JPH07163325A - 食材殺菌および鮮度維持装置およびその方法 - Google Patents

食材殺菌および鮮度維持装置およびその方法

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JPH07163325A
JPH07163325A JP34288793A JP34288793A JPH07163325A JP H07163325 A JPH07163325 A JP H07163325A JP 34288793 A JP34288793 A JP 34288793A JP 34288793 A JP34288793 A JP 34288793A JP H07163325 A JPH07163325 A JP H07163325A
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俊之 三浦
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】電解生成水を用いた青果・野菜・鮮魚・精肉等
の殺菌および鮮度維持の方法およびその装置の提供。 【構成】流水加塩電解により得られる強酸性水を無隔膜
電解筒で電解して得られる遊離塩素水に混合することに
より得られる弱酸性処理水を青果、野菜、鮮魚、精肉等
の洗浄および殺菌として用い、また、加塩水道水を無隔
膜電解筒で電解して得られる弱アルカリ処理水を冷温に
して、洗浄、殺菌された食材を浸漬して、そのまま低温
で保存することで、食材の鮮度維持に優れる方法。ま
た、上記食材の洗浄殺菌方法と、同食材の鮮度維持方法
とを同じ装置により、簡単に、同殺菌洗浄および鮮度維
持を達成する装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解生成水(以下、単
に「電解水」または「処理水」という。)を用いた青果
・野菜・鮮魚・精肉等の殺菌および鮮度維持の方法およ
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品向上やスーパーマーケットの
バックヤード等では、青果、野菜、鮮魚、精肉等を必要
に応じて事前に洗浄し、これを一定量に区分けして細分
化する等した後、これをパック等に詰めて、低温冷蔵庫
等で保存しておき、適宜、店舗の陳列して販売するのを
常とする。この場合、これら青果、野菜、鮮魚、精肉等
の洗浄および殺菌するためには、次亜塩素酸ソーダ等の
薬品を使用して、洗浄、殺菌を行う必要がある。この次
亜塩素酸ソーダ水溶液は、不安定で長期の保存すること
ができず、また、所定の原液から希釈して用いる場合に
も適正な濃度の管理や、残留濃度上の問題が多々ある。
【発明が解決すべき問題点】そして、上記のことは、前
記食材工場やスーパーマーケットのバックヤード等で行
われる食材の洗浄殺菌についても、同じことがいえ、さ
らに、これらの食材の洗浄殺菌に次亜塩素酸ソーダを用
いた場合には、その次亜塩素酸ソーダが残留していては
ならないので、その後、次亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄し
た食材を真水等で洗浄しているのが現状である。また、
前記食材工場やスーパーマーケットのバックヤード等で
は、前記食材の鮮度を維持して長期間保存する必要があ
る。その場合、前記、食材の鮮度保持は、殺菌洗浄され
た食材を冷塩水に浸漬した後、これを低温で保管して、
鮮度の維持を図る方法が取られているが、この方法をと
る場合には、所定濃度の次亜塩素酸ソーダ溶液で食材を
一旦洗浄し、殺菌洗浄を行った後に、この洗浄に使用さ
れた次亜塩素酸ソーダを洗い流し、しかる後、そのよう
な食材を冷塩水に浸漬し、それを低温室に保管するとい
うように、次亜塩素酸ソーダ溶液による洗浄、真水
による洗浄、冷塩水に浸漬等の工程を経る必要があ
る。このような複数の工程を、通常そんなに広くもない
スーパーマーケットのバックヤード等で行うのは、非常
に煩わしいことであるし、その作業能率も著しく悪い。
【0005】
【問題点を解決すべき手段】本願出願人は、この次亜塩
