JPH07161504A - 接触型サーミスタおよびその製造方法 - Google Patents
接触型サーミスタおよびその製造方法Info
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- JPH07161504A JPH07161504A JP5310948A JP31094893A JPH07161504A JP H07161504 A JPH07161504 A JP H07161504A JP 5310948 A JP5310948 A JP 5310948A JP 31094893 A JP31094893 A JP 31094893A JP H07161504 A JPH07161504 A JP H07161504A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リード線の引っ張り強度が高く、高速熱応答
性を有する接触型薄膜サーミスタとその製造方法を提供
する。 【構成】 平板状絶縁性基板1の一方の表面上の両端部
近傍にそれぞれ設けられた一対の電極膜2,2aを介し
て形成された感温抵抗体膜3とを主体として構成するサ
ーミスタ5と、その一端がそれぞれサーミスタ5の感温
抵抗体膜3の両端部と電気的に接続された一対の板状リ
ード線6,6aと平板状絶縁性支持体7とを有し、平板
状絶縁性支持体7の一方の表面上に、一対の平板状リー
ド線6,6aを介してサーミスタ5の平板状絶縁性基板
1の他方の表面を載置し、焼成硝子8により全面的に被
覆した感温ユニット9と、底面内壁10aと、底面外壁
に被測定物との接触面10bとを有する有底状金属容器
10とを備え、有底状金属容器10の底面内壁10aに
感温ユニット9の平板状絶縁性支持体7の他方の表面を
ろう材11により固着した構成とする。
性を有する接触型薄膜サーミスタとその製造方法を提供
する。 【構成】 平板状絶縁性基板1の一方の表面上の両端部
近傍にそれぞれ設けられた一対の電極膜2,2aを介し
て形成された感温抵抗体膜3とを主体として構成するサ
ーミスタ5と、その一端がそれぞれサーミスタ5の感温
抵抗体膜3の両端部と電気的に接続された一対の板状リ
ード線6,6aと平板状絶縁性支持体7とを有し、平板
状絶縁性支持体7の一方の表面上に、一対の平板状リー
ド線6,6aを介してサーミスタ5の平板状絶縁性基板
1の他方の表面を載置し、焼成硝子8により全面的に被
覆した感温ユニット9と、底面内壁10aと、底面外壁
に被測定物との接触面10bとを有する有底状金属容器
10とを備え、有底状金属容器10の底面内壁10aに
感温ユニット9の平板状絶縁性支持体7の他方の表面を
ろう材11により固着した構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対象物表面と機械的に接
触して、その表面温度を検出できる接触型サーミスタお
よびその製造方法に関する。
触して、その表面温度を検出できる接触型サーミスタお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の接触型サーミスタは、図
3に示すように、薄膜サーミスタ31を、銀ろう箔3
2,32aでサンドイッチされたチタン箔33により直
接有底状金属容器34の底面内壁35にろう付けした
後、リード線36,36aを接続し、さらに、薄膜サー
ミスタ素子を外部環境から保護するために焼成硝子37
でその表面を被覆して構成されている。すなわち薄膜サ
ーミスタ31は絶縁性基板38の一方の表面に電極膜3
9,39aを形成した後、感温抵抗体膜40を形成して
構成される。有底状金属容器34の底面外壁41を対象
物の表面に機械的に接触させて、その表面温度を検出し
ていた(たとえば、特開昭57−169202号公
報)。
3に示すように、薄膜サーミスタ31を、銀ろう箔3
2,32aでサンドイッチされたチタン箔33により直
接有底状金属容器34の底面内壁35にろう付けした
