JPH07166131A - コーティング組成物 - Google Patents

コーティング組成物

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JPH07166131A
JPH07166131A JP5315640A JP31564093A JPH07166131A JP H07166131 A JPH07166131 A JP H07166131A JP 5315640 A JP5315640 A JP 5315640A JP 31564093 A JP31564093 A JP 31564093A JP H07166131 A JPH07166131 A JP H07166131A
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JP
Japan
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group
coating film
carbon atoms
coating composition
titanium dioxide
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Withdrawn
Application number
JP5315640A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Horibe
敏彦 堀部
Koji Watanabe
浩二 渡邉
Tomoya Shitsuin
智哉 執印
Toshio Konishi
図志夫 小西
Toru Yashiro
透 八代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックレンズの硬質塗膜として、良好
な物理的特性を有し、干渉縞がなく、反射色のムラを抑
える。 【構成】 (a)一般式:R1 a 2 b Si(OR3
4-(a+b) (式中、R1 は、官能基又は不飽和2重結合を有する炭
素数4〜14の有機基、R2 は、炭素数1〜6の有機基
又はハロゲン化有機基、R3 は、炭素数1〜4のアルキ
ル基、アルコキシアルキル基又はアシル基であり、a及
びbは、各々独立して0又は1であり、かつ、a+b
は、1又は2である)で表される有機珪素化合物又はそ
の加水分解物; (b)コロイド状に分散した二酸化チタンとこれを被覆
する二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾル;必要
により加えられる(c)硬化触媒;及び(d)溶媒;と
を配合してなることを特徴とするコーティング組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチック成形物
用のコーティング組成物のコーティング組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形物は、軽量、易加工
性、耐衝撃性等の長所を活かして各種の分野において広
く使用されているが、反面で、硬度が不十分で傷が付き
易く、溶媒に侵され、帯電して埃を吸着し、耐熱性が不
十分であるなどの欠点があるため、その利用が期待され
ている眼鏡レンズや、窓材などとして使用するには無機
ガラス成形物に比べ実用上必ずしも満足できるものとな
っていない。
【0003】そこで、このような弱点を補うために、プ
ラスチック成形物に保護コートを施すことが提案され
た。この提案には、無機系に近く硬い塗膜を与えるもの
として期待された「有機珪素化合物又はその加水分解物
を主成分(樹脂成分又は塗膜形成成分)とするコーティ
ング組成物」(例えば、特開昭52−11261号参
照)があり、この技術は、眼鏡レンズ用として実用化さ
れている。
【0004】しかしながら、実際上は、このコーティン
グ組成物の場合でも未だ耐擦傷性(傷つき難さ)が充分
でないため、さらにコロイド状に分散したシリカゾルを
添加したものが提案され(例えば、特開昭53−111
336号参照)、この技術も眼鏡レンズ用として実用化
されている。ところで、従来一般的には、プラスチック
製眼鏡レンズは、その多くのものがジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネートというモノマーを注型重合す
ることにより製造されているが、このレンズは、屈折率
が約1.50であり、ガラスレンズの屈折率1.52に
比べ低いことから、近視用レンズの場合、縁の厚さが厚
くなるという欠点があり、装用者から嫌われる主因とな
っていた。
【0005】このため、ジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネートより屈折率が高いモノマーの開発が進め
られ、例えば、特開昭55−13747号、特開昭56
−166214号、特開昭57−23611号、特開昭
57−54901号などに開示されている各種のモノマ
ーとそれを用いた重合体が提案され、現在では、ne
1.54〜1.67の中〜高屈折率プラスチック製レン
ズが市販されるに至っている。
【0006】そして、これらのレンズにもシリカゾルを
添加した上記のコーティング組成物が塗布されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シリカゾルを添加したコーティング組成物は、塗膜に干
渉縞が見え、レンズの見栄えが悪いという問題があっ
た。また、一般にレンズの塗膜の上には反射防止膜(光
学干渉理論に基づく無機酸化物塗膜の多層構造膜からな
る)を配設することが多く、この場合には、反射色(緑
色の)が、レンズ表面の位置に応じて変化し、色調にム
ラがあるという問題もあった。
【0008】そこでこの発明は、ne =1.54〜1.
