JPH0716921B2 - 装飾模様を有する天然木化粧板の製造方法 - Google Patents

装飾模様を有する天然木化粧板の製造方法

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JPH0716921B2 JP30507990A JP30507990A JPH0716921B2 JP H0716921 B2 JPH0716921 B2 JP H0716921B2 JP 30507990 A JP30507990 A JP 30507990A JP 30507990 A JP30507990 A JP 30507990A JP H0716921 B2 JPH0716921 B2 JP H0716921B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、装飾模様を有する天然木化粧板の製造方法に
関する。
本発明は、特に、異種材料からなる嵌め合せ模様の化粧
木製品の製造に、有利に適用される。
(従来の技術) 象嵌化粧板と呼ばれる製品は、従来より知られている。
この製品は、糸のこ盤等を用いて化粧木板の表面の一部
を切り取り、そして切り取られた凹部に、ガラス玉、金
属片等の装飾材を嵌め入れて成るものである。化粧木板
としては、通常、厚さ0.50〜0.60mmまたはそれ以上の厚
き化粧単板を合板などの基材の表面に貼着したものが
使用されていた。かかる化粧木板に代えて無垢木板が使
用される場合もあった。
しかし、上記の切り取りプロセスは、従来は、手作業に
よっていたため、仕上げるのに多くの手間と時間を要
し、よって製造コストの高いものとなっていた。
かかる問題を解消すべくこれまでに提案されたものとし
ては、特開平2−114000に記載された技術がある。これ
は、NCルーターの使用により化粧合板等の表面を切削し
て、所定模様の凹部を形成し、一方剥離紙付きのツキ板
シートを作製し、そして該ツキ板シートの剥離紙を剥ぎ
取り、それを前記凹部に貼着する模様作製方法を開示す
るものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の模様作製方法には、次のような欠
点、問題があった。
まず、その方法により得られる化粧板は、ツキ板シ
ートを合板等の基材の表面の一部に埋め入れたもので、
形成し得る模様は、あくまでもツキ板表面と基材表面の
組合せに限られ、意匠表現の自由度が制限される。
また、NCルーターの切削により形成される基材表面
の凹部の深さは、埋め込むべきツキ板シートの厚さと完
全一致させる必要がある。一致しないと、得られる製品
の表面に凹凸が生じることとなる。そして、凹凸が生じ
た場合には、圧締または機械研磨の後工程が必要とな
る。圧締、研磨のプロセスにおいて製品の表面が損傷す
る場合もある。
従って、かかる一致生を確保するために、NCルーターの
切削具合の調整を、ツキ板シートを変更する度に行なう
必要があった。よって、多種類のツキ板シートを一の合
板に埋め込む場合には、上記の模様作製方法は不向きな
方法であった。
また、合板表面に埋め込まれるツキ板シートの形状
および寸法の安定性は、きわめて良好であることが求め
られる。形状、寸法につき安定性が悪いと、周囲の温湿
度条件の変化により、あばれ、反り等の変形が起き、あ
るいは隙間なども発生する。上記公報に記載されたツキ
板シートは、未塗装でありかつ形状等の安定化のための
手段を特に講じておらず、さらに改良の必要があった。
さらに、上記の模様作製方法においては、異模様個
所となる凹部の切削のためにNCルーターを使用している
ので、該凹部の周縁部のうち角の切削面は丸みのある面
となり、完全な鋭角に切除することができず、よって作
製し得る模様の外形についても一定の制限があった。
したがって、本発明の目的は、かかる欠点を解消し、天
然木化粧板について異種材の合せ模様を大変高い自由度
で形成することができ、かつ化粧板表面について異種材