素酸ソーダ水溶液を用いた殺菌洗浄に代わるものとして
遊離塩素水を製造する方法について、既に特許出願をし
ているが(特開平4ー330986号公報参照)、この
出願に係る発明の過程で得られる弱アルカリ水を低温に
して食材を浸漬させた後、この食材を低温で保管するこ
とにより、その鮮度の維持に極めて優れた効果があるこ
とを見い出した。また、前記遊離水を製造する装置に、
加塩流水電解生成により得られる酸性水を導くことによ
り、得られる弱酸性処理水は、食材の殺菌洗浄にも極め
て優れた効果を有することを見い出した。そこで、本願
発明者らは、まず最初に、流水生成加塩電解により得ら
れる酸性水を無隔膜電解筒で電気分解して得られる弱酸
性処理水を活性炭フィルターを介して、または、介さず
して、これを食材の殺菌洗浄水として用い、次に、食塩
等の無機塩を溶融させた水道水を電解して得られる弱ア
ルカリ処理水を冷却機を通して5〜10℃程度の冷温に
して、この冷温処理水に前記青果、野菜、鮮魚、精肉等
の食材を浸漬し、しかる後、これらの食材を低温状態で
保管しておくことにより、該食材の鮮度の維持を図る方
法を案出するに至った。この場合、前記処理水は、電解
筒から得られる弱酸性処理水および弱アルカリ処理水を
単独で、それぞれ殺菌洗浄および鮮度維持用の水として
用いてもよいが、このような処理水を、それぞれ、水道
水または地下水に所定の割合で混合して使用してもかな
りの効果があることを知りえた。
【0006】すなわち、本願出願人は、前記流水加塩電
解により得られる強酸性水を無隔膜電解筒で電解して得
られる遊離塩素水に混合することにより得られる弱酸性
処理水を青果、野菜、鮮魚、精肉等の洗浄および殺菌と
して用い、また、加塩水道水を無隔膜電解筒で電解して
得られる弱アルカリ処理水を冷温にして、洗浄、殺菌さ
れた食材を浸漬して、そのまま低温で保存することで、
食材の鮮度維持に優れる方法とした。そして、上記食材
の洗浄殺菌方法と、同食材の鮮度維持方法とを同じ装置
により、簡単に、同殺菌洗浄および鮮度維持を達成する
装置を案出するに至った。
【0007】
【作用】本願発明は、電解生成酸性水に存する殺菌作用
を食材の洗浄殺菌に用い、かつ、同装置で得られる加塩
流水生成電解弱アルカリ水を用いて、食材の鮮度維持を
はかろうとするものである。上記弱アルカリ水が、なに
ゆえ、食材の鮮度維持に寄与するのかは必ずしも、その
仕組みが明らかではないが、おそらくは、前記電解の過
程で生じる遊離塩素の存在が、これらの食材の鮮度の維
持に大きく寄与していることが考えられる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係る食材の殺菌洗浄および
鮮度維持のための処理水を製造する装置の一実施例の概
要を示すものである。図1において、24は、水道水の
栓であり、25は、横幅102cm、高さ145cm、
容量140cm3の無隔膜電解筒である。また、該電解
筒25は、縦85cm、横35cm、厚さ2mmの陽極
および陰極の両電極26、27が配置される電解領域4
1と、この電解された水が、前記水道水と混合される混
合領域42とに区分され、各領域41、42は、内壁4
4の中央に設けられた流通口43によって、連通されて
いる。
【0011】前記電解領域41に配置される各電極2
6、27は、それぞれDC電源28につながれ、DC5
V、20〜30AのDC電流が供給されるように構成さ
れる。この電解筒25は、前記両電極間の電解水領域間
に電解膜を有しない、いわゆる、無隔膜電解筒である。
したがって、両電極26、27間のイオン化した水は、
両電極によって電解され、電解された水は、10,00
0ppm程度の残留塩素成分を含む電解水が、毎分20
cc程度の流量で前記流通口43を通って、前記混合領
域に流入し、前記供給口31からの流水と混合されて、
60〜80ppm程度のアルカリ成分を有する電解水が
流出口32から流出されるように構成される。
【0012】このため、前記電解領域41では、底部か
ら該電解領域41の内部の水を加塩するために、10%
の食塩溶液で満たされた加塩装置29が配置され、添加
