JPH07162596A - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置Info
- Publication number
- JPH07162596A JPH07162596A JP5339965A JP33996593A JPH07162596A JP H07162596 A JPH07162596 A JP H07162596A JP 5339965 A JP5339965 A JP 5339965A JP 33996593 A JP33996593 A JP 33996593A JP H07162596 A JPH07162596 A JP H07162596A
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- JP
- Japan
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- probe
- receiving member
- light receiving
- capacitance
- sample
- Prior art date
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- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光線照射による物体像を、簡単な構成で、高
分解能にて低雑音で安定に検出する。 【構成】 試料に光線を照射して得られる像を走査して
撮影する撮像装置において、光線を照射すると電子を放
出して正に帯電する絶縁体層(1a)と該絶縁体層に積
層形成された導電性薄膜(1b)を含む受光部材(1)
と、半導体材料で構成され前記受光部材の絶縁体層に対
向して配置された探針(2a)を有するカンチレバー
(2)と、前記探針と前記受光部材を相対的に走査する
走査手段(5,6)と、前記探針と前記受光部材の導電
性薄膜との間のキャパシタンスを測定するキャパシタン
ス測定手段(4)とを備える。
分解能にて低雑音で安定に検出する。 【構成】 試料に光線を照射して得られる像を走査して
撮影する撮像装置において、光線を照射すると電子を放
出して正に帯電する絶縁体層(1a)と該絶縁体層に積
層形成された導電性薄膜(1b)を含む受光部材(1)
と、半導体材料で構成され前記受光部材の絶縁体層に対
向して配置された探針(2a)を有するカンチレバー
(2)と、前記探針と前記受光部材を相対的に走査する
走査手段(5,6)と、前記探針と前記受光部材の導電
性薄膜との間のキャパシタンスを測定するキャパシタン
ス測定手段(4)とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置に関し、特に
X線等の光線の照射に応じて絶縁体に蓄積された電荷を
半導体材料で構成された探針でキャパシタンス変化によ
って検出することにより高分解能の撮像を可能にする技
術に関するものである。
X線等の光線の照射に応じて絶縁体に蓄積された電荷を
半導体材料で構成された探針でキャパシタンス変化によ
って検出することにより高分解能の撮像を可能にする技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の可視光よりも分解能が高い撮像方
法としてX線を用いる方法があり、X線顕微鏡などの光
学分析装置が知られている。例えば、波長が2〜5nm
の軟X線を用いるX線顕微鏡は、可視光(波長が400
〜800nm)を用いるよりも分解能が高く、また生物
試料を水中で生きたまま観察できるため医学や生物光学
の分野で有用である。
法としてX線を用いる方法があり、X線顕微鏡などの光
学分析装置が知られている。例えば、波長が2〜5nm
の軟X線を用いるX線顕微鏡は、可視光(波長が400
〜800nm)を用いるよりも分解能が高く、また生物
試料を水中で生きたまま観察できるため医学や生物光学
の分野で有用である。
【0003】このような光学分析装置は、一般的に試料
に光線を照射しそれによってできる像を拡大し撮像装置
へ送るための光学系と、送られてきた拡大された試料の
光線像を電気的信号として取り出すための撮像装置から
なる。試料分析に係る分解能は、光学系の拡大倍率と撮
像装置の画素のサイズによって決まる(試料分析に係る
分解能=撮像装置の画素のサイズ/光学系の倍率)。例
えば、撮像装置の画素のサイズが10μmで光学系の倍
率が10倍ならば、試料において1000nmの分解能
が得られる。逆に試料において10nmの分解能を得た
い場合、光学系の倍率が10倍ならば、撮像装置の画素
のサイズは0.1μm以下でなければならない。但し、
試料に照射する光線の波長は得られる分解能より短い必
要がある。
に光線を照射しそれによってできる像を拡大し撮像装置
へ送るための光学系と、送られてきた拡大された試料の
光線像を電気的信号として取り出すための撮像装置から
なる。試料分析に係る分解能は、光学系の拡大倍率と撮
像装置の画素のサイズによって決まる(試料分析に係る
分解能=撮像装置の画素のサイズ/光学系の倍率)。例
えば、撮像装置の画素のサイズが10μmで光学系の倍
率が10倍ならば、試料において1000nmの分解能
が得られる。逆に試料において10nmの分解能を得た
い場合、光学系の倍率が10倍ならば、撮像装置の画素
のサイズは0.1μm以下でなければならない。但し、
試料に照射する光線の波長は得られる分解能より短い必
要がある。
【0004】ところで、上述のような光学分析装置のな
かでも高分解能が期待できるX線顕微鏡は、上記光学系
として、X線発生器、このX線発生器から出射したX線
を集光して試料を照明する集光用光学系、試料を透過し
たX線を結像させる結像用光学系を含み、さらに結像用
光学系の結像位置に配置された撮像装置、X線発生器か
ら撮像装置までの光路を真空にするための真空容器、お
よび該真空容器内を真空に排気するための排気系を備え
る。そして、前記撮像装置としては、従来は主に写真、
レジスト、MCP(マルチチャネルプレート)に蛍光板
を組み合わせたもの、CCD等が用いられていた。ま
た、結像用光学系には、主にウォルター鏡およびシュワ
ルツシルド鏡等のX線光学素子が使用されている。
かでも高分解能が期待できるX線顕微鏡は、上記光学系
として、X線発生器、このX線発生器から出射したX線
を集光して試料を照明する集光用光学系、試料を透過し
たX線を結像させる結像用光学系を含み、さらに結像用
光学系の結像位置に配置された撮像装置、X線発生器か
ら撮像装置までの光路を真空にするための真空容器、お
よび該真空容器内を真空に排気するための排気系を備え
る。そして、前記撮像装置としては、従来は主に写真、
レジスト、MCP(マルチチャネルプレート)に蛍光板