間で凹凸が生じず平滑性に優れ、さらに周囲の温湿条件
の変化に対する形状および寸法の安定性が高くあばれ変
形等の不都合が起きないところの装飾模様の天然木化粧
板を確実にかつ量産的に製造することができる製造方法
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明による天然木化粧板の製造方法は、 (A)カッティングプロッタのヘッド部にナイフまたは
レーザー発射器を取付け、該プロッタを用いて、下塗り
塗装された異種複数の化粧単板シートから、夫々同一形
状の部分を切り取る段階、 (B)各化粧単板シートの該切り取り部分を、別の化粧
単板シートの切り取られた切除部分に、シートの種類間
で相互に入れ替わるように嵌め替える段階、 (C)嵌め替えた化粧単板シートを木質系基材上に接着
剤により貼着し、次いでこれを熱圧締する段階、そして (D)熱圧締の完了後、化粧単板シートの表面を機械研
磨し、その後上塗り塗料により塗装する段階より成るも
のである。
この方法において使用される異種の化粧単板シートは、
単板の樹種、杢目、または表面の着色に関して種類分け
されたものが挙げられる。
本発明による別の天然木化粧板の製造方法は、 (A)カッティングプロッタのヘッド部にナイフまたは
レーザー発射器を取付け、該プロッタを用いて、下塗り
塗装された化粧単板シートおよび非木質シートから、夫
々同一形状の部分を切り取る段階、 (B)化粧単板シートの該切り取り部分を非木質シート
の切り取られた切除部分に嵌め替え、または非木質シー
トの該切り取り部分を化粧単板シートの切り取られた切
除部分に嵌め替える段階、 (C)嵌め替えた該シートを木質系基材上に接着剤によ
り貼着し、次いでこれを熱圧締する段階、そして (D)熱圧締の完了後、該シートの表面を機械研磨し、
その後上塗り塗料により塗装する段階 より成るものである。
この方法において使用される非木質シートは、例えば金
属箔、樹脂シート、紙または編織布より成る。
本発明の方法は、カッティングプロッタの運転に従うナ
イフまたはレーザーにより、下塗り塗装された化粧単板
シート等から合せ模様の一部となる部分を切り取る。従
って、該切り取り部分の周縁の角部を、丸みのある面を
作ることなく、鋭角に形成することができる。
また、本発明の方法は、化粧単板シートを基材に貼着す
る前の段階において異種シート材の合せ模様の形成を行
ない、そして合せ模様の形成後に異種材からなるシート
を熱圧縮する。従って作製される天然木化粧板の表面に
ついて、合せ模様を作る異種材料のシート相互間で凹凸
が生じず、高い平滑性が得られる。
さらに、本発明の方法は、予めサンディングシーラー等
の下塗り塗膜を表面に形成した化粧単板シートを使用す
る。よって上塗り塗装前の機械研磨において、下塗り塗
膜のみ研磨し、その下側の化粧単板シート自体は研磨し
ないように調節できる。従って、作製される天然木化粧
板の表面において、各々の種類のシート部分に、それと
は別の種類のシート材料の木粉、微細片、痕跡が混じり
あい、残留することがない。
また、本発明は異種類の複数の化粧単板シートの突き合
わせにより一の合せ模様を形成する方法である。従っ
て、本発明において使用する化粧単板シートは、周囲の
温度、湿度等の条件の変化によりあばれ、反り、その他
変形および剥離等の不都合が生じず、大変優れた形状保
持性および高い寸法安定性を有するシートであることが
求められる。
かかる要求を満たすところの一例の化粧単板シートは、 和紙、クラフト紙、薄葉紙、含浸加工紙もしくは不織
布; エチレン系共重合体樹脂フィルム; アルミニウム箔もしくは鉄箔; エチレン系共重合体樹脂フィルム;そして 和紙、クラフト紙、薄葉紙、含浸加工紙もしくは不織
布; をこの順序で、必要により接着剤、好ましくはEAA/EVA
接着剤を介して積層し、次に該積層体の表面上に、常温
硬化性、熱硬化性もしくは熱可塑性接着剤、好ましくは
EAA/EVA接着剤を介して、さらに化粧単板を積層し、そ
