JPH07166346A - マグネトロンスパッタリング装置 - Google Patents
マグネトロンスパッタリング装置Info
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- JPH07166346A JPH07166346A JP31213393A JP31213393A JPH07166346A JP H07166346 A JPH07166346 A JP H07166346A JP 31213393 A JP31213393 A JP 31213393A JP 31213393 A JP31213393 A JP 31213393A JP H07166346 A JPH07166346 A JP H07166346A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁石を変更することなく膜厚分布の充分な調
整を行なえ、しかもターゲットの全面をスパッタできる
永久磁石を使用したマグネトロンスパッタリング装置を
提供すること 【構成】 基板5と対向してターゲット6を設け、該タ
ーゲットの背後にこれに沿って回転する複数個の永久磁
石8を設けて該ターゲットの前方に閉ループの磁界16
を形成するマグネトロンスパッタリング装置に於いて、
該複数個の永久磁石を、そのターゲットの背面の中心部
寄りと対向する側において該背面に対して接近離反自在
に設ける。該複数個の永久磁石とターゲットとの間に部
分的に磁性体17を介在させて該ターゲットの表面の磁
界強度を部分的に弱める 【効果】 ターゲットの中心部分の磁界を弱めて自在に
膜厚分布を調整することができ、永久磁石の設計を変更
する必要もなく接近離反させる構成も簡単で比較的安価
に製作できる
整を行なえ、しかもターゲットの全面をスパッタできる
永久磁石を使用したマグネトロンスパッタリング装置を
提供すること 【構成】 基板5と対向してターゲット6を設け、該タ
ーゲットの背後にこれに沿って回転する複数個の永久磁
石8を設けて該ターゲットの前方に閉ループの磁界16
を形成するマグネトロンスパッタリング装置に於いて、
該複数個の永久磁石を、そのターゲットの背面の中心部
寄りと対向する側において該背面に対して接近離反自在
に設ける。該複数個の永久磁石とターゲットとの間に部
分的に磁性体17を介在させて該ターゲットの表面の磁
界強度を部分的に弱める 【効果】 ターゲットの中心部分の磁界を弱めて自在に
膜厚分布を調整することができ、永久磁石の設計を変更
する必要もなく接近離反させる構成も簡単で比較的安価
に製作できる
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として半導体や電子
機器の製造工程で基板上に薄膜を形成するために使用さ
れるマグネトロンスパッタリング装置に関する。
機器の製造工程で基板上に薄膜を形成するために使用さ
れるマグネトロンスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体や電子機器の製造工程に於いて、
薄膜を基板上に形成する場合、取扱いの容易さや制御性
の良さからマグネトロンスパッタリング法が多く利用さ
れている。これに使用されている装置の概略は図1に示
す如くであり、真空槽a内に基板bと成膜させたい物質
の円形や長方形のターゲットcとを対向させて配置し、
該真空槽a内にはAr等の放電ガスを放電ガス導入口i
から導入すると共に該真空槽a内を真空排気口jから排
気して一定の減圧状態に維持し、ターゲットc側に負電
圧を印加して放電を起こさせる。この放電により発生し
たガス分子(イオン)が負電圧で加速されてターゲット
cに入射し、ターゲット表面の原子を叩き出し、余弦法
則によって四方へ飛出していく原子の一部が基板b上に
堆積して薄膜を形成する。hはターゲット電極、kは直
流電源、lは基板ホルダ、mは磁力線を示す。該ターゲ
ットcの背後には磁石dを配し、これでターゲットcの
前方に電子を拘束する磁場を形成してマグネトロン放電
を発生させ、成膜速度を高めている。磁石dとしては、
