を消音するようにした
開ループの制御を行うものであって,マイクロフォンで
一次音を検出してからスピーカで二次音を照射するまで
の遅延時間を,マイクロフォンから一次音と二次音が重
ね合わせられる消音中心まで音が伝播されるまでの時間
と,マイクロフォンで一次音を検出してから二次音が消
音中心に伝達されるまでの時間との差となるように構成
した空調設備の電子消音装置を提供する。
【0013】
【作用】本発明の電子消音装置によれば,回転数一定で
稼働している空調設備の回転部から発生する騒音(一次
音)に対し,開ループ形のフィードフォワード制御方式
を用いて,マイクロフォンで検知された騒音と180度
位相をシフトした逆位相の二次音を作り出し,これら一
次音と二次音とを互いに重ね合わせることにより相殺さ
せて,安定した消音が行われる。
稼働している空調設備の回転部から発生する騒音(一次
音)に対し,開ループ形のフィードフォワード制御方式
を用いて,マイクロフォンで検知された騒音と180度
位相をシフトした逆位相の二次音を作り出し,これら一
次音と二次音とを互いに重ね合わせることにより相殺さ
せて,安定した消音が行われる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示したもので,1
は空気調和器,2は空気調和器1内の給気ファン,3は
熱交換器を示す。空気調和器1で製造された調和空気は
給気ダクト4を経て,空調ゾーン(図示しない)に送気
されるが,空気調和器1と給気ダクト4とは方形の給気
チヤンバー5を介して接続されている。
は空気調和器,2は空気調和器1内の給気ファン,3は
熱交換器を示す。空気調和器1で製造された調和空気は
給気ダクト4を経て,空調ゾーン(図示しない)に送気
されるが,空気調和器1と給気ダクト4とは方形の給気
チヤンバー5を介して接続されている。
【0015】図示の例では,給気ファン2は熱交換器3
の下流側に設置されており,この給気ファン2の吐出口
6からの給気流が給気チヤンバー5の中央に直接吐出す
るようになっており,給気チヤンバー5内に吐出した給
気はチヤンバー壁と平行に流れたあと,給気ダクト4に
流れ込む。
の下流側に設置されており,この給気ファン2の吐出口
6からの給気流が給気チヤンバー5の中央に直接吐出す
るようになっており,給気チヤンバー5内に吐出した給
気はチヤンバー壁と平行に流れたあと,給気ダクト4に
流れ込む。
【0016】給気ダクト4の上流側にマイクロフォン7
が設置される。他方,マイクロフォン7よりも下流側の
給気ダクト4には給気に直接的に音を照射できる位置に
スピーカ8が取付けられる。
が設置される。他方,マイクロフォン7よりも下流側の
給気ダクト4には給気に直接的に音を照射できる位置に
スピーカ8が取付けられる。
【0017】次に,図2をもとにして開ループ形のフィ
ードフォワード制御を説明する。マイクロフォン7は,
その設置位置において給気ダクト4内の騒音(一次音)
を検出し,この検出値は電子装置10に入力される。電
子装置10では,一次音の位置から予め定めた消音をね
らう位置(二次音の位置,例えば図1の点11)までの
直線距離に相当する遅延時間(一次音の位置から二次音
の位置まで音が伝わる時間)を調節したうえ,この一次
音とは完全な逆位相の音が作り出され,オーデオアンプ
12に出力する。オーデオアンプ12ではこの入力信号
を二次音と同じ音圧レベルに調節してスピーカ8に出力
することにより,スピーカ8から遅延時間経過後に二次
音が照射される。
ードフォワード制御を説明する。マイクロフォン7は,
その設置位置において給気ダクト4内の騒音(一次音)
を検出し,この検出値は電子装置10に入力される。電
子装置10では,一次音の位置から予め定めた消音をね
らう位置(二次音の位置,例えば図1の点11)までの
直線距離に相当する遅延時間(一次音の位置から二次音
の位置まで音が伝わる時間)を調節したうえ,この一次
音とは完全な逆位相の音が作り出され,オーデオアンプ
12に出力する。オーデオアンプ12ではこの入力信号
を二次音と同じ音圧レベルに調節してスピーカ8に出力
することにより,スピーカ8から遅延時間経過後に二次
音が照射される。
【0018】図3に示すように,電子装置で与える遅延
時間は,給気ダクト4内においてマイクロフォン7の設
置位置から消音中心点11までの距離を音が伝播するま
での時間Aと,マイクロフォン7で一次音を検出してか
ら電子装置10で作り出した二次音が消音中心点11に
伝達されるまでの処理時間Bの差であり,次式で表され
る。 遅延時間 = A − B ・・・(1)
時間は,給気ダクト4内においてマイクロフォン7の設