67の中〜高屈折率プラスチック成形物に対して、従来
技術からの欠点を解消し、塗膜に干渉縞が見えず、反射
色にムラがない塗膜を与えるコーティング組成物を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この、発明は、上記の課
題を解決するものとして、 (a)一般式:R1 a 2 b Si(OR3 4-(a+b) (式中、R1 は、官能基又は不飽和2重結合を有する炭
素数4〜14の有機基、R2 は、炭素数1〜6の有機基
又はハロゲン化有機基であり、R3 は、炭素数1〜4の
アルキル基、アルコキシアルキル基又はアシル基であ
り、a及びbは、各々、独立して0又は1であり、か
つ、a+bは、1又は2である。)で表される有機珪素
化合物又はその加水分解物; (b)コロイド状に分散した二酸化チタンとこれを被覆
する二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾル;必要
により加えられる(c)硬化触媒;及び(d)溶媒;と
を配合してなることを特徴とするコーティング組成物を
提供する。
【0010】以下、さらに詳しくこの発明の組成物につ
いて説明する。 (a)有機珪素化合物とその加水分解物 上記一般式で表わされる化合物には広範囲のものが含ま
れ、この発明において適宜なものが使用されるが、R1
としては、多原子価もしくは反応性の官能基や不飽和2
重結合を有する有機基が考慮される。この場合、官能基
には、含酸素基、含窒素基等の適宜なものが含まれる。
【0011】たとえば、R1 が官能基としてエポキシ基
を有するものとしては、次のものが例示される。
【0012】
【化1】
【0013】(式中、R4 は、炭素数1〜4のアルキル
基又はアルコキシアルキル基又はアシル基、R5 は、炭
素数1〜6の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、R
6 は水素又はメチル基、mは2又は3、pは1〜6、q
は0〜2である。)
【0014】
【化2】
【0015】(R7 は、炭素数1〜4のアルキル基又は
アルコキシアルキル基又はアシル基、R8 は、炭素数1
〜4の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、lは2又
は3、rは1〜4である。) 上記一般式で表される化合物は、何れもエポキシ基を有
するので、エポキシシランとも呼ばれる。このエポキシ
シランの具体例としては、例えば、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメト
キシエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリア
セトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−グリシロキシプロピルメチルジエト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0016】又、前記一般式で表わされるの化合物のう
ち、R1 が官能基としてエポキシ基を有するもの以外
(a=0の物を含む)の例としては、アルコキシ基、ビ
ニル基、アシル基、アミノ基、ハロゲン原子、メルカプ
ト基等を有するもの、例えば、次のものが例示される。
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルジメトキシ
エトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、アミノメチルトリメトキシシラン、3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピル
トリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシ
シラン等の各種トリアルコキシシラン、トリアシロキシ
シランあるいはトリアルコキシアルコキシシラン化合
物。
【0017】以上の例示化合物は、何れもSi原子に結
合するOR3 基が3個ある(a+b=1)3官能の例で
あるが、OR3 基が2個ある(a+b=2)2官能の相
当する化合物ももちろん使用することが出来る。2官能
の相当する化合物の例としては、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジ
メトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン等がある。
【0018】これらの化合物は、1種で使用してもよい
が、目的に応じて2種以上を混合して使用してもよい。
特に、2官能の化合物を使用するときには、3官能の化
