JPH07166708A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JPH07166708A
JPH07166708A JP10010694A JP10010694A JPH07166708A JP H07166708 A JPH07166708 A JP H07166708A JP 10010694 A JP10010694 A JP 10010694A JP 10010694 A JP10010694 A JP 10010694A JP H07166708 A JPH07166708 A JP H07166708A
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torque limiter
torque
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Toshio Hayakawa
敏雄 早川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクリミッタに関し、過負荷を生じること
なく、負荷に連動する出力部材が確実に所定の位置に位
置決めして停止できるようにしたトルクリミッタを提供
することを目的とする。 【構成】出力部材313が位置決め機構33に連動連結され
たトルクリミッタ本体311の入力部材311と出力部材313
との相対回転角を一定角度以下に制限する回転制限手段
319を設けると共に、位置決め機構33の回転板331の溝33
2に爪334が噛み込む時に入力部材311の駆動を停止させ
る手段を設ける構成とする。 【作用】溝332 が爪334 に対向しない位置でトルク伝達
が遮断された時には、入力部材311 を一定以上回転させ
ることにより回転板331を所定の位置に位置決めすると
共に入力部材313の駆動を停止して過負荷の発生を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクリミッタに関
し、特に、負荷に連動する出力部材が確実に所定の位置
に位置決めして停止できるようにしたトルクリミッタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にトルクリミッタは、例えば図18
に示すように、駆動力を入力する入力部材131aと、
出力軸131hとを備え、出力軸131hが受ける負荷
トルクが一定値を上回る時に出力軸131hが入力部材
131aに対して同軸回転するように構成される。
【0003】この従来例においては、上記入力部材13
1aの端面に菊座面131bが形成され、出力軸131
hと一体に形成されたボール保持板131cに保持させ
たボール131dをバネ131fで菊座面131bに押
圧している。
【0004】同図(b)に示すように、菊座面131b
の谷にボール131dが押し込まれている時には、菊座
面131dがボール131dを入力部材131aの回転
方向に駆動し、ボール131dを保持しているボール保
持板131c及び出力軸131hに入力部材131aの
トルクが伝達される。
【0005】出力軸131hに負荷が加えられると、ボ
ール131dは負荷によって入力部材131aの回転方
向と逆方向に駆動され、菊座面131bの稜線に向かっ
て移動する。ボール131dの稜線への移動はバネ13
1fの圧力によって抑制されるが、同図(c)に示すよ
うに、負荷によってボール131dが菊座面131bの
稜線まで移動すると入力部材131aから出力軸131
hへのトルクの伝達が遮断され、過負荷の発生が防止さ
れる。
【0006】このトルク伝達の遮断後に入力部材131
aを駆動し続けるか否かは自由であるが、エネルギーを
無駄使いしないように入力部材131aの駆動を停止す
ることが多い。
【0007】上記構成において出力軸131hが所定の
回転位置で停止することが要求されるとき、図19に示
すような位置決め機構133が設けられる。この位置決
め機構は、周縁の1箇所に位置決め用の溝133bを有
し、入力部材131aに連動連結させた回転板133a
と、この回転板133aの周面にバネ133dによって
押圧される爪133cを設け、この爪133cを溝13
3bに嵌め込むことにより出力軸131hの停止位置を
位置決めさせ、起動時に爪133bをバネ133dに抗
して例えばレバー142を介して図示しないアクチュエ
ータによって溝133bから引抜くことにより位置決め
