JPH0716414U - 温度補償型水晶発振回路 - Google Patents

温度補償型水晶発振回路

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JPH0716414U
JPH0716414U JP4695793U JP4695793U JPH0716414U JP H0716414 U JPH0716414 U JP H0716414U JP 4695793 U JP4695793 U JP 4695793U JP 4695793 U JP4695793 U JP 4695793U JP H0716414 U JPH0716414 U JP H0716414U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、補償感度が良好で、且つ広い
温度領域においても安定した温度補償が可能な温度補償
型水晶発振回路を提供する。 【構成】 周波数温度特性が3次曲線を有する水晶振動
子Xに、直列に温度補償回路2、負の温度係数を有する
温度補償用コンデンサC4 、コルピッツ型発振回路3を
接続して成る温度補償型水晶発振回路において、前記負
の温度係数を有するる温度補償用コンデンサC4 の前段
又は後段に、一端がアースに接続されたトリマーコンデ
ンサCTを配置した温度補償型水晶発振回路。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、温度補償型水晶発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、最も簡単な温度補償型水晶発振回路は図3に示すように、水晶振動子X の一方端にトリマーコンデンサCT1 とコンデンサC3 とが並列接続された周波 数制御回路1を、また、水晶振動子Xの他方端に温度補償用コンデンサC4 を、 さらに、コンデンサC4 の他端にトランジスタTrを中心として、コンデンサC5 〜C8 、抵抗R1 〜R4 から成るコルピッツ型発振回路3を夫々接続していた 。即ち、周波数制御回路1、水晶振動子X、温度補償回路21、コルピッツ型発 振回路3が夫々直列的に接続されていた。
【0003】 上述の温度補償型水晶発振回路において、周波数制御回路のコンデンサC3 及 び温度補償用コンデンサC4 に夫々負の温度係数を有する温度補償用コンデンサ (以下、単に負の温特のコンデンサ)を用いた場合、水晶振動子が有する3次の 周波数温度特性曲線(以下、単に3次の曲線という)を、例えば25℃を中心に して、反時計回りに回転して、例えば−10℃〜60℃の温度範囲で、周波数変 化を±2.5ppm程度にまで抑えていた。
【0004】 しかし、このような温度補償型水晶発振回路においては、水晶振動子Xが有す る3次の曲線の傾きなどにより、例えば、25℃以上の高温領域を対象に温度補 償を行うと、逆に低温側の周波数の変化が大きくなったりするため、特定の(こ の回路によって補償可能な特性を有する)水晶振動子でのみ使用できるたげであ り、その実用性は極めて低かった。
【0005】 さらに、図3の温度補償型水晶発振回路の改良として、図4に示すように、温 度補償用コンデンサC4 と水晶振動子Xとの間に、サーミスタTH、コンデンサ C1 、C2 、抵抗Rから成る主として低温補償を行う温度補償回路2を配置して 、温度補償用コンデンサC4 、コンデンサC2 による高温領域での温度補償によ る低温領域の周波数の変動を極小化して、全体として、低温領域から高温領域に わたり広い温度範囲で、周波数変化を低減した温度補償型水晶発振回路が提案さ れている。例えば、実公平4−41605参照、但し、実公平4−41605の 周波数制御回路を構成するコンデンサC3 には負の温特のコンデンサが用いられ ていない。
【0006】 これらの温度補償型水晶発振回路の回路定数を設定する中で、負荷容量CLの 決定が極めて重要となる。
【0007】 例えば発振周波数10〜20MHzの高周波発振を行う場合、コルピッツ型発 振回路3の入力容量Ci(但し、Ci=C5 ・C6 /(C5 +C6 ))は、他の コンデンサC1 〜C4 などに比較して大きくなるため、水晶振動子Xの負荷容量 CLにあまり関与しない。ここでは説明を簡単にするために1/Ci≒0と考え ると、図3に示す温度補償型水晶発振回路の水晶振動子Xの負荷容量CLは、 CL=1/(1/C4 +1/(CT1 +C3 ))で表され、 図4に示す温度補償型水晶発振回路の水晶振動子Xの負荷容量CLは、 CL=1/(1/C4 +1/CO +1/(CT1 +C3 ))、但しCO は温 度補償回路2の並列−直列変換による等価直列容量成分で表されることになる。
【0008】 尚、上述の式において、負荷容量CLの決定において、図3に示す温度補償型 水晶発振回路では、水晶振動子Xに対して直列的に接続された各回路(周波数制 御回路1、温度補償用コンデンサC4 )のコンデンサC3 、トリマーコンデンサ CT1 、コンデンサC4 が決定要素となり、具体的にはCT1 +C3 とC4 との 設定が重要となる。例えば、負荷容量CLを15pFに設定する場合には、C4 及びCT1 +C3 とを夫々30pFに設定すればよい。