置位置から消音中心点11までの距離を音が伝播するま
での時間Aと,マイクロフォン7で一次音を検出してか
ら電子装置10で作り出した二次音が消音中心点11に
伝達されるまでの処理時間Bの差であり,次式で表され
る。 遅延時間 = A − B ・・・(1)
【0019】以上のものによれば,二次音の位置11で
は,ファン2の側から給気ダクト4内に伝播される騒音
(一次音)と,騒音と同じ音圧レベルにあり180度位
相が変位した逆位相の二次音とがぶつかり合うことにな
る。ファン2の側から給気ダクト4内に伝播される騒音
は,ファン2の回転周期に対応する主モードとその倍音
が殆んどを占めている。この低周波数領域にある音がこ
れと逆位相の音とぶつかることによって,相殺されて消
音される。したがって,もはやこの低周波数の騒音が給
気ダクト4に伝達される量は軽減される。
は,ファン2の側から給気ダクト4内に伝播される騒音
(一次音)と,騒音と同じ音圧レベルにあり180度位
相が変位した逆位相の二次音とがぶつかり合うことにな
る。ファン2の側から給気ダクト4内に伝播される騒音
は,ファン2の回転周期に対応する主モードとその倍音
が殆んどを占めている。この低周波数領域にある音がこ
れと逆位相の音とぶつかることによって,相殺されて消
音される。したがって,もはやこの低周波数の騒音が給
気ダクト4に伝達される量は軽減される。
【0020】これに伴って,給気ダクト4の下流側(空
気吹出口側)でも,該主モードの音が反射や減衰を繰り
返すことによって生ずる高周波数の音や,ダクトの板を
振動させることによって発生する振動音も軽減され,空
調ゾーンに騒音をもたらすことが防止される。かくし
て,開ループ形のフィードフォワード制御方式によっ
て,高次の調和振動に感度を持たない安定した消音が行
われる。
気吹出口側)でも,該主モードの音が反射や減衰を繰り
返すことによって生ずる高周波数の音や,ダクトの板を
振動させることによって発生する振動音も軽減され,空
調ゾーンに騒音をもたらすことが防止される。かくし
て,開ループ形のフィードフォワード制御方式によっ
て,高次の調和振動に感度を持たない安定した消音が行
われる。
【0021】なお,夏期と冬期においては気温が異なり
音速が相違することに起因して,上記式(1)の伝播時
間A及び処理時間Bは違う値を示し,従って,夏期と冬
期では式(1)で定められる遅延時間が違う値となる。
そこで,この遅延時間を,夏期と冬期で変更できるよう
に構成すると,それぞれの季節に応じた制御が可能とな
り,便利である。また,空気調和器1で作り出される空
調空気の温度は通常は夏期用温度と冬期用温度の二段階
に切替変更されるだけなので,遅延時間は夏期用と冬期
用の二段階に変更できるように構成しておけば十分であ
る。
音速が相違することに起因して,上記式(1)の伝播時
間A及び処理時間Bは違う値を示し,従って,夏期と冬
期では式(1)で定められる遅延時間が違う値となる。
そこで,この遅延時間を,夏期と冬期で変更できるよう
に構成すると,それぞれの季節に応じた制御が可能とな
り,便利である。また,空気調和器1で作り出される空
調空気の温度は通常は夏期用温度と冬期用温度の二段階
に切替変更されるだけなので,遅延時間は夏期用と冬期
用の二段階に変更できるように構成しておけば十分であ
る。
【0022】なお,給気ダクト4内においてマイクロフ
ォン7とスピーカ8の間の自励発振の結果発生するハウ
リングを防止する防振機構を設けて,消音効果を向上さ
せると良い。図4は防振機構の一例を示すもので,指向
性のあるマイクロフォン7を給気ダクト4の上流側に向
かって騒音を検知させるように設置すると共に,マイク
ロフォン7を防振材15で固定することにより,スピー
カ8から発せられた二次音はマイクロフォン7で極力拾
わないようにさせて,ハウリングを防止した構成になっ
ている。また,マイクロフォン7の支持部周辺のダクト
壁を通常よりも板厚の厚い鋼板で形成し,メンテナンス
用の点検口にしっかりと固定して板振動を防止すると共
に,給気ダクト4の内壁にグラスウールからなる防振材
16を装着することにより振動をマイクロフォン7に伝
達させないようにしている。
ォン7とスピーカ8の間の自励発振の結果発生するハウ
リングを防止する防振機構を設けて,消音効果を向上さ
せると良い。図4は防振機構の一例を示すもので,指向
性のあるマイクロフォン7を給気ダクト4の上流側に向
かって騒音を検知させるように設置すると共に,マイク
ロフォン7を防振材15で固定することにより,スピー
カ8から発せられた二次音はマイクロフォン7で極力拾
わないようにさせて,ハウリングを防止した構成になっ
