JPH07170797A - 車両用交流発電機の励磁電流制御装置 - Google Patents
車両用交流発電機の励磁電流制御装置Info
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- JPH07170797A JPH07170797A JP5310577A JP31057793A JPH07170797A JP H07170797 A JPH07170797 A JP H07170797A JP 5310577 A JP5310577 A JP 5310577A JP 31057793 A JP31057793 A JP 31057793A JP H07170797 A JPH07170797 A JP H07170797A
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- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
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- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電力損失が少なく冷却が簡単で大励磁電流の通
電も可能な車両用交流発電機の励磁電流制御装置の提
供。 【構成及び効果】励磁コイル10に通電される励磁電流
をPWM制御するスイッチングトランジスタ20bは単
結晶SiC(6H)を素材として作成される。このSi
C型スイッチングトランジスタ20bは高耐圧を有する
ので300Vといった高耐圧を要求される車両用交流発
電機の励磁電流制御用のスイッチングトランジスタ20
bとして用いると、従来のシリコンバイポーラトランジ
スタ又はシリコンMOSパワートランジスタに比較し
て、オン抵抗を約20分の1にまで低減でき、その結
果、格段に電力損失が少なく、大容量化も可能な車両用
交流発電機が実現する。
電も可能な車両用交流発電機の励磁電流制御装置の提
供。 【構成及び効果】励磁コイル10に通電される励磁電流
をPWM制御するスイッチングトランジスタ20bは単
結晶SiC(6H)を素材として作成される。このSi
C型スイッチングトランジスタ20bは高耐圧を有する
ので300Vといった高耐圧を要求される車両用交流発
電機の励磁電流制御用のスイッチングトランジスタ20
bとして用いると、従来のシリコンバイポーラトランジ
スタ又はシリコンMOSパワートランジスタに比較し
て、オン抵抗を約20分の1にまで低減でき、その結
果、格段に電力損失が少なく、大容量化も可能な車両用
交流発電機が実現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、励磁電流をPWM制御
する車両用交流発電機の励磁電流制御装置に関する。
する車両用交流発電機の励磁電流制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機では、ステーコアに巻
装された三相電機子巻線から出力される三相交流電圧を
三相全波整流器で整流してバッテリに給電する。車両用
交流発電機の出力電流を制御するには、三相全波整流器
の両出力端間に界磁コイルとスイッチングトランジスタ
とを直列接続し、界磁コイルに通電する励磁電流を励磁
電流制御装置のスイッチングトランジスタで断続するの
が一般的である。この励磁電流制御装置は配線短縮、電
磁ノイズ放射低減などの理由により車両用交流発電機の
ハウジングの内面又は外面に配設されるのが通常であ
る。
装された三相電機子巻線から出力される三相交流電圧を
三相全波整流器で整流してバッテリに給電する。車両用
交流発電機の出力電流を制御するには、三相全波整流器
の両出力端間に界磁コイルとスイッチングトランジスタ
とを直列接続し、界磁コイルに通電する励磁電流を励磁
電流制御装置のスイッチングトランジスタで断続するの
が一般的である。この励磁電流制御装置は配線短縮、電
磁ノイズ放射低減などの理由により車両用交流発電機の
ハウジングの内面又は外面に配設されるのが通常であ
る。
【0003】このスイッチングトランジスタとしては、
従来、シリコンを素材とするバイポーラトランジスタ
(以下、Si−BPTという)又はMOSパワートラン
ジスタ(以下、Si−MOSTという)を用いている。
従来、シリコンを素材とするバイポーラトランジスタ
(以下、Si−BPTという)又はMOSパワートラン
ジスタ(以下、Si−MOSTという)を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の車両電気負荷の
増大から車両用交流発電機の出力電流向上が要請されて
いる。ここで、車両用交流発電機の出力電流とスイッチ
ングトランジスタの特性との関係を以下に解析する。ス
イッチングトランジスタとしてのMOSパワートランジ
スタ(MOST)又はバイポーラパワートランジスタ
(BPT)に許容される最大温度上昇には限界(例えば
その表面温度で数十度)があり、この許容温度上昇ΔT
によりスイッチングトランジスタの許容最大発熱量Qm
axが制限される。なお、許容最大発熱量Qmax=r
×Imax2 =f(rt,S,ΔT),rはスイッチン
グトランジスタのオン抵抗r、Imaxは最大励磁電
流、fは関数,rtは放熱抵抗、Sは放熱面積である。
増大から車両用交流発電機の出力電流向上が要請されて
いる。ここで、車両用交流発電機の出力電流とスイッチ
ングトランジスタの特性との関係を以下に解析する。ス
イッチングトランジスタとしてのMOSパワートランジ
スタ(MOST)又はバイポーラパワートランジスタ
(BPT)に許容される最大温度上昇には限界(例えば
その表面温度で数十度)があり、この許容温度上昇ΔT
によりスイッチングトランジスタの許容最大発熱量Qm
axが制限される。なお、許容最大発熱量Qmax=r
×Imax2 =f(rt,S,ΔT),rはスイッチン
グトランジスタのオン抵抗r、Imaxは最大励磁電
流、fは関数,rtは放熱抵抗、Sは放熱面積である。
【0005】車両用交流発電機の励磁電流制御用のスイ
ッチングトランジスタを構成する従来のトランジスタの
オン抵抗rには一定の最小値があった。すなわち、上記
車両用交流発電機では三相電機子巻線や界磁コイルの蓄
積磁気エネルギ量が大きいために、それが瞬時に放出さ
れる事故(例えばバッテリ端子はずれやロードダンプ電
圧の発生)が生じると、極めて高いサージ電圧が三相全
波整流器の高位出力端を通じてスイッチングトランジス
タに印加される。そのため、このスイッチングトランジ
スタは、高耐圧仕様(例えば定格14Vの車両用交流発
電機でも250V以上)に設計する必要がある。
ッチングトランジスタを構成する従来のトランジスタの
オン抵抗rには一定の最小値があった。すなわち、上記
車両用交流発電機では三相電機子巻線や界磁コイルの蓄
積磁気エネルギ量が大きいために、それが瞬時に放出さ
れる事故(例えばバッテリ端子はずれやロードダンプ電
圧の発生)が生じると、極めて高いサージ電圧が三相全
波整流器の高位出力端を通じてスイッチングトランジス
タに印加される。そのため、このスイッチングトランジ
スタは、高耐圧仕様(例えば定格14Vの車両用交流発
電機でも250V以上)に設計する必要がある。
【0006】しかしながら、従来のシリコンを素材とす
るSi−BPT又はSi−MOSTにおいては一定のア
バランシェ降伏電界強度があるので、トランジスタが降
伏しない範囲で耐圧を稼ぐには耐圧層を厚するとともに
低不純物濃度とせざるを得ず、その結果、スイッチング
トランジスタの抵抗率を一定の値以下にすることができ
なかった。なお、オン抵抗rの低減にはチップサイズの
増加が有効であるが、チップサイズのある限度(例えば
10mm角)以上とすることは歩留り低下のために困難
である。したがって、従来のスイッチングトランジスタ
のオン抵抗rは耐圧層の大きな抵抗率と限られたチップ
面積とから一定値以上に制限されている。
るSi−BPT又はSi−MOSTにおいては一定のア
バランシェ降伏電界強度があるので、トランジスタが降
伏しない範囲で耐圧を稼ぐには耐圧層を厚するとともに
低不純物濃度とせざるを得ず、その結果、スイッチング