作用を解除するようにしている。
【0008】この位置決め機構133は、まず上記バネ
133dに抗して爪133cが溝133bから抜かれる
と、位置決め作用が解除される。次いで出力軸131h
を回転させ、トルクリミッタが作動したとき(又は、ト
ルクリミッタが作動する前に操作者の意志によって)ア
クチュエータの作動を停止し、バネ133dで爪133
cを回転板133aの周面に押圧させる。この後、出力
軸131hが回転して、爪133cが溝133bに嵌ま
り、出力軸131hが位置決めされて停止される。
【0009】これによって、回転板133aを介してト
ルクリミッタに加わる負荷トルクが所定値以上になり、
トルクリミッタによってトルクの伝達が遮断され、モー
タに過負荷がかかることが防止される。そして、爪13
3cの位置や回転板133aの回転位相などによってロ
ーラが所定の位置で停止したことが検出されるとモータ
が停止される。
【0010】また、トルクリミッタが作動してから位置
決め手段を作動させることも可能である。すなわち、ト
ルクリミッタが作動した後、惰性で回転する回転板13
3hの溝に対して爪133cを噛み合わせる構成とする
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と、図17(a)に示すように菊座面131bの谷に押
し込まれたボール131dが、菊座面131bの山を乗
り越えるときに入力部材131aにかかるトルクは次第
に大きくなる。出力軸131hにかかるトルクが上記図
17(a)に示すトルクより大きいときには、トルクリ
ミッタが作動するので何等の問題はないが、後に説明す
るように、出力軸131hの出力を線材のねじりに利用
するような場合、図17(b)に示すように線材のねじ
り量に従って出力軸131hにかかる負荷トルクが緩や
かに増加する。この場合、トルクリミッタの作動位置
(作動回転位置:図17(a)のB−C)が不安定にな
り、期待した位置でトルクリミッタが作動しない場合が
多くなる。
【0012】更に、上記従来の位置決め機構で、トルク
リミッタが作動する前に強制的に溝133bに爪133
aを噛み込ませてトルクリミッタを作動させる場合には
負荷側のトルクと関係なく、操作する者の意志に従っ
て、出力軸131hが停止する。
【0013】ところが後に説明するように、トルクリミ
ッタを線材のねじりに使用する場合のように線材のねじ
りトルクが所定値以上であることを要する場合には、上
記のように操作者が任意に出力軸131hを停止する上
記構成は役に立たない。
【0014】更に、トルクリミッタが作動後に惰性で回
転する出力軸を位置決めする構成では、上記出力軸13
1hの惰性を確保するために、フライホイール等が必要
となり、大型となる欠点がある。
【0015】本発明は上記従来の事情に鑑みて提案され
たものであって、負荷のトルクに応じて正確にトルクリ
ミッタが作動するとともに、停止時の出力軸の回転位置
決め機構が簡単でかつ正確な構成となるトルクリミッタ
を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、図
1に示すように、駆動力を入力する入力部材(311) と、
上記入力部材に連動して回転するとともに負荷を受ける
出力部材とを備え、負荷トルクが所定値を上回る時に前
記入力部材(311) と出力部材との間の伝達トルクを遮断
するトルクリミッタにおいて、トルクリミッタ本体(31)
の入力部材(311) の端面に形成されたボール(314) の径
より小さい径の円穴(311c)に対してバネ(333) によって
ボール(313a)を押圧するボール押圧機構を備える構成と
した。
【0017】また、駆動力を入力する入力部材(311)
と、上記入力部材に連動して回転するとともに負荷を受
ける出力部材とを備え、負荷トルクが所定値を上回る時
に前記入力部材(311) と出力部材との間の伝達トルクを
遮断するトルクリミッタ本体(31)を備えたトルクリミッ
タにおいて、上記トルクリミッタ本体(31)が作動した後
の上記入力部材(311) と出力部材との相対回転角を一定
角度以下に制限する回転制限手段(319) と、上記トルク
リミッタ本体(31)が作動後に回転制限手段(319)に規定
する角度遅れて回転する出力部材に対する位置決めをす
る位置決め機構(33)とを備えた構成とする。
【0018】上記回転制限手段(319) は、入力部材(31
1) に立設された回転制限ピン(319a)と、出力部材と連