してこれを熱圧締、または熱圧締続いて冷圧締して作ら
れた化粧単板シートがある。
別の例の化粧単板シートには、 (a)繊維質シートに樹脂溶液を含浸し、乾燥して樹脂
含浸繊維質シートを作製する工程、 (b)該樹脂含浸繊維質シートを、板表面が樹脂被覆さ
れた平滑な固定板の上に載せ、加熱により例えば熱ロー
ルもしくはホットプレスにより固定する工程、 (c)接着剤を該固定板の樹脂含浸繊維質シートの上に
塗布する工程、 (d)続いて化粧薄板を固定板の該接着剤上にさらに載
せ重ね、そして該固定板をホットプレス機中で熱圧締す
る工程、 (e)次いで、熱圧締された複数枚の固定板を積み重ね
て、堆積養生する工程、 (f)養生の完了後、固定板上の化粧単板シートの表面
を機械研磨する工程、 (g)その後、研磨された化粧単板シートの表面を塗料
により塗装する工程、そして (h)最後に、塗装された化粧単板シートを固定板より
引き剥す工程 より成る方法により製造された化粧単板シートがある。
後者の方法は、固定板を化粧単板シートの製造のための
工程(b)〜(h)の中に通し、化粧単板シートの各材
料、特にシート基材(樹脂含浸繊維質シート)を固定板
上に固定しながら、化粧単板シートを固定板上において
製造するものである。
したがって、化粧単板が製造過程の間、固定板上に平面
形でそのまま保持されるので、あばれ等の発生を抑え、
かつ内部応力を軽減、緩和することができる。そのう
え、化粧単板のジョイント作業も容易となる。
また、最後の工程(h)において固定板は化粧単板シー
トと分離されるので、それを工程(b)に戻すことによ
り、その後の化粧単板シート製造に再活用することがで
きる。
固定板は、特に、ポリエステル樹脂が木質系基材例えば
一般の合板、MDF等の表面に被覆されたものが好まし
い。樹脂被覆の方法は、樹脂溶液を基材上に塗布する
か、または樹脂フィルムを接着剤により基材上に、好ま
しくは不織布を介在させて貼着する。
好ましい樹脂含浸繊維質シートは、繊維質シート例えば
和紙、板紙、織布および好ましくは不織布に、ポリウレ
タン樹脂またはスチレン−ブタジエン系ゴムラテックス
を含浸し、乾燥して作製する。
また、含浸する樹脂の量は、固定板と樹脂含浸繊維質シ
ートの間に所要の密着強度が得られるように、固形量5g
/m2以上とする必要がある。適当な樹脂含浸量は、例え
ば、秤量20〜30g/m2の繊維質シート(ポリエステル/バ
ルブ不織布)の場合は、固形量7〜15g/m2の含浸量が適
当である。
また、好ましい化粧単板シートと固定板の間の密着強度
は、90°ピーリングにおける限界強度を示度として30〜
200g/25mm幅の範囲である。従って、工程(d)におけ
る固定板の熱圧締は、この点を考慮する必要がある。
また、堆積養生(e)の間において、化粧単板および接
着剤中の水分が固定板の木質系基材に徐々に移行して化
粧単板等は乾燥し、その一方、その間化粧単板等の積層
体は固定板の上面に全面的に固定されたままにある。従
って、ドライイングセット効果等が働き、前記積層体
は、平面シートの形態に保たれたまま寸法が安定化す
る。
堆積養生は、好ましくは、通常10枚前後の固定板を熱い
うちに積み重ね、そのまま常温にて、化粧単板の含水率
が平衡含水率以下になるまで継続して行なう。
なお、本発明に使用しうる化粧単板としては、各種の銘
木より、例えば0.10ないし3.0mmの厚さに、好ましくは
薄く(0.15〜0.4mm厚)、切削加工された挽板や板が
挙げられる。化粧単板の木理は問わず、柾目、追柾、板
目または杢などいずれでも良い。また、単板の樹種も特
に限定されない。適用するのが好ましい樹種の例には、
檜、楢、欅、桜、楡、黒柿、栃、桂、えんじゅ、かえ
で、楠木;ローズウッド、チーク、マホガニー、コクタ
ン、シタン、バーズアイメープル、アメリカンブラック
ウォールナット、クラロウォールナット、ラテンウォー
ルナット、クインスランドウォールナット、ゼブラウッ
ド、マンガシロ、ブラジリアンローズ、カリン、バーシ