トランジスタの抵抗率を一定の値以下にすることができ
なかった。なお、オン抵抗rの低減にはチップサイズの
増加が有効であるが、チップサイズのある限度(例えば
10mm角)以上とすることは歩留り低下のために困難
である。したがって、従来のスイッチングトランジスタ
のオン抵抗rは耐圧層の大きな抵抗率と限られたチップ
面積とから一定値以上に制限されている。
【0007】つまり、車両用交流発電機では、磁気エネ
ルギの放出に伴う高いサージ電圧の発生があるので、ス
イッチングトランジスタが高いオン抵抗rを有し、この
ために、スイッチングトランジスタの発熱量を一定の許
容最大発熱量Qmax以下とするために、最大励磁電流
Imaxを比較的小さい値以下に制限せざるを得ないこ
とがわかる。
ルギの放出に伴う高いサージ電圧の発生があるので、ス
イッチングトランジスタが高いオン抵抗rを有し、この
ために、スイッチングトランジスタの発熱量を一定の許
容最大発熱量Qmax以下とするために、最大励磁電流
Imaxを比較的小さい値以下に制限せざるを得ないこ
とがわかる。
【0008】車両用交流発電機の最大磁束量Φmaxは
最大励磁電流Imaxにほぼ比例し、車両用交流発電機
の出力電力は最大磁束量Φmaxに依存するので、結
局、車両用交流発電機用スイッチングトランジスタに要
求される高耐圧性能が車両用交流発電機の出力向上を強
く制限しているということが理解される。もちろん、ス
イッチングトランジスタの許容最大発熱量Qmaxすな
わち最大励磁電流Imaxを増大するために、スイッチ
ングトランジスタを複数個、並列に用いることは可能で
あるが、素子コスト、所要スペースの点で問題がある。
最大励磁電流Imaxにほぼ比例し、車両用交流発電機
の出力電力は最大磁束量Φmaxに依存するので、結
局、車両用交流発電機用スイッチングトランジスタに要
求される高耐圧性能が車両用交流発電機の出力向上を強
く制限しているということが理解される。もちろん、ス
イッチングトランジスタの許容最大発熱量Qmaxすな
わち最大励磁電流Imaxを増大するために、スイッチ
ングトランジスタを複数個、並列に用いることは可能で
あるが、素子コスト、所要スペースの点で問題がある。
【0009】また、スイッチングトランジスタの放熱特
性の向上により最大励磁電流Imaxを増大することも
考えられるが、スイッチングトランジスタは通常、車両
用交流発電機のハウジングの端面に配設されるので、大
きな放熱フィンなどの設置は車両用交流発電機の体格増
大、通風抵抗の増大を招き困難である。更に、上記スイ
ッチングトランジスタは、ほとんどの場合、車両用交流
発電機のハウジングの端面に配設されるので、ハウジン
グなどを介して発電機内部の発熱やエンジンなどの熱の
影響を受け、一方、冷却風はエンジンアイドル時などで
は低風量であるので、スイッチングトランジスタの周囲
温度はエンジンアイドル時で外気温が高く更に電気負荷
が大きい場合に相当な高温(例えば135℃)となる。
したがって、スイッチングトランジスタに許容される上
記許容温度上昇ΔTはこの点で厳しく制限され、これに
より許容最大発熱量Qmax及び最大励磁電流Imax
ひいては車両用交流発電機の出力電流が一層、制限され
ることになる。
性の向上により最大励磁電流Imaxを増大することも
考えられるが、スイッチングトランジスタは通常、車両
用交流発電機のハウジングの端面に配設されるので、大
きな放熱フィンなどの設置は車両用交流発電機の体格増
大、通風抵抗の増大を招き困難である。更に、上記スイ
ッチングトランジスタは、ほとんどの場合、車両用交流
発電機のハウジングの端面に配設されるので、ハウジン
グなどを介して発電機内部の発熱やエンジンなどの熱の
影響を受け、一方、冷却風はエンジンアイドル時などで
は低風量であるので、スイッチングトランジスタの周囲
温度はエンジンアイドル時で外気温が高く更に電気負荷
が大きい場合に相当な高温(例えば135℃)となる。
したがって、スイッチングトランジスタに許容される上
記許容温度上昇ΔTはこの点で厳しく制限され、これに
より許容最大発熱量Qmax及び最大励磁電流Imax
ひいては車両用交流発電機の出力電流が一層、制限され
ることになる。
【0010】本発明は、上記したした励磁電流制御用の
スイッチングトランジスタの特性が車両用交流発電機の
出力向上を制限しているという知見に基づきなされたも
のであり、スイッチングトランジスタの動作マージンを
縮小してその信頼性の損なったり、車両用交流発電機の
通風抵抗を増大してそのコイルなどの冷却を損なうこと
なく、出力向上が可能な車両用交流発電機の励磁電流制
御装置を提供することを、その第1の目的としている。
スイッチングトランジスタの特性が車両用交流発電機の
出力向上を制限しているという知見に基づきなされたも
のであり、スイッチングトランジスタの動作マージンを
縮小してその信頼性の損なったり、車両用交流発電機の
通風抵抗を増大してそのコイルなどの冷却を損なうこと
なく、出力向上が可能な車両用交流発電機の励磁電流制
御装置を提供することを、その第1の目的としている。
【0011】また、本発明は、車両用交流発電機の出力
低下を招くことなく、スイッチングトランジスタ又はそ
の冷却構造の簡単化により、車両用交流発電機の通風抵
抗の低減、スイッチングトランジスタの配設スペースの
削減及び経済性の向上が実現可能な車両用交流発電機の
励磁電流制御装置を提供することを、その第2の目的と
している。
低下を招くことなく、スイッチングトランジスタ又はそ
の冷却構造の簡単化により、車両用交流発電機の通風抵
抗の低減、スイッチングトランジスタの配設スペースの
削減及び経済性の向上が実現可能な車両用交流発電機の
励磁電流制御装置を提供することを、その第2の目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用交流発電
機の励磁電流制御装置は、車両用交流発電機の励磁電流
を制御するスイッチングトランジスタを有する車両用交
流発電機の励磁電流制御装置において、前記スイッチン
グトランジスタは、単結晶SiCを素材とすることを特
徴としている。
機の励磁電流制御装置は、車両用交流発電機の励磁電流
を制御するスイッチングトランジスタを有する車両用交
流発電機の励磁電流制御装置において、前記スイッチン
グトランジスタは、単結晶SiCを素材とすることを特
徴としている。
【0013】好適な態様において、前記スイッチングト
ランジスタは、MOSパワートランジスタからなる。好
適な態様において、前記スイッチングトランジスタは、
車両用交流発電機のハウジングに配設される。好適な態
様において、前記スイッチングトランジスタは、車両用
交流発電機の三相全波整流器のローサイドのMOSパワ
ートランジスタと同一のSiCチップ上に集積される。
ランジスタは、MOSパワートランジスタからなる。好
適な態様において、前記スイッチングトランジスタは、
車両用交流発電機のハウジングに配設される。好適な態
様において、前記スイッチングトランジスタは、車両用
交流発電機の三相全波整流器のローサイドのMOSパワ
ートランジスタと同一のSiCチップ上に集積される。
【0014】
【作用及び発明の効果】本発明は、降伏電界強度が優れ
た単結晶SiC半導体を励磁電流制御用のスイッチング
トランジスタとして採用することにより、車両用交流発
電機の格段の出力向上を実現でき、又は、スイッチング
トランジスタの小型化やその冷却構造の小型化を実現で
きるという理論解析の結果に基づいている。
た単結晶SiC半導体を励磁電流制御用のスイッチング
トランジスタとして採用することにより、車両用交流発
電機の格段の出力向上を実現でき、又は、スイッチング
トランジスタの小型化やその冷却構造の小型化を実現で
きるという理論解析の結果に基づいている。
【0015】すなわち、SiCの降伏電界強度は約30
0V/μmであり、Siの降伏電界強度は約30V/μ
mであり、SiCの降伏電界強度はSiのそれの約10
倍であることが知られている。したがって、車両用交流
発電機のスイッチングトランジスタとしての上記必要耐
圧(例えば250V以上)を実現するために、SiCを
素材とするMOSパワートランジスタ(以下、SiC−
MOSTともいう)の耐圧層はSi−BPTやSi−M
