JP2003229724A - Fm検波回路 - Google Patents
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
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- H03D3/00—Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
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Abstract
場合でも、回路全体で安定な温度特性foTCを得ること
ができるFM検波回路を提供する。 【解決手段】4辺のいずれか1辺にディスクリミネータ
が接続されたブリッジ回路よりなり、このブリッジ回路
の対向する一方の接続点間にFM中間周波信号が入力さ
れ、他方の接続点間から出力が取り出されるFM検波回
路であって、ディスクリミネータを構成する圧電材料の
容量の温度特性εTC、比帯域幅Δf/fo、共振周波数
の温度特性FrTC、反共振周波数の温度特性FaTC、デ
ィスクリミネータを除くFM検波回路の温度特性Cfo
TC、およびFM検波回路の中心周波数の温度特性の目標
値αの間に、所定の方程式が成立することを特徴とする
FM検波回路。
Description
を用いたFM検波回路に関するものである。
して検出する移送器にディスクリミネータを用いたFM
検波回路が知られている。このディスクリミネータ用の
圧電材料としては、一般的に、広い復調出力帯域幅を得
るために、低いQ、広帯域Δf(=Fa−Fr)の材料
が用いられている。しかし、これまで圧電材料の各種温
度特性の関係が適当でなく、ディスクリミネータの温度
特性(foTC)が比較的大きかった。このため、セット
機器での動作保証温度範囲がFM用セラミックフィルタ
よりも狭く、使用可能なセット機器も限定されていた。
性(foTC)は25ppm/℃程度であり、fo=1
0.7MHzのディスクリミネータであれば、100℃
の温度範囲で約28kHz、150℃の温度範囲で約4
0kHzの周波数変化に相当する。また、従来品では2
0℃よりも高温の領域で周波数変化が大きくなる傾向に
あったため、一般的に使われるfoTCの規格、すなわち
中心周波数foの変化量±30kHzを満足するため
に、動作保証温度の上限を60℃とする場合が多かっ
た。
タ(圧電共振子)の周波数温度特性を安定させる方法を
提案した(特願2001−89064号)。この方法
は、ディスクリミネータの中心周波数の温度特性foTC
と共振周波数の温度特性FrTCおよび反共振周波数の温
度特性FaTCの平均値との差と、容量の温度特性εTCと
比帯域幅Δf/foとの積との間に、比例関係が存在す
るという知見に基づき、共振周波数の温度特性FrTC、
反共振周波数の温度特性FaTC、容量の温度特性εTCお
よび比帯域幅Δf/foから、中心周波数の温度特性f
o TCを近似的に求め、この温度特性foTCが目標値内に
収まるようにしたものである。
R1 ,R2 ,R3 が接続され、残りの1辺にディスクリ
ミネータDが接続されたブリッジバランス型のFM検波
回路が知られている。図1の(a)は回路図、(b)は
出力電圧Eoの位相変化を示す。図から明らかなよう
に、中心周波数foにおいて出力電圧Eoが入力電圧E
iよりも位相が90°遅れて取り出されるよう設計され
ている。検波用ICの内部にある抵抗R1 ,R2 ,R3
の抵抗値により、中心周波数foとするインピーダンス
値が決まり、R1 ,R2 ,R3 は1kΩ付近の抵抗値に
設定されているのが一般的である。
よっては、内部回路固有の温度特性を有するものがあ
り、foとする抵抗値がずれてくるものがある。これは
ブリッジ回路を構成する抵抗R1 ,R2 ,R3 そのもの
の温度特性にも関係するが、中には抵抗R1 ,R2 ,R
3 に並列にコンデンサが接続されていたり、いずれかの
抵抗がコンデンサで置き換えられたものもあり、コンデ
ンサの温度特性が大きく影響している場合がある。この
ように検波用IC自体がfoとする抵抗値を変えてしま
うような温度特性を持っていると、いくらディスクリミ
ネータの方で温度特性foTCを安定させても、検波用I
Cを含んだ検波回路全体では温度特性foTCが悪化して
