JPH07166325A - 積層体の製造方法 - Google Patents
積層体の製造方法Info
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- JPH07166325A JPH07166325A JP31647193A JP31647193A JPH07166325A JP H07166325 A JPH07166325 A JP H07166325A JP 31647193 A JP31647193 A JP 31647193A JP 31647193 A JP31647193 A JP 31647193A JP H07166325 A JPH07166325 A JP H07166325A
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- metal oxide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】優れた撥水性と耐擦傷(ハードコート)性を有
する積層体を製造する方法を提供する。 【構成】基材4の周囲に金属酸化物及びフッ素系樹脂の
ターゲット2a,2bを配置し、基材4を回転させなが
ら前記ターゲットに電力を投入してスパッタリングする
ことにより、基材4上に金属酸化物及びフッ素系樹脂の
からなる被膜を形成する。
する積層体を製造する方法を提供する。 【構成】基材4の周囲に金属酸化物及びフッ素系樹脂の
ターゲット2a,2bを配置し、基材4を回転させなが
ら前記ターゲットに電力を投入してスパッタリングする
ことにより、基材4上に金属酸化物及びフッ素系樹脂の
からなる被膜を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材上に撥水性及び耐
擦傷(ハードコート)性に優れた被膜を形成する積層体
の製造方法に関する。
擦傷(ハードコート)性に優れた被膜を形成する積層体
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックやガラス等の基材上に、撥
水性の高い被膜を形成する方法としては、例えば、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂(以下PTFEという)を
はじめとする含フッ素系樹脂をターゲット材として真空
蒸着やスパッタリング法などが開示されている(特開昭
56−98475号公報、特開昭56−98469号公
報)。しかしながら、ポリテトラフルオロエチレン樹脂
等のフッ素系樹脂は撥水性に優れる反面、耐擦傷性に問
題があるため、ハードコート被膜として使用することは
困難であった。
水性の高い被膜を形成する方法としては、例えば、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂(以下PTFEという)を
はじめとする含フッ素系樹脂をターゲット材として真空
蒸着やスパッタリング法などが開示されている(特開昭
56−98475号公報、特開昭56−98469号公
報)。しかしながら、ポリテトラフルオロエチレン樹脂
等のフッ素系樹脂は撥水性に優れる反面、耐擦傷性に問
題があるため、ハードコート被膜として使用することは
困難であった。
【0003】この問題点を解決するために、フッ素系樹
脂と金属酸化物の複合膜をプラスチック基材上に設ける
方法が開示されている(特開平3−153859号公
報)。この方法は、SiO2 ターゲットをある割合でP
TFE樹脂で部分的に被覆した複合ターゲットを用い、
高周波出力50Wで10分間、高周波スパッタリングを
行うことにより、膜厚500ÅのSiO2 −PTFE系
の複合膜をプラスチック基材上に形成することにより、
撥水性と耐擦傷性を具備させる方法である。
脂と金属酸化物の複合膜をプラスチック基材上に設ける
方法が開示されている(特開平3−153859号公
報)。この方法は、SiO2 ターゲットをある割合でP
TFE樹脂で部分的に被覆した複合ターゲットを用い、
高周波出力50Wで10分間、高周波スパッタリングを
行うことにより、膜厚500ÅのSiO2 −PTFE系
の複合膜をプラスチック基材上に形成することにより、
撥水性と耐擦傷性を具備させる方法である。
【0004】しかしながら、上記SiO2 −PTFE系
の複合膜は、耐擦傷性を向上させるために、複合膜中の
金属酸化物の割合を増加させると撥水性が著しく低下
し、撥水性を向上させるために、複合膜中のフッ素系樹
脂の割合を増加させると耐擦傷性が著しく低下し、優れ
た撥水性と耐擦傷性を同時に付与することができないと
いう問題点があった。
の複合膜は、耐擦傷性を向上させるために、複合膜中の
金属酸化物の割合を増加させると撥水性が著しく低下
し、撥水性を向上させるために、複合膜中のフッ素系樹
脂の割合を増加させると耐擦傷性が著しく低下し、優れ
た撥水性と耐擦傷性を同時に付与することができないと
いう問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた撥水性
と耐擦傷性とを有する積層体の製造方法を提供すること
にある。
鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた撥水性
と耐擦傷性とを有する積層体の製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層体の製造方
法は、金属酸化物とフッ素系樹脂の同時スパッタリング
法により、基材上に金属酸化物及びフッ素系樹脂からな
る被膜を形成する方法である。
法は、金属酸化物とフッ素系樹脂の同時スパッタリング
法により、基材上に金属酸化物及びフッ素系樹脂からな
る被膜を形成する方法である。
【0007】上記金属酸化物としては、例えば、Mg
O、Al2 O3 、SiO2 、CaO、TiO2 、Ni
O、ZnO、Ga2 O3 、GeO2 、Y2 O3 、ZrO
2 、CdO、In2 O3 、SnO2 、BaO、Hf
O2 、PbO、Bi2 O3 等が挙げられ、これらは単独
で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
O、Al2 O3 、SiO2 、CaO、TiO2 、Ni
O、ZnO、Ga2 O3 、GeO2 、Y2 O3 、ZrO
2 、CdO、In2 O3 、SnO2 、BaO、Hf
O2 、PbO、Bi2 O3 等が挙げられ、これらは単独