後、リード線36,36aを接続し、さらに、薄膜サー
ミスタ素子を外部環境から保護するために焼成硝子37
でその表面を被覆して構成されている。すなわち薄膜サ
ーミスタ31は絶縁性基板38の一方の表面に電極膜3
9,39aを形成した後、感温抵抗体膜40を形成して
構成される。有底状金属容器34の底面外壁41を対象
物の表面に機械的に接触させて、その表面温度を検出し
ていた(たとえば、特開昭57−169202号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の接触型サーミス
タは上記構成により、高速熱応答性を得ていた。しかし
ながら、上記のような構成では、リード線36,36a
として白金(Pt)などの金属細線(通常直径0.05
〜0.1mm程度)が用いられる。このためリード線3
6,36aの引っ張り強度が小さいので、断線し易いと
いう課題があった。たとえば、直径0.1mmのPtリ
ード線は数百gの引っ張り応力で断線する。この課題を
解決するために引っ張り強度2kg以上の中間端子(図
3には示されていない)を別に設けるなどの対策が必要
になるが、これにより構造が複雑になり、また価格が高
くなるという課題が派生する。本発明は、上記従来の問
題点を解消するもので、高速熱応答性を保持しつつ、2
kg以上のリード線強度を有する接触型サーミスタの第
1の技術手段を提供することを第1の目的にしている。
タは上記構成により、高速熱応答性を得ていた。しかし
ながら、上記のような構成では、リード線36,36a
として白金(Pt)などの金属細線(通常直径0.05
〜0.1mm程度)が用いられる。このためリード線3
6,36aの引っ張り強度が小さいので、断線し易いと
いう課題があった。たとえば、直径0.1mmのPtリ
ード線は数百gの引っ張り応力で断線する。この課題を
解決するために引っ張り強度2kg以上の中間端子(図
3には示されていない)を別に設けるなどの対策が必要
になるが、これにより構造が複雑になり、また価格が高
くなるという課題が派生する。本発明は、上記従来の問
題点を解消するもので、高速熱応答性を保持しつつ、2
kg以上のリード線強度を有する接触型サーミスタの第
1の技術手段を提供することを第1の目的にしている。
【0004】また、この接触型サーミスタをガステーブ
ルなどに実装する場合、実装作業中に予想外に大きな引
っ張り応力がリード線に印加されるときがある。このよ
うな場合引っ張り強度5kg以上が要求される。本発明
はさらに引っ張り強度5kg以上の構成の接触型サーミ
スタの第2の技術手段を提供することを第2の目的にし
ている。
ルなどに実装する場合、実装作業中に予想外に大きな引
っ張り応力がリード線に印加されるときがある。このよ
うな場合引っ張り強度5kg以上が要求される。本発明
はさらに引っ張り強度5kg以上の構成の接触型サーミ
スタの第2の技術手段を提供することを第2の目的にし
ている。
【0005】さらに、第2の技術手段の製造方法と、第
2の技術手段の別の製造方法とを提供することを第3,
第4の目的とする。
2の技術手段の別の製造方法とを提供することを第3,
第4の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の接触型サーミスタの第1の技術手段
は、平板状絶縁性支持体の一方の表面に接触して配置さ
れた一対の板状リード線と、前記板状リード線に電気的
に接続されたサーミスタと前記平板状絶縁性支持体上の
前記板状リード線と前記サーミスタとを焼成硝子により
全面的に被覆した感温ユニットと、前記平板状絶縁性支
持体の他方の表面をろう材により固着した底面内壁と底
面外壁に被測定物に接する接触面を有する有底状金属容
器とを備えた構成としている。
るための本発明の接触型サーミスタの第1の技術手段
は、平板状絶縁性支持体の一方の表面に接触して配置さ
れた一対の板状リード線と、前記板状リード線に電気的
に接続されたサーミスタと前記平板状絶縁性支持体上の
前記板状リード線と前記サーミスタとを焼成硝子により