モン、シルバーローズ、レッドウッド、パープルウッ
ド、シルキーオーク、パルマ、タイワンクス、チェリ
ー、マグノリヤ、黒レオ(ダオ)、白レオ、サペリ、ブ
ビンカ、マコレ、マドローナー、ミルトル、メープル、
アッシン、インブイヤーがある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により説明する。
カッティングプロッタの他、第1図に示す製造装置を用
いて、第3図に示すような、異種材料からなる合せ模様
の天然木化粧板10a〜10cを製造した。
まず、図示しないカッティングプロッタのヘッド部にナ
イフまたはレーザー発射器を取付け、該プロッタを用い
て、第2図に示すように、下塗り塗装された異樹種の化
粧単板シート1a、1bおよび非木質シート5から、夫々同
一形状の部分Aを切り取った。
そして、化粧単板シート1aの切り取り部分Aを単板シー
ト1bにおける切り取られた切除部分Bに嵌め入れ(第3
図(a))、一方単板シート1bの切り取り部分Aを単板
シート1aにおける切り取られた切除部分Bに嵌め入れ
(第3図(b))、異なる樹種の合せ模様を有するシー
トを作った。
また、金属(A1)箔の非木質シート5についても、同一
形状の切り取り部分AをNCレーザー等で切り取り、これ
を化粧単板シート1aの切除部分Bに嵌め入れ(第3図
(c))、化粧単板と金属板の合せ模様を有するシート
を作った。
さらに詳述しないが、上記と同様にシートの種類間で相
互に入れ替えることにより、合せ模様を成すその他の種
類のシートをも作った。
次に、第1図に示すように、アプリケータロール等の塗
布装置6を用いて、例えば熱硬化性水溶性接着剤3を木
質系基材2上に、所定量塗布した(段階(A))。
続いて、上記で作られた合せ模様の化粧単板シート1を
基材2の接着剤3上にさらに載せ重ねた(段階
(B))。
そして、単板シート1を載せた固定板2を、ホットプレ
ス機7中で、例えば105℃×90秒×6kg/cm2の条件で熱圧
締した(段階(C))。
熱圧締の後、化粧単板シート1と基材2の積層品を、ホ
ットプレス機より取り出し、サンダー8を用いて、化粧
単板シート等の表面を機械研磨した(段階(D))。
次いで、塗装装置9を用いて、研磨された化粧単板シー
ト等1の表面をポリウレタン塗料により塗装し、上塗り
塗膜4を形成し(段階(E))、天然木化粧板10に仕上
げた。
したがって、仕上った化粧板は、第3図(a)〜(c)
に示すような合せ模様を有し、かつ表面の平滑性は大変
優れていた。
また、化粧板製品は、いずれも、寸法安定性が極めて良
く、切り取り部分Aの外縁が切除部分Bに重なったりあ
るいは両者の間のに隙間ができなたりするなどの欠陥
は、周囲の温湿度条件が著しく変化しても、発生しなか
った。
さらに、化粧板表面の単板シートについて、あばれ、反
り等の変形も大変起きにくいものであった。
上述の実施例の方法に効果的に使用することができた二
例の化粧単板シートを第4図および第5図に示す。
第4図に示す化粧単板シート11は、 和紙、クラフト紙、薄葉紙、含浸加工紙もしくは不織布
15; ポリエチレンフィルム19; EAA樹脂フィルム16; アルミニウム箔17; EAA樹脂フィルム16; ポリエチレンフィルム19;そして 和紙、クラフト紙、薄葉紙、含浸加工紙もしくは不織布
15; をこの順序で、溶融押出しラミネート法に準じた方法に
従い積層しながら貼着し、 次に形成された積層体14の表面上に、酢酸ビニル・アク
リル共重合体接着剤18を介して、化粧単板13を積層し、
次いでこれを熱圧締、または熱圧締続いて冷圧締し、 そして圧締の後、化粧単板シートの表面を下塗り塗装し
て、サンディングシーラーの下塗り塗膜12を形成してな
るものである。
また、第5図に示す別の化粧単板シート21は、樹脂含浸
繊維質シート25の上に、熱硬化性水溶性接着剤(例え
ば、スチレンブタジエンゴムラテックス)24、厚さ0.10
〜0.40mmの化粧単板23、そしてポリウレタン系樹脂塗料
の下塗り塗膜22を順に積層してなる。