を組み合わせたもの、CCD等が用いられていた。ま
た、結像用光学系には、主にウォルター鏡およびシュワ
ルツシルド鏡等のX線光学素子が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記に示したX線顕微
鏡のような光学分析装置において、X線に対応した分解
能(10nm以下)を得るためには、この装置の光学系
(結像系)または撮像装置(受光手段)の少なくとも一
方の分解能を高める必要がある。しかし、従来の撮像装
置として使用していたCCDの1画素のサイズは約10
μmであり、その撮像装置としての分解能は、X線に対
応した試料の分解能(10nm以下)を得るために必要
な撮像装置としての分解能(光学系の倍率が10倍の場
合0.1μm)よりも低い。同様にMCPと蛍光板とを
組み合わせた場合も撮像装置としての分解能はX線より
も低く、前記分析装置の分解能は撮像装置の分解能に制
約されてしまう問題があった。そこで、光学系の倍率を
高くすることが考えられるが、10nm以下の分解能を
得るためには、1000倍以上の倍率が必要となる。し
かし、現在のウォルター鏡およびシュワルツシルド鏡等
のX線光学素子は、たかだか倍率は50倍程度であり、
加工精度上の問題によりこれ以上倍率を大きくすること
が困難である。
鏡のような光学分析装置において、X線に対応した分解
能(10nm以下)を得るためには、この装置の光学系
(結像系)または撮像装置(受光手段)の少なくとも一
方の分解能を高める必要がある。しかし、従来の撮像装
置として使用していたCCDの1画素のサイズは約10
μmであり、その撮像装置としての分解能は、X線に対
応した試料の分解能(10nm以下)を得るために必要
な撮像装置としての分解能(光学系の倍率が10倍の場
合0.1μm)よりも低い。同様にMCPと蛍光板とを
組み合わせた場合も撮像装置としての分解能はX線より
も低く、前記分析装置の分解能は撮像装置の分解能に制
約されてしまう問題があった。そこで、光学系の倍率を
高くすることが考えられるが、10nm以下の分解能を
得るためには、1000倍以上の倍率が必要となる。し
かし、現在のウォルター鏡およびシュワルツシルド鏡等
のX線光学素子は、たかだか倍率は50倍程度であり、
加工精度上の問題によりこれ以上倍率を大きくすること
が困難である。
【0006】一方、撮像装置として写真やレジストを用
いる方法は、分解能はある程度得ることができるが、撮
像する度に真空容器から取り出して現像する必要があり
作業が煩雑になってしまう問題があった。
いる方法は、分解能はある程度得ることができるが、撮
像する度に真空容器から取り出して現像する必要があり
作業が煩雑になってしまう問題があった。
【0007】このような問題に対処するためいくつかの
撮像方法が提案されている。基本的には、試料のX線像
をX線吸収膜に照射し、X線吸収膜の表面に対向した探
針をその表面上で走査し、各走査点におけるX線吸収膜
と探針間の電流値や電位を検出することにより試料のX
線像の強度分布を得るものである。例えば、特開平2−
123700公報のX線像可視化装置では、探針として
導電性材料、X線吸収膜としては絶縁性フィルム、帯電
或いは導電性を呈する材料、または絶縁材料を使用して
いる。フィルム使用の場合、フィルムにX線像を投射し
たときに放出される電子を同時に走査する探針によって
検出し、帯電材料の場合、X線吸収膜の帯電後にX線を
照射してできる電荷の強度分布を、探針で走査して電流
として検出し、一方、絶縁材料の場合、絶縁材料にX線
像を照射して電子を放出した後にできる電荷の強度分布
を探針で走査して電流として検出する。特開平5−52
780公報のX線像拡大装置及び方法では、X線吸収膜
として光導電性薄膜を使用し、X線吸収膜にX線像を照
射したときに放出される電子を同時に走査する探針によ
って検出する。また、X線照射中に探針で発生する電子
による電流を検出する方法も提案されている。
撮像方法が提案されている。基本的には、試料のX線像
をX線吸収膜に照射し、X線吸収膜の表面に対向した探
針をその表面上で走査し、各走査点におけるX線吸収膜
と探針間の電流値や電位を検出することにより試料のX
線像の強度分布を得るものである。例えば、特開平2−
123700公報のX線像可視化装置では、探針として
導電性材料、X線吸収膜としては絶縁性フィルム、帯電
或いは導電性を呈する材料、または絶縁材料を使用して
いる。フィルム使用の場合、フィルムにX線像を投射し
たときに放出される電子を同時に走査する探針によって
検出し、帯電材料の場合、X線吸収膜の帯電後にX線を
照射してできる電荷の強度分布を、探針で走査して電流
として検出し、一方、絶縁材料の場合、絶縁材料にX線
像を照射して電子を放出した後にできる電荷の強度分布
を探針で走査して電流として検出する。特開平5−52
780公報のX線像拡大装置及び方法では、X線吸収膜
として光導電性薄膜を使用し、X線吸収膜にX線像を照
射したときに放出される電子を同時に走査する探針によ
って検出する。また、X線照射中に探針で発生する電子
による電流を検出する方法も提案されている。
【0008】ところが、上記各従来例の装置では、X線
吸収膜は画素毎に区切られた構造にはなっていないた
め、探針で電子を吸収する場合、探針との距離や探針に
印加する電圧によって、吸収する範囲が変動する。この
調節は難しく、吸収する範囲が広がり、X線を用いた場
合に得られうる理想的な高分解能が容易に得られないと
いう問題があった。さらに、上記に示した装置では、探
針を被検面に対して近接距離で走査しているため、検出
される電流量に距離の変動による誤差が生ずる。従っ
て、これまでのような探針及びX線吸収膜の構造や探針
の走査方法では、高分解能特性を得ること、さらにそれ
を安定して得ることが難しかった。
吸収膜は画素毎に区切られた構造にはなっていないた
め、探針で電子を吸収する場合、探針との距離や探針に
印加する電圧によって、吸収する範囲が変動する。この
調節は難しく、吸収する範囲が広がり、X線を用いた場
合に得られうる理想的な高分解能が容易に得られないと
いう問題があった。さらに、上記に示した装置では、探
針を被検面に対して近接距離で走査しているため、検出
される電流量に距離の変動による誤差が生ずる。従っ
て、これまでのような探針及びX線吸収膜の構造や探針
の走査方法では、高分解能特性を得ること、さらにそれ
を安定して得ることが難しかった。
【0009】本発明の目的は、前述の従来例の装置にお
ける問題点に鑑み、X線等の光線の照射によって得られ
る試料像を、比較的簡単な構成でありながら、ナノメー
タオーダーでの極めて高い分解能にて検出し、さらにそ
れらを低雑音で安定に検出し得る実用的な撮像装置を提
供することにある。