ポンプ30を介して、所定割合で食塩溶液を電解筒25
に供給するように構成される。また、前記混合領域42
には、前記流水供給口31が設けられ、逆側に前記流出
口32が設けられる。また、この混合領域42から流出
口32に排出される電解水が、60ppm程度の残留塩
素成分を有して流出されるようにするため、前記流出口
32は、前記供給口31よりも上部位置に配置されるよ
うに構成されている。
【0013】また、該流出口32には、排出管33およ
びバルブ34を介して活性炭フィルタ装置35が接続さ
れ、電解筒25からの処理水を無菌水としても使用でき
るように構成される。さらに、該排出管33には、バル
ブ36を介して、そのまま、生成された処理水を殺菌水
として使用できる構成としてある。また、同様に、排出
管33には、バルブ37、冷却機38を介して冷水貯水
タンク39が設けられ、該貯水タンク39に設けられた
バルブ40を介して、冷却された処理水を貯水し、必要
に応じて5〜10℃程度に冷却された処理水が、バルブ
40を開くことによって使用できるように構成される。
【0014】この装置を利用して、食材を洗浄殺菌し、
およびその鮮度を維持する方法について説明する。前記
水道栓24開いて、水道水が、前記電解筒25の混合領
域41に直接に水道水が流入するようにする。そして、
前記食塩溶液の流入を調節しつつ、前記電極26、27
にDC5V、20〜30Aの電流を流して、弱アルカリ
の処理水が生成されるようにする。まず最初に、本実施
例によって生成される処理水を食品製造用無菌水として
使用する場合には、バルブ36および37を閉じ、バル
ブ34を開いて、該処理水を活性炭フィルター35を通
して無菌水として使用する。
【0015】次に、本実施例によって生成される処理水
を食材の殺菌用の殺菌水として使用する場合には、バル
ブ34および37を閉じ、バルブ36を開いて、該処理
水によって食材を洗浄して、食材表面に付着する雑菌を
殺菌する。さらに、本実施例によって生成される処理水
を使用して、食材の鮮度維持水として使用する場合に
は、前記バルブ34および36を閉じ、バルブ37を開
けて、生成される処理水が、冷却機38で5〜10℃
に冷却され、その後、これを貯水タンク39に導き、貯
水しておく。バルブ40を開いて、適宜、この冷却、貯
水された処理水を所定の容器(図示外)に満たし、食材
を、該容器中で、所定時間浸漬する。
【0016】その後、この食材を取り出し、低温下で保
管すれば、該食材は、青果、野菜、鮮魚、精肉等種類を
問わず、その生鮮食材の鮮度を長く維持できる。なお、
この水道水を直接処理して得られた弱アルカリ処理水
は、そのままでも殺菌作用が認められるので、そのま
ま、前記のように食材等の殺菌水として用いてもよい。
したがって、前記冷却された弱アルカリ処理水を用い
て、前記青果、野菜、鮮魚、精肉等の食材を洗浄して、
表面に付着する雑菌を死滅させて、その後は、そのま
ま、冷却した処理水に所定の時間の間、浸漬して、その
後、その食材を低温下で保管する。
【0017】このようにすることにより、洗浄、浸漬の
各工程において、その工程で使用する水の種類を変更す
る必要がなく、食材の殺菌洗浄、および、鮮度維持のた
めの浸漬の各工程が、同じ水で達成することができ、作
業効率が極めて優れたものとなる。
【0018】このようにして構成された本実施例に係る
電解装置からは、常時毎分2.5リットルから5.0リ
ットルの弱アルカリ水を精製処理することができ、この
処理によって得られた弱アルカリ水を、殺菌水として、
食材の殺菌洗浄および鮮度維持に使用した。この処理に
よって得られた弱アルカリ水の物性特性を表1に示す。
【表1】 このうち、PH8.18、溶存塩素60ppm、酸化還
元電位(対銀塩化銀電極での値)798mVのものを殺
菌水として純粋培養化で殺菌効果データを採取した。そ
の結果、表2の結果を得た。この表2は、菌液を添加し
た試験水1mlあたりの生菌数の測定結果を示すもの
で、本発明に係る殺菌水を使用後(作用後)1分間で
は、大腸菌をはじめとして、黄色ブドウ球菌、サルモネ
ラ菌、腸球菌について、いずれも理論添加菌数が、5.