永久磁石或は電磁石が用いられるが、ターゲット表面で
の磁場のターゲット表面に対する垂直成分が0になる位
置(図中A点)が最も放電の効率が高く、A点の周辺の
ターゲットが最も多くスパッタされる。通常、この部分
はエロージョン領域と呼ばれている。この部分で、電子
はE×Bドリフトを行ないながら徐々に電離が進んでい
く。磁場は閉ループになるように作らないと、エロージ
ョン領域でイオンの密度分布差が生じてしまう。開ルー
プの磁場を作ると、閉ループの場合に比べて低い圧力で
放電が起こりにくいという結果になる。
薄膜を基板上に形成する場合、取扱いの容易さや制御性
の良さからマグネトロンスパッタリング法が多く利用さ
れている。これに使用されている装置の概略は図1に示
す如くであり、真空槽a内に基板bと成膜させたい物質
の円形や長方形のターゲットcとを対向させて配置し、
該真空槽a内にはAr等の放電ガスを放電ガス導入口i
から導入すると共に該真空槽a内を真空排気口jから排
気して一定の減圧状態に維持し、ターゲットc側に負電
圧を印加して放電を起こさせる。この放電により発生し
たガス分子(イオン)が負電圧で加速されてターゲット
cに入射し、ターゲット表面の原子を叩き出し、余弦法
則によって四方へ飛出していく原子の一部が基板b上に
堆積して薄膜を形成する。hはターゲット電極、kは直
流電源、lは基板ホルダ、mは磁力線を示す。該ターゲ
ットcの背後には磁石dを配し、これでターゲットcの
前方に電子を拘束する磁場を形成してマグネトロン放電
を発生させ、成膜速度を高めている。磁石dとしては、
永久磁石或は電磁石が用いられるが、ターゲット表面で
の磁場のターゲット表面に対する垂直成分が0になる位
置(図中A点)が最も放電の効率が高く、A点の周辺の
ターゲットが最も多くスパッタされる。通常、この部分
はエロージョン領域と呼ばれている。この部分で、電子
はE×Bドリフトを行ないながら徐々に電離が進んでい
く。磁場は閉ループになるように作らないと、エロージ
ョン領域でイオンの密度分布差が生じてしまう。開ルー
プの磁場を作ると、閉ループの場合に比べて低い圧力で
放電が起こりにくいという結果になる。
【0003】磁石dとして電磁石を用いた電磁石カソー
ドでは、磁場を発生させるコイルを2重或は3重とし、
夫々のコイルに流す電流の向きや大きさを制御してエロ
ージョン領域の位置や面積を変えることができる。その
ため、ターゲットcの表面全域をスパッタすることが可
能である。また、電流の制御を最適化することにより、
基板に形成される膜厚を均一化することができる。
ドでは、磁場を発生させるコイルを2重或は3重とし、
夫々のコイルに流す電流の向きや大きさを制御してエロ
ージョン領域の位置や面積を変えることができる。その
ため、ターゲットcの表面全域をスパッタすることが可
能である。また、電流の制御を最適化することにより、
基板に形成される膜厚を均一化することができる。
【0004】磁石dに永久磁石を用いると、上記の電磁
石のような制御ができないため、図2、図3の断面図に
示すように、永久磁石を動かすことにより同様な効果が
得られるようにしている。図2は永久磁石を扇形のエロ
ージョン領域が得られるように扇形部を有する内側磁石
eと外側磁石fを組んだもので、扇形部の円弧の中心を
回転中心gとしてターゲット電極hに対して回転させる
ことにより、扇形のエロージョン領域がターゲットcの
表面全面を移動し、表面全域がスパッタされる。該扇形
部の中心角(円弧の長さ)を調整することにより、膜厚
分布の調整ができる。図3の場合は、円環状の内側磁石
nと外側磁石oとを組み、これをターゲット電極hに対
し偏心回転させることで環状のエロージョン領域がター
ゲットcの表面全面を移動し、表面全域がスパッタされ
る。偏心量を変えると、わずかではあるが、膜厚分布の
調整も行なえる。
石のような制御ができないため、図2、図3の断面図に
示すように、永久磁石を動かすことにより同様な効果が
得られるようにしている。図2は永久磁石を扇形のエロ
ージョン領域が得られるように扇形部を有する内側磁石