全面的に被覆した感温ユニットと、前記平板状絶縁性支
持体の他方の表面をろう材により固着した底面内壁と底
面外壁に被測定物に接する接触面を有する有底状金属容
器とを備えた構成としている。
【0007】上記第2の目的を達成するための第2の技
術手段は、前記有底状金属容器の底面内壁に溶接された
金属バンドで感温ユニットを押さえて固定した構成とし
ている。
術手段は、前記有底状金属容器の底面内壁に溶接された
金属バンドで感温ユニットを押さえて固定した構成とし
ている。
【0008】また、上記第3の目的を達成するための第
2の技術手段の製造方法として、前記平板状絶縁性支持
体の一方の表面に接触して配置された前記板状リード線
と、前記板状リード線に電気的に接続された前記サーミ
スタと、前記サーミスタを全面的に被覆する前記焼成硝
子とで形成された前記感温ユニットの前記平板状絶縁性
支持体の他方の表面を、前記底面内壁に不活性ガス雰囲
気中の加熱工程でろう付けした後、前記底面内壁に溶接
された前記金属バンドで前記感温ユニットを押さえて固
定するものである。
2の技術手段の製造方法として、前記平板状絶縁性支持
体の一方の表面に接触して配置された前記板状リード線
と、前記板状リード線に電気的に接続された前記サーミ
スタと、前記サーミスタを全面的に被覆する前記焼成硝
子とで形成された前記感温ユニットの前記平板状絶縁性
支持体の他方の表面を、前記底面内壁に不活性ガス雰囲
気中の加熱工程でろう付けした後、前記底面内壁に溶接
された前記金属バンドで前記感温ユニットを押さえて固
定するものである。
【0009】また、上記第4の目的を達成するための第
2の技術手段の別の製造方法として、前記平板状絶縁性
支持体の一方の表面に接触して配置された前記板状リー
ド線と、前記板状リード線に接続された前記サーミスタ
と、前記サーミスタを全面的に被覆する前記焼成硝子と
で形成された前記感温ユニットの前記平板状絶縁性支持
体の他方の表面と前記底面内壁との間にろう材を配置
し、前記底面内壁に溶接された金属バンドで前記感温ユ
ニットを押さえて固定した後、前記平板状絶縁性支持体
の他方の表面と前記底面内壁とを不活性ガス雰囲気中で
ろう付けするものである。
2の技術手段の別の製造方法として、前記平板状絶縁性
支持体の一方の表面に接触して配置された前記板状リー
ド線と、前記板状リード線に接続された前記サーミスタ
と、前記サーミスタを全面的に被覆する前記焼成硝子と
で形成された前記感温ユニットの前記平板状絶縁性支持
体の他方の表面と前記底面内壁との間にろう材を配置
し、前記底面内壁に溶接された金属バンドで前記感温ユ
ニットを押さえて固定した後、前記平板状絶縁性支持体
の他方の表面と前記底面内壁とを不活性ガス雰囲気中で
ろう付けするものである。
【0010】
【作用】上記構成により、有底金属容器を固定して一対
の板状リード線を垂直方向に引っ張った場合、従来のよ
うに引っ張り強度の小さいPtなどの金属細線のリード
線の断線により引っ張り強度がきまるのではなく、本発
明では金属の板状リード線を用いているため、平板状絶
縁性支持体と平板状絶縁性基板の間の焼成硝子の部分か
ら剥れる。このため従来よりはるかに大きな約2kgの
引っ張り強度が得られることとなる。さらに有底金属容
器の底面内壁に溶接された金属バンドにより感温ユニッ
トを押さえて固定した場合には、有底金属容器を固定し
た一対の板状リード線を垂直方向に引っ張った場合、平
板状絶縁性基板が破断して壊れるためさらに大きな約5
kgの引っ張り強度が得られることとなる。
の板状リード線を垂直方向に引っ張った場合、従来のよ
うに引っ張り強度の小さいPtなどの金属細線のリード
線の断線により引っ張り強度がきまるのではなく、本発
明では金属の板状リード線を用いているため、平板状絶
縁性支持体と平板状絶縁性基板の間の焼成硝子の部分か
ら剥れる。このため従来よりはるかに大きな約2kgの
引っ張り強度が得られることとなる。さらに有底金属容
器の底面内壁に溶接された金属バンドにより感温ユニッ