OSTに比較して単純に比較しても1/10とすること
ができる。
0V/μmであり、Siの降伏電界強度は約30V/μ
mであり、SiCの降伏電界強度はSiのそれの約10
倍であることが知られている。したがって、車両用交流
発電機のスイッチングトランジスタとしての上記必要耐
圧(例えば250V以上)を実現するために、SiCを
素材とするMOSパワートランジスタ(以下、SiC−
MOSTともいう)の耐圧層はSi−BPTやSi−M
OSTに比較して単純に比較しても1/10とすること
ができる。
【0016】以下、スイッチングトランジスタとしてM
OSパワートランジスタを例として更に詳細に説明を行
う。Siの場合、その降伏電界強度は約30V/μmで
あり、簡単にこの耐圧300VをN型耐圧層105で負
担すると考えると、耐圧層の必要厚さは約20μm、そ
の不純物濃度は1×1015原子/cm3 、抵抗率は約5
Ω・cmとなる。
OSパワートランジスタを例として更に詳細に説明を行
う。Siの場合、その降伏電界強度は約30V/μmで
あり、簡単にこの耐圧300VをN型耐圧層105で負
担すると考えると、耐圧層の必要厚さは約20μm、そ
の不純物濃度は1×1015原子/cm3 、抵抗率は約5
Ω・cmとなる。
【0017】一方、SiCの降伏電界強度を400V/
cmとすると、N型耐圧層105の必要厚さは約4μ
m、その不純物濃度は2×1016原子/cm3 、抵抗率
は約1.25Ω・cmとなる。したがって、SiCのM
OSパワートランジスタのN型耐圧層105の抵抗はS
iのMOSパワートランジスタのN型耐圧層105の抵
抗に比べて1/20にまで低減できることになる。
cmとすると、N型耐圧層105の必要厚さは約4μ
m、その不純物濃度は2×1016原子/cm3 、抵抗率
は約1.25Ω・cmとなる。したがって、SiCのM
OSパワートランジスタのN型耐圧層105の抵抗はS
iのMOSパワートランジスタのN型耐圧層105の抵
抗に比べて1/20にまで低減できることになる。
【0018】更に、N型耐圧層105の抵抗に以外の抵
抗成分を加味して計算しても、同一設計ルール、同一チ
ップ面積にて、Si−BPT、Si−MOST、SiC
−MOSTのオン抵抗rをそれぞれ算出すると、SiC
−MOSTのオン抵抗rはSi−MOSTのそれの約1
/25、Si−BPTのそれの約1/19となることが
わかった。
抗成分を加味して計算しても、同一設計ルール、同一チ
ップ面積にて、Si−BPT、Si−MOST、SiC
−MOSTのオン抵抗rをそれぞれ算出すると、SiC
−MOSTのオン抵抗rはSi−MOSTのそれの約1
/25、Si−BPTのそれの約1/19となることが
わかった。
【0019】上記説明したように、周囲環境などから許
容される許容温度上昇ΔTにより許容最大発熱量Qma
xが規定され、rをスイッチングトランジスタのオン抵
抗r、Imaxを最大励磁電流とすれば、許容最大発熱
量Qmaxはr×Imax2であるので、rを上述のよ
うに削減できるということは、許容最大発熱量Qmax
を一定とした場合に、1個のチップにて、最大励磁電流
Imaxを約4〜4.5倍(すなわち、1/(r0.5))
だけ増加でき、このことは1個のスイッチングトランジ
スタで制御できる最大磁束量Φmaxひいては車両用交
流発電機の出力を格段に増大できることを意味する。も
ちろん、このような最大磁束量Φmaxの増加はそれに
見合う界磁コイル及び界磁鉄心の大型化を要するが、こ
のような大量の界磁束を1個の1スイッチングトランジ
スタで制御できるということは重要な利点である。
容される許容温度上昇ΔTにより許容最大発熱量Qma
xが規定され、rをスイッチングトランジスタのオン抵
抗r、Imaxを最大励磁電流とすれば、許容最大発熱
量Qmaxはr×Imax2であるので、rを上述のよ
うに削減できるということは、許容最大発熱量Qmax
を一定とした場合に、1個のチップにて、最大励磁電流
Imaxを約4〜4.5倍(すなわち、1/(r0.5))
だけ増加でき、このことは1個のスイッチングトランジ
スタで制御できる最大磁束量Φmaxひいては車両用交
流発電機の出力を格段に増大できることを意味する。も
ちろん、このような最大磁束量Φmaxの増加はそれに
見合う界磁コイル及び界磁鉄心の大型化を要するが、こ
のような大量の界磁束を1個の1スイッチングトランジ
スタで制御できるということは重要な利点である。
【0020】もちろん、Si−MOSTを25個並列接
続すれば、そのオン抵抗は1/25となり、同様の作動
を実現できるが、このような多数のSi−MOST又は
Si−BPTを電機ハウジングの端面に設置することは
困難であり、たとえできたとしても冷却風はハウジング
端面から内部に吸入されるので発電機内部の通風冷却が
困難となり、実現は不可能である。
続すれば、そのオン抵抗は1/25となり、同様の作動
を実現できるが、このような多数のSi−MOST又は
Si−BPTを電機ハウジングの端面に設置することは
困難であり、たとえできたとしても冷却風はハウジング
端面から内部に吸入されるので発電機内部の通風冷却が
困難となり、実現は不可能である。
【0021】したがって、本発明のように、スイッチン
グトランジスタにSiC−MOSTを採用することによ
り、車両用交流発電機の格段の大出力化が実現できる。
一方、もし最大励磁電流Imaxを同じとし、車両用交
流発電機の出力を従来と同じレベルとする場合には、上
記したようにスイッチングトランジスタのオン抵抗rを
従来の5%程度に低減できることから、発熱も従来の5
%程度となり、大幅に素子の温度上昇が減少し、冷却フ
ィンなどの冷却構造が簡単となる。
グトランジスタにSiC−MOSTを採用することによ
り、車両用交流発電機の格段の大出力化が実現できる。
一方、もし最大励磁電流Imaxを同じとし、車両用交
流発電機の出力を従来と同じレベルとする場合には、上
記したようにスイッチングトランジスタのオン抵抗rを
従来の5%程度に低減できることから、発熱も従来の5
%程度となり、大幅に素子の温度上昇が減少し、冷却フ
ィンなどの冷却構造が簡単となる。
【0022】更に、所要スペースも大幅に削減されるの
で、ハウジングの端面の冷却風吸入口を大きく開口する
ことで冷却性能を向上することができる。また、もしス
イッチングトランジスタの発熱量を従来と同じとすれ
ば、チップ面積を約1/20に低減できることになり、
大幅なチップ歩留り向上や他の回路の集積が実現する。
で、ハウジングの端面の冷却風吸入口を大きく開口する
ことで冷却性能を向上することができる。また、もしス
イッチングトランジスタの発熱量を従来と同じとすれ
ば、チップ面積を約1/20に低減できることになり、
大幅なチップ歩留り向上や他の回路の集積が実現する。
【0023】なお上記説明では、SiC−MOSパワー
トランジスタをスイッチングトランジスタに用いること
を説明したが、SiC−MOSパワートランジスタの代
わりに、SiCのバイポーラパワートランジスタやMO
S−SITなど他の電力素子でも同じ効果を奏すること
はもちろんである。
トランジスタをスイッチングトランジスタに用いること
を説明したが、SiC−MOSパワートランジスタの代
わりに、SiCのバイポーラパワートランジスタやMO
S−SITなど他の電力素子でも同じ効果を奏すること
はもちろんである。
【0024】
【実施例】(実施例1)車両エンジンにより駆動される
本実施例の車両用交流発電機いわゆるオルタネータの全
体構造を図2に基づき説明する。発電機外殻は一対のド
ライブフレーム1とリアフレーム2で構成されており、
複数のスタッドボルト15等により直接結合されてい
る。
本実施例の車両用交流発電機いわゆるオルタネータの全
体構造を図2に基づき説明する。発電機外殻は一対のド
ライブフレーム1とリアフレーム2で構成されており、
複数のスタッドボルト15等により直接結合されてい
る。
【0025】前記フレーム1及び2の内周にはステータ
コア3が固定され、ステータコア3には三相電機子巻線
5が巻装されている。フレーム1及び2に固定されたベ
アリング13及び14はシャフト9を回転自在に支持し
ており、シャフト9にはステータコア3の内周に位置し
てロータコア6が固定されている。ロータコア6には界
磁コイル10が巻装されており、ポールコア7、8の両