eと外側磁石fを組んだもので、扇形部の円弧の中心を
回転中心gとしてターゲット電極hに対して回転させる
ことにより、扇形のエロージョン領域がターゲットcの
表面全面を移動し、表面全域がスパッタされる。該扇形
部の中心角(円弧の長さ)を調整することにより、膜厚
分布の調整ができる。図3の場合は、円環状の内側磁石
nと外側磁石oとを組み、これをターゲット電極hに対
し偏心回転させることで環状のエロージョン領域がター
ゲットcの表面全面を移動し、表面全域がスパッタされ
る。偏心量を変えると、わずかではあるが、膜厚分布の
調整も行なえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁石dが電磁石である
と、これの電流量や電流方向を変えるだけでハードウエ
アの変更なしに様々な径のエロージョン領域を形成でき
ることが最大のメリットであるが、電磁石を回転させる
ことが難しくターゲットcの中心部分がスパッタされな
いという欠点がある。このようなスパッタされない部分
には、エロージョン領域でスパッタされた原子が堆積
し、これが剥がれ落ちてダストとなり、膜質を低下させ
てしまうので好ましくない。また、電磁石は、強い磁界
を発生させるために大きなコイルを必要とし、体積、質
量とも永久磁石に比べて大きくなる。さらに、電流の制
御回路が必要でコストの面でも高くなる。
と、これの電流量や電流方向を変えるだけでハードウエ
アの変更なしに様々な径のエロージョン領域を形成でき
ることが最大のメリットであるが、電磁石を回転させる
ことが難しくターゲットcの中心部分がスパッタされな
いという欠点がある。このようなスパッタされない部分
には、エロージョン領域でスパッタされた原子が堆積
し、これが剥がれ落ちてダストとなり、膜質を低下させ
てしまうので好ましくない。また、電磁石は、強い磁界
を発生させるために大きなコイルを必要とし、体積、質
量とも永久磁石に比べて大きくなる。さらに、電流の制
御回路が必要でコストの面でも高くなる。
【0006】磁石dが永久磁石の場合は、電磁石のよう
な問題はないが、エロージョン領域の径を変更するには
ハードウエアの変更が必要である。例えば、図2の場
合、膜厚分布を制御するためには扇形の角度(円弧の長
さ)を調整する必要があり、最適な膜厚分布を得るため
に幾つかの磁石を作って実験しなければならず、これは
手間とコストがかかりすぎて好ましくない。また、図3
の場合、磁石dを固定して放電させるとターゲットcの
表面には円形のエロージョン領域が形成され、該磁石を
偏心回転させることによって、ターゲット表面でのエロ
ージョン領域の滞在時間から、同心円状の2つのエロー
ジョン領域が出来上がる。この場合のターゲットcの断
面形状は図4に示す如くであり、内側のエロージョン領
域と外側のエロージョン領域のスパッタ量はほぼ同じと
なり、そのため膜厚分布は基板の中央付近が厚く、周辺
部にいくほど薄くなる。分布の調整は磁石の偏心量の変
更によってもできるが、わずかな調整しかできず、基本
的には磁石の径を変えなくてはならないのでその調整は
簡単でない。
な問題はないが、エロージョン領域の径を変更するには
ハードウエアの変更が必要である。例えば、図2の場
合、膜厚分布を制御するためには扇形の角度(円弧の長
さ)を調整する必要があり、最適な膜厚分布を得るため
に幾つかの磁石を作って実験しなければならず、これは
手間とコストがかかりすぎて好ましくない。また、図3
の場合、磁石dを固定して放電させるとターゲットcの
表面には円形のエロージョン領域が形成され、該磁石を
偏心回転させることによって、ターゲット表面でのエロ
ージョン領域の滞在時間から、同心円状の2つのエロー
ジョン領域が出来上がる。この場合のターゲットcの断
面形状は図4に示す如くであり、内側のエロージョン領
域と外側のエロージョン領域のスパッタ量はほぼ同じと
なり、そのため膜厚分布は基板の中央付近が厚く、周辺
部にいくほど薄くなる。分布の調整は磁石の偏心量の変
更によってもできるが、わずかな調整しかできず、基本
的には磁石の径を変えなくてはならないのでその調整は