しまうという問題がある。
の温度特性に強い傾向があった場合でも、回路全体で安
定な温度特性foTCを得ることができるFM検波回路を
提供することにある。
め、請求項1に係る発明は、移送器にディスクリミネー
タを用いたFM検波回路であって、上記ディスクリミネ
ータを構成する圧電材料の容量の温度特性εTC、比帯域
幅Δf/fo、共振周波数の温度特性FrTC、反共振周
波数の温度特性FaTC、ディスクリミネータを除くFM
検波回路の温度特性CfoTC、およびFM検波回路の中
心周波数の温度特性の目標値αの間に、次式が成立する
ことを特徴とするFM検波回路を提供する。 |(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)+CfoTC|≦α…(1) 但し、K=FrとFaの中点におけるインピーダンスに
より決まる係数 εTC=A×(測定温度範囲内における容量変化幅)/
(基準温度時の容量×測定温度範囲) Δf/fo=(基準温度時のFa−基準温度時のFr)
/(基準温度時のfo) FrTC=A×(測定温度範囲内におけるFr変化幅)/
(基準温度時のFr×測定温度範囲) FaTC=A×(測定温度範囲内におけるFa変化幅)/
(基準温度時のFa×測定温度範囲) CfoTC=A×(ディスクリミネータを除くFM検波回
路の温度特性) A=温度特性が正傾向のとき+1、負傾向のとき−1と
なる係数
で提案したディスクリミネータ単体の温度特性を制御す
る方法について説明する。一般に、圧電セラミックスに
おいては、端子間容量の温度特性εTCは正の傾向を持
ち、温度が上昇すると容量が大きくなる。つまり、温度
上昇すると、図2に破線で示すように、容量の温度特性
のために圧電共振子のインピーダンスが低下し、中心周
波数foが高周波側(fo’で示す)へずれる。なお、
ここではインピーダンス値が1kΩと一致するところを
foとした。一方、共振周波数の温度特性FrTCや反共
振周波数の温度特性FaTCは負の傾向を有するので、温
度が上昇すると、図2に二点鎖線で示すように周波数F
r,Faは低下し、中心周波数foが低周波側(fo''
で示す)へずれる。このずれを互いにキャンセルさせれ
ば、温度変化に伴う中心周波数foの変化量が少なくな
り、圧電共振子であるディスクリミネータ自体の温度特
性foTCを改善することが可能となる。そこで、種々の
圧電材料について、その容量の温度特性εTC、比帯域幅
Δf/fo、共振周波数の温度特性FrTC、反共振周波
数の温度特性FaTC、中心周波数の温度特性foTCを測
定したところ、中心周波数の温度特性foTCと共振周波
数の温度特性FrTCおよび反共振周波数の温度特性Fa
TCの平均値との差と、容量の温度特性εTCと比帯域幅Δ
f/foとの積との間に、比例関係が存在することを発
見した。つまり、共振周波数の温度特性FrTC、反共振
周波数の温度特性FaTC、容量の温度特性εTCおよび比
帯域幅Δf/foから、中心周波数の温度特性foTCを
近似的に求めることが可能である。したがって、ディス
クリミネータの中心周波数の温度特性の目標値をβとし
たとき、次の関係式に応じて容量の温度特性εTC、比帯
域幅Δf/fo、共振周波数の温度特性FrTC、反共振
周波数の温度特性FaTCを決定すれば、ディスクリミネ
ータの温度特性foTCを目標値β以内に収めることが可
能となる。但し、Kは係数である。 |(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)|≦β
材料を使用した厚みすべり振動モードのディスクリミネ
ータについて、その温度特性および比帯域幅を求めたも
のである。なお、ここではインピーダンス値が1kΩと
一致するところをfo(fo=10.7MHz)とし
た。
スクリミネータであり、B〜Eは実験のために新たに作
成したディスクリミネータである。
域幅を用いて、A〜Eの各試料について、容量の温度特
性εTCと比帯域幅との積、および中心周波数の温度特性
foTCと共振周波数の温度特性FrTCおよび反共振周波
数の温度特性FaTCの平均値との差を求めたものであ
る。
比帯域幅Δf/foとの積を横軸にとり、中心周波数の
温度特性foTCと共振周波数の温度特性FrTCおよび反
共振周波数の温度特性FaTCの平均値との差を縦軸にと