ている。また,マイクロフォン7の支持部周辺のダクト
壁を通常よりも板厚の厚い鋼板で形成し,メンテナンス
用の点検口にしっかりと固定して板振動を防止すると共
に,給気ダクト4の内壁にグラスウールからなる防振材
16を装着することにより振動をマイクロフォン7に伝
達させないようにしている。
【0023】また,空気調和器1で作り出された空気流
がマイクロフォン7に直接触れるため,マイクロフォン
7が風切り音を検知するおそれがある。そこで,図示の
消音装置は風切り音をマイクロフォン7で検知しないよ
うにさせる風防を装着している。
がマイクロフォン7に直接触れるため,マイクロフォン
7が風切り音を検知するおそれがある。そこで,図示の
消音装置は風切り音をマイクロフォン7で検知しないよ
うにさせる風防を装着している。
【0024】また,スピーカ8から発した二次音を指向
させるための導管17を設け,消音位置11において,
一次音と逆位相の二次音とが確実にぶつかり合うように
している。
させるための導管17を設け,消音位置11において,
一次音と逆位相の二次音とが確実にぶつかり合うように
している。
【0025】なお,図1では,マイクロフォン7の設置
位置を給気ダクト4の上流側としたが,図5に示すよう
に,マイクロフォン7の設置位置を給気チヤンバー5の
内部としマイクロフォン7よりも下流側の給気ダクト4
にスピーカ8を取付けることも勿論可能である。何れの
場合も空気調和器1で作った給気流の中心部にマイクロ
フォン7を設置すると良い。給気流の上流側にマイクロ
フォン7を設置し,そのマイクロフォン7よりも下流側
にスピーカ8を取付けて,マイクロフォン7で検出され
た一次音を180度位相をシフトした二次音をスピーカ
8から照射することにより消音する開ループの制御を行
うことが本発明の特徴である。
位置を給気ダクト4の上流側としたが,図5に示すよう
に,マイクロフォン7の設置位置を給気チヤンバー5の
内部としマイクロフォン7よりも下流側の給気ダクト4
にスピーカ8を取付けることも勿論可能である。何れの
場合も空気調和器1で作った給気流の中心部にマイクロ
フォン7を設置すると良い。給気流の上流側にマイクロ
フォン7を設置し,そのマイクロフォン7よりも下流側
にスピーカ8を取付けて,マイクロフォン7で検出され
た一次音を180度位相をシフトした二次音をスピーカ
8から照射することにより消音する開ループの制御を行
うことが本発明の特徴である。
【0026】ここで,本発明の消音装置による消音効果
を,消音しなかった場合との対比において説明する。先
ず図6に,スピーカ8に図4で説明したように導管17
を取り付けた消音装置において,消音を行った場合と,
消音しなかった場合との対比データを示す。図示のよう
に,500Hz以下の低周波数を有効に消音できたこと
が分かる。
を,消音しなかった場合との対比において説明する。先
ず図6に,スピーカ8に図4で説明したように導管17
を取り付けた消音装置において,消音を行った場合と,
消音しなかった場合との対比データを示す。図示のよう
に,500Hz以下の低周波数を有効に消音できたこと
が分かる。
【0027】図7は導管17を取り付けなかった消音装
置において,消音を行った場合と,消音しなかった場合
との対比データを示す。消音効果は発揮できるものの,
導管17を取り付けた消音装置に比べてその効果が少な
いことが分かった。
置において,消音を行った場合と,消音しなかった場合
との対比データを示す。消音効果は発揮できるものの,
導管17を取り付けた消音装置に比べてその効果が少な
いことが分かった。
【0028】次に図8に,マイクロフォン7を図4で説
明したように防振材15で固定した消音装置において,
消音を行った場合と,消音しなかった場合との対比デー
タを示す。図示のように,500Hz以下の低周波数を
有効に消音できたことが分かる。
明したように防振材15で固定した消音装置において,
消音を行った場合と,消音しなかった場合との対比デー
タを示す。図示のように,500Hz以下の低周波数を
有効に消音できたことが分かる。
【0029】図9は防振材15を装着しなかった消音装
置において,消音を行った場合と,消音しなかった場合
との対比データを示す。消音効果は発揮できるものの,
防振機構を備えた消音装置に比べてその効果が少ないこ
とが分かる。
置において,消音を行った場合と,消音しなかった場合
との対比データを示す。消音効果は発揮できるものの,
防振機構を備えた消音装置に比べてその効果が少ないこ
とが分かる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば,ダクト空調を行う場合