簡単でない。
【0007】本発明は、磁石を変更することなく膜厚分
布の充分な調整を行なえ、しかもターゲットの全面をス
パッタできる永久磁石を使用したマグネトロンスパッタ
リング装置を提供することを目的とするものである。
布の充分な調整を行なえ、しかもターゲットの全面をス
パッタできる永久磁石を使用したマグネトロンスパッタ
リング装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、基板と対向
してターゲットを設け、該ターゲットの背後にこれに沿
って回転する複数個の永久磁石を設けて該ターゲットの
前方に閉ループの磁界を形成するマグネトロンスパッタ
リング装置に於いて、該複数個の永久磁石を、そのター
ゲットの背面の中心部寄りと対向する側において該背面
に対して接近離反自在に設けることにより、上記の目的
を達成するようにした。また、上記の目的の一部は、該
複数個の永久磁石とターゲットとの間に部分的に磁性体
を介在させて該ターゲットの表面の磁界強度を部分的に
弱めることによっても達成できる。
してターゲットを設け、該ターゲットの背後にこれに沿
って回転する複数個の永久磁石を設けて該ターゲットの
前方に閉ループの磁界を形成するマグネトロンスパッタ
リング装置に於いて、該複数個の永久磁石を、そのター
ゲットの背面の中心部寄りと対向する側において該背面
に対して接近離反自在に設けることにより、上記の目的
を達成するようにした。また、上記の目的の一部は、該
複数個の永久磁石とターゲットとの間に部分的に磁性体
を介在させて該ターゲットの表面の磁界強度を部分的に
弱めることによっても達成できる。
【0009】
【作用】通常のスパッタリングと同様に真空槽内に放電
ガスを導入して減圧状態を維持し、ターゲット電極に負
電圧を印加すると、ターゲットの背後で回転する永久磁
石の磁界の作用によりマグネトロン放電が発生するが、
該永久磁石のターゲットの背面の中心部寄りと対向する
側を該背面に対して接近離反させて該永久磁石を傾斜さ
せることにより、或は該永久磁石とターゲットの間に介
在する磁性体の厚さを変更することにより、ターゲット
表面の内側と外側で有効磁界を変えてイオンの分布を変
えることができ、スパッタ量はイオン量に比例するので
エロージョン領域を変更して永久磁石では通常はスパッ
タされにくいターゲットの中心部をスパッタすることが
でき、かくて、ターゲット全面をスパッタすると共に膜
厚分布の自在な調整を行なえる。
ガスを導入して減圧状態を維持し、ターゲット電極に負
電圧を印加すると、ターゲットの背後で回転する永久磁
石の磁界の作用によりマグネトロン放電が発生するが、
該永久磁石のターゲットの背面の中心部寄りと対向する
側を該背面に対して接近離反させて該永久磁石を傾斜さ
せることにより、或は該永久磁石とターゲットの間に介
在する磁性体の厚さを変更することにより、ターゲット
表面の内側と外側で有効磁界を変えてイオンの分布を変
えることができ、スパッタ量はイオン量に比例するので
エロージョン領域を変更して永久磁石では通常はスパッ
タされにくいターゲットの中心部をスパッタすることが
でき、かくて、ターゲット全面をスパッタすると共に膜
厚分布の自在な調整を行なえる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明すると、
図5に於いて、符号1は真空ポンプに接続される真空排
気口2とArガス等の放電ガスを導入する導入口3とを
備えた真空槽を示し、該真空槽1の内部には、基板ホル
ダ4に支持されたシリコンウエハ等の基板5と成膜させ
たい物質から成る円形や長方形のターゲット6とが対向
して配置される。該ターゲット6は直流電源18或は高
周波電源に接続されたターゲット電極7上に固定され
る。該ターゲット6の背後にはベース9に取付けた複数
個の永久磁石8が該ターゲット6に沿って回転自在に設
けられ、該ターゲット6の表面を巡る閉ループの磁界1
6を形成する。この永久磁石8は、図6に示す如く、円
板状の内側磁石8aとこれを等間隔の間隔10を存して
囲む円環状の外側磁石8bの2個で構成し、その中心を