り、A〜Eの各試料についてプロットしたものである。
図3から明らかなように、全ての試料の値は1本の直線
y=0.225xにのっていることが分かる。つまり、
ディスクリミネータの中心周波数の温度特性fo TCは、 foTC=(FrTC+FaTC)/2+0.225×εTC×(Δf/fo)…(3) で近似できる。
Ωと一致するところをfoとするディスクリミネータを
用いたので、係数K=0.225としたが、これとは異
なるインピーダンス値をfoとするディスクリミネータ
の場合には、係数Kの値は異なる。図1のようなブリッ
ジバランス回路を用いたFM検波回路の場合、検波用I
Cの内部にあるR1 ,R2 ,R3 の抵抗値によりfoと
するインピーダンス値が決定される。
実測したfoTCとを比較したものである。表3から明ら
かなように、計算値と実測値とがよく近似しており、計
算式(3) 式が高い精度を持つことがわかる。また、既存
の圧電材料を用いたディスクリミネータAに比べて、新
たに作成した圧電材料を用いたディスクリミネータB〜
Eは良好な温度特性を持ち、特にB〜Dが好ましい特性
を有する。
単体の温度特性foTCを求め、その温度特性を制御する
方法であるが、このディスクリミネータが接続される検
波用ICによっては、内部回路固有の温度特性を有する
ものがあり、foとする抵抗値がずれてくるものがあ
る。このように検波用IC自体がfoとする抵抗値を変
えてしまうような温度特性を持っていると、いくらディ
スクリミネータの方でZ=1kΩ付近となる周波数を安
定させても、検波用ICを含んだ検波回路全体では温度
特性foTCが悪化してしまう。そこで、本発明では、検
波用IC自体の温度特性に強い傾向があった場合でも、
検波回路全体として安定な温度特性foTCを得る方法を
提案する。すなわち、検波用ICを含んだ検波回路全体
の温度特性をTfoTC、ディスクリミネータを除く検波
回路の温度特性をCfoTCとすると、次式で温度特性T
fo TCを近似した。 TfoTC=(FrTC+FaTC)/2+0.225×εTC×(Δf/fo) +CfoTC …(4) 検波回路全体の中心周波数の温度特性の目標値をαとす
ると、次式が成立するように検波用ICおよびディスク
リミネータの温度特性を選択すればよい。 |(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)+CfoTC|≦α…(1) 例えば、foとする抵抗値が温度と正相関関係にある検
波用ICに対して、単品でのfoTCが負傾向を持つディ
スクリミネータを接続すれば、両者の温度特性が打ち消
しあい、IC込みの検波回路全体でのfoTCを安定させ
ることができる。
た構造の圧電共振子の場合、ディスクリミネータそのも
のの温度特性、ディスクリミネータを除く検波回路の温
度特性CfoTCの他に、外装樹脂の温度特性の影響を受
ける。そこで、請求項2では、請求項1における要件に
加え、外装樹脂の応力による中心周波数の温度特性Rf
oTCを加算することで、検波回路の中心周波数の温度特
性foTCを目標値α内に制御したものである。すなわ
ち、 |(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)+RfoTC+CfoTC| ≦α …(2)
に、4辺のいずれか1辺にディスクリミネータが接続さ
れたブリッジ回路よりなり、このブリッジ回路の対向す
る一方の接続点間にFM中間周波信号が入力され、他方
の接続点間から出力が取り出されるものを用いてもよ
い。ブリッジバランス型の検波回路は復調歪みが少な
く、良好な復調出力を得ることができる。ディスクリミ
ネータ以外の3辺には、抵抗を接続してもよいし、抵抗
と並列にコンデンサを接続したり、いずれかの抵抗をコ
ンデンサで置き換えてもよい。
性αとしては、請求項4のように、18ppm/℃とす
るのが望ましい。すなわち、foTCを±18ppm/℃
以内とすれば、fo=10.7MHzの場合、150℃
の温度範囲で約±29kHzの周波数変化に相当するこ
とから、これを満足すれば、例えば−40℃〜105℃
の動作保証も可能になる。つまり、従来の動作保証温度
の上限が60℃であるのに対し、本発明では100℃以
上に上げることができる。
けるインピーダンスにより決まる係数K=0.225と