トを押さえて固定した場合には、有底金属容器を固定し
た一対の板状リード線を垂直方向に引っ張った場合、平
板状絶縁性基板が破断して壊れるためさらに大きな約5
kgの引っ張り強度が得られることとなる。
【0011】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の実施例の接触型
サーミスタについて図1および図2を参照しながら第1
および第2の技術手段の接触型サーミスタについて説明
する。本実施例の第1の技術手段を示す図1において、
アルミナ製の平板状絶縁性基板1の一方の表面に一対の
電極膜2,2aと感温抵抗体膜3と平板状絶縁性基板1
の両端部近傍に設けた一対の電極膜2,2aの部分に設
けられた一対の貫通孔4,4aからなる薄膜サーミスタ
5を示す。平板状絶縁性基板1の形状は、幅2mm,長
さ4mm,厚さ0.5mmである。平板状絶縁性基板1
の他方の表面に、一対の貫通孔4,4aに接触して一対
の板状リード線6,6aを配置した。一対の電極膜2,
2aと一対の板状リード線6,6aは一対の貫通孔4,
4aの内面に形成された導電性焼結体(図示していな
い)を用いて電気的に接続した。アルミナ製の平板状絶
縁性支持体7に上記薄膜サーミスタ5を積層し、次に、
薄膜サーミスタ5を全面的に焼成硝子8により被覆し
て、感温ユニット9を構成した。
サーミスタについて図1および図2を参照しながら第1
および第2の技術手段の接触型サーミスタについて説明
する。本実施例の第1の技術手段を示す図1において、
アルミナ製の平板状絶縁性基板1の一方の表面に一対の
電極膜2,2aと感温抵抗体膜3と平板状絶縁性基板1
の両端部近傍に設けた一対の電極膜2,2aの部分に設
けられた一対の貫通孔4,4aからなる薄膜サーミスタ
5を示す。平板状絶縁性基板1の形状は、幅2mm,長
さ4mm,厚さ0.5mmである。平板状絶縁性基板1
の他方の表面に、一対の貫通孔4,4aに接触して一対
の板状リード線6,6aを配置した。一対の電極膜2,
2aと一対の板状リード線6,6aは一対の貫通孔4,
4aの内面に形成された導電性焼結体(図示していな
い)を用いて電気的に接続した。アルミナ製の平板状絶
縁性支持体7に上記薄膜サーミスタ5を積層し、次に、
薄膜サーミスタ5を全面的に焼成硝子8により被覆し
て、感温ユニット9を構成した。
【0012】電極膜2,2aや導電性焼結体は、厚膜用
導電性ペースト、たとえば、銀(Ag)ペースト、銀−
パラジウム(Ag−Pd)ペースト、金−白金(Au−
Pt)ペーストなどを印刷や塗布した後、800℃以上
の高温で焼成して形成される。感温抵抗体膜3として、
複合金属酸化物、ゲルマニウム(Ge)、シリコン(S
i)、炭化シリコン(SiC)などの蒸着膜、スパッタ
膜、印刷・焼成厚膜など種々用いられるが、なかでもS
iCスパッタ感温抵抗体膜は500℃の耐熱性を有する
とともに0ないし500℃の広い温度範囲を検出するの
に適した抵抗温度特性を有する点で優れている。一対の
板状リード線6,6aとしては、ニッケル(Ni)、P
t、鉄(Fe)−クローム(Cr)合金などの材料で厚
さ0.1ないし0.5mmの金属板が用いられる。
導電性ペースト、たとえば、銀(Ag)ペースト、銀−
パラジウム(Ag−Pd)ペースト、金−白金(Au−
Pt)ペーストなどを印刷や塗布した後、800℃以上
の高温で焼成して形成される。感温抵抗体膜3として、
複合金属酸化物、ゲルマニウム(Ge)、シリコン(S
i)、炭化シリコン(SiC)などの蒸着膜、スパッタ
膜、印刷・焼成厚膜など種々用いられるが、なかでもS
iCスパッタ感温抵抗体膜は500℃の耐熱性を有する
とともに0ないし500℃の広い温度範囲を検出するの
に適した抵抗温度特性を有する点で優れている。一対の
板状リード線6,6aとしては、ニッケル(Ni)、P
t、鉄(Fe)−クローム(Cr)合金などの材料で厚
さ0.1ないし0.5mmの金属板が用いられる。
【0013】また、焼成硝子8は、薄膜サーミスタ5の