5×106、5.0×106、5.4×106、2.5×
106であったものが、菌が検出されないまでに殺菌さ
れていることを示す。なお、セレウス菌についても、理
論添加菌数6.0×106のうち、同作用1分後で、
2.7×102と僅かに菌数が認められるが、添加菌数
からは、激減していることが知り得る。
【0019】次に、食材について、溶存塩素60pp
m、浸漬時間4分(A)、同溶存塩素60ppm、シャ
ワーリング時間5分(B)、次亜塩素酸ソーダを用い、
この溶存塩素200ppm、浸漬時間4分(C)を用い
て、アジ、キンキ、アオヤギ、サニーレタス、甘海老、
鶏肉(ぶつ切り)、キュウリについて、それぞれ残留菌
数を比較した。その結果が、表3である。
【表3】 なお、無処理とは、これらの液を全く使用しないで、上
記食材をそのまま置いておいた場合である。表3からも
知り得るように、本発明に係る殺菌水と次亜塩素酸ソー
ダとは、浸漬時間は同じ場合には、残存菌数も同じであ
るが、溶存塩素濃度が異なる。このことは、本発明に係
る殺菌水の方が溶存塩素が1/3で同じ効果があること
が知り得る。
【0020】次に、上記実施例装置から得られる弱アル
カリ水(溶存塩素60ppm)と、次亜塩素酸ソーダ
(溶存塩素200ppm)を5分および10分間流水状
態(流速2.5l/min)で洗浄して、その一般生細
菌および大腸菌の残存菌数を検討した。この検討に際し
ては、被処理食材として、キュウリスライス、パセリ、
万能ネギスライス、レタスカットについて試験を試み
た。その結果を表4に示す。
【表4】 この結果、本発明に係る弱アルカリ水の塩素接触量比
は、次亜塩素酸ソーダの300/2000〜240/2
000=1/7〜1/8になり、本発明に係る処理水
は、次亜塩素酸ソーダの7〜8倍の洗浄効果が有ること
が知り得る。
【0021】なお、変形実施例として、電解によって得
られる強酸性水を無隔膜電解筒に供給して、食材を殺菌
およびその鮮度を維持する方法およびその装置について
説明する。図2は、その実施例概略図である。図2にお
いて、1は、横幅19cm、高さ15cm、容量1.2
5m3の第2の電解筒であり、第2陽極側電極2および
第2陰極側電極3が、電解膜4を介在して配置され、電
解膜4の周囲に、それぞれ第2陽極側電解筒領域21
よび第2陰極側電解筒領域31を有する。15は、水道
水に所定の加塩を行う第2加塩装置であり、水道栓5
と、前記第2陽極側電解筒領域21および第2陰極側電
解筒領域31を結ぶ配管16に、ベンチュリー管の原理
で所定の率の食塩を混ぜ合わせる加塩装置15である。
【0022】したがって、該加塩装置15は、ベンチュ
リー部17と食塩水保管部18および第2食塩水流量調
整ポンプ19から構成される。該加塩装置15を経た配
管16は、分岐部20により分岐され、それぞれ流量バ
ルブ13、14を介して、配管21、22により、前記
第2電解筒1の第2陽極側電解筒領域21、および第2
陰極側電解筒領域31に接続されている。また、これら
の第2陽極側電解筒領域21および第2陰極側電解筒領
域31は、それぞれ配管23、24により、処理された
電解水が流出するように構成される。
【0023】一方、前記第2電解筒1の第2陽極側電極
2および第2陰極側電極3には、商用100ボルトを電
源として、それぞれリレー手段12を介して、48V、
40Aの直流電圧電流が、前記両電極間に印加されるよ
う構成される第2DC電源装置11が配置される。ま
た、前記配管23および24には、それぞれ流出する電
解水の流出を変更する電磁切り換え弁61および62が設
けられる。これらの電磁切り換え弁61、62は、前記リ
レー手段12に同期して、常に一定の陽極水または陰極