してもよい。インピーダンス値が1kΩと一致するとこ
ろをfoとする圧電共振子の場合、係数K=0.225
にすることで、中心周波数の温度特性foTCと共振周波
数の温度特性FrTCおよび反共振周波数の温度特性Fa
TCの平均値との差と、容量の温度特性εTCと比帯域幅と
の積とがほぼ完全に比例関係となり、中心周波数の温度
特性foTCを正確に求めることができる。
ミネータDの一例であるチップ型圧電共振子を示す。こ
のディスクリミネータDは、絶縁性の基板1、基板1の
上に枠状に形成されたガラスペーストなどからなる絶縁
層5、基板1上に形成された電極2,3上に導電ペース
ト4を介して接続固定された圧電素子6、圧電素子6の
上面および両側面に塗布されたシリコーンゴムなどから
なるダンピング材7,8、基板1の絶縁層5の上に接着
剤(図示せず)を介して接着固定され、圧電素子6を封
止する金属キャップ9などで構成されている。圧電素子
6はエネルギー閉じ込め型厚みすべり振動モードの素子
であり、短冊形の圧電基板6aを有する。圧電基板6a
の表裏主面には、中央部で対向するように電極6b,6
cが形成され、これら電極6b,6cは圧電基板6aの
異なる端部の端面を介して反対側の主面まで引き出され
ている。ここでは、圧電基板6aの材料としてPZTを
使用し、基板1の材料として圧電基板6aとほぼ同等な
熱膨張係数を持つセラミック材料を使用した。このディ
スクリミネータの場合には、圧電素子6が周囲から殆ど
拘束されないので、その温度特性は圧電素子6自体の温
度特性で求めることができる。
ミネータDの単体の温度特性((a)で示す)と、この
ディスクリミネータDをfoとする抵抗値が温度と正相
関関係にある検波用IC(図1参照)に接続し、検波回
路全体の温度特性((b)で示す)とを測定したもので
ある。図5では、単品でのfoTCがほぼフラットな特性
(foTC=−2.8ppm/℃)を持つディスクリミネ
ータを使用し、図6では、単品でのfoTCが負の特性
(foTC=−33.8ppm/℃)を持つディスクリミ
ネータを使用した。また、検波用ICとして、その内部
抵抗の変化による温度特性CfoTC=+28.2ppm
/℃(推定値)のものを使用した。CfoTCの値は、例
えば単品でほぼフラットなfoTCを持つディスクリミネ
ータを検波用ICに接続し、検波回路全体でのfoTCを
測定することで推定することができる。
ミネータ(fo=10.7MHz)のFrTC、FaTC、
εTC、Δf/fo、foTCおよび検波回路全体の温度特
性TfoTCを示す。ただし、FrTC,FaTC,εTCおよ
びΔf/foは以下の計算式で、測定温度範囲を−20
℃〜+80℃とし、基準温度を+20℃として求めた。 FrTC=A×(測定温度範囲内におけるFr変化幅)/
(基準温度時のFr×測定温度範囲) FaTC=A×(測定温度範囲内におけるFa変化幅)/
(基準温度時のFa×測定温度範囲) εTC=A×(測定温度範囲内における容量変化幅)/
(基準温度時の容量×測定温度範囲) Δf/fo=(基準温度時のFa−基準温度時のFr)
/(基準温度時のfo) A=温度特性が正傾向のとき+1、負傾向のとき−1と
なる係数
特性値を(3) 式に代入して計算したものである。すなわ
ち、図5の場合には、 foTC=(−90−25)/2+0.225×2430×0.1 =−2.83ppm/℃ 図6の場合には、 foTC=(−135−75)/2+0.225×3400×0.092 =−34.6ppm/℃ となる。これら計算値は実測値(−2.8 ppm/
℃,−33.8ppm/℃)とよく一致していることが
わかる。したがって、(3) 式の正確さが確かめられた。
検波回路全体の温度特性TfoTCを計算すると、図5の
場合には TfoTC=(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)+CfoTC =(−90−25)/2+0.225×2430×0.1+28.2 =+25.38ppm/℃ 図6の場合には、 TfoTC=(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)+CfoTC =(−135−75)/2+0.225×3400×0.092+28.2 =−6.42ppm/℃ となる。これら計算値も実測値(+25.4ppm/