ける問題点に鑑み、X線等の光線の照射によって得られ
る試料像を、比較的簡単な構成でありながら、ナノメー
タオーダーでの極めて高い分解能にて検出し、さらにそ
れらを低雑音で安定に検出し得る実用的な撮像装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、試料に光線を照射して得られる像
を走査して撮影する撮像装置において、光線を照射する
と電子を放出して正に帯電する絶縁体層と該絶縁体層に
積層形成された導電性薄膜を含む受光部材と、半導体材
料で構成され前記受光部材の絶縁体層に対向して配置さ
れた探針を有するカンチレバーと、前記探針と前記受光
部材を相対的に走査する走査手段と、前記探針と前記受
光部材の導電性薄膜との間のキャパシタンスを測定する
キャパシタンス測定手段と、を設ける。
め、本発明によれば、試料に光線を照射して得られる像
を走査して撮影する撮像装置において、光線を照射する
と電子を放出して正に帯電する絶縁体層と該絶縁体層に
積層形成された導電性薄膜を含む受光部材と、半導体材
料で構成され前記受光部材の絶縁体層に対向して配置さ
れた探針を有するカンチレバーと、前記探針と前記受光
部材を相対的に走査する走査手段と、前記探針と前記受
光部材の導電性薄膜との間のキャパシタンスを測定する
キャパシタンス測定手段と、を設ける。
【0011】このとき、前記探針の先端付近に形成され
る空乏層を介して生じる前記探針と前記導電性薄膜間の
前記キャパシタンスを測定することは、前記キャパシタ
ンス測定手段の1つの有効な手段である。
る空乏層を介して生じる前記探針と前記導電性薄膜間の
前記キャパシタンスを測定することは、前記キャパシタ
ンス測定手段の1つの有効な手段である。
【0012】また、前記キャパシタンス測定手段に、前
記探針と前記導電性薄膜との間に交流のみ、或いは交流
及び直流のバイアス電圧を加えるバイアス電源を備える
ことは、前記キャパシタンスを測定するのに有効であ
る。
記探針と前記導電性薄膜との間に交流のみ、或いは交流
及び直流のバイアス電圧を加えるバイアス電源を備える
ことは、前記キャパシタンスを測定するのに有効であ
る。
【0013】さらに、前記撮像装置において、付勢手段
を用いて前記探針を前記受光部材に対して所定の付勢力
によって接触させることは効果的である。
を用いて前記探針を前記受光部材に対して所定の付勢力
によって接触させることは効果的である。
【0014】また、前記試料に光線を照射し、前記試料
を透過或いは反射した光線の一部が前記受光部材に吸収
された後、前記探針で前記受光部材の一面を前記走査手
段によって走査し、各走査点において前記探針と前記受
光部材の導電性薄膜との間のキャパシタンスを前記キャ
パシタンス測定手段で測定し、該キャパシタンスの値か
ら前記試料の光線像に対応した電気的信号に変換し、前
記試料の光線像を映像表示させるよう構成すると好都合
である。
を透過或いは反射した光線の一部が前記受光部材に吸収
された後、前記探針で前記受光部材の一面を前記走査手
段によって走査し、各走査点において前記探針と前記受
光部材の導電性薄膜との間のキャパシタンスを前記キャ
パシタンス測定手段で測定し、該キャパシタンスの値か
ら前記試料の光線像に対応した電気的信号に変換し、前
記試料の光線像を映像表示させるよう構成すると好都合
である。
【0015】
【作用】上記構成においては、試料に光線を照射し、試
料を透過或いは反射した光線の一部を受光部材に吸収さ
せる。光線が受光部材に吸収されるとその部分において
光量に応じた量の電子が放出され正に帯電する。次に、
カンチレバー内の半導体材料で構成された探針で、光量
に応じて電荷が分布した受光部材の一面を走査手段によ
って走査すると、探針の先端付近に空乏層が形成され、
探針と受光部材の間のキャパシタンスが減少する。従っ
て、キャパシタンスの値或いはその変化率は受光部材に
吸収された試料の光線像に対応した電気的信号と一義的
な関係を有する。そこで、各走査点において探針と受光
部材の導電性薄膜との間のキャパシタンスをキャパシタ
ンス測定手段で測定する。
料を透過或いは反射した光線の一部を受光部材に吸収さ
せる。光線が受光部材に吸収されるとその部分において
光量に応じた量の電子が放出され正に帯電する。次に、
カンチレバー内の半導体材料で構成された探針で、光量
に応じて電荷が分布した受光部材の一面を走査手段によ
って走査すると、探針の先端付近に空乏層が形成され、
探針と受光部材の間のキャパシタンスが減少する。従っ
て、キャパシタンスの値或いはその変化率は受光部材に
吸収された試料の光線像に対応した電気的信号と一義的
な関係を有する。そこで、各走査点において探針と受光
部材の導電性薄膜との間のキャパシタンスをキャパシタ
ンス測定手段で測定する。
【0016】また、さらに付勢手段が付加された撮像装
置の構成においては、撮像の基本的な作用に関しては上
記と同様であるが、探針の走査時に付勢手段によって探
針を受光部材に接触させる作用が加わる。具体的には、
上記作用において、受光部材に光線を照射した後に、付
勢手段によって探針を受光部材に対して、カンチレバー
の撓み量が所定値になるように接触させ、その後に探針
を受光部材の面上で走査手段によって走査する。
置の構成においては、撮像の基本的な作用に関しては上
記と同様であるが、探針の走査時に付勢手段によって探
針を受光部材に接触させる作用が加わる。具体的には、
上記作用において、受光部材に光線を照射した後に、付
勢手段によって探針を受光部材に対して、カンチレバー
の撓み量が所定値になるように接触させ、その後に探針
を受光部材の面上で走査手段によって走査する。
【0017】上記の作用の結果、光線の照射によって得
られる試料像の強度分布に対応したキャパシタンスを検
出できるが、引き続いて該キャパシタンスの値から試料
像に対応した電気的信号に変換することによって、これ
を試料像の強度分布として画像表示化できる。
られる試料像の強度分布に対応したキャパシタンスを検
出できるが、引き続いて該キャパシタンスの値から試料
像に対応した電気的信号に変換することによって、これ
を試料像の強度分布として画像表示化できる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。図1は、本発明の1実施例に係わるX線撮像
装置の概略の構成を示す。本X線撮像装置は、X線を当
てると電子を放出して正に帯電する絶縁体層1a及びX
線透過率の大きい導電性薄膜1bからなる受光部材1
と、p型シリコン製の探針2aを有するカンチレバー2
と、探針2aに対して受光部材1を接触した状態でXY
Z方向に走査させるアクチュエータ5及びその駆動制御
手段6と、探針2aと導電性薄膜1bとの間のキャパシ
タンスを測定するキャパシタンス測定手段4と、探針2