合物と併用することが好ましい。併用した場合には、平
均で2>a+b>1となる。更に、a+b=0の4官能
の相当する化合物を併用することも可能である。4官能
の相当する化合物の例としては、メチルシリケート、エ
チルシリケート、イソプロピルシリケート、n−プロピ
ルシリケート、n−ブチルシリケート、t−ブチルシリ
ケート、sec−ブチルシリケート等が挙げられる。
【0019】以上の化合物は、そのまま使用しても良い
が、反応速度を増し、硬化温度を下げる目的で加水分解
物として使用することも有効である。2〜4官能の化合
物の中で同一官能数の化合物を2種以上を併用する場
合、或いは異なる官能数の化合物を2種以上を併用する
場合、加水分解後に併用してもよいし、加水分解前に併
用して共加水分解を行なってもよい。加水分解によりH
OR3 になるアルコールが遊離され、前記一般式(I)
の化合物は、相当するシラノール: になる。このシラノールは、速やかに脱水縮合が進み、
オリゴマーになる。この反応が十分に進むように、加水
分解後、1〜24時間放置(養生)させてもよい。 (b)二酸化チタン複合ゾル この発明では、コロイド状に分散した二酸化チタンとそ
の周りを二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾルで
被覆した複合ゾルが使用される。二酸化チタンと、二酸
化スズと三酸化タングステンの複合ゾルの割合は、二酸
化チタン100重量部に対し二酸化スズと三酸化タング
ステンの複合ゾル2〜100重量部である。
【0020】コロイド状に分散した二酸化チタンゾル、
二酸化スズゾル、三酸化タングステンゾル、二酸化チタ
ンと二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾル自身は
各々公知であり、一部市販品として入手可能である。二
酸化チタンゾルは屈折率が高く好ましく、単独でゾルと
して存在するが、物質の持つ本質的性質として前記の
(a)成分の有機珪素化合物またはその加水分解物とは
安定に存在することが出来ない。又、この(a)成分と
二酸化チタンゾルで形成されたコーティング組成物は耐
水性に問題がある。一方、二酸化スズと三酸化タングス
テンの複合ゾルは、比較的屈折率が高く、単独でゾルと
して存在し、(a)成分とも安定に存在することが出来
る。ただ、(a)成分と二酸化スズと三酸化タングステ
ンの複合ゾルで形成されたコーティング組成物は屈折率
が十分に高くない。
【0021】そこで、この発明では、二酸化チタンと、
二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾルの複合ゾル
を用いることにより、両者の欠点を補い、好ましい性質
を引き出すことができる。即ち、(a)成分とも、安定
に存在し、耐水性に問題の無く、屈折率が高いコーティ
ング組成物を得ることができる。二酸化チタンと、二酸
化スズと三酸化タングステンの複合ゾルの割合は、各々
の長所を生かし、欠点を補う為、二酸化チタン100重
量部に対し、二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾ
ル2〜100重量部、好ましくは5〜50重量部が用い
られる。これより比率が小さいと(a)成分と混合した
場合の安定性に欠け、これより比率が大きいと、コーテ
ィング組成物の屈折率に問題がある。
【0022】ゾルの粒子径は1〜200mμ、特に5〜
100mμの物が好ましい。これより小さいと製造が困
難であり、ゾル自身の安定性も悪く、且効果も小さい。
これより大きいと、コーティング組成物の安定性、塗膜
の透明性、平滑性等が低下する。ゾルは、二酸化チタン
と、二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾルの複合
した微粒子を水又は有機溶媒又は両者の混合溶液に分散
させたコロイド溶液であり、適当なアルカリ、特に有機
アミンを添加して、安定化させたものが有用である。 (c)硬化触媒 硬化触媒は、(a)成分を重合させて3次元網目構造の
塗膜を形成させる上で時間を短縮させる為に、必要に応
じて、使用される。ただし、コーティング組成物の安定
性を損なうものは好ましくない。例えば、硬化触媒とし
ては次のようなものが使用される。 <アミン類>モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、イソプロパノールアミン、エチレンジアミン、イソ
プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、モルホリン、
トリエタノールアミン、ジアミノプロパン、アミノエチ
ルエタノールアミン、ジシアンジアミド、トリエチレン