この化粧薄単板シート21は、第6図に示す手順により製
造した。以下、その手順を説明する。
まず、繊維質シート(ポリエステル/パルプ不織布)26
を原反ロールより引き出し、ポリウレタン系樹脂27の入
った含浸槽31の中に浸漬して通し(段階(1))、続い
てそれを乾燥炉32の中に通して乾燥し(段階(2))、
樹脂含浸繊維質シート25を作製した。
次に、作られた樹脂含浸繊維質シート25を固定板30の上
に供給し、熱ロール33による加熱押圧により、シート25
を固定板30上に固定し(段階(a))、続いてカッター
34により板30の大きさに切断した(段階(b))。
なお、固定板30は、木質系基材(例えば、MDF、合
板、)の上に、ポリエステルフィルムを接着剤により貼
着して、ポリエステル樹脂を被覆してなる。
次いで、アプリケータロール等の塗布装置35を用いて、
熱硬化性水溶液接着剤24を固定板30上の樹脂含浸繊維質
シート25に所定量塗布した(段階(c))。
続いて、化粧単板23を固定板30の接着剤24上にさらに載
せ重ねた(段階(d))。
そして、単板23を載せた固定板30を、ホットプレス機36
中で、例えば105℃×90秒×6kg/cm2の条件で熱圧締した
(段階(e))。
この工程において、化粧単板シート21と固定板30の間の
密着強度が、90°ピーリングにおける限界強度を示度と
して30〜200kg/25mm幅の範囲となるようにした。
次いで、熱圧締された固定板30と単板等との積層体28・
・を、ホットプレス機より取り出してまだ熱いうちに積
み重ね、そしてその積み重ね体29をそのまま常温にて、
化粧単板シートの含水率が約6〜15%になるまで、約24
時間の間堆積養生した(段階(f))。
而して、かかる熱圧締によって一体化された化粧単板2
3、接着剤24および樹脂含浸繊維質シート25の積層体28
は、養生の完了により、固定板30上に、安定な平面形態
に保たれた(段階(g))。
その後、サンダー37を用いて、固定板30上の積層体28の
単板表面を機械研磨した(段階(h))。
次いで、塗装装置38を用いて、研磨された化粧単板23の
表面をポリウレタン塗料により塗装し、上塗り塗膜22を
形成し(段階(i))、化粧単板シート21を固定板30上
に仕上げた(段階(i))。
しかる後、仕上った化粧単板シート21を、上記の合せ模
様の作製に利用するとき、固定板30より引き剥し(段階
(k))、一方、残った固定板30は、保管し(段階
(l))、そして段階(a)に回し再使用することとし
た。なお、固定板30の循環利用は、数千ないし数万回に
おいて問題無く可能であった。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明の製法によれば、次のような
優れた特徴をもつところの異種材の合せ模様を有する天
然木化粧板を、確実にかつ連続的に生産することができ
る。
(a)複数の種類の化粧単板シートを一緒に(同時に)
用いて、一の合せ模様の天然木化粧板を作製することが
でき、使用する化粧単板シートの組み合わせは、制限無
く、全くの自由である。
したがって、天然木化粧板について異種材料の合せ模様
を大変高い自由度で形成することができる。
しかも、合せ模様の境界線における角部を鋭角に形成す
ることができ、従ってより鮮明な合せ模様を有する天然
木化粧板が得られる。
(b)天然木化粧板の表面について、合せ模様を作る異
種材料のシート相互間で凹凸が生じず、よって、表面の
平滑性が大変高い天然木化粧板が得られる。
従って、所望の平滑性を得るために、研磨または圧締な
どの後処理プロセスを行なう必要がなくなる。
(c)周囲の温度、湿度等の条件の変化に対する天然木
化粧板、とりわけ表面材たる化粧単板シートの形状、寸
法の安定性が高く、温湿条件等が大きく変化しても、表
面シートのあばれ、反り、剥離およびその他の変形、並
びに合せ模様の境界線における隙間の発生等の不都合が
起きない。
(d)上塗り塗装前の機械研磨過程において、下塗り塗