端面には冷却ファン11、12が配設されている。ま
た、リアフレーム2の外部には、励磁電流制御装置19
内蔵の電圧調整器18が取り付けられている。
コア3が固定され、ステータコア3には三相電機子巻線
5が巻装されている。フレーム1及び2に固定されたベ
アリング13及び14はシャフト9を回転自在に支持し
ており、シャフト9にはステータコア3の内周に位置し
てロータコア6が固定されている。ロータコア6には界
磁コイル10が巻装されており、ポールコア7、8の両
端面には冷却ファン11、12が配設されている。ま
た、リアフレーム2の外部には、励磁電流制御装置19
内蔵の電圧調整器18が取り付けられている。
【0026】次に、本実施例の車両用交流発電機の回路
構成について図1を用いて説明する。電圧調整器18
は、三相全波整流器19と電圧調整部20とで構成され
ている。三相全波整流器19は、単結晶SiCを素材と
するNチャンネルエンハンスメント形式のMOSパワー
トランジスタ19a〜19fからなり、ハイサイドのト
ランジスタ19a〜19cは三相電機子巻線5の各相出
力端とバッテリ21の高位端とを接続しており、ローサ
イドのトランジスタ19d〜19fは三相電機子巻線5
の各相出力端とバッテリ21の低位端とを接続してい
る。
構成について図1を用いて説明する。電圧調整器18
は、三相全波整流器19と電圧調整部20とで構成され
ている。三相全波整流器19は、単結晶SiCを素材と
するNチャンネルエンハンスメント形式のMOSパワー
トランジスタ19a〜19fからなり、ハイサイドのト
ランジスタ19a〜19cは三相電機子巻線5の各相出
力端とバッテリ21の高位端とを接続しており、ローサ
イドのトランジスタ19d〜19fは三相電機子巻線5
の各相出力端とバッテリ21の低位端とを接続してい
る。
【0027】電圧調整部20は、コントローラ20a
と、スイッチングトランジスタ20bと、フライホイル
ダイオード20cとからなり、コントローラ20aはバ
ッテリ電圧VB に基づいてスイッチングトランジスタ2
0bをPWM制御する。そしてバッテリ21からブラシ
16、スリップリング17を介して界磁巻線10に通電
された励磁電流はこのスイッチングトランジスタ20b
を通じて制御される。
と、スイッチングトランジスタ20bと、フライホイル
ダイオード20cとからなり、コントローラ20aはバ
ッテリ電圧VB に基づいてスイッチングトランジスタ2
0bをPWM制御する。そしてバッテリ21からブラシ
16、スリップリング17を介して界磁巻線10に通電
された励磁電流はこのスイッチングトランジスタ20b
を通じて制御される。
【0028】なおこの実施例では後述するように、スイ
ッチングトランジスタ20bは単結晶SiCを素材とし
て形成されるものであり、三相全波整流器19のローサ
イドのMOSパワートランジスタ19d〜19fと同一
チップ上に集積されている。その電圧制御動作を簡単に
説明すると、エンジン(図示せず)によりロータコア6
が回転し、電圧調整器18のコントローラ20aがバッ
テリ電圧VB を読み取り、それが一定となるように界磁
コイル10をON、OFF制御すると、三相電機子巻線
5に三相交流電圧が誘起され、それにより三相全波整流
器19により全波整流された直流電流がバッテリ21を
充電し、また、車両電気負荷等で消費される。また、冷
却ファン11、12が回転し、界磁コイル10、三相電
機子巻線5及び電圧調整器18などを冷却する。
ッチングトランジスタ20bは単結晶SiCを素材とし
て形成されるものであり、三相全波整流器19のローサ
イドのMOSパワートランジスタ19d〜19fと同一
チップ上に集積されている。その電圧制御動作を簡単に
説明すると、エンジン(図示せず)によりロータコア6
が回転し、電圧調整器18のコントローラ20aがバッ
テリ電圧VB を読み取り、それが一定となるように界磁
コイル10をON、OFF制御すると、三相電機子巻線
5に三相交流電圧が誘起され、それにより三相全波整流
器19により全波整流された直流電流がバッテリ21を
充電し、また、車両電気負荷等で消費される。また、冷
却ファン11、12が回転し、界磁コイル10、三相電
機子巻線5及び電圧調整器18などを冷却する。
【0029】次に、コントローラ20aによる三相全波
整流器19の各MOSパワートランジスタ19a〜19
fの開閉制御について説明する。コントローラ20a
は、各相の三相電機子巻線5の出力端の電位である各相
発電電圧Vu,Vv,Vwを読み込み、その相間発電電
圧Vu−Vv,Vu−Vw,Vv−Vu,Vv−Vw,
Vw−Vu,Vw−Vvの中から、最も大きい正値でか
つバッテリ21の端子電圧より大きい相間発電電圧を選
択し、この選択した相間発電電圧がバッテリ21に印加
されるように、ハイサイドのMOSパワートランジスタ
19a〜19cの中の一つのMOSパワートランジスタ
と、ローサイドのMOSパワートランジスタ19d〜1
9fの中の一つのMOSパワートランジスタとをオンさ
せる。これにより、選択された三相電機子巻線からバッ
テリ21へ充電電流が給電される。
整流器19の各MOSパワートランジスタ19a〜19
fの開閉制御について説明する。コントローラ20a
は、各相の三相電機子巻線5の出力端の電位である各相
発電電圧Vu,Vv,Vwを読み込み、その相間発電電
圧Vu−Vv,Vu−Vw,Vv−Vu,Vv−Vw,
Vw−Vu,Vw−Vvの中から、最も大きい正値でか
つバッテリ21の端子電圧より大きい相間発電電圧を選
択し、この選択した相間発電電圧がバッテリ21に印加
されるように、ハイサイドのMOSパワートランジスタ
19a〜19cの中の一つのMOSパワートランジスタ
と、ローサイドのMOSパワートランジスタ19d〜1
9fの中の一つのMOSパワートランジスタとをオンさ
せる。これにより、選択された三相電機子巻線からバッ
テリ21へ充電電流が給電される。
【0030】なお、コントローラ20aは通常のレギュ
レータと同様に、バッテリ電圧VBを検出し、バッテリ
電圧VB と予め設定してある基準電圧とを比較し、その
大小に基づいて励磁電流を断続制御してバッテリ21の
端子電圧を目標レベルに維持することは従前通りであ
る。上記した単結晶6H−SiCを用いたNチャンネル
MOSパワートランジスタ式三相全波整流器及びスイッ
チングトランジスタ20bの詳細を図1及び図3、図4
を参照して以下、更に説明する。ただし、図3はNチャ
ンネルMOSパワートランジスタ19a〜19cの断面
構造を示し、図4はMOSパワートランジスタ19d,
19e及びスイッチングトランジスタ20bの断面構造
を示す。
レータと同様に、バッテリ電圧VBを検出し、バッテリ
電圧VB と予め設定してある基準電圧とを比較し、その
大小に基づいて励磁電流を断続制御してバッテリ21の
端子電圧を目標レベルに維持することは従前通りであ
る。上記した単結晶6H−SiCを用いたNチャンネル
MOSパワートランジスタ式三相全波整流器及びスイッ
チングトランジスタ20bの詳細を図1及び図3、図4
を参照して以下、更に説明する。ただし、図3はNチャ
ンネルMOSパワートランジスタ19a〜19cの断面
構造を示し、図4はMOSパワートランジスタ19d,
19e及びスイッチングトランジスタ20bの断面構造
を示す。
【0031】三相全波整流器19の各MOSパワートラ
ンジスタ19a〜19fはコントローラ20aにより順
次開閉されて三相全波整流を行う。120はゲート電極
直下のP型ウエル領域103に電位付与するための高抵
抗体であり、150オーム以上の抵抗値を有する。ハイ
サイドのMOSパワートランジスタ19a〜19cの高
抵抗体120は、ドレイン接続側の寄生ダイオードDd
と並列接続され、ローサイドのMOSパワートランジス
タ19d〜19fの高抵抗体120は、ソース接続側の
寄生ダイオードDsと並列接続されている。
ンジスタ19a〜19fはコントローラ20aにより順
次開閉されて三相全波整流を行う。120はゲート電極
直下のP型ウエル領域103に電位付与するための高抵
抗体であり、150オーム以上の抵抗値を有する。ハイ
サイドのMOSパワートランジスタ19a〜19cの高
抵抗体120は、ドレイン接続側の寄生ダイオードDd
と並列接続され、ローサイドのMOSパワートランジス