aと受光部材1の導電性薄膜1bとの間に交流および直
流の電位を印加するバイアス電源3とを備えている。ま
た、本X線撮像装置は、付勢手段として、カンチレバー
2の撓みを光てこ法により検出するための半導体レーザ
7及び該レーザを検出する光検出手段8を備える。さら
に、本撮像装置は、上記に示した各手段から得られるデ
ータの集中処理及び動作の集中管理を行うコンピュータ
9、及び映像情報を表示するCRT10を備えている。
説明する。図1は、本発明の1実施例に係わるX線撮像
装置の概略の構成を示す。本X線撮像装置は、X線を当
てると電子を放出して正に帯電する絶縁体層1a及びX
線透過率の大きい導電性薄膜1bからなる受光部材1
と、p型シリコン製の探針2aを有するカンチレバー2
と、探針2aに対して受光部材1を接触した状態でXY
Z方向に走査させるアクチュエータ5及びその駆動制御
手段6と、探針2aと導電性薄膜1bとの間のキャパシ
タンスを測定するキャパシタンス測定手段4と、探針2
aと受光部材1の導電性薄膜1bとの間に交流および直
流の電位を印加するバイアス電源3とを備えている。ま
た、本X線撮像装置は、付勢手段として、カンチレバー
2の撓みを光てこ法により検出するための半導体レーザ
7及び該レーザを検出する光検出手段8を備える。さら
に、本撮像装置は、上記に示した各手段から得られるデ
ータの集中処理及び動作の集中管理を行うコンピュータ
9、及び映像情報を表示するCRT10を備えている。
【0019】受光部材1の一例として、絶縁体層1aは
50〜200nm厚さの窒化シリコンで、導電性薄膜1
bは100〜200nm厚のベリリウム膜で構成でき
る。
50〜200nm厚さの窒化シリコンで、導電性薄膜1
bは100〜200nm厚のベリリウム膜で構成でき
る。
【0020】図2は、カンチレバー2の具体的な構造の
一例を示す。カンチレバー2は、原子間力顕微鏡で用い
られるカンチレバーを使用できるが、一般に半導体プロ
セス技術或いはリソグラフィ技術を用いて製作される。
カンチレバー2は、厚み0.5mm、幅2mm、長さ4
mmのパイレックスガラスからなる支持体31と、厚さ
0.5μm、幅50μm、長さ200μmの可撓性プレ
ート30が一体化形成された構造をしている。可撓性プ
レート30は、0.3μm厚のp型シリコン膜30aお
よび50nm厚のアルミニウム膜30bより構成でき
る。可撓性プレート30の先端部付近には高さ20μm
のピラミッド型探針2aを形成する。
一例を示す。カンチレバー2は、原子間力顕微鏡で用い
られるカンチレバーを使用できるが、一般に半導体プロ
セス技術或いはリソグラフィ技術を用いて製作される。
カンチレバー2は、厚み0.5mm、幅2mm、長さ4
mmのパイレックスガラスからなる支持体31と、厚さ
0.5μm、幅50μm、長さ200μmの可撓性プレ
ート30が一体化形成された構造をしている。可撓性プ
レート30は、0.3μm厚のp型シリコン膜30aお
よび50nm厚のアルミニウム膜30bより構成でき
る。可撓性プレート30の先端部付近には高さ20μm
のピラミッド型探針2aを形成する。
【0021】また、図1に示すバイアス電源3が備える
交流電源は、キャパシタンスの値を測定するためのもの
で、そのキャパシタンスは被測定部分に高周波数の電流
を通すことによって、測定した抵抗値から求めることが
できる。なお、このバイアス電源3は、キャパシタンス
測定手段4に含めることもできる。
交流電源は、キャパシタンスの値を測定するためのもの
で、そのキャパシタンスは被測定部分に高周波数の電流
を通すことによって、測定した抵抗値から求めることが
できる。なお、このバイアス電源3は、キャパシタンス
測定手段4に含めることもできる。
【0022】以上のような構成を有するX線撮像装置に
おいて、受光部材1に吸収されたX線像を読み出す過程
を説明する。基本的な動作としては、試料にX線を照射
し該試料を透過或いは反射したX線を受光部材1に照射
する段階と、次に探針2aを受光部材1の表面上に接触
させる段階と、続いて探針2aに対して受光部材1を走
査して各走査点において探針2aと受光部材1の導電性
薄膜1bとの間のキャパシタンスを測定する段階と、測
定したキャパシタンスの値を電気的信号に変換して試料
像を映像表示させる段階とを続けて行う。ただし、探針
2aを受光部材1に接触させる段階は、試料をX線に照
射する前やX線像を受光部材1に照射する前に行っても
よい。以上の各動作の管理は全てコンピュータ9によっ
て統制されており、各動作に必要な計算や処理等もコン
ピュータ9によって行われる。以下に、これらの動作に
ついて順を追ってそれぞれ詳細に説明する。
おいて、受光部材1に吸収されたX線像を読み出す過程
を説明する。基本的な動作としては、試料にX線を照射
し該試料を透過或いは反射したX線を受光部材1に照射
する段階と、次に探針2aを受光部材1の表面上に接触
させる段階と、続いて探針2aに対して受光部材1を走
査して各走査点において探針2aと受光部材1の導電性
薄膜1bとの間のキャパシタンスを測定する段階と、測
定したキャパシタンスの値を電気的信号に変換して試料
像を映像表示させる段階とを続けて行う。ただし、探針
2aを受光部材1に接触させる段階は、試料をX線に照
射する前やX線像を受光部材1に照射する前に行っても
よい。以上の各動作の管理は全てコンピュータ9によっ
て統制されており、各動作に必要な計算や処理等もコン
ピュータ9によって行われる。以下に、これらの動作に
ついて順を追ってそれぞれ詳細に説明する。
【0023】まず、試料にX線を照射し、該試料を透過
した或いは該試料から反射したX線を受光部材1の絶縁
体層1aに照射する。この絶縁体層1aでは、照射され
たX線の光量(強度)に応じて多量の光電子が放出さ
れ、光電子を放出した分だけ正に帯電する(これを外部
光電効果という)。この場合外部に放出された光電子
は、図示しない正電位が印加された光電子捕捉電極によ
って捕捉すると好都合である。その結果、絶縁体層1a
には、放出された光電子の量に応じた正電荷の2次元分
布が形成される。このようにして、該試料のX線像の強
度分布は、絶縁体層1aにおいて電荷分布に変換され
る。
した或いは該試料から反射したX線を受光部材1の絶縁
体層1aに照射する。この絶縁体層1aでは、照射され
たX線の光量(強度)に応じて多量の光電子が放出さ
れ、光電子を放出した分だけ正に帯電する(これを外部
光電効果という)。この場合外部に放出された光電子
は、図示しない正電位が印加された光電子捕捉電極によ
って捕捉すると好都合である。その結果、絶縁体層1a
には、放出された光電子の量に応じた正電荷の2次元分
布が形成される。このようにして、該試料のX線像の強
度分布は、絶縁体層1aにおいて電荷分布に変換され
る。