動回転し、入力部材上にボール(314) を保持するととも
に、各回転制限ピン(319a)が周方向に一定角度以下移動
可能に挿通される複数の円弧孔(319b)を設けたボール保
持板(312) とよりなる構成とする。
【0019】上記位置決め機構(33)は、上記トルクリミ
ッタ本体(31) の出力部材に連動連結されると共に周面
に位置決め用の溝(332) を形成した回転板(331) と、こ
の回転板(331) の周面にバネ(333) によって押圧され、
上記溝(332) に噛み込む爪(334) とを備えた構成とす
る。
【0020】上記位置決め機構は、上記溝(332) に噛み
込んだ爪(334) をバネ(333) に抗して溝(332) から離脱
させる位置決め解除手段を備える。また、上記トルクリ
ミッタは、位置決め機構(33)が作動するときに入力部材
(311) の駆動を停止させる駆動停止手段を備えた構成と
する。
【0021】
【作用】上記のボール押圧機構によれば、入力部材(31
1) の伝達トルクはボール314の移動距離に対して急
激に低下するので、作動位置が安定することになる。
【0022】また、上記回転制限手段319によると、
トルクリミッタ作動後に、上記入力部材311と出力部
材313bとの相対回転角が一定角度以下に制限される
ので、トルクリミッタ31のトルク制限作用が開始した
時に出力部材313bの回転は一旦は従来と同様に停止
するが、出力部材313bに対して入力部材311が上
記一定角度以上回転すると入力部材311と出力部材3
13bとの相対回転が制限され、出力部材313bは再
び入力部材311に連れて回転し、この出力部材313
bに連動する位置決め機構33の回転板331はその周
面に形成された溝332と爪334とが対向する回転位
相まで駆動される。
【0023】そして、溝332と爪334とが対向する
と、位置決め機構33の爪334がバネ333によって
溝332に押し込まれ、出力部材313bが確実に所定
の回転位相に停止される。又、この位置決めと同時に入
力部材311の駆動が停止されるので、位置決めによる
過負荷の発生が防止される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るトルクリミッ
タを用いる撚線結束機を適用した場合について図面に基
づいて具体的に説明する。
【0025】図2に示すように、本発明の一実施例が適
用される撚線結束機は、撚線Wを係合して回転するビッ
ト1と、モータ2と、このモータ2にビット1を連動さ
せる伝動機構3とを備える。この伝動機構3には、トル
クリミッタ本体31と、ワンウェークラッチ32と、ビ
ット1の停止位置、即ち、停止時の回転位相を規制する
位置決め機構33とを介在させてあり、この位置決め機
構33の位置決め機能を解除する操作機構4が設けられ
る。
【0026】上記トルクリミッタ本体31は、図3に示
すように、上記モータ2に第1の減速歯車機構34を介
して連動連結される入力部材としての回転板311を備
える。この回転板311には、中心孔311aが形成さ
れると共に、モータ2と反対側の片面に回転軸心から所
定の距離を隔てられ、かつ、周方向に等間隔を置いて3
個のボール受け穴311bが形成される。
【0027】又、このトルクリミッタ本体31はこの回
転板311の上記片面に対向して同軸回転可能に配置さ
れるボール保持板312を有し、このボール保持板31
2には上記ボール受け穴311bに対応して回転軸心か
ら所定の距離を隔てられ、周方向に等間隔を置いて3個
のボール保持孔312aが形成される。更に、このボー
ル保持板312にはこれの軸心を貫通し、あるいは、こ
れと一体に形成された出力部材としての出力軸313が
固定され、この出力軸313はボール保持板312から
回転板311側に突出する短軸部313aと、ボール保
持板312から回転板311の反対側に突出する長軸部
313bとを備え、上記短軸部312aは上記回転板3
11の中心孔311aに回転可能に内嵌され、更にフレ
ーム36の内端板枠36aにブシュ39を介して回転自
在に支持される。
【0028】又、各ボール保持孔312aには、ボール
保持板312の回転軸心方向に遊動可能に3個のボール
314が挿入され、これらのボール314が、ボール保
持板312の回転板311の反対側で上記長軸部313
bにボール保持板312の回転軸心方向に進退可能に、
かつ、ボール保持板312の回転軸心回りに回転可能に
外嵌された押さえ板315を介して、バネ316によっ