タ19d〜19fの高抵抗体120は、ソース接続側の
寄生ダイオードDsと並列接続されている。
【0032】このようにすれば、ハイサイドのMOSパ
ワートランジスタ19a〜19cの共通ソースSはP型
ウエル領域103との間に耐圧層105を持つことがで
きるので、これらハイサイドのMOSパワートランジス
タ19a〜19cは図3に示すように同一チップに集積
することができる。同様に、ローサイドのMOSパワー
トランジスタ19d〜19fの共通ドレインDはP型ウ
エル領域103との間に耐圧層105を持つことができ
るので、これらハイサイドのMOSパワートランジスタ
19d〜19fは図4に示すように同一チップに集積す
ることができる。なお、図示スペースの関係で図4では
MOSパワートランジスタ19fの図示は省略されてい
る。
ワートランジスタ19a〜19cの共通ソースSはP型
ウエル領域103との間に耐圧層105を持つことがで
きるので、これらハイサイドのMOSパワートランジス
タ19a〜19cは図3に示すように同一チップに集積
することができる。同様に、ローサイドのMOSパワー
トランジスタ19d〜19fの共通ドレインDはP型ウ
エル領域103との間に耐圧層105を持つことができ
るので、これらハイサイドのMOSパワートランジスタ
19d〜19fは図4に示すように同一チップに集積す
ることができる。なお、図示スペースの関係で図4では
MOSパワートランジスタ19fの図示は省略されてい
る。
【0033】更に、この実施例では、上述した理由によ
りこれらMOSパワートランジスタ19a〜19f及び
スイッチングトランジスタ20bの電力損失すなわち発
熱が大幅に低減でき、必要チップ面積を低減できること
から、ローサイドのMOSパワートランジスタ19d〜
19fと同一のSiCチップにスイッチングトランジス
タ20bを集積している。すなわち、三相全波整流器1
9とスイッチングトランジスタ20bとを、2個のチッ
プに集積することができた。
りこれらMOSパワートランジスタ19a〜19f及び
スイッチングトランジスタ20bの電力損失すなわち発
熱が大幅に低減でき、必要チップ面積を低減できること
から、ローサイドのMOSパワートランジスタ19d〜
19fと同一のSiCチップにスイッチングトランジス
タ20bを集積している。すなわち、三相全波整流器1
9とスイッチングトランジスタ20bとを、2個のチッ
プに集積することができた。
【0034】ちなみに、図3において、103はP型ウ
エル領域、104はN+ 型ドレイン領域、105はN型
耐圧層、106はN+ 型基板(共通ソース領域)であ
る。また、図4において、103はP型ウエル領域、1
04はN+ 型ソース領域、105はN型耐圧層、106
はN+ 型基板(共通ドレイン領域)である。次に、この
実施例のMOSパワートランジスタ19a〜19f及び
スイッチングトランジスタ20bの製造方法を説明す
る。
エル領域、104はN+ 型ドレイン領域、105はN型
耐圧層、106はN+ 型基板(共通ソース領域)であ
る。また、図4において、103はP型ウエル領域、1
04はN+ 型ソース領域、105はN型耐圧層、106
はN+ 型基板(共通ドレイン領域)である。次に、この
実施例のMOSパワートランジスタ19a〜19f及び
スイッチングトランジスタ20bの製造方法を説明す
る。
【0035】6H−SiCのN+ 型基板106上にN型
耐圧層105がエピタキシャル成長により形成され、N
型耐圧層105の表面部にP型ウエル領域103がアル
ミニウムをイオン注入することにより形成され、更にP
型ウエル領域103の表面部にN+ 型領域104が窒素
をイオン注入することにより形成される。そして、ウエ
ハ表面のトレンチ形成予定領域だけを開口してレジスト
や絶縁膜でマスクしつつ周知のR.i.Eドライエッチ
ングによりトレンチ108が凹設され、その後、トレン
チ108の表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜からな
るゲート絶縁膜109を形成し、その後、トレンチ10
8にドープドポリシリコンからなるゲート電極110を
形成する。その後、金属電極111をN+ 型領域(ドレ
イン電極)及びP型ウエル領域の表面104にコンタク
トし、金属電極112をN+ 型基板(ソース電極)10
6の表面にコンタクトして素子を完成する。
耐圧層105がエピタキシャル成長により形成され、N
型耐圧層105の表面部にP型ウエル領域103がアル
ミニウムをイオン注入することにより形成され、更にP
型ウエル領域103の表面部にN+ 型領域104が窒素
をイオン注入することにより形成される。そして、ウエ
ハ表面のトレンチ形成予定領域だけを開口してレジスト
や絶縁膜でマスクしつつ周知のR.i.Eドライエッチ
ングによりトレンチ108が凹設され、その後、トレン
チ108の表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜からな
るゲート絶縁膜109を形成し、その後、トレンチ10
8にドープドポリシリコンからなるゲート電極110を
形成する。その後、金属電極111をN+ 型領域(ドレ
イン電極)及びP型ウエル領域の表面104にコンタク
トし、金属電極112をN+ 型基板(ソース電極)10
6の表面にコンタクトして素子を完成する。
【0036】次に、同一チップサイズ及び設計ルールで
製造したSiのバイポーラパワートランジスタとSiの
MOSパワートランジスタとSiCのMOSパワートラ
ンジスタとの各種性能の理論計算例を表1に記載する。
ただし、計算は、図9の回路を元に行い、もちろん各素
子の有効チップ面積は等しいと(ここでは16mm
2 と)仮定し、両MOSパワートランジスタの設計ルー
ルも同じ条件としている。
製造したSiのバイポーラパワートランジスタとSiの
MOSパワートランジスタとSiCのMOSパワートラ
ンジスタとの各種性能の理論計算例を表1に記載する。
ただし、計算は、図9の回路を元に行い、もちろん各素
子の有効チップ面積は等しいと(ここでは16mm
2 と)仮定し、両MOSパワートランジスタの設計ルー
ルも同じ条件としている。
【0037】
【表1】
【0038】図9において、10は励磁コイルであり、
ここでは2.9オームの抵抗値と仮定した。20bはス
イッチングトランジスタ20bを示し、そのON抵抗
は、Siのバイポーラパワートランジスタで270オー
ム、SiのMOSパワートランジスタで350オーム、
SiCのMOSパワートランジスタで14オームとし
た。
ここでは2.9オームの抵抗値と仮定した。20bはス
イッチングトランジスタ20bを示し、そのON抵抗
は、Siのバイポーラパワートランジスタで270オー
ム、SiのMOSパワートランジスタで350オーム、
SiCのMOSパワートランジスタで14オームとし
た。
【0039】Siのバイポーラパワートランジスタの2
70オームは実測値であり、SiのMOSパワートラン
ジスタの350オーム及びSiCのMOSパワートラン
ジスタの14オームは、図5の耐圧300VにおけるO
N抵抗率の値(Siで900mΩ・mm2 、SiCでS
iで35mΩ・mm2 )から計算した。との各種性能の
理論計算例を表1に記載する。
70オームは実測値であり、SiのMOSパワートラン
ジスタの350オーム及びSiCのMOSパワートラン
ジスタの14オームは、図5の耐圧300VにおけるO
N抵抗率の値(Siで900mΩ・mm2 、SiCでS
iで35mΩ・mm2 )から計算した。との各種性能の
理論計算例を表1に記載する。
【0040】この計算例から、SiCのスイッチングト
ランジスタ20bの計算損失は僅か340mWであり、
Siのスイッチングトランジスタ20bの計算損失数W
に比べ格段に低減できることが判明した。なお、図5は
耐圧とON抵抗率との関係を計算したものであり、耐圧
はほぼN型耐圧層で負担すると仮定して計算したもので
ある。このオン抵抗率はチャンネル抵抗とN型耐圧層1
05の抵抗との和であるが、特にチャンネル抵抗は各種
ファクタにより変動するものの、図5からわかるように
Si−MOSTの高耐圧使用ではN型耐圧層105の抵
抗が支配的となる。(Si−MOSパワートランジスタ
とSiC−MOSパワートランジスタの耐圧と抵抗値と