周囲を全面的に厚膜用硝子ペーストで被覆した後、70
0℃以上の高温で焼成して形成される。焼成硝子8の厚
さは1ないし3mmである。平板状絶縁性支持体7の形
状は平板状絶縁性基板1よりも大きく選ばれ、ここでは
7×10×0.5mmとした。
周囲を全面的に厚膜用硝子ペーストで被覆した後、70
0℃以上の高温で焼成して形成される。焼成硝子8の厚
さは1ないし3mmである。平板状絶縁性支持体7の形
状は平板状絶縁性基板1よりも大きく選ばれ、ここでは
7×10×0.5mmとした。
【0014】感温ユニット9を形成した後、平板状絶縁
性支持体7の他方の表面と、ステンレスで構成された有
底状金属容器10の内底面10aを銀ろう材11でろう
付けした。銀ろう材11としては、従来例に示した構成
でも、銀ろう粉末とチタン(Ti)粉末の溶融物でもよ
い。このように完成した本実施例の接触型サーミスタ
は、有底状金属容器10の底面外壁の接触面10bを被
測定物の表面に接触させてその表面温度を測定すること
ができる。
性支持体7の他方の表面と、ステンレスで構成された有
底状金属容器10の内底面10aを銀ろう材11でろう
付けした。銀ろう材11としては、従来例に示した構成
でも、銀ろう粉末とチタン(Ti)粉末の溶融物でもよ
い。このように完成した本実施例の接触型サーミスタ
は、有底状金属容器10の底面外壁の接触面10bを被
測定物の表面に接触させてその表面温度を測定すること
ができる。
【0015】本実施例はこの構成によって、有底状金属
容器10を固定して、一対の板状リード線6,6aを垂
直方向に引っ張ったとき、平板状絶縁性支持体7と平板
状絶縁性基板1の間の焼成硝子8の部分から剥がれ、そ
の強度は約2kgであった。このようにリード線6,6
aとして、前述したような金属板を用いており、また、
その引っ張り強度は焼成硝子8の部分の接着力で決めら
れるので、従来例に示したPtなどの金属細線に比べ、
その引っ張り強度は大きくなる。しかし、本実施例の接
触型サーミスタをガステーブルなどに実装する場合、予
想外の応力が実装作業のとき印加され、上記2kg程度
の強度でも不足することがある。このような場合、図2
に示す本実施例の第2の技術手段の接触型サーミスタと
して、有底状金属容器10の底面内壁10aに溶接され
た金属バンド12で感温ユニット9を押さえて固定する
ことが望ましい。この構成では、前述したように一対の
板状リード線6,6aを引っ張ったとき、平板状絶縁性
基板1が破断して壊れ、その強度は約5kg程度であっ
た。このようにこの構成では、限界まで引っ張り強度を
高めることができる。
容器10を固定して、一対の板状リード線6,6aを垂
直方向に引っ張ったとき、平板状絶縁性支持体7と平板
状絶縁性基板1の間の焼成硝子8の部分から剥がれ、そ
の強度は約2kgであった。このようにリード線6,6
aとして、前述したような金属板を用いており、また、
その引っ張り強度は焼成硝子8の部分の接着力で決めら
れるので、従来例に示したPtなどの金属細線に比べ、
その引っ張り強度は大きくなる。しかし、本実施例の接
触型サーミスタをガステーブルなどに実装する場合、予
想外の応力が実装作業のとき印加され、上記2kg程度
の強度でも不足することがある。このような場合、図2
に示す本実施例の第2の技術手段の接触型サーミスタと
して、有底状金属容器10の底面内壁10aに溶接され
た金属バンド12で感温ユニット9を押さえて固定する
ことが望ましい。この構成では、前述したように一対の
板状リード線6,6aを引っ張ったとき、平板状絶縁性
基板1が破断して壊れ、その強度は約5kg程度であっ
た。このようにこの構成では、限界まで引っ張り強度を
高めることができる。
【0016】上記本実施例の接触型サーミスタの熱応答
性を次のようにして測定した。最初、室温(To℃)に
保たれた接触型サーミスタの有底状金属容器10の底面
外壁の接触面10bを、湯(T℃、95℃)で満たされ
たアルミニウムなべのなべ底に接触させたときを起点に