て回転板311に押圧される。
【0029】上記回転板311に形成されたボール受け
穴311bは、図4に示すように、上記ボール314よ
りも小径の円穴311cと、これに連続して回転板31
1の表面に近付くに連れて拡径され、回転板311の表
面でボール314よりも大径になる皿穴311dとで形
成している。これによって、図5に示すように、ボール
314の移動が開始する時に伝達トルクが最大になり、
撚線ねじりトルクがボール314の移動が開始する時の
伝達トルクのみによって決定される。ボール314が移
動する時の伝達トルクは図15に示すように、ボール3
14の径と円穴311cの径との比、及びバネ316の
圧力によって決定される。
【0030】例えば、バネ316の圧力が同じであれば
円穴311cの径に比してボール径が大きい程、初期伝
達トルクが大きくなり、その後急激に小さくなる。また
当然のことながらバネ316の圧力を大きくすればする
程、伝達トルクは大きくなる。設計上は、円穴311c
の大きさをボール314の径の半分程度、又はそれ以下
にし、バネ圧を調整することによって初期伝達トルクを
調整する構成にするのが有利である。また皿穴311d
は本質的には不要であるが、本実施例では後に説明する
レバー45が作動するためのストロークを皿穴311d
のテーパによって確保している。
【0031】ここで、図3に示すように、上記押さえ板
315は中心に丸孔を有する円板状の板体315aと、
この板体315aのボール保持板312の回転軸心方向
への進退を円滑にするための筒状部315bとを備え
る。又、上記バネ316は、上記長軸部313bの先端
に挿通されるピン317によって長軸部313bからの
脱出を防止されたバネ受座318と上記押さえ板315
の本体315aとの間に、上記長軸部313bの先端部
と同心状に配置される。上記バネ受座318には後述す
る第2の減速歯車機構35の小歯車35aが一体的に形
成される。
【0032】このトルクリミッタ本体31には、上記回
転板311とボール保持板312とにわたってこれらの
相対回転を一定角度以下に制限する回転制限手段319
が設けられる。この回転制限手段319は、回転板31
1からボール保持板312側に向かって突出させた3本
の制限ピン319aと、ボール保持板312に形成され
た各回転制限ピン319aが周方向に一定角度以下移動
可能に挿通される3個の円弧孔319bとを備え、トル
クリミッタ本体31のトルク制限作用により回転板31
1からボール保持板312へのトルク伝達が遮断された
後に、モータ2によって回転板311を一定角度以上回
転させることにより、回転板311の回転に連動してボ
ール保持板312を回転させることができる。
【0033】図2に示すように、このトルクリミッタ本
体31とワンウェークラッチ32との間に介在させた第
2の減速歯車機構35は、上記小歯車35aと、中間板
枠36bに回転自在に支持され、上記小歯車35aに噛
み合う中間大歯車35bと、この中間大歯車35bに固
定された中間小歯車35cと、この中間小歯車35cに
噛み合う最終大歯車35dとを備える。
【0034】図6及び図7に示すように、上記ワンウェ
ークラッチ32はこの減速歯車機構35の最終大歯車3
5dと一体に形成された外周リング321と、外周リン
グ321の内部に同軸回転自在に挿入された六角軸32
2とを備えており、この六角軸322には1対のローラ
保持板323が軸心方向に適当な間隔を置いて固定さ
れ、両ローラ保持板323には3本のローラ軸324の
両端を周方向に平行移動可能に内嵌する弧状孔325が
周方向に等間隔を置いて形成される。又、各ローラ軸3
24には、両ローラ保持板323の間に、外周リング3
21と六角軸322との最大間隔よりも小径で、最小間
隔よりも大径のクラッチローラ326が回転自在に外嵌
される。各ローラ保持板323の弧状孔325の間に
は、バネ支持軸327の両端を内嵌する丸孔328が形
成され、両ローラ保持板323にバネ支持軸327を介
して保持されたつる巻バネ329によって各クラッチロ
ーラ325が個別に六角軸322の外周面に押圧され
る。
【0035】上記位置決め機構33は、ワンウェークラ
ッチ32の六角軸322に対して所定の範囲内で同軸回
転可能に設けられた回転板331を備え、この回転板3
31は図6、図7あるいは図8に示すように、ワンウェ
ークラッチ32の各ローラ軸324と一体に形成され、
その外周面の1箇所に位置決め用の溝332が形成され
る。