の関係の更なる解析)なお、上記した各実施例のMOS
パワートランジスタ19a〜19fは6H−SiCを素
材として耐圧250Vに設計しているが、この6H−S
iCのMOSパワートランジスタ19a〜19fを用い
た車両用交流発電機用の三相全波整流器19と、Siの
MOSパワートランジスタを用いた車両用交流発電機の
三相全波整流器19との抵抗値の解析結果(図5参照)
を以下に理論的に説明する。
ランジスタ20bの計算損失は僅か340mWであり、
Siのスイッチングトランジスタ20bの計算損失数W
に比べ格段に低減できることが判明した。なお、図5は
耐圧とON抵抗率との関係を計算したものであり、耐圧
はほぼN型耐圧層で負担すると仮定して計算したもので
ある。このオン抵抗率はチャンネル抵抗とN型耐圧層1
05の抵抗との和であるが、特にチャンネル抵抗は各種
ファクタにより変動するものの、図5からわかるように
Si−MOSTの高耐圧使用ではN型耐圧層105の抵
抗が支配的となる。(Si−MOSパワートランジスタ
とSiC−MOSパワートランジスタの耐圧と抵抗値と
の関係の更なる解析)なお、上記した各実施例のMOS
パワートランジスタ19a〜19fは6H−SiCを素
材として耐圧250Vに設計しているが、この6H−S
iCのMOSパワートランジスタ19a〜19fを用い
た車両用交流発電機用の三相全波整流器19と、Siの
MOSパワートランジスタを用いた車両用交流発電機の
三相全波整流器19との抵抗値の解析結果(図5参照)
を以下に理論的に説明する。
【0041】ただし、ここではソース寄生抵抗Rsの帰
還効果によるチャンネル抵抗増加効果は無視するものと
する。また、回路構造は縦型構造とし、チップ面積は等
しくする。トランジスタの抵抗Rは、チャンネル抵抗r
cとN+ 型耐圧層105の抵抗rbとの和であり、 rc=L/W・(1/μs・εs・εo)-1・(Tox/(Vg−Vt)) rb=4Vb2 ・(1/μ・εs・εo・Ec・A) とすると、SiのMOSパワートランジスタに比較して
SiCのMOSパワートランジスタは約1/15の抵抗
値となった。
還効果によるチャンネル抵抗増加効果は無視するものと
する。また、回路構造は縦型構造とし、チップ面積は等
しくする。トランジスタの抵抗Rは、チャンネル抵抗r
cとN+ 型耐圧層105の抵抗rbとの和であり、 rc=L/W・(1/μs・εs・εo)-1・(Tox/(Vg−Vt)) rb=4Vb2 ・(1/μ・εs・εo・Ec・A) とすると、SiのMOSパワートランジスタに比較して
SiCのMOSパワートランジスタは約1/15の抵抗
値となった。
【0042】ただし、降伏電界強度EcはSiが3×1
05 ,SiCは3×106 V/cm、比誘電率εsはS
iが11.8,SiCが10.0、面積Aは両者とも1
mm 2 、Vbは降伏電圧(耐圧)である。更に、μは電
子のバルク移動度であって、Siが1100、SiCは
370cm2 /(V・S)、チャンネル長Lは両者とも
1μm、チャンネル幅Wは両者とも22.2cm、μs
は電子のチャンネル移動度であって、Siが500、S
iCは100cm2 /(V・S)とした。
05 ,SiCは3×106 V/cm、比誘電率εsはS
iが11.8,SiCが10.0、面積Aは両者とも1
mm 2 、Vbは降伏電圧(耐圧)である。更に、μは電
子のバルク移動度であって、Siが1100、SiCは
370cm2 /(V・S)、チャンネル長Lは両者とも
1μm、チャンネル幅Wは両者とも22.2cm、μs
は電子のチャンネル移動度であって、Siが500、S
iCは100cm2 /(V・S)とした。
【0043】上記式から、耐圧50V以上ではSiCの
方が抵抗値が小さくなることがわかった。なお、上記計
算では基板をドレインとしているので、基板をソースと
する場合には上記説明したソース寄生抵抗Rsの帰還効
果によるチャンネル抵抗増加によりSiの抵抗は格段に
増大する筈である。したがって、設計ルールが多少変化
しても耐圧100V以上では確実にSiCのMOSパワ
ートランジスタが低抵抗となると推定することができ
る。
方が抵抗値が小さくなることがわかった。なお、上記計
算では基板をドレインとしているので、基板をソースと
する場合には上記説明したソース寄生抵抗Rsの帰還効
果によるチャンネル抵抗増加によりSiの抵抗は格段に
増大する筈である。したがって、設計ルールが多少変化
しても耐圧100V以上では確実にSiCのMOSパワ
ートランジスタが低抵抗となると推定することができ
る。
【0044】次に、同一設計ルール、同一チップ面積で
製造されたSi−MOST、Si−BPT、SiC−M
OSTからなるスイッチングトランジスタ20bを用い
た車両用交流発電機の回転数と出力電流との関係の実測
結果を図6に示す。図6から、出力電流の増大が実現で
きることが実証できた。なお、上記実施例では、三相全
波整流器19のローサイド側のMOSパワートランジス
タ19d〜19fとスイッチングトランジスタ20bと
を集積したが、スイッチングトランジスタ20bの発熱
低減によりスイッチングトランジスタ20bとコントロ
ーラ20aとを一体に集積したり、あるいはMOSパワ
ートランジスタ19d〜19fとスイッチングトランジ
スタ20bとコントローラ20aとを一体に集積するこ
ともできる。
製造されたSi−MOST、Si−BPT、SiC−M
OSTからなるスイッチングトランジスタ20bを用い
た車両用交流発電機の回転数と出力電流との関係の実測
結果を図6に示す。図6から、出力電流の増大が実現で
きることが実証できた。なお、上記実施例では、三相全
波整流器19のローサイド側のMOSパワートランジス
タ19d〜19fとスイッチングトランジスタ20bと
を集積したが、スイッチングトランジスタ20bの発熱
低減によりスイッチングトランジスタ20bとコントロ
ーラ20aとを一体に集積したり、あるいはMOSパワ
ートランジスタ19d〜19fとスイッチングトランジ
スタ20bとコントローラ20aとを一体に集積するこ
ともできる。
【0045】なおこの場合、三相全波整流器19がMO
Sパワートランジスタ又はMOS−SIT構成が好まし
いので、コントローラ20aも同じ素子構造とするのが
有利である。このようにすれば、ローサイドのMOSパ
ワートランジスタ19d〜19fとコントローラ20a
との間の接続配線を省略でき、この接続配線からの電磁
放射ノイズも低減できる。
Sパワートランジスタ又はMOS−SIT構成が好まし
いので、コントローラ20aも同じ素子構造とするのが
有利である。このようにすれば、ローサイドのMOSパ
ワートランジスタ19d〜19fとコントローラ20a
との間の接続配線を省略でき、この接続配線からの電磁
放射ノイズも低減できる。
【0046】なお、図4、図5では、P型ウエル領域1
03をイオン注入により形成したが、エピタキシャル成
長にて形成することもできる。 (実施例2)他実施例を図8及び図9を参照して説明す
る。この実施例では、励磁電流制御用のスイッチングト
ランジスタ41はレギュレータ4の一部として他の回路
と同一混成集積回路を構成している。
03をイオン注入により形成したが、エピタキシャル成
長にて形成することもできる。 (実施例2)他実施例を図8及び図9を参照して説明す
る。この実施例では、励磁電流制御用のスイッチングト
ランジスタ41はレギュレータ4の一部として他の回路
と同一混成集積回路を構成している。
【0047】図7に基づいて構成を説明する。1は発電
機であり、101(B)は出力端子、102(IG)は
IG端子、103(S)はB電圧入力端子、104
(L)はチャージランプ駆動端子、105(E)はグラ
ンド端子である。発電機1は電機子巻線5、界磁巻線1
0、電圧調整装置(以下レギュレータ)4、整流器19
から構成され、レギュレータ4はチャージランプ駆動端
子401(L)と、バッテリー電圧電圧検出端子402
(S)と、IG端子403(IG)と、+B端子404
(B)と、界磁巻線端子405(F)と、電機子巻線の
相電圧入力端子406(P)と、グランド端子407
(E)とからなる各端子と、フライホイールダイオード
40と、励磁電流制御用でSiC材料を用いたMOSF
ETからなるスイッチングトランジスタ41と、制御I