水が、一方のみから流出するように構成されている。こ
れは、電解の継続により、第2陽極側電極2および第2
陰極側電極3の劣化等を防止する必要があり、これを除
去するために、逆電圧を電極に印加するように構成した
が、そのために電解処理の能率が低下するのを防止する
ために、逆電圧を印加した場合にも、それぞれ陽極水で
ある酸性水を収集するためのものである。
【0024】本実施例においては、前記陽極側流出配管
23に直接バルブ7を設け、このバルブ7を介して、そ
の得られた酸性水を前記無隔膜電解筒25の供給口31
に導かれるように構成されている。この電解筒25から
の排出管33には、前記第1の実施例と同様に、バルブ
34を介して活性炭フィルタ装置35が接続され、電解
筒25からの処理水を無菌水としても使用できるように
構成されている。さらに、該排出管33には、バルブ3
6を介して、そのまま、生成された処理水を殺菌水とし
て使用できるように構成される。また、同様に、排出管
33には、バルブ37、冷却機38を介して冷水貯水タ
ンク39に接続され、該貯水タンク39にバルブ40を
設け、冷却された処理水を貯水して、必要に応じて5〜
10℃程度に冷却された処理水が使用できるように構成
される。
【0025】この装置を操作して、食材を洗浄殺菌する
方法について説明する。まず最初に、第2電極の一方を
陽電極、他方を陰電極として、これらの両第2電極間に
48V、40Aの直流電流が第2DC電源装置11から
印加されるようにする。そして、次に、前記水道栓5を
操作して、毎分1リットルから2.5リットル程度の流
量が、前記第2電解筒1に流入するように調節する。そ
して、前記第2食塩水流量調整ポンプ19を調整して、
所定の最も電解を促進する割合に食塩水が、該第2電解
筒1に流入して、電解が促進されるように調整する。
【0026】一方、電解処理を長時間継続して行うと、
電極の能率が低減するので、本実施例では、所定の時間
の経過することにより、前記リレー手段12を操作し
て、前記第2DC電源装置11からの電流の流れを切り
換える。すなわち、これまで、陽電極として使用してい
た電極をマイナスに、これまで陰電極として使用してい
た電極をプラスに印加するように切り換える。そして、
これに伴って、前記電磁弁61、62を切り換えて、これ
まで第2陽極側電解筒領域21として使用していた領域
を陰極側電解筒領域に、第2陰極側電解筒領域31とし
て使用していた領域を陽極側電解筒領域として使用し、
それぞれ、酸性水、アルカリ水を精製させ、酸性水が、
それぞれ前記バルブ7から排出されて、前記電解筒25
に流入するようにする。なお、この時は、前記水道栓2
4は閉じておく。
【0027】また、該電解筒25は、前記第1実施例に
おいて用いられた電解筒25と同様に、縦85cm、横
35cm、厚さ2mmの陽極および陰極の両電極26、
27が配置される電解領域41と、この電解された水
が、前記水道水と混合される混合領域42とに区分さ
れ、各領域41、42は、内壁44の中央に設けられた
流通口43によって、連通されている。そして、前記第
1実施例と同様に、前記電解領域41に配置される各電
極26、27は、それぞれDC電源28につながれ、D
C5V、20〜30AのDC電流が供給されるように構
成される。両電極26、27間のイオン化した水は、両
電極によって電解され、電解された水は、10,000
ppm程度の残留塩素成分を含む電解水が、前記流通口
43を通って、前記混合領域に流入し、前記供給口31
からの電解酸性水と混合されて、60ppm程度の残留
塩素成分を有する電解水が流出口32から流出されるよ
うに構成される。
【0028】このため、前記電解領域41では、底部か