℃,−6.5ppm/℃)がよく一致していることがわ
かる。したがって、(4) 式の正確さが実証された。
度特性がほぼフラット(foTC=−2.8ppm/℃)
なディスクリミネータを使用した場合には、検波回路全
体の温度特性TfoTCは+25.4ppm/℃であり、
温度特性がよくない。これに対し 図6のような温度特
性が負傾向(foTC=−33.8ppm/ ℃)を持つ
ディスクリミネータを使用した場合には、検波回路全体
の温度特性TfoTCは−6.5ppm/℃となり、良好
な温度特性が得られた。FM検波回路の場合、(1)式つ
まり温度特性(絶対値)を18ppm/℃以下とするこ
とが求められており、図6の場合にはその条件を満たし
ていることがわかる。このように検波用ICのみの温度
特性CfoTCを考慮し、これに接続するディスクリミネ
ータとして逆特性を持つものを選定することで、検波回
路全体の良好な温度特性を得ることができる。
使用可能な圧電共振子の他の例を示す。このディスクリ
ミネータは、樹脂封止形のリード付き圧電共振子であ
る。圧電共振子は、fo=10.7MHzの短冊形の厚
みすべり振動モードの圧電素子10を備えている。圧電
素子10の表裏面中央部には振動電極10a,10bが
形成され、両端部には端子電極10c,10dが形成さ
れ、これら端子電極10c,10dにリード端子11,
12が半田付け13されている。なお、一方のリード端
子11は圧電素子10の裏面側から表面側へ折り返され
ている。圧電素子10の振動電極10a,10bの周囲
はシリコーンゴムよりなる弾性材14で覆われており、
圧電素子10の周囲全体がエポキシ樹脂よりなる外装樹
脂15で覆われている。さらに、その周囲が、透明なエ
ポキシ樹脂よりなる表皮樹脂16で覆われている。
樹脂14,15,16で覆われたディスクリミネータの
場合、検波回路の温度特性TfoTCに、ディスクリミネ
ータ単体の温度特性foTC、ディスクリミネータを除く
検波用ICの温度特性CfoTCの他に、外装樹脂14,
15,16の締付応力によるRfoTCが影響する。つま
り、検波回路の温度特性TfoTCは次式のようになる。 TfoTC=(FrTC+FaTC)/2+0.225×εTC×(Δf/fo) +RfoTC+CfoTC …(5) 図7に示す樹脂封止型のディスクリミネータについて、
外装樹脂14,15,16の締付応力によるRfoTCを
測定したところ、+15ppm/℃(実測値)程度であ
った。そこで、このRfoTCを(5) 式に代入して検波回
路の温度特性TfoTCを求めた。ここで、FrTC,Fa
TC,εTC、Δf/fo、CfoTCなどの値は図5,図6
と同様とした。図5の場合には TfoTC=(−90−25)/2+0.225 ×2430×0.1 +15+28.2 =+40.37ppm/℃ 図6の場合には、 TfoTC=(−135 −75)/2+0.225 ×3400×0.092 +15+28.2 =+8.58ppm/℃ となる。中心周波数の温度係数の目標値α=18ppm
/℃とすると、図6のディスクリミネータを用いた検波
回路の温度特性TfoTC=+8.58ppm/℃は目標
値αより十分に小さく、良好な結果が得られた。
波回路について説明したが、これに限るものではなく、
ディスクリミネータを用いた公知の如何なる形式の検波
回路にも適用できる。また、ブリッジバランス型の場
合、3辺に抵抗R1 〜R3 を接続したものに限らず、抵
抗R1 ,R2 ,R3 に並列にコンデンサが接続されてい
たり、いずれかの抵抗がコンデンサで置き換えられたも
のでもよい。ディスクリミネータの構造は、図4のよう
なキャップ封止構造や、図7のような樹脂封止構造に限
らず、従来公知の積層接着構造であってもよい。この場
合には、外装樹脂を使用していないので、(3) 式を用い
てfoTCを計算できる。さらに、本発明のディスクリミ
ネータの振動モードは厚みすべり振動モードに限らず、
厚み縦振動モードであってもよい。
に係る発明によれば、検波用ICのみの温度特性Cfo
TCを考慮し、これに逆の温度特性を持つディスクリミネ
ータを接続することで、検波回路全体の良好な温度特性
を得ることができる。特に、ディスクリミネータを構成
する容量の温度特性εTC、比帯域幅Δf/fo、共振周
波数の温度特性FrTC、反共振周波数の温度特性FaTC