C(以下MIC)42と、チャージランプ駆動用トラン
ジスタ(SiCMOSFET)44の電熱チョーク駆動
用トランジスタ(SiC MOSFET)43とから構
成されている。6はチャージランプ、7は電熱チョー
ク、8はバッテリ、9は電気負荷、10はIGスイッチ
である。
機であり、101(B)は出力端子、102(IG)は
IG端子、103(S)はB電圧入力端子、104
(L)はチャージランプ駆動端子、105(E)はグラ
ンド端子である。発電機1は電機子巻線5、界磁巻線1
0、電圧調整装置(以下レギュレータ)4、整流器19
から構成され、レギュレータ4はチャージランプ駆動端
子401(L)と、バッテリー電圧電圧検出端子402
(S)と、IG端子403(IG)と、+B端子404
(B)と、界磁巻線端子405(F)と、電機子巻線の
相電圧入力端子406(P)と、グランド端子407
(E)とからなる各端子と、フライホイールダイオード
40と、励磁電流制御用でSiC材料を用いたMOSF
ETからなるスイッチングトランジスタ41と、制御I
C(以下MIC)42と、チャージランプ駆動用トラン
ジスタ(SiCMOSFET)44の電熱チョーク駆動
用トランジスタ(SiC MOSFET)43とから構
成されている。6はチャージランプ、7は電熱チョー
ク、8はバッテリ、9は電気負荷、10はIGスイッチ
である。
【0048】図7中のMIC42の機能ブロック図を図
8に示す。42aはIG入力端子、42bはバッテリ電
圧センシング端子、42cは電熱チョーク駆動用トラン
ジスタ駆動端子、42dはチャージランプ駆動用トラン
ジスタ駆動端子、42eはグランド端子、42fは電機
子巻線の相電圧入力端子、42gは励磁電流制御用トラ
ンジスタを駆動する駆動端子である。421はMIC
(42)駆動用電源、422は発電検出用のコンパレー
タであり、−端子より電機子巻線の相電圧、+端子より
発電開始の有無を検出できる基準電圧Vrefl(42
3)が入力され、相電圧が基準電圧Vrefl(42
3)より低い場合、発電が開始されていないと判断し、
コンパレータ(422)はHi信号を出力し、トランジ
スタ44をOFF43をONし、チャージランプ(6)
を点灯する。逆に相電圧が上がり発電開始が確認される
と、コンパレータ(422)はLoを出力し、トランジ
スタ43をOFF、、44をONし、負荷(7)に電力
を供給する。
8に示す。42aはIG入力端子、42bはバッテリ電
圧センシング端子、42cは電熱チョーク駆動用トラン
ジスタ駆動端子、42dはチャージランプ駆動用トラン
ジスタ駆動端子、42eはグランド端子、42fは電機
子巻線の相電圧入力端子、42gは励磁電流制御用トラ
ンジスタを駆動する駆動端子である。421はMIC
(42)駆動用電源、422は発電検出用のコンパレー
タであり、−端子より電機子巻線の相電圧、+端子より
発電開始の有無を検出できる基準電圧Vrefl(42
3)が入力され、相電圧が基準電圧Vrefl(42
3)より低い場合、発電が開始されていないと判断し、
コンパレータ(422)はHi信号を出力し、トランジ
スタ44をOFF43をONし、チャージランプ(6)
を点灯する。逆に相電圧が上がり発電開始が確認される
と、コンパレータ(422)はLoを出力し、トランジ
スタ43をOFF、、44をONし、負荷(7)に電力
を供給する。
【0049】コンパレータ424は、励磁電流制御用ト
ランジスタを制御するもので、−端子よりバッテリ電圧
に相当する電圧を入力、+端子より、バッテリの制御目
標電圧に相当する電圧(Vref2〔425〕)を入力
し、バッテリ電圧が目標電圧より高い場合、コンパレー
タの出力はLoとなり、励磁電流制御トランジスタ41
はOFF、逆にバッテリー電圧が低い場合、コンパレー
タ422の出力はHiとなり、励磁電流制御トランジス
タ41がONする。
ランジスタを制御するもので、−端子よりバッテリ電圧
に相当する電圧を入力、+端子より、バッテリの制御目
標電圧に相当する電圧(Vref2〔425〕)を入力
し、バッテリ電圧が目標電圧より高い場合、コンパレー
タの出力はLoとなり、励磁電流制御トランジスタ41
はOFF、逆にバッテリー電圧が低い場合、コンパレー
タ422の出力はHiとなり、励磁電流制御トランジス
タ41がONする。
【0050】続いて効果について述べる。低ON抵抗化
のメリットとしては、まず第一に素子41の電圧ドロッ
プが小さくでき、その結果損失が小さく押さえられるた
め効率が向上すると共に、発熱が抑制できるため放熱フ
ィンの小型化が可能となる。第二に、電圧ドロップが小
さくできるため、界磁巻線10への印加電圧を高くする
ことができ、その結果励磁電流が大きくなり、出力アッ
プが可能となる。以上について検証した結果は上記実施
例1で示した表1のとおりである。
のメリットとしては、まず第一に素子41の電圧ドロッ
プが小さくでき、その結果損失が小さく押さえられるた
め効率が向上すると共に、発熱が抑制できるため放熱フ
ィンの小型化が可能となる。第二に、電圧ドロップが小
さくできるため、界磁巻線10への印加電圧を高くする
ことができ、その結果励磁電流が大きくなり、出力アッ
プが可能となる。以上について検証した結果は上記実施
例1で示した表1のとおりである。
【0051】すなわち、表1について更に述べると、図
9に示すように界磁巻線10とスイッチング素子41は
直列に接続されている。両端にかかる電圧(+B)を1
4Vとし、界磁巻線10の抵抗を2.9Ω、素子41の
ON抵抗は、現状使用されている耐圧300Vの素子を
基準とし、バイポーラトランジスタにおいては270m
Ω(順方向電圧ドロップ1.2V、実測値)、Si−M
OSFETにおいては350mΩ(順方向電圧ドロップ
1.5V、実測値)、SiC−MOSFETにおいて
は、図5におけるSiとSiCの耐圧に対するON抵抗
の関係より、耐圧300VにおいてSiC−MOSFE
TはSi−MOSFETと比べ約1/25のON抵抗が
実現可能であるので、SiC−MOSFETのON抵抗
を14mΩとして計算した。その結果、各素子のON抵
抗、電圧ドロップ(Vs)、界磁巻線印加電圧
(VF )、界磁電流(IF )、素子損失(W)は表1の
ようになり、界磁電流についてはバイポーラトランジス
タと比較して9%、Si MOSFETと比較して12
%向上し、損失についてもそれぞれ1/16、1/19
に低減する事がわかる。励磁電流が増加する事により期
待される出力増加については、図6に示すようになり、
バイポーラトランジスタと比較して約6%、Si−MO
SFETに比較して約9%のアップが可能となる。
9に示すように界磁巻線10とスイッチング素子41は
直列に接続されている。両端にかかる電圧(+B)を1
4Vとし、界磁巻線10の抵抗を2.9Ω、素子41の
ON抵抗は、現状使用されている耐圧300Vの素子を
基準とし、バイポーラトランジスタにおいては270m
Ω(順方向電圧ドロップ1.2V、実測値)、Si−M
OSFETにおいては350mΩ(順方向電圧ドロップ
1.5V、実測値)、SiC−MOSFETにおいて
は、図5におけるSiとSiCの耐圧に対するON抵抗
の関係より、耐圧300VにおいてSiC−MOSFE
TはSi−MOSFETと比べ約1/25のON抵抗が
実現可能であるので、SiC−MOSFETのON抵抗
を14mΩとして計算した。その結果、各素子のON抵
抗、電圧ドロップ(Vs)、界磁巻線印加電圧
(VF )、界磁電流(IF )、素子損失(W)は表1の
ようになり、界磁電流についてはバイポーラトランジス
タと比較して9%、Si MOSFETと比較して12
%向上し、損失についてもそれぞれ1/16、1/19
に低減する事がわかる。励磁電流が増加する事により期
待される出力増加については、図6に示すようになり、
バイポーラトランジスタと比較して約6%、Si−MO
SFETに比較して約9%のアップが可能となる。
【0052】その他、スイッチングトランジスタ41の
冷却構造を簡単化し、発電機リア部の通風抵抗が下がり
電機子巻線、界磁巻線の冷却性が向上する。
冷却構造を簡単化し、発電機リア部の通風抵抗が下がり
電機子巻線、界磁巻線の冷却性が向上する。
【図1】一実施例の車両用交流発電機の回路図である。
【図2】図1の車両用交流発電機の断面図である。
【図3】図1の三相全波整流器19のハイサイドのMO