ターゲット6の中心11に対して偏心させ、該中心11
を中心に回転されるようにした。該永久磁石8は大小の
環状の3個以上を使用して3重以上の円環状に構成する
ことも可能であり、内側磁石8aは環状に構成すること
も可能である。
図5に於いて、符号1は真空ポンプに接続される真空排
気口2とArガス等の放電ガスを導入する導入口3とを
備えた真空槽を示し、該真空槽1の内部には、基板ホル
ダ4に支持されたシリコンウエハ等の基板5と成膜させ
たい物質から成る円形や長方形のターゲット6とが対向
して配置される。該ターゲット6は直流電源18或は高
周波電源に接続されたターゲット電極7上に固定され
る。該ターゲット6の背後にはベース9に取付けた複数
個の永久磁石8が該ターゲット6に沿って回転自在に設
けられ、該ターゲット6の表面を巡る閉ループの磁界1
6を形成する。この永久磁石8は、図6に示す如く、円
板状の内側磁石8aとこれを等間隔の間隔10を存して
囲む円環状の外側磁石8bの2個で構成し、その中心を
ターゲット6の中心11に対して偏心させ、該中心11
を中心に回転されるようにした。該永久磁石8は大小の
環状の3個以上を使用して3重以上の円環状に構成する
ことも可能であり、内側磁石8aは環状に構成すること
も可能である。
【0011】こうした構成では、永久磁石8が回転され
ても磁界の分布を変更しての膜厚調整も困難であるが、
本発明では、該永久磁石8の該ターゲット6の背面の中
心部寄りと対向する側を、該背面に対して接近離反自在
に設けることにより、該永久磁石8を傾斜させ、該ター
ゲット6の全面のスパッタと基板5に形成される膜厚の
調整を行なうようにした。これを更に説明すると、該永
久磁石8の全体の径を該ターゲット6の径の1/2以上
の大きさとし、該永久磁石8を、例えば図7に示すよう
に、該ターゲット電極7の背後に設けた該ターゲット6
の中心11と一致してモータ15で回転される円板状の
回転ステージ12に支持部材13、14で支持するよう
にした。これら支持部材13、14は揺動自在に永久磁
石8を支持し、ターゲット6の中心11寄りの支持部材
14をシリンダやモータ、或はねじ等の適当な手段によ
り昇降させると、ターゲット6の背面に対して永久磁石
8が接近離反し、該ターゲット6の表面の磁界分布が可
変される。即ち、支持部材14を図面で上方へ引き上げ
ると、ターゲット6の表面の磁界は、その中心部分が周
辺部分に比べて弱くなり、該中心部分のイオン密度が該
周辺部分よりも弱められることによって基板5の中心部
分に堆積する膜厚を減少できる。通常は基板5の中心部
分の膜厚がその周辺部分よりも厚くなりがちであるが、
永久磁石8をターゲット6より離反させ回転させること
により磁石の設計を変更することなく膜厚の均一化を図
れる。また、永久磁石8の傾斜によりターゲット6の表
面の磁界が相対的に移動し、これに伴ってスパッタ領域
が移動するので、ターゲット6の全面に亘るスパッタを
行なえる。
ても磁界の分布を変更しての膜厚調整も困難であるが、
本発明では、該永久磁石8の該ターゲット6の背面の中
心部寄りと対向する側を、該背面に対して接近離反自在
に設けることにより、該永久磁石8を傾斜させ、該ター
ゲット6の全面のスパッタと基板5に形成される膜厚の
調整を行なうようにした。これを更に説明すると、該永
久磁石8の全体の径を該ターゲット6の径の1/2以上
の大きさとし、該永久磁石8を、例えば図7に示すよう
に、該ターゲット電極7の背後に設けた該ターゲット6
の中心11と一致してモータ15で回転される円板状の
回転ステージ12に支持部材13、14で支持するよう
にした。これら支持部材13、14は揺動自在に永久磁
石8を支持し、ターゲット6の中心11寄りの支持部材
14をシリンダやモータ、或はねじ等の適当な手段によ
り昇降させると、ターゲット6の背面に対して永久磁石
8が接近離反し、該ターゲット6の表面の磁界分布が可
変される。即ち、支持部材14を図面で上方へ引き上げ
ると、ターゲット6の表面の磁界は、その中心部分が周
辺部分に比べて弱くなり、該中心部分のイオン密度が該