して、薄膜サーミスタ5の温度がTo+0.9(T−
To)に到達する時間(90%応答時間)で熱応答性を
評価した。従来の接触型サーミスタの90%熱応答時間
は4ないし5秒であり、本実施例のそれは5ないし6秒
であった。本実施例の接触型サーミスタの薄膜サーミス
タ5から有底状金属容器10の底面外壁の接触面10b
に至る素子部熱抵抗は、従来のそれと比べ、主として、
平板状絶縁性支持体7の厚さに起因する熱抵抗だけ大き
くなるので、熱応答性は遅くなる。しかし、上述した実
用的90%熱応答時間は、なべと有底状金属容器10の
底面外壁の接触面10bとの間の接触熱抵抗の影響を強
く受け、前記素子部熱抵抗による熱応答時間への影響は
小さい。この結果、本実施例の接触型サーミスタの熱応
答時間は、従来のそれに比べ約1秒程度の遅れしか示さ
ないと考えられる。この遅れは、実用的には問題になら
ない。
性を次のようにして測定した。最初、室温(To℃)に
保たれた接触型サーミスタの有底状金属容器10の底面
外壁の接触面10bを、湯(T℃、95℃)で満たされ
たアルミニウムなべのなべ底に接触させたときを起点に
して、薄膜サーミスタ5の温度がTo+0.9(T−
To)に到達する時間(90%応答時間)で熱応答性を
評価した。従来の接触型サーミスタの90%熱応答時間
は4ないし5秒であり、本実施例のそれは5ないし6秒
であった。本実施例の接触型サーミスタの薄膜サーミス
タ5から有底状金属容器10の底面外壁の接触面10b
に至る素子部熱抵抗は、従来のそれと比べ、主として、
平板状絶縁性支持体7の厚さに起因する熱抵抗だけ大き
くなるので、熱応答性は遅くなる。しかし、上述した実
用的90%熱応答時間は、なべと有底状金属容器10の
底面外壁の接触面10bとの間の接触熱抵抗の影響を強
く受け、前記素子部熱抵抗による熱応答時間への影響は
小さい。この結果、本実施例の接触型サーミスタの熱応
答時間は、従来のそれに比べ約1秒程度の遅れしか示さ
ないと考えられる。この遅れは、実用的には問題になら
ない。
【0017】(実施例2)次に本実施例の第2の技術手
段の接触型サーミスタの製造方法と、第2の技術手段の
接触型サーミスタの別の製造方法について説明する。
段の接触型サーミスタの製造方法と、第2の技術手段の
接触型サーミスタの別の製造方法について説明する。
【0018】金属バンド12で感温ユニット9を押さえ
る本実施例の第2の技術手段の製造方法の場合、前述し
たように、感温ユニット9の平板状絶縁性支持体7の他
方の表面を底面内壁10aに不活性ガス雰囲気中の加熱
工程でろう付けした後、底面内壁10aに溶接された金
属バンド12で感温ユニット9を押さえる製造方法が望
ましい。感温ユニット9が底面内壁10aにろう付け固
定されているので、金属バンド12の溶接作業がし易い
からである。
る本実施例の第2の技術手段の製造方法の場合、前述し
たように、感温ユニット9の平板状絶縁性支持体7の他
方の表面を底面内壁10aに不活性ガス雰囲気中の加熱
工程でろう付けした後、底面内壁10aに溶接された金
属バンド12で感温ユニット9を押さえる製造方法が望
ましい。感温ユニット9が底面内壁10aにろう付け固
定されているので、金属バンド12の溶接作業がし易い
からである。
【0019】しかし、感温ユニット9の平板状絶縁性支
持体7の他方の表面と底面内壁10aの間にろう材11
を配置した状態で、底面内壁10aに溶接された金属バ
ンド12で感温ユニット9を押さえた後、平板状絶縁性
支持体7の他方の表面と底面内壁10aとを不活性ガス
雰囲気中の加熱工程でろう付けさせる第2の技術手段の
別の製造方法も有力である。不活性ガス雰囲気中の加熱
工程でろう付けする場合、感温ユニット9を数十gの力
で押さえる必要があるので、通常、そのための治具を別
途用意する。しかし、この別の製造方法では、金属バン
ド12で感温ユニットが充分に押さえられているので、
特別な治具を必要としない点で有利である。
持体7の他方の表面と底面内壁10aの間にろう材11
を配置した状態で、底面内壁10aに溶接された金属バ