Sパワートランジスタの断面図である。
Sパワートランジスタの断面図である。
【図4】図1の三相全波整流器19のローサイドのMO
Sパワートランジスタ及びスイッチングトランジスタ2
0bの断面図である。
Sパワートランジスタ及びスイッチングトランジスタ2
0bの断面図である。
【図5】SiC及びSiMOSパワートランジスタの耐
圧とチャンネル抵抗との関係を示す図である。
圧とチャンネル抵抗との関係を示す図である。
【図6】本実施例のSiC−MOST、及び従来のSi
−BPT、Si−MOSTを用いたスイッチングトラン
ジスタを組み込んだ車両用交流発電機の回転数と出力電
流との関係を示す実測特性図である。
−BPT、Si−MOSTを用いたスイッチングトラン
ジスタを組み込んだ車両用交流発電機の回転数と出力電
流との関係を示す実測特性図である。
【図7】他実施例の車両用交流発電機の回路図である。
【図8】図7の回路の一部を示す等価回路図である。
【図9】図7の回路の一部を示す等価回路図である。
5は三相電機子巻線、10は界磁コイル、20bはスイ
ッチングトランジスタ、21はバッテリ、19a〜19
cはハイサイドのMOSパワートランジスタ、19d〜
19fはローサイドのMOSパワートランジスタ、18
は電圧調整器、20は電圧調整部(励磁電流制御装
置)。
ッチングトランジスタ、21はバッテリ、19a〜19
cはハイサイドのMOSパワートランジスタ、19d〜
19fはローサイドのMOSパワートランジスタ、18
は電圧調整器、20は電圧調整部(励磁電流制御装
置)。
Claims (4)
- 【請求項1】車両用交流発電機の励磁電流を制御するス
イッチングトランジスタを有する車両用交流発電機の励
磁電流制御装置において、 前記スイッチングトランジスタは、単結晶SiCを素材
とすることを特徴とする車両用交流発電機の励磁電流制
御装置。 - 【請求項2】前記スイッチングトランジスタは、MOS
パワートランジスタからなる請求項1記載の車両用交流
発電機の励磁電流制御装置。 - 【請求項3】前記スイッチングトランジスタは、車両用
交流発電機のハウジングに配設される請求項1記載の車
両用交流発電機の励磁電流制御装置。 - 【請求項4】前記スイッチングトランジスタは、車両用
交流発電機の三相全波整流器のローサイドのMOSパワ
ートランジスタと同一のSiCチップ上に集積される請
求項1記載の車両用交流発電機の励磁電流制御装置。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5310577A JPH07170797A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 車両用交流発電機の励磁電流制御装置 |
| DE69409615T DE69409615T2 (de) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | Wechselstromgenerator für Motorfahrzeug |
| EP94119249A EP0657992B1 (en) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | Alternating current generator for motor vehicles |
| EP97101395A EP0778663B1 (en) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | Alternating current generator for motor vehicles |
| DE69423983T DE69423983T2 (de) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | Wechselstromgenerator für Motorfahrzeuge |
| DE69430269T DE69430269T2 (de) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | Wechselstromgenerator für Motorfahrzeuge |
| EP97101392A EP0778662A1 (en) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | Alternating current generator for motor vehicles |
| EP97101397A EP0778664B1 (en) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | Alternating current generator for motor vehicles |
| CN94119492A CN1038799C (zh) | 1993-12-07 | 1994-12-07 | 车辆用交流发电机 |
| US08/756,514 US5708352A (en) | 1993-12-07 | 1996-11-26 | A.C. Generator for vehicles |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5310577A JPH07170797A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 車両用交流発電機の励磁電流制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07170797A true JPH07170797A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18006916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5310577A Pending JPH07170797A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-10 | 車両用交流発電機の励磁電流制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07170797A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002502127A (ja) * | 1998-02-02 | 2002-01-22 | エービービー リサーチ リミテッド | 炭化シリコン(SiC)トランジスタ |
| JPWO2002097888A1 (ja) * | 2001-05-25 | 2004-09-16 | 三菱電機株式会社 | 電力用半導体装置 |
| US7663334B2 (en) | 2003-03-19 | 2010-02-16 | Forskarpatent I Syd Ab | Synchronous machines |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP5310577A patent/JPH07170797A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002502127A (ja) * | 1998-02-02 | 2002-01-22 | エービービー リサーチ リミテッド | 炭化シリコン(SiC)トランジスタ |
| JPWO2002097888A1 (ja) * | 2001-05-25 | 2004-09-16 | 三菱電機株式会社 | 電力用半導体装置 |
| JP4712301B2 (ja) * | 2001-05-25 | 2011-06-29 | 三菱電機株式会社 | 電力用半導体装置 |
| US7663334B2 (en) | 2003-03-19 | 2010-02-16 | Forskarpatent I Syd Ab | Synchronous machines |
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