【0036】又、上記位置決め機構33は、図2に示す
フレーム36の連結軸枠36eに揺動自在に支持され、
バネ333によって上記回転板331の外周面に押圧さ
れる爪334を備える。図6に示すように、上記ワンウ
ェークラッチ32の外周リング321及び六角軸322
並びに位置決め機構33の回転板331にはチャック装
置37の中心軸371を貫通させてあり、この中心軸3
71は、外周リング321には回転自在に内嵌され、六
角軸332にはピン378により固定される。又、この
中心軸371の一端部371aは伝動機構3のフレーム
36の中間板枠36bに回転自在に内嵌され、中央部は
ブシュ38を介して伝動機構3のフレーム36の先端板
枠36cに回転自在に支持される。
【0037】上記中心軸371の他端371cには六角
穴372が形成され、図9に示すように、上記ビット1
の基端部にはこの六角穴372に対応する六角軸11が
形成されている。従って、この六角軸11を六角穴37
2に差し込む際にビット1の軸心回りの取付け角度を6
0°ごとに切り替えることができる。又、図6あるいは
図7に示すように、上記中心軸371の他端部371c
には六角穴372に連通するボール保持孔373が形成
され、図8に示すように、ビット1のボール保持孔37
3に対応する部分、即ち、六角軸11の中間部には周溝
12が形成される。更に、図6に示すように、上記ボー
ル保持孔373には位置決め用のボール374が遊動可
能に挿入される一方、中心軸371にスリーブ375が
摺動可能に外嵌される。
【0038】このスリーブ375を中心軸371の他端
部371c側のチャック位置に移動させた時には上記ボ
ール保持孔373をスリーブ375で蓋することにより
ボール374をスリーブ375で押さえて上記ボール3
74の一部分を六角穴372に差し込まれた六角軸11
の周溝12に突入させ、スリーブ375を中心軸371
の一端部371a側のアンチャック位置に移動させた時
にはスリーブ375が上記ボール保持孔374を開いて
上記ボール374が自由にボール保持孔373内に退入
できるようにしている。
【0039】上記中心軸371の他端部371cにはキ
ャップ376が外嵌固定され、このキャップ376で上
記スリーブ375の他端部を受け止めることによりスリ
ーブ375がチャック位置よりも中心軸371の他端部
371c側に移動することが制限され、又、上記ブシュ
38とスリーブ375との間に中心軸371を取り巻く
ように配置されたバネ377によりスリーブ375がチ
ャック位置に付勢されるようにしている。
【0040】上記操作機構4は、図2及び図10に示す
ように、フレーム36に固定した支点ピン41を中心に
揺動可能に設けた操作レバー42及びフローティングレ
バー43を備える。
【0041】この操作レバー42は支点ピン41からモ
ータ2の一端側外方まで延長された操作アーム421
と、支点ピン41から他端側にトルクリミッタ本体31
の近傍まで延長された作用アーム422とを有し、操作
アーム421の中間部とフレーム36との間に架着され
たバネ44によって操作解除方向(操作アーム422が
モータ2から離れる方向)に付勢される。又、上記作用
アーム422の先端にはトルクリミッタ本体31の上記
押さえ板315の本体315aで揺動駆動されるピンレ
バー45が枢着され、このピンレバー45の遊端部には
フローティングレバー43側に突出するピン46が連設
され、このピンレバー45の遊端部がこのピンレバー4
5と操作レバー42とにわたって架着されたバネ47に
よって上記押さえ板315の本体315aに押圧され
る。
【0042】上記フローティングレバー43は支点ピン
41からモータ2の一端側外方にまで延長されたスイッ
チ操作アーム431と、支点ピン41から位置決め機構
33まで延長された作用アーム432とを備え、この作
用アーム432の先端を位置決め機構33の爪334に
形成された係合孔335に突入させてある。又、このフ
ローティングレバー43の作用アーム432には、上記
ピンレバー45のピン46が係脱されるピン受け部48
が設けられる。
【0043】図11(a)に示すように、このピン受部
48にピン46が係合された状態で上記操作レバー42
を操作方向(操作アーム421がモータ2に近付く方
向)に操作すると、フローティングレバー43が操作レ
バー42に連動してモータ2を作動させるスイッチ5
(図2参照)をオンにすると共に、位置決め機構33の
爪334をバネ333に抗して溝332から離脱させ、