にその騒音源の元で消音ができ,装置が簡単であると共
に,給気ダクトが複数に分岐する場合にも一か所での消
音装置でよいから経済的である。また,夏期と冬期で遅
延時間を変更するだけで,安定した,管理が容易な消音
が行える。
にその騒音源の元で消音ができ,装置が簡単であると共
に,給気ダクトが複数に分岐する場合にも一か所での消
音装置でよいから経済的である。また,夏期と冬期で遅
延時間を変更するだけで,安定した,管理が容易な消音
が行える。
【図1】本発明装置の実施例を示す機器配置略断面図で
ある。
ある。
【図2】消音装置のブロック図である。
【図3】遅延時間の説明図である。
【図4】消音装置の機器配置略断面図である。
【図5】本発明装置の他の実施例を示す機器配置略断面
図である。
図である。
【図6】導管を取り付けた場合の消音効果を示すグラフ
図である。
図である。
【図7】導管を取り付けない場合の消音効果を示すグラ
フ図である。
フ図である。
【図8】防振処理を行った場合の消音効果を示すグラフ
図である。
図である。
【図9】防振処理を行わない場合の消音効果を示すグラ
フ図である。
フ図である。
【図10】従来の消音装置のブロック図である。
【図11】従来の消音装置のブロック図である。
1 空気調和器 2 給気ファン 4 給気ダクト 5 給気チヤンバー 6 給気吐出口 7 一次音検出用マイクロフォン 8 スピーカ 10 電子装置 12 オーデイオアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 11/16
Claims (5)
- 【請求項1】 給気ファンを内装した空気調和器から給
気チヤンバーと給気ダクトを経て空調ゾーンに調和空気
を送気する空調設備において,給気流の中心部にマイク
ロフォンを設置すると共に,該マイクロフォンよりも給
気流の下流側にスピーカを設置し,マイクロフォンで検
出された一次音を180度位相をシフトした二次音を作
り出してこれをスピーカから照射することにより一次音
と二次音を重ね合わせて500Hzまでの低周波数成分
を消音するようにした開ループの制御を行うものであっ
て,マイクロフォンで一次音を検出してからスピーカで
二次音を照射するまでの遅延時間を,マイクロフォンか
ら一次音と二次音が重ね合わせられる消音中心まで音が
伝播されるまでの時間と,マイクロフォンで一次音を検
出してから二次音が消音中心に伝達されるまでの時間と
の差となるように構成した空調設備の電子消音装置。 - 【請求項2】 マイクロフォンで一次音を検出してから
スピーカで二次音を照射するまでの遅延時間を,夏期と
冬期で変更するように構成した請求項1に記載の空調設
備の電子消音装置。 - 【請求項3】 マイクロフォンに風切り音をさけるため
の風防を装着した請求項1または2に記載の空調設備の
電子消音装置。 - 【請求項4】 給気ダクトの振動をマイクロフォンに伝
達させないようにするための防振機構を設けた請求項
1,2,3の何れかに記載の空調設備の電子消音装置。 - 【請求項5】 一次音と二次音が重ね合わせられる消音
中心にスピーカからの二次音を指向させる導管を設けた
請求項1,2,3,4の何れかに記載の空調設備の電子
消音装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5339396A JPH07160280A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 空調設備の電子消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5339396A JPH07160280A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 空調設備の電子消音装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07160280A true JPH07160280A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18327084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5339396A Pending JPH07160280A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 空調設備の電子消音装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07160280A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0766288A3 (de) * | 1995-09-28 | 1998-06-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung und Verfahren zur Prozessierung von Halbleiterelementen |