周辺部分よりも弱められることによって基板5の中心部
分に堆積する膜厚を減少できる。通常は基板5の中心部
分の膜厚がその周辺部分よりも厚くなりがちであるが、
永久磁石8をターゲット6より離反させ回転させること
により磁石の設計を変更することなく膜厚の均一化を図
れる。また、永久磁石8の傾斜によりターゲット6の表
面の磁界が相対的に移動し、これに伴ってスパッタ領域
が移動するので、ターゲット6の全面に亘るスパッタを
行なえる。
【0012】該永久磁石8とターゲット6との間に、図
8、図9に示すように、部分的に磁性体17を介在させ
ることによっても、本発明の膜厚分布の調整の目的は達
成できる。この場合、ターゲット6の中心11付近と対
応する永久磁石8の表面に扇形の鉄製その他の磁性体1
7を取付けたもので、該磁性体17により該永久磁石8
からターゲット6の表面へ漏れる磁界が弱められ、該永
久磁石8をターゲット6の中心11を中心として回転さ
せると、上記のように永久磁石8を傾けたときと同様
に、ターゲット6の中心部分の磁界がその周辺部分の磁
界よりも弱いため、該中心部分のイオン密度が該周辺部
分よりも弱められ、基板5の中心部分に堆積する膜厚を
永久磁石8の設計を変更せずに減少させ得る。尚、該永
久磁石8の構成は図6のものと変わりがない。該磁性体
17は、図10のように、環状の永久磁石8の中心部分
に対応する部分が薄く、周辺部分に対応する部分に至る
につれ厚くなるテーパ状のものを使用してもよく、この
場合は、ターゲット6の表面の磁界の強度分布をその周
辺から中心に向かって逓減させることができる。ところ
で、上記実施例では永久磁石8の表面に磁性体17を取
付けているが、これはターゲット電極7の背面に取付け
てもよい。
8、図9に示すように、部分的に磁性体17を介在させ
ることによっても、本発明の膜厚分布の調整の目的は達
成できる。この場合、ターゲット6の中心11付近と対
応する永久磁石8の表面に扇形の鉄製その他の磁性体1
7を取付けたもので、該磁性体17により該永久磁石8
からターゲット6の表面へ漏れる磁界が弱められ、該永
久磁石8をターゲット6の中心11を中心として回転さ
せると、上記のように永久磁石8を傾けたときと同様
に、ターゲット6の中心部分の磁界がその周辺部分の磁
界よりも弱いため、該中心部分のイオン密度が該周辺部
分よりも弱められ、基板5の中心部分に堆積する膜厚を
永久磁石8の設計を変更せずに減少させ得る。尚、該永
久磁石8の構成は図6のものと変わりがない。該磁性体
17は、図10のように、環状の永久磁石8の中心部分
に対応する部分が薄く、周辺部分に対応する部分に至る
につれ厚くなるテーパ状のものを使用してもよく、この
場合は、ターゲット6の表面の磁界の強度分布をその周
辺から中心に向かって逓減させることができる。ところ
で、上記実施例では永久磁石8の表面に磁性体17を取
付けているが、これはターゲット電極7の背面に取付け
てもよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によるときは、マグ
ネトロンスパッタリング装置のターゲットの背後で回転
する複数個の永久磁石を、そのターゲットの背面の中心
部付近と対向する側において該背面に対して接近離反自
在に設けたので、ターゲットの中心部分の磁界を弱めて
自在に膜厚分布を調整することができ、永久磁石の設計
を変更する必要もなく接近離反させる構成も簡単で比較
的安価に製作できる等の効果があり、また、該複数個の
永久磁石とターゲットとの間に部分的に磁性体を介在さ
せて該ターゲットの表面の磁界強度を部分的に弱めるこ
とによっても前記と同様の効果が得られる。
ネトロンスパッタリング装置のターゲットの背後で回転
する複数個の永久磁石を、そのターゲットの背面の中心
部付近と対向する側において該背面に対して接近離反自
在に設けたので、ターゲットの中心部分の磁界を弱めて
自在に膜厚分布を調整することができ、永久磁石の設計
を変更する必要もなく接近離反させる構成も簡単で比較
的安価に製作できる等の効果があり、また、該複数個の