モータ2の駆動力が伝動機構3を介してビット1に伝達
され、これにより、撚線Wの撚り合わせが行われる。こ
の後、撚線Wの撚り合わせが進み、ビット1からトルク
リミッタ本体31に作用する撚線ねじりトルクがトルク
制限値を上回ると、トルクリミッタ本体31の上記押さ
え板315がピンレバー45を駆動し、図11(b)に
示すように、ピンレバー45のピン46がフローティン
グレバー43のピン受け部48から離脱する。そして、
位置決め機構33のバネ333によって爪334が回転
板331の外周面に弾圧され、爪334に連動するフロ
ーティングレバー43は、爪334が溝332に嵌まり
込んだ時にモータ2を作動させるスイッチをオフにす
る。
【0044】爪334が溝332に嵌まり込まない位置
でピンレバー45のピン46がフローティングレバー4
3のピン受け部48から離脱した時には、爪334に連
動するフローティングレバー43はピン46がピン受け
部48から離脱した時と同じ位置に位置し、モータ2を
作動させるスイッチはオフにならない。従って、トルク
リミッタ本体31によるトルク制限が開始した後もモー
タ2の回転は連続し、トルクリミッタ本体31の回転板
331は撚線ねじりトルクによって停止しているボール
保持板312に対して回転し続ける。このボール保持板
312に対する回転板331の回転が一定の角度以上に
なると、回転制限手段319の作用によって回転板33
1がボール保持板312を駆動し、位置決め機構33の
回転板331が回転する。そして、この回転板331の
溝332が爪334に対向する位置まで回転すると、爪
334が溝332に嵌まり込み、この爪332に連動し
てフローティングレバー42がモータ2を作動させるス
イッチをオフにし、モータ2の回転が停止する。
【0045】なお、この後、操作レバー42を手放す
と、バネ44によって操作レバー42が操作解除方向に
駆動され、ピンレバー45のピン46がフローティング
レバー43のピン受け部48に係合する位置に復帰す
る。
【0046】又、図2に示すように、上記スイッチ5
は、モータ2の一端側外方まで延長されたフレーム36
の基部36dに固定される本体パッケージ51とこの本
体パッケージから導出された操作レバー52とを備え
る。
【0047】このスイッチ5の操作レバー52は、上記
のように操作機構4の操作レバー42を操作方向に操作
することによりフローティングレバー43のスイッチ操
作レバー431に操作レバー42に押さえられてスイッ
チ5をオンに切替え、モータ2の始動後に位置決め機構
33の爪334が溝332に嵌まり込んだ時にフローテ
ィングレバー43のスイッチ操作レバー431から開放
されてスイッチ5をオフにするようにしてある。
【0048】上記ビット1の先端部には図9に示すよう
に鉤状部13が形成される。この鉤状部13は、先端か
ら所定の距離を置いた位置から一方側に傾斜する傾斜部
13aと、この傾斜部13aに連続してビット1の軸心
まで曲がる曲線部13bと、ビット1の軸心14から傾
斜部13aと反対方向に延びながらビット1の基端方向
に緩く曲がる鉤先部13cとを備え、曲線部13bのビ
ット軸心14から所定の距離aまでの先端側面13d
は、鉤先部13cの先端側曲面13eに円滑に連続させ
て、ビット1の軸心14に直交する軸心に対して10〜
20°(ここでは約15°)傾斜させている。
【0049】図12に示すように、上記フレーム36、
モータ2、伝動機構3及び操作機構4は、操作機構4の
操作レバー41及びフレーム36の一端部、伝動機構3
のキャップ376及びスリーブ375を除いて本体ケー
ス6内に収納され、操作機構4の操作レバー41の基端
部及びフレーム36の一端部は、スイッチ5、電源とし
ての乾電池及び配線と共に、本体ケース6の一端側に連
設されたグリップケース7内に収納される。
【0050】グリップケース7を片手で持ち、図13に
示すように、(a)ビット1の鉤状部13をU字形に折
り返された撚線Wの折り返し部に差込み、更に、(b)
撚線Wの端部をもう一方の手で持った撚線Wの二重線に
なった所にビット1の鉤状部13を引っ掛けて撚線結束
機を1回手でねじ回せば、撚線Wがビット1の鉤状部1
3に絡みつく。
【0051】上記のように、この撚線結束機では、ビッ
ト1が位置決め機構33の回転板331の周面に形成さ
れた溝332に爪334が嵌まり込む位置で位置決めさ
れた状態で前回の撚線結束作業が終えられるので、上記
のように撚線Wを絡ませるために撚線結束機を手でねじ
