JPH0716577B2 - 除湿剤用のゲル化剤 - Google Patents

除湿剤用のゲル化剤

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JPH0716577B2
JPH0716577B2 JP26345989A JP26345989A JPH0716577B2 JP H0716577 B2 JPH0716577 B2 JP H0716577B2 JP 26345989 A JP26345989 A JP 26345989A JP 26345989 A JP26345989 A JP 26345989A JP H0716577 B2 JPH0716577 B2 JP H0716577B2
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繁幸 高木
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塩化カルシウム等の潮解性吸湿物質を主剤と
する除湿剤において潮解液の容器外あるいはパッケージ
外への流出防止を目的とする潮解液のゲル化に適するゲ
ル化剤に関するものである。
[従来の技術] 押入れ、タンス、下駄箱などの湿気を除去するために従
来塩化カルシウム等の潮解性の吸湿剤が使用されるが、
これらの吸湿剤はそのほとんどが潮解性を示し、初期に
於いては固形状を示すものの、吸湿して行くに従い液状
となってくる。この潮解液の流出を防ぐために、タンク
を下部に持つ容器や、透湿防水フィルムで除湿剤とゲル
化剤の混合物をパッケージしたりしたものが利用されて
いる。
しかしながら下部タンクに潮解液を貯溜するタイプの除
湿剤においては、使用中誤って転倒させた時は貯溜液が
容器外に流出して、布団、衣類等を汚損するおそれがあ
る。このような流出を防止するためにあらかじめ潮解液
の貯溜タンク内に増粘剤を入れておき、貯溜タンクに滴
下する潮解液で増粘剤を膨潤あるいは溶解させて貯溜液
をゲル化させ流動性を減少させて、かりに転倒した場合
でも潮解液が流出しないように試みられている。
潮解液の増粘剤としては、ポリアクリル酸ソーダ、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、メチルセルロ
ース、グアガム、アルファー化澱粉等が使用されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記の高分子は水あるいは潮解液のような無機塩の水溶
液中で均一に分散した場合にはかなりの高粘度を示し、
増粘作用を示すが、貯溜タンク内にこれらの増粘剤を置
いた場合潮解液と増粘剤が接触したところで、いわゆる
“ままこ”を生じてしまい、ままこを生じた部分の増粘
剤は液の浸透性がほとんどなくなりゲル化剤としての作
用を示さなくなってしまう。したがって増粘剤の機能が
ほとんど働かなくなってしまい、このため潮解液の流出
を確実に防止することは困難であった。また高吸水性樹
脂などもこの目的に合致しているように思われるが、水
に対しては数百倍の吸水能を示すものの、塩化カルシウ
ム等の塩に対してはその吸水能の低下は特にはなはだし
く2〜4倍程度の能力しか示さず、この種のゲル化剤と
しては適当ではない。また塩化カルシウムとゲル化剤を
透湿防水フィルムでシーリングしたものの場合でも同様
な現象が生じ、部分的にはゲル化しているものの全体と
しては液状部分が多くなってしまうか、わずかに増粘し
ている中に部分的に硬くなったままこが浮かんでいる状
態になってしまい、潮解液の流出を防止するという目的
から考えると全く意味をなさないものになってしまう。
この現象を避けるために必要以上に多量のゲル化剤を添
加あるいは混合する必要があるが、本質的にはこうした
問題点を改良しているとは言えない。またゲル化剤が多
量に混合された場合、部分的に生じたままこの中に塩化
カルシウム等の吸湿剤が包み込まれ、外気との接触が断
ち切られて吸湿作用そのものが阻害されてしまう。
[課題を解決するための手段] そこで上記除湿剤の潮解液の容器外への流出防止を確実
にするために、ゲル化剤として吸水倍率が20倍以下とな
るように架橋したアルファー化澱粉を使用することによ
り、ゲル化剤表面が潮解液によってぬれた場合にままこ
を作らず速やかに澱粉内部へ浸透し、全体がゲル状とな
る事を見出した。またゲル状となったものの上からさら
に潮解液が落下してきても、その液はゲル全体にほぼ均
一に吸収され部分的に液状となる事はない。
また吸水倍率を20倍以下にすることによって吸湿した後
のゲルの硬さが強くなり、流動性をほとんど示さないゲ
ルを形成する事を見出した。すなわち同じ量の湿気を吸
湿した除湿剤のゲルを比較すると、架橋の施されていな
いアルファー化澱粉は、高粘度を示すが流動性もかなり
残っており容器を傾けると徐々に流れ始める。一方吸水
倍率を20倍以下にした架橋性アルファー化澱粉の場合で
は硬いゲルを形成し容器を傾けてもゲル化物は全く動か
ない。たとえば塩化カルシウム15重量部とゲル化剤5重
量部の混合物が30重量部の湿分を吸湿した時、架橋のな
されていないアルファー化澱粉がゲル化剤の場合かなり
の高粘度を示しているが、その容器を傾けるとゆっくり
流動する。しかし吸水倍率が20倍以下にしたアルファー
化澱粉がゲル化剤の場合では、そのゲルは傾けてもひっ