膜のみ研磨し、その下側の化粧単板シート自体を傷付け
ずに済みので、作製される天然木化粧板の表面におい
て、合せ模様を形成する各単板シート部分にそれとは異
なる種類の単板シート材料の微細片、痕跡が混じること
がない。従って、商品価値の高い天然木化粧板が得られ
る。
しかも、上塗り塗装により、作製される化粧板は、方向
性がいたって小さく、均質性が大変高いものとなる。
なお、本発明により提供されるところの天然木化粧板
は、一般に、次に挙げる用途において使用することがで
きる。:建築内装材例えば壁面材、天井表面材、柱被覆
材および可動間仕切り等の表面材;自動車、船舶の内装
製品の表面材;箪笥等の家具の外面化粧材;什器等の一
般木製品の外面化粧材;並びに電子機器および楽器の外
面化粧材など。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の方法による天然木化粧板の製
造過程を示す全体図、 第2図(a)ないし(c)および第3図(a)ないし
(c)は、実施例の方法に従い天然木化粧板について異
種材の合せ模様を形成する過程を示す図、 第4図および第5図は本発明の方法に使用するのに適す
る二種類の化粧単板シートをそれぞれ示す断面図、 第6図は第5図の化粧単板シートの製造過程を示す図で
ある。 図中、 1、1a、1b…下塗り塗装された化粧単板シート 2…木質系基材 3…接着剤 4…上塗り塗膜 5…非木質シート 10…天然木化粧板 10a〜10c…異種材の合せ模様を有する天然木化粧板 11、21…化粧単板シート 12、22…下塗り塗膜 13、23…化粧単板 A…化粧単板シートの切り取り部分 B…切り取られた化粧単板シートの切除部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)カッティングプロッタのヘッド部に
    ナイフまたはレーザー発射器を取付け、該プロッタを用
    いて、下塗り塗装された異種複数の化粧単板シートか
    ら、夫々同一形状の部分を切り取る段階、 (B)各化粧単板シートの該切り取り部分を、別の化粧
    単板シートの切り取られた切除部分に、シートの種類間
    で相互に入れ替わるように嵌め替える段階、 (C)嵌め替えた化粧単板シートを木質系基材上に接着
    剤により貼着し、次いでこれを熱圧締する段階、そして (D)熱圧締の完了後、化粧単板シートの表面を機械研
    磨し、その後上塗り塗料により塗装する段階より成る天
    然木化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】使用される異種の化粧単板シートは、単板
    の樹種、杢目、または表面の着色に関して種類分けされ
    る請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】(A)カッティングプロッタのヘッド部に
    ナイフまたはレーザー発射器を取付け、該プロッタを用
    いて、下塗り塗装された化粧単板シートおよび非木質シ
    ートから、夫々同一形状の部分を切り取る段階、 (B)化粧単板シートの該切り取り部分を非木質シート
    の切り取られた切除部分に嵌め替え、または非木質シー
    トの該切り取り部分を化粧単板シートの切り取られた切
    除部分に嵌め替える段階、 (C)嵌め替えた該シートを木質系基材上に接着剤によ
    り貼着し、次いでこれを熱圧締する段階、そして (D)熱圧締の完了後、該シートの表面を機械研磨し、
    その後上塗り塗料により塗装する段階 より成る天然木化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】使用される非木質シートは、金属箔、樹脂
    シート、紙または編織布より成る請求項3項記載の製造
    方法。
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