ジアミン、2−エチル−4−メチルイミダゾール。 <各種金属錯化合物>一般式: AlXn 3-n (式
中、XはOL(Lは低級アルキル基)、Yは一般式M1
COOCH2 COM2 (M1 、M2 は低級アルキル
基)、及びM1 COCH2 COOM2 に由来する配位子
から選ばれる少なくとも1種のもので、nは0又は1も
しくは2である)で示されるアルミニウムキレート化合
物。
【0023】特に有用なキレート化合物としては、溶解
性、安定性、触媒硬化の観点から、アルミニウムアセチ
ルアセトネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテ
ートモノアセチルアセトネート、アルミニウム−ジ−n
−ブトキシド−モノエチルアセトアセテート、アルミニ
ウム−ジ−iso−プロポキシド−モノメチルアセトア
セテート等である。
【0024】その外、クロムアセチルアセトネート、チ
タニルアセチルアセトネート、コバルトアセチルアセト
ネート、鉄(III)アセチルアセトネート、マンガンアセ
チルアセトネート、ニッケルアセチルアセトネート、イ
ンジウムアセチルアセトネート等がある。又、その他の
金属錯化合物としては、一般式: M〔CH2 N(CH2 COO)2 〕Nac で表される金属錯化合物(但し、式中、MはZn、M
n、Mg、Fe、Cu、Co、Ca、Bi、Alであ
り、cは1又は2である)等がある。 <金属アルコキシド>アルミニウムトリエトキシド、ア
ルミニウムトリ−n−プロポキシド、アルミニウムトリ
−n−ブトキシド、テトラエトキシチタン、テトラ−n
−ブトキシチタン、テトラ−i−プロポキシチタン。 <有機金属塩>酢酸ナトリウム、ナフテン酸亜鉛、ナフ
テン酸コバルト、オクチル酸スズ。 <過塩素酸塩>過塩素酸マグネシウム、過塩素酸アンモ
ニウム。 <有機酸、又はその無水物>マロン酸、コハク酸、酒石
酸、アジビン酸、アゼライン酸、マレイン酸、O−フタ
ル酸、テレフタル酸、フマル酸、イタコン酸、オキザロ
酢酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタコン
酸、1,2−ジメチルマレイン酸無水物、無水フタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、無水ナフタル酸。 <ルイス酸>塩化第二鉄、塩化アルミニウム。 <ハロゲン化金属>塩化第一スズ、塩化第二スズ、臭化
スズ、塩化亜鉛、臭化亜鉛、臭化チタン、四塩化チタ
ン、臭化タリウム、塩化ゲルマニウム、塩化ハフニウ
ム、塩化鉛、臭化鉛。
【0025】例えば以上例示した硬化触媒は、単独で使
用することなく2種以上混合して使用してもよい。特に
(a)成分がエポキシ基の場合には、開環重合触媒を兼
ねるものを使用してもよい。とりわけ、アルミニウムキ
レート化合物は好ましい触媒の1つである。 (d)溶 媒 溶媒は、コーティング組成物を液状にするため或いは粘
度を低くするために、必要に応じ使用される。例えば、
水、低級アルコール、アセトン、エーテル、ケトン、エ
ステル等が使用される。この発明の、コーティング組成
物においては、(a)成分の100重量部(固形分)当
たり、(b)成分を10〜400重量部(固形分)好ま
しくは50〜300重量部(固形分)使用し、(a)成
分と(b)成分の合計100重量部(固形分)当たり、
(c)成分を0.00001〜20重量部使用すること
が適当である。(d)成分は、組成物の粘度に応じて適
当量使用される。
【0026】以上の(a)〜(d)成分の他に更に必要
に応じて、例えば、塗布される側のプラスチック基材
(成形物)との接着性改良、耐候性向上などを目的とし
て、或いはコーティング組成物の安定性を向上させる目
的で、各種添加剤を併用しても良い。添加剤の例として
はpH調節剤、粘度調節剤、レベリング剤、つや消し
剤、染料、顔料、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤が
ある。
【0027】その他、塗膜の染色性を向上させる目的で
エポキシ樹脂、その他の有機ポリマーを併用してもよ
い。エポキシ樹脂としては、塗料、注形用に汎用されて
いる、ポリオレフィン系エポキシ、シクロペンタジエン
オキシドや、シクロヘキセンオキシドあるいは、ポリグ
リシジルエステル等の脂環式エポキシ樹脂、ポリグリシ
ジルエーテル、エポキシ化植物油、ノボラック型フェノ
ール樹脂とエピクロルヒドリンから成る、エポキシノボ
ラック、更にはグリシジルメタクリレートとメチルメタ
クリレート共重合体等がある。その他の有機ポリマーと
しては、例えば、ポリオール、繊維系樹脂、メラミン樹
脂等がある。
【0028】塗布時におけるフローを向上させ、塗膜の
平滑性を向上させて塗膜表面の摩擦係数を低下させる目