回す時にビット1が空回りする恐れがなくなり、撚線結
束機を1回手でねじ回すだけで撚線Wをビット1に確実
に絡ませることができるようになり、作業性が高められ
ることになる。
【0052】このように撚線Wをビット1の鉤状部13
に絡ませた後、操作機構4の操作レバー42の操作アー
ム421をグリップケース7と共に握り締めると、位置
決め機構33の位置決め作用が解除されると共にモータ
2が回転し、図14に示すように(a)ビット1が回転
して撚線Wが撚り合わされる。撚線ねじりトルクが一定
以上に増大すると、トルクリミッタ本体31及び位置決
め機構33によってビット1が所定の回転位相に位置決
めされると共に、位置決め機構33のバネ333によっ
て爪334を介してフローティングレバー43が駆動さ
れてスイッチ5をオフにし、これにより、モータ2が停
止される。更に、この後、(b)ビット1を差し込んだ
方向と反対方向に移動させることにより、簡単に鉤状部
13が撚線Wから引き抜かれる。
【0053】上記の位置決め機構の実施例では、トルク
リミッタ本体31のボール受け孔311bを丸穴311
cと皿穴311dとで構成しているが、これに代えて例
えば図14に示すように、単純な円錐形のボール受け穴
311bを形成したり、ボール受け穴311bに代え
て、従来より用いられている菊座面を形成してもよい。
この場合には、伝達トルクと回転板311の軸心方向へ
のボール314の移動量の関係は、図16(a)に示す
ように、ボール314の移動量が増大するのに比例して
伝達トルクが増加する関係にあり、撚線ねじりトルクは
ボール314が回転板311の表面に乗り上げるラチェ
ット開放点での伝達トルクに依存して決定される。
【0054】しかし、ボール受け穴311bが単純な円
錐形に形成される場合には、ボール受け穴311bの加
工寸法にばらつきが生じ易く、このため、撚線ねじりト
ルクにもばらつきが生じ易い嫌いがあるので、本発明で
は、撚線ねじりトルクのばらつきをほとんど無視できる
程度に小さくするために、上記一実施例のようにボール
受け穴311bがボール314よりも小径の丸穴311
cとこれに連続して回転板311の表面に向かって拡径
され、かつ、回転板331の表面でボール314よりも
大径になる皿穴311dとで構成することが推奨され
る。
【0055】最後に、本発明は、撚線結束機のトルクリ
ミッタのみならず、安定した動作と、一定の停止位置が
要求される場合のトルクリミッタに広く適用される。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のトルク
リミッタは、円穴に対してボールを押圧しているので、
トルクリミッタが作動するときに、ボールの移動に対し
て伝達トルクが急激に下がり、安定した動作をすること
になる。
【0057】また、トルクリミッタ本体の入力部材と出
力部材との相対回転を一定角度以下に制限する回転制限
手段を設けたので、トルク制限作用によって所定の回転
位相を外れて停止した位置決め機構の回転板をトルク制
限開始後にモータの回転を連続させることにより、確実
に回転板を所定の回転位相まで回転させ、溝に爪を噛み
込ませて位置決めさせることができる。
【0058】そして、上記溝に爪が噛み込む時に入力部
材の駆動を停止させる手段を設けて、この位置決めと同
時に入力部材の駆動が停止されるようにしているので、
位置決めによる過負荷の発生を防止することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例が適用された撚線結束機の要
部の側面図である。
【図3】本発明の一実施例のトルクリミッタ本体の説明
図であり、(a)分解斜視図、(b)トルク伝達時の断
面図及び(c)トルク遮断時の断面図を含む。
【図4】本発明の一実施例のボール受け穴の断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の特性図であり、(a)伝達
トルク特性及び(b)撚線ねじりトルク特性を示す。
【図6】本発明の一実施例のワンウェークラッチ及び位
置決め機構の半断面図である。
【図7】本発明の一実施例のワンウェークラッチ及び位
置決め機構の説明図であり、(a)分解斜視図、(b)
ワンウェークラッチの伝動時の正面図、及び(c)ワン
ウェークラッチの遮断時の正面図を含む。
【図8】本発明の一実施例の位置決め機構の説明図であ
り、(a)位置決め時の正面図及び(b)位置決め解除
時の正面図である。