ンド12で感温ユニット9を押さえた後、平板状絶縁性
支持体7の他方の表面と底面内壁10aとを不活性ガス
雰囲気中の加熱工程でろう付けさせる第2の技術手段の
別の製造方法も有力である。不活性ガス雰囲気中の加熱
工程でろう付けする場合、感温ユニット9を数十gの力
で押さえる必要があるので、通常、そのための治具を別
途用意する。しかし、この別の製造方法では、金属バン
ド12で感温ユニットが充分に押さえられているので、
特別な治具を必要としない点で有利である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明の接触型サーミスタによれば次に示す効果が得られ
る。
明の接触型サーミスタによれば次に示す効果が得られ
る。
【0021】(1)請求項1に示す第1の技術手段の接
触型サーミスタによればリード線として金属板を用いて
おり、また、その引っ張り強度は平板状絶縁性支持体と
平板状絶縁性基板との間の焼成硝子部分の接着力で決め
られるので、2kg程度の大きな引っ張り強度が得られ
る。
触型サーミスタによればリード線として金属板を用いて
おり、また、その引っ張り強度は平板状絶縁性支持体と
平板状絶縁性基板との間の焼成硝子部分の接着力で決め
られるので、2kg程度の大きな引っ張り強度が得られ
る。
【0022】(2)そして、感温ユニットと有底状金属
容器の底面内壁は平板状絶縁性支持体を介してろう付け
接続されているので、両者の間の熱抵抗を小さく保持で
きる。この結果、高速熱応答性を確保できる。
容器の底面内壁は平板状絶縁性支持体を介してろう付け
接続されているので、両者の間の熱抵抗を小さく保持で
きる。この結果、高速熱応答性を確保できる。
【0023】(3)また、請求項2に示す第2の技術手
段の接触型サーミスタによれば、有底状金属容器の底面
内壁に溶接された金属バンドで感温ユニットを押さえて
いるので、約5kg程度にまで引っ張り強度を高めるこ
とができる。
段の接触型サーミスタによれば、有底状金属容器の底面
内壁に溶接された金属バンドで感温ユニットを押さえて
いるので、約5kg程度にまで引っ張り強度を高めるこ
とができる。
【0024】(4)また、請求項3に示す上記第2の技
術手段の接触型サーミスタの製造方法によれば、感温ユ
ニットが底面内壁にろう付け固定されている状態で金属
バンドを溶接するので、溶接作業がし易くなる。
術手段の接触型サーミスタの製造方法によれば、感温ユ
ニットが底面内壁にろう付け固定されている状態で金属
バンドを溶接するので、溶接作業がし易くなる。
【0025】(5)また、請求項4に示す上記第2の技
術手段の接触型サーミスタの別の製造方法によれば、金
属バンドで感温ユニットが充分に押さえられているの
で、ろう付け工程で特別な押さえ治具を必要としない。
術手段の接触型サーミスタの別の製造方法によれば、金
属バンドで感温ユニットが充分に押さえられているの
で、ろう付け工程で特別な押さえ治具を必要としない。
【図1】本発明の実施例1の技術手段の接触型サーミス
タの断面図
タの断面図
【図2】同第2の技術手段の接触型サーミスタの一部を
切り欠いて内部の構成を示す斜視図
切り欠いて内部の構成を示す斜視図
【図3】従来の接触型温度センサの断面図
1 平板状絶縁性基板 2,2a 電極膜 3 感温抵抗体膜 5 薄膜サーミスタ(サーミスタ) 6,6a 板状リード線 7 平板状絶縁性支持体 8 焼成硝子 9 感温ユニット 10 有底状金属容器 10a 底面内壁 10b 接触面 11 ろう材 12 金属バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 修治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 植村 寿朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 平板状絶縁性基板の一方の表面上の両端