【0009】 これに対して、図4に示す温度補償型水晶発振回路では、水晶振動子Xに対し て直列的に接続された各回路(周波数制御回路1、温度補償回路2、温度補償用 コンデンサC4 )のコンデンサC3 、トリマーコンデンサCT1 、等価容量成分 CO 、コンデンサC4 が決定要素となり、具体的にはCT1 +C3 とCO 、C4 との設定が重要となる。例えば、負荷容量CLを15pFに設定する場合には、 CT1 +C3 、CO 、C4 とを夫々45pFに設定すればよい。
【0010】 即ち、図3に示す温度補償型水晶発振回路と図4に示す温度補償型水晶発振回 路では、図3に示す温度補償型水晶発振回路の方が決定要素が少なくなる(水晶 振動子Xに対して直列的に接続される各回路が少なくなる)ため、その分、補償 の感度を高くすることができることになる。
【0011】 即ち、上述の従来の温度補償型水晶発振回路では、図3に示す温度補償型水晶 発振回路の特徴的な部分である補償感度を良好にすることと、図4に示す温度補 償型水晶発振回路の特徴的な部分である3次の曲線の異なる水晶振動子Xにも対 応でき、広い範囲の温度領域での補償を可能とすることを同時に満足することが 困難であり、実用上大きな障害となっていた。
【0012】 本考案の目的は、上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、 3次の曲線の異なる水晶振動子Xにも対応でき、広い範囲の温度領域での補償を 可能でき、且つ高い感度で温度補償が行える温度補償型水晶発振回路を提供する ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、周波数温度特性が3次曲線を有する水晶振動子に、温度補償 回路、負の温度特性を有するコンデンサ、コルピッツ型発振回路を直列的に接続 して成る温度補償型水晶発振回路において、前記負の温度特性を有するコンデン サと前段又は後段に、一端がアースに接続されたトリマーコンデンサを配置した 温度補償型水晶発振回路である。
【0014】
【作用】
本考案の温度補償型水晶発振回路では、水晶振動子に対して、直列的に接続さ れた各回路は、主に低温側の補償を行う温度補償回路と、負の温特を有する温度 補償用コンデンサとコルピッツ型発振回路であり、さらに、温度補償用コンデン サの前後の何れかに周波数制御を行うトリマーコンデンサが水晶振動子に対して 並列的に接続されている。
【0015】 従って、負荷容量の決定に際して、コルピツ型発振回路の入力容量を省略する と、温度補償回路の等価直列容量成分と温度補償用コンデンサ及びトリマーコン デンサとの等価並列容量成分の決定要素であるため、従来技術の図3に示す温度 補償型水晶発振回路に相当する程度まで、水晶振動子に対して直列的に接続され る各回路を低減できるため、その補償を行う際の感度を向上させることができる 。
【0016】 さらに、同時に、主に低温領域側の温度補償を行う温度補償回路を備えている ため、図4に示す温度補償型水晶発振回路に相当する低温側領域(主に温度補償 回路によって補償)から高温領域(主に負の温度特性を有するコンデンサによっ て補償)の広い範囲で温度補償が可能となる。
【0017】 従って、図3に示す温度補償型水晶発振回路では使用できなたった水晶振動子 であっても、広い温度領域で温度補償を行うことができ、簡単な構成(周波数制 御のためのトリマーコンデンサCT1 とコンデンサC2 の並列回路を省略するこ とができる)で、感度の良好な温度補償型水晶発振回路となる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の温度補償型水晶発振回路を図面に基づいて詳説する。
【0019】 図1は、本考案の温度補償型水晶発振回路の回路図である。尚、図3、図4と同 一部分は同一符号で説明する。
【0020】 図において、Xは水晶振動子であり、2は主に低温領域での温度補償を行う温 度補償回路であり、3はコルピッツ型発振回路である。また、C4 は主に水晶振 動子Xが有する温度周波数特性の3次の曲線を回転して、傾きを制御するための 負の温特の温度補償用コンデンサであり、CTは主に水晶振動子Xの基本的発振 周波数を制御するためのトリマーコンデンサである。
【0021】 具体的な回路網は、例えば、水晶振動子Xの一端がアースに接続されており、 水晶振動子Xの他端は温度補償回路2の一端に接続され、さらに温度補償回路2 の他端は温度補償用コンデンサC4 の一端で接続され、温度補償用コンデンサC4 の他端はコルピッツ型発振回路3の一端に接続されるとともに、トリマーコン デンサCTの一端は、コンデンサC4 の前段または後段、図1では、前段部分に 接続され、その他端はアースに接続されている。
【0022】 水晶振動子Xは、図示していないが、ATカットされた水晶片の両主面に振動 電極形成され、さらに必要に応じて密封容器に収納されたものであり、発振周波 数10MHz以上のものである。このようなATカットされた水晶片を有する水 晶振動子Xは、周波数温度特性が通常の第II象限、第IV象限を通り、右上がりの 3次の曲線を有する。
【0023】 温度補償回路2は、コンデンサC1 〜C2 、抵抗R、サーミスTHからなり、 抵抗RとサーミスTHの並列回路にコンデンサC1 が接続され、この回路全体に 並列的にコンデンサC2 が接続されて構成されている。ここで、コンデンサC2 は負の温度係数を有する温度補償用コンデンサである。
【0024】 コルピッツ型発振回路3は、図3に示す温度補償型水晶発振回路のコルピッツ 型発振回路と同一構成となっている。