で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0008】上記フッ素系樹脂としては、例えば、ポリ
テトラフロロエチレン(以下PTFEという)、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(以下FEPという)、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリ
ビニルフルオライド、ポリビニリデンフルオライド等が
挙げられるが、特にPTFE、FEPが好ましい。これ
らは単独で使用されても、二種類以上が併用されてもよ
い。
テトラフロロエチレン(以下PTFEという)、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(以下FEPという)、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリ
ビニルフルオライド、ポリビニリデンフルオライド等が
挙げられるが、特にPTFE、FEPが好ましい。これ
らは単独で使用されても、二種類以上が併用されてもよ
い。
【0009】上記金属酸化物及びフッ素系樹脂は、いず
れもスパッタリング法においてターゲット材として使用
される。
れもスパッタリング法においてターゲット材として使用
される。
【0010】上記基材としては、ガラス、プラスチッ
ク、金属、セラミックス等が挙げられる。
ク、金属、セラミックス等が挙げられる。
【0011】本発明において、金属酸化物とフッ素系樹
脂からなる被膜を基材上へ形成する方法としては、スパ
ッタリング法が用いられる。
脂からなる被膜を基材上へ形成する方法としては、スパ
ッタリング法が用いられる。
【0012】上記スパッタリング法の方式としては、直
流スパッタリングと高周波スパッタリングが挙げられ
る。金属酸化物のターゲットとして、ZnO、Sn
O2 、In 2 O3 などの導電性材料が用いられる場合
は、直流スパッタリング又は高周波スパッタリングが使
用可能である。また、金属酸化物のターゲットとして、
絶縁材料が用いられる場合は、高周波スパッタリングが
使用される。
流スパッタリングと高周波スパッタリングが挙げられ
る。金属酸化物のターゲットとして、ZnO、Sn
O2 、In 2 O3 などの導電性材料が用いられる場合
は、直流スパッタリング又は高周波スパッタリングが使
用可能である。また、金属酸化物のターゲットとして、
絶縁材料が用いられる場合は、高周波スパッタリングが
使用される。
【0013】図1は本発明に使用される高周波スッパタ
リング装置である。図中、1は真空槽を示し、真空槽1
は油回転ポンプと油拡散ポンプとを組み合わせた排気装
置(図示せず)により、所定の圧力(好ましくは、1×
10-4Pa以下)に保たれる。また、真空槽1内の側面
には、2個のターゲット2a及び2bが設けられてお
り、そのうちの一方が金属酸化物(例えばSiO2 )で
あり、もう一方がフッ素系樹脂(例えばPTFE)であ
る。
リング装置である。図中、1は真空槽を示し、真空槽1
は油回転ポンプと油拡散ポンプとを組み合わせた排気装
置(図示せず)により、所定の圧力(好ましくは、1×
10-4Pa以下)に保たれる。また、真空槽1内の側面
には、2個のターゲット2a及び2bが設けられてお
り、そのうちの一方が金属酸化物(例えばSiO2 )で
あり、もう一方がフッ素系樹脂(例えばPTFE)であ
る。
【0014】上記各々のターゲットの前面には、シャッ
ター3が設けられている。2個のターゲット2a及び2
bは、別々のマッチング装置(図示せず)、RF電源
(図示せず)に接続されており、ターゲット2a及び2
bは別々の高周波(13.56MHz)電源でスパッタ
リングすることができる。
ター3が設けられている。2個のターゲット2a及び2
bは、別々のマッチング装置(図示せず)、RF電源
(図示せず)に接続されており、ターゲット2a及び2
bは別々の高周波(13.56MHz)電源でスパッタ
リングすることができる。
【0015】また、ターゲット2bについては、直流電
源(図示せず)へ切替えることにより、直流でのスパッ
タリングも可能となされている。さらに、2個のターゲ
ット2a及び2bへの投入電力を別個に制御することに
よって、基材4上に形成される被膜の組成を制御するこ
とができる。
源(図示せず)へ切替えることにより、直流でのスパッ
タリングも可能となされている。さらに、2個のターゲ
ット2a及び2bへの投入電力を別個に制御することに
よって、基材4上に形成される被膜の組成を制御するこ
とができる。
【0016】上記真空槽1内の中心部には、被膜を形成
する基材4(例えばガラス板)を取り付けるための基材
ホルダー5が配置されており、回転軸7によって回転可
能となされている。
する基材4(例えばガラス板)を取り付けるための基材
ホルダー5が配置されており、回転軸7によって回転可
能となされている。
【0017】上記基材ホルダー5の回転速度が遅くなる
と、得られる被膜は金属酸化物とフッ素系樹脂との積層
膜となり、最外層が金属酸化物層となった場合は、耐擦
傷性が満足されても、十分な撥水性が得られなくなるの
で好ましくない。また、最外層がフッ素系樹脂層となっ
た場合は、撥水性が満足されても、十分な耐擦傷性が得
られなくなるので好ましくない。これに対して、上記基
材ホルダー5の回転速度が速い場合は、とくに問題はな
いが、余りに速くなり過ぎると、遠心力により基材4が
飛散する恐れがあるので好ましくない。
と、得られる被膜は金属酸化物とフッ素系樹脂との積層
膜となり、最外層が金属酸化物層となった場合は、耐擦
傷性が満足されても、十分な撥水性が得られなくなるの
で好ましくない。また、最外層がフッ素系樹脂層となっ
た場合は、撥水性が満足されても、十分な耐擦傷性が得
られなくなるので好ましくない。これに対して、上記基
材ホルダー5の回転速度が速い場合は、とくに問題はな
いが、余りに速くなり過ぎると、遠心力により基材4が
飛散する恐れがあるので好ましくない。
【0018】従って、上記基材ホルダー5の回転速度
は、5〜200回転/分が好ましく、より好ましくは1
0〜80回転/分である。さらに、被膜の厚さを均一に
するために、基材4自体を自転させてもよい。
は、5〜200回転/分が好ましく、より好ましくは1
0〜80回転/分である。さらに、被膜の厚さを均一に
するために、基材4自体を自転させてもよい。
【0019】上記ターゲット2a及び2bは、基材ホル
ダー5の周囲に配置されており、ターゲット2aには金
属酸化物(又はフッ素系樹脂)が、ターゲット2bには
フッ素系樹脂(又は金属酸化物)が用いられる。