【0024】次に、半導体レーザ7と光検出手段8を備
える付勢手段によって、探針2aを受光部材1に、該部
材を傷つけることのない極めて弱い付勢力で接触させ
る。この接触動作は以下のようにして行う。駆動制御手
段6によって、アクチュエータ5のZ方向(受光部材1
に対して垂直方向)を駆動し、受光部材1をカンチレバ
ー2に接近させて接触させる。このときの付勢力は、カ
ンチレバー2の撓みを光てこ法により検出する。すなわ
ち、カンチレバー2に半導体レーザ7からのレーザ光を
照射し、カンチレバー2による反射光を光検出手段8で
検出する。これによりカンチレバーの撓みが測定でき、
探針2aを所定の付勢力で受光部材1に接触できるよう
に駆動制御手段6によって調整する。アクチュエータ5
の使用とコンピュータ9による制御によって、例えば1
×10−8N(ニュートン)というような極めて弱い付
勢力に調整することが可能である。この調整が完了した
後に次の探針2aの走査を行うが、この走査中において
もコンピュータ9によってカンチレバー2の撓みを測定
し、アクチュエータ5の変位をフィードバック制御する
ことで、探針2aの付勢力をX線像を読み出す間常に一
定に保つことができる。逆に、レーザ光の漏れや散乱等
によって探針2aにおけるキャパシタンスの検出に誤差
が生ずるような場合は、走査中に、レーザ光の照射を止
めることも可能である。
える付勢手段によって、探針2aを受光部材1に、該部
材を傷つけることのない極めて弱い付勢力で接触させ
る。この接触動作は以下のようにして行う。駆動制御手
段6によって、アクチュエータ5のZ方向(受光部材1
に対して垂直方向)を駆動し、受光部材1をカンチレバ
ー2に接近させて接触させる。このときの付勢力は、カ
ンチレバー2の撓みを光てこ法により検出する。すなわ
ち、カンチレバー2に半導体レーザ7からのレーザ光を
照射し、カンチレバー2による反射光を光検出手段8で
検出する。これによりカンチレバーの撓みが測定でき、
探針2aを所定の付勢力で受光部材1に接触できるよう
に駆動制御手段6によって調整する。アクチュエータ5
の使用とコンピュータ9による制御によって、例えば1
×10−8N(ニュートン)というような極めて弱い付
勢力に調整することが可能である。この調整が完了した
後に次の探針2aの走査を行うが、この走査中において
もコンピュータ9によってカンチレバー2の撓みを測定
し、アクチュエータ5の変位をフィードバック制御する
ことで、探針2aの付勢力をX線像を読み出す間常に一
定に保つことができる。逆に、レーザ光の漏れや散乱等
によって探針2aにおけるキャパシタンスの検出に誤差
が生ずるような場合は、走査中に、レーザ光の照射を止
めることも可能である。
【0025】探針2aを受光部材1に接触した後は、受
光部材1を探針2aに対して接触した状態で、駆動制御
手段6によってアクチュエータ5のXY方向(受光部材
1の表面と平行な方向)に走査し、探針2aによって受
光部材1の導電性薄膜1bとの間のキャパシタンスを各
走査点においてキャパシタンス測定手段によって測定す
る。このキャパシタンスの測定によって、絶縁体層1a
に帯電した電荷分布を読み出すことができる。この電荷
分布を読み出す方法について図3及び図4を用いて詳細
に説明する。
光部材1を探針2aに対して接触した状態で、駆動制御
手段6によってアクチュエータ5のXY方向(受光部材
1の表面と平行な方向)に走査し、探針2aによって受
光部材1の導電性薄膜1bとの間のキャパシタンスを各
走査点においてキャパシタンス測定手段によって測定す
る。このキャパシタンスの測定によって、絶縁体層1a
に帯電した電荷分布を読み出すことができる。この電荷
分布を読み出す方法について図3及び図4を用いて詳細
に説明する。
【0026】図3は、探針2aと導電性膜1bとの間の
キャパシタンスが、絶縁体層1aに帯電した電荷によっ
て変化する原理を示す説明図である。p型シリコン30
aを含む探針2aを用いると、受光部材1の絶縁体層1
aおよび導電性薄膜1bと共にMIS(金属−絶縁体−
半導体)構造が形成され、キャパシタンスが生じる(図
3(a))。ここで、p型のシリコンを用いたMIS構
造では、導電性薄膜1b側に正の直流の電位を印加する
とp型シリコン30aの絶縁体層1aとの界面付近にお
いて、多数キャリアである正孔が追い払われて空乏層2
bが形成される(図3(b))。空乏層2bはキャリア
が存在しないため導電性を持たない。従って、空乏層の
厚さが大きくなるに従って導電性薄膜1bとシリコン製
探針2aとの間のキャパシタンスが減少する。従って、
X線の照射によって絶縁体層中に正の電荷が存在する
と、この正の電荷の存在は導電性薄膜1bに正の電位を
印加したのと同様に作用し、電荷量に応じてキャパシタ
ンスが減少する。以上の原理を用いれば、キャパシタン
スの値から絶縁体層1aの電荷分布を検出することがで
きる。
キャパシタンスが、絶縁体層1aに帯電した電荷によっ
て変化する原理を示す説明図である。p型シリコン30
aを含む探針2aを用いると、受光部材1の絶縁体層1
aおよび導電性薄膜1bと共にMIS(金属−絶縁体−
半導体)構造が形成され、キャパシタンスが生じる(図
3(a))。ここで、p型のシリコンを用いたMIS構
造では、導電性薄膜1b側に正の直流の電位を印加する
とp型シリコン30aの絶縁体層1aとの界面付近にお
いて、多数キャリアである正孔が追い払われて空乏層2
bが形成される(図3(b))。空乏層2bはキャリア
が存在しないため導電性を持たない。従って、空乏層の
厚さが大きくなるに従って導電性薄膜1bとシリコン製
探針2aとの間のキャパシタンスが減少する。従って、
X線の照射によって絶縁体層中に正の電荷が存在する
と、この正の電荷の存在は導電性薄膜1bに正の電位を
印加したのと同様に作用し、電荷量に応じてキャパシタ
ンスが減少する。以上の原理を用いれば、キャパシタン
スの値から絶縁体層1aの電荷分布を検出することがで
きる。
【0027】次に図4を用いて具体的な電荷分布の検出
方法について説明する。図4は、バイアス電源3によっ
て探針2aと導電性薄膜1bとの間に印加する電圧Vに
対するキャパシタンスの値C(同図(a))と、各電圧
値Vに対するキャパシタンスの変化量dC/dV(同図
(b))を示す。図4(a)中の曲線20aは、絶縁体
層1aに電荷が存在しないとき(図3(a))のキャパ
シタンスの変化を示し、一方、絶縁体層1aに正の電荷
が存在するとき(図3(b))のキャパシタンスの変化
は、同図の曲線20bで示される。これは、予め絶縁体
層1a中の正の電荷が、印加電圧の一部とみなされるた
め、その電荷に相当する電圧だけ曲線20aがシフトす
る。従って、ある一定の印加電圧値におけるキャパシタ
ンスの値は、絶縁体層1aに存在する電荷量によって変