【0025】 本考案の温度補償型水晶発振回路における温度補償は、まず、トリマーコンデ ンサCTによって水晶振動子Xの基本的な発振周波数を調整し、さらにこのトリ マーコンデンサCTと温度補償用コンデンサC4 によって、水晶振動子Xの3次 の曲線に反時計回りの回転を与え、この3次曲線において、低温領域側を下げて 、高温領域側を持ち上げ、さらに、この状態で、温度補償回路2の回路定数によ って、低温領域側のみを単独に持ち上げたりすることによって達成される。
【0026】 即ち、低温領域から高温領域まで広い温度領域に渡って、1つのコンデンサC4 と1つの温度補償回路2との簡単な構成でもって、水晶振動子Xの3次の曲線 を安定して補償することができる。
【0027】 さらに、本考案の温度補償型水晶発振回路における補償感度は、負荷容量CL の決定する水晶振動子Xに対して直列的に接続された各回路によって決まる。
【0028】 本考案の温度補償型水晶発振回路の容量成分のみの接続を示す図2で考えると 、負荷容量CLは CL=1/(1/CO +(1/(CT+(1/C4 +1/Ci))))で表せ る。
【0029】 尚、CO は温度補償回路2の等価直列容量成分 CTはトリマーコンデンサの容量成分 C4 は負の温度係数の温度補償用コンデンサの容量成分 Ciはコルピッツ型発振回路の入力容量成分である。
【0030】 ここで、上述したように、発振周波数10〜20MHzの高周波領域では、他 の容量成分に比較して大きくなるため、1/Ciを省略して考えると CL=1/(1/CO +(1/(CT+C4 )))となる。
【0031】 即ち、負荷容量CLの決定に際して、決定要素は温度補償回路2の等価直列容量 成分CO とコンデンサC4 及びトリマーコンデンサCTの合成容量成分(CT+ C4 )となり、例えば、CL=15pFにするには、CO を30pF、(CT+ C4 )を30pFに設定すればよい。
【0032】 従って、負荷容量CLの決定要素が、図3の発振回路と同様に極小化すること ができるため、このため、感度が非常によい温度補償型水晶発振回路となる。
【0033】 換言すれば、本考案の温度補償型水晶発振器は、補償感度を左右する水晶振動 子Xに対して直列的に接続される各回路を少なく、即ち、従来技術の図4に示す 温度補償型水晶発振回路の水晶振動子に接続された周波数制御回路を排除して、 周波数制御を成すトリマーコンデンサCTを水晶振動子Xに対して並列的に接続 することにより、感度を向上させるとともに、温度補償用コンデンサC4 のみで 特に低温領域の温度補償が困難であったことを、主に低温領域側での温度補償を 行う温度補償回路を設けることにより、3次曲線を有するいかなる水晶振動子X に対しても実用的な広い温度領域で安定した温度補償が可能にしたものである。
【0034】 尚、上述の実施例では、水晶振動子X、温度補償回路2、コンデンサC4 、コ ルピッツ型発振回路3の順番で直列接続されているが、水晶振動子X、温度補償 回路2、コンデンサC4 で接続の順番を変更し、トリマーコンデンサCTをコン デンサC4 の前後に接続しても用いて構わない。
【0035】
【考案の効果】
以上のように、本考案では、水晶振動子、温度補償回路、負の温度係数を有す る温度補償用コンデンサ、コルピッツ型発振回路が夫々直列的に接続されており 、且つ水晶振動子の発振周波数を制御するためのトリマーコンデンサが水晶振動 子に対して並列的に接続されているため、直列接続の回路数を極小化でき、これ により、補償の感度が向上でき、さらに、前記温度補償用コンデンサと温度補償 回路とで広い温度領域で安定した温度補償を行うことができ、実用性の高い温度 補償型水晶発振回路となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の温度補償型水晶発振回路の回路図であ
る。
【図2】図1の容量成分のみを表した等価回路図であ
る。
【図3】従来の温度補償型水晶発振回路の回路図であ
る。
【図4】従来の他の温度補償型水晶発振回路の回路図で
ある。
【符号の説明】
X・・・・水晶振動子 C4 ・・・負の温度係数を有するコンデンサ CT・・・トリマーコンデンサ 1・・・・周波数制御回路 2・・・・温度補償回路 3・・・・コルピッツ型発振回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数温度特性が3次曲線を有する水晶
    振動子に、温度補償回路、負の温度係数を有する温度補
    償用コンデンサ、コルピッツ型発振回路を直列的に接続
    して成る温度補償型水晶発振回路において、 前記負の温度係数を有する温度補償用コンデンサの前段
    又は後段に、一端がアースに接続されたトリマーコンデ
    ンサを配置したことを特徴とする温度補償型水晶発振回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48102005U (ja) * 1972-02-29 1973-11-30
JPS5154012U (ja) * 1974-10-22 1976-04-24
JPS56137628U (ja) * 1980-03-18 1981-10-19

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