ら該電解領域41の内部の水を加塩するために、10%
の食塩溶液で満たされた加塩装置29が配置され、添加
ポンプ30を介して、所定割合で食塩溶液を電解筒25
に供給するように構成される。また、前記混合領域42
には、前記流水供給口31が設けられ、逆側に前記流出
口32が設けられる。また、この混合領域42から流出
口32に排出される電解水が、60ppm程度の残留塩
素成分を有して流出されるようにするため、前記流出口
32は、前記供給口31よりも上部位置に配置されるよ
うに構成されている。
【0029】本実施例装置のように、電解によって得ら
れる強酸性水を無隔膜電解筒に供給して、これを電解す
る場合には、前記電解筒25の混合領域42内で効率良
く残留塩素成分を有する電解処理水と、強酸性水との混
合が行われ、このため、処理水の生成量が大きく増量す
る。したがって、前記流出口32から生成される処理水
のPH値を自由に適宜の値に設定することができ、した
がって、また、前記第1の実施例において装備されたと
同じ活性炭フィルタ35を通して食品加工用殺菌水とし
て用い、または、活性炭フィルタ35を通すことなく、
これを食材の洗浄に用い、その表面に付着した雑菌等を
死滅させるために使用する場合においても、多量の処理
水を、適宜のPH値で使用することができる。このこと
は、その処理水を食材の鮮度維持に使用する場合にも、
同じことがいえる。
【0030】次に、本発明に係る処理水を生成する装置
および冷水装置を組合わせて、スーパーマーケットにお
ける洗浄、鮮度維持装置の実施例について、図面によっ
て説明する。図3は、スーパーマーケットのバックヤー
ドで使用するための洗浄、鮮度維持装置の実施例概要図
である。図3中、51は、本発明に係る弱アルカリ水生
成装置、52は、生成された処理水を冷却する冷水装置
である。本実施例においては、塩素水を使用するため、
材質としてチタンを使用している。また、53は、容積
2000リットルで、該冷却された処理水を常時5〜1
0℃の水温で保存する防熱タンクである。図3において
は、水回りの配管のみ示し、電気配線等は省略した。前
記水回り配管において、該弱アルカリ水生成装置51か
らの配管は、一方では、最終的に各調理シンクへ配管さ
れ、調理用無菌水として使用され、また、店内の各配管
設備を通じて、青果作業室、鮮魚調理室、精肉調理室、
惣菜・パン調理室、生ゴミ庫、従業員トイレ等に引き回
されて、青果作業室では、手洗い器、二層シンク、床洗
い用蛇口、青果除菌室で、該処理水がいつでも使用可能
な状態にしており、また、鮮魚調理室では、手洗い器、
二層シンク、床洗い用蛇口のほか、刺身調理シンク、鮮
魚調理シンク等で該処理水の使用を可能とする。
【0031】また、前記精肉調理室においては、該配管
は、手洗い器、二層シンク、床洗い用蛇口の他、精肉調
理台に接続され、これらの作業において、上記処理水が
使用できるように構成されている。また、前記惣菜・パ
ン調理室では、手洗い器、二層シンク、床洗い用蛇口に
配管され、これらの各部署で、該処理水が、常時使用で
きるように配管される。
【0032】
【発明の効果】本発明においては、流水加塩電解により
得られる強酸性水を無隔膜電解筒で電解して得られる弱
酸性処理水、または、流水加塩水道水を無隔膜電解筒で
電解して得られる弱アルカリ水を冷温にして、食材を洗
浄、殺菌の上、この処理水に食材を一定時間、浸漬して
低温保存することのより、食材の洗浄、殺菌、鮮度維持
に効果がある食材殺菌および鮮度維持装置およびその方
法を提供できる。この方法によれば、生成された処理水
は、制菌・除菌効果が極めて強く、細菌、ウイルスなど
の微生物の生存力・繁殖力を強力に絶滅することができ