化する。この場合、印加電圧を0Vとすればバイアス電
源3の直流電源は不要となる。一方、曲線20aおよび
曲線20bの微分値(dC/dV)からも、電荷量を推
定できる。それらの微分値は、それぞれ図4(b)の曲
線21aおよび曲線21bで表される。このとき、バイ
アス電源3により、直流バイアス電圧V1ならびに高周
波のモジュレーション電圧を導電性薄膜1bに加え、キ
ャパシタンス測定手段によりdC/dVを測定すると、
絶縁体層1a中に電荷が存在しないときにはdC/dV
は極大値であるが、正の電荷が存在するときには減少
し、図示した場合にはdC/dVはほぼ0である。この
現象を利用して、dC/dVの測定により、電荷量を求
めることができる。この手法を使用するにおいて、バイ
アス電源3により印加する各電圧等の値の一例を示す
と、探針2aに対して受光部材1の導電薄膜1bに印加
する直流バイアス電圧は−0.5V、モジュレーション
電圧は1Vp−p、100kHz、サイン波のように設
定できる。
方法について説明する。図4は、バイアス電源3によっ
て探針2aと導電性薄膜1bとの間に印加する電圧Vに
対するキャパシタンスの値C(同図(a))と、各電圧
値Vに対するキャパシタンスの変化量dC/dV(同図
(b))を示す。図4(a)中の曲線20aは、絶縁体
層1aに電荷が存在しないとき(図3(a))のキャパ
シタンスの変化を示し、一方、絶縁体層1aに正の電荷
が存在するとき(図3(b))のキャパシタンスの変化
は、同図の曲線20bで示される。これは、予め絶縁体
層1a中の正の電荷が、印加電圧の一部とみなされるた
め、その電荷に相当する電圧だけ曲線20aがシフトす
る。従って、ある一定の印加電圧値におけるキャパシタ
ンスの値は、絶縁体層1aに存在する電荷量によって変
化する。この場合、印加電圧を0Vとすればバイアス電
源3の直流電源は不要となる。一方、曲線20aおよび
曲線20bの微分値(dC/dV)からも、電荷量を推
定できる。それらの微分値は、それぞれ図4(b)の曲
線21aおよび曲線21bで表される。このとき、バイ
アス電源3により、直流バイアス電圧V1ならびに高周
波のモジュレーション電圧を導電性薄膜1bに加え、キ
ャパシタンス測定手段によりdC/dVを測定すると、
絶縁体層1a中に電荷が存在しないときにはdC/dV
は極大値であるが、正の電荷が存在するときには減少
し、図示した場合にはdC/dVはほぼ0である。この
現象を利用して、dC/dVの測定により、電荷量を求
めることができる。この手法を使用するにおいて、バイ
アス電源3により印加する各電圧等の値の一例を示す
と、探針2aに対して受光部材1の導電薄膜1bに印加
する直流バイアス電圧は−0.5V、モジュレーション
電圧は1Vp−p、100kHz、サイン波のように設
定できる。
【0028】最後の段階として、測定されたキャパシタ
ンス変化量の値は図1に示すコンピュータ9に送られ、
探針2aの受光部材1上の位置(XY平面での位置)の
情報と関連させて、電荷分布やそれに対応した電気的信
号に変換されて画像データとして記憶される。さらにこ
のデータはCRT10に送られ、画面上に表示される。
ンス変化量の値は図1に示すコンピュータ9に送られ、
探針2aの受光部材1上の位置(XY平面での位置)の
情報と関連させて、電荷分布やそれに対応した電気的信
号に変換されて画像データとして記憶される。さらにこ
のデータはCRT10に送られ、画面上に表示される。
【0029】上記のようにして本実施例では、探針2a
内に形成される空乏層を介して導電性薄膜1bとの間の
キャパシタンスを測定することによって、試料のX線像
の電荷分布、即ち強度分布を検出することができる。こ
の時の分解能は空乏層2bの形成に寄与する絶縁体層1
a中の正の電荷の範囲に依存し、探針2aの構造などに
よって受光部材1上において1μm以下の分解能が可能
である。従って、従来のCCD等を使用する場合に比べ
て10〜100倍の分解能の向上が期待できる。
内に形成される空乏層を介して導電性薄膜1bとの間の
キャパシタンスを測定することによって、試料のX線像
の電荷分布、即ち強度分布を検出することができる。こ
の時の分解能は空乏層2bの形成に寄与する絶縁体層1
a中の正の電荷の範囲に依存し、探針2aの構造などに
よって受光部材1上において1μm以下の分解能が可能
である。従って、従来のCCD等を使用する場合に比べ
て10〜100倍の分解能の向上が期待できる。
【0030】図5は、本発明のX線撮像装置を用いたX
線顕微鏡の構成を示す概略図である。このX線顕微鏡
は、X線源51と、X線源51から出射したX線を集光
して試料54を照明する集光光学素子52及び絞り53
を含む集光光学系と、試料54を透過したX線を結像さ
せる結像光学系55を含むX線光学系と、X線源51か
らX線集光位置までの光路を真空にするための真空容器
56と、および該真空容器56を真空に排気するための
真空排気系57とを有している。さらに、試料54のX
線像を読み出すために、探針2aを有するカンチレバー
2と、カンチレバー保持具41と、カンチレバー2を変
位させる駆動制御手段42と、X線の結像位置に置かれ
た受光部材1と、受光部材1を探針2aに対して走査さ
せるアクチュエータ5と、カンチレバー2の撓みを光て
こ法により検出するための半導体レーザ7と、光検出手
段8と、から構成されるX線撮像部を有している。
線顕微鏡の構成を示す概略図である。このX線顕微鏡
は、X線源51と、X線源51から出射したX線を集光
して試料54を照明する集光光学素子52及び絞り53
を含む集光光学系と、試料54を透過したX線を結像さ
せる結像光学系55を含むX線光学系と、X線源51か
らX線集光位置までの光路を真空にするための真空容器
56と、および該真空容器56を真空に排気するための
真空排気系57とを有している。さらに、試料54のX
線像を読み出すために、探針2aを有するカンチレバー
2と、カンチレバー保持具41と、カンチレバー2を変
位させる駆動制御手段42と、X線の結像位置に置かれ
た受光部材1と、受光部材1を探針2aに対して走査さ
せるアクチュエータ5と、カンチレバー2の撓みを光て
こ法により検出するための半導体レーザ7と、光検出手
段8と、から構成されるX線撮像部を有している。
【0031】以下に、本実施例のX線顕微鏡において試
料像を得る過程を説明する。まず、図5により受光部材
1にX線像を形成する過程を説明する。X線が受光部材
1上で結像するようにX線光学系を調整した状態で、探
針2aが受光部材1のX線結像部上に位置するように駆
動制御手段42により位置調整を行う。ただし、探針2
aと受光部材1は50nm程度離しておき、探針2aの
電位はアース電位にしておく。さらに、この状態で光て
こ法によるカンチレバー2の撓み検出系の調整を行う。