的で、各種の界面活性剤をコーティング組成物に併用す
ることも可能であり、特にジメチルシロキサンとアルキ
レンオキシドとのブロック又はグラフト共重合体、更に
はフッ素系界面活性剤等が有効である。場合により、こ
の発明の目的を損なわない範囲で、無機系充填剤、例え
ば、シリカゾルやダイヤモンド微粒子等を併用すること
もできる。
【0029】以上の通りのこの発明の組成物は、特にプ
ラスチック成形物に塗布される。成形物としては、例え
ば、ポリメチルメタクリレート及びその共重合体、アク
リロニトリル−スチレン共重合体、ポリカーボネート、
セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン
テレフタレート、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、CR−39の重合体等にこの発
明の組成物は適用される。
【0030】また、成形物を形態に特に限定はなく、塊
状物、線材、フィルム等にこの発明の組成物は適用され
る。そして成形物を機能からは、光学製品、特にカメラ
レンズ、眼鏡レンズ、反射鏡、プリズム等に本発明の組
成物は適用される。特に、この発明の組成物は、ne
1.54以上の中〜高屈折率の樹脂成形された「眼鏡レ
ンズ」の傷付き防止膜として有用である。
【0031】なお、プラスチック成形物に限らず、本発
明の組成物は、無機ガラス、木材、金属物品等にも塗布
することができる。塗布手段は、刷毛塗り、浸漬、ロー
ル塗り、スプレー塗装、流し塗り等通常の塗装法を用い
ることができる。更に、本発明の組成物を鋳型に塗布
後、基材成形物となる原料を注形重合してプラスチック
成形物を成形したり、本発明の組成物を成形物に塗布し
た後、未だ硬化していない塗膜表面を鋳型と密着させ、
その上で塗膜を硬化させることもできる。
【0032】本発明のコーティング用組成物は、塗布し
た後、多くの場合、加熱処理することにより硬化させて
硬質塗膜を得る。加熱温度は約50〜200℃、好まし
くは80〜140℃で十分な効果が得られる。塗膜の厚
さは、一般に乾燥後で0.3〜30μ、好ましくは0.
5〜10μもあれば十分である。
【0033】
【作用】この発明のコーティング組成物は、上記の通り
の特定成分の組合わせによって構成され、生成される塗
膜は、透明で、硬度特に耐スクラッチ性に優れ、プラス
チック成形物の問題点であった引っかき傷による外観の
低下を起こすことがなく、しかも、従来の場合には避け
られなかった塗膜の干渉縞や反射色のムラの生成を顕著
に抑えるため、眼鏡レンズとしても商品価値の著しく高
い成形物を提供する。
【0034】以下、実施例によりこの発明をより具体的
に説明する。もちろん、この発明は以下の例に限られる
ものではない。
【0035】
【実施例】実施例1 (1)予備組成物Aの調製:回転子を備えた反応容器中
に、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン
248重量部を仕込み、マグネチックスターラーを用い
て激しく攪拌しながら、0.05規定塩酸水溶液36重
量部を一度に添加した。
【0036】添加直後は不均一溶液であったが、数分で
発熱しながら均一で無色透明な溶液になった。更に1時
間攪拌を続け、成分(a)に相当する加水分解物を得
た。得られた加水分解物に、(d)成分としてエタノー
ル56.6重量部及びエチレングリコール53.4重量
部を添加した後、(c)成分としてアルミニウムアセチ
ルアセトネート4.7重量部を加え、十分に混合溶解さ
せて、予備組成物Aを調製した。 (2)予備組成物Bの調製:回転子を備えた反応容器中
に、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン21
2.4重量部を仕込み、容器内の温度を10℃に保ち、
マグネチックスターラーを用いて激しく攪拌しながら、
0.01規定塩酸水溶液48.6重量部を徐々に滴下し
た。滴下終了後は直ちに冷却を止めると、均一で無色透
明な溶液状の成分(a)に相当する加水分解物を得た。
【0037】得られた加水分解物に、(d)成分として
エタノール77.1重量部及びエチレングリコール3
7.7重量部を添加した後、(c)成分としてアルミニ
ウムアセチルアセトネート7.65重量部を加え、十分
に混合溶解させて、予備組成物Bを調製した。 (3)コーティング組成物の調製:ガラス容器に、前記
(1)、(2)で調製した予備組成物A、Bを下記表1
記載の重量部(固形分ではない)を秤量して注ぎ入れ、
そこへ市販の二酸化チタンと、二酸化スズと三酸化タン
グステンの複合ゾルの複合ゾル(メタノール分散ゾル、
平均粒子径:10〜15mμ、二酸化チタンと、二酸化
スズと三酸化タングステンの複合ゾルの比率:100重