部近傍にそれぞれ設けられた一対の電極膜を介して形成
された感温抵抗体膜とを主体として構成するサーミスタ
と、その一端がそれぞれ前記サーミスタの感温抵抗体膜
の両端部と電気的に接続された一対の板状リード線と平
板状絶縁性支持体とを有し、前記平板状絶縁性支持体の
一方の表面上に、前記一対の平板状リード線を介して前
記サーミスタの平板状絶縁性基板の他方の表面を載置
し、前記平板状絶縁性支持体と平板状リード線とサーミ
スタとを焼成硝子により全面的に被覆した感温ユニット
と、底面内壁と、底面外壁に被測定物に接する接触面と
を有する有底状金属容器とを備え、前記有底状金属容器
の底面内壁に、前記感温ユニットの平板状絶縁性支持体
の他方の表面をろう材により固着した接触型サーミス
タ。 - 【請求項2】 有底状金属容器の底面内壁に溶接された
金属バンドで感温ユニットを押さえて固定した請求項1
記載の接触型サーミスタ。 - 【請求項3】 底面外壁に被測定物との接触面を有する
有底状金属容器の底面内壁に感温ユニットを固着する接
触型サーミスタの製造方法において、前記有底状金属容
器とサーミスタとを絶縁する平板状絶縁性支持体の一方
の表面に接触して配置された板状リード線と前記板状リ
ード線に電気的に接続された前記サーミスタとを焼成硝
子により全面的に被覆した前記感温ユニットの、前記平
板状絶縁性支持体の他方の表面を、前記底面内壁に不活
性ガス雰囲気中の加熱工程でろう付けした後、前記底面
内壁に溶接された金属バンドで前記感温ユニットを押さ
えて固定する接触型サーミスタの製造方法。 - 【請求項4】 底面外壁に被測定物との接触面を有する
有底状金属容器の底面内壁に感温ユニットを固着する接
触型サーミスタの製造方法において、前記有底状金属容
器とサーミスタとを絶縁する平板状絶縁性支持体の一方
の表面に接触して配置された板状リード線と前記板状リ
ード線に電気的に接続された前記サーミスタとを焼成硝
子により全面的に被覆した前記感温ユニットの前記平板
状絶縁性支持体の他方の表面と前記底面内壁との間にろ
う材を配置し、前記底面内壁に溶接された金属バンドで
前記感温ユニットを押さえて固定した後、前記平板状絶
縁性支持体の他方の表面と前記底面内壁とを不活性ガス
雰囲気中でろう付けする接触型サーミスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5310948A JPH07161504A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 接触型サーミスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5310948A JPH07161504A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 接触型サーミスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07161504A true JPH07161504A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18011324
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5310948A Pending JPH07161504A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 接触型サーミスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07161504A (ja) |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP5310948A patent/JPH07161504A/ja active Pending
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