ダー5の周囲に配置されており、ターゲット2aには金
属酸化物(又はフッ素系樹脂)が、ターゲット2bには
フッ素系樹脂(又は金属酸化物)が用いられる。
【0020】上記ターゲット2aと2bの距離は、余り
近くなり過ぎるとスパッタリングするプラズマ同士が干
渉し合って、均一なスパッタリングが行われなくなった
り、金属酸化物とフッ素系樹脂との組み合わせによって
は、スパッタ粒子同士が反応して排出されることによ
り、被膜の形成が著しく阻害されるので、一定の距離だ
け離して設けるのが好ましい。また、ターゲット2a及
び2bと基材4とが対向するような位置に設けるのが好
ましい。
近くなり過ぎるとスパッタリングするプラズマ同士が干
渉し合って、均一なスパッタリングが行われなくなった
り、金属酸化物とフッ素系樹脂との組み合わせによって
は、スパッタ粒子同士が反応して排出されることによ
り、被膜の形成が著しく阻害されるので、一定の距離だ
け離して設けるのが好ましい。また、ターゲット2a及
び2bと基材4とが対向するような位置に設けるのが好
ましい。
【0021】基材ホルダー5に取り付けられた基材4を
回転することにより、ターゲット2a及び2bからスパ
ッタされた粒子に交互に曝され、基材4上に被膜を形成
する。
回転することにより、ターゲット2a及び2bからスパ
ッタされた粒子に交互に曝され、基材4上に被膜を形成
する。
【0022】以下、図1に示した高周波スパッタリング
装置を使用して、基材4上に金属酸化物とフッ素系樹脂
からなる被膜を形成する方法を説明する。まず、ターゲ
ット2aにフッ素系樹脂(例えばPTFE)、ターゲッ
ト2bに金属酸化物(例えばSiO2 )を使用して、基
材4(例えば、スライドガラス)を基材ホルダー5に取
り付けた後、基材4を一定の回転数で回転させる。
装置を使用して、基材4上に金属酸化物とフッ素系樹脂
からなる被膜を形成する方法を説明する。まず、ターゲ
ット2aにフッ素系樹脂(例えばPTFE)、ターゲッ
ト2bに金属酸化物(例えばSiO2 )を使用して、基
材4(例えば、スライドガラス)を基材ホルダー5に取
り付けた後、基材4を一定の回転数で回転させる。
【0023】次に、排気装置(図示せず)によって、真
空槽1内を1×10-3Pa以下)に排気した後、ガス導
入バルブ6を開くことによって、アルゴンガス等の不活
性ガスを真空槽1内に導入する。真空槽1内の圧力は不
活性ガスの導入量をマスコントローラーにより調節する
ことによって制御し、成膜時の槽内圧力は0.1〜10
Paの範囲に制御する。槽内圧力がこの範囲を超えると
放電が不安定となるために、連続的な成膜が困難となる
からである。
空槽1内を1×10-3Pa以下)に排気した後、ガス導
入バルブ6を開くことによって、アルゴンガス等の不活
性ガスを真空槽1内に導入する。真空槽1内の圧力は不
活性ガスの導入量をマスコントローラーにより調節する
ことによって制御し、成膜時の槽内圧力は0.1〜10
Paの範囲に制御する。槽内圧力がこの範囲を超えると
放電が不安定となるために、連続的な成膜が困難となる
からである。
【0024】続いて、ターゲット2a及び2bに、それ
ぞれ独立した電源により高周波(13.56MHz)電
力(2bに導電材料を用いる場合は高周波電力及び直流
電力)を投入することにより放電を形成し、各ターゲッ
トをスパッタリングする。ターゲット2a及び2bへの
投入電力を各々所定の電力値に設定し、放電が安定した
後、シャッター3を開け基材4上へ被膜の形成を開始す
る。
ぞれ独立した電源により高周波(13.56MHz)電
力(2bに導電材料を用いる場合は高周波電力及び直流
電力)を投入することにより放電を形成し、各ターゲッ
トをスパッタリングする。ターゲット2a及び2bへの
投入電力を各々所定の電力値に設定し、放電が安定した
後、シャッター3を開け基材4上へ被膜の形成を開始す
る。
【0025】上記被膜中の金属酸化物とフッ素系樹脂の
混合比は、両ターゲットへの投入電力比を個別に制御す
ることにより、変えることができる。即ち、高い撥水性
を得ようとすれば、フッ素系樹脂ターゲットへの投入電
力を大きくすればよく、高い耐擦傷性を得ようとすれ
ば、金属酸化物ターゲットへの投入電力を大きくすれば
よい。
混合比は、両ターゲットへの投入電力比を個別に制御す
ることにより、変えることができる。即ち、高い撥水性
を得ようとすれば、フッ素系樹脂ターゲットへの投入電
力を大きくすればよく、高い耐擦傷性を得ようとすれ
ば、金属酸化物ターゲットへの投入電力を大きくすれば
よい。
【0026】また、被膜の成膜開始後、フッ素系樹脂タ
ーゲットへの投入電力と金属酸化物ターゲットへの投入
電力を変化させることにより、被膜の厚さ方向の混合比
を変化させることができ、例えば、成膜開始直後は金属
酸化物の割合を増やし、徐々にフッ素系樹脂の割合を増
やすことによって、基材との密着性に優れ、かつ撥水性
に優れた被膜を形成することができる。
ーゲットへの投入電力と金属酸化物ターゲットへの投入
電力を変化させることにより、被膜の厚さ方向の混合比
を変化させることができ、例えば、成膜開始直後は金属
酸化物の割合を増やし、徐々にフッ素系樹脂の割合を増
やすことによって、基材との密着性に優れ、かつ撥水性
に優れた被膜を形成することができる。
【0027】上記被膜の厚さは、高い耐擦傷性を得るた
めには、厚い方が好ましいが、厚くなり過ぎると被膜自
体の応力により、基材が反ったり剥離したりするので、
100μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以
下である。
めには、厚い方が好ましいが、厚くなり過ぎると被膜自
体の応力により、基材が反ったり剥離したりするので、
100μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以
下である。
【0028】上記被膜の厚さが薄い場合では、耐擦傷性
は基材の影響を受け易く、例えば、基材がガラスのよう
な表面が固い材料では、十分な耐擦傷性を得るために、
被膜の厚さは0.005μm以上が好ましく、より好ま
しくは0.05μm以上であり、さらに好ましくは0.
1μm以上である。また、基材がポリカーボネートのよ
うな表面が柔らかい材料では、0.1μm以上が好まし
く、より好ましくは0.3μm以上である。
は基材の影響を受け易く、例えば、基材がガラスのよう
な表面が固い材料では、十分な耐擦傷性を得るために、
被膜の厚さは0.005μm以上が好ましく、より好ま
しくは0.05μm以上であり、さらに好ましくは0.