くり返しても全く動かない。このように吸水倍率を20倍
以下にすることによって潮解液によってゲル化したゲル
の強度は非常に高くなり除湿剤の容器を誤って転倒した
場合でも、衣類、布団などを汚損する心配がなくなる。
本発明ゲル化剤は澱粉をアルファー化させる際例えばド
ラムドライヤーでアルファー化させる時は、予め粒状で
架橋処理した澱粉をスラリー状にしてドラム乾燥しても
よく、また未処理澱粉スラリー中にドラムドライヤー上
で架橋反応を行い得る反応性物質を添加してドラム乾燥
をしてもよい。またエクストルーダーでアルファー化し
たものでもよく、この場合架橋性反応物を予め混合、添
加するかあるいは架橋された粒状の澱粉を用いればよ
い。
原料となる澱粉の種類に限定はなく一般の生澱粉、例え
ばコーンスターチ、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、米澱
粉、小麦澱粉、甘薯澱粉、サゴ澱粉等のものが挙げられ
る。また各種化工澱粉であってもかまわない。例えば、
エーテル化澱粉、エステル化澱粉、グラフト化澱粉、架
橋澱粉、酸化澱粉等が挙げられる。またこれらの澱粉の
複数の混合物であっても何らさしつかえない。架橋反応
を粒状で行う場合或いはドラム上、エクストルーダー内
で行う場合、通常当業者が公知である方法で行えば良
く、例えばエピクロロヒドリンとアルカリ性触媒、リン
酸塩類とアルカリ触媒、アルデヒド類、ポリエポキシ化
合物等で行えば良い。2個以上の水酸基と反応する架橋
剤を用いることは公知である。このようにして得られた
アルファー化澱粉の吸水量は自重の20倍以下に調整され
る必要がある。吸水量は20倍を越す場合には、澱粉特有
の曳糸性が残り表面が潮解液のような液体でぬれた場
合、ままこを生じて液体が内部に浸透しなくなる。
[実施例] 次に本発明を実施例によって示す。
実施例1 馬鈴薯澱粉500kgを水600中に投入しスラリーとする。
この中にトリメタリン酸ソーダ10kgと炭酸ソーダ5kgを
投入し充分攪拌する。このスラリーを表面温度150℃の
ドラムドライヤー上に供給し架橋アルファー化澱粉を得
る。
実施例2 水1200中に水酸化カルシウム10kg分散させこの中にタ
ピオカ1000kgを投入する。内温を40℃とし、エピクロロ
ヒドリン2kgを投入し8時間反応させる。反応終了後塩
酸でPH5.0に中和し、このスラリーをドラムドライヤー
上に供給し架橋アルファー化澱粉を得る。
実施例3 コーンスターチ500kgにトリメタリン酸ソーダ13kgと炭
酸ソーダ2.5kgを粉体で充分混合する。この混合体を2
軸エクストルーダーでアルファー化し架橋アルファー化
澱粉を得る。
比較例1 実施例1においてトリメタリン酸ソーダと炭酸ソーダを
使用しないで、一般的なアルファー化澱粉を得た。
比較例2 実施例1のトリメタリン酸ソーダを2kgにして実施例1
と同様に製造し架橋アルファー化澱粉を得た。
実施例4 吸水倍率を次のように測定した。
実施例1〜3、比較例1〜2で得た架橋アルファー化澱
粉のサンプル5.0gをとりイオン交換水500ml中に分散し3
0分間攪拌する。30分後200メッシュの篩上にこの分散液
を注ぎ、流下した水の量よりサンプルの吸水倍率を求め
た。
実施例5 下部に潮解液の貯溜タンクを持ち、下部と上部のしきり
板に潮解液の落下できる細穴を持つ容器の上部に塩化カ
ルシウム200g、下部貯溜タンクに実施例1〜3、比較例
1〜2で作ったサンプル各50gを入れて30℃、80RH%の
恒温恒湿室に2週間放置してゲルの状態を観察した。
実施例6 実施例1〜3、比較例1〜2で作ったサンプル10gと塩
化カルシウム30gを混合後、透湿防水性フィルムでシー
リングし、30℃、80RH%の恒温恒湿室に20日間放置して
ゲルの状態を観察した。
[発明の効果] 実施例5で明らかなように、潮解液が落下するタイプの
場合、本発明ゲル化剤は全くままこを作らず均一な流動
性のない硬いゲルとなる。実施例6でも同じことが言え
るが更に吸湿量が多いのは、ままこが出来ることによっ
て生じる塩化カルシウムの包み込みがないため、塩化カ
ルシウムの吸湿力を充分に働かすことが出来たためであ
る。このように塩化カルシウム等の吸湿力は阻害される
事なく、均一で強度の強いゲルを形成する本発明ゲル化
剤を使用することによって、除湿剤を誤って転倒した
り、あるいは袋にピンホールのような小さな穴が開いて
いたとしても、衣類、布団等を汚損する恐れのない除湿
剤を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水倍率が20倍以下の架橋アルファー化澱
    粉を用いることを特徴とする除湿剤用のゲル化剤。
JP26345989A 1989-10-09 1989-10-09 除湿剤用のゲル化剤 Expired - Fee Related JPH0716577B2 (ja)

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JPH03127610A JPH03127610A (ja) 1991-05-30
JPH0716577B2 true JPH0716577B2 (ja) 1995-03-01

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