るほか、消臭作用、漂白力、収斂作用など、さまざまな
洗浄効果に特に優れた効果を示す。
【0033】また、該処理水の温度を常に5℃〜10℃
にコントロールし、この処理水で洗浄、浸漬することに
より細菌の繁殖を防ぐと共に、生鮮品の鮮度を長時間保
つことができる。さらに、早い細菌抑制効果にも拘ら
ず、洗浄、殺菌後は、光や空気との接触によって、該処
理水は、極めて安全な普通の水に戻るため、科学薬品を
使用したときのような濃度勾配による対象物への浸透、
残留の弊害を心配する必要がなく、人体や自然に優しい
洗浄、殺菌、鮮度維持剤とすることができ、このような
処理水を使用した洗浄、殺菌、鮮度維持方法も極めて弊
害のないものとすることができる。また、強酸性水を使
用したシステムと異なり、使用する対象物である食品の
品質の変化はなく、さらに、処理水の使用に際し必要と
される器具、備品が錆びたり、腐食したりする心配もな
いという極めて優れた効果がある。
【0034】また、電解による強酸性水を供給して生成
されるように構成する場合には、多量の処理水を生成す
ることができ、さらには、このような電解による強酸性
水を使用して得られた無隔膜電解筒の処理水は、適宜、
自由にPH値を設定することができ、非常に使いやすい
洗浄、殺菌、鮮度維持水とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る食材の殺菌洗浄および鮮
度維持のための処理水を製造する装置の一実施例の概要
を示すものである。
【図2】図2は、変形実施例として、電解によって得ら
れる強酸性水を無隔膜電解筒に供給して、食材を殺菌お
よびその鮮度を維持する処理水を得る装置の概要図であ
る。
【図3】図3は、スーパーマーケットのバックヤードで
使用するための洗浄、鮮度維持装置の実施例概要図であ
る。
【符号の説明】
1・・・電解筒、 2・・・第2陽極側電極、 21・・・第2陽極側電解筒領域、 3・・・第2陰極側電極、 31・・・第2陰極側電解筒領域、 4・・・電解膜、 5・・・水道栓、 61、62・・・電磁切り換え弁、 7・・・バルブ、 8・・・タンク、 10・・・栓、 11・・・第2DC電源装置、 12・・・リレー手段、 13、14・・・流量バルブ、 15・・・加塩装置、 16・・・配管、 17・・・ベンチュリー部、 18・・・食塩水保管部、 19・・・食塩水流量調整ポンプ、 20・・・分岐部、 21・・・配管、 23・・・配管、 24・・・水道栓 25・・・電解筒、 26・・・第1陽極電極、 27・・・第1陰極電極、 28・・・第1DC電源、 29・・・第1加塩装置、 30・・・添加ポンプ、 31・・・供給口、 32・・・流出口、 33・・・電解筒排出管、 33・・・排出管、 34・・・バルブ、 35・・・活性炭フィルタ装置、 36・・・バルブ、 37・・・バルブ、 38・・・冷却機、 39・・・冷水貯水タンク、 40・・・バルブ、 41・・・電解領域 42・・・混合領域 43・・・隔壁 44・・・流通口 51・・・弱アルカリ水生成装置または強酸性水生成装
置、 52・・・冷水装置 53・・・防熱タンク
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 540 B 550 D 560 B F

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に流水供給口と処理水流出口とを有す
    る混合領域と、下部に陽電極および陰電極を有し、その
    底部には、添加ポンプを介して食塩溶液が添加されるよ
    うに構成されて電解領域とを具備し、前記混合領域と前
    記電解領域の間は所定の口径の流通口を有する隔壁によ