1μm以上である。また、基材がポリカーボネートのよ
うな表面が柔らかい材料では、0.1μm以上が好まし
く、より好ましくは0.3μm以上である。
【0029】次に、本発明2について説明する。本発明
2の積層体の製造方法は、金属酸化物とフッ素系樹脂の
同時スパッタリング法により、基材上に金属酸化物及び
フッ素系樹脂からなる被膜を形成する方法である。
2の積層体の製造方法は、金属酸化物とフッ素系樹脂の
同時スパッタリング法により、基材上に金属酸化物及び
フッ素系樹脂からなる被膜を形成する方法である。
【0030】上記被膜の形成に用いられる金属酸化物及
びフッ素系樹脂としては、本発明で使用されるものと同
一のものが使用可能である。
びフッ素系樹脂としては、本発明で使用されるものと同
一のものが使用可能である。
【0031】また、上記被膜の形成に用いられる基材と
しては、本発明で使用されるものと同一のものが使用可
能である。
しては、本発明で使用されるものと同一のものが使用可
能である。
【0032】上記金属酸化物とフッ素系樹脂からなる被
膜を基材上へ形成する方法としては、スパッタリング法
が用いられる。
膜を基材上へ形成する方法としては、スパッタリング法
が用いられる。
【0033】上記スパッタリング法の方式としては、本
発明と同様である。
発明と同様である。
【0034】図4は本発明に使用される高周波スパッタ
リング装置の一例を示す模式図である。図中、11は真
空槽を示し、真空槽11は油回転ポンプと油拡散ポンプ
とを組み合わせた排気装置(図示せず)により、所定の
圧力(具体的には、1×10 -5Torr以下)に保たれ
る。また、上記真空槽11内の下部には2個のターゲッ
ト2A及び2Bが設けられている。
リング装置の一例を示す模式図である。図中、11は真
空槽を示し、真空槽11は油回転ポンプと油拡散ポンプ
とを組み合わせた排気装置(図示せず)により、所定の
圧力(具体的には、1×10 -5Torr以下)に保たれ
る。また、上記真空槽11内の下部には2個のターゲッ
ト2A及び2Bが設けられている。
【0035】ターゲット2A及び2Bは、それぞれ別々
のマッチングボックス12、RF電源13に接続されて
おり、2A、2Bは別々の高周波電力でスパッリングす
ることができる。また、ターゲット2Bについては、直
流電源14への切替えが可能であり、直流電源14によ
るスパッタリングも行うことができる。また、上記スパ
ッタリング装置は、ターゲット2A、2Bへの投入電力
を個別に制御することができ、ターゲット2A、2Bへ
の投入電力を各々変えることにより、基材41上に形成
される被膜の組成を制御することができる。
のマッチングボックス12、RF電源13に接続されて
おり、2A、2Bは別々の高周波電力でスパッリングす
ることができる。また、ターゲット2Bについては、直
流電源14への切替えが可能であり、直流電源14によ
るスパッタリングも行うことができる。また、上記スパ
ッタリング装置は、ターゲット2A、2Bへの投入電力
を個別に制御することができ、ターゲット2A、2Bへ
の投入電力を各々変えることにより、基材41上に形成
される被膜の組成を制御することができる。
【0036】上記真空槽11内の上部の、ターゲット2
A及び2Bと対向する位置に、被膜を形成する基材41
(例えばガラス板)を取り付けるためのスパッターテー
ブル15が配置されている。このスパッターテーブル1
5はモーター16によって回転し、基材41を一定の回
転速度で回転しながら成膜する。また、基材41は、ス
パッターテーブル15上の任意の位置に取り付けが可能
である。
A及び2Bと対向する位置に、被膜を形成する基材41
(例えばガラス板)を取り付けるためのスパッターテー
ブル15が配置されている。このスパッターテーブル1
5はモーター16によって回転し、基材41を一定の回
転速度で回転しながら成膜する。また、基材41は、ス
パッターテーブル15上の任意の位置に取り付けが可能
である。
【0037】実際にスパッタリングを行うには、まず、
ターゲット2Aにフッ素系樹脂(例えばPTFE)と
し、ターゲット2Bに金属酸化物(例えばZrO2 )を
取り付け、スパッターテーブル15に基材41(例えば
ガラス板)を取り付けた後、モーター16によって一定
の回転速度(10〜1000rpm)で回転させる。
尚、この時点でシャッター17は閉じたままの状態にし
ておく。
ターゲット2Aにフッ素系樹脂(例えばPTFE)と
し、ターゲット2Bに金属酸化物(例えばZrO2 )を
取り付け、スパッターテーブル15に基材41(例えば
ガラス板)を取り付けた後、モーター16によって一定
の回転速度(10〜1000rpm)で回転させる。
尚、この時点でシャッター17は閉じたままの状態にし
ておく。
【0038】次に、排気装置(図示せず)によって、真
空槽11内を1×10-5Torr以下)に排気した後、
ガス導入バルブ18を開くことによって、アルゴンガス
等の不活性ガスを真空槽11内に導入する。真空槽11
内の圧力は不活性ガスの導入量をマスコントローラー
(図示しない)により調節することによって制御し、成
膜時の槽内圧力は1×10-3〜1×10-1の範囲で行
う。その理由は、真空槽11内の圧力がこの範囲を超え
ると放電が不安定となり、連続的な成膜が困難となるか
らである。
空槽11内を1×10-5Torr以下)に排気した後、
ガス導入バルブ18を開くことによって、アルゴンガス
等の不活性ガスを真空槽11内に導入する。真空槽11
内の圧力は不活性ガスの導入量をマスコントローラー
(図示しない)により調節することによって制御し、成
膜時の槽内圧力は1×10-3〜1×10-1の範囲で行
う。その理由は、真空槽11内の圧力がこの範囲を超え
ると放電が不安定となり、連続的な成膜が困難となるか
らである。
【0039】続いて、ターゲット2A及び2Bに、それ
ぞれ独立した電源により高周波電力(2Bに導電材料を
用いる場合は高周波電力及び直流電力)を投入すること
により放電を行い、各ターゲット2A、2Bをスパッタ
リングする。ターゲット2A及び2Bへの投入電力を各
々所定の電力値に設定した後、シャッター17を開け、
基材41上への成膜を開始する。
ぞれ独立した電源により高周波電力(2Bに導電材料を
用いる場合は高周波電力及び直流電力)を投入すること
により放電を行い、各ターゲット2A、2Bをスパッタ
リングする。ターゲット2A及び2Bへの投入電力を各
々所定の電力値に設定した後、シャッター17を開け、
基材41上への成膜を開始する。