以上の調整が終了したら、X線源51よりX線を出射し
て、試料54のX線像を受光部材1に結像させる。X線
を止めた後、アクチュエータ5により受光部材1を所定
の付勢力で探針2aに接触させる。以下の撮像方法は、
上記実施例で述べた方法と同様である。すなわち、アク
チュエータ5によって、受光部材1を探針2aに対して
走査し、同時に探針2aと受光部材1との間のキャパシ
タンスを測定し、それらの値をコンピュータにより画像
データに変換すれば、高分解能の試料の画像をCRT上
に映像表示することができる。
料像を得る過程を説明する。まず、図5により受光部材
1にX線像を形成する過程を説明する。X線が受光部材
1上で結像するようにX線光学系を調整した状態で、探
針2aが受光部材1のX線結像部上に位置するように駆
動制御手段42により位置調整を行う。ただし、探針2
aと受光部材1は50nm程度離しておき、探針2aの
電位はアース電位にしておく。さらに、この状態で光て
こ法によるカンチレバー2の撓み検出系の調整を行う。
以上の調整が終了したら、X線源51よりX線を出射し
て、試料54のX線像を受光部材1に結像させる。X線
を止めた後、アクチュエータ5により受光部材1を所定
の付勢力で探針2aに接触させる。以下の撮像方法は、
上記実施例で述べた方法と同様である。すなわち、アク
チュエータ5によって、受光部材1を探針2aに対して
走査し、同時に探針2aと受光部材1との間のキャパシ
タンスを測定し、それらの値をコンピュータにより画像
データに変換すれば、高分解能の試料の画像をCRT上
に映像表示することができる。
【0032】以上の実施例の説明では、探針2aが受光
部材1に接触して走査される場合について示したが、探
針2aを受光部材1に接触させずに微小距離だけ離して
近接設置することによってもキャパシタは検出できる。
ただし、探針を近接設置する方法では、探針と受光部材
との間の距離の変動が検出値に影響を与える場合があ
る。この場合、この距離を常に一定に保つように制御す
る方法、或いはキャパシタンスが一定になるように距離
を制御しその制御信号を検出する方法等によって解決で
きる。但し、上記実施例で示した接触して走査する方法
は、探針と受光部材との間の距離による影響が全く無く
なるという利点、及び接触によってキャパシタンス形成
に寄与する受光部材1の表面の範囲が狭くなるため、受
光部材1を探針2aで走査するときの分解能が高くなる
という利点を有する。
部材1に接触して走査される場合について示したが、探
針2aを受光部材1に接触させずに微小距離だけ離して
近接設置することによってもキャパシタは検出できる。
ただし、探針を近接設置する方法では、探針と受光部材
との間の距離の変動が検出値に影響を与える場合があ
る。この場合、この距離を常に一定に保つように制御す
る方法、或いはキャパシタンスが一定になるように距離
を制御しその制御信号を検出する方法等によって解決で
きる。但し、上記実施例で示した接触して走査する方法
は、探針と受光部材との間の距離による影響が全く無く
なるという利点、及び接触によってキャパシタンス形成
に寄与する受光部材1の表面の範囲が狭くなるため、受
光部材1を探針2aで走査するときの分解能が高くなる
という利点を有する。
【0033】また、探針2aの受光部材1に対する相対
的な走査方法としては、本実施例で示したXY方向なる
2次元に限らず、1次元のみの走査や、螺旋状の走査、
同心円状の走査など様々な形式の走査方法が適用でき
る。
的な走査方法としては、本実施例で示したXY方向なる
2次元に限らず、1次元のみの走査や、螺旋状の走査、
同心円状の走査など様々な形式の走査方法が適用でき
る。
【0034】さらに、本実施例では、各手段の動作の管
理や得られるデータの処理にコンピュータが使用でき
る。特に、探針2aの受光部材1に対する相対的な走査
において、その走査速度及び走査領域はコンピュータ9
のソフトウェア上で任意に設定できる。また、コンピュ
ータとCRTの使用により、高分解能で得られた試料の
強度分布を自動的にCRT上に映像表示することも可能
となる。
理や得られるデータの処理にコンピュータが使用でき
る。特に、探針2aの受光部材1に対する相対的な走査
において、その走査速度及び走査領域はコンピュータ9
のソフトウェア上で任意に設定できる。また、コンピュ
ータとCRTの使用により、高分解能で得られた試料の
強度分布を自動的にCRT上に映像表示することも可能
となる。
【0035】また、本実施例では、探針2aの材料とし
てp型シリコン製の半導体材料を使用したが、n型の半
導体材料を用いても本発明を実施することは可能であ
る。
てp型シリコン製の半導体材料を使用したが、n型の半
導体材料を用いても本発明を実施することは可能であ
る。
【0036】なお、本発明では、絶縁体に光線を照射す
ると光電子を外部へ放出し、正に帯電する外部光電効果
を利用しているが、放出された光電子が再び絶縁体に吸
収され絶縁体に生じた電荷分布に影響を与えないよう
に、正電位の電極を絶縁体の近接に設置することによっ
て該光電子を吸収すると好都合である。これによって、
より雑音の少ない電荷分布を検出することができる。
ると光電子を外部へ放出し、正に帯電する外部光電効果
を利用しているが、放出された光電子が再び絶縁体に吸
収され絶縁体に生じた電荷分布に影響を与えないよう
に、正電位の電極を絶縁体の近接に設置することによっ
て該光電子を吸収すると好都合である。これによって、
より雑音の少ない電荷分布を検出することができる。
【0037】なお、上記実施例では、試料に照射する光
線としてX線を使用した場合について述べたが、X線だ
けでなく、可視光も使用可能であり、波長順に言えば赤
外線からγ線までの波長の光線が適用可能である。
線としてX線を使用した場合について述べたが、X線だ
けでなく、可視光も使用可能であり、波長順に言えば赤
外線からγ線までの波長の光線が適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように,本発明によれば、探針内
に形成される空乏層を利用して受光部材との間のキャパ
シタンスを測定することによって、試料のX線像の電荷
分布、即ち強度分布を検出することができる。この時
の、受光部材1上において1μm以下の分解能が可能で
ある。従って、従来のCCD等を使用する場合に比べて
10〜100倍の分解能の向上が期待でき、X線等の光
線の分解能に対応した高空間分解能での撮像が可能とな
る。
に形成される空乏層を利用して受光部材との間のキャパ
シタンスを測定することによって、試料のX線像の電荷
分布、即ち強度分布を検出することができる。この時
の、受光部材1上において1μm以下の分解能が可能で
ある。従って、従来のCCD等を使用する場合に比べて