    って区分けされたものであることを特徴とする食材殺菌
    および鮮度維持用無隔膜電解筒。
  2. 【請求項2】前記混合領域に設けられる流水供給口は、
    処理水流出口より上部位置に設けられたことを特徴とす
    る請求項1記載の食材殺菌および鮮度維持用無隔膜電解
    筒。
  3. 【請求項3】流水加塩水道水を無隔膜電解筒で電解して
    得られる弱アルカリ遊離塩素水により食材を洗浄殺菌す
    る食材殺菌方法。
  4. 【請求項4】流水加塩電解により得られる強酸性水を無
    隔膜電解筒で電解して得られる遊離塩素水に加えること
    により得られる弱アルカリ遊離塩素処理水により食材を
    洗浄殺菌する食材殺菌方法。
  5. 【請求項5】流水加塩水道水を無隔膜電解筒で電解して
    得られる弱アルカリ処理水を冷温にして、この冷温処理
    水に食材を一定時間、浸漬して、その後、低温保存する
    ことのより、食材の鮮度を維持する食材の鮮度維持方
    法。洗浄殺菌する食材殺菌方法。
  6. 【請求項6】流水加塩電解により得られる強酸性水を無
    隔膜電解筒で電解して得られる遊離塩素水に加えること
    により得られる弱酸性処理水を冷温にして、この冷温処
    理水に食材を一定時間、浸漬して、その後、低温保存す
    ることのより、食材の鮮度を維持する食材の鮮度維持方
    法。
  7. 【請求項7】上部に前記流出口を前記流水供給口よりも
    高い位置に配置された混合領域と、下部に陽電極および
    陰電極を有する電解領域とを具備する無隔膜電解筒にお
    いて、前記陽電極および陰電極に接続されたDC電源
    と、前記電解領域の底部に配置され、添加ポンプを介し
    て、所定割合で、食塩溶液を前記電解領域に供給する加
    塩装置と、前記流出口に設けられた排出管とからなるこ
    とを特徴とする食材殺菌洗浄装置。
  8. 【請求項8】前記排出管は、バルブおよび冷却機を介し
    て冷水貯水タンクに接続され、5〜10℃程度に冷却さ
    れた処理水が貯水され、該貯水タンクに設けられたバル
    ブを介して適宜貯水された冷温処理水を得るように構成
    されたことを特徴とする請求項7記載の食材殺菌および
    鮮度維持装置。
  9. 【請求項9】流水状態の水道栓に直結され、微量の食塩
    の添加の後、分岐して陽極側、陰極側に供給されるよう
    に構成された第2の電解筒と、この第2の電解筒の電極
    に所定の電圧、電流を印加する電源装置と、前記陽極
    側、陰極側のそれぞれに流出側に設けられた電磁切り換
    え弁と、該第2の電解筒の前記陽極側流出配管に設けら
    れ、前記第2の電解筒からの酸性水を第1の無隔膜電解
    筒の供給口に供給バルブと、この電解筒の内部には、そ
    れぞれDC電源につなげられる陽極電極および陰極電極
    と、該電解筒の電解領域に配置され、添加ポンプを介し
    て、所定割合で、食塩溶液を前記無隔膜電解筒に供給す
    る加塩装置と、該無隔膜電解筒には、前記供給口よりも
    高い位置に設けられる流出口が設けられた混合領域と、
    該流出口に設けられた排出管と、該排出管には、バルブ
    および冷却機を介して冷水貯水タンクに接続され、該貯
    水タンクに設けられたバルブを介して、5〜10℃程度
    に冷却された処理水が生成、貯水されるように構成され
    たことを特徴とする食材殺菌および鮮度維持装置。
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