【0040】成膜開始後、各ターゲット2A、2Bへの
投入電力を一定とすれば、基材41上に金属酸化物とフ
ッ素系樹脂の割合が膜厚方向に一定した被膜が積層され
る。各ターゲットへの投入電力を制御することにより、
フッ素系樹脂と金属酸化物の成膜速度を制御し、被膜中
のフッ素系樹脂及び金属酸化物の含有量を制御すること
ができる。従って、各ターゲット2A、2Bへの投入電
力については、用途に応じて、撥水性及び耐擦傷性のい
ずれを重視するかにより、適宜決定すればよい。即ち、
撥水性を重視する場合は、ターゲット2A(フッ素系樹
脂)への投入電力をターゲット2B(金属酸化物)より
高めればよい。
投入電力を一定とすれば、基材41上に金属酸化物とフ
ッ素系樹脂の割合が膜厚方向に一定した被膜が積層され
る。各ターゲットへの投入電力を制御することにより、
フッ素系樹脂と金属酸化物の成膜速度を制御し、被膜中
のフッ素系樹脂及び金属酸化物の含有量を制御すること
ができる。従って、各ターゲット2A、2Bへの投入電
力については、用途に応じて、撥水性及び耐擦傷性のい
ずれを重視するかにより、適宜決定すればよい。即ち、
撥水性を重視する場合は、ターゲット2A(フッ素系樹
脂)への投入電力をターゲット2B(金属酸化物)より
高めればよい。
【0041】上記ターゲット2A及び2Bは、図5に示
すように、スパッターテーブル15の回転軸20から直
行する方向において略等距離となるようにそれぞれ配置
し、回転軸20と基材41との最短距離をXとし、回転
軸20と両ターゲットとの最短距離をYとしたとき、基
材41及びターゲット2Aと2BをX>Yなる関係を満
足するように配置する。
すように、スパッターテーブル15の回転軸20から直
行する方向において略等距離となるようにそれぞれ配置
し、回転軸20と基材41との最短距離をXとし、回転
軸20と両ターゲットとの最短距離をYとしたとき、基
材41及びターゲット2Aと2BをX>Yなる関係を満
足するように配置する。
【0042】上記基材41の取り付け位置を、図7及び
8に示すように、スパッターテーブル15の中心から半
径方向に向けて同心状に、I、II、III の三領域に分け
た場合、Iの領域では、スパッターテーブル15の回転
により、基材41は両ターゲット2A及び2Bの内側に
配置されることになり、X>Yなる関係を満足せず、こ
の領域ではスパッタ粒子同志の化学反応が活発に行われ
ので、得られる被膜は組成欠損の多いものとなり、撥水
性及び耐擦傷性が損なわれる。
8に示すように、スパッターテーブル15の中心から半
径方向に向けて同心状に、I、II、III の三領域に分け
た場合、Iの領域では、スパッターテーブル15の回転
により、基材41は両ターゲット2A及び2Bの内側に
配置されることになり、X>Yなる関係を満足せず、こ
の領域ではスパッタ粒子同志の化学反応が活発に行われ
ので、得られる被膜は組成欠損の多いものとなり、撥水
性及び耐擦傷性が損なわれる。
【0043】これに対して、II及びIII の領域ではスパ
ッターテーブル15の回転により、基材41は両ターゲ
ット2A及び2Bの中心部又は中心部より外側に配置さ
れることになり、X>Yなる関係を満足するので、得ら
れる被膜は撥水性及び耐擦傷性に優れたものとなる。
ッターテーブル15の回転により、基材41は両ターゲ
ット2A及び2Bの中心部又は中心部より外側に配置さ
れることになり、X>Yなる関係を満足するので、得ら
れる被膜は撥水性及び耐擦傷性に優れたものとなる。
【0044】上記基材41の回転速度は、基材41が1
回転する間に、ターゲット2A及び2Bのスパッタによ
って成膜される膜厚が、各々10Å以下となるように設
定するのが好ましい。例えば、一定の条件(一定の基板
間距離、投入電力、ガス圧力)下で、ターゲット2A及
び2Bのうち、大きい方の成膜速度をV(A/min)
すると、回転速度R(回転/min)は、V/R≦10
なる関係を満たす範囲であることが好ましい。
回転する間に、ターゲット2A及び2Bのスパッタによ
って成膜される膜厚が、各々10Å以下となるように設
定するのが好ましい。例えば、一定の条件(一定の基板
間距離、投入電力、ガス圧力)下で、ターゲット2A及
び2Bのうち、大きい方の成膜速度をV(A/min)
すると、回転速度R(回転/min)は、V/R≦10
なる関係を満たす範囲であることが好ましい。
【0045】基材41の回転速度が上式の範囲を超える
(V/R>10)と、被膜が積層膜になる可能性が大き
くなるために、撥水性と耐擦傷性を同時に付与すること
が難かしくなり好ましくない。また、スパッターによる
成膜の場合、成膜速度は通常10,000A/minを
超えることは稀であるため、回転速度を100回転/m
inとすることにより、殆どの場合において上式を満た
すことが可能である。
(V/R>10)と、被膜が積層膜になる可能性が大き
くなるために、撥水性と耐擦傷性を同時に付与すること
が難かしくなり好ましくない。また、スパッターによる
成膜の場合、成膜速度は通常10,000A/minを
超えることは稀であるため、回転速度を100回転/m
inとすることにより、殆どの場合において上式を満た
すことが可能である。
【0046】上記被膜の膜厚は、100Å以上あれば十
分な撥水性を示し、耐擦傷性については基材がガラス等
の比較的硬い材料の場合は、100Å以上あれば十分な
性能を発揮する。しかし、基材が比較的硬度の低い材料
の場合は、耐擦傷性は基材の影響を受け易く、その影響
を受けないためには1000Å以上の膜厚が好ましい。
分な撥水性を示し、耐擦傷性については基材がガラス等
の比較的硬い材料の場合は、100Å以上あれば十分な
性能を発揮する。しかし、基材が比較的硬度の低い材料
の場合は、耐擦傷性は基材の影響を受け易く、その影響
を受けないためには1000Å以上の膜厚が好ましい。
【0047】
【作用】本発明の製造方法は、基材の周囲に金属酸化物
及びフッ素系樹脂のターゲットを配置し、基材を回転さ
せながらスパッタリングすることにより、金属酸化物及
びフッ素系樹脂の比率が一定した被膜を形成するので、
撥水性と耐擦傷性の性能が一定した積層体が得られる。
及びフッ素系樹脂のターゲットを配置し、基材を回転さ
せながらスパッタリングすることにより、金属酸化物及
びフッ素系樹脂の比率が一定した被膜を形成するので、
撥水性と耐擦傷性の性能が一定した積層体が得られる。
【0048】本発明2の製造方法は、金属酸化物及びフ
ッ素系樹脂のターゲットをスパッターテーブルの回転軸
中心からの垂線と水平方向において略等距離となるよう