| US20100208911A1 (en) * | 2009-02-16 | 2010-08-19 | Panasonic Corporation | Noise reduction apparatus |
| KR101310545B1 (ko) * | 2010-11-24 | 2013-09-23 | 히타치 어플라이언스 가부시키가이샤 | 공기 조화기 |
| US9734816B2 (en) | 2015-02-02 | 2017-08-15 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Noise reduction device |
| EP3293108A1 (en) | 2016-09-12 | 2018-03-14 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Noise reduction device |
| US10157605B2 (en) | 2015-12-27 | 2018-12-18 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Noise reduction device |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP5339396A patent/JPH07160280A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0766288A3 (de) * | 1995-09-28 | 1998-06-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung und Verfahren zur Prozessierung von Halbleiterelementen |
| US20100208911A1 (en) * | 2009-02-16 | 2010-08-19 | Panasonic Corporation | Noise reduction apparatus |
| EP2221804A2 (en) | 2009-02-16 | 2010-08-25 | Panasonic Corporation | Noise reduction apparatus |
| US8280069B2 (en) | 2009-02-16 | 2012-10-02 | Panasonic Corporation | Noise reduction apparatus |
| KR101310545B1 (ko) * | 2010-11-24 | 2013-09-23 | 히타치 어플라이언스 가부시키가이샤 | 공기 조화기 |
| US9734816B2 (en) | 2015-02-02 | 2017-08-15 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Noise reduction device |
| US10157605B2 (en) | 2015-12-27 | 2018-12-18 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Noise reduction device |
| EP3293108A1 (en) | 2016-09-12 | 2018-03-14 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Noise reduction device |
| US10276144B2 (en) | 2016-09-12 | 2019-04-30 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Noise reduction device and noise reduction system |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
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