を考慮して、検波用ICとディスクリミネータとの組み
合わせを判断するので、検波回路の温度特性を高精度に
制御できる。この検波回路を用いれば、動作保証温度範
囲を広げることができ、セット機器での動作保証温度範
囲を広げることができる。
に加えて、外装樹脂の温度特性による影響を解消あるい
は低減できるようにしたので、樹脂封止型のディスクリ
ミネータを用いた場合であっても、検波回路の温度特性
を安定させることができる。
その位相特性図である。
ーダンス特性の変化を示す図である。
の特性図である。
斜視図である。
タ単体の温度特性とこのディスクリミネータを接続した
検波回路の温度特性とを示す図である。
の温度特性とこのディスクリミネータを接続した検波回
路の温度特性とを示す図である。
面断面図および側面断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】移送器にディスクリミネータを用いたFM
検波回路であって、上記ディスクリミネータを構成する
圧電材料の容量の温度特性εTC、比帯域幅Δf/fo、
共振周波数の温度特性FrTC、反共振周波数の温度特性
FaTC、ディスクリミネータを除くFM検波回路の温度
特性CfoTC、およびFM検波回路の中心周波数の温度
特性の目標値αの間に、次式が成立することを特徴とす
るFM検波回路。 |(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)+CfoTC|≦α…(1) 但し、K=FrとFaの中点におけるインピーダンスに
より決まる係数 εTC=A×(測定温度範囲内における容量変化幅)/
(基準温度時の容量×測定温度範囲) Δf/fo=(基準温度時のFa−基準温度時のFr)
/(基準温度時のfo) FrTC=A×(測定温度範囲内におけるFr変化幅)/
(基準温度時のFr×測定温度範囲) FaTC=A×(測定温度範囲内におけるFa変化幅)/
(基準温度時のFa×測定温度範囲) CfoTC=A×(ディスクリミネータを除くFM検波回
路の温度特性) A=温度特性が正傾向のとき+1、負傾向のとき−1と
なる係数 - 【請求項2】移送器にディスクリミネータを用いたFM
検波回路であって、上記ディスクリミネータは外装樹脂
によって封止されたものであり、上記ディスクリミネー
タを構成する圧電材料の容量の温度特性εTC、比帯域幅
Δf/fo、共振周波数の温度特性FrTC、反共振周波
数の温度特性FaTC、外装樹脂の応力による中心周波数
の温度特性RfoTC、ディスクリミネータを除くFM検
波回路の温度特性CfoTC、およびFM検波回路の中心
周波数の温度特性の目標値αの間に、次式が成立するこ
とを特徴とするFM検波回路。 |(FrTC+FaTC)/2+K×εTC×(Δf/fo)+RfoTC+CfoTC| ≦α …(2) 但し、K=FrとFaの中点におけるインピーダンスに
より決まる係数 εTC=A×(測定温度範囲内における容量変化幅)/
(基準温度時の容量×測定温度範囲) Δf/fo=(基準温度時のFa−基準温度時のFr)
/(基準温度時のfo) FrTC=A×(測定温度範囲内におけるFr変化幅)/
(基準温度時のFr×測定温度範囲) FaTC=A×(測定温度範囲内におけるFa変化幅)/
(基準温度時のFa×測定温度範囲) CfoTC=A×(ディスクリミネータを除くFM検波回
路の温度特性) A=温度特性が正傾向のとき+1、負傾向のとき−1と
なる係数 - 【請求項3】上記FM検波回路は4辺のいずれか1辺に
上記ディスクリミネータが接続されたブリッジ回路より
なり、このブリッジ回路の対向する一方の接続点間にF
M中間周波信号が入力され、他方の接続点間から出力が
取り出されることを特徴とする請求項1または2に記載
のFM検波回路。 - 【請求項4】上記α=18ppm/℃としたことを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載のFM検波回
路。 - 【請求項5】上記K=0.225としたことを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれかに記載のFM検波回路。
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