にそれぞれ配置し、金属酸化物及びフッ素系樹脂のター
ゲットは、上記垂線と基材との水平方向における最短距
離をXとし、上記垂線と両ターゲットとの水平方向にお
ける最短距離をYとしたとき、基材及両ターゲットをX
>Yなる関係を満足するように配置することにより、基
材をスパッタ粒子間の化学反応が起こっている領域を避
けて取り付けられるので、被膜中の組成欠損を減少させ
ることができる。さらに、両ターゲットに、異なる電力
を投入することにより、撥水性と耐擦傷性の性能が一定
した積層体が得られる。
ッ素系樹脂のターゲットをスパッターテーブルの回転軸
中心からの垂線と水平方向において略等距離となるよう
にそれぞれ配置し、金属酸化物及びフッ素系樹脂のター
ゲットは、上記垂線と基材との水平方向における最短距
離をXとし、上記垂線と両ターゲットとの水平方向にお
ける最短距離をYとしたとき、基材及両ターゲットをX
>Yなる関係を満足するように配置することにより、基
材をスパッタ粒子間の化学反応が起こっている領域を避
けて取り付けられるので、被膜中の組成欠損を減少させ
ることができる。さらに、両ターゲットに、異なる電力
を投入することにより、撥水性と耐擦傷性の性能が一定
した積層体が得られる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例1
〜8及び比較例1〜4は本発明に該当し、実施例9〜1
4及び比較例5〜11は本発明2に該当する。
〜8及び比較例1〜4は本発明に該当し、実施例9〜1
4及び比較例5〜11は本発明2に該当する。
【0050】(実施例1〜3)図1に示した高周波スパ
ッタリング装置の基材ホルダーに、スライドガラス(マ
ツナミ社製「S1111」、サイズ80mm×30mm
×1mm)を取り付け、フッ素系樹脂ターゲット2aに
PTFE(日本バルカー工業社製)、金属酸化物ターゲ
ット2bにSiO2 を使用した。次いで、真空槽1内を
1×10-3Pa以下に排気した後、アルゴンガスを導入
して真空槽1内圧力を0.67Paに調節した後、両タ
ーゲットに高周波電力(13.56MHz)を投入し、
アルゴンプラズマによるスパッタリングを開始した。5
分後にそれぞれのターゲットの前に配置されたシャッタ
ー3を開いて、表1に示した基材ホルダー回転数、ター
ゲットへの投入電力及びスパッタリング時間で、スライ
ドガラス基材4上にSiO2 とPTFEからなる被膜を
形成した積層体を得た。
ッタリング装置の基材ホルダーに、スライドガラス(マ
ツナミ社製「S1111」、サイズ80mm×30mm
×1mm)を取り付け、フッ素系樹脂ターゲット2aに
PTFE(日本バルカー工業社製)、金属酸化物ターゲ
ット2bにSiO2 を使用した。次いで、真空槽1内を
1×10-3Pa以下に排気した後、アルゴンガスを導入
して真空槽1内圧力を0.67Paに調節した後、両タ
ーゲットに高周波電力(13.56MHz)を投入し、
アルゴンプラズマによるスパッタリングを開始した。5
分後にそれぞれのターゲットの前に配置されたシャッタ
ー3を開いて、表1に示した基材ホルダー回転数、ター
ゲットへの投入電力及びスパッタリング時間で、スライ
ドガラス基材4上にSiO2 とPTFEからなる被膜を
形成した積層体を得た。
【0051】(実施例4)PTFEターゲットに代えて
FEP(淀川化成社製)ターゲットを用いたこと以外
は、実施例3と同様にしてスライドガラス基材上にSi
O2 とPTFEからなる被膜を形成した積層体を得た。
FEP(淀川化成社製)ターゲットを用いたこと以外
は、実施例3と同様にしてスライドガラス基材上にSi
O2 とPTFEからなる被膜を形成した積層体を得た。
【0052】(実施例5)SiO2 ターゲットに代えて
TiO2 ターゲットを用いたこと以外は、実施例1と同
様にしてスライドガラス基材上にSiO2 とPTFEか
らなる被膜を形成した積層体を得た。
TiO2 ターゲットを用いたこと以外は、実施例1と同
様にしてスライドガラス基材上にSiO2 とPTFEか
らなる被膜を形成した積層体を得た。
【0053】(実施例6)SiO2 ターゲットに代えて
ZrO2 ターゲットを用いたこと以外は、実施例1と同
様にしてスライドガラス基材上にSiO2 とPTFEの
被膜からなる被膜を形成した積層体を得た。
ZrO2 ターゲットを用いたこと以外は、実施例1と同
様にしてスライドガラス基材上にSiO2 とPTFEの
被膜からなる被膜を形成した積層体を得た。
【0054】(実施例7)基材ホルダー回転数とスパッ
タリング時間を表1に示したように変えたこと以外は、
実施例1と同様にしてスライドガラス基材上にSiO2
とPTFEの被膜からなる被膜を形成した積層体を得
た。
タリング時間を表1に示したように変えたこと以外は、
実施例1と同様にしてスライドガラス基材上にSiO2
とPTFEの被膜からなる被膜を形成した積層体を得
た。
【0055】(実施例8)基材としてスライドガラスに
代えてポリカーボネート板(旭硝子社製)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして基材上にSiO2 とP
TFEからなる被膜を形成した積層体を得た。
代えてポリカーボネート板(旭硝子社製)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして基材上にSiO2 とP
TFEからなる被膜を形成した積層体を得た。
【0056】(比較例1)基材ホルダーを全く回転させ
ずに、ターゲットへの投入電力とスパッタリング時間を
表1に示したように変えたこと以外は、実施例1と同様
にしてスライドガラス基材上にSiO2 とPTFEから
なる被膜を形成した積層体を得た。
ずに、ターゲットへの投入電力とスパッタリング時間を
表1に示したように変えたこと以外は、実施例1と同様
にしてスライドガラス基材上にSiO2 とPTFEから
なる被膜を形成した積層体を得た。
【0057】(比較例2)ターゲットとしてPTFEの
みを使用し、PTFEターゲットを基材と対向する位置
に固定したこと以外は、比較例1と同様にしてスライド
ガラス基材上にPTFEのみからなる被膜を形成した積
層体を得た。
みを使用し、PTFEターゲットを基材と対向する位置
に固定したこと以外は、比較例1と同様にしてスライド
ガラス基材上にPTFEのみからなる被膜を形成した積
層体を得た。
【0058】(比較例3)SiO2 ターゲット8aの表
面を、図2及び3に示すように、PTFEシート8bで
部分的に被覆した複合ターゲット8(面積比で被覆率1