【図9】本発明の一実施例が適用された撚線結束機のビ
ットの側面図である。
【図10】本発明の一実施例の操作機構の説明図であ
り、(a)横断底面図及び(b)分解斜視図を含む。
【図11】本発明の一実施例のピンレバーの説明図であ
り、(a)ピン係合時の側面図及び(b)ピン離脱時の
側面図を含む。
【図12】本発明の一実施例が適用された撚線結束機の
外観の斜視図である。
【図13】撚線絡み付け作業の説明図である。
【図14】撚線撚り合わせ作業の説明図である。
【図15】伝達トルクとボール移動距離の関係を示すグ
ラフである。
【図16】本発明の他の実施例のボール受け穴の断面図
である。
【図17】本発明の他の実施例の特性図であり、(a)
伝達トルク特性及び(b)撚線ねじりトルク特性を示
す。
【図18】従来のトルクリミッタの説明図であり、
(a)分解斜視図、(b)トルク伝達時の断面図及び
(c)トルク遮断時の断面図を含む。
【図19】従来の位置決め機構の説明図であり、(a)
位置決め時の正面図及び(b)位置決め解除時の正面図
を含む。
【符号の説明】
16 バネ 31 トルクリミッタ本体 33 位置決め機構 311 入力部材 314 ボール 331 回転板 332 溝 333 バネ 334 爪

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を入力する入力部材(311) と、上
    記入力部材に連動して回転するとともに負荷を受ける出
    力部材とを備え、負荷トルクが所定値を上回る時に前記
    入力部材(311) と出力部材との間の伝達トルクを遮断す
    るトルクリミッタ本体(31)を備えたトルクリミッタにお
    いて、 トルクリミッタ本体(31)の入力部材(311) の端面に形成
    されたボール(314) の径より小さい径の円穴(311c)に対
    してバネ(333) によってボール(313a)を押圧するボール
    押圧機構を備えたことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 駆動力を入力する入力部材(311) と、上
    記入力部材に連動して回転するとともに負荷を受ける出
    力部材とを備え、負荷トルクが所定値を上回る時に前記
    入力部材(311) と出力部材との間の伝達トルクを遮断す
    るトルクリミッタ本体(31)を備えたトルクリミッタにお
    いて、 上記トルクリミッタ本体(31)が作動した後の上記入力部
    材(311) と出力部材との相対回転角を一定角度以下に制
    限する回転制限手段(319) と、 上記トルクリミッタ本体(31)の作動を検出して出力部材
    に伝達する検出手段と、 上記検出手段によって検出されたトルクリミッタ本体の
    作動結果を受けて、出力手段に対する位置決めをする位
    置決め機構(33)とを備えたことを特徴とするトルクリミ
    ッタ。
  3. 【請求項3】 上記回転制限手段(319) が、 入力部材(311) に立設された回転制限ピン(319a)と、 出力部材と連動回転し、入力部材上にボール(314) を保
    持するとともに、各回転制限ピン(319a)が周方向に一定
    角度以下移動可能に挿通される円弧孔(319b)を設けたボ
    ール保持板(312) とよりなる請求項2に記載のトルクリ
    ミッタ。
  4. 【請求項4】 上記位置決め機構(33)が、 上記トルクリミッタ本体(31) の出力部材に連動連結さ
    れると共に周面に位置決め用の溝(332) を形成した回転
    板(331) と、 この回転板(331) の周面にバネ(333) によって押圧さ
    れ、上記溝(332) に噛み込む爪(334) とを備えたことを
    特徴とする請求項2に記載のトルクリミッタ。
  5. 【請求項5】 上記溝(332) に噛み込んだ爪(334) をバ
    ネ(333) に抗して溝(332) から離脱させる位置決め解除
    手段を備えたトルクリミッタ。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の構成に加えて、位置決
    め機構(33)が作動するときに入力部材(311) の駆動を停
    止させる駆動停止手段とを備えたことを特徴とするトル
    クリミッタ。
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