量部/40重量部、固形分20%)を200重量部(固
形分ではない)、シリコーン系界面活性剤を0.45重
量部添加し、十分に攪拌混合することにより、均一で無
色透明な溶液状のコーティング組成物を調製した。 (4)塗布:市販の屈折率ne =1.67のポリウレタ
ン系眼鏡レンズを用意し、これに浸漬法(引上げ速度1
0cm/分)で上記コーティング組成物を塗布し、10
0℃で2時間加熱処理して、塗膜を効果させた。 (5)評価:前項(4)で得た硬化塗膜付きレンズを次
の試験に供し、塗膜の性能を評価した。 <耐摩擦試験>スチールウール#0000で塗膜表面を
摩擦し傷付き難さを評価した。なお、評価は次のように
行なった。
【0038】◎……強く摩擦しても傷が付かない。 ○……かなり強く摩擦すると少し傷が付く。 ×……弱い摩擦でも傷が付く。 ちなみに塗膜無しのレンズの評価は×であった。 <外 観>前項(4)で硬化させた塗膜の上に汎用的な
反射防止膜を真空蒸着法により形成し、反射色のムラを
肉眼観察で次の通り評価した。
【0039】◎……反射色のムラ成し。 ○……反射色のムラやや有り。 ×……反射色のムラが著しい。 <密着性>硬化塗膜を有するレンズの塗膜面にナイフで
1mm置きに縦方向横方向にカット線を入れることによ
り100個の碁盤の目を作り、その後セロハン粘着テー
プ(商品名“セロテープ”ニチバン株式会社製)を強く
貼り付けた。テープの一端を手に持って90度方向に急
速に剥がし、塗膜の碁盤の目が何個剥がれるかを調べ
た。剥がれた碁盤の目の数Xを分子にしてX/100で
表す。Xが小さいほど密着性が良い。 <染色性>硬化塗膜を有するレンズを分散染料(赤、
黄、青3色混合)浴に90℃、30分間浸漬し、染色程
度を光線透過率で測定した。
【0040】以上の評価の結果を表1に示した。この表
1から明らかなように、実施例の塗膜の特性は極めて優
れていた。比較例1 実施例において、二酸化チタンと、二酸化スズと三酸化
タングステンの複合ゾルの複合ゾルに代えて、市販のシ
リカゾル(メタノール分散ゾル、平均粒子径:13±1
mμ、固形分20%)を使用した外は、実施例とほぼ同
様にして、本例のコーティング組成物を調製し、評価し
た。比較例2 実施例において、二酸化チタンと、二酸化スズと三酸化
タングステンの複合ゾルの複合ゾルに代えて、市販の五
酸化アンチモンゾル(平均粒子径:15mμ、固形分2
0%)を使用した外は、実施例とほぼ同様にして本例の
コーティング組成物を調製し、評価した。
【0041】以上の評価の結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】以上の通り、この本発明によれば、次の
ような特徴を有するコーティング組成物が得られる。 (1)中〜高屈折率のプラスチック眼鏡レンズに塗布し
て硬質塗膜を形成し、その上に反射防止膜を形成したと
き、反射色のムラが無い。
【0044】(2)塗膜の耐擦傷性、表面硬度、耐磨耗
性、可撓性、透明性、耐熱性、耐水性等に優れる。 (3)塗膜の伸びが大きく、基材が撓んでも塗膜表面の
亀裂発生の危険が著しく小さい。 (4)硬化時の収縮が小さく、特に薄いフィルムに塗布
したときカール等のトラブルが少ない。
【0045】(5)塗膜の帯電防止性が優れ、汚れが比
較的付き難い。 (6)塗膜が分散染料で染色される。 (7)塗膜の表面反射率が大きい。 (8)塗膜に対する反射防止膜、金属蒸着膜等の接着性
が良好である。 (9)塗膜表面の滑り特性が良好である(摩擦係数が低
い)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 図志夫 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 八代 透 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式:R1 a 2 b Si(OR
    3 4-(a+b) (式中、R1 は、官能基又は不飽和2重結合を有する炭
    素数4〜14の有機基、R2 は、炭素数1〜6の有機基
    又はハロゲン化有機基、R3 は、炭素数1〜4のアルキ
    ル基、アルコキシアルキル基又はアシル基であり、a及
    びbは、各々独立して0又は1であり、かつ、a+b
    は、1又は2である)で表される有機珪素化合物又はそ
    の加水分解物; (b)コロイド状に分散した二酸化チタンとこれを被覆
    する二酸化スズと三酸化タングステンの複合ゾル;必要
    により加えられる(c)硬化触媒;及び(d)溶媒;と
    を配合してなることを特徴とするコーティング組成物。
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