0%)を使用したこと以外は、比較例1と同様にしてス
ライドガラス基材上にPTFEのみからなる被膜を形成
した積層体を得た。
面を、図2及び3に示すように、PTFEシート8bで
部分的に被覆した複合ターゲット8(面積比で被覆率1
0%)を使用したこと以外は、比較例1と同様にしてス
ライドガラス基材上にPTFEのみからなる被膜を形成
した積層体を得た。
【0059】(比較例4)SiO2 ターゲット8aの表
面を、PTFEシート8bで部分的に被覆した複合ター
ゲット8(面積比で被覆率70%)を使用したこと以外
は、比較例1と同様にしてスライドガラス基材上にPT
FEのみからなる被膜を形成した積層体を得た。
面を、PTFEシート8bで部分的に被覆した複合ター
ゲット8(面積比で被覆率70%)を使用したこと以外
は、比較例1と同様にしてスライドガラス基材上にPT
FEのみからなる被膜を形成した積層体を得た。
【0060】
【表1】
【0061】被膜の性能評価 上記実施例1〜8及び比較例1〜4で得られた被膜につ
き、下記の性能評価を行いその結果を表2に示した。 (a)膜厚測定 基材の一部をマスキングして被膜を形成し、マスキング
部と被膜形成部の段差を表面形状測定器(スローン社製
「Dektak3030」)により測定して、被膜の厚
さを求めた。
き、下記の性能評価を行いその結果を表2に示した。 (a)膜厚測定 基材の一部をマスキングして被膜を形成し、マスキング
部と被膜形成部の段差を表面形状測定器(スローン社製
「Dektak3030」)により測定して、被膜の厚
さを求めた。
【0062】(b)撥水性試験 水に対する接触角を、接触角計(協和界面科学社製「C
A−A型」)により液滴法で測定した。
A−A型」)により液滴法で測定した。
【0063】(c)耐擦傷性試験 #0000のスチールウールを被膜表面に一定圧力で押
し当てた状態で、被膜上を20往復させた後、被膜の表
面状態を目視観察し、被膜表面に傷が付かない時の最大
圧力をもって耐擦傷(ハードコート)性の指標とした。
し当てた状態で、被膜上を20往復させた後、被膜の表
面状態を目視観察し、被膜表面に傷が付かない時の最大
圧力をもって耐擦傷(ハードコート)性の指標とした。
【0064】
【表2】
【0065】(実施例9〜14、比較例9〜11)図4
に示した高周波スパッタリング装置を用いて、スパッタ
ーテーブル15に基材41としてスライドグラス(マツ
ナミ社製「S1111」、サイズ80mm×30mm×
1mm)を、図5、7及び8に示したI、II、III の三
領域のうち、表3に示した位置に取り付けた。次いで、
表3に示した所定のターゲットを使用し、この後、真空
槽11内を1×10-5Torr以下に真空排気した後、
ガス導入バルブ18を開きスパッターガスとしてArガ
スをマスフローコントローラー19を用いて真空槽11
内に45sccm導入し、真空槽11内圧力を6×10
-3Torrとした。
に示した高周波スパッタリング装置を用いて、スパッタ
ーテーブル15に基材41としてスライドグラス(マツ
ナミ社製「S1111」、サイズ80mm×30mm×
1mm)を、図5、7及び8に示したI、II、III の三
領域のうち、表3に示した位置に取り付けた。次いで、
表3に示した所定のターゲットを使用し、この後、真空
槽11内を1×10-5Torr以下に真空排気した後、
ガス導入バルブ18を開きスパッターガスとしてArガ
スをマスフローコントローラー19を用いて真空槽11
内に45sccm導入し、真空槽11内圧力を6×10
-3Torrとした。
【0066】続いて、スパッターテーブル15をモータ
ー16によって回転速度20rpmで回転させながら、
ターゲット2A及び2Bに表3に示した所定の高周波電
力(周波数13.56MHz)を投入することにより放
電を形成した後、シャッター17を開けて成膜を開始し
た。成膜開始から表3に示した所定の成膜時間後に、シ
ャッター17を閉じターゲット2A及び2Bへの電力投
入を中止し、成膜を終了した。
ー16によって回転速度20rpmで回転させながら、
ターゲット2A及び2Bに表3に示した所定の高周波電
力(周波数13.56MHz)を投入することにより放
電を形成した後、シャッター17を開けて成膜を開始し
た。成膜開始から表3に示した所定の成膜時間後に、シ
ャッター17を閉じターゲット2A及び2Bへの電力投
入を中止し、成膜を終了した。
【0067】(比較例5〜8)ターゲットとして、図9
及び10に示したように、SiO2 上にPTFEを被覆
した複合ターゲット28を使用し、スパッターテーブル
15を回転させずに、表3の成膜条件で成膜した。尚、
複合ターゲット28としては、表3に示した被覆率のも
のを使用した。
及び10に示したように、SiO2 上にPTFEを被覆
した複合ターゲット28を使用し、スパッターテーブル
15を回転させずに、表3の成膜条件で成膜した。尚、
複合ターゲット28としては、表3に示した被覆率のも
のを使用した。
【0068】
【表3】
【0069】被膜の性能評価 上記実施例9〜14及び比較例5〜11で得られた被膜
につき、下記の性能評価を行いその結果を表4に示し
た。 (a)膜厚測定、(b)撥水性試験及び(c)耐擦傷性
試験 実施例1と同様な方法により測定、評価した。
につき、下記の性能評価を行いその結果を表4に示し
た。 (a)膜厚測定、(b)撥水性試験及び(c)耐擦傷性
試験 実施例1と同様な方法により測定、評価した。
【0070】(d)被膜欠損の評価 ES41Aによる組成分析により、Si/O比を求め、
被膜欠損を下記の評価基準で評価した。 <評価基準> ○:Si/O比が0.4以上、欠損のない被膜が得られ
た。 △:Si/O比が0.3〜0.4、欠損の少ない被膜が
得られた。 ×:Si/O比が0.3未満、欠損の多い被膜が得られ
た。
被膜欠損を下記の評価基準で評価した。 <評価基準> ○:Si/O比が0.4以上、欠損のない被膜が得られ
た。 △:Si/O比が0.3〜0.4、欠損の少ない被膜が
得られた。 ×:Si/O比が0.3未満、欠損の多い被膜が得られ
た。
【0071】
【表4】
【0072】
【発明の効果】本発明の積層体の製造方法は、上述の通
りであり、スパッタリング法により、基材上に撥水性と
耐擦傷性を兼ね備えた被膜の形成が可能であり、目的に
応じて、被膜中の金属酸化物とフッ素系樹脂の比率を変
えることにより撥水性と耐擦傷性を制御することができ
る。本発明の製造方法を、レンズ、ミラー、自動車、建
築用の窓ガラスやその他の透明成形体の保護膜として使
用可能であり、フッ素系樹脂を含有することにより可撓