10〜100倍の分解能の向上が期待でき、X線等の光
線の分解能に対応した高空間分解能での撮像が可能とな
る。
【0039】また、本発明では探針を受光部材に接触さ
せる付勢手段を付加することも可能で、この場合接触し
ない場合に比べて探針と受光部材との間の距離の変動に
よる測定値の不安定性を除去することができると共に、
走査する受光部材の範囲の狭さにより高分解能が期待で
きる。
せる付勢手段を付加することも可能で、この場合接触し
ない場合に比べて探針と受光部材との間の距離の変動に
よる測定値の不安定性を除去することができると共に、
走査する受光部材の範囲の狭さにより高分解能が期待で
きる。
【0040】さらに、上記実施例の操作は全て真空中で
行うことができ、X線顕微鏡における試料観察の作業性
の向上の効果もある。
行うことができ、X線顕微鏡における試料観察の作業性
の向上の効果もある。
【図1】本発明の1実施例に関わる撮像装置の概略の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例で使用したカンチレバーの構造
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図3】本発明の撮像装置において、探針と導電性膜と
の間のキャパシタンスが、絶縁体層に帯電した電荷によ
って変化する原理を示す説明図である。
の間のキャパシタンスが、絶縁体層に帯電した電荷によ
って変化する原理を示す説明図である。
【図4】本発明の撮像装置における探針と導電性薄膜間
の印加電圧に対するキャパシタンスの大きさ(a)及び
キャパシタンスの変化量(b)を示すグラフである。
の印加電圧に対するキャパシタンスの大きさ(a)及び
キャパシタンスの変化量(b)を示すグラフである。
【図5】本発明の撮像装置を使用したX線顕微鏡の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
1 受光部材 1a 絶縁体層 1b 導電性薄膜 2 カンチレバー 2a 探針 2b 空乏層 3 バイアス電源 4 キャパシタンス測定手段 5 アクチュエータ 6 駆動制御手段 7 半導体レーザ 8 光検出手段 9 コンピュータ 10 CRT 20a 曲線(絶縁体層に電荷が存在しないときのキャ
パシタス値) 20b 曲線(絶縁体層に電荷が存在するときのキャパ
シタス値) 21a 曲線(絶縁体層に電荷が存在しないときのdC
/dV値) 21b 曲線(絶縁体層に電荷が存在するときのdC/
dV値) 30 可撓性プレート 30a p型シリコン膜 30b アルミニウム膜 31 支持体 41 カンチレバー保持具 42 駆動制御手段 51 X線源 52 集光光学素子 53 絞り 54 試料 55 結像光学系 56 真空容器 57 真空排気系
パシタス値) 20b 曲線(絶縁体層に電荷が存在するときのキャパ
シタス値) 21a 曲線(絶縁体層に電荷が存在しないときのdC
/dV値) 21b 曲線(絶縁体層に電荷が存在するときのdC/
dV値) 30 可撓性プレート 30a p型シリコン膜 30b アルミニウム膜 31 支持体 41 カンチレバー保持具 42 駆動制御手段 51 X線源 52 集光光学素子 53 絞り 54 試料 55 結像光学系 56 真空容器 57 真空排気系
Claims (5)
- 【請求項1】 試料に光線を照射して得られる像を走査
して撮影する撮像装置であって、 光線を照射すると電子を放出して正に帯電する絶縁体層
と該絶縁体層に積層形成された導電性薄膜を含む受光部
材と、 半導体材料で構成され前記受光部材の絶縁体層に対向し
て配置された探針を有するカンチレバーと、 前記探針と前記受光部材を相対的に走査する走査手段
と、 前記探針と前記受光部材の導電性薄膜との間のキャパシ
タンスを測定するキャパシタンス測定手段と、 を具備することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項2】 前記キャパシタンス測定手段は、前記探
針の先端付近に形成される空乏層を介して生じる前記探
針と前記導電性薄膜間の前記キャパシタンスを測定する
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 【請求項3】 前記キャパシタンス測定手段は、前記探
針と前記導電性薄膜との間に交流のみ、或いは交流およ
び直流のバイアス電圧を加えるバイアス電源を含むこと
を特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 【請求項4】 前記探針を前記受光部材に対して所定の
付勢力によって接触させる付勢手段を有することを特徴
とする請求項1記載の撮像装置。 - 【請求項5】 前記試料に光線を照射し、前記試料を透
過或いは反射した光線の一部が前記受光部材に吸収され
た後、前記探針で前記受光部材の一面を前記走査手段に
よって走査し、各走査点において前記探針と前記受光部
材の導電性薄膜との間のキャパシタンスを前記キャパシ
タンス測定手段で測定し、該キャパシタンスの値から前
記試料の光線像に対応した電気的信号に変換し、前記試
料の光線像を映像表示させることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5339965A JPH07162596A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5339965A JPH07162596A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 撮像装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07162596A true JPH07162596A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18332447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5339965A Pending JPH07162596A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 撮像装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07162596A (ja) |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP5339965A patent/JPH07162596A/ja active Pending
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