永久磁石とターゲットとの間に部分的に磁性体を介在さ
せて該ターゲットの表面の磁界強度を部分的に弱めるこ
とによっても前記と同様の効果が得られる。
【図1】 従来例の截断側面図
【図2】 従来の永久磁石の平面図
【図3】 他の従来の永久磁石の平面図
【図4】 図3の場合のターゲットの消耗状態の説明図
【図5】 本発明の実施例の截断側面図
【図6】 図5の6−6部分の平面図
【図7】 本発明の具体的実施例の要部の側面図
【図8】 請求項3に記載の発明の実施例の要部の側面
図
図
【図9】 図8の平面図
【図10】 請求項3に記載の発明の他の実施例の要部
の側面図
の側面図
1 真空槽 5 基板
6 ターゲット 8、8a、8b 永久磁石 11 中心 1
2 回転ステージ 16 磁界 17 磁性体
6 ターゲット 8、8a、8b 永久磁石 11 中心 1
2 回転ステージ 16 磁界 17 磁性体
Claims (3)
- 【請求項1】 基板と対向してターゲットを設け、該タ
ーゲットの背後にこれに沿って回転する複数個の永久磁
石を設けて該ターゲットの前方に閉ループの磁界を形成
するマグネトロンスパッタリング装置に於いて、該複数
個の永久磁石を、そのターゲットの背面の中心部付近と
対向する側において該背面に対して接近離反自在に設け
たことを特徴とするマグネトロンスパッタリング装置。 - 【請求項2】 上記ターゲットを略円形に形成し、該タ
ーゲットの背面に沿って回転自在に回転ステージを設
け、これに該回転ステージの回転中心から偏心させて該
ターゲットの直径の1/2以上の径の同心円状に配置し
た複数個の永久磁石を取付け、上記複数個の該永久磁石
を、そのターゲットの背面の中心部付近と対向する側に
おいて該背面に対して接近離反自在となるように該回転
ステージに取付けたことを特徴とする請求項1に記載の
マグネトロンスパッタリング装置。 - 【請求項3】 基板と対向してターゲットを設け、該タ
ーゲットの背後にこれに沿って回転する複数個の永久磁
石を設けて該ターゲットの前方に閉ループの磁界を形成
するマグネトロンスパッタリング装置に於いて、該複数
個の永久磁石とターゲットとの間に部分的に磁性体を介
在させて該ターゲットの表面の磁界強度を部分的に弱め
たことを特徴とするマグネトロンスパッタリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31213393A JPH07166346A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | マグネトロンスパッタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31213393A JPH07166346A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | マグネトロンスパッタリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07166346A true JPH07166346A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18025655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31213393A Pending JPH07166346A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | マグネトロンスパッタリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07166346A (ja) |
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- 1993-12-13 JP JP31213393A patent/JPH07166346A/ja active Pending
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