性を有するので、農業フィルムなどの防染フィルムとし
ても使用可能である。
りであり、スパッタリング法により、基材上に撥水性と
耐擦傷性を兼ね備えた被膜の形成が可能であり、目的に
応じて、被膜中の金属酸化物とフッ素系樹脂の比率を変
えることにより撥水性と耐擦傷性を制御することができ
る。本発明の製造方法を、レンズ、ミラー、自動車、建
築用の窓ガラスやその他の透明成形体の保護膜として使
用可能であり、フッ素系樹脂を含有することにより可撓
性を有するので、農業フィルムなどの防染フィルムとし
ても使用可能である。
【図1】本発明に使用される高周波スパッタリング装置
の一例を示す模式図である。
の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に使用される複合ターゲットを示す側面
図である。
図である。
【図3】本発明に使用される複合ターゲットを示す平面
図である。
図である。
【図4】本発明2に使用される高周波スパッタリング装
置の一例を示す模式図である。
置の一例を示す模式図である。
【図5】図4において、ターゲットと基材との位置関係
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図6】スパッターテーブルとターゲトとの位置関係を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図7】スパッターテーブルとターゲトとの位置関係を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図8】スパッターテーブルとターゲトとの位置関係を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図9】本発明に使用される複合ターゲットを示す側面
図である。
図である。
【図10】本発明に使用される複合ターゲットを示す平
面図である。
面図である。
1,11 真空槽 2a,2b、2A,2B ターゲット 3 シャッター 4,41 基材 5 基材ホルダー 6 ガス導入バルブ 7 回転軸 8,28 複合ターゲット 12 マッチングボックス 13 高周波電源 14 直流電源 15 スパッターテーブル 16 モーター 17 シャッター 18 ガス導入バルブ 19 マスフローコントローラー 20 回転軸
Claims (2)
- 【請求項1】基材の外側に金属酸化物及びフッ素系樹脂
の両ターゲットを配置し、基材を回転させながら前記タ
ーゲットに電力を投入してスパッタリングすることによ
り、基材上に金属酸化物及びフッ素系樹脂からなる撥水
性ハードコート層を積層することを特徴とする積層体の
製造方法。 - 【請求項2】基材を取り付けたスパッターテーブルを回
転させながら、金属酸化物及びフッ素系樹脂の両ターゲ
ットに電力を投入してスパッタリングすることにより、
基材上に金属酸化物及びフッ素系樹脂の複合膜を形成す
る方法であって、上記両ターゲットを、スパッターテー
ブルの回転軸から直行する方向において略等距離となる
ようにそれぞれ配置し、回転軸と基材との最短距離をX
とし、回転軸と両ターゲットとの最短距離をYとしたと
き、基材及びターゲットをX>Yなる関係を満足するよ
うに配置し、基材上に金属酸化物及びフッ素系樹脂から
なる被膜を形成することを特徴とする積層体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31647193A JPH07166325A (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 積層体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31647193A JPH07166325A (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 積層体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07166325A true JPH07166325A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18077472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31647193A Pending JPH07166325A (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 積層体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07166325A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013099706A (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-23 | Tosoh Corp | 撥水性薄膜およびその製造方法 |
| KR101449602B1 (ko) * | 2012-12-11 | 2014-10-08 | 한국세라믹기술원 | 금속층을 포함한 3상 형성이 가능한 하이브리드 코팅 장치 |
| CN116926464A (zh) * | 2023-07-19 | 2023-10-24 | 安徽木易橡塑科技有限公司 | 一种af镀膜方法 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP31647193A patent/JPH07166325A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013099706A (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-23 | Tosoh Corp | 撥水性薄膜およびその製造方法 |
| KR101449602B1 (ko) * | 2012-12-11 | 2014-10-08 | 한국세라믹기술원 | 금속층을 포함한 3상 형성이 가능한 하이브리드 코팅 장치 |
| CN116926464A (zh) * | 2023-07-19 | 2023-10-24 | 安徽木易橡塑科技有限公司 | 一种af镀膜方法 |
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